JPH11187309A - 撮像装置及び撮像方法 - Google Patents

撮像装置及び撮像方法

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JPH11187309A
JPH11187309A JP9351707A JP35170797A JPH11187309A JP H11187309 A JPH11187309 A JP H11187309A JP 9351707 A JP9351707 A JP 9351707A JP 35170797 A JP35170797 A JP 35170797A JP H11187309 A JPH11187309 A JP H11187309A
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imaging
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JP9351707A
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English (en)
Inventor
Hironobu Takano
裕宣 高野
Masami Sugimori
正巳 杉森
Tatsuo Chiaki
千明  達生
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手振れ補正と画素ずらしを同時に動作させる
撮像装置において、撮影時の焦点距離によって画素ずら
しを行える回数に制限が生じるため、設定された焦点距
離によっては、有効な撮影ができない場合がある。 【解決手段】 手振れ補正手段16により、像振れ補正
のための第1の動作と、画素ずらし撮影のための第2の
動作とが可能である撮像装置において、関連制御手段2
2は被写体の露光値と、レンズ14の焦点距離と、手振
れ補正手段16における画素ずらし量とを関連付けるこ
とにより撮影の可否を判定し、該判定結果を表示手段2
3に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は撮像装置及び撮像方法に
関し、例えば、撮像素子への結像位置を変化させること
により高精細な画像を得る撮像装置及び撮像方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、固体撮像素子の発展により家庭用
小型ビデオカメラや、パソコン用デジタルカメラといっ
た画像入力機器が急速に普及している。ビデオカメラの
場合、画質的にはNTSC等のテレビ規格上では十分な
画像が得られるようになってきた。このような撮像素子
としてはCCDを使用することが一般的であるが、この
CCDは、これまでNTSCやPAL等の方式に対応し
た2フィールドを1フレームとして2回読み出すタイプ
で、1画素のサイズが縦長であるものが主流であった。
しかしながら、近年、デジタルスチルカメラで取り込ん
だデータをパソコン等のディスプレイに表示することが
目的となるにつれて、正方画素の全画素読み出しタイプ
(プログレッシブスキャンタイプ)のCCDが撮像素子
として使用されるようになってきた。
【0003】しかしながら、デジタルスチルカメラの場
合、撮影された画像をパソコンで編集し、プリンタで出
力するという場合が多く、例えば大画面用の画像やハー
ドコピー、コンピュータグラフィックス等に必要な解像
力を得るには、現状の画素数では未だ不十分であり、よ
り高画素数を有した固体撮像素子が必要となる。ところ
が、高解像用の固体撮像素子は画面サイズが大きいため
にレンズ部が大型化してしまい、小型化には不利である
ばかりか、非常に高価なので普及タイプのデジタルカメ
ラには使用できない。
【0004】そこで、固体撮像素子の高画素化を実現す
る方法として所謂「画素ずらし」が良く知られている。
画素ずらしによる画像の高解像度化としては、例えば画
素ピッチの半分だけ被写体像をずらして撮影した画像
と、ずらす前の画像とを合成することにより高解像度化
を図るものである。画素ずらしの具体的な方法として
は、以下に示す方法が開示されている。例えば、特開昭
58-195369号公報によれば、レンズ系と撮像部との間に
透明なプラスチック、ガラス等の透明物体層を設け、こ
の周辺にポリフッ化ビニリデン等の圧電素子を付け、電
圧印加によって入射光線角度を変化させる方法が開示さ
れている。又、テレビジョン学会誌vol.137-No.10(198
3)論文「スウィングCCDイメージセンサー」ではパイ
モルフ型圧電素子を用いて固体撮像素子をスウィングす
る方法が開示されている。さらに、特開昭61-191166号
公報の図8では、シリコンゴムから成る透明弾性体をガ
ラス板で挟んだ可変項角プリズムを撮像素子の前方に配
置することにより光線角度を変化させる方法が開示され
ている。このように、画素ずらしによる画像の高精細化
技術も進んでいる。
【0005】一方、ビデオカメラやスチルカメラでは撮
影装置の自動化が進み、自動露出調整機能や自動焦点調
節機能など、様々な機能が実用化されている。中でも、
撮影者の手振れによる影響を除去するための手振れ補正
機能を有したビデオカメラや銀塩カメラ用レンズも実用
化されている。この種の手振れ補正機能を用いれば、手
振れによる画面の有害な振れだけでなく、船舶や自動車
などからの撮影に際しても三脚を用いずに撮影が可能に
なる、という効果を有している。
【0006】この振れ防止装置は、振れを検出する振れ
検出手段と、検出された振れの情報に応じて画面として
振れが発生しないように、何らかの補正を行う振れ補正
手段を少なくとも含んで構成される。振れ検出手段とし
ては、例えば、角加速度計、角速度計、角変位計などが
知られている。又、振れ補正手段としては、可変項角プ
リズムを用いるものや、得られた撮像画面情報の中から
実際に画面として用いる領域を切り出すように構成した
ビデオカメラにて、その切り出し位置を振れが補正され
る位置に順次変更(追尾)していく方法などが知られて
いる。この振れ補正手段として、以下、前者のように可
変項角プリズムやその他の何らかの光学的手段を用いて
撮像素子上に結像する像の段階で振れを除去するような
方法を光学的補正手段と称し、後者のように振れを含ん
だ画像情報を電気的に加工して振れを除去する方法を電
気的補正手段と称する。
【0007】一般的に、光学的補正手段は、レンズの焦
点拒離にかかわりなく、カメラの振れ角度として定めら
れた角度以内の振れに対しての補正が可能であるので、
ズームレンズのテレ側の焦点距離が長い場合でも、実用
上問題のない振れ除去性能を有する事ができる。しかし
ながら、光学系の構成が複雑となるため、カメラの大型
化を招いてしまうという欠点を有している。これに対し
て電気的補正手段は、画面上での例えば画面の縦寸法に
対する補正率といったものが一定であるので、テレ側の
焦点距離が長くなるにしたがって振れ補正の性能は劣化
する。しかしながら、基本的に電気的な加工を行なうた
め、一般的に小型化に対しては有利となる事が多い。こ
のように、画像の振れ補正技術も進んでいる。
【0008】ところで、画像の振れ補正手段として前述
した光学的補正手段を用いる際に、更に画素ずらしの手
法も該光学的補正手段に兼用させることで、高品位の画
像を得るようにした撮像装置が開示されている。例えば
特開平07-240932号公報では、多板式カメラにおいて、
可変項角プリズムを用いて手振れ補正と画素ずらしの動
作を兼用させ、画像の高解像度化を図った例が提案され
ている。また、特開平07-287268号公報の図4では、ビ
デオカメラを例に挙げ、可変項角プリズムを用いて手振
れ補正と画素ずらしの動作を兼用させることで画像の高
解像度化を図った例が提案されている。
【0009】尚、画素ずらしが適用される撮像素子とし
ては、上述した様にCCDを使用することが一般的であ
るが、このCCDとしては、これまでNTSCやPAL
等の方式に対応した2フィールドを1フレームとして2
回読み出すタイプで、1画素のサイズが縦長であるもの
が主流であった。しかしながら、近年、デジタルスチル
カメラで取り込んだデータをパソコン等のディスプレイ
に表示することが目的となるにつれて、正方画素の全画
素読み出しタイプ(プログレッシブ)のCCDが撮像素
