JP2011039387A - レンズ鏡筒及び撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高倍率でありながら、小型・薄型化を達成し、沈胴時の駆動動作を高速化したレンズ鏡筒及び撮像装置を提供する。
【解決手段】ズーム用のレンズホルダーを光軸方向に移動するカム筒20を回転させるため、光軸方向の移動が制止された状態で回転するよう回転筒60を装着する。回転筒60の筒内に光軸方向に移動されるフォーカスレンズホルダー90と、回転筒60の筒外に配置されたフォーカス動作機構とを備える。回転筒60の一部に、フォーカスレンズホルダー90の繰り出し量以上の範囲に渡って形成された切り欠き部60dを通した腕部によって、フォーカスレンズホルダー90とフォーカス動作機構とを接続する。腕部を移動させてフォーカス動作を行わせる。回転筒60の回転に伴って、フォーカスレンズホルダー90を沈胴動作させるため切り欠き部60dの一部にカム部60eを設ける。
【選択図】図4

Description

本発明は、レンズ鏡筒及び撮像装置に関する。
一般に、デジタルカメラ等の撮像装置では、低価格化、高倍率化及び小型・薄型化が求められている。
撮像装置で高倍率化を図るためには、レンズ間の距離を長くする必要があるのでレンズ鏡筒の駆動量を増やさなければならない。このため撮像装置では、レンズ駆動カムを伸長して構成し又は鏡筒段数を増加させるよう構成して高倍率化を図ろうとすると、レンズ鏡筒の光軸方向、半径方向に大型化を招いてしまう。
そこで、従来の撮像装置では、高倍率でありながら光軸方向の寸法を縮小し、半径方向の寸法の増大も抑制するレンズ鏡筒の構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このような従来の撮像装置では、フォーカスレンズの駆動機構を、レンズ鏡筒の内部に配置するのが普通であるので、この駆動機構がレンズ鏡筒の光軸方向、径方向の寸法を決定する要因の一つとなっている。
また、従来の撮像装置では、位置検出等の制御機構を備えたレンズ鏡筒機構を小型化するための構成が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−091782号公報 特開2006−058818号公報
しかしながら、従来の撮像装置で提案されているようにフォーカスモータをレンズ鏡筒内部に配置し、それを避けてレンズユニット等を配置するよう構成する場合には、レンズ鏡筒の半径方向の寸法を縮小するのに限界がある。さらに、フォーカスモータをレンズ鏡筒内部に配置した撮像装置では、沈胴時にフォーカスモータのリードスクリューを避けるように構成しなければならないので、光軸方向の寸法を縮小するのに限界がある。
また、従来の提案されている位置検出用の制御機構を備えたレンズ鏡筒機構を小型化する構成では、レンズユニット同士を当接させた状態で移動させることにより位置検出手段を共用させ、レンズ鏡筒機構を小型化している。
しかしながら、このレンズ鏡筒機構では、レンズユニットが主にカム機構もしくは、ステッピングモータにより駆動されるように構成されている。このため、このレンズ鏡筒機構では、レンズユニットがカム溝から脱落することを防ぎ、ステッピングモータが脱調することを防ぐ必要がある。
このため、このレンズ鏡筒機構では、レンズユニット同士を当接させた状態にして、高速で移動させることが難しいという問題がある。
本発明の目的は、被写体を高倍率で撮影でき、小型・薄型化を達成でき、しかも高速で沈胴動作ができるレンズ鏡筒及び撮像装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のレンズ鏡筒は、ズーム用のレンズを備えたレンズホルダーを光軸方向に移動してズーム動作を行わせるためのカム筒と、前記カム筒を回転させるため、駆動源から回転駆動力が伝達され、光軸方向の移動が制止された状態で回転するよう装着された回転筒と、前記回転筒の筒内に光軸方向に移動可能に配置されたフォーカスレンズホルダーと、前記回転筒の筒外に配置されたフォーカス動作機構と、前記回転筒の一部に、光軸方向に対してフォーカスレンズホルダーの繰り出し量以上の範囲に渡って形成された切り欠き部と、前記フォーカスレンズホルダーから延出し、前記切り欠き部を通して前記フォーカス動作機構に接続し、前記切り欠き部の範囲内で移動して前記フォーカスレンズホルダーを光軸方向に移動させてフォーカス動作を行わせる腕部と、前記回転筒を沈胴動作のため回転させた際に、前記腕部を従動させて前記フォーカスレンズホルダーを沈胴動作させるため、前記切り欠き部の一部をカム辺にして構成されたカム部と、を備えること特徴とする。
