JP2011039295A - ブレ補正装置及び光学機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】好適にブレを補正可能なブレ補正装置を提供する。
【解決手段】装置の振れを検出し第1検出信号を出力する第1検出部(10)と、光学系による像の振れを補正するように振動する振動部(91)と、前記振動部の状態を検出し第2検出信号を出力する第2検出部(20)と、前記第1検出信号を用いて前記振動部を目標位置に制御するための目標信号を生成する目標信号生成部(31)と、前記第2検出信号を用いて前記振動部が制御中心から離れにくくなるように制御するためのバイアス信号を生成するバイアス信号生成部(32)とを含み、前記目標信号及び前記バイアス信号を用いて第1制御信号を生成し前記振動部を制御する第1制御部(30)と、前記光学系による像の振れを補正可能な撮像部(92)と、前記バイアス信号を用いて第2制御信号を生成し前記撮像部を制御する第2制御部(60)とを含むブレ補正装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、ブレ補正装置及び光学機器に関する。
従来、像のブレを補正する手段として、光学装置の振れに対応させて光学部品を移動させ光学装置の振れの影響を補正するハードウェア方式のブレ補正と、取得した画像に振れの影響を除去するような画像処理を施して振れの影響を補正するソフトウェア方式のブレ補正、及びこれらのハードウェア方式とソフトウェア方式とを組み合わせたハイブリッド方式のブレ補正が提案されている。しかしながら、従来のブレ補正装置においては、ハードウェア方式の補正誤差に対する補正が考慮されておらず、取得される画像には補正誤差の影響が残留していた。
特開平11−187309
本発明の課題は、好適に補正し得るブレ補正装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点に係るブレ補正装置は、
装置の振れを検出し第1検出信号を出力する第1検出部(10)と、
光学系による像の振れを補正するように振動する振動部(91)と、
前記振動部の状態を検出し第2検出信号を出力する第2検出部(20)と、
前記第1検出信号を用いて前記振動部を目標位置に制御するための目標信号を生成する目標信号生成部(31)と、前記第2検出信号を用いて前記振動部が制御中心から離れにくくなるように制御するためのバイアス信号を生成するバイアス信号生成部(32)とを含み、前記目標信号及び前記バイアス信号を用いて第1制御信号を生成し前記振動部を制御する第1制御部(30)と、
前記光学系による像の振れを補正可能な撮像部(92)と、
前記バイアス信号を用いて第2制御信号を生成し前記撮像部を制御する第2制御部(60)とを含む。
前記振動部は、第1領域及び前記第1領域の外側の第2領域において振動可能な光学部品(913)を有しても良く、
前記第2制御部は、前記光学部品が前記第2領域において振動しているとき、前記光学部品が前記第1領域において振動しているときよりも大きな補正量で振れを補正するように前記撮像部を制御しても良い。
前記光学部品は、光を通過させる光透過部材、光を反射させる光反射部材、及び、像を撮像する撮像素子のうち少なくとも1つであっても良い。
本発明の第2の観点に係るブレ補正装置は、
装置の振れを検出し第1検出信号を出力する第1検出部(10)と、
光学系による像の振れを補正するように振動する振動部(91)と、
前記振動部の状態を検出し第2検出信号を出力する第2検出部(20)と、
前記第1検出信号及び前記第2検出信号を用いて第1制御信号を生成し前記第1制御信号を用いて前記振動部を制御する第1制御部(301)と、
時間間隔を隔てて撮像された複数の画像を用いて前記光学系による像の振れを補正可能な撮像部(92)と、
前記撮像部が撮像をしている期間に対応する前記第1制御信号を用いて、前記第1制御信号よりも制御周期が遅い第2制御信号を生成し前記第2制御信号を用いて前記撮像部を制御する第2制御部(601)とを含んでも良い。
前記第2制御部は、前記撮像部が撮像をしている期間に対応する複数の前記第1制御信号を用いて平均することにより前記第2制御信号を生成しても良い。
前記第2制御部は、前記撮像部が撮像をしている期間に対応する複数の前記第1制御信号のうち出現頻度が高い前記第1制御信号を用いて前記第2制御信号を生成しても良い。
前記第2制御部は、前記撮像部が撮像をしている期間の前半に対応する複数の前記第1制御信号を用いて前記第2制御信号を生成しても良い。
本発明に係る光学機器は、上記何れかに記載されたブレ補正装置を含む。
前記第2制御部は、入力された信号を間引きする間引き部と、
前記間引き部から出力された信号を用いて第2制御信号を生成する信号生成部と、
前記間引き部と前記信号生成部との間に備えられた電気接点とを有しても良い。