子として使用されるようになってきた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特開平07-240932号公報や特開平07-287268号公報の何
れにおいても、手振れ補正の効果がある時間と画素ずら
しの回数との関係については述べられていない。
【0011】一般的に、撮像装置において特に手振れ補
正機能を備えない場合、手振れを抑制した撮影が可能な
時間、即ち手振れ限界のシャッタスピードは「1/焦点
距離(但し、焦点距離は35mm換算での値)」といわれ
ている。一方、手振れ補正機能を備える場合、手振れ限
界のシャッタスピードは「1/焦点距離(同、焦点距離
は35mm換算での値)から2〜3段分」といわれてい
る。ここで2〜3段とは露光の段階を示し、例えば「1
/焦点距離から1段分」で、シャッタスピードは倍にな
る。
【0012】従って、手振れ補正と画素ずらしを同時に
動作させる場合、撮影時の焦点距離によって画素ずらし
を行える回数に制限が生じてしまう。従って、高詳細画
像を得るために所定の画素ずらし回数による撮影を行な
っても、設定された焦点距離によっては有効な撮影がで
きない場合があるという問題があった。
【0013】また、画素ずらし撮影によって取り込まれ
る画像は、1回の撮影による画像よりも解像度が向上す
るが、その分データ量が増えてしまう。すると、撮影さ
れた画像データを格納するメモリの容量は限られている
ので、画素ずらし撮影による撮影可能枚数は減少してし
まう。また、画像データ量が増加するのに対応して、例
えばJPEG等の圧縮を施す画像データについてその圧
縮率を上げて蓄積することが考えられるが、圧縮率を上
げると画質が劣化してしまい、画素ずらしによる高画質
化という目的に反する。
【0014】この画像データの増加の例を、図20を参
照して説明する。同図において、左側の1個の長方形
が、CCDによる1回の撮影によって得られた1枚の画
像を示す。即ち、左側図は斜め半画素分の画素ずらしに
よる撮影を示す。この2回の撮影によってCCD(640
×480画素)より得られるデータ量は、A/D変換部に
おいて8ビット変換がなされた場合、4,915,200ビット
となる。このデータに対して画像合成及び補間処理、更
にカラー信号処理を施して最終的にRGBデータを得た
場合、データ量は29,491,200ビットとなる。これは、C
CDの1回の撮影によって本来得られるデータ量(オリ
ジナルデータ量)の6倍に相当する。そして、このカラ
ー信号処理された画像は、通常JPEG等の圧縮が施さ
れるために、YUV変換がなされる。このYUV変換の
結果、即ち圧縮前のデータ量は1,966,080ビットとな
り、オリジナルデータ量の4倍になってしまう。従っ
て、該データ量をオリジナルデータ量よりも減少させる
ためには、4倍以上の圧縮率による圧縮が必要となって
しまう。
【0015】このように、せっかく画素ずらし撮影によ
る高画質化撮影を行なっても、高率の圧縮による画質劣
化が発生してしまうという問題があった。
【0016】本発明は上述した問題を解決するためにな
されたものであり、まず、手振れ補正と画素ずらしとを
同時に動作させる撮像装置において、撮影レンズの焦点
距離と画素ずらしの回数とを関連付けた制御を行い、そ
の制御結果を撮影者に報知して操作性を向上させる撮像
装置及び撮像方法を提供することを第1の目的とする。
【0017】また、画素ずらし撮影によって得られる高
解像度の画像を劣化させることなく、効率よくメモリに
格納する撮像装置及び撮像方法を提供することを第2の
目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の第1の目的を達成
するための一手段として、本発明の撮像装置は以下の構
成を備える。
【0019】即ち、結像光学系により被写体像を撮像素
子上に結像させて撮像する撮像手段と、前記被写体像の
撮像素子上の結像位置を移動させる結像位置移動手段
と、前記結像位置移動手段に対して、像振れ補正のため
の第1の動作と、画素ずらし撮影のための第2の動作と
を行なわせるように制御する制御手段と、を有する撮像
装置において、前記被写体像の露光値を検出する露光値
検出手段と、前記結像光学系の焦点距離を検出する焦点
距離検出手段と、前記被写体の露光値と、前記結像光学
系の焦点距離と、前記結像位置移動手段における結像位
置移動量とに応じて撮影の可否を判定する判定手段と、
前記判定手段における判定結果を報知する報知手段と、
を有することを特徴とする。
【0020】また、上記の第2の目的を達成するための
一手段として、本発明の撮像装置は以下の構成を備え
る。
【0021】即ち、結像光学系により被写体像を撮像素
子上に結像させて撮像する撮像手段と、前記被写体像の
撮像素子上の結像位置を移動させる結像位置移動手段
と、前記結像位置移動手段に対して、像振れ補正のため
の第1の動作と、画素ずらし撮影のための第2の動作と
を行なわせるように制御する結像位置制御手段と、前記
撮像手段によって撮像された前記被写体像の画像データ
を一時的に保持する第1の保持手段と、前記第1の保持
手段に保持された画像データに対して格納画像処理を施
す画像処理手段と、前記画像処理手段により格納画像処
理が施された画像データを保持する第2の保持手段と、
前記結像位置制御手段により前記結像位置移動手段にお
いて前記第2の動作が行われた場合、前記第1の保持手
段に一時的に保持された画像データをそのまま前記第2
の保持手段で保持するように制御する制御手段と、を有
することを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る一実施形態に
ついて図面を参照して詳細に説明する。
【0023】<第1実施形態>図1は、本実施形態が適
用される撮像装置のブロック構成図である。以下、同図
を用いて本実施形態における撮像装置の概略構成を簡単
に説明する。
【0024】図1において、1はCCD等の固体撮像素
子、2はCDS回路(相関2重サンプリング回路)、3
はAGC回路、4は固体撮像素子1の出力をデジタル信
号に変換するA/D変換器、5はDSP回路、6〜9は
画像メモリ、10は画像メモリ6〜9の画像データのう
ち選択された画像を合成する画像合成回路、11はD/
A変換器である。このD/A変換器11からの出力が、
ビデオテープ等、不図示の記録媒体への入力信号とな
る。また、デジタル信号のままフロッピーディスク等の
記録媒体へ入力する場合は、画像合成回路10の出力信
号をそのまま用いればよい。
【0025】16は可変頂角プリズム等の手振れ補正手
段であって、被写体像の結像位置を結像面内で変化させ
る手段である。14は撮影用ズームレンズであって、露
出、焦点検出、ズーミング等の制御手段を有する。15
は撮影用ズームレンズ14の焦点距離を検出するズーム
エンコーダ、12は固体撮像素子1の蓄積、転送のタイ
ミングを制御するドライバを有するタイミングジェネレ
ータ、13はCPU、17は手振れ補正手段16を駆動
するアクチュエータ、18はアクチュエータ17の駆動
回路、19は手振れ量をリアルタイムで検出する各速度
計、角加速度計等の手振れ検出手段、20は手振れ検出
手段19を駆動するとともにその出力信号を増幅するた
めの検出回路である。24は焦点距離や画素ずらし回数
の設定等、撮影者により各種指示入力を可能とする操作
部であり、本実施形態の特徴である画素ずらしのモード
を選択する画素ずらしモード選択スイッチ21を備え
る。22はズームエンコーダ15の出力信号と、被写体
像の明るさ(露光値)と、画素ずらしモード選択スイッ
チ21の出力信号とを関連付け、適切な画素ずらし回
数、又は撮影可能な焦点距離を算出する関連制御手段で
ある。さらに、23は前述した関連手段22の出力に応
じて、Electronic View Finder(以下、EVF)やOpti
cal View Finder(以下、OVF)、さらにLiquid Crys
tal Display(以下、LCD)等に関連手段22の結果
を表示する表示手段である。また、25測光センサであ
り、該測光データより被写体像の露光値を検出すること
ができる。26は測距センサである。これらセンサは操
作部24内の不図示のスイッチの押下により、動作を開
始する。
【0026】尚、手振れには、一般的にピッチ方向とヨ
ー方向とがあるので、手振れ検出手段19と検出回路2
