JP2011038884A - 車両経路判定方法およびナビゲーション装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】自車両の現在位置がランプ区間に入っていると、そのランプ区間の分岐道路の分岐経路傾斜属性101と、前記分岐道路が分岐している高速道路本線の本線経路傾斜属性102とを記憶部13から読み出す。そして、分岐経路傾斜属性101、本線経路傾斜属性102および判定される傾斜属性103に対応して判定結果104が設定されたテーブルTBLを、傾斜算出部6で判定された傾斜属性103と、記憶部13から読み出した分岐経路傾斜属性101と本線経路傾斜属性102とをもとに参照し、現在走行中の道路が分岐道路(ランプ)であるか本線側であるかの判定結果104を取得する。
【選択図】図1
Description
特に都市部における高速道路では、本線から車両出口ゲートへ分岐する分岐道路の水平方向の変位は小さく、本線と車両出口ゲートへ分岐する分岐道路とが垂直方向に重なって並走している構造、あるいは接近した構造が多く採用されている。
このような、水平方向の変位が小さく、本線と本線から分岐する分岐道路とが垂直方向に重なって並走している構造、あるいは本線と本線から分岐する分岐道路とが接近した構造の道路では、どちらの道路を走行しているかを迅速に判定する必要がある。
これは、経路案内中の車両の現在位置が、案内経路から外れた場合に迅速かつ正確に案内経路の修正を行う必要があるからである。
このような水平方向の変位が小さく、本線と本線から分岐する分岐道路とが垂直方向に重なって並走している構造であるときの走行中の車両の現在位置を推測するものとして次のようなものがある。
すなわち、方位センサ、車速センサおよび垂直変位センサから得られるデータから車両の垂直方向の変位、つまり垂直変位量を含む3次元の走行軌跡および推測現在位置を算出し、これら算出した3次元の走行軌跡および推測現在位置を走行軌跡記憶部へ記憶する。
そして、道路特定部にて、走行軌跡記憶部に記憶されている車両の3次元の走行軌跡および推測現在位置と、地図データ記憶部に記憶された地図データとの整合度合から車両が走行してきた道路を特定するものが提案されている(特許文献1参照)。
また、垂直変位データが記憶されていない場合、走行後に車両が特定可能位置に現在位置しているか否かを判定する。そして、特定可能位置にいると判定した場合には、その地点を基準に逆方向の走行軌跡と逆方向に接続した道路ネットワーク形状とを比較し最も整合する道路ネットワークの組み合わせから走行してきた道路を特定する。
このため、現在走行中の道路の特定に処理時間を要すことになり、即座に判断しなければならないような状況に迅速に対応できないという課題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、走行中の道路を迅速かつ精度よく特定できる車両経路判定方法およびナビゲーション装置を提供することを目的とする。
図1は、本発明の第1の実施の形態である車両経路判定方法が適用されるナビゲーション装置の構成を示す機能ブロック図である。
それらX軸加速度センサ1などの構成部品、構成部材は筐体32に収容されている。
表示部12は、その表示面1202が筐体32の厚さ方向の一方の面のほぼ全域を占めるように設けられている。
筐体32は、表示面1202が運転者から見やすい角度となるように、図示しない取り付け部材を介して車室内の適宜箇所、例えばダッシュボードに取着されている。
表示部12は、表示面1202に、現在位置と、その現在位置を含む地図データ、経路案内マーク、操作用アイコンなどを表示するたとえば液晶ディスプレイで構成されている。
ここで、表示面1202と直交する軸をX軸とすると、このX軸と車両が直進する方向とがなす角(偏差角)をナビゲーション装置30の取り付け角という。
また、X軸に直交して水平方向に延在する軸をY軸とし、X軸およびY軸の双方と直交して鉛直方向に延在する軸をZ軸とする。
すなわち、自車両が直進する方向を基準としたときのナビゲーション装置30本体の取り付け角に応じて、前記ピッチジャイロ3で検出したピッチ角速度を補正するピッチ角補正手段17を備えている。
これにより、短い期間に出現するピッチジャイロセンサ3に作用する重力加速度の変化によるオフセット量と、ピッチジャイロセンサ3を含むセンサ回路の諸特性により生じているオフセット量とを軽減させる。
