JP2011038465A - 副室式内燃機関の副室構造 - Google Patents

副室式内燃機関の副室構造 Download PDF

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Abstract

【課題】副室内における着火用燃料の着火および着火後の燃焼の安定性、さらに副室内から主室への着火用燃料の流出の低減、さらに副室の噴射孔から噴射されるトーチ火炎の強度向上を達成する副室式内燃機関の副室構造を提供することを課題とする。
【解決手段】副室11に設けられた噴射孔23を介して副室11内で着火した火炎を主室9内に噴射する副室式内燃機関の副室構造において、副室11はシリンダ軸線方向を長手方向として形成され、上部に着火用燃料ガスが供給孔31から供給され、下部先端部に1個または複数個の噴射孔23が穿孔され、圧縮行程において主室9から副室11内に流入する空気または空気と主燃料との混合気に対して乱流またはスワール流を生成する攪拌生成手段40を副室11の内部または内壁に設けたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、シリンダ内に形成された主室(主燃焼室)とシリンダヘッドに形成された副室(副燃焼室)とを噴射孔を介して連通し、副室内で着火した火炎を主室内に噴射する副室式内燃機関の副室の構造に関する。
副室式内燃機関としては副室式ガスエンジン、または副室式ディーゼルエンジンが知られており、この副室式ガスエンジンおいては、図8のように、シリンダ3と、ピストン5の上面とシリンダヘッド7とによって主燃焼室である主室109が形成され、シリンダヘッド7には副燃焼室である副室111が形成されている。
また、主室109には給気ポート13、給気管15、及び給気ポート13を開閉する給気弁17が設けられ、図示しないガス混合器で燃料ガスと空気とが予混合されて、この予混合気が給気ポート13及び給気弁17を通って主室109内に供給されるようになっている。
さらに前記主室109には、図示しない排気ポート、及び該排気ポートを開閉する排気弁がそれぞれ設けられている。
副室111は、シリンダヘッド7の主室109の略中央部に位置してシリンダ軸線方向を長手方向として形成されている。該副室111は副室口金121内に形成され、副室口金121の上部には副室上部金物19が設けられている。また、副室口金121の先端部には、1個または複数個の噴射孔123が副室中心に対して放射状に穿孔されている。
副室上部金物19には着火用燃料ガスを副室111内に供給する着火ガス通路25が形成され、該着火ガス通路25にガス供給管27が接続されている。そして、ガス供給管27を介して所定のタイミングで着火用燃料ガスが副室111に供給されるようになっている。
また、副室上部金物19の内部には、着火用燃料ガスに点火するための点火プラグ29が設けられ、点火プラグ29の点火部が前記着火用燃料ガスの供給孔31の近傍にかつ副室111内に臨んで設けられている。
さらに、前記副室口金121は、上部の大径筒部133と下部でその先端に前記噴射孔123が穿孔された小径筒部135とを段差部137を介して接合した形状に形成されている。
そして、ピストン5が上昇する圧縮行程において、主室109内の空気と主燃料ガスの混合気が噴射孔123を通じて副室111内に流入する。このとき同時に、副室111内には着火用燃料ガスが着火ガス通路25を介して供給されて副室111内で、前記主室109からの混合気と攪拌および混合されて点火プラグ29による点火で着火する。着火後、火炎が生成されると火炎トーチとして噴射孔123から主室109内に噴射されて火炎伝播される。これによって、火炎は、主室109内の混合気と順次接触しながら燃え広がり、主室109全体での燃焼をもたらす。
