JP2011035314A - GaN系LED素子の製造方法 - Google Patents

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Abstract


【課題】p型コンタクト層上にTCO膜からなる透光性電極を形成した後に、このp型コンタクト層と透光性電極との間の抵抗を所定領域において部分的に増加させる工程を含む、GaN系LED素子の製造方法を提供すること。
【解決手段】特定の金属を含有する第1金属膜をTCO膜の上面の一部に形成する工程と、半導体ウェハを熱処理することによって、p型コンタクト層とTCO膜との間の抵抗を前記第1金属膜の下方の領域において部分的に増加させる工程と、を含むGaN系LED素子の製造方法が提供される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、p型およびn型のGaN系半導体で発光素子構造を構成したpn接合型のGaN系LED素子を製造するための方法に関し、とりわけ、p電極にTCO(Transparent Conductive Oxide:透明導電性酸化物)膜を用いたGaN系LED素子の製造方法に関する。
GaN系半導体は化学式AlInGa1−a−bN(0≦a≦1、0≦b≦1、0≦a+b≦1)で表される化合物半導体であり、3族窒化物半導体、窒化物系半導体などとも呼ばれる。現在一般的となっているGaN系LED素子は、量子井戸構造の活性層を含むダブルヘテロpn接合型の発光素子構造を基本構造として有するものであり、典型的には、図2に示すように、サファイア基板S上にバッファ層(図示せず)を介してGaN系半導体からなるn型コンタクト層101とMQW活性層102とp型コンタクト層103を順次形成して積層し、一部露出させたn型コンタクト層101の表面にn電極E101、p型コンタクト層103の上面に透光性電極E102およびp電極E103を形成した構造を有している。この典型的なGaN系LED素子の構造は、素子面を水平面と見立てたとき、素子の同一面側に設けられたn電極E101とp電極E103の間を電流が水平方向に流れることから、水平電極型構造と呼ばれることがある。
図2に示すGaN系LED素子において、透光性電極E102は、十分なキャリア濃度と導電性を有し、かつ、可視短波長域においても高い透過率を示す材料である、TCOで形成することが特に好ましい(特許文献1)。TCOとは透明導電性酸化物(Transparent Conductive Oxide)のことであり、典型的にはITO(インジウム錫酸化物)、酸化インジウム、酸化錫、IZO(インジウム亜鉛酸化物)、AZO(アルミニウム亜鉛酸化物)、酸化亜鉛、FTO(フッ素ドープ酸化錫)などが例示される。
図2に示す典型的なGaN系LED素子において、透光性電極E102の一部上に形成されるp電極E103が、MQW活性層102で生じる光を遮蔽または吸収するという問題がある。この問題を軽減するために、p電極E103の下方に、p型コンタクト層103と透光性電極E102との接触を妨げる絶縁膜を設けて、p電極E103の直下における発光を抑制したGaN系LED素子が知られている(特許文献2)。
しかし、このような絶縁膜を設けるには、透光性電極E102の形成前に絶縁膜を形成する工程を置く必要があり、この工程においてp型コンタクト層103の表面が汚染または損傷される恐れがある。この汚染または損傷は透光性電極E102の接触抵抗を増加させ、ひいてはLED素子の順方向電圧を上昇させる。
同じ目的のために、特許文献2で提案されているGaN系LED素子では、p電極の直下において、p型コンタクト層と透光性電極との間のオーミック接触を部分的に破壊している。しかし、このGaN系LED素子は、TCO膜ではなく金属薄膜を透光性電極に用いている。また、この文献には、オーミック接触の破壊に必要な高エネルギープラズマについて、その定義も発生方法も説明されていない。よって、透光性電極にTCO膜を用いたGaN系LED素子の場合に、この文献で提案されている方法が適用可能かどうかは不明である。