なお、上述の説明では、本発明をわかりやすく説明するために、実施形態を示す図面の符号に対応付けて説明したが、本発明は、これに限定されるものでない。後述の実施形態の構成を適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替させてもよい。更に、その配置について特に限定のない構成要件は、実施形態で開示した配置に限らず、その機能を達成できる位置に配置することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置の概略ブロック構成図である。 図2は、光学部品の可動範囲を示す図である。 図3は、センタリングバイアス処理によって、光学部品による補正に誤差の発生することを示す図である。 図4は、本発明の第2実施形態に係るブレ補正装置の概略ブロック構成図である。 図5は、撮像素子の画素の取り込みについて説明する図である。 図6は、図4のブレ補正装置の実施例の1例を示す図である。 図7は、図4のブレ補正装置の実施例の別の1例を示す図である。 図8は、図4のブレ補正装置の実施例の更に別の1例を示す図である。 図9は、本発明の第3実施形態に係るブレ補正装置の概略ブロック構成図である。
第1実施形態
まず、図1に基づき、本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置を含むカメラの概略構成図である。カメラは、撮像素子921等が備えられるカメラ本体部2と像振れ補正レンズ913等が備えられるレンズ鏡筒部1とを有する。カメラ本体部2とレンズ鏡筒部1とは、不図示のマウントを介して機械的に接続されると同時に電気的に接続される。
レンズ鏡筒部1は、焦点調節レンズ914、絞り915、ブレ検出部10、レンズ検出部20、第1制御部30、光学ブレ補正部91、減算器36を有する。
焦点調節レンズ914は、被写体の像を撮像素子921に結像するためのレンズで、不図示の駆動装置に駆動されて、光軸lに沿って移動する。焦点調節レンズ914は、不図示の距離センサからの距離情報等に応じて、光軸上の適切な位置に配置され被写体の像を撮像素子921に結像する。絞り915は、撮像素子921に入射する光の量や、被写界深度を調節するための機構で、不図示の駆動装置によって制御される。
ブレ検出部10は、角速度センサ11、AMP12、A/D変換器13、HPF14を有する。ブレ検出部10は、カメラの振れを検出して、カメラの振れに関するブレ信号を、第1制御部30に出力する。
角速度センサ11は、カメラの振れを検出して、カメラの振れに関するブレ出力を、AMP12に出力する。AMP12は、角速度センサ11から出力されたブレ出力に対して、ブレと関係のない高周波数の成分を減衰させて、A/D変換器13の入力に適した大きさまで増幅させて、A/D変換器13に出力する。A/D変換器13は、AMP12から出力されたブレ出力をデジタル信号に変換してHPF14に出力する。HPF14は、A/D変換器13でデジタル化されたブレ出力から、角速度センサ11のドリフト等の影響で変動する低周波数成分の変動を減衰させて、ブレ信号を第1制御部30の目標位置生成部31に出力する。HPF14は、本実施例においてはLPFと減算器で構成されている。
レンズ検出部20は、補正レンズ位置検出センサ21と、A/D変換器22を有する。レンズ検出部20は、像振れ補正レンズ913の状態を検出して、その位置に関する情報を含んだレンズ位置信号を第1制御部30のバイアス信号生成部32と減算器34とに出力する。
補正レンズ位置検出センサ21は、像振れ補正レンズ913の位置等の状態を検出して、レンズ位置出力をA/D変換器22に出力する。A/D変換器22は、レンズ位置出力をデジタル信号に変換して、レンズ位置信号を第1制御部30のバイアス信号生成部32と減算器34とに出力する。
第1制御部30は、目標位置生成部31、バイアス信号生成部32、センタリングバイアス重畳手段33、減算器34、制御器35を有する。第1制御部30は、ブレ検出部10が出力したブレ信号とレンズ検出部20が出力したレンズ位置信号とを利用して、レンズ目標位置信号とレンズ制御位置信号とを出力する。また、第1制御部30は、ブレ信号とレンズ位置信号から生成されるレンズ制御信号を利用して、光学ブレ補正部91を制御する。レンズ目標位置信号は、ブレ検出部10で検出された振れに対応するように像振れ補正レンズ913を制御するための目標位置に関する信号である。レンズ制御位置信号は、像振れ補正レンズ913を制御するための位置に関する信号である。また、レンズ制御信号は、像振れ補正レンズ913を制御するための変動量に関する信号である。
目標位置生成部31は、ブレ検出部10が出力するブレ信号を利用して、レンズ目標位置信号を算出し、センタリングバイアス重畳手段33と減算器36とに出力する。レンズ目標位置信号は、カメラの振れの影響を補正するように像振れ補正レンズ913を制御するための目標位置に関する信号である。
バイアス信号生成部32は、レンズ検出部20から出力されるレンズ位置信号を利用してバイアス信号を生成し、センタリングバイアス重畳手段33に出力する。バイアス信号は、像振れ補正レンズ913がその制御中心(図2)から離れにくくするように制御するための信号である。
目標位置生成部31が出力したレンズ目標位置信号とバイアス信号生成部32が出力したバイアス信号とは、センタリングバイアス重畳手段33に入力される。センタリングバイアス重畳手段33は、レンズ目標位置信号とバイアス信号とを利用して、レンズ制御位置信号を生成するセンタリングバイアス処理を行い、減算器34と減算器36に出力する。