一方、主燃焼室(主室)内の混合気を燃焼させるために、副燃焼室(副室)で着火した燃料トーチを副室の噴射孔から主室に噴射する副室構造について、特許文献1(特開2001−263069号公報)等の特許文献が知られている。この特許文献1には、主燃焼室に火炎トーチを噴出する複数の噴射孔が、シリンダ軸線下方に対する噴孔軸線の開き角度を85°〜120°の範囲内に設定された横向噴孔を有する構成が示されている。
特開2001−263069号公報
しかしながら、図8に示した従来技術、また特許文献1に示した技術においては、つぎのような問題点を有する。
(1)主室から流入する空気または空気と主燃料との混合気が、副室内において着火用燃料ガスと攪拌して混合するため、副室内の燃料ガス濃度が不均一であり、副室内の流れによって点火プラグ付近の濃度にばらつきが生じやすく、着火が安定しない。
(2)副室内の燃料ガス濃度の不均一性から、着火後の副室内ガスの燃焼が不均一になりやすい。
(3)副室内に噴射される着火用燃料ガスが主室へ流出されて無駄ガスが生じやすい。
一方、主室内における空気と主燃料ガスとの希薄混合燃料を安定燃焼して燃焼効率を向上し、さらに未燃焼ガスの排出を抑制する上で、強い火炎トーチを副室から主室内に噴射することが望まれている。
そこで、本発明は前記問題点に鑑みなされたもので、副室内における着火用燃料の着火および着火後の燃焼の安定性、さらに副室内から主室への着火用燃料の流出の低減、さらに副室の噴射孔から噴射されるトーチ火炎の強度向上を達成する副室式内燃機関の副室構造を提供することを課題とする。
本発明はかかる目的を達成するもので、シリンダ内に形成された主室(主燃焼室)とシリンダヘッドに形成された副室(副燃焼室)とを備え該副室に設けられた噴射孔を介して副室内で着火した火炎を主室内に噴射する副室式内燃機関の副室構造において、前記副室はシリンダ軸線方向を長手方向として形成され、上部に着火用燃料が供給され、下部先端部に1個または複数個の噴射孔が穿孔され、圧縮行程において主室から副室内に流入する空気または空気と主燃料との混合気に対して乱流またはスワール流を生成する攪拌生成手段を副室の内部または内壁に設けたことを特徴とする。
かかる発明によれば、前記副室はシリンダ軸線方向を長手方向として形成され、上部に着火用燃料が供給され、下部先端部に1個または複数個の噴射孔が穿孔され、圧縮行程時に主室から副室に流入する空気または空気と主燃料との混合気に対して乱流またはスワール流を生成する攪拌生成手段を副室の内部または内壁に設けたので、この攪拌生成手段によって、主室からの空気または混合気に対して強い乱れを伴った流れ場を形成し、または旋回の流れ場を形成する。
この強い乱れの流れ場、または旋回の流れ場は、主室から副室に流入される空気または空気と主燃料との混合気の副室内における均一な混合状態を生成し、さらに、副室内に供給される着火用燃料との攪拌、混合がなされて、着火用燃料との均一な混合状態を生成し着火の安定性が得られる。
また、着火後の火炎伝播過程において、乱流やスワール流によって副室内において燃焼速度が増大して、副室内の効率的な燃焼を促し、強いトーチ火炎が生成される。
さらに、副室内の強い乱れの流れ場、または旋回の流れ場によって、副室の上部から供給される着火用燃料が下部側の主室側へ流出することが防止され、無駄な着火用燃料の消費が抑えられる。
以上のように、副室内における着火用燃料への着火の安定性、および着火後の副室内での燃焼の安定性が得られ、さらに副室内から主室への着火用燃料の流出の低減、さらに副室の噴射孔から噴射されるトーチ火炎の強度向上が達成できる。
また、好ましくは、前記攪拌生成手段が螺旋状に巻かれた線材を前記副室の内壁に装着して形成されるとよい。
この構成によると、既存の副室構造を変更することなく、螺旋状の線材からなる攪拌生成手段を副室の内壁に装着することによって簡単に副室内に乱れの流れ場を生成できる。
