JP2011034937A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】電気的接続状態を良好にしつつ、電線端末の接続作業を簡素化することが可能なコネクタを提供する。
【解決手段】コネクタは、複数の第一端子金具30の第一接触片31を、これらと重なり状態にある複数の第二端子金具70の第二接触片71側へ押し付ける押圧部42A,42Bと、非作動位置から作動位置に移動することで、押圧部42A,42Bが押し付ける力を与える付勢部材60と、付勢部材60と押圧部42A,42Bとの間に設けられて押圧部42A,42Bが複数の第一端子金具30の第一接触片31を押し付けたときに圧縮されて弾発力を生じさせる弾性部材55,55と、を備える。
【選択図】図7

Description

本発明は、コネクタに関する。
電気自動車やハイブリッド車(以下、「電気自動車等」という)に使用されるモータは三相交流駆動であるため、インバータとモータ間、バッテリとモータ間を接続する電線は複数本必要である。そして、これら複数本の電線を束ねた状態のワイヤーハーネスとして各部に配索されている。
ここで、電気自動車等に使用される電線は送受電力が大きいため、電線の機器等への接続に際しては、電線端末の端子金具を相手側の端子金具にボルト締めする作業を電線の本数の数だけ行うことにより端子金具間の接続部分における接触圧が確保されるようになっている。
特開2002−313496号公報
しかしながら、複数の電線の全ての端子金具間の接続部分についてボルト締めを行うことは当該接続部分における接触圧を確保するためには必要であるものの、その分の作業の手間や時間が必要となる。そのため、端子金具間の接続作業を簡素化することが望まれていた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、電気的接続状態を良好にしつつ、電線端末の接続作業を簡素化することが可能なコネクタを提供することを目的とする。
本発明に係るコネクタは、互いに嵌合可能な一対のコネクタハウジングと、前記コネクタハウジングの一方に保持された複数の第一端子金具と、前記コネクタハウジングの他方に保持されて前記各第一端子金具と対応して設けられ前記両コネクタハウジングの嵌合状態で先端側が前記各第一端子金具の先端側と重なり状態となる複数の第二端子金具と、前記複数の第一端子金具を、これらと重なり状態にある前記複数の第二端子金具側へ押し付ける押圧部と、非作動位置から作動位置に移動することで、前記押圧部が押し付ける力を与える付勢部材と、前記付勢部材と前記押圧部との間に設けられて前記押圧部が前記複数の第一端子金具を押し付けたときに圧縮されて弾発力を生じさせる弾性部材と、を備えるところに特徴を有する(手段1)。
手段1の構成によれば、付勢部材が非作動位置から作動位置に移動すると、押圧部は、複数の第一端子金具を、これらと重なり状態にある前記複数の第二端子金具側へ押し付ける。この複数の第一端子金具が複数の第二端子金具を押し付ける力は、付勢部材が非作動位置から作動位置に移動することで与えられる。
これにより、複数の第一端子金具と複数の第二端子金具とが接触する部分について(まとめて)接触圧が高められることになる。よって、電気的接続状態を良好にしつつ、電線端末の接続作業を簡素化することができる。
また、付勢部材が押圧部を直接付勢したり、付勢部材と押圧部との間に剛体を介して付勢する場合には、寸法精度にばらつきが生じたときに、複数の第一端子金具と対応する複数の第二端子金具との接触部分における接触圧にばらつきが生じるおそれがある。
一方、手段1の構成によれば、付勢部材と押圧部との間に設けられて押圧部によって両端子金具を前記所要の圧力で接触させたときに圧縮されて押圧部に弾発力を生じさせる弾性部材を備えている。したがって、寸法精度にばらつきが生じても、寸法精度の誤差を弾性部材により吸収することができるから、接触圧のばらつきを抑制することができる。
手段1の構成に加えて、前記押圧部は、前記複数の第一端子金具のそれぞれに対応して設けられた撓み変形可能な複数の部材からなるようにしてもよい(手段2)。
例えば、1つの押圧部で複数の第一端子金具を同時に押圧すると、押圧部が大きくなり強い弾性力を与えて撓ませなければならないが、手段2の構成によれば、押圧部は、複数の第一端子金具のそれぞれに対応して複数設けられているから、弾性部材により生じる段発力を効率よく第一端子金具に与えることができる。
手段1又は手段2の構成に加えて、前記一方のコネクタハウジングには、前記付勢部材に当接可能な当接部が設けられており、前記弾性部材は、前記押圧部と前記当接部との間に設けられるようにしてもよい(手段3)。
手段3の構成によれば、付勢部材を挿入して当接部に当接させれば、当接部の変位により、弾性部材に弾性力を生じさせることが可能になる。
手段3の構成に加えて、前記当接部は、前記一方のコネクタハウジングの内壁と別体で設けられており、前記弾性部材の弾性変形方向に変位可能に前記内壁に係止される被係止部を有するようにしてもよい(手段4)。
手段4の構成によれば、当接部を弾性変形方向に内壁から変位可能とすることで、弾性部材が弾性変形するために必要な間隔を大きく確保することができる。
手段3又は手段4の構成に加えて、前記付勢部材は、前記一方のコネクタハウジングに挿通される軸部にネジ山を有する螺合部を有するとともに、前記螺合部の後方には、前記螺合部と同軸で前記螺合部よりも径が大きい径大部を有し、前記他方のコネクタハウジングには、前記螺合部のネジ山と螺合するネジ溝を有する螺合凹部が形成されており、前記螺合部は、前記当接部に当接しないように形成されている一方、前記径大部は、前記当接部に当接するように形成されているようにしてもよい(手段5)。
手段5の構成によれば、付勢部材を螺合させるという簡易な作業で、第一端子金具と第二端子金具との接触圧を高めることが可能になる。
手段1ないし手段5のいずれかの構成に加えて、前記第一端子金具は、前記一方のコネクタハウジングの嵌合方向にその先端側が突出するとともに、前記第二端子金具は、前記他方のコネクタハウジングの嵌合方向にその先端側が突出しており、前記付勢部材は、前記一方のコネクタハウジングの嵌合方向に移動することで、非作動位置から作動位置になるようにしてもよい(手段6)。
手段6の構成によれば、簡易な構成で電気的接続状態を良好にすることができる。また、付勢部材を第一端子金具の先端側が延びる方向と同方向に挿通させることになるから、第一端子金具を押圧する力を緩やかに生じさせることが可能になる。よって、付勢部材による急激な押圧で押圧部や第一端子金具が変形等することを抑制することができる。
手段1ないし手段6のいずれかの構成に加えて、前記複数の第一端子金具は、前記付勢部材に対して対称な位置にそれぞれ設けられているようにしてもよい(手段7)。
手段7の構成によれば、第一端子金具同士を離れた位置に配置することで、弾性部材等の構成の自由度を大きくすることができる。
手段1ないし手段7のいずれかの構成に加えて、前記複数の第一端子金具は3個であり、前記付勢部材を中心に120度の角度でそれぞれ配置されているようにしてもよい(手段8)。
手段8の構成によれば、電気自動車等に用いられる3本の電線端末の接続作業に用いるコネクタを小型化することができる。
本発明によれば、電気的接続状態を良好にしつつ、電線端末の接続作業を簡素化することが可能なコネクタを提供することができる。