特開2001−210867号公報 特開平8−250768号公報 国際公開第2006/11936号パンフレット
本発明は上記従来技術の問題を解決するためになされたものであり、p型コンタクト層上にTCO膜からなる透光性電極を形成した後に、このp型コンタクト層と透光性電極との間の抵抗を所定領域において部分的に増加させる工程を含む、GaN系LED素子の製造方法を提供することを主な目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の実施形態に係るGaN系LED素子の製造方法は次の特徴を有する:
(1)(A)n型層と、その上に形成された活性層と、その上に形成されたp型コンタクト層を少なくとも含むGaN系半導体積層体を基板上に有し、透光性電極として用いるためのTCO膜が前記p型コンタクト層の上面に形成された半導体ウェハを準備する工程と、(B)特定の金属を含有する第1金属膜を前記TCO膜の上面の一部に形成する工程と、(C)前記半導体ウェハを熱処理することによって、前記p型コンタクト層と前記TCO膜との間の抵抗を前記第1金属膜の下方の領域において部分的に増加させる工程と、を含む、GaN系LED素子の製造方法。
(2)(1)に記載の方法において、前記TCO膜がITO(Indium Tin Oxide)膜であることを特徴とする、GaN系LED素子の製造方法。
(3)(1)または(2)に記載の方法において、前記第1金属膜がTiW膜であることを特徴とする、GaN系LED素子の製造方法。
(4)(1)〜(3)のいずれかに記載の方法において、p電極用の金属膜を前記第1金属膜の少なくとも一部を覆うように形成する工程を含むことを特徴とする、GaN系LED素子の製造方法。
本発明の実施形態に係る上記製造方法によれば、透光性電極の形成前にp型コンタクト層の表面が汚染または損傷されることにより、GaN系LED素子の順方向電圧が上昇するという問題を発生させることなく、p型コンタクト層と透光性電極との間の抵抗を所定領域において部分的に増加させることができる。
p型コンタクト層と透光性電極との間の抵抗を部分的に増加させた領域の上に、p電極用の金属膜を形成すれば、このp電極用の金属膜が活性層で生じる光を遮蔽または吸収するという問題が軽減される。
また、p電極の直下に限らず、透光性電極からp型コンタクト層に流れる電流の密度が所望しない領域において高くなることを防止するために、上記製造方法を用いることができる。例えば、水平電極構造を有するGaN系LED素子において、n電極とp電極の平面形状をドット状とした場合に、両電極間に印加した電流が、各電極の中心部同士を直線で結ぶ経路に集中する傾向があるが、上記製造方法を利用して、この経路上の領域において透光性電極からp型コンタクト層に流れる電流の密度を下げることにより、この経路への電流集中を抑制することができる。
実験例において試作したGaN系LED素子の断面構造を示す模式図である。 従来技術に係る典型的なGaN系LED素子の断面構造を示す模式図である。 RTA処理の前後におけるLED素子の順方向電圧の変化を、p電極と透光性電極の面積比に対してプロットしたグラフである。 RTA処理の前後におけるLED素子の順方向電圧の変化を、p電極と透光性電極の面積比に対してプロットしたグラフである。 RTA処理の前後におけるLED素子の順方向電圧の変化を、p電極と透光性電極の面積比に対してプロットしたグラフである。
本発明者等が本発明に想到する過程で行った、GaN系LED素子の試作および評価について、実験例として以下に説明する。
(実験例1)
まず、本実験例1で試作したGaN系LED素子の断面構造を図1に模式的に示す。
このGaN系LED素子は、サファイア基板Sと、その上に低温AlGaNバッファ層(図示せず)を介して形成されたGaN系半導体積層体Lと、を有している。GaN系半導体積層体Lは、サファイア基板S側から順に、膜厚4μmのアンドープGaN層11、SiドープGaNからなる膜厚4μmのn型コンタクト層12、InGaN井戸層およびGaN障壁層を交互に積層してなるMQW活性層13(発光波長405nm)、MgドープAl0.1Ga0.9Nからなる膜厚170nmのp型クラッド層14、MgドープAl0.03Ga0.97Nからなる膜厚40nmのp型コンタクト層15を含んでいる。