また、好ましくは、前記攪拌生成手段が前記副室の内壁にシリンダ軸線方向に複数の凹凸形状を有した溝構造部からなるとよい。
この構成によると、副室の製造加工時に凹凸形状の溝構造部を同時に加工できるため、製造および加工に大きな工数を要することなく簡単に製造できる。
また、好ましくは、前記攪拌生成手段が、前記副室内部に設けられシリンダ軸線回りに旋回流を生成せしめる羽根翼を有したスワール生成部からなるとよい。
この構成によると、羽根翼は副室の内壁に固定されており、主室から流入する空気または混合気が固定翼によって旋回流となり副室内を攪拌し、さらに副室内から主室への流出に対しても羽根翼が逆方向の旋回流を生成するため、副室内に旋回流とともに乱流強度が増加して、旋回流の作用とともに乱流による攪拌、混合作用が効果的に得られる。
また、好ましくは、前記噴射孔が主室から副室に流入する空気または空気と主燃料との混合気をシリンダ軸線回りに旋回せしめるように副室内壁面に対して接線方向に、もしくは副室内壁面となす角度が鋭角となるように形成されるとよい。
この構成によると、主室から副室へ流入する空気または混合気が副室内で旋回する流れ場を形成し、従来の副室のシリンダ軸線方向の中心より放射状に形成された噴射孔の配置に比べて、主室から副室に流入される空気または混合気の副室内における旋回流によって均一な混合状態を生成、および副室内に供給される着火用燃料と前記主室から副室に流入される空気または混合気との攪拌、混合が効果的に得られる。
また、好ましくは、前記噴射孔の方向が、副室から主室へ流出する火炎が主室内の主燃焼におけるスワール流と同一方向になるように形成されるとよい。
この構成によると、副室で生成された火炎が主室に噴射するときに、主室内における主燃焼のスワール方向と同一方向であるため、副室から主室内のトーチ火炎が流出し易くなり、主室内においての火炎伝播が良好になり、主室内のスワール流を促進して主室全体での燃焼効率を増加させる。
また、好ましくは、前記副室上部に形成された着火用燃料の供給孔が、着火用燃料をシリンダ軸線回りに旋回せしめるように副室内壁面に対して接線方向に、もしくは副室内壁面となす角度が鋭角となるように形成されるとよい。
この構成によると、主室から副室に流入した空気または混合気に対して着火用燃料が副室内にシリンダ軸線周りにスワール流を生成するように供給されるため、主室から副室に流入した空気または混合気との混合が均一化され、安定的な着火ができる。
また、シリンダ軸線周りにスワール流を生成するように供給されるため、副室内に供給される着火用燃料が主室側へ流出することが防止され、無駄な着火用燃料の消費が抑えられる。
また、着火用に点火プラグが設けられ、かつ燃料の供給孔の高さを点火プラグの点火位置近傍に配置するとともにスワール流の流内に位置するように配置すれば、着火用燃料が点火プラグ周り供給されるため安定的な着火が得られる。
さらに、本発明は、シリンダ内に形成された主室(主燃焼室)とシリンダヘッドに形成された副室(副燃焼室)とを備え該副室に設けられた噴射孔を介して副室内で着火した火炎を主室内に噴射する副室式内燃機関の副室構造において、前記副室はシリンダ軸線方向を長手方向として形成され、上部に着火用燃料が供給され、下部先端部に1個または複数個の噴射孔が穿孔され、該噴射孔が圧縮行程において主室から副室に流入する空気または空気と主燃料との混合気をシリンダ軸線回りに旋回せしめるように副室に対して接線方向に、もしくは副室内壁面となす角度が鋭角となるように形成されるとともに、副室から主室へ流出する火炎が主室内の主燃焼におけるスワール流と同一方向になるように形成されることを特徴とする。
かかる発明によれば、圧縮行程において主室から副室へ流入する空気または空気と主燃料との混合気が副室内で旋回する流れ場を形成し、従来の副室のシリンダ軸線方向の中心より放射状に形成された噴射孔の配置に比べて、主室から副室に流入される空気または空気と主燃料との混合気の副室内における均一な混合状態を生成し、さらに副室内に供給される着火用燃料との攪拌、混合がなされて着火用燃料との均一な混合状態を生成して着火の安定性が得られる。