実施形態1に係る第一コネクタを表す背面図 図1の前面図 当接部の前面図 図3の側面図 図3の底面図 第二コネクタを表す前面図 コネクタの嵌合前の図2のA面及び図6のB面を表す側断面図 付勢部材が非作動位置にあるコネクタの嵌合状態を表す側断面図 図8の付勢部材を作動位置に移動させた状態を表す側断面図 実施形態2に係るコネクタの嵌合前を表す側断面図 付勢部材が非作動位置にあるコネクタの嵌合状態を表す側断面図 図11の付勢部材を作動位置に移動させた状態を表す側断面図 実施形態3に係るコネクタの嵌合前を表す側断面図 付勢部材が非作動位置にあるコネクタの嵌合状態を表す側断面図 図13の付勢部材を作動位置に移動させた状態を表す側断面図 実施形態4に係る第一コネクタを表す背面図 図16の前面図 第二コネクタを表す前面図 コネクタの嵌合前の図17のC面を表す側断面図 付勢部材が非作動位置にあるコネクタの嵌合状態を表す側断面図 図19の付勢部材を作動位置に移動させた状態を表す側断面図 実施形態5に係る第一コネクタを表す背面図 図22の前面図 当接部が端子収容室の壁部に係合した状態を表す一部側断面図 コネクタの嵌合前の図23のD面を表す側断面図 付勢部材が非作動位置にあるコネクタの嵌合状態を表す側断面図 図26の付勢部材を作動位置に移動させた状態を表す側断面図
<実施形態1>
以下、本発明の実施形態1を図1〜図9を参照して説明する。実施形態1のコネクタは、第一コネクタ10と、第一コネクタ10と嵌合する第二コネクタ20とからなる。なお、以下では、両コネクタ10,20の互いの嵌合方向を前方とし、上下方向については、図7を基準とする。また、両コネクタ10,20における幅方向のある位置から当該位置における上下方向の中間部(に配された付勢部材)に近づく方向を内方側、上下方向の中間部(に配された付勢部材)から遠ざかる方向を外方側として説明する。
第一コネクタ10は、図2に示すように、第一ハウジング11(本発明の「一方のコネクタハウジング」に相当)と、第一ハウジング11に収容される4つの第一端子金具30と、上下の第一端子金具30の中間部にそれぞれ挿通される2つの付勢部材60と、を備える。
第一ハウジング11は、幅方向に長い形状であって、前方に開放するフード部12と、フード部12を閉塞する奥壁部14とを有する。なお、第一ハウジング11の後端部には、両側方に鍔状に張り出す張出部49が設けられている。張出部49には、取り付け孔49Aが設けられ、第一コネクタ10を機器等に取り付けられるようになっている。
フード部12は、幅方向に長い角筒状をなしている。
フード部12の幅方向の中間部には、上下一対の嵌合孔13が設けられている。
奥壁部14には、第一端子金具30が収容される端子収容室15が上下一対、左右2列(計4個)設けられている。
各端子収容室15は、図7に示すように、前後方向に長い円形状のキャビティを有し、このキャビティの後端部に第一端子金具30を挿入可能な円形状の開口部が形成されている。
第一端子金具30は、先端側の第一接触片31と、この第一接触片31に連なり被覆電線36の端末が接続される電線接続部33とからなる。
第一接触片31は、前後方向に長い長方形の板状であって、ほぼ一定の幅寸法で形成されており、その中央部に長方形状のランス係止孔32が貫通形成されている。
電線接続部33は、芯線部分を圧着するワイヤバレル部34と、被覆電線の上からかしめるインシュレーションバレル部35とからなる。
ワイヤバレル部34は、一対のかしめ片を有し、被覆電線36の絶縁被覆が剥がされて露出した芯線の端末を包み込むようにかしめて圧着する。
インシュレーションバレル部35は、一対のかしめ片を有し、ワイヤバレル部34の後方にて被覆電線36を絶縁被覆の上からかしめつける。
第一端子金具30は、かしめ片が外方側に向く方向で各端子収容室15に収容されており、これにより上下一対の第一端子金具30は、互いに対称な向きで配置されている。
各端子収容室15は、被覆電線36が接続された状態の第一端子金具30が収容され、被覆電線36部分を環状のゴムパッキン16で防水されている。
端子収容室15の後端の開口部は、合成樹脂製のゴム栓ホルダ17により閉塞されている。
ゴム栓ホルダ17は、図1に示すように、端子収容室15の開口部を閉塞するホルダ部18が各端子収容室15に対応して4個設けられるとともに、隣り合うホルダ部18を連結して環状に構成されている。
各ホルダ部18は、端子収容室15の後端の開口部の形状に対応して円形状をなしており、その中心部に被覆電線36を挿通する挿通孔が形成されている。
また、各ホルダ部18には、一定の幅寸法で第一ハウジング11の外壁に沿うように延出される被係止部19が設けられており、図7に示すように、この被係止部19の先端部にはホルダ係止孔19Aが形成されている。このホルダ係止孔19Aの孔縁に第一ハウジング11の外壁に突出形成された各ホルダ係止部48が係止することで、ゴム栓ホルダ17がゴムパッキン16を押さえた状態で保持されるようになっている。
各端子収容室15の外方側の壁部15Aは、フード部12よりも外方側に膨出されており、そこから前方のフード部12に連なっている。壁部15Aとフード部12とが連なる部分には、内方側に枝分かれしたランス40が形成されている。
ランス40は、第一接触片31の外方側の面に沿って前方に延びており、ランス40の先端部には内方側に突出する係止凸部40Aが設けられている。フード部12とランス40との間は、第二ハウジング21の先端部が突き当てられる突き当て凹部41となっている。
端子収容室15の前端部(ランス40と後述する押圧部42A(42B)の間)に形成される圧入孔に後方から第一接触片31が圧入されると、第一接触片31の先端部に当接したランス40が外方側に撓み変形し、更に第一接触片31が挿入されると、ランス40の係止凸部40Aが第一接触片31のランス係止孔32の孔縁に係止され、第一端子金具30の抜け止めが図られる。
また、各端子収容室15の内方側を仕切る壁部15Bは、端子収容室15から前方に延出された(突き出された)押圧部42A,42B(押圧部のうち中間部より上側に配される一方を押圧部42A,下側に配される他方を押圧部42B)に連なっている。
押圧部42A(42B)は、第一接触片31の内方側の面に沿って(密着して)前方に突出しており、その先端は、第一接触片31の先端とほぼ等しく、その幅寸法は、第一接触片31の幅寸法よりもわずかに広く形成されている。押圧部42A(42B)の先端部における内方側の面は、後述する弾性部材55の端部が保持される保持凹部が形成されている。
また、押圧部42A(42B)よりも内方側には、壁部15Bを基端として前後方向に長い片持ち状の当接部50A,50B(当接部のうち中間部より上側に配される一方を当接部50A,下側に配される他方を当接部50B)が設けられている。
当接部50A(50B)は、端子収容室15とは別体で、各端子収容室15の内方側を仕切る壁部15Bに連なって前方に延出されており、合成樹脂製であって、図4に示すように、端子収容室15の壁部15Bに係止される一対の係止片52,52と、後述する付勢部材60に当接する当接片51とを有する。
一対の係止片52,52は、壁部15Bの湾曲した外面に沿うように当接片51の基端部から両側方に延出されている(図2参照)。この係止片52には、延出方向に長い係合孔53が形成されている。
係合孔53は、端子収容室15の外壁に設けられた係合凸部54(図24に類似の構成を図示)と係合しており、係合孔53内における係合凸部54の位置が上下に変位することで、当接片51の基端部が壁部15Bから離間した位置でも係合状態が保持されるようになっている。
