JP2011033251A - セラミックファイバーブロックを用いた耐火ライニング、及びセラミックファイバーブロックの取り付け方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】帯状のセラミックファイバーブランケットが所定の長さで折り畳まれて形成されたセラミックファイバーブロック2を、炉壁に沿って縦横方向に並べてブロック縦列及びブロック横列を形成すると共に、ブロック縦列又はブロック横列において前後に並ぶセラミックファイバーブロック2が、互いに相補的な形状によって嵌め合いながら取り付けられるようにする。
【選択図】図1
Description
図2は、本発明におけるCFブロック2を用いて、炉壁に耐火ライニングを形成する場合の一形態を示す。CFブロック2は、図1に示すように、例えば厚さ25mm程度の帯状のCFブランケット1を、長手方向に山折りと谷折りを交互に繰り返しながら所定の長さで折り畳み、例えば300mm×300mm×300mm程度の大きさに形成したものである。このCFブロック2には、CFブランケットの側面1bが積層されて形成されたB面に、それぞれ切込み段差2a,2bが形成されている。図2の例では、複数の山折り部mが積層されたCFブロックのC面を炉壁3に向けて取り付けており、B面に形成した切込み段差2a,2bを利用して、CFブロック2が互いに嵌め合うようにしてブロック横列を形成し、このブロック横列のA面同士が対向するようにブロック縦列を形成する。CFブロック2は、一般的なCFブロックを用いたライニング施工と同様に、例えばビーム4をCFブロック2に内挿しておき、これに連結した支持ピン5やチャンネル6等の取付金具を介して、炉壁側に溶接した取付台座(図示外)に固定することができる。
厚さ25mmの帯状のCFブランケットが交互に折り畳まれて、300mm×300mm×300mmの大きさに形成された市販のブロックを用意し、この市販ブロックの一方のB面には、図1に示すように、炉壁に向けるC面側からブロックの厚み方向に沿って高さx=100mmの水平切込みを有すると共にブロックの厚み方向に対して垂直に幅d1=30mmの垂直切込みを有した切込み段差2aを形成し、残りのB面には、加熱面にするC面側からブロックの厚み方向に沿って高さy=200mmの水平切込みを有すると共にブロックの厚み方向に対して垂直に幅d2=30mmの垂直切込みを有した切込み段差を形成して、必要な数の試験用CFブロック2を準備した。
実施例1で使用したものと同様にして試験用CFブロック2を準備し、実施例1で試験したものと同じ鋼片加熱炉の天井に対して、図3に示したように、試験用CFブロック2を並べてライニングした。すなわち、実施例1と同様に、CFブロック2のC面を天井に向けながら、B面に形成した切込み段差2a,2bを利用して、試験用CFブロック2が互いに嵌め合うようにしてブロック横列を形成すると共に、このブロック横列のA面同士が対向するようにブロック縦列を形成したが、この際、ブロック横列を形成するCFブロックは、隣り合う前後2つのCFブロックの重心が前後方向の直線上に並ばないように、左右方向にL=150mmだけずらして取り付けるようにして、天井部分のおよそ15m×10mの平面領域をライニングした。
天井と試験用CFブロック2との間に、厚さ30mmの断熱キャスタブル(ガスバリアー部材)7を介装するようにした以外は、実施例2と同様にした。実施例1と同様に鋼片加熱炉を使用した後、ライニングの状態を目視にて確認したところ、試験用CFブロック間の目地に空隙が生じているような箇所は認められず、天井部分の鉄皮の腐食も全く確認されなかった。評価結果等をまとめて表1に示す。なお、施工時間は断熱キャスタブルの施工に要した時間を除いたものである。
厚さ25mmの帯状のCFブランケットが交互に折り畳まれて、300mm×300mm×300mmの大きさに形成された市販のブロック9をそのまま用いて、実施例1で試験したものと同じ鋼片加熱炉の天井に対し、図6に示したようにライニングした。すなわち、ブロック9のC面を天井に向けながら、A面同士で対向しないように、隣り合うブロックがA面とB面とで向き合うようにしてブロック縦列及びブロック横列を形成し、天井部分のおよそ15m×10mの平面領域をライニングした。この際、互いに隣接するブロック間は、いずれかのA面から押し付けられる力が働くものの、目地が完全に塞がっておらず、フォールドを挿入する必要があり、また、4つのブロック9の角が集まる部分には、三角目地が形成されていたことから、目地詰め作業が必要であった。そのため、フォールド挿入及び目地詰め作業を含めて、鋼片加熱炉の天井のライニングに要した時間は、1m2あたり25分であった。