センタリングバイアス重畳手段33が出力したレンズ制御位置信号と、レンズ検出部20が出力したレンズ位置信号とは、減算器34に入力される。減算器34は、レンズ制御位置信号からレンズ位置信号を減算して、レンズ制御信号を制御器35に出力する。レンズ制御信号は、像ブレ補正レンズ913を移動させる際の変位量に関する信号である。制御器35は、レンズ制御信号を利用して、カメラの振れを補正するように光学ブレ補正部91を制御する。制御器35は、PID制御等で光学ブレ補正部91を制御し、カメラの振れを補正する。
光学ブレ補正部91は、モータドライバ911とボイスコイルモータ912と像振れ補正レンズ913とを有する。光学ブレ補正部91は、第1制御部30の制御器35による制御によって、像ブレ補正レンズ913の位置を変化させ、像ブレ補正レンズ913の位置の変化がカメラの振れを補正するように像振れ補正レンズ913を振動させる。
モータドライバ911は、制御器35に制御されて、ボイスコイルモータ912を制御するためのモータ制御信号を出力する。ボイスコイルモータ912は、モータドライバ911が出力するモータ制御信号を利用して、像振れ補正レンズ913を駆動する。像振れ補正レンズ913は、ボイスコイルモータ912に駆動されて、光軸lに直交する平面に沿って、カメラの振れを補正するように移動する。
目標位置生成部31が出力したレンズ目標位置信号と、センタリングバイアス重畳手段33が出力したレンズ制御位置信号は、減算器36に入力される。減算器36は、レンズ目標位置信号からレンズ制御位置信号を減算した信号である残留ブレ信号を算出して、第2制御部60の間引き演算部61に出力する。残留ブレ信号は、光学ブレ補正部91で補正がされていないブレの残留に関する信号である。
第2制御部60は、レンズ鏡筒部1とカメラ本体部2とをまたいで存在している。すなわち、第2制御部60は、レンズ鏡筒部1に含まれる間引き演算部61と、カメラ本体部2に含まれる画像切り出し量算出部62と、間引き演算部61と画像切り出し量算出部62とを接続する接点部63と、を有している。間引き演算部61と、画像切り出し量算出部62とは、レンズ鏡筒部1とカメラ本体部2が不図示のマウントを介して接続されると、マウントに設けられている接点部63を介して電気的に接続される。第2制御部60は、残留ブレ信号から算出される切り出し量信号を利用して、撮像部92の画像切り出し部928を制御する。
第2制御部60は、レンズ鏡筒部1に間引き演算部61を有し、カメラ本体部2に画像切り出し量算出部62を有する。間引き演算部61には、フレームレート制御器927から、フレーム制御信号が入力される。間引き演算部61は、取得した残留ブレ信号に対して間引き演算処理を行い、フレーム制御信号に同調させて、間引き演算後の残留ブレ信号を、カメラ本体部2の画像切り出し量算出部に出力する。ここで、間引き演算部61をレンズ鏡筒部1側に設置することで、レンズ鏡筒部1とカメラ本体部2の間の通信負荷を軽減している。
画像切り出し量算出部62は、間引き演算部61が出力した間引き後の残留ブレ信号を利用して、撮像素子921で撮像された画像に対する切り出し量を算出して、算出された切り出し量を切り出し量信号として撮像部92の画像切り出し部928に出力する。
撮像部92は、撮像素子921、AFE回路922、A/D変換器923、画像処理部924、バッファメモリ925、画像合成部926、フレームレート制御器927を有する。撮像部92は、レンズ鏡筒部の光学部品等により結像される被写体の像を撮像すると共に、撮像した画像からカメラの振れによる影響を画像処理によって補正する。
フレームレート制御器927は、撮像素子921が画像を取得するタイミングを制御しており、例えば、30フレーム/秒程度のフレームレートで画像を取得するタイミングを制御している。また、同タイミングで間引き演算部61を制御している。第1制御部30が残留ブレ信号を取得する周期は、撮像部92が画像を取得する周期よりも速い。そのため、間引き演算部61が、残留ブレ信号に対して間引き処理を行い、画像切り出し量算出部62に入力される残留ブレ信号の周波数と、画像を取得するフレームレートの周波数とを同調させることで、画像切り出し処理が可能となっている。
撮像素子921は、レンズ鏡筒部1を介して撮像素子921に入力される被写体の像を光電変換してアナログ画像信号を生成し、生成されたアナログ画像信号をAFE回路922に出力する。AFE回路922は、撮像素子が出力したアナログ画像信号に対してゲインコントロールやノイズ除去などのアナログ信号処理を施して、処理後のアナログ画像信号をA/D変換器923に出力する。A/D変換器923は、AFE回路922から出力されたアナログ画像信号をデジタル変換して、画像信号を画像処理部924に出力する。
画像処理部924の画像切り出し部928は、第2制御部30の画像切り出し量算出部62が出力する切り出し量信号を利用して、画像信号に対する切り出し補正を行う。画像処理部924は、切り出し補正された画像信号を、所定の形式の画像データに変換して、切り出し画像信号をバッファメモリ925に出力する。バッファメモリ925は、少なくとも1つ以上で構成され、画像処理部924で切り出された切り出し画像信号を時系列順等で記憶する。
画像合成部926は、バッファメモリ925に記憶された、少なくとも1つ以上の切り出し画像信号を合成して、ブレの影響が補正された画像データを出力する。ブレの影響が補正された画像データは、LCD等の画像表示部に表示されたり、不揮発メモリ等の画像記憶部に記憶されたりする。