当接片51は、水平な基端部から内方側(図4では上方側)に緩やかに傾斜し、先端部が内方側(図4では上方側)にわずかに傾斜した形状となっており、先端の位置は、押圧部42A(42B)とほぼ等しく、その幅寸法は、押圧部42A(42B)の幅寸法とほぼ等しい。また当接片51の先端部における外方側の面(図4では下面)は、後述する弾性部材55の端部が保持される保持凹部が形成されている。
図7に示すように、押圧部42A(42B)の前端部(の保持凹部)と当接部50A(50B)の前端部(の保持凹部)との間には、弾性部材55が設けられている。
弾性部材55は、コイルばね等の弾性体からなり、第一ハウジング11内において上下方向に弾性変形するもので、コネクタ嵌合時に後述する付勢部材60で付勢した際に、電気的接続状態を良好にしうる端子金具間の接触圧が確保できるとともに、寸法誤差を吸収できる程度の弾性力(弾発力)が得られるものが選択される。
第一ハウジング11の上下方向の中間部には、後述する付勢部材60を挿通可能な空間である付勢部材挿通部44が左右一対設けられ、これにより、第一ハウジング11の後面には、左右一対の挿入口43が、それぞれ付勢部材60を挿入可能な大きさで形成されている。また、第一ハウジング11の後面には、挿入口43を包囲する環状のゴムパッキン56が設けられている。
付勢部材60は、六角形の頭部61と、軸部62とを有するボルト状の部材であって、頭部61と軸部62との間には、フランジが形成されている(フランジ付六角ボルト)。
軸部62は、ネジ溝を有するボルト部を有しており、このボルト部の基端部側に、ボルト部の全周を覆う径大カバー63を取り付けることにより形成されている。これにより、軸部62は、先端側からネジ溝を有する螺合部64とされ、そこから所定寸法後方が螺合部64の径よりも一定の大きさで径が大きくネジ溝を有さない径大部65となっている。なお、径大部65の先端部は、やや先細となるテーパが形成されている。
径大カバー63は、金属又は合成樹脂製の筒状の部材であって、例えば、軸方向に半割りされており、ボルト部を挿通した後に、半割りの径大カバーを嵌め合わせて取り付けるようになっている。なお、これに限らず、例えば径大カバーの内面にネジ溝を形成し、径大カバーを軸部62に螺合させて取り付けるようにしてもよい。
ここで、軸部62の直径と、上下の当接部50A,50Bの間隔との関係は、当接部50A,50Bを自然状態(当接部50A,50Bに弾性部材55の弾性力以外の力が作用していない状態)とした場合に、当接部50A,50Bの間隔が螺合部64の直径(外径)よりも大きく、径大部65の直径(外径)よりも小さい大きさとされる。また、径大部65の直径は、この径大部65が当接部50A,50Bの間に位置したときに、電気的接続状態を良好にできる程度に押圧部42A(42B)が第一接触片31を押し付ける力を与えることができる程度の径が選択される。
付勢部材60は、その軸部62を挿入口43から挿入することができ、コネクタ嵌合前は、弾性部材55を弾性収縮させない非作動位置(例えば図7の位置)まで付勢部材挿通部44に挿通されている。
第二コネクタ20は、図6に示すように、第一ハウジング11と互いに嵌合可能な第二ハウジング21(本発明の「他方のコネクタハウジング」に相当)と、第二ハウジング21に収容される4つの第二端子金具70とを備える。この第二コネクタは、インサート成形により第二ハウジング21内に4つの第二端子金具70を埋設した形態とされ、例えば電気自動車のモータやインバータ等の機器(図示せず)に設けられている。
第二ハウジング21は、合成樹脂製であって、前方に開放するフード部22と、フード部22を閉塞する奥壁部23とを有し、上下一対の第二端子金具70が左右2列(計4個)設けられており、第二ハウジング21の後端部には、幅方向に張り出す張出部25が形成され、この張出部25に形成された取付孔25Aにより機器等に取付可能となっている。
フード部22は、幅方向に長い角筒状をなしている。フード部22は、図7に示すように、その前端側が外方に向けて段差状に薄肉とされた薄肉部22Aとされ、コネクタ嵌合時には、この薄肉部22Aが第一ハウジング11の突き当て凹部41に収容されつつ突き当たるようになっている。
奥壁部23には、この奥壁部23が厚肉に形成された厚壁部23Aが左右一対設けられている。
厚壁部23Aは、上下一対の第二端子金具70の中間部にそれぞれ設けられており、奥壁部23が前方に向けて円形状に盛り上がる形状となっている。
円形の厚壁部23Aの中心部(第二接触片71の中間部)には、前方に開口し、内部にネジ溝が形成された螺合凹部24が形成されている。螺合凹部24の開口部にはテーパが形成されている。
第二ハウジング21の前後方向における中間部には、シールリング26が装着されている。
シールリング26の後方には、コネクタ嵌合時に第一ハウジング11の嵌合孔13に係止して嵌合状態でロックされる嵌合凸部27が形成されている。
第二端子金具70は、金属板材を一定の幅寸法でL字状に屈曲させて形成されており、フード部22に沿って前方に延びる先端側が第一接触片31と重なり状態で接する第二接触片71とされ、後方側は、第二ハウジング21の後面で直角に曲げられて外方側に延びる。その外方側に向けられた先端部には、機器等の端子と接続するための接続孔70Aが形成されている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
図7に示すように、第一コネクタ10の付勢部材60は非作動位置にある状態で、第一ハウジング11と第二ハウジング21とを嵌合させる。
第一ハウジング11と第二ハウジング21とが嵌合していくと、第一接触片31と第二接触片71とが重なり合って行く。
そして、図8に示すように、第二ハウジング21の先端部が第一ハウジング11の突き当て凹部41に突き当たって両コネクタが嵌合状態となるとともに、フード部12の嵌合孔13に第二ハウジング21の嵌合凸部27が係止されて両コネクタがロックされる(なお、図7〜9では、幅方向の中間部にある嵌合孔13及び嵌合凸部27をA断面及びB断面として表示してある)。
このとき、第一接触片31と第二接触片71とは重なり状態となっている。
次に、一対の付勢部材60のうちの片方の頭部61を嵌合方向に押さえつつ、頭部61を治具等を用いてネジ締めしていく。
これにより、付勢部材60の螺合部64は、第二ハウジング21の螺合凹部24と螺合し、付勢部材60は、徐々に前方(図7の右方)に進入していく。このとき、付勢部材60の径大部65は、上下一対の当接部50A,50Bに当接した状態となっているため、付勢部材60の進入により、上下の当接部50A,50Bが共に外方側に撓み変形し、当接部50A,50Bに一端が接続された上下2つの弾性部材55,55を共に弾性収縮(圧縮)させていく。
付勢部材60のネジ締めが終了するまで締め付けると付勢部材60は図9に示す作動位置となっている。このとき、弾性部材55,55の弾性収縮により蓄えられた弾性力(弾発力)は、この弾性部材55,55の他端側に接続されている上下2つの押圧部42A,42Bに与えられており、各押圧部42A,42Bは、上下2つの第一接触片31,31を共に外方側(重なり状態である第二接触片71側)に押し付ける。