また、前記噴射孔の方向が、副室から主室へ流出する火炎が主室内の主燃焼におけるスワール流と同一方向になるように形成されるため、副室内で生成された火炎が主室に噴射するときに、主室内における燃焼のスワール方向と同一方向であるため、主室内のトーチ火炎の伝播が良好になり、主室全体での燃焼効率が向上する。
以上のように、副室内における着火用燃料の着火の安定性、および副室内から主室への着火用燃料の流出の低減、および副室の噴射孔から噴射されるトーチ火炎の強度向上、さらに主室における燃焼向上が達成できる。
本発明によれば、シリンダ内に形成された主室(主燃焼室)とシリンダヘッドに形成された副室(副燃焼室)とを備え該副室に設けられた噴射孔を介して副室内で着火した火炎を主室内に噴射する副室式内燃機関の副室構造において、前記副室はシリンダ軸線方向を長手方向として形成され、上部に着火用燃料が供給され、下部先端部に1個または複数個の噴射孔が穿孔され、圧縮行程において主室から副室に流入する空気または空気と主燃料との混合気に対して乱流またはスワール流を生成する攪拌生成手段を副室の内部または内壁に設けたので、副室内における着火用燃料の着火および着火後の燃焼の安定性、副室内から主室への着火用燃料の流出の低減、さらに副室の噴射孔から噴射されるトーチ火炎の強度向上が達成できる。
また、本発明によれば、前記副室式内燃機関の副室構造において、前記副室はシリンダ軸線方向を長手方向として形成され、上部に着火用燃料が供給され、下部先端部に1個または複数個の噴射孔が穿孔され、該噴射孔が圧縮行程において主室から副室に流入する空気または空気と主燃料との混合気をシリンダ軸線回りに旋回せしめるように副室に対して接線方向に、もしくは副室内壁面となす角度が鋭角となるように形成されるとともに、副室から主室へ流出する火炎が主室内の主燃焼におけるスワール流と同一方向になるように形成したので、副室内における着火用燃料の着火および着火後の燃焼の安定性、副室内から主室への着火用燃料の流出の低減、副室の噴射孔から噴射されるトーチ火炎の強度向上、さらに主室における燃焼向上が達成できる。
本発明の第1実施形態の副室および主室周りの全体構成図である。 第1実施形態の副室構造を示す一部断面の説明図である。 第2実施形態の副室構造を示す一部断面の説明図である。 第3実施形態の副室構造を示す一部断面の説明図であり、(a)は全体構成図を示し、(b)はA矢視の要部断面である。 第4実施形態の副室構造を示す一部断面の説明図であり、(a)は全体構成図を示し、(b)はB矢視の要部断面図である。 第5実施形態の副室構造を示す一部断面の説明図であり、(a)は全体構成図を示し、(b)はC矢視の要部断面図である。 第6実施形態の副室構造を示す一部断面の説明図であり、(a)は全体構成図を示し、(b)はD矢視の要部断面図である。 従来技術の副室および主室周りの全体構成図である。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態にかかる副室および主室周りの全体構成図を示す。
図1において、ガスエンジン1のシリンダ3と、ピストン5の上面とシリンダヘッド7とによって主燃焼室である主室9が形成され、シリンダヘッド7には副燃焼室である副室11が形成されている。
また、主室9には給気ポート13、給気管15、及び給気ポート13を開閉する給気弁17が設けられ、図示しないガス混合器で燃料ガスと空気とが予混合されて、この予混合気が給気ポート13及び給気弁17を通って主室9内に供給されるようになっている。
さらに前記主室9には、図示しない排気ポート、及び該排気ポートを開閉する排気弁がそれぞれ設けられている。