ここで、上述したバイアス信号生成部32及びセンタリングバイアス重畳手段33で行うセンタリングバイアス処理の動作の内容について、図2と図3を用いて詳細に説明する。
図2は、像振れ補正レンズ913の可動領域を示す図である。補正レンズ913の可動領域は、ハードリミットとソフトリミットとによって規定される。ハードリミットとは、像振れ補正レンズ913の機械構造面における移動限界を言う。また、ソフトリミットとは、ハードリミットの内側に存在し、像振れ補正レンズ913がハードリミットに衝突しないように制御するための制御面における移動限界を言う。
また、本実施形態では、像振れ補正レンズ913を制御する領域は、第1領域と、第1領域の外側にある第2領域とによって構成される。像振れ補正レンズ913は、第1領域と第2領域とで移動可能である。本実施形態では、第1領域よりも第2領域で、また、第2領域においては制御中心から外側に向かうにつれて、ブレの大きさに対する像振れ補正レンズ913の移動量が小さくなるようにセンタリングバイアス処理を行っている。ここで、第2領域は、ソフトリミットの内側であっても良いし、ソフトリミットの外側であっても良い。
このようにセンタリングバイアス処理を行うことで、像振れ補正レンズ913がハードリミットに衝突することを防止すると共に、カメラの振れに対して画像を切り出すことができる範囲を広げて大きな振れにも対応できるようなブレ補正装置を実現している。
具体的には、図1において、レンズ検出部20が検出するレンズ位置信号に応じて、バイアス信号生成部32は、像振れ補正レンズ913が第1領域に存在するか第2領域に存在するかを判断する。そして、像振れ補正レンズ913が第2領域に存在する時は、その位置が制御中心から外側に向かうにつれて、像振れ補正レンズ913の移動量が小さくなるようにバイアス信号を生成する。バイアス信号は、センタリングバイアス重畳手段33に出力される。
センタリングバイアス重畳手段33には、目標位置生成部31が出力したレンズ目標位置信号と、バイアス信号生成部32が出力したバイアス信号が入力されている。センタリングバイアス重畳手段33は、レンズ目標位置信号に、バイアス信号を重畳させて、像振れ補正レンズ913を移動させる移動量であるレンズ制御位置信号を演算して、減算器34に出力する。
図3は、上述したセンタリングバイアス処理によって、残留像振れ量が発生することを示す図である。残留像振れ量とは、ブレ検出部10で検出された振れに対応させて像振れ補正レンズ913を移動させるべきところ、上述のセンタリングバイアス処理によって像振れ補正レンズ913の移動量が制限されているために、撮像素子921で取得される画像に発生するブレ成分である。例えば、時間t1において、センタリングバイアスが無い場合の像振れ補正レンズ913の位置と、センタリングバイアスが有る場合の像振れ補正レンズ913の位置には、差が存在しており、この差が残留像振れ量である。本実施形態において、この残留像振れ量は、制御中心から外側に向かうにつれて、ブレの大きさに対する像振れ補正レンズ913の移動量が小さくなるようにセンタリングバイアス処理を行っているため、像振れ補正レンズ913の移動量が大きくなるにしたがって、残留像振れ量が大きくなっている。
本実施形態において、残留像振れ量は、図1において、減算器36で演算されて第2制御部60の間引き演算部61に出力されている。すなわち、残留像振れ量とは、レンズ目標位置信号からレンズ制御位置信号を減算した信号である残留ブレ信号に相当する。
間引き演算部61は、撮像部92が画像を取得するタイミングに同期させて、残留ブレ信号を間引き演算して、画像切り出し量算出部62に出力する。画像切り出し部62は、間引き演算された残留ブレ信号に応じて、撮像部92の撮像素子921で撮像された画像に対する切り出し量を算出する。また、画像切り出し量算出部62は、算出した切り出し量を、切り出し量信号として撮像部92の画像切り出し部928に出力する。画像切り出し部928は、画像取得時の残留振れ量に基づいて画像を切り出す切り出し量に基づき、切り出し処理を行う。本実施形態においては、以上の処理によって残留像振れ量の影響が補正された切り出し画像信号を取得している。なお、本実施形態における切り出し量信号は、画像処理部924に入力される画像信号における画像中心と、画像切り出し部928によって切り出された画像信号における画像中心とのずれの大きさとずれの方向に関する情報によって構成される。
以上のように、切り出し処理信号が行われた切り出し画像信号は、バッファメモリ925に一旦記憶される。バッファメモリ925に記憶された少なくとも1つ以上の切り出し画像信号は、ブレの影響が補正されるように画像合成部926で合成処理が行われる。合成処理が行われた画像データは、LCD等の画像表示部に表示されたり、不揮発メモリ等の画像記憶部に記憶されたりする。
本実施形態に係るブレ補正装置は、レンズ制御位置信号を用いて像振れ補正レンズ913を制御する第1制御部30と、残留ブレ信号及び残留ブレ信号に対応する画像信号を用いて撮像部92を制御する第2制御部60とを含む。したがって、本実施形態に係るブレ補正装置は、第1制御部30でセンタリングバイアス処理を行ったことによって、残留ブレ信号が含まれてしまった画像信号に対して、第2制御部60でその残留ブレ信号を除去するように補正することができる。したがって、本実施形態に係るブレ補正装置は、従来のブレ補正装置では除去できなかったブレを除去し、よりブレの少ない画像を得ることができる。