第二接触片71の外方側は第二ハウジング21に固定されているから動かないため、弾性部材55,55の弾性力は、上下一対設けられた第一接触片31,31と第二接触片71,71とが接する接触圧を共に高める方向に与えられ、上下の第一接触片31,31と第二接触片71,71とが共に所要の圧力(電気的接続状態を良好にしうる圧力)で接触する。
そして、一対の付勢部材60のうち他方についても同様にネジ締めしていくと、同様に、他方の側についても弾性部材55,55の弾性力が、上下一対設けられた第一接触片31,31と第二接触片71,71とが接する接触圧を共に高める方向に与えられ、上下の第一接触片31,31と第二接触片71,71とが共に所要の圧力(電気的接続状態を良好にしうる圧力)で接触する。
実施形態1によれば以下の効果を奏する。
(1)付勢部材60が非作動位置から作動位置に移動すると、押圧部42A,42Bは、複数の第一端子金具30を、これらと重なり状態にある前記複数の第二端子金具70側へ押し付ける。この複数の第一端子金具30が複数の第二端子金具70を押し付ける力は、付勢部材60が非作動位置から作動位置に移動することで与えられる。
これにより、複数の第一端子金具30と複数の第二端子金具70とが接触する部分について同時に(まとめて)接触圧が高められることになる。よって、電気的接続状態を良好にしつつ、電線端末の接続作業を簡素化することができる。
また、付勢部材60が押圧部42A,42Bを直接付勢したり、付勢部材60と押圧部42A,42Bとの間に剛体を介して付勢する場合には、寸法精度にばらつきが生じたときに、複数の第一端子金具30と対応する複数の第二端子金具70との接触部分における接触圧にばらつきが生じるおそれがある。
一方、実施形態1の構成によれば、付勢部材60と押圧部42A(42B)との間に設けられて押圧部42A(42B)によって両端子金具を前記所要の圧力で接触させたときに圧縮されて押圧部42A(42B)に弾発力を生じさせる弾性部材55を備えている。したがって、寸法精度にばらつきが生じても、寸法精度の誤差を弾性部材55により吸収することができるから、接触圧のばらつきを抑制することができる。
(2)押圧部42A,42Bは、複数の第一端子金具30のそれぞれに対応して設けられた撓み変形可能な複数の部材からなるから、弾性部材55により生じる段発力を効率よく第一端子金具30に与えることができる。
(3)弾性部材55は、押圧部42A(42B)と当接部50A(50B)との間に設けられるから、付勢部材60を挿入して当接部50A(50B)に当接させれば、当接部50A(50B)の変位により、弾性部材55に弾性力を生じさせることが可能になる。
(4)当接部50A(50B)は、第一ハウジング11(一方のコネクタハウジング)の内壁と別体で設けられており、弾性部材55の弾性変形方向に変位可能に内壁に係止される被係止部19を有する。このように、当接部50A,50Bを弾性変形方向に内壁から変位可能とすることで、弾性部材55が弾性変形するために必要な間隔を大きく確保することができる。
(5)付勢部材60は、第一ハウジング11に挿通される軸部にネジ山を有する螺合部64が形成されるとともに、螺合部64の後方には、螺合部64と同軸で螺合部64よりも径が大きい径大部65を有し、第二ハウジング21(他方のコネクタハウジング)には、螺合部64のネジ山と螺合するネジ溝を有する螺合凹部24が形成されており、螺合部64は、当接部50A,50Bに当接しないように形成されている一方、径大部65は、当接部50A,50Bに当接するように形成されている。したがって、付勢部材60を螺合させるという簡易な作業で、第一端子金具30と第二端子金具70との接触圧を高めることが可能になる。
(6)第一端子金具30は、第一ハウジング11の嵌合方向にその先端側が突出するとともに、第二端子金具70は、第二ハウジング21の嵌合方向にその先端側が突出しており、付勢部材60は、第一ハウジング11の嵌合方向に挿通されるから、簡易な構成で電気的接続状態を良好にすることができる。また、付勢部材60を第一端子金具30の先端側が突出する方向と同方向に挿通させることになるから、第一端子金具30を押圧する力を緩やかに生じさせることが可能になる。よって、例えば、接触片31,71の重なり方向に付勢部材を挿通させることによる押圧で押圧部42A,42Bや接触片31が変形等することを抑制することができる。
(7)複数の第一端子金具30は、付勢部材60に対して対称な位置にそれぞれ設けられている。このようにすれば、第一端子金具30同士を離れた位置に配置することができ、弾性部材55等の構成の自由度を大きくすることができる。
(8)複数の第一端子金具30は3個であり、付勢部材60を中心に120度の角度でそれぞれ配置されているから、電気自動車等に用いられる3本の電線端末の接続作業に用いるコネクタを小型化することができる。
<実施形態2>
以下、本発明の実施形態2を図10〜図12を参照して説明する。実施形態1の左右一対の付勢部材60は、ネジ山とネジ溝を有する螺合部64を有する部材であったが、実施形態2の左右一対の付勢部材160は、ネジ山とネジ溝が形成されていないスペーサからなる。以下、実施形態1と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
第一端子金具30及び第一ハウジング11は、実施形態1と同一である。第二ハウジング21の螺合凹部24に対応する部分は、図10に示すように、ネジ溝は形成されておらず滑らかな内周面を有する凹部124となっている。
付勢部材160は、金属又は合成樹脂製であって、その形状は、頭部161は、円形状であって、その中心部には、治具当て凹部161Aが形成されている。軸部162は、軸部162にネジ山とネジ溝が形成されていない以外は、実施形態1の軸部62とほぼ同一であり、螺合部64のネジ山とネジ溝をなくした径小部164と、径小部よりも径(直径)の大きい径大部165とを有する。頭部161と軸部162との間には、フランジが形成されている。なお、付勢部材160を作動位置まで挿通させると、付勢部材160の後方側を付勢部材160を作動位置に固定するための図示しない保持部材により頭部161及びフランジの全体が封止されるようになっている。
そして、第一コネクタ10の付勢部材160は当接部50A,50Bを付勢していない非作動位置まで付勢部材挿通部44に挿通されており、この状態で、第一コネクタ10と第二コネクタ20とを嵌合させる。
両コネクタ(両ハウジング)が嵌合状態となると、図11に示すように、第一接触片31と第二接触片71とが重なり状態となり、フード部12の嵌合孔13に第二ハウジング21の嵌合凸部27が係止されて両コネクタがロックされる。
次に、一対の付勢部材160のうちの片方の付勢部材160の頭部161の治具当て凹部に、治具の凸部を突き当てて、付勢部材160を嵌合方向に押し込む。
このとき、付勢部材160の径大部165は、上下一対の当接部50A,50Bに当接した状態となるため、付勢部材160の進入により、図12に示すように、上下一対の当接部50A,50Bが共に外方側に撓み変形し、上下一対の当接部50A,50Bに一端がそれぞれ接続された上下の弾性部材55を共に弾性収縮させていく。これにより、押圧部42A,42Bは、2つの第一接触片31,31を共に外方側(第二接触片71と接する方向)に押さえつけるため、2つの第一接触片31,31とそれぞれ接する第二接触片71,71との接触圧が高められる。
そして、一対の付勢部材160のうち他方についても同様に押し込んでいくと、同様に、2つの第一接触片31,31とそれぞれ接する第二接触片71,71との接触圧が高められる。
<実施形態3>