0、アクチュエータ17と駆動回路18はそれぞれピッ
チ方向とヨー方向毎に構成されるが、本実施例では不図
示とした。
【0027】図2に、図1で示した手振れ補正手段16
の具体的構成例を示す。図2(a)はガラス平行平板、
又は、赤外カットフィルタを傾ける方法を示し、図2
(b)は固体撮像素子1を上下、左右にシフトする方法
を示し、図2(c)は撮影可変項角プリズムをピッチ方
向、ヨー方向に回転させる方法を示し、図2(d)は撮
影用ズームの一部を上下、左右にシフトする方法を示
す。
【0028】図3は、手振れ補正手段16によって手振
れ補正をしながら画素ずらしを行い、固体撮像素子1に
蓄積された画像データを順次読み出していく各動作のタ
イミングチャートを示す。図3(a)は1回あたりの蓄
積時間が1/60秒未満の場合を示し、図3(b)は1
回あたりの蓄積時間が1/60秒以上の場合を示す。
尚、操作部24内の不図示のSW1の押下により、測光
センサ25による測光処理及び測距センサ26による測
距処理は完了しているものとする。
【0029】図3(a),(b)において、C1は1回
目の画像データ蓄積であり、T1はこの1回目の蓄積C
1のデータの読み出し(転送)を表わす。即ち、蓄積C
1が終了した後、蓄積C1のデータの読み出しが開始さ
れる。これと同時に、可変頂角プリズム等の手振れ補正
手段16の目標信号を撮影レンズの焦点距離に応じた所
定量シフトすることにより、画素ずらしが行われる。こ
の画素ずらしは、必ず各蓄積間に完了するように制御さ
れる。1回目の画素ずらしが終了後、2回目の蓄積C2
が開始され、蓄積終了後、得られたデータC2は転送T
2で速やかに読み出される。さらに、2回目の画素ずら
しの動作は蓄積C2終了後に手振れ補正手段16の駆動
によって前述したように行われる。以下、3回目の蓄積
C3、4回目の蓄積C4が同様に行われる。
【0030】さらに、前述したタイミングチャート上
に、撮影レンズの焦点距離から求められる手振れ補正の
効果がある時間、すなわち手振れ限界シャッタスピード
を31、32、33に示す。ここで、手振れ補正の効果
が露光2段分であるとし、従って手振れ補正を行った場
合の手振れ限界シャッタスピードは「1/f(fは焦点
距離)」から2段分、すなわち「4/f」とした。尚、
焦点距離fは35mm換算値で示している。
【0031】画素ずらしを行う際は、手振れ補正手段1
6の駆動信号に画素ずらしのための駆動信号を重畳さ
せ、手振れ補正の目標信号を所定量シフトすることで、
被写体像を例えばp/2(pは固体撮像素子1における
画素ピッチ)分、固体撮像素子1上でシフトする。図3
(a)からわかるように、撮影レンズ14の焦点距離が
長くなるほど手振れ限界シャッタスピードは短くなるの
で、その時間内で画素ずらしを行って画像データを蓄積
できる回数には制限が生じる。
【0032】そこで本実施形態においては、図1に示し
た関連制御手段22によって、手振れ補正手段16と、
撮影レンズ14の焦点距離と、被写体像の露光値とから
1回の画素ずらしに必要な時間と手振れ補正手段16の
駆動量を算出することにより、選択された画素ずらし回
数による撮影に必要な時間を得る。そして、該撮影時間
を手振れ限界シャッタスピードと比較することにより、
選択された画素ずらしの回数、すなわち蓄積の回数が適
切であるか否かを判定し、該判定結果を撮影者に報知す
る。これが、本実施形態の特徴である撮影準備処理であ
る。
【0033】ここで、画素ずらしモード選択スイッチ2
1により、撮影者は画素ずらしの回数、または焦点距離
のいずれかを優先させるモードを選択できる。例えば、
撮影者が焦点距離を優先させるモードを選択している場
合には、関連制御手段22からの出力信号に基づいて、
撮影可能な画素ずらし回数分のみ(本実施形態において
は1回)の撮影を行う。一方、撮影者が画素ずらしの回
数を優先させるモードを選択している場合には、その画
素ずらしの回数分の蓄積が可能な焦点距離範囲を算出す
る。そして、選択されたモードに基づいて、EVF等の
表示手段23に撮影可能な画素ずらしの回数、または指
定された画素ずらしの回数分の撮影が可能な焦点距離範
囲等を表示する。
【0034】次に図4を参照して、手振れ補正手段16
による固体撮像素子1上の被写体像の結像位置の変化に
ついて説明する。図4(a)は、RGBGのモザイクフ
ィルタを有した固体撮像素子上の画素の一部を示したも
のであり、pは画素ピッチを表わす。尚、本実施形態で
は横方向も縦方向も同じピッチであるとした。図4
(b)、及び図4(c)は、それぞれ手振れ補正手段1
6によって被写体像の位置が固体撮像素子1上でずれて
いく様子を示している。図4(b)においては、まず初
期位置1aでの被写体像を1回蓄積した後、p/2だけ
図中右方向にずれた位置1b(図中点線で示す)まで手
振れ補正手段16の目標信号を所定量シフトして、再び
像を蓄積する。以下、同様にp/2ずつ図中、下方向
(位置1c)、左方向(位置1d)に被写体像をずらし
ながらそれぞれ蓄積した後、再び初期位置1aに戻る。
このようにして、4回被写体像をずらして蓄積したデー
タは各画像メモリ6〜9にそれぞれ蓄えられる。そし
て、画像合成回路10において画像合成されて、固体撮
像素子1によって本来得られる画素数の4倍相当の高解
像の画像が構築される。
【0035】一方、図4(c)に、手振れ補正手段16
によってずらす被写体像の量を1画素ピッチ分とした場
合の様子を示す。このようにずらすことにより、固体撮
像素子1によって本来得られる色情報の3倍の色情報を
持つことができ、所謂3板CCDカメラ相当の画像が構
築される。尚、固体撮像素子1に設けられる色フィルタ
は前述したRGRBモザイクフィルタに限るものではな
く、原色ストライプフィルタであっても、補色モザイク
フィルタ、あるいは補色ストライプフィルタであっても
何ら問題はない。
【0036】以下、上述した本実施形態の撮影準備動作
について、図5のフローチャートを参照して説明する。
【0037】まずステップS501において、撮影者が
画素ずらしモード選択スイッチ21により画素ずらしの
回数を優先させるモードを選択しているか否かを判別す
る。ここで画素ずらしの回数を優先させるモードが選択
されている場合、ステップS502で画素ずらしの指定
回数を読み込む。
【0038】一方、ステップS501で画素ずらしの回
数を優先させるモードが選択されていない場合、ステッ
プS503で撮影者が画素ずらしモード選択スイッチ2
1により、撮影レンズの焦点距離を優先させるモードを
選択しているか否かを判別する。ここで撮影レンズの焦
点距離を優先させるモードが選択されていれば、ステッ
プS504で画素ずらしの回数を1回に設定するが、焦
点距離優先のモードも選択されていない場合、本実施形
態における撮影準備処理は行なわない。
【0039】次にステップS505において、目的とす
る被写体の露光値を測光センサ25の測光データから読
み込み、ステップS506で該被写体の露光値から蓄積
1回あたりの蓄積時間tCHを算出する。そして、ステッ
プS507で撮影者が設定した撮影レンズ14の焦点距
離をズームエンコーダ15から読み込み、ステップS5
08で該撮影レンズ14の焦点距離から手振れ補正が可
能な時間、即ち手振れ限界シャッタスピードtBを算出
する。以下、手振れ限界シャッタスピードtBを、防振
可能時間tBとして説明する。次に、ステップ509に
おいて、撮影レンズ14の焦点距離から画素ずらしに応
じた手振れ補正手段16の駆動量を算出し、ステップS
510で手振れ補正手段16の駆動用アクチュエータ1
7の速度(モータスピード)を所定値に設定する。
【0040】そしてステップS511において、ステッ
プS506で算出した蓄積1回あたりの蓄積時間tCH
と、ステップS509で算出した手振れ補正手段16の
駆動量とに基づいて、画素ずらしの回数に応じた撮影終
了時間である全撮影時間tTを算出する。そしてステッ
プS512において、ステップS508で算出した防振
可能時間tBとステップS511で算出した全撮影時間
tTとを比較する。
【0041】ステップS512における比較の結果、防
振可能時間tBが全撮影時間tT以上ならば、ステップS
513で撮影者が設定した焦点距離、及び画素ずらし回
数を表示手段23に表示する。一方、防振可能時間tB
が全撮影時間tT未満ならば、撮影者に焦点距離が適切