一部露出したn型コンタクト層12の表面には、n電極E11が形成されている。また、p型コンタクト層15の上面には透光性電極E12が形成され、その透光性電極の上面の一部にp電極E13が形成されている。
このGaN系LED素子を次の手順により作製した。
まず、通常のMOVPE法を用いて、直径2インチのc面サファイア基板S上に低温AlGaNバッファ層を介して、アンドープGaN層11、n型コンタクト層12、MQW活性層13、p型クラッド層14、p型コンタクト層15を順次成長させて、エピタキシャルウェハを作製した。
次に、このエピタキシャルウェハのp型コンタクト層15の上面全体に、透光性電極E12とするITO膜を、電子ビーム蒸着法を用いて約0.2μmの厚さに形成した。断面SEM観察から、このITO膜は柱状構造を有していることが確認された。このITO膜形成後のウェハに対し、大気雰囲気中、500℃、20分間の熱処理を施した。熱処理後、フォトリソグラフィおよびエッチング技法を用いてこのITO膜をパターニングすることにより、所定形状を有する透光性電極E12(面積:50040μm)を得た。
次に、RIE(反応性イオンエッチング)によってp型コンタクト層15、p型クラッド層14およびMQW活性層13を部分的に除去し、n型コンタクト層12の一部を露出させた。このRIE工程では、n電極E11を形成すべき部位にn型コンタクト層12の露出面を形成するとともに、ウェハ上で各LED素子が分離されるよう、隣接する素子間の境界領域にもn型コンタクト層12を露出させた。
RIE工程の後、リフトオフ法を用いて、n型コンタクト層12の露出面上へのn電極E11の形成と、透光性電極E12の表面へのp電極E13の形成とを、同時に行った。
n電極E11およびp電極E13は、厚さ100nmのTiW膜上に厚さ500nmのAu膜を積層した二層構造膜とした。TiW膜とAu膜はいずれもスパッタリング法を用いて形成した。TiWのスパッタリングにはTi含有量が10wt%のTi−Wターゲットを使用した。
次に、n電極E11およびp電極E13を形成した半導体ウェハに対し、RTA(Rapid Thermal Annealing)処理を行った。このRTA処理の条件は、窒素ガス雰囲気中、5
00℃、1分間とした。 RTA処理後、ウェハ上面に電子ビーム蒸着法を用いて酸化ケイ素からなる保護膜を形成した(n電極E11およびp電極E13の上面中央部を除く)。
保護膜の形成後、サファイア基板Sの裏面をラッピングしてウェハの厚さを80μmまで薄くしたうえで、スクライバーを用いてウェハを分割し、350μm角の板状のGaN系LEDチップを得た。このチップの順方向電圧Vf(20mA)は3.3Vであった。
上記手順にて作製したLEDチップを連続点灯させることにより劣化させた。具体的には、LEDチップをサブマウントを介してステム上にフリップチップ実装し、pn接合部の温度が230℃となるように、環境温度100℃、順方向電流114mAという条件で、1000時間連続点灯させた。このようにして劣化させたLEDチップをサブマウントから取り外し、酸を用いてチップ表面から保護膜と透光性電極E12を除去したうえで、p型コンタクト層15の表面のカソードルミネッセンス(CL)像を取得した。
上記取得したCL像を観察したところ、劣化したLEDチップのp型コンタクト層15の表面では、転位欠陥が存在する部分に現れる暗点(発光再結合の効率が局所的に低いために暗く見える部分)の密度が、p電極E13の直下の領域と、その周囲の領域とで明確に異なっていた。具体的には、転位欠陥の密度が、p電極E13の直下の領域ではその周囲の領域と比べて明らかに低かった。
一方、作製したままの未劣化のLEDチップについて、同様にしてp型コンタクト層15の表面のCL像を取得し観察したところ、転移欠陥の分布は一様であった。
(実験例2)