天井に対するブロック9の配置を以下のように変更した以外は、比較例1と同様にして、天井部分のおよそ15m×10mの平面領域をライニングした。すなわち、ブロック横列(又はブロック縦列)を形成するブロック9において、隣り合う2つのブロック9の重心が前後方向の直線上に並ばないように、左右方向にL=150mmだけずらして取り付けるようにした。この際、一部にB面同士が対向する箇所が生じ、ブロック間の目地に空隙が確認されたことから、フォールドを挿入する作業が必要であった。そのため、フォールド挿入及び目地詰め作業を含めて、鋼片加熱炉の天井のライニングに要した時間は、1m2あたり22分であった。
1a:セラミックファイバーブランケット表裏面
1b:セラミックファイバーブランケット側面
2:セラミックファイバーブロック
2a,2b:切込み段差
3:炉壁
4:ビーム
5:支持ピン
6:チャンネル
7:ガスバリアー部材
8:調整用セラミックファイバー
9:セラミックファイバーブロック(従来技術)
m:山折り部
n:谷折り部
Claims (7)
- 帯状のセラミックファイバーブランケットが所定の長さで折り畳まれて形成されたセラミックファイバーブロックを、炉壁に沿って縦横方向に並べてブロック縦列及びブロック横列を形成すると共に、ブロック縦列又はブロック横列において前後に並ぶセラミックファイバーブロックが、互いに相補的な形状によって嵌め合いながら取り付けられていることを特徴とする耐火ライニング。
- 前後に嵌め合いながら取り付けられるブロックが、前後方向の直線上に互いの重心が並ばないように、左右方向にずれて取り付けられている請求項1に記載の耐火ライニング。
- セラミックファイバーブロックは、複数の山折り部が積層されて形成されたC面と、ブランケットの側面が積層されて形成されたB面と、ブランケットの表裏面からなるA面とを有し、
C面を炉壁に向けながらB面同士を対向させ、尚且つ、B面同士が互いに相補的な形状によって嵌め合わされている請求項1又は2に記載の耐火ライニング。 - セラミックファイバーブロックの一方のB面には、C面側からブロックの厚み方向に沿って高さxの水平切込みを有すると共にブロックの厚み方向に対して垂直に幅d1の垂直切込みを有した切込み段差が形成され、他方のB面には、反対側のC面からブロックの厚み方向に沿って高さyの水平切込みを有すると共にブロックの厚み方向に対して垂直に幅d2の垂直切込みを有した切込み段差が形成され、上記xとyの合計(x+y)がブロックの厚みに等しく、尚且つ、d1=d2である請求項3に記載の耐火ライニング。
- 炉壁とセラミックファイバーブロックとの間に介装されるように、ガスバリアー部材を備える請求項1〜4のいずれかに記載の耐火ライニング。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の耐火ライニングに使用されるセラミックファイバーブロックであって、前後のブロックが互いに嵌め合い可能なように、所定の切込み段差を備えたことを特徴とするセラミックファイバーブロック。
- 帯状のセラミックファイバーブランケットが所定の長さで折り畳まれて形成されたセラミックファイバーブロックを炉壁に取り付け、ライニングを形成する際のセラミックファイバーブロックの取り付け方法であって、セラミックファイバーブロックを炉壁に沿って縦横方向に並べてブロック縦列及びブロック横列を形成すると共に、ブロック縦列又はブロック横列において前後に並ぶセラミックファイバーブロックを、互いに相補的な形状によって嵌め合うようにしたことを特徴とするセラミックファイバーブロックの取り付け方法。
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2009
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