以下、本発明の実施形態3を図13〜図15を参照して説明する。
実施形態1では、軸部62の先端部に螺合部64を設けることとしたが、実施形態3では、軸部262の基端部にネジ山とネジ溝を有する螺合部264を設けるものである。
付勢部材260の形状は、後端部にネジ山とネジ溝を有するボルト部(先端部から中間部まではネジ山とネジ溝が形成されていない)に実施形態1と同様に径大カバー263を取付けた形状であるが、この径大カバー263は、ボルト部の先端部と基端部を除いた中間部に取り付けられるものである。したがって、実施形態1の径大カバー63よりも、前後方向の長さがやや短くなっている。
軸部262の先端部は、滑らかな外周を有する円柱形状の径小部264である。そのため、第二ハウジング221には、螺合凹部24ではなく、凹凸のない内周面を有する凹部224が形成されている。
軸部262の中間部は、径小部264よりも径の大きい径大部265となっている。
軸部262の基端部は、径大カバー263が被せられていおらず径大部265よりも径が小さく、ネジ山とネジ溝を有する螺合部264となっている。
第一ハウジング211は、実施形態1の奥壁部14よりも厚肉の奥壁部214を有し、この奥壁部214に付勢部材260を挿通可能な挿通孔265が貫通形成されている。この挿通孔265は、螺合部264と螺合可能なネジ山とネジ溝を有する螺合孔となっている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
図13に示すように、第一コネクタ210の付勢部材260は非作動位置にある状態で、第一コネクタ210と第二コネクタ220を嵌合させる。
第一コネクタ210と第二コネクタ220が嵌合していくと、図14に示すように、第一接触片31と第二接触片71とが重なり状態となり、フード部212の嵌合孔213に第二ハウジング221の嵌合凸部227が係止されて両コネクタがロックされる。
次に、一対の付勢部材260のうちの片方の付勢部材260の頭部261を嵌合方向に押さえつつ、頭部261を治具を用いてネジ締めしていく。
これにより、付勢部材260の螺合部264は、第一ハウジング11の挿通孔265の内周面と螺合し、付勢部材260は、徐々に嵌合方向に進入していく。このとき、付勢部材260の径大部265は、上下一対の当接部50A,50Bに当接した状態となるため、付勢部材260の進入により、上下一対の当接部50A,50Bが共に外方側に撓み変形し、図15に示すように、当接部50A,50Bに一端が接続された上下の弾性部材55,55を共に弾性収縮させていく。
この弾性収縮により蓄えられた弾性力は、この弾性部材55の他端に接続されている上下の押圧部42A,42Bに与えられ、押圧部42A,42Bは、上下一対の第一接触片31,31を共に外方側(第二接触片71と接する方向)に押さえつける。
第一接触片31,31と接する第二接触片71,71の外方側は、第二ハウジング21に固定されているから動かないため、弾性体の弾性力は、上下一対の第一接触片31,31とこれらと接する第二接触片71,71との接触圧を高める方向に与えられる。
そして、一対の付勢部材260のうち他方についても同様にネジ締めしていくと、同様に、他方の側についても弾性体の弾性力が、2つの第一接触片31,31とこれらと接する第二接触片71,71の接触圧を高める方向に与えられる。
<実施形態4>
以下、本発明の実施形態4を図16〜図21を参照して説明する。
実施形態1から実施形態3のコネクタは、4個の端子金具30と4個の端子金具70とを2本の付勢部材60(160,260)を用いて端子金具間の接触圧を高めるものであったが、実施形態4のコネクタは、3個の端子金具30と3個の端子金具70とを1本の付勢部材60を用いて端子金具間の接触圧を高めるものである。なお、以下では、両コネクタの互いの嵌合方向を前方として説明し、両コネクタにおける中心部(に配された付勢部材)に近づく方向を内方側、中心部(に配された付勢部材)から遠ざかる方向を外方側として説明する。
コネクタは、第一コネクタ310と、第一コネクタ310と嵌合する第二コネクタ320とからなる。
第一コネクタ310は、図17に示すように、第一ハウジング311と、第一ハウジング311に収容される3つの第一端子金具30と、第一ハウジング311に挿通される付勢部材360と、を備える。
第一ハウジング311は、三角形状であって、前方に開放するフード部312と、フード部312を閉塞する奥壁部314とを有する。
フード部312は正三角形の筒状をなしており、その上部の前端部側に嵌合孔313が設けられている。
奥壁部314には、第一端子金具30を収容可能な3つの端子収容室315が三角形の中心と同心の円周上において120度の角度(間隔)で配置されている。
各端子収容室315は、図19に示すように、前後方向にやや長い円形状のキャビティを有し、このキャビティの後端部が第一端子金具30を挿入可能な開口部とされている。
各第一端子金具30は、被覆電線36が接続された状態で、かしめ片が外方側に向くように各端子収容室315に収容されており、被覆電線36部分が環状のゴムパッキン16で防水されている。
端子収容室315の開口部は、合成樹脂製のゴム栓ホルダ317により閉塞されている。
ゴム栓ホルダ317は、図16に示すように、端子収容室315の開口部を閉塞するホルダ部318が各端子収容室315に対応して3個設けられるとともに、隣り合うホルダ部318を連結して三角形の環状に構成されている。
各ホルダ部318は、端子収容室315の後端の開口部の形状に対応して円形状をなしており、その中心部に被覆電線36を挿通する挿通孔が形成されている。
また、各ホルダ部318には、一定の幅寸法で第一ハウジング311の外壁に沿うように延出される被係止部319が設けられており、図19に示すように、この被係止部319の先端部にはホルダ係止孔319Aが形成されている。
このホルダ係止孔319Aの孔縁に第一ハウジング311の外壁に突出形成された各ホルダ係止部348が係止されることで、ゴム栓ホルダ317がゴムパッキン16を押さえた状態で保持する。
第一ハウジング311の後端部には、三角形の三辺をそれぞれ底辺として三角形状に張り出す張出部349が設けられている。張出部349には、取り付け孔349Aが設けられ、第一コネクタ310を機器等に取り付けられるようになっている。
各端子収容室315の外方側の壁部315Aは、図19に示すように、フード部312に連なるとともに、この連なる部分から内方側に枝分かれしたランス40が形成されている。
ランス40は、第一接触片31の外方側の面に沿って前方に延びており、ランス40の先端部には内方側に突出する係止凸部40Aが設けられている。フード部12とランス40との間は、第二ハウジング21の先端部が突き当てられる突き当て凹部341となっている。
端子収容室315の前端部(ランス40と後述する押圧部342の間)に形成される圧入孔に後方から第一接触片31が圧入されると、第一接触片31の先端部に当接したランス40が外方側に撓み変形し、更に第一接触片31が挿入されると、ランス40の係止凸部40Aが第一接触片31のランス係止孔32の孔縁に係止され、第一端子金具30の抜け止めが図られる。
また、各端子収容室315の内方側を仕切る壁部315Bは、端子収容室315の前端部から前方に延出された(突き出された)押圧部342となっている。
