JP2011038873A - 照明装置、および分光分布演算プログラム - Google Patents

照明装置、および分光分布演算プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】色度図上で指定された色の光を照射すること。
【解決手段】照明装置10では、光源制御装置200で使用者によって色度図4a上で指定された色の情報に基づいて、出力光の分光分布を演算し、演算した分光分布に基づいて、光源装置100から使用者によって指定された色の光を照射する。
【選択図】図1

Description

本発明は、照明装置、および分光分布演算プログラムに関する。
次のような光源装置が知られている。この光源装置では、指定された分光分布を実現するために各波長成分の減光量を計算する。そして、計算した減光量に基づいてマイクロミラーの傾斜角を算出し、算出した傾斜角に基づいてマイクロミラーを制御することにより、所望のスペクトル分布の光を照射する(例えば、特許文献1)。
特開2006−184234号公報
従来の光源装置では、ユーザは、例えば、画面上に表示されたイコライザを操作することにより、色度図上で照射する光の色を確認しながら照射する光の分光分布を決定するのが一般的であり、ユーザが色度図上で照射したい色を指定して分光分布を決定できるような装置は存在していなかった。
本発明による照明装置は、表示装置に表示した色度図上で出力光の色を指定する指定手段と、指定手段で指定した色の情報に基づいて、出力光の分光分布を演算する演算手段と、光源から照射される光を各波長成分に分光する分光手段と、演算手段で演算した出力光の分光分布に基づいて、分光手段によって分光された各波長成分の光を出力光の各波長成分の光に変調する変調手段と、変調手段で変調した出力光の各波長成分の光を合成する合成手段と、合成手段で合成した光を出力光として出力する出力手段とを備えることを特徴とする。
本発明では、演算手段は、色度図上で指定された色に対応する色度図上の座標値を特定し、特定した座標値に基づいて、指定された色を表す分光分布の中心波長と広がりとを特定するようにしてもよい。
演算手段は、中心波長を中心値とし、広がりを幅として、窓関数を用いて出力光の分光分布を演算するようにしてもよい。
分光分布の中心波長と広がりとを色度図上の座標値と関連付けて記録する記録手段をさらに備え、演算手段は、記録手段に記録されている情報を参照して、指定された色を表す分光分布の中心波長と広がりとを特定するようにしてもよい。
演算手段による演算結果を表示装置に表示する表示制御手段をさらに備えるようにしてもよい。
本発明による分光分布演算プログラムは、コンピュータに、表示装置に表示した色度図上で出力する出力光の色を指定する指定手順と、指定手順で指定した色の情報に基づいて、出力光の分光分布を演算する演算手順と、演算手段での演算結果を光源装置に出力する出力手順とを実行させることを特徴とする。
本発明によれば、ユーザは、色度図上で照射したい色を指定して、分光分布を決定することができる。
照明装置の一実施の形態の構成を示すブロック図である。 光源装置100の一実施の形態の構成を示すブロック図である。 光源制御装置200の一実施の形態の構成を示すブロック図である。 色度図上での光の色の指定例を示す図である。 制御装置203によって実行される処理の流れを示すフローチャート図である。 色度座標値と、中心波長と広がりとを関連付けたテーブルの具体例を示す図である。 色度座標値と、中心波長と広がりとを関連付けたテーブルの作成方法の具体例を示す図である。 色度図上の2つの分光分布を加算する必要がある領域を示す図である。 2つの分光分布を加算した場合の具体例を示す図である。 窓関数の具体例を示す図である。
図1は、本発明の実施の形態における照明装置の一実施の形態の構成を示すブロック図である。照明装置10は、光源を備えた光源装置100と光源装置100を制御する光源制御装置200とで構成される。光源装置100と光源制御装置200とは、有線通信または無線通信により接続され、両者間でデータの送受信を行うことができる。