傾斜属性判定手段31は、ピッチジャイロセンサ3から出力される前記ピッチ角情報を所定のサンプリング周期で検出し移動平均することで前記自車両が走行している経路が上り勾配であるか下り勾配であるか、あるいは水平であるかの傾斜属性103を判定する。
車両経路判定手段32は、自車両が高速道路のランプ区間を走行していると、ランプ区間ごとに設定されている分岐経路傾斜属性101と本線経路傾斜属性102、さらに傾斜属性判定手段31により判定した傾斜属性103をもとにテーブルTBLを参照する。
そして、車両の現在走行中の道路が高速道路の本線であるか、あるいは他の道路、出入口ゲートへの分岐道路(ランプ)であるかを高精度で特定する。
アンテナ7は、上空にある複数のGPS衛星からの信号を受信する。
GPS処理部8は、アンテナ7により受信した複数のGPS衛星からの信号をもとに、受信位置の緯度、経度を含む現在位置情報を算出する。
ここで、ランプ区間とは、本線経路およびこの本線経路から分岐する分岐経路の双方を含む分岐構造を有している部分をいう。
ナビゲーション部11は、GPS処理部8により算出した受信位置の緯度、経度を含む現在位置情報、あるいは平面位置算出部5により算出した車両の地図データ上の現在位置情報をもとに、地図データ上へ自車両の現在位置を表示する。
これら入口ゲート、出口ゲートを通過するためには高速道路の本線から分岐している分岐道路を走行する。また、他の系統の高速道路へ移るための分岐道路が設けられている場合もある。
さらに、その分岐道路が分岐している分岐点付近の高速道路本線の勾配が上り勾配“UP”であるか下り勾配“DOWN”であるか、あるいは水平“HORIZONTAL”であるかを示す本線経路傾斜属性102が設定される。
これら分岐経路傾斜属性101と本線経路傾斜属性102は地図データにおける高速道路の各分岐道路(ランプ)ごとに、それぞれ対応して記憶部13に記憶されている。
この走行中の道路勾配について判定される傾斜属性103は、ピッチジャイロセンサ3により検出されるピッチ角速度情報をもとに傾斜算出部6で積算されて算出される車両の傾斜角から得られる走行中の道路勾配についての属性情報である。
このため、分岐経路傾斜属性101と本線経路傾斜属性102と傾斜属性103との組み合わせから、テーブルTBLを参照することで現在走行中の道路についての判定結果104が即座に得られることになる。
この場合、判定された傾斜属性103が上り勾配“UP”、水平“HORIZONTAL”、下り勾配“DOWN”のいずれであっても現在走行中の道路についての判定結果104は得られずNGとなる。
この場合、判定された傾斜属性103が上り勾配“UP”、水平“HORIZONTAL”、下り勾配“DOWN”のいずれであっても現在走行中の道路についての判定結果104は得られずNGとなる。
なお、この実施の形態のナビゲーション装置30の動作としては、複数のGPS衛星からの信号をもとに、GPS処理部8が、受信位置の緯度、経度を含む現在位置情報を算出する現在位置算出ステップを備える。
また、ランプ区間規定情報と、本線経路傾斜属性と、分岐経路傾斜属性とを、ランプ区間ごとに記憶部13に記憶する記憶ステップとを備える。
ここで、ランプ区間規定情報とは、本線経路およびこの本線経路から分岐する分岐経路の双方を含む分岐構造を有しているランプ区間を規定する情報である。
本線経路傾斜属性とは、ランプ区間における本線経路が上り勾配であるか下り勾配であるか、あるいは水平であるかを表す属性である。
分岐経路傾斜属性とは、ランプ区間における分岐経路が上り勾配であるか下り勾配であるか、あるいは水平であるかを表す属性である。
また、現在位置算出ステップで算出した現在位置情報をもとに自車両の現在位置がランプ区間に入っているか否かをナビゲーション部11のランプ区間判定手段18が判定するランプ区間判定ステップを備える。
また、ピッチ角情報検出ステップにおいてピッチジャイロ3により検出したピッチ角速度情報を所定のサンプリング周期でサンプリングし移動平均あるいは積算することで自車両が走行している経路の傾斜属性を傾斜属性判定手段31が判定する傾斜属性判定ステップを備える。
また、傾斜属性103と、ランプ区間における本線経路傾斜属性102と、ランプ区間における分岐経路傾斜属性101とに対応させて、自車両が走行している経路の経路判定結果をテーブルTBLとして規定するテーブル規定ステップを備える。
