JP2011032258A - 内服用固形組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(A)イブプロフェン、(B)アセトアミノフェン、(C)クレマスチンフマル酸塩、及び(D)二酸化ケイ素を含有し、(A)〜(C)成分の合計量に対する(D)成分の配合割合が、質量比で0.002〜0.5である内服用固形組成物。
【選択図】なし
Description
例えば、特開2009−19052号公報(特許文献1)には、イブプロフェンを含む製剤において、アセトアミノフェンを加えることで、ブロムヘキシン塩酸塩、アンブロキソール塩酸塩の安定化を図る方法が提案されている。また、特開2007−55924号公報(特許文献2)には、イブプロフェンとアンブロキソールとを含有する製剤が開示されており、タルクを含むコーティング基剤でイブプロフェンをコーティングすることで、アンブロキソールの分解を抑制する方法が提案されている。更に、ブロムヘキシン塩酸塩の安定性改善には、糖アルコール類の併用やフィルムコートをする方法が図られてきたが、イブプロフェン及びアセトアミノフェン共存系ではその効果は十分でなかった。
請求項1:
(A)イブプロフェン、(B)アセトアミノフェン、(C)クレマスチンフマル酸塩、及び(D)二酸化ケイ素を含有し、(D)/{(A)+(B)+(C)}で表される、(A)〜(C)成分の合計量に対する(D)成分の配合割合が、質量比で0.002〜0.5であることを特徴とする内服用固形組成物。
請求項2:
組成物全体に対する(D)成分の配合割合が、質量比で0.001〜0.2である請求項1記載の内服用固形組成物。
請求項3:
(D)/{(A)+(B)}で表される、(A),(B)成分の合計量に対する(D)成分の配合割合が、質量比で0.002〜1である請求項1又は2記載の内服用固形組成物。
請求項4:
(B)/(A)で表される、(A)成分に対する(B)成分の配合割合が、質量比で0.5〜3である請求項1乃至3のいずれか1項記載の内服用固形組成物。
(A)成分のイブプロフェンは解熱鎮痛成分の一つであり、発熱や頭痛等の症状を抑える解熱鎮痛剤の主要な成分の一つとして使われる薬剤である。イブプロフェンとしては、イブプロフェン及びその塩類などが挙げられ、1日の服用量としては、医薬品承認基準量に準拠して450mgが好ましく、ただし、アセトアミノフェンとの組合せでは、かぜ薬の場合、1日量として最低90mg以上を配合し、1日量上限(イブプロフェン450mg、アセトアミノフェン900mg)に対する比例配分の合計が0.5〜1(0.5≦イブプロフェン/450+アセトアミノフェン/900≦1)となるようにすることが好ましい。これを錠剤の場合3〜9錠にする。
この(A)成分は、通常、組成物中に0.05〜30質量%配合することが好ましく、より好ましくは10〜20質量%配合する。
(B)成分のアセトアミノフェンも解熱鎮痛成分の一つであり、発熱や頭痛等の症状を抑える解熱鎮痛剤の主要な成分の一つとして使われる薬剤である。1日の服用量は、医薬品承認基準量に準拠して、かぜ薬としては900mgが好ましく、イブプロフェンとの組合せでは、かぜ薬の場合、1日量として最低180mg以上を配合し、1日量上限(イブプロフェン450mg、アセトアミノフェン900mg)に対する比例配分の合計が0.5〜1となるようにすることが好ましい。
一般用医薬品とする場合、イブプロフェン1日量として90〜600mg、アセトアミノフェン1日量として100〜2000mgが好ましく、イブプロフェン1日量として200〜450mg、アセトアミノフェン1日量として180〜1500mgが特に好ましい。
また、(A)成分に対する(B)成分の配合割合は、(B)/(A)が、質量比で0.5〜3が好ましく、より好ましくは0.7〜1.5である。
(C)成分のクレマスチンフマル酸塩は、くしゃみ、鼻水、せき等の抗ヒスタミン薬として用いられる成分である。1日の服用量は、医薬品承認基準量として1.34mgが好ましい。一般用医薬品とする場合、クレマスチンフマル酸塩1日量として0.5〜2mgが好ましく、1〜1.5mgが特に好ましい。
(C)成分は、組成物中に0.0004〜1質量%配合することが好ましく、より好ましくは0.01〜0.5質量%配合する。
上記(A),(B)成分に、(C)成分を配合する際、(D)二酸化ケイ素を配合する。本発明においては、二酸化ケイ素を配合することで、(A),(B)成分が共存する組成物に、(C)成分を配合しても、(C)成分の経時安定性を損ねることなく、長期に亘って安定性に優れた内服用固形組成物を得ることができる。二酸化ケイ素としては、含水二酸化ケイ素、軽質無水ケイ酸等を好適に用いることができる。二酸化ケイ素の粒径は、0.1〜100μmが好ましく、より好ましくは1〜20μmである。粒径の測定は、レーザー回折散乱式粒度分布測定器により行うことができる。