図2は、光源装置100の一実施の形態の構成を示すブロック図である。光源装置100は、白色光源101と、リレーレンズ102と、偏光ビームスプリッタ103と、リレーレンズ104と、コリメータレンズ105と、グレーティング106と、カメラレンズ107と、反射型液晶素子アレイデバイス(空間変調素子)108と、空間変調素子ドライバ109と、コンデンサーレンズ110と、入出射スリット111と、迷光用カットスリット112と、ライトガイド113とを備えている。
白色光源101としては、例えばキセノンランプやハロゲンランプ等が用いられる。白色光源101からリレーレンズ102の前側焦点位置に入射された光は、リレーレンズ102で略平行な光にコリメートされ偏光ビームスプリッタ103に入力される。
偏光ビームスプリッタ103に入射された光は、電場ベクトルが図2の紙面に略平行方向で光軸に直交する方向の直線偏光だけが偏光ビームスプリッタ103を通過して、リレーレンズ104で入出射スリット111の開口部に集光される。ここで、リレーレンズ102、偏光ビームスプリッタ103、リレーレンズ104、及び後述するコンデンサーレンズ110で偏光分岐光学系を構成している。なお、入出射スリット111は、図2の紙面に略垂直な方向に略長方形の開口が形成されている。
入出射スリット111の開口部から射出した光は、コリメータレンズ105で略平行な光にコリメートされ、波長分散作用を有するグレーティング106に入射し、カメラレンズ107でスペクトラム像を形成する。コリメータレンズ105、グレーティング106、及びカメラレンズ107で波長分散型分光光学系が構成されている。そして、スペクトラム像ができる位置に空間変調素子である反射型液晶素子アレイデバイス108が配設されている。
反射型液晶素子アレイデバイス108は、液晶層108bと、液晶層108bを挟んで入射側にウェッジ形状を有するカバーガラス108aと、液晶層108bに対してカバーガラス108aと対向する位置に平面ミラー108cが配置されている。液晶層108bはカバーガラス108aと平面ミラー108cの間に密閉されている。なお、カバーガラス108aの外部に接した面における表面反射以外の反射光強度は実用上無視できる。また、カバーガラス108aは、ガラス以外であっても透明媒質からなるものであれば使用可能である。
図2では図示していないが、反射型液晶素子アレイデバイス108は、独立制御される変調素子である複数の液晶素子が1次元的に配列されており、配列の方向はスペクトラム像の波長分散方向である図2の紙面に垂直な方向に一致している。
反射型液晶素子アレイデバイス108の1次元に配列された個々の液晶素子は空間変調素子ドライバ109によってそれぞれ独立に制御され、個々の液晶素子内を往復する光は素子毎に異なるリターデーションが付加される。なお、空間変調素子ドライバ109は、光源制御装置200と有線または無線で接続され、光源制御装置200からの制御信号に基づいて液晶素子を制御する。
反射型液晶素子アレイデバイス108から射出した光は素子毎に、すなわち波長要素毎に異なる楕円偏光になる。反射型液晶素子アレイデバイス108で楕円偏光化された光は、カメラレンズ107、グレーティング106、およびコリメータレンズ105と波長分散型分光光学系内を進行する過程で波長合波作用を受け、入出射スリット111の開口部に集光される。
入出射スリット111の開口部から射出した光は、リレーレンズ104でコリメートされ、偏光ビームスプリッタ103に入射する。偏光ビームスプリッタ103の偏光分離部は、入射光の電場ベクトルと直交する方向の直線偏光を反射し、コンデンサーレンズ110によって後側焦点位置に集光される。コンデンサーレンズ110によって集光された光は、迷光用カットスリット112へ入射し、ライトガイド113を介して外部に導出することができ、これにより光源装置100から光が照射される。
光源制御装置200としては、図3に示すパーソナルコンピュータ(パソコン)が用いられる。光源制御装置200は、操作部材201と、接続IF(インターフェース)202と、制御装置203と、HDD(ハードディスクドライブ)204と、モニタ205とを備えている。
操作部材201は、使用者によって操作される種々の装置、例えばキーボードやマウスを含む。接続IF202は、上記光源装置100を接続するためのインターフェースであって、例えば光源装置100を光源制御装置200と有線接続を行うためのUSBインターフェースや、無線接続を行うための無線LANモジュールなどが使用される。