本発明によれば、被写体を高倍率で撮影でき、小型・薄型化を達成でき、しかも高速で沈胴動作ができるレンズ鏡筒及び撮像装置を提供できるという効果がある。
本発明の実施の形態に係わるレンズ鏡筒に用いる回転筒を取り出して示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係わるレンズ鏡筒を搭載したコンパクトデジタルスチルカメラを示す概略斜視図である。 本発明の実施の形態に係わるレンズ鏡筒の外観斜視図である。 本発明の実施の形態に係わるレンズ鏡筒の分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係わるレンズ鏡筒に用いるベース部材ユニットの分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係わるレンズ鏡筒に用いる回転筒とフォーカスレンズホルダーを示す正面図である。 本発明の実施の形態に係わるレンズ鏡筒に用いるフォーカスレンズホルダー、ガイド部材及びフォトセンサの側面図である。 本発明の実施の形態に係わるレンズ鏡筒に用いる回転筒の説明図である。 レンズ鏡筒の動作モードの説明図であり、(a)は通常の撮影可能位置から電源OFF操作により、ズーム繰込み動作が行われる際の状態を示す。(b)は、回転筒のカム部とフォーカスレンズホルダーの当接部とが当接した状態を示す。(c)は、沈胴位置まで回転筒によって押し込まれた状態を示す。(d)は、電源OFF時の処理が終了した状態を示す。 (a)は、フォトセンサを2つ使用した場合における電源ON時の動作フローチャートであり、(b)は、フォトセンサを共用した場合における電源ON時の動作フローチャートである。
以下、本発明のレンズ鏡筒及び撮像装置の実施の形態に係わるレンズ鏡筒を搭載したコンパクトデジタルスチルカメラについて図面を参照しながら説明する。
図2の概略斜視図に示すように、このレンズ鏡筒を搭載したコンパクトデジタルスチルカメラ100は、厚さ方向に分割されたカメラ本体部110と表示部120とで構成されている。
このカメラ本体部110には、レンズ鏡筒1が装着され、メインスイッチ111、撮影スイッチ112、ズームレバー113、光学式ファインダ対物窓114、測光用受光窓115及びフラッシュ発光部116が配置されている。
このメインスイッチ111は、電源の投入および遮断を切り替えるスイッチである。撮影スイッチ112は、半押し操作によって測光、測距(AF)等の撮影準備動作を行わせ、全押し操作によって画像の撮影および記録を行わせるスイッチである。ズームレバー113は、回転操作することで、レンズ鏡筒1にズーム動作を行わせる。
次に、図3、図4、図6を参照してレンズ鏡筒について説明する。
図3はレンズ鏡筒1の外観斜視図であり、レンズ鏡筒1はズーム駆動を行うためのズームモータ81と、フォーカスレンズホルダー90を駆動するためのフォーカスモータ89を備える。これらズームモータ81とフォーカスモータ89とは、それぞれレンズ鏡筒1の外側に配置されている。
要するに、このレンズ鏡筒1では、回転筒60の内側(筒内)にフォーカスレンズホルダー90を配置する。回転筒60の外側(筒外)には、フォーカス動作機構を配置する。このレンズ鏡筒1では、フォーカスレンズホルダー90とフォーカス動作機構とを、回転筒60の切り欠き部60dを通して腕部90aで接続して構成する。このように構成することにより、回転筒60の外側(筒外)のフォーカス動作機構によって、回転筒60の内側(筒内)のフォーカスレンズホルダー90を移動してフォーカス動作を行うものである。
なお、図示は省略するが、レンズ鏡筒1には撮影光学系により形成された、被写体像を光電変換するCCDセンサ、CMOSセンサ等の撮像素子が搭載されている。