押圧部342は、第一接触片31に対応して中心軸と同心の円周上を120度の間隔(角度)で配置されており、共に、第一接触片31の内方側の面に沿って(密着して)前方に突出しており、その先端は、第一接触片31の先端とほぼ等しく、その幅寸法は、第一接触片31の幅寸法よりもわずかに広く形成されている。押圧部342の前端部における内方側の面には、弾性部材55の一端側が配される保持凹部が形成されている。
さらに、押圧部342よりも内方側には、壁部315Bを基端として前後方向に長い片持ち状の当接部350が設けられている。
当接部350は、第一接触片31に対応して中心軸と同心の円周上を120度の間隔(角度)で配置されており、端子収容室315とは別体で、各端子収容室315の内方側を仕切る壁部315Bに連なって前方に延出されており、図4に示すように、後述する付勢部材60に当接する当接片51と、端子収容室315の壁部に係止される一対の係止片52,52とを有する。
押圧部342の前端部(の保持凹部)と当接部350の前端部(の保持凹部)との間には、弾性部材55が設けられている。
弾性部材55は、コイルばね等の弾性体からなり、第一ハウジング11内において上下方向に弾性変形するもので、コネクタ嵌合時に後述する付勢部材60で付勢した際に、電気的接続状態を良好にしうる端子金具間の接触圧が確保できるとともに、寸法誤差を吸収できる程度の弾性力が得られるものが選択される。
第一ハウジング311の中心部には、後述する付勢部材60を挿通可能な付勢部材挿通部344が設けられ、これにより、第一ハウジング11の後面には、その中心部に挿入口343が付勢部材60を挿入可能な大きさで形成されている。また、第一ハウジング11の後面には、挿入口343を包囲するゴムパッキン56が設けられている。
付勢部材60は、六角形の頭部61と、軸部62とを有するボルト状の部材であって、頭部61と軸部62との間には、フランジが形成されている(フランジ付六角ボルト)。
軸部62は、ネジ溝を有し、一定の径のボルト部についてこのボルト部の基端部側は、ボルト部の全周を覆う径大カバー63が取り付けられている。これにより、軸部62は、先端側から所定の径でネジ溝を有する螺合部64が残され、そこから後方が螺合部64の径よりも一定の大きさで大きくなりネジ溝を有さない径大部65となっている。なお、径大部65の先端部は、やや先細となるテーパが形成されている。
径大カバー63は、金属又は合成樹脂製の筒状の部材であって、例えば、軸方向に半割りされており、ボルト部を挿通した後に、半割りの径大カバーを嵌め合わせて取り付けるようになっている。なお、これに限らず、例えば径大カバーの内面にネジ溝を形成し、径大カバーを軸部62に螺合させて取り付けるようにしてもよい。
ここで、軸部62の直径(径)と、当接部350,350,350の位置(間隔)との関係は、当接部350,350,350を自然状態(当接部350に弾性部材55の弾性力以外の力が作用していない状態)とした場合に、螺合部64を当接部350,350,350に当接させずに付勢部材60を挿通することができる一方、径大部65を挿通させると当接部350,350,350に当接する軸部62の直径(径)及び当接部350,350,350の位置(間隔)が設定される。また、径大部65の直径は、この径大部65が当接部350,350,350の間に位置したときに、電気的接続状態を良好にできる程度に押圧部342が第一接触片31を押し付ける力を与えることができる程度の直径(径)が選択される。
付勢部材360は、その軸部362を挿入口343に挿入することができ、コネクタ嵌合前は、弾性部材55を弾性収縮させない非作動位置(例えば図19の位置)まで付勢部材挿通部344に挿通されている。
第二コネクタ320は、図18に示すように、第一ハウジング311と互いに嵌合可能な第二ハウジング321と、第二ハウジング321に収容される4つの第二端子金具70とを備える。この第二コネクタ320は、インサート成形により第二ハウジング21内に3つの第二端子金具70を埋設した形態とされ、例えば電気自動車のモータやインバータ等の機器(図示せず)に設けられている。
第二ハウジング321は、合成樹脂製であって、前方に開放するフード部322と、フード部322を閉塞する奥壁部323とを有し、第二ハウジング321には、第一端子金具30と対応するように第二端子金具70が三角形の中心と同心の円周上において120度の角度(間隔)で3個配置されている。
第二端子金具70は、金属板材を一定の幅寸法でL字状に屈曲させて形成されており、フード部322に沿って前方に延びる先端側が第一接触片31と接する第二接触片71とされ、後方側は、第二ハウジング321の後面で直角に曲げられて外方側に延びる。その外方側に向けられた先端部には、機器等の端子と接続するための接続孔70Aが形成されている。
奥壁部323には、この奥壁部323が厚肉に形成された厚壁部323Aが第二ハウジング321の中心部に設けられており、奥壁部323が前方に円形状に盛り上がる形状となっている。
円形の厚壁部323Aの中心部には、前方に開口し、内部にネジ溝が形成された螺合凹部324が形成されている。
第二ハウジング321の後端部には、略三角形の斜辺を底辺として三角形状に張り出す張出部325が形成され、この張出部325に形成された取付孔325Aにより機器等に取付可能となっている。
第二ハウジング321の前後方向における中間部には、シールリング26が装着されいる。
シールリング26の後方には、コネクタ嵌合時に第一ハウジング311の嵌合孔313に係止して嵌合状態でロックされる嵌合凸部327が形成されている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
図19に示すように、第一コネクタ10の付勢部材60は非作動位置にある状態で、第一ハウジング311と第二ハウジング321とを嵌合させる。
第一ハウジング311と第二ハウジング321とが嵌合していくと、図20に示すように、第二ハウジング321の先端部が第一ハウジング311の突き当て凹部341に突き当たりフード部312の嵌合孔313に第二ハウジング121の嵌合凸部327が係止されて両コネクタが嵌合状態でロックされる。
このとき、第一接触片31と第二接触片71とは重なり状態となっている。
次に、付勢部材60の頭部61を嵌合方向に押さえつつ、頭部61を治具等を用いてネジ締めしていく。
これにより、付勢部材60の螺合部64は、第二ハウジング21の螺合凹部324と螺合し、付勢部材60は、徐々に嵌合方向に進入していく。このとき、付勢部材60の径大部65は、120度の角度で配された当接部350,350,350に当接した状態となっているため、付勢部材60の進入により、3つの当接部350,350,350が共に外方側に撓み変形し、当接部350,350,350に一端が接続された3つの弾性部材55,55,55を共に弾性収縮させていく。
付勢部材60のネジ締めが終了するまで締め付けると付勢部材60は図21に示す作動位置となる。このとき、弾性部材55,55,55の弾性収縮により蓄えられた弾性力(弾発力)は、この弾性部材55,55,55の他端側に接続されている3つの押圧部342,342,342に与えられ、各押圧部342,342,342は、3つの第一接触片31,31,31を共に外方側(重なり状態である第二接触片71,71,71側)に押し付ける。
第二接触片71,71,71の外方側は第二ハウジング21に固定されているから動かないため、弾性部材55,55,55の弾性力は、120度の角度で配置された第一接触片31,31,31と第二接触片71,71,71とが接する接触圧を共に高める方向に与えられ、第一接触片31,31,31と第二接触片71,71,71とが共に所要の圧力(電気的接続状態を良好にしうる圧力)で接触する。