制御装置203は、CPU、メモリ、およびその他の周辺回路によって構成され、光源制御装置200の全体を制御する。なお、制御装置203を構成するメモリは、例えばSDRAM等の揮発性のメモリである。このメモリは、CPUがプログラム実行時にプログラムを展開するためのワークメモリとして使用されたり、データを一時的に記録するためのバッファメモリとして使用される。
HDD204は、接続IF202を介して取り込まれた制御装置203で実行される種々のプログラム等を記録するための記録装置である。例えば、HDD204には、後述する処理を実行するためのプログラムのデータが記録される。このプログラムは、CD−ROMやDVD−ROMなどの記憶媒体に記録されて提供される。パソコン200においては、使用者が記憶媒体を用いてプログラムのデータをHDD204にインストールすることによって、制御装置203がプログラムを実行できるようになる。
モニタ205は、例えば液晶モニタであって、制御装置203から出力される表示用データの画像を表示する。
本実施の形態における照明装置10では、使用者は、光源制御装置200を操作することにより、光源装置100から照射する光、すなわち出力光の色を指定することができ、光源装置100からは、使用者によって指定された色の光が照射される。以下、使用者による光源制御装置200を用いた照射光の色の指定方法、および使用者によって指定された色の光を光源装置100から照射するための処理の内容について説明する。
光源制御装置200においては、制御装置203は、図4に示すように、使用者が光源装置100から照射する光の色を指定するための色度図4aと、色度図4a上で指定された色の光の分光分布特性4bとをモニタ205上に表示する。使用者は、色度図4a上で光源装置100から照射する光の色を指定することができる。例えば、使用者は、操作部材201に含まれるマウスを操作して、色度図4a上で指定したい色を示す点4cをクリックすることによって、光の色を指定することができる。
制御装置203は、使用者によって色度図4a上の点が指定された場合には、図5に示す処理を実行することによって、色度図4a上で指定された点に応じた色の光の分光分布を演算し、その特性、すなわち分光分布特性4bをモニタ205上に表示するとともに、光源装置100から当該分光分布の光を照射する。
ステップS10において、制御装置203は、使用者によって色度図4a上で指定された点の色度座標値(x,y)を特定して、ステップS20へ進む。なお、本実施の形態では、制御装置203は、ステップS10で特定した色度座標値(x,y)に基づいて、次式(1)に示す確率密度関数を用いて光源装置100から照射する光の分光分布f(λ)を演算する。このために制御装置203は、ステップS20において、特定した色度座標値(x,y)に基づいて、次式(1)における平均値として分光分布の中心波長wを特定し、標準偏差として分光分布の広がりσを特定する。
Figure 2011038873
具体的には、図6に示すように、色度座標値(xi,yi)と、中心波長wと広がりσとを関連付けたテーブルをあらかじめ作成してHDD204を記録しておき、制御装置203は、このテーブルを参照して特定した色度座標値(x,y)に対応した中心波長wと広がりσとを特定する。
ここで、図6に示すテーブルに格納するデータ、すなわち色度座標値(xi,yi)に応じた中心波長wと広がりσとの算出方法について説明する。なお、ここでは、この図6に示すテーブルは、光源制御装置200を用いて作成されるものとし、テーブル作成のための処理は、制御装置203によって実行されるものとするが、図6に示すテーブルは、他の装置であらかじめ作成して、HDD204に記録しておくようにしてもよい。
制御装置203は、上記式(1)により定義される分光分布f(λ)を用いて、次式(2)〜(4)により、3刺激値X、Y、Zを算出する。なお、次式(2)〜(4)において、Kは比例係数であり、x(λ)、y(λ)、z(λ)はそれぞれ等色関数である。
Figure 2011038873
Figure 2011038873
Figure 2011038873
そして、制御装置203は、上記式(2)〜(4)により算出した3刺激値X、Y、Zに基づいて、色度図の色度座標値(x,y)を次式(5)〜(7)により算出する。
Figure 2011038873
Figure 2011038873