また、本線経路傾斜属性102と、分岐経路傾斜属性101と、傾斜属性103とをもとにテーブルを参照し、自車両の経路判定結果を車両経路判定手段32が取得する車両経路判定ステップとを備える。
ここで、本線経路傾斜属性102および分岐経路傾斜属性101は、ランプ区間について記憶部13から読み出され、傾斜属性103は、傾斜属性判定ステップにより判定されるものである。
以下、図3に示すフローチャートを参照し動作を説明する。
このランプ区間近傍にあるか否かを判定は次のように行う。
すなわち、記憶部13に記憶されている地図データと前記ランプ区間規定データと自車両の現在位置とから自車両の現在位置が地図データ上で高速道路のランプ区間規定データにより規定される範囲(すなわちランプ区間)に入っているか否かを判定することで行う。
つまり前記上り閾値を上回る勾配を有している場合に上り勾配“UP”、前記下り閾値を下回る勾配を有している場合は下り勾配“DOWN”と設定されている。また、前記上り閾値と前記下り閾値の間に入る勾配を有している場合は水平“HORIZONTAL”などのように分岐道路(ランプ)ごとにあらかじめ設定されている。
そして、分岐経路傾斜属性101と本線経路傾斜属性102とが同じ傾斜属性を有している場合、分岐道路(ランプ)と高速道路本線との経路判定は不可能としてステップS16へ進み、そのランプ区間を通過する。
そして、サンプリング周期ごとに取得したピッチ角速度を一定の走行距離を基準として
移動平均あるいは積算し車両の前後方向の傾斜角を算出する(ステップS6)。
そして、ランプ区間を通過していないと判定するとステップS5へ戻り、ステップS5、ステップS6、ステップS7の処理へ進む。
ステップS7において前記積算した車両の前後方向の傾斜角が前記上り閾値と前記下り閾値の間に入っている状態が継続しており、続くステップS19においてランプ区間を通過したと判定する。この場合、傾斜属性判定手段31は自車両が現在走行中の道路は水平と判定する。
つまりランプ区間を通過するまで前記積算した傾斜角が前記上り閾値と前記下り閾値の間に入っている状態が継続していると、自車両が現在走行中の道路は水平(平ら)であると判定する(ステップS10)。
続いて、傾斜算出部6の車両経路判定手段32は、ステップS2において取得したランプ勾配属性情報101と本線勾配属性情報102と、傾斜属性判定手段31において判定された傾斜属性103とをもとに、テーブルTBLを参照する(ステップS11)。
そして、現在走行中の道路が分岐道路であるか、本線側であるかを判定する(ステップS12、ステップS13、ステップS15)。
このときステップS7で判定された判定された傾斜属性103が上り勾配“UP”であった場合、テーブルTBLを参照すると、現在走行中の道路は分岐道路(ランプ)であると判定する。
そして、前記得られた判定結果は自車両の現在位置がランプ区間を外れるまで保持される(ステップS16)。
そして、分岐経路傾斜属性101、本線経路傾斜属性102および判定される傾斜属性103に対応して判定結果104が設定されたテーブルTBLを、傾斜属性103と、分岐経路傾斜属性101と、本線経路傾斜属性102とをもとに参照する。そして、現在走行中の道路が分岐道路(ランプ)であるか本線側であるかの判定結果104を取得する。
また、並走する経路などにおいて案内経路とは異なる経路を走行したときの案内経路の修正を迅速に行うことができる車両経路判定方法および装置を提供できる効果がある。
Claims (6)
- 複数のGPS衛星からの信号をもとに、受信位置の緯度、経度を含む現在位置情報を算出する現在位置算出ステップと、
本線経路およびこの本線経路から分岐する分岐経路の双方を含む分岐構造を有しているランプ区間を規定するランプ区間規定情報と、前記ランプ区間における前記本線経路が上り勾配であるか下り勾配であるか、あるいは水平であるかを表す本線経路傾斜属性と、前記ランプ区間における前記分岐経路が上り勾配であるか下り勾配であるか、あるいは水平であるかを表す分岐経路傾斜属性とを、ランプ区間ごとに記憶部に記憶する記憶ステップと、
前記現在位置算出ステップで算出した現在位置情報をもとに自車両の現在位置が前記ランプ区間に入っているか否かを判定するランプ区間判定ステップと、