副室11は、シリンダヘッド7の主室9の略中央部に位置してシリンダ軸線方向を長手方向として形成されている。該副室11は副室口金21内に形成され、副室口金21の上部には副室上部金物19が設けられている。また、副室口金21の先端部には、1個または複数個の噴射孔23が副室中心に対して放射状に穿孔されている。
副室上部金物19には着火用燃料ガスを副室11内に供給する着火ガス通路25が形成され、該着火ガス通路25にガス供給管27が接続されている。そして、ガス供給管27を介して所定のタイミングで着火用燃料ガスが副室11に供給されるようになっている。
また、副室上部金物19の内部には、着火用燃料ガスに点火するための点火プラグ29が設けられ、点火プラグ29の点火部が前記着火用燃料ガスの供給孔31の近傍にかつ副室11内に臨んで設けられている。
さらに、前記副室口金21は、上部の大径筒部33と下部でその先端に前記噴射孔23が穿孔された小径筒部35とを段差部37を介して接合した形状に形成されている。
そして、ピストン5が上昇する圧縮行程において、主室9内の空気と主燃料ガスの混合気が噴射孔23を通じて副室11内に流入する。このとき同時に、副室11内には着火用燃料ガスが着火ガス通路25を介して供給されて副室11内で、前記主室9からの混合気と攪拌および混合されて点火プラグ29による点火で着火する。着火後、火炎が生成されると火炎トーチとして噴射孔23から主室9内に噴射されて火炎伝播される。これによって、火炎は、主室9内の混合気と順次接触しながら燃え広がり、主室9全体での燃焼をもたらす。
図2は、副室11が形成される副室口金21の詳細な構造を示す。図2において、小径筒部35には、攪拌生成手段40が設けられている。この攪拌生成手段40は、耐熱製の線材42を螺旋状に巻いてコイル状に形成し、段差部37から噴射孔23に至る小径筒部35の内壁に装着されている。このように、攪拌生成手段40を小径筒部35の内壁に形成することにより、圧損の過大や熱ロス増加によって着火後の副室火炎を消炎させることなく、主室からの空気または混合気に対して副室11内に強い乱れを伴った流れ場、または旋回の流れ場を形成させることができる。
線材の径は特に限定するものではないが、小径筒部35の内径の1/10程度が小径筒部35内の流れに対して大きな抵抗とならず、かつ攪拌作用が行われるものとして適当である。
また、コイル状の線材42が小径筒部35の内壁面に沿って伸長または移動することによる摩擦力と、燃焼による爆圧に対抗するために、内壁面に沿って円筒状の取付溝44を切り、その取付溝44内にコイル状の線材42を係合させて位置ずれを防止している。
第1実施形態によれば、攪拌生成手段40であるコイル状に巻かれた線材42を、副室口金21の小径筒部35の内周壁にシリンダ軸線方向に設けたので、既存の副室構造を変更することなく、螺旋状の線材42からなる攪拌生成手段40を内壁に装着することによって簡単に形成できる。
また、この線材42の凹凸状の外周曲面によって、主室9からの空気または空気と主燃料との混合気の流入に対して副室11内に乱れを伴った流れ場を形成し、副室11内において空気または空気と主燃料との混合気の均一な状態を形成し、さらに、副室11に着火用燃料ガスの供給孔31から供給される着火用燃料ガスが、主室9から副室11内に流入される空気または混合気と攪拌、混合して均一な混合状態を生成し着火の安定性が得られる。
また、着火後の火炎伝播過程において、乱流やスワール流によって副室11内において燃焼速度が増大して、副室11内の効率的な燃焼を促し、強いトーチ火炎が生成される。
さらに、副室11内の強い乱れの流れ場によって、副室11の上部に設けられた供給孔31から下方向に向かって供給される着火用燃料ガスが噴射孔23から主室9側へ流出することが防止され、無駄な着火用燃料ガスの消費が抑えられる。
(第2実施形態)
次に、図3を参照して第2実施形態を説明する。