Figure 2011038873
制御装置203は、横座標をx、縦座標をyとしたテーブルを用意し、分光分布の中心波長wと広がりσとの組み合わせ(wi,σi)において、wiとσiとの値を順次変えながら、式(1)〜式(6)を用いて、各(wi,σi)に対する(xi,yi)を算出し、算出した値をテーブルの(xi,yi)の位置に書き込んでいく。
このとき、制御装置203は、中心波長wiは固定したまま、広がりσiを変えながら(xi,yi)を算出してテーブルを埋めていくようにし、これを各中心波長wiについて繰り返すことにより、分光分布の中心波長wと広がりσとの組み合わせ(wi,σi)の全範囲についてテーブルを埋めることができる。
具体的には、図7(a)に示すように、中心波長をwbに固定して、広がりをσ1,σ2,σ3と変化させていくと、色度図上では破線7bに示す軌跡を通る。この場合、図7(b)に示すように、中心波長をwb、広がりをσ1とした分光分布7f、中心波長をwb、広がりをσ2とした分光分布7g、中心波長をwb、広がりをσ3とした分光分布7hのそれぞれについて、テーブルを埋めることができる。
また、図7(a)に示すように、中心波長をwdに固定して、広がりをσ4,σ5,σ6と変化させていくと、色度図上では破線7dに示す軌跡を通る。この場合、図7(c)に示すように、中心波長をwd、広がりをσ4とした分光分布7i、中心波長をwd、広がりをσ5とした分光分布7j、中心波長をwd、広がりをσ6とした分光分布7kのそれぞれについて、テーブルを埋めることができる。
また、中心波長wiをwaに固定して広がりを変化させた場合には、色度図上では破線7aに示す軌跡を通り、中心波長wiをwcに固定して広がりを変化させた場合には、色度図上では破線7cに示す軌跡を通り、中心波長wiをweに固定して広がりを変化させた場合には、色度図上では破線7eに示す軌跡を通る。
なお、色度図においては、図8に示す領域8a内の色の光については、式(1)を用いて分光分布f(λ)を演算することができるが、領域8b内の色の光については、式(1)だけでは分光分布f(λ)を演算することができない。これは、例えば、図9(a)に示す領域8b内の点9aが示す色の光の分光分布は、図9(b)に示すように、2つの分光分布の加算により算出が可能であるためである。このため、領域8b内の色の光については、上記式(1)〜式(6)を用いて(xi,yi)を算出することができず、テーブルを埋めることができない。
この場合には、制御装置203は、2つの確率密度関数を加算することにより分光分布を演算する必要があるため、式(1)に代えて次式(8)を用い、式(8)および式(2)〜(6)を用いて(xi,yi)を算出することにより、テーブルを埋めることができる。
Figure 2011038873
例えば、本実施の形態では、式(8)において、第1の中心波長w1を青色の中心波長である420mmとし、第2の中心波長w2を赤色の中心波長である680mmとして、式(1)のwの代わりに式(8)のαを順次変えて、分光分布f(λ)を算出する。
なお、図6においては、データが書き込まれていない(xi,yi)が存在するが、これらの(xi,yi)にも、(wi,σi)を変えながら上記処理を繰り返すことにより値が書き込まれていき、最終的に全ての(xi,yi)についてデータが書き込まれるとテーブルが完成する。
制御装置203は、このようにしてあらかじめ作成しておいたテーブルを参照することにより、特定した色度座標値(x,y)に基づいて、分光分布の中心波長wと分光分布の広がりσとを特定することができる。
その後、ステップS30へ進み、制御装置203は、ステップS20で特定した中心波長wと広がりσとに基づいて、上記式(1)または式(8)を用いて、色度図4a上で使用者によって指定された色の光の分光分布f(λ)を演算する。すなわち、制御装置203は、色度図4a上で使用者によって図8に示した領域8a内の点が指定された場合には、式(1)を用いて分光分布f(λ)を演算する。一方、制御装置203は、色度図4a上で使用者によって図8に示した領域8b内の点が指定された場合には、式(8)を用いて分光分布f(λ)を演算する。その後、ステップS40へ進む。