でない旨を報知すべく、表示手段23に警告表示を行な
う。例えば、撮影者が設定した焦点距離を点滅表示した
後、更にステップS515で該焦点距離、または撮影者
が設定した画素ずらし回数の変更を促すような表示を行
う。そして処理はステップS507に戻る。
【0042】ここで図6に、表示手段23であるEVF
において、撮像装置の状態を表示した例を示す。図6
(a)は、図5のステップS513において撮影者が設
定した焦点距離、及び画素ずらし回数を表示する例を示
す。また図6(b)は、図5のステップS514及びS
515において、撮影者が設定した焦点距離、及び設定
変更命令を点滅表示し、現在の設定では撮影ができない
旨を撮影者に報知する例を示す。
【0043】本実施形態においては、以上のようにして
設定された焦点距離と画素ずらし回数との関係が適当で
あるか否かを調べることにより、撮影準備処理を行う。
【0044】ここで、図5のフローチャートにおいて
は、ステップS510で手振れ補正手段16の駆動用ア
クチュエータ17の速度を所定値に設定する例を説明し
たが、ステップS508において算出された防振可能時
間tBを全て撮影に使用するように、アクチュエータ1
7の速度を制御することも可能である。こうすることに
より、アクチュエータ17のモータスピードを最低限に
抑えることができ、無駄な電力消費を抑えることができ
る。
【0045】この場合のフローチャートを図7に示す。
尚、図7において図5と同様の動作を行うステップにつ
いては同一番号を付し、その説明は省略する。
【0046】図7に示す撮影準備処理においては、図5
の場合と同様に、ステップS508で防振可能時間tB
を算出し、ステップS701で、該防振可能時間tBか
ら、設定された画素ずらしの回数分の蓄積に要する時間
を差し引き、1回あたりの画素ずらしに使える時間(画
素ずらし可能時間)を算出する。そしてステップS70
2において、ステップS701で算出された画素ずらし
可能時間と、ステップS509で得られた手振れ防止手
段16の駆動量とから、アクチュエータ17のモータス
ピードを算出する。
【0047】以下、図5と同様の処理をおこなうことに
より、焦点距離から算出された防振可能時間時間TBを
全て使用した画素ずらし撮影ができ、アクチュエータ1
7の負荷を極力低減することができる。
【0048】尚、本実施形態においては、設定された画
素ずらし回数による撮影が現在の焦点距離で可能かを判
定し、該判定結果を報知する例について説明を行なっ
た。特に焦点距離優先モードにおいては、画素ずらし回
数を1回に制限する例を示した。しかしながら本発明は
この例に限定されるものではない。例えば、設定された
画素ずらし回数による撮影が現在の焦点距離では不適当
であった場合に、該焦点距離で撮影可能な画素ずらし回
数を自動的に決定して撮影を行なうように制御すること
も可能である。この画素ずらし回数の自動制御を焦点距
離優先モード選択時に適用すれば、設定された焦点距離
において最大限に有効な画素ずらしを行なうことができ
る。
【0049】以上説明したように本実施形態によれば、
撮影者によって設定された撮影レンズの焦点距離と画素
ずらし撮影回数との関係が適当であるかを判断し、該判
断結果をEVF上で報知することにより、手振れ限界シ
ャッタスピード内で画素ずらしを有効に行なうことがで
き、不適切な設定による手振れの発生を回避することが
できる。
【0050】<第2実施形態>以下、本発明に係る第2
実施形態について説明する。上述した第1実施形態にお
いては、図1に示した関連制御手段22において判断さ
れた画素ずらし撮影の可否を、表示手段23であるEV
F内に表示する例について説明した。第2実施形態にお
いては、表示手段23としてOVFを採用し、該OVF
に画素ずらし撮影の可否を表示する例について説明す
る。
【0051】第2実施形態における撮影準備処理のフロ
ーチャートを図8に示す。図8において、上述した第1
実施形態における図5と同様の処理には同一ステップ番
号を付し、説明を省略する。
【0052】図8のステップS501からステップS5
11までの処理は、第1実施形態と同様に、防振可能時
間tB及び全撮影時間tTを算出する。そして、ステップ
S512において防振可能時間tBと全撮影時間tTとを
比較し、防振可能時間tBが全撮影時間tT以上ならば、
ステップS801で表示手段23であるOVF視野枠外
部に、撮影可能を示す緑色のLEDを点灯する。
【0053】一方、ステップS512における比較の結
果、防振可能時間tBが全撮影時間tT未満ならば、ステ
ップS802でOVF視野枠外部に撮影不可能を示す赤
色のLEDを点灯する。
【0054】ここで図9に、第2実施形態におけるOV
F内のLED点灯例を示す。図9(a)は、ステップS
801において、撮影者が設定した焦点距離、または画
素ずらし回数による画素ずらし撮影が可能なので緑色の
LED901を点灯する例を示す。一方、図9(b)
は、ステップS802において赤色のLED902を点
灯して現在の設定では撮影ができない旨を撮影者に報知
する例を示す。
【0055】また、第2実施形態において、図8のステ
ップS508において算出された防振可能時間tBを全
て撮影に使用することも可能である。この場合の、撮影
準備処理のフローチャートを図10に示す。尚、図10
において図8と同様の動作を行うステップについては同
一番号を付し、その説明は省略する。
【0056】図10に示す撮影準備処理においては、図
8の場合と同様に、ステップS508で防振可能時間t
Bを算出し、ステップS1001で、該防振可能時間tB
から、設定された画素ずらしの回数分の蓄積に要する時
間を差し引き、一回あたりの画素ずらしに使える時間
(画素ずらし可能時間)を算出する。そしてステップS
1002において、ステップS1001で算出された画
素ずらし可能時間と、ステップS509で得られた手振
れ防止手段16の駆動量とから、アクチュエータ17の
モータスピードを算出する。
【0057】以下、図8と同様の処理をおこなうことに
より、焦点距離から算出された防振可能時間時間TBを
全て使用した画素ずらし撮影ができる。
【0058】以上説明したように第2実施形態によれ
ば、撮影者によって設定された撮影レンズの焦点距離と
画素ずらし撮影回数との関係が適当であるかを判断し、
該判断結果をOVF上に報知することにより、手振れ限
界シャッタスピード内で画素ずらしを有効に行なうこと
ができ、不適切な設定による手振れの発生を回避するこ
とができる。
【0059】<第3実施形態>以下、本発明に係る第3
実施形態について説明する。上述した第1及び第2実施
形態においては、撮影者が、画素ずらしモード選択スイ
ッチ21により画素ずらしの回数を優先させるモード、
あるいは撮影レンズの焦点距離を優先させるモードのい
ずれかを選択する場合の撮影準備処理について説明し
た。第3実施形態においては、画素ずらしモード選択ス
イッチ21によりオートモードが選択可能な例について
説明する。
【0060】まずステップS1101において、撮影者
が、画素ずらしモード選択スイッチ21により画素ずら
しオートモードを選択しているか否かを判別する。画素
ずらしオートモードが選択されている場合、ステップS
505へ進んで目的とする被写体の露光値を測光センサ
25の測光データから読み込むが、画素ずらしオートモ
ードが選択されていない場合、第3実施形態における撮
影準備処理は行なわない。
【0061】以下、ステップS508までは第1実施形
態と同様の処理を行ない、防振可能時間tBを算出す
る。そしてステップS1102において、画素ずらしの
回数をnを1回に設定する。
【0062】以下、ステップS509以降は第1実施形
態と同様の処理を行ない、ステップS512で防振可能
時間tBと全撮影時間tTとを比較する。そして防振可能
時間Bが全撮影時間tT以上ならば、ステップS1103
で画素ずらしの画数nを1回増してステップS509に
戻る。一方、防振可能時間tBが全撮影時間tT未満なら
ば、ステップS1104で画素ずらしの回数nを1回減
らし、ステップS1105で撮影者によって設定された
焦点距離と、撮影可能な最大の画素ずらし回数を表示手
段23に表示する。
【0063】以上説明したように第3実施形態によれ
ば、画素ずらしモード選択スイッチ21によってオート
モードが選択された場合に、撮影準備処理として現在設