(D)成分の1日量は最大で3.8gとすることが好ましい。
また、(C)成分と、ブロムヘキシン塩酸塩及び/又はアンブロキソール塩酸塩との合計量は、製剤物性、製造性の点から、組成物全体の0.0054〜6質量%となるように配合することが好ましく、より好ましくは0.1〜3質量%である。
<成分の保存安定性>
表1に記載の組成物をビニール袋で手混合し、イブプロフェン含量が130mgになる量の混合物をタブレッティングテスターにて打錠圧1tで打錠し、直径10mmの錠剤とした。
この錠剤のクレマスチンフマル酸塩について、初期含量及びガラス瓶中で50℃、5週間保存した後の含量を高速液体クロマトグラムを用いて常法にて測定した。初期含量に対する残存量を表1に示す。
下記成分を混合し、この267mgをタブレッティングテスターにて打錠圧1tで打錠し、直径10mmの錠剤とした。
成分 配合量
イブプロフェン 130g
アセトアミノフェン 130g
クレマスチンフマル酸塩 0.45g
ブロムヘキシン塩酸塩 4g
無水カフェイン 25g
アスコルビン酸 100g
ジヒドロコデインリン酸塩 8g
dl−メチルエフェドリン塩酸塩 20g
二酸化ケイ素(サイリシア740) 1g
結晶セルロース(セオラスKG801) 150g
乳糖 150g
ヒドロキシプロピルセルロース 30g
クロスポビドン(XL−10) 20g
ステアリン酸マグネシウム 3g
合計量 771.45g
下記成分を混合し、この240mgをタブレッティングテスターにて打錠圧1tで打錠し、直径10mmの錠剤とした。
成分 配合量
イブプロフェン 120g
アセトアミノフェン 60g
クレマスチンフマル酸塩 0.45g
ブロムヘキシン塩酸塩 4g
無水カフェイン 25g
アスコルビン酸 100g
ジヒドロコデインリン酸塩 8g
dl−メチルエフェドリン塩酸塩 20g
二酸化ケイ素(サイリシア740) 30g
結晶セルロース(セオラスKG801) 150g
果糖 150g
ヒドロキシプロピルセルロース 30g
クロスカルメロースナトリウム 20g
ステアリン酸マグネシウム 3g
香料 0.5g
合計量 720.95g
下記成分を混合し、この244mgをタブレッティングテスターにて打錠圧1tで打錠し、直径10mmの錠剤とした。
成分 配合量
イブプロフェン 110g
アセトアミノフェン 80g
クレマスチンフマル酸塩 0.45g
ブロムヘキシン塩酸塩 4g
無水カフェイン 25g
アスコルビン酸 100g
ジヒドロコデインリン酸塩 8g
dl−メチルエフェドリン塩酸塩 20g
二酸化ケイ素(サイリシア350) 30g
結晶セルロース(セオラスPH302) 150g
D−マンニトール 150g
ヒドロキシプロピルセルロース 30g
クロスポピドン(コリドンCL) 20g
ステアリン酸マグネシウム 3g
スクラロース 0.5g
香料 0.5g
合計量 731.45g
下記成分を混合し、この247mgをタブレッティングテスターにて打錠圧1tで打錠し、直径10mmの錠剤とした。
成分 配合量
イブプロフェン 100g
アセトアミノフェン 100g
クレマスチンフマル酸塩 0.45g
ブロムヘキシン塩酸塩 4g
無水カフェイン 25g
アスコルビン酸 100g
ジヒドロコデインリン酸塩 8g
dl−メチルエフェドリン塩酸塩 20g
二酸化ケイ素(サイリシア740) 30g
結晶セルロース(セオラスKG801) 150g
乳糖 150g
ヒドロキシプロピルセルロース 30g
クロスポビドン(XL−10) 20g
ステアリン酸マグネシウム 3g
合計量 740.45g
下記成分を混合し、この261mgをタブレッティングテスターにて打錠圧1tで打錠し、直径10mmの錠剤とした。
成分 配合量
イブプロフェン 90g
アセトアミノフェン 120g
クレマスチンフマル酸塩 0.45g
アンブロキソール塩酸塩 15g
無水カフェイン 25g
アスコルビン酸 100g
ジヒドロコデインリン酸塩 8g
dl−メチルエフェドリン塩酸塩 20g
二酸化ケイ素(サイリシア740) 30g
結晶セルロース(セオラスKG801) 150g
果糖 150g
ヒドロキシプロピルセルロース 30g
クロスカルメロースナトリウム 20g
ステアリン酸マグネシウム 3g
香料 0.5g
合計量 761.95g
下記成分を混合し、散剤とした。
成分 配合量
イブプロフェン 80g
アセトアミノフェン 140g
クレマスチンフマル酸塩 0.45g
アンブロキソール塩酸塩 15g
無水カフェイン 25g
アスコルビン酸 100g
ジヒドロコデインリン酸塩 8g