ステップS40では、制御装置203は、ステップS30で演算した分光分布f(λ)を示す分光分布特性4bをモニタ205上に表示する。このとき、制御装置204は、図4に示したように、色度図4aと分光分布特性4bとを並べて表示することにより、使用者は、自ら選択した色とその結果演算された分光分布特性とを見比べることが可能となる。
その後、ステップS50へ進み、制御装置203は、ステップS40で演算した分光分布のデータを光源装置100へ出力することにより、光源装置100の空間変調素子ドライバ109を制御して、ステップS40で演算した分光分布の光を光源装置100から照射し、処理を終了する。以上の処理により、使用者が光源制御装置200を操作して色度図上で指定した色の光を光源装置100から照射することができる。
以上説明した本実施の形態によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
(1)照明装置10では、光源制御装置200で使用者によって色度図4a上で指定された色の情報に基づいて、出力光の分光分布を演算し、演算した分光分布に基づいて、光源装置100から使用者によって指定された色の光を照射するようにした。これによって、使用者は、色度図上で色を指定するだけで良いため、光源装置100から照射したい光の色を容易に指定することができる。
(2)制御装置203は、色度図上で指定された色に対応する色度座標値を特定し、特定した色度座標値に基づいて、指定された色を表す分光分布の中心波長と広がりとを特定するようにした。そして、中心波長を平均値とし、広がりを標準偏差として、確率密度関数を用いて出力光の分光分布を演算するようにした。これによって、使用者によって指定された色の光の分光分布を公知の確率密度関数を用いて容易に算出することができる。
(3)制御装置203は、分光分布の中心波長と広がりとを色度座標値と関連付けてテーブルに記録しておき、使用者によって色度図上で色が指定された場合には、当該テーブルを参照して、指定された色を表す分光分布の中心波長と広がりとを特定するようにした。これによって、あらかじめ作成したテーブルの情報を参照することにより、容易に分光分布の中心波長と広がりとを特定することができる。
(4)制御装置203は、分光分布の演算結果をモニタ205上に表示するようにした。これによって、使用者は、指定した色の光の分光分布特性をモニタ205上で確認することができる。
―変形例―
なお、上述した実施の形態の照明装置は、以下のように変形することもできる。
(1)上述した実施の形態では、制御装置203は、式(1)または式(8)に示す確率密度関数を用いて光源装置100から照射する光の分光分布f(λ)を演算する例について説明した。しかしながら、制御装置203は、次式(9)に示すような正規分布の分布関数を用いて光源装置100から照射する光の分光分布f(λ)を演算してもよい。
Figure 2011038873
あるいは、次式(10)および図10(a)に示すような矩形窓関数や、次式(11)および図10(b)に示すような三角窓関数を用いて光源装置100から照射する光の分光分布f(λ)を演算するようにしてもよい。次式(10)および次式(11)では、中心波長wを中心値とし、広がりσを幅とし、これらをパラメータとした窓関数を用いて出力光の分光分布を演算している。なお、窓関数とは、ある有限区間以外で0となる関数をいい、式(1)と式(8)に示した確率密度関数、式(9)に示した正規分布の分布関数、およびガウス窓等も窓関数に含まれる。
Figure 2011038873
Figure 2011038873
(2)上述した実施の形態では、制御装置203は、色度図4a上で使用者によって図8に示した領域8a内の点が指定された場合には、式(1)を用いて分光分布f(λ)を演算するようにし、色度図4a上で使用者によって図8に示した領域8b内の点が指定された場合には、式(8)を用いて分光分布f(λ)を演算するようにした。しかしながら、以下の方法により式(1)を使用するか、式(8)を使用するかを判断するようにしてもよい。すなわち、制御装置203は、式(1)を用いて算出した(xi,yi)と、式(8)を用いて算出した(xi,yi)とをテーブル内において区別するために、式(8)を用いて算出した(xi,yi)の位置には、σiに「−」の符号を付けてテーブルに書き込んでおく。そして、制御装置203は、テーブルを参照して色度座標値(xi,yi)に対応する中心波長wと広がりσとの組み合わせ(wi,σi)を特定した際に、特定したσiに「−」が付いている場合には式(8)を用いるようにし、それ以外の場合には式(1)を用いるようにしてもよい。