定されている焦点距離に応じた最適な画素ずらし回数が
自動的に設定され、表示される。これにより、撮影者が
画素ずらし撮影の回数を設定する必要がなく、更に操作
性が向上する。
【0064】尚、上述した第1〜第3実施形態において
は、画素ずらし撮影によって得られた画像データの具体
的な処理方法について特に説明を行なわなかったが、例
えば補完処理等により、擬似的に固体撮像素子1の4倍
画素数相当の画像データを生成すれば良い。
【0065】<第4実施形態>以下、本発明に係る第4
実施形態について説明する。
【0066】図12に、第4実施形態が適用される撮像
装置であるデジタルカメラのブロック構成を示す。同図
において、201は光軸を可変することが可能な可変頂
角プリズム、202a,202b,202c,202d
は撮像素子204であるCCDに結像させるためのレン
ズ群、203はCCD204に入射する光を遮断するシ
ャッタ、205はCCD204の出力に対して相関2重
サンプリング(CDS)を行うCDS回路、206はC
DS回路205の出力のゲインをコントロールするAG
C回路、207はAGC回路206の出力をA/D変換
するA/D変換器である。208はA/D変換された信
号にγ補正、ホワイトバランス調整、CCD204の色
フィルタに応じたカラー画像変換、画像圧縮、映像出力
変換等、種々の画像処理を行う画像処理回路、209a
は画像処理回路208でオプティカルブラックの補正、
及びガンマ補正を行った後のデータを一時的に保存する
フレームメモリ、209bはフレームメモリ209aの
データや画像合成された画像を圧縮したデータを長期に
保存するフラッシュメモリ、210は画像処理回路8で
映像出力変換された信号を表示する、例えば液晶等のデ
ィスプレイである。213は画像処理回路208の処理
内容の制御、ディスプレイ210で表示するためのデー
タの選択、外部のパソコン214との通信によるメモリ
に貯えられた画像データの送信、ジャイロ等の角速度セ
ンサの出力を積分して角変位に変換することによる手ぶ
れ補正、画素ずらし等の各種制御処理を行うマイクロコ
ンピュータ(以下、マイコン)である。
【0067】また、217a,217bはそれぞれカメ
ラの手ぶれを検出するYAW用、PITCH用の角速度
センサ、218a,218bはそれぞれ217a,21
7bの角速度センサの出力を増幅するためのYAW用、
PITCH用の増幅器、219a,219bは増幅器2
18a,218bの出力の低周波をカットするためのY
AW用、PITCH用のハイパスフィルタ(HPF)、
215a,215bは可変頂角プリズム201を駆動す
るYAW用、PITCH用のアクチュエータで、例えば
ステッピングモータの様なオープン制御可能なモータで
ある。216a,216bは215a,215bのアク
チュエータを駆動するための電力を供給するYAW用、
PITCH用のドライバである。
【0068】また、211は画像処理回路208からの
出力信号に応じて、CCD204による撮影タイミング
を発生するタイミング発生器、212は該タイミングに
応じてCCD204を駆動するCCDドライバである。
【0069】ここで、CCD204の詳細構成を図14
に示し、説明する。尚、図14に示すCCD204はイ
ンターライントランスファ(IT)型の全画素読み出し
タイプである。図14において、204aは電荷を蓄積
するフォトダイオード、204bはフォトダイオード2
04aに蓄積した電荷を最初に転送する垂直転送ライ
ン、204cは垂直転送ライン204bの電荷を読み出
し、外部に出力する水平転送ラインである。水平転送ラ
イン204cは2本配置されており、1/60秒の時間
で全画素(1フレーム)分の電荷をそれぞれ転送するこ
とができる。尚、本実施形態においてはフレームトラン
スファ(FT)型のCCDも同様に適用可能である。
【0070】図13に、本実施形態におけるレンズ群を
駆動するための構成を示す。図13において、221は
測光を行うセンサ、222は測距を行うセンサであり、
それぞれの検知結果はマイコン213へ送出される。2
23は測光、測距の動作を許可するスイッチSW1、2
24は撮影を許可するスイッチSW2である。225は
ズームレンズ202bを駆動するアクチュエータ、22
7はフォーカスレンズ202dを駆動するアクチュエー
タであり、226,228はアクチュエータ225,2
26をそれぞれ駆動するための電力を供給するドライバ
である。
【0071】以下、上述した構成による動作について説
明する。
【0072】まず、223のSW1が押されたらマイコ
ン213は測光及び測距を行い、その測光データに基づ
いてCCD204の蓄積時間に相当するシャッタ速度を
算出し、また、測距データとズームレンズ202bの位
置に基づいてフォーカスレンズ202dの位置を算出す
る。そして、算出された位置へフォーカスレンズ202
dを移動すべく、ドライバ228に駆動信号を出力し、
アクチュエータ227を駆動する。また、YAW用、P
ITCH用のジャイロ217a,217bからの信号を
取り込み、角速度信号を積分して角変位に変換し、可変
頂角プリズム201の目標位置の計算を開始する。
【0073】次に、224のSW2が押されたら、マイ
コン213が計算する角変位信号に応じて可変頂角プリ
ズム201を制御するために、YAW用、PITCH用
のアクチュエータ215a,215bを駆動するための
信号をドライバ216a,216bに出力する。また、
マイコン213はCCD204がSW2が押されてから
所定時間経過してシャッタスピード分の時間の蓄積を行
うための信号をタイミング発生器211に出力し、CC
Dドライバ212を介してCCD204に蓄積を行わせ
る。そして、蓄積時間が終了したと同時にCCD204
に蓄積した電荷はCDS回路205に出力され、AGC
回路206を介してA/D変換器207でデジタルデー
タに変換される。
【0074】A/D変換器207で変換されたデジタル
データは画像処理回路208に入力され、γ補正、ホワ
イトバランス調整等が施され、一時的にフレームメモリ
209aに貯えられる。
【0075】また、CCD204の蓄積が終了したと同
時に、マイコン213は、可変頂角プリズム201をC
CD204の画素ピッチに応じてズーム位置から計算さ
れる所定量を駆動させるために、手振れ信号の角変位信
号に所定量を加算する。そして、アクチュエータ215
a,215bが加算された所定量を駆動する時間の経過
後、画素ずらしを終了したと判断する。または、モータ
の位置と目標位置との差が所定の範囲内に入ったとき、
画素ずらしが終了したと判断する。
【0076】さらに、1画面目の蓄積が終了してから所
定時間経過後(CCDの転送時間経過後)、前記シャッ
タ速度に相当する時間分、CCD204は蓄積を行う。
この動作を繰り返すことにより、画素ずらしによる撮影
が行われる。
【0077】この画素ずらしによる撮影動作のタイミン
グチャートを図15に示す。図15において、240で
示される1回の撮影時間内において、蓄積時間の後に続
く斜線部241で示される時間帯が、画素ずらしのため
に必要な時間であり、転送時間の前半部分の斜線部24
2で示される時間帯はCCD204に蓄積された電荷を
垂直転送ライン204bに転送するために必要な時間を
示す。そして、残りの転送時間243は、垂直転送ライ
ン204bに送られた電荷が水平転送ライン204cか
らすべて出力されるまでに必要な時間を示す。
【0078】以下、図16に本実施形態における画素ず
らし撮影処理のフローチャートを示し、詳細に説明す
る。尚、このフローチャートに示す処理は、マイコン2
13が不図示の制御プログラムを実行することによって
制御される。
【0079】まずステップS2101でSW1が押され
たことを確認し、ステップS2102で測光センサ22
1による測光を行い、シャッタ速度を決定する。そし
て、ステップS2103で測距センサ222による測距
を行ってフォーカスレンズ202dをピント位置に駆動
し、ステップS2104で振動ジャイロ217a,21
7bからの角速度信号を角変位信号に変換することを開
始する。
【0080】ステップS2105でSW2が押されたこ
とを確認すると、ステップS2106において、ステッ
プS2104で変換を開始した角変位信号の位置を中心
位置にオフセットし、防振処理を開始する。そして、ス