前記自車両の進行方向の前後の傾き変化であるピッチ角速度情報をセンサが検出するピッチ角速度情報検出ステップと、
前記ピッチ角速度情報検出ステップにおいて前記センサにより検出した前記ピッチ角速度情報を所定のサンプリング周期でサンプリングし積算することで前記自車両が走行している経路が上り勾配であるか下り勾配であるか、あるいは水平であるかの傾斜属性を判定する傾斜属性判定ステップと、
前記傾斜属性判定ステップにより判定する前記自車両が走行している前記傾斜属性と、前記ランプ区間における前記本線経路傾斜属性と、前記ランプ区間における分岐経路傾斜属性とに対応させて、前記自車両が走行している経路が本線経路であるか分岐経路であるかの経路判定結果をテーブルとして規定するテーブル規定ステップと、
前記ランプ区間判定ステップにより判定したランプ区間について前記記憶部から読み出された本線経路についての本線経路傾斜属性と、前記ランプ区間について前記記憶部から読み出された前記分岐経路についての分岐経路傾斜属性と、前記傾斜属性判定ステップにより判定した前記自車両が走行している前記傾斜属性とをもとに前記テーブルを参照し、前記自車両が走行している経路が本線経路であるか分岐経路であるかの経路判定結果を取得する車両経路判定ステップと、
を備えたことを特徴とする車両経路判定方法。 - 複数のGPS衛星からの信号をもとに、受信位置の緯度、経度を含む現在位置情報を算出するGPS処理部と、
本線経路およびこの本線経路から分岐する分岐経路の双方を含む分岐構造を有しているランプ区間を規定するランプ区間規定情報と、前記ランプ区間における前記本線経路が上り勾配であるか下り勾配であるか、あるいは水平であるかを表す本線経路傾斜属性と、前記ランプ区間における前記分岐経路が上り勾配であるか下り勾配であるか、あるいは水平であるかを表す分岐経路傾斜属性とを、ランプ区間ごとに記憶した記憶部と、
前記GPS処理部が算出した現在位置情報をもとに自車両の現在位置が前記ランプ区間に入っているか否かを判定するランプ区間判定手段と、
前記自車両の進行方向の前後の傾き変化であるピッチ角速度情報を出力するセンサと、
前記センサから出力される前記ピッチ角速度情報を所定のサンプリング周期で検出し移動平均することで前記自車両が走行している経路が上り勾配であるか下り勾配であるか、あるいは水平であるかの傾斜属性を判定する傾斜属性判定手段と、
前記傾斜属性判定手段により判定する前記自車両が走行している前記傾斜属性と、前記ランプ区間における前記本線経路傾斜属性と、前記ランプ区間における分岐経路傾斜属性とに対応させて、前記自車両が走行している経路が本線経路であるか分岐経路であるかの経路判定結果を規定したテーブルと、
前記ランプ区間判定手段により判定されたランプ区間における前記記憶部から読み出された本線経路についての本線傾斜属性と、前記ランプ区間における前記記憶部から読み出された前記分岐経路についてのランプ傾斜属性と、前記傾斜属性判定手段により判定した前記自車両が走行している前記傾斜属性とをもとに前記テーブルを参照し、前記自車両が走行している経路が本線経路であるか分岐経路であるかの経路判定結果を取得する車両経路判定手段と、
を備えたことを特徴とするナビゲーション装置。 - 前記センサはジャイロスコープを利用したピッチジャイロセンサであることを特徴とする請求項2記載のナビゲーション装置。
- 前記自車両が直進する方向を基準としたときのナビゲーション装置の取り付け角に応じて、前記センサで検出したピッチ角速度を補正するピッチ角速度補正手段を備えたことを特徴とする請求項2記載のナビゲーション装置。
- 前記センサで検出したピッチ角速度のオフセットを除去するオフセット除去回路を備えていることを特徴とする請求項2記載のナビゲーション装置。
- 前記自車両の進行方向の加速度情報を検出する加速度センサと、
前記自車両の進行方向の方位角情報を検出する方位センサと、
前記加速度センサにより検出した前記自車両の進行方向の加速度情報と、前記方位センサにより検出した前記自車両の進行方向の方位角情報とをもとに、平面上の車両速度を算出する平面速度算出部と、
前記平面速度算出部により算出した前記平面上の車両速度をもとに前記自車両の地図データ上の現在位置を算出する平面位置算出部と、
を備えていることを特徴とする請求項2記載のナビゲーション装置。
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