図4のレンズ鏡筒の分解斜視図において、10は、被写体に最も近いレンズ(ズーム用のレンズ)を保持する保持部材としての第1レンズホルダー10である。この第1レンズホルダー10の外周上の中心角120°で3等分に分割された各位置には、カムフォロア10aが配置されている。
この図4で、20は、第1レンズホルダー10と第2レンズホルダー40を駆動するためのカム筒であり、その外周上の3分割位置に、それぞれカムフォロア20aと駆動ピン20bが突設されている。
この図4で、30は、第1レンズホルダー10と第2レンズホルダー40の移動を光軸方向に規制する直進筒である。これらカム筒20と直進筒30は、バヨネット機構により連結され、光軸方向に一体となって移動し、光軸中心に対しては相対回転可能に保持されている。
また、第2レンズホルダー40には、レンズ(ズーム用のレンズ)の他にシャッター機構、絞り機構等が搭載されている。これらのシャッター機構、絞り機構等には、フレキシブルプリント基板41を介して、図示しない電源から電力が供給される。
このフレキシブルプリント基板41は、カバー部材50、回転筒60、固定筒70にそれぞれ設けられた、通し穴を通り、カバー部材50に固定された不図示のフレキシブル基板と連結する。なお、シャッター駆動機構、制御機器及びフレキシブルプリント基板は、一般に用いられているものを利用しているので、これらの詳しい説明は省略する。
さらに、第2レンズホルダー40には、その外周上の中心角120°で3等分に分割された各位置に、カムフォロア40aが配置されている。
この図4で、60は回転筒であり、70は固定筒である。この回転筒60は、カム筒を回転させるためのものであり、光軸方向に移動しないよう一定の位置を保ち、その場で回転するように装着されるもので、外周にギア部60aが設けられている。
また、固定筒70は、カム筒を光軸方向に駆動するためのものであり、カム筒20の外周側に配置された状態でベース部材80に固定されている。
これら回転筒60と固定筒70とは、相対的に回転可能に支受されており、カバー部材50によって光軸方向の移動が制止されている。
図6の正面図に示すように、このレンズ鏡筒では、回転筒60の中空内部にフォーカスレンズホルダー90が臨むように配置される。また、このレンズ鏡筒では、回転筒60の外周側に、フォトセンサ85aが臨むようにカバー部材50に固定して配置されている。このフォトセンサ85aは、コの字形状を形成している一方の腕部から光が投光され、もう一方の腕部で受光するよう構成されている。このフォトセンサ85aは、コの字形状の間を、回転筒60に設けられた遮断部60bが通過して光を遮断することで、ズーム動作の位置検出を行う。
次に、図5に示すベース部材ユニットの分解斜視図を参照して、ズーム駆動系について説明する。
図5に示すように、ベース部材80には、駆動源であるズームモータ81が固定されている。ズームモータ81の回転軸には、ウォームギア82が取り付けられている。ウォームギア82は、ギア列83と連結し、回転筒60のギア部60aと噛みあうことで、ズームモータ81の回転駆動力が伝達されて回転筒60が回転される。
このギア列83は、ベース部材80に取り付けられ、同じくベース部材80に取り付けられるギアカバー84によって光軸方向のガタが規制されている。
次に、このレンズ鏡筒におけるズーム動作を行うための構成について説明する。
このレンズ鏡筒では、第1レンズホルダー10のカムフォロア10aを、直進筒30の直進溝孔部30aを貫通して、カム筒20の内周面に設けられたカム溝20cに嵌合させるよう構成する。これと共に、第2レンズホルダー40のカムフォロア40aが、直進筒30の直進溝孔部30bを貫通して、カム筒20の内周面に設けられたカム溝20dに嵌合するよう構成する。
また、カム筒20のカムフォロア20aは、固定筒70の内周面に設けられたカム溝70aと嵌合するよう構成する。また、カム筒20の駆動ピン20bは、固定筒70に設けられた溝孔部70bを貫通して、固定筒70の外側に配置された回転筒60の直進溝60cと嵌合するよう構成する。
上述のように構成したレンズ鏡筒では、ユーザによるズーム動作の指令を受けた図示しない制御部に制御されて、電源からフレキシブルプリント基板41を介してズームモータに通電される。すると、ズームモータ81に取り付けられたウォームギア82が回転し、ギア列83を介して回転筒60が回転する。