すなわち、1つの付勢部材60で複数の第一接触片31,31,31と複数の第二接触片71,71,71とが接する複数の部分について接触圧を高めることができる。
実施形態4の構成によれば、電気自動車等に用いられる3本の電線端末の接続作業に用いるコネクタを小型化することができる。
<実施形態5>
以下、本発明の実施形態5を図22〜図27を参照して説明する。
コネクタは、第一コネクタ410と、第一コネクタ410と嵌合する第二コネクタ420とからなる。
第一コネクタ410は、図23に示すように、3つの第一端子金具30と、3つの第一端子金具30が収容された第一ハウジング411とを備える。
第一ハウジング411は、幅方向に長い形状であって、実施形態1の第一ハウジング11よりも上下の寸法が小さく、前方に開放するフード部412と、フード部412を閉塞する奥壁部414とを有する。
フード部412は、幅方向に長い角筒状をなしており、上側のフード部412の幅方向の中心部には、嵌合孔413が設けられている。
奥壁部414は、後述する付勢部材460が水平な状態から傾くことを防止するために、図25に示すように、実施形態1の奥壁部14よりも厚肉に形成されており、内部にネジ溝の形成された螺合孔部414Aが前後方向に貫通形成されている。
また、第一ハウジング411のうち、奥壁部414と上側のフード部412との間は、フード部412よりも厚肉に形成された厚肉壁部414Bとされ、その下面は、非作動位置にある付勢部材460が摺接する摺接面414Cとされている。また、第一ハウジング411の後面には、挿入口443を囲むゴムパッキン56が設けられている。
また、奥壁部414には、第一端子金具30が収容される端子収容室415が幅方向に3つ並んで設けられている。各端子収容室415は、前後方向に長い円形状のキャビティを有し、このキャビティの後端部が第一端子金具30を挿入可能な開口部とされている。
第一端子金具30は、被覆電線36が接続された状態で、かしめ片が下側に向くように各端子収容室415に収容されており、被覆電線36部分が環状のゴムパッキン16で防水されている。
端子収容室415の開口部は、合成樹脂製のゴム栓ホルダ417により閉塞されている。
ゴム栓ホルダ417は、図22に示すように、端子収容室415の開口部を閉塞するホルダ部418が各端子収容室415に対応して3個設けられるとともに、隣り合うホルダ部418を水平に連結して構成されている。
また、各ホルダ部418には、一定の幅寸法で第一ハウジング411の外壁に沿うように延出される被係止部419が設けられており、図25に示すように、この被係止部419の先端部にはホルダ係止孔419Aが形成されている。このホルダ係止孔419Aの孔縁に第一ハウジング411の外壁に突出形成された各ホルダ係止部448が係止されることで、ゴム栓ホルダ417がゴムパッキン16を押さえた状態で保持するようになっている。
各端子収容室415の下方側の壁部415Aは、フード部412に連なるとともに、この連なる部分から内方側に枝分かれしたランス40が形成されている。
ランス40は、第一接触片31の外方側の面に沿って前方に延びており、ランス40の先端部には上方側に突出する係止凸部40Aが設けられている。フード部412とランス40との間は、第二ハウジング421の先端部が突き当てられる突き当て凹部441となっている。
また、各端子収容室415の上方側を仕切る壁部415Bは、端子収容室415の前端部から前方に延出された(突き出された)押圧部442に連なっている。
押圧部442は、3つの第一端子金具30のそれぞれに対応して3つ設けられており、共に第一接触片31の上方側の面に沿って(密着して)前方に突出している。押圧部442の先端部における上方側の面は、後述する弾性部材55の端部が保持される保持凹部が形成されている。
さらに、押圧部442よりも上方側には、壁部415Bを基端部として上方側に向けて傾斜した片持ち状の当接部450が設けられている。
当接部450は、端子収容室415とは別体で、図24に示すように、各端子収容室415の上方側を仕切る壁部415Bに連なって前方に延出されており、図4に示すように、後述する付勢部材460に当接する当接片51と、端子収容室415の壁部の係合凸部54,54と係合する一対の係止片52,52とを有する。
当接部450の先端部における下方側の面は、後述する弾性部材55の端部が保持される保持凹部が形成されている。
押圧部442の前端部と当接部450の前端部との間には、弾性部材55が設けられている。
弾性部材55は、コイルばね等の弾性体からなり、第一ハウジング411内において上下方向に弾性変形する。
第一ハウジング411には、後述する付勢部材460を挿通可能な空間である付勢部材挿通部444が設けられ、これにより、第一ハウジング11の後面における幅方向の中間部には、付勢部材460を挿入可能な挿入口443が形成されている。
付勢部材460は、幅方向に並んだ3つの当接部450,450,450を同時に付勢する横長付勢部460Aと、六角形の頭部461と、ネジ溝を有する軸部462とを有するボルト状の部材である。
横長付勢部460Aは、合成樹脂製であって、前後方向には長方形状の断面を有し、その幅方向の寸法は、左右に3つ並んだ全ての当接部450,450,450に当接可能な長さ(左右に3つ並んだ第一端子金具30,30,30が含まれる長さ)とされる。
軸部462は、その一端(前端側)が横長付勢部460Aの幅方向の中間部に連結されている。軸部462と頭部461との間には、フランジが形成されている(フランジ付六角ボルト)。付勢部材460は、その軸部462が螺合孔部414Aに螺合されて挿通されており、コネクタ嵌合前は、弾性部材55を弾性変形(収縮)させない非作動位置まで挿通されている。
第二コネクタ420は、図25に示すように、第一ハウジング411と互いに嵌合可能な第二ハウジング421と、第二ハウジング421に収容される3つの第二端子金具70とを備える。この第二コネクタ420は、インサート成形により第二ハウジング421内に3つの第二端子金具70を埋設した形態とされ、例えば電気自動車のモータやインバータ等の機器(図示せず)に設けられている。
第二ハウジング421は、合成樹脂製であって、前方に開放するフード部422と、フード部422を閉塞する奥壁部423とを有し、第二端子金具70が幅方向に3つ並んで設けられている。
フード部422の上側は、やや厚肉に形成されており、その下面は、コネクタ嵌合時に第一ハウジング411の摺接面414Cとほぼ面一に連なり、付勢部材460の横長付勢部460Aが作動位置に移動する際に摺接する摺接面422Aとされている。これら摺接面414C,422Aを有するハウジング411,421により、横長付勢部460Aに上方側への力が加わっても、付勢部材460の軸(進行方向)がずれないようになっている。
第二ハウジング421の前後方向における中間部には、シールリング26が装着されている。
シールリング26の後方には、コネクタ嵌合時に第一ハウジング411の嵌合孔413に係止して嵌合状態でロックされる嵌合凸部427が形成されている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
図25に示すように、付勢部材460が非作動位置にある状態で、第一コネクタ410と第二コネクタ420を嵌合させる。