第2実施形態は、第1実施形態の攪拌生成手段40のコイル状に巻かれた線材42に代えて、攪拌生成手段40が副室11の内壁にシリンダ軸線方向に複数の凹凸形状を有した溝構造部50からなる。第1実施形態と同様の構成には同一番号を付する。
この溝構造部50は、副室口金21の段差部37近傍から噴射孔23に至る小径筒部35の内壁に形成される。副室口金21を製造するときに同時に機械加工で溝が切られることで凹凸形状に加工するので簡単に製造することができる。
また、前記凹凸の断面形状は三角形に限らず、四角形、台形等であってもよい。
また、前記凹凸の断面形状により形成される溝は、単独の環形状が複数設けられてもよいが、より好ましくは連続的に螺旋状に形成されるのがよい。螺旋状に形成されることで、流れに旋回の要素が付加され易くなるからである。
また、溝の高さは特に限定するものではないが、小径筒部35の内径の1/10程度の高さが好ましい。それは小径筒部35内の流れに対して大きな抵抗とならず、かつ攪拌作用が行われるものとして適当だからである。
以上の第2実施形態によれば、前記したように副室11の製造と同時に凹凸形状の溝構造部50を加工できるため、製造工数を要することなく簡単に製造できる。その他の作用効果は、前記第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
次に、図4を参照して第3実施形態を説明する。
第3実施形態は、第1実施形態の攪拌生成手段40であるコイル状に巻かれた線材42の構造に代えて、攪拌生成手段40が副室11の内部に設けられシリンダ軸線回りに旋回流を生成せしめる羽根翼を有したスワール生成部60からなる。第1実施形態と同様の構成には同一番号を付する。
スワール生成部60は、羽根翼62と中心部64と外周枠部66によって形成され、中心部64は副室11の中心軸と同軸上に位置され、外周枠部66は副室11の内壁に締まり嵌めにより固定される。爆圧による位置のずれを防止するため、内壁の設置部位に嵌合溝68を形成しその嵌合溝68に外周枠部66が締まり嵌めによって固定されている。
また、スワール生成部60の設置位置は、小径筒部35の軸方向上端部近傍、すなわち段差部37近傍、もしくは、副室11の高さの半分程度の位置に設けられるのがよい。なぜなら、主室9から流入する空気または混合気が羽根翼62によって旋回流となり副室11内を攪拌し、さらに副室11内から主室9への流出に対しても羽根翼62が逆方向の旋回流となり副室11内を攪拌するのに適した位置だからである。すなわち、シリンダ軸線方向の上下方向の流れいずれに対しも旋回作用が最大に得られるのに適した位置だからである。
第3実施形態によれば、羽根翼62は副室11の内壁に固定されており、主室9から流入する空気または混合気が固定の羽根翼62によってスワール流S1となり副室11内を攪拌し、さらに副室11から主室9への流出に対しても羽根翼62が逆方向の旋回流を生成するため、副室11内には乱流強度が増加して、旋回流の作用とともに乱流による攪拌、混合作用が効果的に得られる。その他の作用効果は、前記第1実施形態と同様である。
(第4実施形態)
次に、図5を参照して第4施形態を説明する。
第4実施形態は、第1〜3実施形態の攪拌生成手段40は副室11の内壁または内部に設けられるものであったが、第4実施形態は、副室11の噴射孔70の貫通方向によって副室11内にスワール流を生成するものである。なお第1実施形態と同様の構成には同一番号を付する。
図5(b)は、図5(a)のB方向矢視を示し、図5(b)のように、噴射孔70が主室9から副室11に流入(流入方向R)する空気または空気と主燃料との混合気をシリンダ軸線回りに旋回せしめるように、副室11のシリンダ軸線直角方向断面における副室内壁面に対して接線方向に、もしくは副室内壁面となす角度θが鋭角となるように形成されている。そして、副室11内にスワール流S2を形成する。