このようにして回転筒60が回転すると、カム筒20は、駆動ピン20bと直進溝60cとの嵌合によって、回転筒60と一体となって回転する。また、カム筒20のカムフォロア20aと固定筒70のカム溝70aが嵌合しているため、カム筒20はカム溝70aに沿って、回転しながら光軸方向に移動する。このとき、レンズホルダー10、40は、直進溝孔部30a、30bによって回転動作が規制されている。
よって、カム筒20が回転すると、カムフォロア10a、40aがカム溝20c、20dに沿って移動することとなり、レンズホルダー10、40は、回転せずに光軸方向に移動する。
このようにしてこのレンズ鏡筒では、レンズホルダーの間隔を変化させることによりズーム動作を行う。
次に、このレンズ鏡筒におけるフォーカス動作を行うための構成について、図4乃至図7を参照して説明する。
このレンズ鏡筒1では、図6に示すように、回転筒60の内側に、フォーカスレンズを保持する保持部材であるフォーカスレンズホルダー90を、光軸方向に移動可能に配置する。
また、このレンズ鏡筒1では、回転筒60の外側に、フォーカスレンズホルダー90を光軸方向に沿って移動させるねじ送り機構であるフォーカス動作機構を設ける。
そして、このレンズ鏡筒1では、フォーカスレンズホルダー90から延出した腕部90aを、回転筒60に穿設した切り欠き部60dを通してフォーカス動作機構に接続する。このように構成することにより、回転筒60の外側に配置されたフォーカス動作機構によって、腕部90aを介して回転筒60の内側に配置されたフォーカスレンズホルダー90を移動操作するよう構成する。すなわち、フォーカス動作機構を駆動して腕部90aを切り欠き部60dの範囲内で移動することにより、フォーカスレンズホルダー90を光軸方向に移動してフォーカス動作を行う。
このレンズ鏡筒1には、フォーカスレンズホルダー90が光軸方向に直進するようにガイドする直進ガイド機構を設ける。この直進ガイド機構を構成するため、フォーカスレンズホルダー90には、腕部90aに、フォーカスレンズホルダー90を光軸方向に直進させるように移動動作させるためのガイド部材87が装着される。
さらに、フォーカスレンズホルダー90には、フォーカスレンズホルダー90の回転を規制する回転制止機構を設ける。この回転制止機構を構成するため、フォーカスレンズホルダー90の回転を規制するためにベース部材80に突設された軸部材である回転規制軸80aを、腕部90aの自由端部に摺動自在に装着する。
また、フォーカスレンズホルダー90には、回転筒60の内側に当たる位置に角部を斜状に切欠して滑らかな摺接面に形成したガイド部90eを設ける。
また、このレンズ鏡筒1では、フォーカスレンズホルダー90を光軸方向の被写体側に付勢するための付勢機構を設ける。この付勢機構を構成するため、フォーカスレンズホルダー90とベース部材80の間には、圧縮ばね86を架設する。
図5及び図7に示すように、フォーカス動作の位置検出手段を構成するため、ベース部材80には、フォトセンサ85bを配置する。このフォトセンサ85bは、コの字形状の間をフォーカスレンズホルダー90に設けられた遮断部90bが通過し光を遮断することで、フォーカス動作の位置検出を行うように構成されている。
このレンズ鏡筒1では、回転筒60の外側に配置されるフォーカス動作機構を構成するため、フォーカスモータ89の出力軸には、リードスクリュー89aが設けられている。
また、フォーカスレンズホルダー90の腕部90aには、ナット部材88が回転を制止された状態で取り付けられる。このため、図6に示すように、フォーカスレンズホルダー90の腕部90aに突設した回転規制軸90cにナット部材88を嵌合して回転を制止するよう構成する。
このフォーカス動作機構では、リードスクリュー89aにナット部材88を螺合させてねじ送り機構を構成する。
このレンズ鏡筒1でフォーカス動作機構を動作させる場合には、制御部の制御によって、電源から図示しないフレキシブルプリント基板を介しフォーカスモータ89に通電して回転駆動することによりリードスクリュー89aを回転させる。
すると、リードスクリュー89aに螺合するナット部材88は、回転規制軸90cによって回転が制止されているため、光軸方向に移動することになる。