(3)上述した実施の形態では、図6に示すテーブルは、横座標をx、縦座標をyとした(x,y)色度図に対応したテーブルであったが、これに限定されず、横座標をu、縦座標をvとした(u,v)色度図や、横座標をu´、縦座標をv´とした(u´,v´)色度図に対応したテーブルとしてもよい。
(4)上述した実施の形態では、使用者は色度図4a上である1点を指定することによって色を指定する例について説明した。しかしながら、使用者は直接色度座標値を入力することによって色を指定するようにしてもよい。また、色度座標の代わりにRGB値を入力し、制御装置203が入力されたRGB値を色度座標値に変換するようにしてもよい。
(5)上述した実施の形態では、光源装置100は、反射型液晶素子アレイデバイス108により各波長成分の光を変更する例について説明した。しかしながら、特開2006−184234号公報に記載されている光源装置のように、マイクロミラーを用いて各波長成分の光を減光するようにしてもよい。
なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、本発明は、上述した実施の形態における構成に何ら限定されない。また、上述の実施の形態と複数の変形例を組み合わせた構成としてもよい。
10 照明装置、100 光源装置、101 白色光源、102、104 リレーレンズ、103 偏光ビームスプリッタ、105 コリメータレンズ、106 グレーティング、107 カメラレンズ、108 反射型液晶素子アレイデバイス(空間変調素子)、109 空間変調素子ドライバ、110 コンデンサーレンズ、111 入出射スリット、112 迷光用カットスリット、113 ライトガイド、200 光源制御装置、201 操作部材、202 接続IF(インターフェース)、203 制御装置、204 HDD(ハードディスクドライブ)、205 モニタ

Claims (6)

  1. 表示装置に表示した色度図上で出力光の色を指定する指定手段と、
    前記指定手段で指定した色の情報に基づいて、前記出力光の分光分布を演算する演算手段と、
    光源から照射される光を各波長成分に分光する分光手段と、
    前記演算手段で演算した前記出力光の分光分布に基づいて、前記分光手段によって分光された各波長成分の光を前記出力光の各波長成分の光に変調する変調手段と、
    前記変調手段で変調した前記出力光の各波長成分の光を合成する合成手段と、
    前記合成手段で合成した光を前記出力光として出力する出力手段とを備えることを特徴とする照明装置。
  2. 請求項1に記載の照明装置において、
    前記演算手段は、前記色度図上で指定された色に対応する前記色度図上の座標値を特定し、特定した座標値に基づいて、前記指定された色を表す分光分布の中心波長と広がりとを特定することを特徴とする照明装置。
  3. 請求項2に記載の照明装置において、
    前記演算手段は、前記中心波長を中心値とし、前記広がりを幅として、窓関数を用いて前記出力光の分光分布を演算することを特徴とする照明装置。
  4. 請求項2または3に記載の照明装置において、
    前記分光分布の中心波長と広がりとを前記色度図上の座標値と関連付けて記録する記録手段をさらに備え、
    前記演算手段は、前記記録手段に記録されている情報を参照して、前記指定された色を表す分光分布の中心波長と広がりとを特定することを特徴とする照明装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の照明装置において、
    前記演算手段による演算結果を前記表示装置に表示する表示制御手段をさらに備えることを特徴とする照明装置。
  6. コンピュータに、
    表示装置に表示した色度図上で出力する出力光の色を指定する指定手順と、
    前記指定手順で指定した色の情報に基づいて、前記出力光の分光分布を演算する演算手順と、
    前記演算手段での演算結果を光源装置に出力する出力手順とを実行させるための分光分布演算プログラム。
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