さらに、噴射孔70の方向が、副室11から主室9へ流出(流出方向P)する火炎が主室9内の主燃焼におけるスワール流S3の向きと同一方向になるように形成されるとよい。
第4実施形態によると、主室9から副室11へ流入する空気または混合気が副室内で旋回するスワール流S2の流れ場を形成し、従来のシリンダ軸線を中心に放射状に形成された噴射孔の配置に比べて、主室9から副室11に流入される空気または混合気の副室11内における均一な混合状態を生成し、さらに副室11内に供給される着火用燃料ガスと前記主室9から副室11に流入される空気または混合気との攪拌、混合が効果的に得られる。
また、副室11で生成された火炎が主室9に噴射するときに、主室9内における燃焼のスワール方向と同一方向であるため、副室11から主室9内へトーチ火炎が流出し易くなり、主室9内においての火炎伝播が良好になり、主室9内のスワール流S3を促進して主室9全体での燃焼効率を増加させる。
その他の作用効果は、前記第1実施形態と同様である。
(第5実施形態)
次に、図6を参照して第5施形態を説明する。
第5実施形態は、前記第3実施形態と第4実施形態とを組み合わせたものである。
図6において、スワール生成部60の羽根翼62によって生成されるスワール流S1と、噴射孔70の方向によって生成されるスワール流S2とを同一方向に設定してある。これによって、主室9から副室11に流入する空気または空気と主燃料との混合気に対して生じるスワール流はスワール流(S1+S2)となって、副室11内の強い旋回流の作用とともに乱流による攪拌、混合作用が効果的に得られる。
その他の作用効果は、前記第3実施形態および第4実施形態と同様である。
(第6実施形態)
次に、図7を参照して第6施形態を説明する。
第6実施形態は、前記第5実施形態の噴射孔70の方向によって生成されるスワール流S2の代わりに、副室11の上部の側壁に着火ガス通路80の供給孔82から、着火用燃料ガスの供給によって副室11内にスワール流S4を生成する。
図7に示すように、副室11の上端部の近傍の側壁面に、着火用燃料ガスをシリンダ軸線回りに旋回せしめるように、副室のシリンダ軸線直角方向断面における副室内壁面に対して接線方向に、もしくは副室内壁面となす角度が鋭角となるように供給孔82が形成される。
この供給孔82からの着火用燃料ガスによって生成されるスワール流S4の向きは、スワール生成部60の羽根翼62によって生成されるスワール流S1と、同一の方向に設定してある。これによって、主室9から副室11に流入する空気または空気と主燃料との混合気に対して、副室11内に生じるスワール流S1と、着火用燃料ガスによって生成されるスワール流S4とが重なってスワール流(S1+S4)となって、副室11内に強い旋回流の作用とともに、乱流による攪拌、混合作用が効果的に得られ空気と主燃料、さらに着火燃料との混合が均一化され、安定的な着火が行われる。
シリンダ軸線周りにスワール流を生成するように供給孔82から供給されるため、副室11内に供給される着火用燃料ガスは旋回流として副室11内に残留するように流れるため、主室9側へ流出することが防止され、無駄な着火用燃料ガスの消費が抑えられる。
また、着火用の点火プラグ29が設けられ、かつ燃料の供給孔82の高さを点火プラグ29の点火位置近傍に配置するとともにスワール流の流内に位置するように配置すれば、着火用燃料ガスが点火プラグ29の周りに供給されるため安定的に着火が得られる。その他の作用効果は、前記第5実施形態と同様である。
また、第4実施形態、第5実施形態のように、第1〜6実施形態の構成を適宜組み合わせて構成してもよく、主室9から副室11に流入する空気または空気と主燃料との混合気の攪拌による副室内での均一化、さらに着火用燃料ガスとの混合の均一化によって安定的な着火が得られることは勿論である。