また、ナット部材88の撮像面側の面とフォーカスレンズホルダー90の腕部90aとは、付勢バネ86によって当接する状態を保つように付勢されている。このため、ナット部材88が被写体側に移動すると、付勢バネ86の付勢力により、フォーカスレンズホルダー90は、ナット部材88に追従して被写体側に移動する。
逆に、ナット部材88が撮像面側に移動すれば、フォーカスレンズホルダー90は、ナット部材88と当接したまま押し込まれることにより撮像面側に移動する。
このようにして、このレンズ鏡筒1では、フォーカスレンズホルダー90を光軸方向に移動させることにより、フォーカス動作を行う。
なお、フォーカス駆動モーター89及びズーム駆動モーター81の制御方法は、従来用いられている公知の技術を利用しているので、その詳細な説明を省略する。
次に、レンズ鏡筒において、被写体を高倍率で撮影可能とし、小型・薄型化し、しかも高速で沈胴動作を可能とするための要部について説明する。
図3に示すように、レンズ鏡筒1では、小型化を図るため、フォーカスモータ89及びガイド部材87を、レンズ鏡筒1の外側に配置する。また、このレンズ鏡筒1では、フォーカスレンズホルダー90の腕部90aを、リードスクリュー89aと螺合するナット部材88に当接させるため、レンズ鏡筒1の外側に向かって伸ばす構成を採る。
このように構成することにより、従来のレンズ鏡筒の如く、フォーカスモータとガイド部材を回転筒の内部に配置した場合と比較して、フォーカスレンズホルダーだけでなく、他のレンズホルダーの形状や配置に対するコンパクト化を図ることができる。
次に、レンズ鏡筒のフォーカスストロークを維持したまま小型化を図るための要部について図8を参照して説明する。
図8において、回転筒60のフォーカスレンズホルダー90が撮影中に駆動できる範囲をL1aとする。また比較例としてフォーカスモータとガイド部材を回転筒の内部に配置したレンズ鏡筒におけるフォーカスレンズホルダーが撮影中に駆動できる範囲をL1bとする。この図8に示すものでは、L1a=L1bである。
また回転筒60の長さはL2とする。なお、フォーカスレンズホルダー90の腕部90aは模式的に示した。
本実施の形態に係わるレンズ鏡筒1では、L2の長さ内にL1aを配置する構成としている。すなわち、回転筒60の一部をフォーカスレンズ90の繰り出し量L1aに対応して切り欠き部60dを設ける(繰り出し量以上の範囲に渡って切り欠き部60dを設ける)構成とした。このため、フォーカスモータ89とガイド部材87をレンズ鏡筒の外側に配置しても、回転筒60は長さL2を保ち、フォーカスストロークも保つことを可能として小型化を達成している。
これに対して比較例としてのフォーカスモータとガイド部材を回転筒の内部に配置したレンズ鏡筒では、フォーカスレンズホルダー90と回転筒60の干渉を避けて、フォーカスレンズホルダー90のストロークL1b分だけ逃がす必要がある。このため、比較例の構成では、回転筒60の光軸方向の厚みが、長さL2に、フォーカスレンズホルダーのストロークL1b分だけ加えた長さL3となる。
よって、本実施の形態に係わるレンズ鏡筒1では、比較例の構成に対して、フォーカスレンズホルダーのストロークL1b分だけ小型化できることになる。これにより、本実施の形態に係わるレンズ鏡筒1では、レンズ鏡筒内部の部品配置の自由度が高まり、径方向・厚み方向の寸法を縮小することができる。
次に、本実施の形態に係わるレンズ鏡筒1で、カメラの電源をOFFにした際の沈胴時間を短縮するための構成について説明する。
図1に示すように、沈胴時間を短縮するためこのレンズ鏡筒1では、回転筒60の切り欠き部60dの部分に、フォーカスレンズホルダー90と当接するカム部60eを設けている。また、このレンズ鏡筒1では、電源OFF時のフォーカス動作を、一部ズーム動作と連動させて同時に行うことで、沈胴時間を短縮する。
このレンズ鏡筒1では、カメラの電源OFF時の動作を、図9に示す動作手順で行う。図9(a)に示す通常の撮影可能位置で電源OFF操作が行われ、ズーム繰込み動作が行われた場合には、(b)に示すように、回転筒60のカム部60eとフォーカスレンズホルダー90の当接部90dが当接する状態に移行する。