テップS2107でシャッタ速度に相当する時間の蓄積
を行うために所定時間待った後、CCD204による像
データの蓄積を開始し、ステップS2108で蓄積の終
了が確認されると、ステップS2109で蓄積された電
荷のフレームメモリ209aへの転送を開始する。そし
て、電荷の転送開始と同時に、ステップS2110で角
変位信号に画素ずらし分のデータを加算し、ステップS
2111で画素ずらしが終了したことを確認すると、ス
テップS2112で再び所定時間待った後、蓄積を開始
することにより、2画面目を撮影する。ステップS21
13で蓄積終了を確認すると、ステップS2114で蓄
積電荷のフレームメモリ209aへの転送を開始する。
そして、ステップS2115で撮影の終了と共に防振処
理を停止し、ステップS2116で前回の撮影による電
荷の転送が終了しているかを確認する。
【0081】その後、ステップS2117において、圧
縮処理を行なうか否かを判断する。尚、圧縮処理を行な
うか否かは、撮影者によって操作部24より任意に指定
可能であるとする。圧縮しない場合は、ステップS21
18でフレームメモリ209aのデータをフラッシュメ
モリ209bヘそのまま転送する。一方、圧縮する場合
は、ステップS2119でフレームメモリ209a内の
データを画像合成して補間し、ステップS2120でY
・C変換処理を行い、ステップS2121でJPEG圧
縮を行った後、ステップS2122でフラッシュメモリ
209bに転送する。
【0082】上述したように、第4実施形態において撮
影画像データの圧縮を行なわない場合、フレームメモリ
209a内の画像処理を施していない画像データがその
ままフラッシュメモリ209bへ格納される。従って、
該フラッシュメモリ209bに格納された画像データを
参照する場合、マイコン213の制御により画像処理回
路208で改めて画像合成処理等を施す必要が生じる。
尚、この画像合成処理を、例えば外部コンピュータ21
4に委ねることも可能である。
【0083】以上説明したように第4実施形態によれ
ば、画像圧縮する場合としない場合とで、フラッシュメ
モリヘのデータの格納方法を変えることによって、画素
ずらし撮影により増加した画像データに対して画像合成
や圧縮等の処理を施すことなく、そのままメモリに格納
することができる。これにより、更なる画像データ量の
増大、及び画質劣化を抑制しつつ、メモリの有効利用が
可能となる。
【0084】また、従来通りに画像データを合成・圧縮
して格納することももちろん可能であるため、いずれの
格納方式を実行するかを、撮影者が任意に選択すること
ができる。
【0085】尚、第4実施形態における防振処理及び画
素ずらしに用いた制御系は、ステッピングモータを用い
たオープンループ制御として説明を行なったが、ムービ
ングコイル型のアクチュエータとエンコーダを組み合わ
せた、クローズドループ制御も可能である。
【0086】<第5実施形態>以下、本発明に係る第5
実施形態について説明する。
【0087】上述した第4実施形態においては、画素ず
らしによって取り込まれた画像データを単に蓄積する方
法について説明を行なった。第5実施形態においては、
装置に備えられた液晶等のディスプレイに、第4実施形
態において撮影された画像を表示したり、また、該ディ
スプレイを撮影時のファインダとして用いる例について
説明する。
【0088】一般に、画素ずらしによって撮影された画
像をディスプレイに表示するには、増大したデータ量に
応じた画像処理時間が必要となるため、表示処理をリア
ルタイムに行うことは困難である。また、画素ずらし撮
影による高解像画像を十分に表示できるほど、ディスプ
レイの分解能は高くない。
【0089】そこで第5実施形態においては、撮影画像
を表示する際にリアルタイム性を重視し、実際にディス
プレイに表示されるのは1回の撮影による画像とするこ
とを特徴とする。
【0090】第5実施形態におけるデジタルカメラ全体
としての構成は、第4実施形態で示した図12乃至図1
4と略同様であるが、第5実施形態を詳細に説明するた
めに、特に撮影画像をメモリに格納し、表示するための
ブロック構成を図17に示す。尚、図17において、上
述した図12と同様の構成については同一番号を付す。
【0091】図17において、204はCCD、205
は相関2重サンプリング(CDS)回路、206はAG
C、207は10ビットのA/D変換器、208aはオ
プティカルブラック(O.B)補正とガンマ補正を行な
う画像処理回路であり、これら各構成を通過擦ることに
よって、CCD204で撮影された画像データは8ビッ
トのデジタルデータに変換され、フレームメモリ209
a1に蓄積される。フレームメモリ209a1に蓄積さ
れたデータは、Y・C変換を行なう画像処理回路208
bに送られ、NTSCドライバ10bをへて液晶等のデ
ィスプレイ210aに表示される。
【0092】また、上述した第4実施形態で説明した手
法によりフラッシュメモリ209bに格納されている、
画素ずらし撮影による画像データについては、その1回
目の撮影データのみをフレームメモリ209a1に呼び
出す。そして、該画像データは画像処理回路208bで
Y・C変換され、NTSCドライバ210bでNTSC
形式に変換され、液晶等のディスプレイ210aに表示
される。
【0093】この第5実施形態における撮影画像表示処
理を、図18のフローチャートに示し、詳細に説明す
る。
【0094】まずステップS2201でCCD204へ
の電荷の蓄積を行い、ステップS2202で該蓄積され
た電荷を転送し、CDS回路205及びAGC回路20
6をへて、ステップS2203でA/D変換器207に
より10ビットのデジタルデータに変換する。そして該
データは、ステップS2204でオプティカルブラック
補正を、ステップS2205でガンマ補正を行なうこと
により、8ビットのデータに変換された後、ステップS
2206でフレームメモリ209a1に格納される。
【0095】第5実施形態においては、このステップS
2206以降の処理として、経路a及び経路bの2経路
を並行に行なう。まず経路aでは、ステップS2207
において圧縮を行なうか否かを判断する。ここで圧縮し
ない場合、ステップS2208でフレームメモリ209
a1のデータをそのままフラッシュメモリ209bに格
納する。一方、圧縮する場合、ステップS2212で画
像合成、補間を行い、ステップS2213でY・C変換
を行い、ステップS2214でJPEG圧縮をかけた
後、ステップS2215でフラッシュメモリ209bに
格納する。
【0096】また経路bでは、ステップS2206でフ
レームメモリ209a1に格納された8ビットの画像デ
ータを、経路aのステップS2207における圧縮判定
とは無関係に、ステップS2209でY・C変換し、ス
テップS2210でNTSC変換した後、ステップS2
211でディスプレイ210aに表示する。このステッ
プS2211におけるディスプレイ210aへの表示を
もって、所謂ファインダ表示とすることができる。
【0097】以上説明したように第5実施形態によれ
ば、画素ずらし撮影された画像データと、ディスプレイ
210aに表示する画像データとを分けて並列処理する
ことによって、画像をリアルタイムにディスプレイ表示
することができる。また、フラッシュメモリ209bに
既に格納された撮影済みの画像データをディスプレイ表
示して、撮影者が確認することができる。
【0098】尚、図18のフローチャートに示す例にお
いては、表示速度を優先するために、図17に示すよう
なゲートアレイ等のハードウェアによって画像処理やY
・C変換等を行なう構成について説明を行なった。しか
しながら第5実施形態はこの例に限定されるものではな
い。例えば図19に示すような構成により、画像処理、
Y・C変換、JPEG圧縮等の処理をRISCマイコン
213に全て行わせることも可能である。これにより、
より小さな構成で、より低価格の防振画素ずらし機能付
きデジタルカメラを実現することができる。
【0099】<他の実施形態>なお、本発明は、複数の
機器(例えばホストコンピュータ,インタフェイス機
器,カメラ,プリンタなど)から構成されるシステムに
適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、デジタ
ルスチルカメラ,ビデオカメラなど)に適用してもよ
い。