また、第1〜6実施形態は、ガスエンジンを例にして点火プラグ29による着火構造について説明したが、点火プラグ式ガスエンジンではなく、着火用軽油をパイロット燃料とするガスエンジンの副室構造であってもよいことは勿論である。さらに、副室式ディーゼルエンジンの副室構造であってもよい。
本発明によれば、副室内における着火用燃料の着火の安定性、および副室内から主室への着火用燃料の流出の低減、さらに副室の噴射孔から噴射されるトーチ火炎の強度向上を達成できるので、副室式内燃機関の副室構造に用いることに適している。
1 ガスエンジン
3 シリンダ
5 ピストン
7 シリンダヘッド
9 主室
11 副室
19 副室上部金物
21 副室口金
23、70 噴射孔
25、80 着火ガス通路
27 ガス供給管
29 点火プラグ
31、82 着火用燃料ガスの供給孔
33 大径筒部
35 小径筒部
37 段差部
40 攪拌生成手段
42 コイル状に巻かれた線材
50 溝構造部
60 スワール生成部

Claims (8)

  1. シリンダ内に形成された主室(主燃焼室)とシリンダヘッドに形成された副室(副燃焼室)とを備え、該副室に設けられた噴射孔を介して副室内で着火した火炎を主室内に噴射する副室式内燃機関の副室構造において、
    前記副室はシリンダ軸線方向を長手方向として形成され、上部に着火用燃料が供給され、下部先端部に1個または複数個の噴射孔が穿孔され、圧縮行程において主室から副室内に流入する空気または空気と主燃料との混合気に対して乱流またはスワール流を生成する攪拌生成手段を副室の内部または内壁に設けたことを特徴とする副室式内燃機関の副室構造。
  2. 前記攪拌生成手段が螺旋状に巻かれた線材を前記副室の内壁に装着して形成されることを特徴とする請求項1記載の副室式内燃機関の副室構造。
  3. 前記攪拌生成手段が前記副室の内壁にシリンダ軸線方向に複数の凹凸形状を有した溝構造部からなることを特徴とする請求項1記載の副室式内燃機関の副室構造。
  4. 前記攪拌生成手段が、前記副室内部に設けられシリンダ軸線回りに旋回流を生成せしめる羽根翼を有したスワール生成部からなることを特徴とする請求項1記載の副室式内燃機関の副室構造。
  5. 前記噴射孔が主室から副室に流入する空気または空気と燃料との混合気をシリンダ軸線回りに旋回せしめるように副室内壁面に対して接線方向に、もしくは副室内壁面となす角度が鋭角となるように形成されることを特徴とする請求項1記載の副室式内燃機関の副室構造。
  6. 前記噴射孔の方向が、副室から主室へ流出する火炎が主室内の主燃焼におけるスワール流と同一方向になるように形成されることを特徴とする請求項5記載の副室式内燃機関の副室構造。
  7. シリンダ内に形成された主室(主燃焼室)とシリンダヘッドに形成された副室(副燃焼室)とを備え、該副室に設けられた噴射孔を介して副室内で着火した火炎を主室内に噴射する副室式内燃機関の副室構造において、
    前記副室はシリンダ軸線方向を長手方向として形成され、上部に着火用燃料が供給され、下部先端部に1個または複数個の噴射孔が穿孔され、該噴射孔が圧縮行程において主室から副室に流入する空気または空気と主燃料との混合気をシリンダ軸線回りに旋回せしめるように副室に対して接線方向に、もしくは副室内壁面となす角度が鋭角となるように形成されるとともに、副室から主室へ流出する火炎が主室内の主燃焼におけるスワール流と同一方向になるように形成されることを特徴とする副室式内燃機関の副室構造。
  8. 前記副室上部に形成された着火用燃料を供給する供給孔が、着火用燃料をシリンダ軸線回りに旋回せしめるように副室内壁面に対して接線方向に、もしくは副室内壁面となす角度が鋭角となるように形成されることを特徴とする請求項1または7のいずれかに記載の副室式内燃機関の副室構造。
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