ここで、像振れ補正レンズ913を制御中心から離れにくくなるように制御する方法は、上述で説明した制御方法に限定されない。
例えば、像振れ補正レンズ913を制御中心から離れにくくなるように制御する方法としては、像振れ補正レンズ913が制御中心から外側に向かうにしたがってボイスコイルモータ912の速度が遅くなるように制御しても良い。
また、例えば、像振れ補正レンズ913を制御中心から離れにくくなるように制御する方法としては、第2領域に近づく方向の像振れ補正レンズ913の速度が速くなるにしたがって、ボイスコイルモータ912の速度が遅くなるように制御しても良い。
また、例えば、像振れ補正レンズ913を制御中心から離れにくくなるように制御する方法としては、第2領域に近づく方向の像振れ補正レンズ913の速度が速くなるにしたがって、ボイスコイルモータ912の変位量が小さくなるように制御しても良い。
第2実施形態
次に、図4に示す本発明の第2実施形態に係るブレ補正装置について説明する。図4は、本発明の第2実施形態に係るブレ補正装置を含むカメラの概略構成図である。第2実施形態に係るブレ補正装置を含むカメラと、第1実施形態に係るブレ補正装置を含むカメラとでは、第1制御部301の構成及び第2制御部601の構成が異なる。その他の構成については同一のため、重複する部分の説明を省略する。
第1制御部301は、目標位置生成部31、制御器35、減算器341を有する。第1制御部301は、ブレ検出部10が出力したブレ信号とレンズ検出部20が出力したレンズ位置信号とを利用してレンズ制御信号を生成し、光学ブレ補正部91を制御する。また、第1制御部301は、レンズ制御信号を第2制御部の間引き演算部64に出力する。レンズ制御信号は、ブレ検出部10で検出された振れに対応させて、像振れ補正レンズ913を移動させる際の移動量に関する信号である。
第1制御部301における目標位置生成部31は、ブレ検出部10が出力したブレ信号を利用して、レンズ目標位置信号を算出し、減算器341に出力する。目標位置生成部31が出力したレンズ目標位置信号と、レンズ検出部20が出力したレンズ位置信号は、減算器341に入力される。減算器341は、レンズ目標位置信号からレンズ位置信号を減算して、レンズ制御信号を制御器35と第2制御部601に出力する。本実施形態に係るレンズ制御信号は、ブレ検出部10で検出された振れに対応させて、像振れ補正レンズ913を移動させる際の移動量に関する信号であるが、レンズ目標位置信号とレンズ位置信号の差分によって構成されているため、像振れ補正レンズ913による振れ補正の制御誤差に関する信号でもある。
制御器35は、減算器341が出力したレンズ制御信号を利用して、ブレ検出部10で検出された振れを補正するように光学ブレ補正部91を制御する。制御器35は、PID制御等で光学ブレ補正部91を制御し、カメラの振れを補正する。
光学ブレ補正部91は、第1制御部30に含まれる制御器35による制御によって、光学ブレ補正部91に含まれる像振れ補正レンズ913の位置を、カメラの振れを補正するように振動させる。
第2制御部601は、レンズ鏡筒部3とカメラ本体部4をまたいで存在している。すなわち、第2制御部601は、レンズ鏡筒部3に含まれる間引き演算部64と、カメラ本体部4に含まれる画像切り出し量算出部62と、間引き演算部64と画像切り出し量算出部62とを接続する接点部65と、を有する。間引き演算部64と、画像切り出し量算出部62とは、レンズ鏡筒部3とカメラ本体部4が不図示のマウントを介して接続されると、マウントに設けられている接点部65を介して電気的に接続される。第2制御部601は、レンズ制御信号から算出される切り出し量信号を利用して、撮像部92の画像切り出し部928を制御する。
第2制御部601は、レンズ鏡筒部3側に間引き演算部64を有し、カメラ本体部4に画像切り出し量算出部62を有する。間引き演算部64には、フレームレート制御器927から、フレーム制御信号が入力される。第1制御部301から、第2制御部601の間引き演算部64に入力されるレンズ制御信号は、撮像部92が画像を取得する周期であるフレーム制御信号よりも速い。そこで、間引き演算部64は、第1制御部から出力されたレンズ制御信号に対して間引き演算処理を行い、フレーム制御信号に同調させて、間引き演算後のレンズ制御信号を、カメラ本体部4の画像切り出し量算出部に出力する。ここで、間引き演算部64をレンズ鏡筒部3側に設置することで、レンズ鏡筒部3とカメラ本体部4の間の通信負荷を軽減している。
画像切り出し量算出部62は、間引き演算部64が出力した間引き後のレンズ制御信号を利用して、撮像素子921で撮像された画像に対する切り出し量を算出し、算出された切り出し量を切り出し量信号として撮像部92の画像切り出し部928に出力する。
撮像部92は、第1実施形態と同様に、レンズ鏡筒部の光学部品等により結像される被写体の像を撮像すると共に、撮像した画像からカメラの振れによる影響を画像処理によって補正する。