【0100】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
【0101】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0102】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0103】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0104】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、手
振れ補正を行ないながら画素ずらし撮影を行なう撮像装
置において、設定された撮影光学系の焦点距離と画素ず
らしの回数との関係が適当であるか否かを判定し、該判
定結果を撮影者に報知することにより、操作性が飛躍的
に向上し、手振れのない有効な画素ずらし撮影を行なう
ことができる。
【0106】また、本発明によれば、画素ずらし撮影に
より増加した画像データに対して画像合成や圧縮等の処
理を施すことなく、そのままメモリに格納することがで
きる。これにより、更なる画像データ量の増大、及び画
質劣化を抑制しつつ、メモリの有効利用が可能となる。
更に、従来通りに画像データを合成・圧縮して格納する
ことももちろん可能であるため、いずれの格納方式を実
行するかを、撮影者が任意に選択することができる。
【0107】また、撮影された画像データについて、合
成・補間処理を施すデータと、ディスプレイへ表示する
データとをそれぞれ独立して並行に処理することによっ
て、撮影画像の表示をリアルタイムに行なうことができ
る。
【0108】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態の撮像装置の構成を
示すブロック図である。
【図2】本実施形態における手振れ補正手段の構成例を
示す図である。
【図3】本実施形態における画素ずらし撮影のタイミン
グチャートである。
【図4】本実施形態における手振れ補正手段による被写
体像の結像位置の変化を説明する図である。
【図5】本実施形態における撮影準備処理を示すフロー
チャートである。
【図6】本実施形態におけるEVF表示例を示す図であ
る。
【図7】本実施形態における撮影準備処理を示すフロー
チャートである。
【図8】本発明に係る第2実施形態における撮影準備処
理を示すフローチャートである。
【図9】第2実施形態におけるOVF表示例を示す図で
ある。
【図10】第2実施形態における撮影準備処理を示すフ
ローチャートである。
【図11】本発明に係る第3実施形態における撮影準備
処理を示すフローチャートである。
【図12】本発明に係る第4実施形態における撮像装置
の構成を示すブロック図である。
【図13】第4実施形態においてレンズ群を駆動する構
成を示すブロック図である。
【図14】第4実施形態におけるCCDの構成を示すブ
ロック図である。
【図15】第4実施形態における画素ずらし撮影処理を
示すタイムチャートである。
【図16】第4実施形態における画素ずらし撮影処理を
示すフローチャートである。
【図17】本発明に係る第5実施形態における撮像装置
の構成を示すブロック図である。
【図18】第5実施形態における画素ずらし撮影処理を
示すフローチャートである。
【図19】第5実施形態における撮像装置の他の構成例
を示すブロック図である。
【図20】画素ずらしによるデータ量の増加を説明する
ための図である。
【符号の説明】
1 固体撮像素子 2 CDS回路 3 AGC回路 4 A/D変換器 5 DSP回路 6,7,8,9 画像メモリ 10 画像合成回路 11 D/A変換器 12 タイミングジェネレータ 13 CPU 14 撮影ズームレンズ 15 ズームエンコーダ 16 手振れ補正手段 17 アクチュエータ 18 駆動回路 19 手振れ検出手段 20 検出回路 21 画素ずらしモード選択スイッチ 22 関連制御手段 23 表示手段 201 可変頂角プリズム 204 CCD 209a フレームメモリ 209b フラッシュメモリ 213 マイクロコンピュータ 210 ディスプレイ

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結像光学系により被写体像を撮像素子上
    に結像させて撮像する撮像手段と、 前記被写体像の撮像素子上の結像位置を移動させる結像
    位置移動手段と、 前記結像位置移動手段に対して、像振れ補正のための第
    1の動作と、画素ずらし撮影のための第2の動作とを行
    なわせるように制御する制御手段と、を有する撮像装置
    において、 前記被写体像の露光値を検出する露光値検出手段と、 前記結像光学系の焦点距離を検出する焦点距離検出手段
    と、 前記被写体の露光値と、前記結像光学系の焦点距離と、
    前記結像位置移動手段における結像位置移動量とに応じ
    て撮影の可否を判定する判定手段と、 前記判定手段における判定結果を報知する報知手段と、
    を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】前記画素ずらし撮影は、前記結像位置移動
    手段により前記被写体像の撮像素子上の結像位置を画素
    ピッチに応じて所定量ずつ移動させて、前記撮像手段に
    より撮影することを、複数回行なうことを特徴とする請
    求項1記載の撮像装置。
  3. 【請求項3】 さらに、前記結像光学系の結像位置移動
    量を設定する移動量設定手段を有することを特徴とする
    請求項1記載の撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記移動量設定手段は、前記被写体像に
    対する前記結像光学系の結像位置の移動回数を設定する
    ことを特徴とする請求項3記載の撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記移動量設定手段は、前記結像位置移
    動手段における画素ずらし回数を設定することを特徴と
    する請求項4記載の撮像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記判定手段は、前記被写体の露光値
    と、前記結像光学系の焦点距離と、前記結像位置移動手
    段における結像位置移動量とに基づいて、前記被写体の
    撮影に要する全時間、及び像振れ補正効果が得られる撮
    像時間とを算出して比較することにより、撮影の可否を
    判定することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  7. 【請求項7】 更に、前記結像位置移動手段による画素
    ずらし撮影を優先する第1の撮影モードと、前記結像光
    学系の焦点距離による撮影を優先する第2の撮影モード
    のいずれかを選択する撮影モード選択手段を有し、 前記制御手段は、前記撮影モード選択手段により前記第
    2の撮影モードが選択された場合、前記結像位置移動手
    段における結像位置移動回数を1回とすることを特徴と
    する請求項1記載の撮像装置。
  8. 【請求項8】 前記報知手段は、前記判定手段における
    判定結果が撮影不可であった場合、前記撮影モード選択
    手段において前記第1のモードが選択されていれば前記
    結像光学系の焦点距離の変更を促すような報知を行な
    い、前記第2のモードが選択されていれば前記結像位置
    移動手段における結像位置移動量の変更を促すような報
    知を行なうことを特徴とする請求項7記載の撮像装置。
  9. 【請求項9】 前記報知手段は、前記判定手段における
    判定結果が撮影不可であった場合、前記撮影モード選択
    手段において前記第1のモードが選択されていれば、撮
    影可能となるような前記結像光学系の焦点距離を報知
    し、前記第2のモードが選択されていれば、撮影可能と
    なるような前記結像位置移動手段における結像位置移動
    量を報知することを特徴とする請求項8記載の撮像装
    置。
  10. 【請求項10】 前記報知手段は、前記判定手段におけ
    る判定結果が撮影可能であった場合、前記結像光学系の