さらに、このレンズ鏡筒1では、回転筒60の動作によって、フォーカスレンズホルダー90が(c)の沈胴位置まで押し込まれる状態に移行する。また、これと共に、ナット部材88が繰込まれ(d)の状態となり、電源OFF時の処理が終了する。
要するに、このレンズ鏡筒1では、沈胴動作のため、回転筒60を回転させることにより、カム筒20のカム溝に沿ってズーム用のレンズを備えた第2レンズホルダー40をフォーカスレンズホルダー90側へ移動する。
このとき、回転筒60の一部にカム辺として形成したカム部60eは、回転筒60の回転動作によって、フォーカスレンズホルダー90の腕部90aに設けたガイド部90eに摺接し、腕部90aを押進めるように従動させる。この動作によって、腕部90aに操作されるフォーカスレンズホルダー90は、圧縮ばね86の付勢力に抗して沈胴位置へ移動される。
また、このレンズ鏡筒1では、沈胴位置から使用状態へ移動を開始する際に、回転筒60の回転動作に従ってカム部60e上を腕部90aに設けたガイド部90eが従動する。これにより、フォーカスレンズホルダー90は、圧縮ばね86の付勢力によって光軸方向へ移動して使用状態となる。
また、このレンズ鏡筒1では、電源OFF時のフォーカス動作を、一部ズーム動作と連動させて同時に行うことで、フォーカスレンズホルダー90の位置によらずレンズ鏡筒1を繰込むことができる。
このため、従来の如く、カメラの電源をOFFにした際、フォーカスレンズホルダーを繰込み、レンズ鏡筒の繰込めるスペースを確保してから、沈胴させるのと比較して、沈胴時間を短縮できる。
また、本実施の形態に係わるレンズ鏡筒1では、回転筒等のレンズを保持しない部材でフォーカスレンズホルダーを押込むように構成されている。これにより、レンズホルダーがカム溝から脱落するのを抑制し、高速でレンズホルダー同士を当接移動させることができる。
例えば、従来のレンズ鏡筒の如く、他のレンズホルダー(例えば本実施の形態における第2レンズホルダー40でフォーカスレンズホルダーを押込むように構成すると、レンズホルダーがカム溝から脱落し易くなる。これと共に、このように構成した場合には、レンズホルダーがカム溝から脱落するのを防止するために、高速でレンズホルダー同士を当接移動させることが困難となる。
そこで、本実施の形態に係わるレンズ鏡筒1では、回転筒等のレンズを保持しない部材で押し込むように構成し、レンズホルダーの脱落を防止し、より高速にレンズ鏡筒を駆動可能としている。
次に、本実施の形態に係わるレンズ鏡筒1において、ズーム動作とフォーカス動作の位置検出を、精度よく行うための構成について説明する。
本実施の形態に係わるレンズ鏡筒1では、回転筒を用いてズーム動作とフォーカス動作の位置検出を精度よく行うように構成されている。
このように構成した場合には、レンズホルダを用いて位置検出を行う場合と比較して、回転筒を用いて位置検出することにより当接位置をガイド部材のより近くに設定できる。このため、回転筒を用いて位置検出する場合にはフォーカスレンズホルダーのたわみ量を少なく抑えられるので、レンズホルダを用いて位置検出を行う場合と比較して、精度よく位置検出することができる。
次に、本実施の形態に係わるレンズ鏡筒1でズーム動作とフォーカス動作の位置検出を、別々のフォトセンサを用いて行う場合と、単一のフォトセンサを共用して行う場合と、について説明する。
まず、本実施の形態に係わるレンズ鏡筒1でズーム動作とフォーカス動作の位置検出を別々のフォトセンサを用いて行う場合について説明する。
この場合には、前述した本実施の形態で説明したように、ズーム動作の位置検出を行うフォトセンサ85aと、フォーカス動作の位置検出を行うフォトセンサ85bとを用いる。
このように2つのフォトセンサを用いて構成した場合の電源ON時の動作手順は、図10(a)のフローチャートに示す如くなる。
すなわち、このフォトセンサを2つ使用する場合には、カメラの電源をONにすると、これを検知した図示しない制御部が制御して、step1でズーム繰出し動作を行う。
続いて、制御部は、回転筒60の遮断部60dがフォトセンサ85aを通過したか判定し、フォトセンサ85aが遮断され通過したと判定した場合に、制御部がズーム位置を初期化する(step2、step3)。
その後、制御部は、step4でレンズ鏡筒1をwide位置まで駆動する制御を行う。