画像処理部924の画像切り出し部928は、第2制御部30の画像切り出し量算出部62が出力する切り出し量信号を利用して、画像信号に対して切り出し補正を行う。画像処理部924は、切り出し補正された切り出し画像信号を、所定の形式に変換して、バッファメモリ925に出力する。バッファメモリ925は、少なくとも1つ以上で構成され、画像処理部924で切り出された切り出し画像信号を時系列順等で記憶する。
画像合成部926は、バッファメモリ925に記憶された、少なくとも1つ以上の切り出し画像信号を合成して、ブレの影響が補正された画像データを出力する。ブレの影響が補正された画像データは、LCD等の画像表示部に表示されたり、不揮発メモリ等の画像記憶部に記憶される。
第2実施形態のブレ補正装置では、上記で説明したように、像振れ補正レンズ913を移動させる際の移動量に関する情報であるレンズ制御信号を利用して、画像を切り出す補正を行っている。
図5と図6を用いて、第2実施形態に係るブレ補正について具体的に説明する。撮影部92は、ローリングシャッタを有していて、1回の撮影を行うに際し、例えば、l1〜l100の複数のラインの画素を取得することによって画像を取得している。
撮像部92は、図6において、時間T1から時間T2にかけて、すなわち、撮像時間t_imgの間に、ラインl1〜l100からなる画像信号fr_1を取得している。この撮像時間t_imgの間にも、ブレ検出部10で検出された振れに関するレンズ制御信号a1〜a10が存在し、間引き演算部64に入力されている。この撮像時間t_imgの間に、間引き演算部64に入力されるレンズ制御信号a1〜a10は、取得される画像に含まれるブレに関する情報を有している。なぜなら、本実施形態に係るレンズ制御信号は、レンズ目標位置信号とレンズ位置信号の差分によって構成されている信号であり、それは像振れ補正レンズ913による振れ補正の制御誤差に関する信号だからである。
そこで、本実施形態においては、画像を取得している際の制御誤差に関する情報を、切り出し処理に利用して、画像のブレに対する補正を行う。具体的には、第2制御部601は、撮像素子921が実際に撮像を行っている画像取得時間であるt_exp1の間に存在しているレンズ制御信号a1〜a8を利用して、撮像部92の画像切り出し部928を制御して、画像切り出し処理を行う。図6の例においては、間引き演算部64は、レンズ制御信号a1〜a8の平均値を利用して撮像部92の画像切り出し部928を制御して画像を切り出している。なお、制御誤差に関するレンズ制御信号を取得する周期は、振れ補正レンズ制御周期t_optで表され、撮像時間t_imgより短い。このように、レンズ制御信号の平均値を用いて切り出し処理を行うことで、画像信号fr_1から切り出し画像信号fr_C1を取得している。
図6において、画像信号fr_2、画像信号fr_3についても上記と同様の方法で切り出し処理を施すことによって、切り出し画像信号fr_C2、切り出し画像信号fr_C3を取得している。なお、本実施形態における切り出し量信号は、画像処理部924に入力される画像信号fr_1〜fr_3における画像中心と、画像切り出し部928によって切り出された切り出し画像信fr_C1〜fr_C3における画像中心とのずれの大きさとずれの方向に関する情報によって構成される。すなわち、本実施形態における切り出し量信号は、画像信号fr_1〜fr_3から切り出し画像信fr_C1〜fr_C3を切り出すための切り出し座標値に関する情報を有する。
画像合成部926は、バッファメモリ925に記憶された、上記により得られる少なくとも1枚以上の切り出し画像を合成して、ブレの影響が補正された画像データを出力する。ブレの影響が補正された画像データは、LCD等の画像表示部に表示されたり、不揮発メモリ等の画像記憶部に記憶される。
本実施形態に係るブレ補正装置は、レンズ制御信号を用いて像振れ補正レンズ913を制御する第1制御部301と、レンズ制御信号及びレンズ信号に対応する複数の画像信号fr_1〜fr_3を用いて撮像部92を制御する第2制御部601とを含む。したがって、本実施形態に係るブレ補正装置は、像振れ補正レンズ913を制御する第1制御部301で補正することができず、画像信号fr_1〜fr_3に含まれることとなったブレ成分を、第2制御部601によって補正することができる。したがって、本実施形態に係るブレ補正装置は、従来のブレ補正装置では除去できなかったブレを除去し、よりブレの少ない画像を得ることができる。特に、本実施形態に係るブレ補正装置は、複数の画像を時系列に沿って取得する動画撮影等に適している。
ここで、間引き演算部64が行う、間引き演算については上記で説明した演算に限定されない。
例えば、間引き演算部64の間引き演算については、図7に示すように、画像を取得している際の複数のレンズ制御信号から、信号の分布を求めて、出現頻度の高い信号値帯を選択する間引き演算を行っても良い。具体的には、撮像素子921が画像取得している時間t_exp1の間のレンズ制御信号a1〜a8のうち、もっとも出現頻度が高い信号値帯の値であるe1_maxの値を算出して間引き演算を行っても良い。