dl−メチルエフェドリン塩酸塩 20g
二酸化ケイ素(サイリシア350) 30g
結晶セルロース(セオラスPH302) 150g
D−マンニトール 350g
ヒドロキシプロピルセルロース 30g
スクラロース 0.5g
香料 0.5g
合計量 949.45g
下記成分を混合し、散剤とした。
成分 配合量
イブプロフェン 225g
アセトアミノフェン 450g
クレマスチンフマル酸塩 1.34g
塩酸ブロムヘキシン 12g
dl−塩酸メチルエフェドリン 60g
リン酸ジヒドロコデイン 24g
無水カフェイン 75g
二酸化ケイ素(サイリシア350) 5g
D−マンニトール 500g
乳糖 700g
合計量 2052.34g
下記成分を混合し、この257mgをタブレッティングテスターにて打錠圧1tで打錠し、直径10mmの錠剤とした。
成分 配合量
イブプロフェン 70g
アセトアミノフェン 160g
クレマスチンフマル酸塩 0.45g
ブロムヘキシン塩酸塩 4g
無水カフェイン 25g
アスコルビン酸 100g
ジヒドロコデインリン酸塩 8g
dl−メチルエフェドリン塩酸塩 20g
二酸化ケイ素(サイリシア740) 30g
結晶セルロース(セオラスKG801) 150g
乳糖 150g
ヒドロキシプロピルセルロース 30g
クロスポビドン(XL−10) 20g
ステアリン酸マグネシウム 3g
合計量 770.45g
下記成分を混合し、この247mgをタブレッティングテスターにて打錠圧1tで打錠し、直径10mmの錠剤とした。
成分 配合量
イブプロフェン 100g
アセトアミノフェン 100g
クレマスチンフマル酸塩 0.45g
ブロムヘキシン塩酸塩 4g
無水カフェイン 25g
アスコルビン酸 100g
ジヒドロコデインリン酸塩 8g
dl−メチルエフェドリン塩酸塩 20g
二酸化ケイ素(サイリシア740) 30g
結晶セルロース(セオラスKG801) 150g
果糖 150g
ヒドロキシプロピルセルロース 30g
クロスカルメロースナトリウム 20g
ステアリン酸マグネシウム 3g
香料 0.5g
合計量 740.95g
下記成分を混合し、散剤とした。
成分 配合量
イブプロフェン 130g
アセトアミノフェン 130g
クレマスチンフマル酸塩 0.45g
アンブロキソール塩酸塩 15g
無水カフェイン 25g
アスコルビン酸 100g
ジヒドロコデインリン酸塩 8g
dl−メチルエフェドリン塩酸塩 20g
二酸化ケイ素(サイリシア350) 60g
結晶セルロース(セオラスPH302) 150g
D−マンニトール 350g
ヒドロキシプロピルセルロース 30g
スクラロース 0.5g
香料 0.5g
合計量 1019.45g
下記成分を混合し、散剤とした。
成分 配合量
イブプロフェン 300g
アセトアミノフェン 300g
クレマスチンフマル酸塩 1.34g
塩酸ブロムヘキシン 12g
dl−塩酸メチルエフェドリン 60g
リン酸ジヒドロコデイン 24g
無水カフェイン 75g
二酸化ケイ素(サイリシア740) 300g
D−マンニトール 500g
乳糖 700g
合計量 2272.34g
Claims (4)
- (A)イブプロフェン、(B)アセトアミノフェン、(C)クレマスチンフマル酸塩、及び(D)二酸化ケイ素を含有し、(D)/{(A)+(B)+(C)}で表される、(A)〜(C)成分の合計量に対する(D)成分の配合割合が、質量比で0.002〜0.5であることを特徴とする内服用固形組成物。
- 組成物全体に対する(D)成分の配合割合が、質量比で0.001〜0.2である請求項1記載の内服用固形組成物。
- (D)/{(A)+(B)}で表される、(A),(B)成分の合計量に対する(D)成分の配合割合が、質量比で0.002〜1である請求項1又は2記載の内服用固形組成物。
- (B)/(A)で表される、(A)成分に対する(B)成分の配合割合が、質量比で0.5〜3である請求項1乃至3のいずれか1項記載の内服用固形組成物。
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JPH11510168A (ja) * | 1995-07-28 | 1999-09-07 | ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー | 呼吸障害を処理するための鎮痛剤及び抗ヒスタミン剤を含有する組成物及び方法 |
JP2005289902A (ja) * | 2004-03-31 | 2005-10-20 | Zeria Pharmaceut Co Ltd | 医薬組成物 |
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