    焦点距離及び前記結像位置移動手段における結像位置移
    動量を報知することを特徴とする請求項7記載の撮像装
    置。
  11. 【請求項11】 前記報知手段は、前記判定手段におけ
    る判定結果を表示手段に表示することを特徴とする請求
    項1記載の撮像装置。
  12. 【請求項12】 前記表示手段はエレクトロニックビュ
    ーファインダであることを特徴とする請求項11記載の
    撮像装置。
  13. 【請求項13】 前記表示手段はオプティカルビューフ
    ァインダであることを特徴とする請求項11記載の撮像
    装置。
  14. 【請求項14】 結像光学系により被写体像を撮像素子
    上に結像させて撮像する撮像手段と、 前記被写体像の撮像素子上の結像位置を移動させる結像
    位置移動手段と、 前記結像位置移動手段に対して、像振れ補正のための第
    1の動作と、画素ずらし撮影のための第2の動作とを行
    なわせるように制御する結像位置制御手段と、 前記撮像手段によって撮像された前記被写体像の画像デ
    ータを一時的に保持する第1の保持手段と、 前記第1の保持手段に保持された画像データに対して格
    納画像処理を施す画像処理手段と、 前記画像処理手段により格納画像処理が施された画像デ
    ータを保持する第2の保持手段と、 前記結像位置制御手段により前記結像位置移動手段にお
    いて前記第2の動作が行われた場合、前記第1の保持手
    段に一時的に保持された画像データをそのまま前記第2
    の保持手段で保持するように制御する制御手段と、を有
    することを特徴とする撮像装置。
  15. 【請求項15】前記画素ずらし撮影は、前記結像位置移
    動手段により前記被写体像の撮像素子上の結像位置を画
    素ピッチに応じて所定量ずつ移動させて、前記撮像手段
    により撮影することを、複数回行なうことを特徴とする
    請求項14記載の撮像装置。
  16. 【請求項16】 前記第1の保持手段は、前記撮像手段
    によって複数回撮像された前記被写体像の画像データを
    保持することを特徴とする請求項14記載の撮像装置。
  17. 【請求項17】 前記第1の保持手段は、複数個のメモ
    リにより構成されることを特徴とする請求項16記載の
    撮像装置。
  18. 【請求項18】 前記画像処理手段は、格納画像処理と
    して前記第1の保持手段に保持された複数の画像データ
    を合成し、該合成された画像データを圧縮することを特
    徴とする請求項14記載の撮像装置。
  19. 【請求項19】 更に、前記第1の保持手段に一時的に
    保持された画像データを前記第2の保持手段に保持する
    際に、前記画像処理手段において格納画像処理を施すか
    否かを選択する選択手段を有することを特徴とする請求
    項14記載の撮像装置。
  20. 【請求項20】 前記画像処理手段は前記第1の保持手
    段に一時的に保持された画像データに対して表示画像処
    理を施し、 更に、該表示画像処理が施された画像データを表示する
    表示手段を有することを特徴とする請求項14記載の撮
    像装置。
  21. 【請求項21】 前記制御手段は、前記第1の保持手段
    に保持された複数の画像データのうちの1つを前記表示
    手段で表示するように制御することを特徴とする請求項
    20記載の撮像装置。
  22. 【請求項22】 前記制御手段は、前記第2の保持手段
    に保持された画像データを前記第1の保持手段に保持
    し、該画像データに対して前記画像処理手段によって表
    示画像処理を施した後、前記表示手段により表示するよ
    うに制御することを特徴とする請求項21記載の撮像装
    置。
  23. 【請求項23】 更に、外部装置との通信を行なう通信
    手段を備え、 前記制御手段は、前記第1の保持手段に一時的に保持さ
    れた画像データをそのまま前記第2の保持手段で保持し
    た場合、前記通信手段により前記第2の保持手段に保持
    された画像データを外部装置に転送し、該外部装置にお
    いて画像処理を施すことを特徴とする請求項14記載の
    撮像装置。
  24. 【請求項24】 結像光学系により被写体像を撮像素子
    上に結像させて撮像する撮像手段と、 前記被写体像の撮像素子上の結像位置を移動させること
    により、像振れ補正のための第1の動作と、画素ずらし
    撮影のための第2の動作とを行なう結像位置移動手段
    と、を有する撮像装置における撮像方法であって、 前記被写体像の露光値を検出する露光値検出工程と、 前記結像光学系の焦点距離を検出する焦点距離検出工程
    と、 前記被写体の露光値と、前記結像光学系の焦点距離と、
    前記結像位置移動手段における結像位置移動量とに応じ
    て撮影の可否を判定する判定工程と、 前記判定工程における判定結果を報知する報知工程と、
    を有することを特徴とする撮像方法。
  25. 【請求項25】 結像光学系により被写体像を撮像素子
    上に結像させて撮像する撮像手段と、 前記被写体像の撮像素子上の結像位置を移動させること
    により、像振れ補正のための第1の動作と、画素ずらし
    撮影のための第2の動作とを行なう結像位置移動手段
    と、を有する撮像装置における撮像方法であって、 前記撮像手段によって撮像された前記被写体像の画像デ
    ータを第1の保持手段に一時的に保持する第1の保持工
    程と、 前記第1の保持手段に保持された画像データに対して格
    納画像処理を施す画像処理工程と、 前記画像処理手段により格納画像処理が施された画像デ
    ータを第2の保持手段に保持する第2の保持工程と、 前記結像位置移動手段において前記第2の動作が行われ
    た場合、前記第1の保持手段に一時的に保持された画像
    データをそのまま前記第2の保持手段に保持する第3の
    保持工程と、を有することを特徴とする撮像方法。
  26. 【請求項26】 結像光学系により被写体像を撮像素子
    上に結像させて撮像する撮像手段と、 前記被写体像の撮像素子上の結像位置を移動させること
    により、像振れ補正のための第1の動作と、画素ずらし
    撮影のための第2の動作とを行なう結像位置移動手段
    と、を有する撮像装置における撮像方法のプログラムコ
    ードが格納されたコンピュータ可読メモリであって、 前記被写体像の露光値を検出する露光値検出工程のコー
    ドと、 前記結像光学系の焦点距離を検出する焦点距離検出工程
    のコードと、 前記被写体の露光値と、前記結像光学系の焦点距離と、
    前記結像位置移動手段における結像位置移動量とに応じ
    て撮影の可否を判定する判定工程のコードと、 前記判定工程における判定結果を報知する報知工程のコ
    ードと、を有することを特徴とするコンピュータ可読メ
    モリ。
  27. 【請求項27】 結像光学系により被写体像を撮像素子
    上に結像させて撮像する撮像手段と、 前記被写体像の撮像素子上の結像位置を移動させること
    により、像振れ補正のための第1の動作と、画素ずらし
    撮影のための第2の動作とを行なう結像位置移動手段
    と、を有する撮像装置における撮像方法のプログラムコ
    ードが格納されたコンピュータ可読メモリであって、 前記撮像手段によって撮像された前記被写体像の画像デ
    ータを第1の保持手段に一時的に保持する第1の保持工
    程のコードと、 前記第1の保持手段に保持された画像データに対して格
    納画像処理を施す画像処理工程のコードと、 前記画像処理手段により格納画像処理が施された画像デ
    ータを第2の保持手段に保持する第2の保持工程のコー
    ドと、 前記結像位置移動手段において前記第2の動作が行われ
    た場合、前記第1の保持手段に一時的に保持された画像
    データをそのまま前記第2の保持手段に保持する第3の
    保持工程のコードと、を有することを特徴とするコンピ
    ュータ可読メモリ。
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