また例えば、間引き演算部64の間引き演算については、図8に示すように、画像を取得している際の複数のレンズ制御信号から、画像の全てのライン11〜1100に共通なレンズ制御信号を選択して切り出し量を決定しても良い。具体的には、撮像素子921が画像取得している時間t_exp1の間のレンズ制御信号a1〜a8のうち、全ての画像ラインl1〜l100を取得する際に存在するブレ成分のa4とa5を利用して、間引き後のレンズ制御信号e1_selを算出する間引き演算を行っても良い。
また例えば、間引き演算部64の演算については、画像を取得している際の複数のレンズ制御信号のうち、前半部分のレンズ制御信号を利用して切り出し量を決定しても良い。前半部分のレンズ制御信号を利用することで、間引き演算部64は、余裕をもって間引き演算を行うことができる。
また例えば、前述のように、画像単位で切り出しを行わないで、1ラインごとに対応するレンズ制御信号を利用して切り出しを行っても良い。1ラインごとに切り出しをおこなうことで、より正確なブレ補正を実現することが可能となる。
第3実施形態
次に、図9に示す本発明の第3実施形態に係るブレ補正装置について説明する。図9は、本発明の第3実施形態に係るブレ補正装置を含むカメラの概略構成図である。第3実施形態に係るブレ補正装置を含むカメラと、第1実施形態に係るブレ補正装置を含むカメラとでは、第1制御部の構成及び第2制御部の構成が異なる。その他の構成については同一のため、重複する部分の説明を省略する。
第1制御部302は、目標位置生成部31、バイアス信号生成部32、センタリングバイアス重畳手段33、制御器35、減算器36、減算器342を有する。第1制御部302は、第1実施形態における第1制御部30と第2実施形態における第1制御部301を組み合わせた構成になっている。第1制御部302は、ブレ検出部10が出力するブレ信号とレンズ検出部が出力するレンズ位置信号を利用して、レンズ目標位置信号とレンズ制御位置信号とレンズ制御信号とを出力する。
目標位置生成部31は、ブレ検出部10が出力するブレ信号を利用して、レンズ目標位置信号を算出し、センタリングバイアス重畳手段33と減算器36とに出力する。バイアス信号生成部32は、レンズ検出部20から出力されるレンズ位置信号を利用して、バイアス信号を生成する。センタリングバイアス重畳手段33は、目標位置生成部31から入力されるレンズ目標位置信号とバイアス信号生成部32から入力されるバイアス信号とを利用して、レンズ制御位置信号を生成し、減算器342と減算器36に出力する。
センタリングバイアス重畳手段33が出力したレンズ制御位置信号と、レンズ検出部20が出力したレンズ位置信号は、減算器342に入力される。減算器342は、レンズ制御位置信号からレンズ位置信号を減算して、レンズ制御信号を制御器35と第2制御部602の間引き演算部64に出力する。制御器35は、レンズ制御信号を利用して、カメラの振れを補正するように光学ブレ補正部91を制御する。制御器35は、PID制御等で光学ブレ補正部91を制御し、カメラの振れを補正する。
目標位置生成部31が出力したレンズ目標位置信号と、センタリングバイアス重畳手段33が出力したレンズ制御位置信号は、減算器36に入力される。減算器36は、レンズ目標位置信号からレンズ制御位置信号を減算した信号である残留ブレ信号を算出して、第2制御部602の間引き演算部61に出力する。
第2制御部602は、レンズ鏡筒部5とカメラ本体部6とをまたいで存在している。すなわち、第2制御部602は、レンズ鏡筒部5に含まれる間引き演算部61と間引き演算部64、カメラ本体部6に含まれる画像切り出し量算出部62、間引き演算部61と画像切り出し算出部62とを接続する接点部63、間引き演算部64と画像切り出し算出部62とを接続する接点部65と、を有する。間引き演算部61と画像切り出し量算出部62、間引き演算部64と画像切り出し量算出部62は、レンズ鏡筒部5とカメラ本体部6が不図示のマウントを介して接続されると、マウントに設けられている接点部63、65を介して電気的に接続される。第2制御部60は、残留ブレ信号とレンズ制御信号から算出される切り出し量信号を利用して、撮像部92の画像切り出し部928を制御する。
間引き演算部61は、フレームレート制御器927のフレーム制御信号に同期して間引き演算した残留ブレ信号を取得し、カメラ本体部の画像切り出し量算出部に出力する。また、間引き演算部64は、フレームレート制御器927のフレーム制御信号に同期して、間引き演算したレンズ制御信号を取得して、カメラ本体部の画像切り出し量算出部に出力する。
画像処理部924は、間引き演算部61からの残留ブレ信号と間引き演算部64からのレンズ制御信号を利用して、取得された画像に対して切り出し処理を行う。切り出し処理が行われた画像はバッファメモリに記憶され、ブレ補正されるように画像合成部で合成が行われる。
本実施形態に係るブレ補正装置は、上述したように残留ブレ信号とレンズ制御信号を利用して切り出し処理を行うことで、第1実施形態のブレ補正装置と第2実施形態のブレ補正装置との効果を併せ持ったブレ補正装置を実現している。すなわち、第1実施形態においては、第1制御部が、光学ブレ補正部91に対してセンタリングバイアス処理を行ったように、やむをえず、意図的に、ブレに直接対応させずに光学ブレ補正部91を制御しなければならないときに発生する制御誤差を補正することが可能なブレ補正装置を実現した。また、第2実施形態においては、ブレ検出部10又はブレ検出部20等が有する誤差成分で光学ブレ補正部では補正することができないブレ成分の補正を行うことが可能なブレ補正装置を実現した。すなわち、本実施形態においては、光学ブレ補正部91に意図的に付与した制御誤差の補正を行うことが可能で、且つ、光学ブレ補正部では補正を行うことができないブレ成分の補正を行うことが可能であるため、誤差成分の小さい画像を取得できるブレ補正装置を実現することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。