次に、制御部は、step5でフォーカスレンズホルダー90を繰出すよう制御し、step6にてフォトセンサ85bにより位置検出を行う。
次に、制御部は、フォトセンサ85bで位置検出された後に、フォーカス位置を初期化し、フォーカスレンズホルダー90を所定の位置まで駆動する制御を行い(step7、step8)電源ON時の処理を終了する。
次に、本実施の形態に係わるレンズ鏡筒1でズーム動作とフォーカス動作の位置検出を単一のフォトセンサを共用して行う場合について説明する。
この場合には、フォーカス動作とズーム動作の連動動作を利用することで、位置検出に必要なフォトセンサを共用するように構成する。
また、この単一のフォトセンサを共用する場合には、ズーム動作とフォーカス動作の連動動作を利用するため、電源OFF状態でナット部材88とフォーカスレンズホルダー90を図9(c)のように離して停止させた状態にしておく。
この状態で位置検出を単一のフォトセンサを共用して行う場合の電源ON時の動作手順は、図10(b)のフローチャートに示す如くなる。
すなわち、この位置検出を単一のフォトセンサを共用して行う場合には、カメラの電源をONにすると、これを検知した図示しない制御部が制御して、step11でズーム繰出し動作を行う。このときフォーカスレンズホルダー90は、ナット部材88と電源OFF時にL4だけ離れているので、回転筒60の回転と連動して繰出されていく。
そこで、この連動動作を利用して、フォーカスレンズホルダー90がフォトセンサ85bを通過したときに、ズーム位置初期化を行う(step12、step13)。このため、ナット部材88に当接するまでのフォーカスレンズホルダー90の繰出し量L4は、フォトセンサ85bを完全に通過できるような距離に設定されている。
次に、制御部がstep14でレンズ鏡筒1をwide位置まで繰出すよう制御する。さらに、制御部は、step15でフォーカスレンズホルダー90を繰込むよう制御し、step16にてフォトセンサ85bで位置検出を行うことにより、繰込み動作を完了させる。
次に、制御部は、step17でフォーカスレンズホルダー90を繰出すよう制御し、step18にてフォトセンサ85bで位置検出を行うことにより、繰出し動作を完了させる。
次に、制御部は、step19でフォーカス位置を初期化させ、step20で所定の位置まで繰出すよう制御し、電源ON時の処理を終了する。
上述のようにして、このレンズ鏡筒1では、フォーカス動作とズーム動作の連動動作を利用することにより、フォーカス動作用のフォトセンサ85bを共用できる。よって、ズーム動作用のフォトセンサ85aは、廃止でき部品コストを削減できる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
1 レンズ鏡筒
10 第1レンズホルダー
20 カム筒
40 第2レンズホルダー
60 回転筒
70 固定筒
81 ズームモータ
86 付勢バネ
90 フォーカスレンズホルダー

Claims (2)

  1. ズーム用のレンズを備えたレンズホルダーを光軸方向に移動してズーム動作を行わせるためのカム筒と、
    前記カム筒を回転させるため、駆動源から回転駆動力が伝達され、光軸方向の移動が制止された状態で回転するよう装着された回転筒と、
    前記回転筒の筒内に光軸方向に移動可能に配置されたフォーカスレンズホルダーと、
    前記回転筒の筒外に配置されたフォーカス動作機構と、
    前記回転筒の一部に、光軸方向に対してフォーカスレンズホルダーの繰り出し量以上の範囲に渡って形成された切り欠き部と、
    前記フォーカスレンズホルダーから延出し、前記切り欠き部を通して前記フォーカス動作機構に接続し、前記切り欠き部の範囲内で移動して前記フォーカスレンズホルダーを光軸方向に移動させてフォーカス動作を行わせる腕部と、
    前記回転筒を沈胴動作のため回転させた際に、前記腕部を従動させて前記フォーカスレンズホルダーを沈胴動作させるため、前記切り欠き部の一部をカム辺にして構成されたカム部と、
    を備えること特徴としたレンズ鏡筒。
  2. 請求項1記載のレンズ鏡筒を備えたことを特徴とする撮像装置。
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