第一コネクタ410と第二コネクタ420(第一ハウジング411と第二ハウジング421)とが嵌合していくと、図26に示すように、第二ハウジング421の先端部が第一ハウジング411の突き当て凹部41に突き当たって嵌合状態となるとともに、第一ハウジング411の嵌合孔413に第二ハウジング421の嵌合凸部427が係止されでロックされる。このとき、第一接触片31と第二接触片71とは重なり状態となっている。
次に、付勢部材460の頭部461を前方(嵌合方向)に押さえつつ、頭部461を治具等を用いてネジ締めしていく。
これにより、付勢部材460の螺合部464は、第二ハウジング421の挿通孔414A(螺合孔部)と螺合し、付勢部材460は、横長付勢部460Aが摺接面414C,422Aに摺接しつつ徐々に前方に進入していく。
付勢部材460の横長付勢部460Aが3つの当接部450,450,450に当接すると、3つの当接部450,450,450が共に下方側に撓み変形し、各当接部450,450,450に一端が接続された3つの弾性部材55,55,55を共に弾性収縮させていく。
付勢部材460のネジ締めが終了するまで締め付けると付勢部材460は図27に示す作動位置となっている。このとき、弾性部材55,55,55の弾性収縮により蓄えられた弾性力は、この弾性部材55,55,55の他端に接続されている3つの押圧部442,442,442に与えられ、各押圧部442,442,442は、3つの第一接触片31,31,31を共に外方側(第二接触片71,71,71と接する方向)に押さえつける。
第一接触片31,31,31と接する第二接触片71,71,71の外方側は、第二ハウジング421に固定されているから動かないため、弾性体の弾性力は、3つの第一接触片31,31,31とこれらと接する3つの第二接触片71,71,71とが接する接触圧を高める方向に与えられる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態のコネクタは、共に嵌合方向に延びる第一接触片31及び第二接触片71を有し、付勢部材60を嵌合方向に挿入するものであったが、これに限られず、嵌合方向に延びる第一接触片31及び第二接触片71に対して直交する方向に付勢部材挿通部44を設け、付勢部材60を嵌合方向に対して直交する方向から挿入(接触片31,71が重なり合う方向に付勢部材60を挿通)して複数の第一接触片31に対して第二接触片71側に押し付ける接触圧を同時に(まとめて)与えるようにしてもよい。具体的には、例えば、実施形態5のように横並びに配列された第一端子金具30の第一接触片31に対して、上下方向に付勢部材挿通部を設けると共に上面に挿入孔を設け、付勢部材60を非作動位置から下方側の作動位置に移動させることで、3つの当接部450,450,450を同時に付勢するようにすればよい。
(2)上記実施形態のコネクタは、接触片31,71が嵌合方向に突出するものであったが、両接触片が嵌合方向と直交する方向に突出し、コネクタ嵌合時に重なり合うものであってもよい。この場合も、突出する方向に付勢部材を挿通させればよいが、これと直交する方向に付勢部材を挿通させることも可能である。
(3)弾性部材55としては、コイルばねを用いたが、これに限らず、コイルばね以外の弾性部材を用いることも可能である。
(4)上記実施形態では、当接部は、第一ハウジングの壁部とは別体で設けたが、これに限らず、当接部を第一ハウジングと一体に成形するものであってもよい。また、当接部は合成樹脂製としたが、金属製であってもよい。
10,210,310,410…第一コネクタ
11,211,311,411…第一ハウジング
14,314,423…奥壁部
15,315,415…端子収容室
20,220,320,420…第二コネクタ
21,121,221,321,421…第二ハウジング
24,324…螺合凹部
30…第一端子金具
31…第一接触片
42A,42B,342,442…押圧部
50A,50B,350,450…当接部
51…当接片
52…係止片
55…弾性部材
60,160,260,460…付勢部材
62,162,262,462…軸部
64,264,464…螺合部
65,165,265…径大部
70…第二端子金具
71…第二接触片

Claims (8)

  1. 互いに嵌合可能な一対のコネクタハウジングと、
    前記コネクタハウジングの一方に保持された複数の第一端子金具と、
    前記コネクタハウジングの他方に保持されて前記各第一端子金具と対応して設けられ前記両コネクタハウジングの嵌合状態で先端側が前記各第一端子金具の先端側と重なり状態となる複数の第二端子金具と、
    前記複数の第一端子金具を、これらと重なり状態にある前記複数の第二端子金具側へ押し付ける押圧部と、
    非作動位置から作動位置に移動することで、前記押圧部が押し付ける力を与える付勢部材と、
    前記付勢部材と前記押圧部との間に設けられて前記押圧部が前記複数の第一端子金具を押し付けたときに圧縮されて弾発力を生じさせる弾性部材と、を備えるコネクタ。
  2. 前記押圧部は、前記複数の第一端子金具のそれぞれに対応して設けられた撓み変形可能な複数の部材からなることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記一方のコネクタハウジングには、前記付勢部材に当接可能な当接部が設けられており、
    前記弾性部材は、前記押圧部と前記当接部との間に設けられることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のコネクタ。
  4. 前記当接部は、前記一方のコネクタハウジングの内壁と別体で設けられており、前記弾性部材の弾性変形方向に変位可能に前記内壁に係止される被係止部を有することを特徴とする請求項3記載のコネクタ。
  5. 前記付勢部材は、前記一方のコネクタハウジングに挿通される軸部にネジ山を有する螺合部を有するとともに、前記螺合部の後方には、前記螺合部と同軸で前記螺合部よりも径が大きい径大部を有し、前記他方のコネクタハウジングには、前記螺合部のネジ山と螺合するネジ溝を有する螺合凹部が形成されており、
    前記螺合部は、前記当接部に当接しないように形成されている一方、前記径大部は、前記当接部に当接するように形成されていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のコネクタ。
  6. 前記第一端子金具は、前記一方のコネクタハウジングの嵌合方向にその先端側が突出するとともに、前記第二端子金具は、前記他方のコネクタハウジングの嵌合方向にその先端側が突出しており、
    前記付勢部材は、前記一方のコネクタハウジングの嵌合方向に移動することで、非作動位置から作動位置になることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載のコネクタ。
  7. 前記複数の第一端子金具は、前記付勢部材に対して対称な位置にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載のコネクタ。
  8. 前記複数の第一端子金具は3個であり、前記付勢部材を中心に120度の角度でそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載のコネクタ。
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