例えば、撮像部は、上述の実施形態で開示したように、時間間隔を隔てて撮像された複数の画像をブレを除去するように切り出し、ずらして、重ね合わせる切り出しタイプのブレ補正を行ってブレ補正画像を取得しても良いが、撮影部のブレ補正についてはこれに限定されない。撮像部は、切り出した画像を利用して、点像分布関数(PSF)やフーリエ変換を行ってブレ補正画像を取得しても良い。
また、例えば、光学系による振れを補正する振動部としては、上述の実施形態で開示した像振れ補正レンズ913を含むものに限定しない。例えば、他のレンズ等の光を透過させる光透過部材を含むものであっても良いし、ミラー等の光を反射させる光反射部材を含むものであっても良いし、CCDセンサやCMOSセンサのような被写体の像を撮像する撮像素子を含むものであっても良い。
また例えば、本発明に係るブレ補正装置を搭載する光学機器は、スチルカメラに限定されず、ビデオカメラ等のような他の光学機器を含む。
10…ブレ検出部
20…レンズ検出部
91…光学ブレ補正部
92…撮像部
31…目標位置生成部
32…バイアス信号生成部
30、301…第1制御部
60、601…第2制御部
913…像振れ補正レンズ

Claims (9)

  1. 装置の振れを検出し第1検出信号を出力する第1検出部と、
    光学系による像の振れを補正するように振動する振動部と、
    前記振動部の状態を検出し第2検出信号を出力する第2検出部と、
    前記第1検出信号を用いて前記振動部を目標位置に制御するための目標信号を生成する目標信号生成部と、前記第2検出信号を用いて前記振動部が制御中心から離れにくくなるように制御するためのバイアス信号を生成するバイアス信号生成部とを含み、前記目標信号及び前記バイアス信号を用いて第1制御信号を生成し前記振動部を制御する第1制御部と、
    前記光学系による像の振れを補正可能な撮像部と、
    前記バイアス信号を用いて第2制御信号を生成し前記撮像部を制御する第2制御部とを含むことを特徴とするブレ補正装置。
  2. 請求項1に記載されたブレ補正装置であって、
    前記振動部は、第1領域及び前記第1領域の外側の第2領域において振動可能な光学部品を有し、
    前記第2制御部は、前記光学部品が前記第2領域において振動しているとき、前記光学部品が前記第1領域において振動しているときよりも大きな補正量で振れを補正するように前記撮像部を制御することを特徴とするブレ補正装置。
  3. 請求項2に記載されたブレ補正装置であって、
    前記光学部品は、光を通過させる光透過部材、光を反射させる光反射部材、及び、像を撮像する撮像素子のうち少なくとも1つであることを特徴とするブレ補正装置。
  4. 装置の振れを検出し第1検出信号を出力する第1検出部と、
    光学系による像の振れを補正するように振動する振動部と、
    前記振動部の状態を検出し第2検出信号を出力する第2検出部と、
    前記第1検出信号及び前記第2検出信号を用いて第1制御信号を生成し前記第1制御信号を用いて前記振動部を制御する第1制御部と、
    時間間隔を隔てて撮像された複数の画像を用いて前記光学系による像の振れを補正可能な撮像部と、
    前記撮像部が撮像をしている期間に対応する前記第1制御信号を用いて、前記第1制御信号よりも制御周期が遅い第2制御信号を生成し前記第2制御信号を用いて前記撮像部を制御する第2制御部とを含むことを特徴とするブレ補正装置。
  5. 請求項4に記載されたブレ補正装置であって、
    前記第2制御部は、前記撮像部が撮像をしている期間に対応する複数の前記第1制御信号を用いて平均することにより前記第2制御信号を生成することを特徴とするブレ補正装置。
  6. 請求項4に記載されたブレ補正装置であって、
    前記第2制御部は、前記撮像部が撮像をしている期間に対応する複数の前記第1制御信号のうち出現頻度が高い前記第1制御信号を用いて前記第2制御信号を生成することを特徴とするブレ補正装置。
  7. 請求項4に記載されたブレ補正装置であって、
    前記第2制御部は、前記撮像部が撮像をしている期間の前半に対応する複数の前記第1制御信号を用いて前記第2制御信号を生成することを特徴とするブレ補正装置。
  8. 請求項1から請求項7までの何れか1項に記載されたブレ補正装置を含むことを特徴とする光学機器。
  9. 請求項8に記載された光学機器であって、
    前記第2制御部は、入力された信号を間引きする間引き部と、
    前記間引き部から出力された信号を用いて第2制御信号生成する信号生成部と、
    前記間引き部と前記信号生成部との間に備えられた電気接点とを有することを特徴とする光学機器。
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