本実験例2では、図1に示す断面構造を有し、p電極E13と透光性電極E12の面積比([p電極の面積]/[透光性電極の面積])が異なる7種類のGaN系LED素子をウェハ上に作製し、各素子の順方向電圧を調べた。
以下にその具体的な手順を説明する。
まず、MOVPE法を用いて、実験例1で作製したエピタキシャルウェハと同一構造のエピタキシャルウェハを作製した。そして、実験例1と同様の手順により、そのエピタキシャルウェハのp型コンタクト層15上にITO膜(膜厚約0.2μm)を形成するとともに、そのITO膜を形成したウェハの熱処理(大気雰囲気中、500℃、20分間)を行った。
熱処理後、ITO膜を面積の異なる7通りの形状にパターニングした。それぞれのパターンの面積は、6360μm、9900μm、13050μm、16200μm、19800μm、23100μm、29700μmである。
次に、RIE(反応性イオンエッチング)によるp型コンタクト層15、p型クラッド層14および活性層13の部分的除去を行った。実験例1の場合と同様にして、n電極E11を形成すべき部位にn型コンタクト層12の露出面を形成するとともに、ウェハ上で各LED素子が分離されるよう、隣接する素子間の境界領域にもn型コンタクト層12を露出させた。このようにして、350μm角のLED素子をウェハ上に形成した。各素子のp型コンタクト層15の上面の面積は65300μmである。
次に、リフトオフ法を用いて、n型コンタクト層12の露出面上へのn電極E11の形成と、透光性電極E12の表面へのp電極E13の形成とを、同時に行った。n電極E11およびp電極E13は、下から上に向かってTiW膜(膜厚100nm)、Au膜(膜厚100nm)、Pt膜(膜厚90nm)、Au膜(膜厚90nm)、Pt膜(膜厚90nm)、Au膜(膜厚90nm)、Pt膜(膜厚90nm)、Au膜(膜厚90nm)をこの順に含む積層構造膜とした。TiW膜、Pt膜およびAu膜はいずれもスパッタリング法を用いて形成した。TiWのスパッタリングにはTi含有量が10wt%のTi−Wターゲットを使用した。
透光性電極E12の面積は7通りとしたが、p電極E13の面積は一定(6360μm)とした。透光性電極E12の面積が最も小さい素子では、その透光性電極の表面をp電極E13が略完全に覆うように、透光性電極E12とp電極E13の平面形状を同一とした。また、n電極E11の面積は一定とし、n電極11およびp電極E13の位置も全ての素子で同じとした。
n電極E11およびp電極E13の形成が完了した後、ウェハを分割することなく、ウェハ上に形成された状態の各LED素子の順方向電圧(20mA印加時)を、オートプローバを用いて測定した。
順方向電圧の測定後、このウェハに対してRTA処理を行った。このRTA処理の条件は、実験例1におけるRTA処理で用いた条件と同じく、窒素ガス雰囲気中、500℃、1分間とした。処理後、再び、ウェハ上に形成された状態の各LED素子の順方向電圧(20mA印加時)を、オートプローバを用いて測定した。
このようにして得た、p電極E13と透光性電極E12の面積比の異なる7種類のLED素子の、RTA処理前と処理後の順方向電圧を表1に示す。また、RTA処理の前後における順方向電圧の変化を、p電極E13と透光性電極E12の面積比に対してプロットしたグラフを図3に示す。
Figure 2011035314
表1および図3に示すように、7種類のLED素子のいずれにおいても、RTA処理を行うことによる順方向電圧の上昇が観察された。また、透光性電極E12に対するp電極E13の面積比が大きな素子ほど、RTA処理による順方向電圧の増加率が高くなる傾向
が認められた。
上記実験例1におけるCL像の観察からは、p電極E13の直下ではp型コンタクト層15を流れる電流が他の領域よりも少なくなっており、それ故に、連続点灯による転位欠陥の増加が抑えられたという仮定が可能である。
一方、上記実験例2の結果は、RTA処理により、p電極E13の直下においてp型コンタクト層15と透光性電極E12との間の抵抗が著しく増加したことを示唆しており、上記実験例1から導かれる仮定と整合する。
(実験例3)
本実験例3では、n電極E11とp電極E13を別個の工程で形成するようにした点、および、p電極E13の積層構造の最下層をTiW層に代えてPt層(膜厚50μm)とした点を除き、実験例2と略同様にして、p電極E13と透光性電極E12の面積比が異なるGaN系LED素子をウェハ上に形成し、各素子の順方向電圧を調べた。その結果を表2に示す。また、RTA処理の前後における順方向電圧の変化を、p電極E13と透光性電極E12の面積比に対してプロットしたグラフを図4に示す。
Figure 2011035314
表2および図4に示すように、実験例3においても、全ての素子でRTA処理による順方向電圧の上昇が見られた。また、透光性電極E12に対するp電極E13の面積比が大きな素子ほど、RTA処理に伴う順方向電圧の変化が大きくなる傾向も認められた。しかし、その度合は、実験例2の場合に比べてずっと小さかった。このことは、RTA処理によりp電極E13直下で生じるp型コンタクト層15と透光性電極E12との間の抵抗の変化に、p電極E13の最下層に含まれる金属が関与している可能性を強く示唆している。
(実験例4)
本実験例4では、n電極E11およびp電極E13の積層構造の最下層をTiW層に代えてPt層(膜厚50μm)とした点を除き、実験例2と略同様にして、p電極E13と透光性電極E12の面積比が異なるGaN系LED素子をウェハ上に形成し、各素子の順方向電圧を調べた。その結果を表3に示す。また、RTA処理の前後における順方向電圧の変化を、p電極E13と透光性電極E12の面積比に対してプロットしたグラフを図5に示す。
Figure 2011035314
表3に示すように、実験例4においては、RTA処理前におけるLED素子の順方向電圧が、実験例2の場合と比べて1.1V程度高くなった。原因は、n電極E11の最下層をPt層としたために、n電極の接触抵抗が高くなったためと考えられる。また、RTA
処理により順方向電圧は増加したが、図5に示すごとく、透光性電極E12とp電極E13の面積比の影響はさほど大きなものではなかった。このことは、実験例4において観察されたRTA処理による順方向電圧の増加は、主としてn電極E11側の接触抵抗の変化に基づくものであることを示唆している。
なお、実験例2〜4の全てで、RTA処理前においても、p電極E13と透光性電極E12の面積比が大きくなると順方向電圧が高くなる傾向が見られたことは、p電極E13をスパッタ法で形成したことによる物理的な影響が、p型コンタクト層15と透光性電極E12との間の抵抗に僅かながら関与している可能性を示唆している。
本発明は、上記の実験例に記載された具体的実施形態によって何らの限定を受けるものでもない。
S サファイア基板
L GaN系半導体積層体
12 n型コンタクト層
13 MQW活性層
15 p型コンタクト層
E11 n電極
E12 透光性電極
E13 p電極

Claims (4)

  1. (A)n型層と、その上に形成された活性層と、その上に形成されたp型コンタクト層を少なくとも含むGaN系半導体積層体を基板上に有し、透光性電極として用いるためのTCO膜が前記p型コンタクト層の上面に形成された半導体ウェハを準備する工程と、(B)特定の金属を含有する第1金属膜を前記TCO膜の上面の一部に形成する工程と、(C)前記半導体ウェハを熱処理することによって、前記p型コンタクト層と前記TCO膜との間の抵抗を前記第1金属膜の下方の領域において部分的に増加させる工程と、を含む、GaN系LED素子の製造方法。
  2. 請求項1に記載の方法において、前記TCO膜がITO(Indium Tin Oxide)膜であることを特徴とする、GaN系LED素子の製造方法。
  3. 請求項1または2に記載の方法において、前記第1金属膜がTiW膜であることを特徴とする、GaN系LED素子の製造方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法において、p電極用の金属膜を前記第1金属膜の少なくとも一部を覆うように形成する工程を含むことを特徴とする、GaN系LED素子の製造方法。
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