JP2011031996A - 搬送装置及び画像記録装置 - Google Patents

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哲男 浅田
Hirotaka Aoki
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Abstract

【課題】シート、及び薄板形状の被記録部材を支持するトレイが搬送される搬送装置において、シートの摺動摩擦を軽減すると共に、トレイを安定して搬送することができる手段を提供する。
【解決手段】プリンタ部11は、湾曲部32及び直線部33が配置された第1搬送路23と、直線部33から直線状に延びる第2搬送路24と、直線部33に設けられて記録用紙又はトレイ110を挟持して搬送する搬送ローラ対26と、搬送ローラ対26より湾曲部32側に設けられたガイドローラ27と、ガイドローラ27を、湾曲部32から搬送ローラ対26へ向かって搬送される記録用紙に当接して回転する第1姿勢と、搬送ローラ対26に挟持されて直線部33から第2搬送路25に搬送されるトレイ110を支持する第2姿勢とに姿勢変化可能に支持する支持機構35と、を具備する。
【選択図】図2

Description

本発明は、シート、及び薄板形状の被記録部材を支持するトレイが搬送される搬送装置、並びに当該搬送装置を備えた画像記録装置に関する。
画像記録装置は、被記録媒体を搬送して画像記録を行う。インクジェット方式の画像記録装置は、様々な被記録媒体に画像記録を行い得る。インクジェット方式の画像記録装置の被記録媒体として、記録用紙などのシートや、CDやDVDなどの薄板形状の部材が挙げられる。
また、画像記録装置においては、被記録媒体は、搬送路と称される経路を搬送されつつ画像記録が行われる。この搬送路には、湾曲されたものがある。記録用紙などのシートは、湾曲した搬送路に沿って撓むことが可能である。CDやDVDなどは、定形の記録用紙に対応した搬送路に合致するトレイなどに載置されて、搬送路を搬送されつつ画像記録が行われる。このトレイの搬送路は、直線形状が採用される。
従来より、前述されたような被記録媒体の種類に対応して2種類の搬送路を有し、これら2種類の搬送路の交差位置において姿勢変化可能なガイドが設けられて、当該ガイドによって、それぞれが対応する搬送路に被記録媒体又はトレイが案内される構成が知られている(特許文献1参照)。
特開2005−144931号公報
搬送路に沿って搬送されて湾曲するシートは、自身の腰によって真っ直ぐに弾性復帰しながら搬送路のガイド面に圧接する。この弾性復帰により生じるガイド面とシートとの摺動摩擦が、画像記録における搬送精度に影響することが懸念される。例えば、摺動摩擦が大きいために、目標搬送量より少なくシートが搬送されたり、摺動摩擦の変動によってシートの搬送量が不安定になることが想定される。
また、特許文献1に記載されたガイドは、記録用紙を案内する面と、CDなどが載置されたトレイを案内する面とが同一である。そのため、記録用紙などと比較して固いトレイが何度もガイドの面に対して摺動すると、ガイドの面が傷つくおそれがある。特に、搬送路が湾曲している形態では、記録用紙に対する摺動摩擦を軽減するために、POMに代表されるような摩擦係数が小さな素材が採用されるが、ガイドの面が傷つくことによって摺動摩擦が大きくなり、記録用紙が円滑に搬送されないおそれが生じる。
本発明は、前述された事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、シート、及び薄板形状の被記録部材を支持するトレイが搬送される搬送装置において、シートの摺動摩擦を軽減すると共に、トレイを安定して搬送することができる手段を提供することにある。
(1) 本発明に係る搬送装置は、シートの搬送方向に沿って、シートが湾曲されて案内される湾曲部、及びシートが直線状に延びて案内される直線部が配置された第1経路と、上記直線部から直線状に延びており、薄板形状の被記録部材を支持するトレイが案内される第2経路と、上記直線部に設けられており、上記シート又は上記トレイを挟持して搬送する搬送手段と、上記搬送手段より上記湾曲部側に設けられたガイドローラと、上記ガイドローラを、上記湾曲部から上記搬送手段へ向かって搬送されるシートに当接して回転する第1姿勢と、上記搬送手段に挟持されて上記直線部から上記第2経路に搬送されるトレイを支持する第2姿勢とに姿勢変化可能に支持する第1支持機構と、を具備する。
シートは、第1経路の湾曲部から直線部へと搬送される。トレイは、第1経路の直線部から第2経路へ搬送される。シートが搬送されるときには、ガイドローラが第1姿勢になる。このガイドローラが第1経路を搬送されるシートに当接して回転することによって、湾曲部を搬送されるシートの摺動摩擦が小さくなる。
トレイが搬送されるときには、ガイドローラが第2姿勢になる。このガイドローラがトレイを支持することによって、トレイが安定して搬送される。なお、ガイドローラによるトレイの支持は、トレイを下側から担ぐように支持するものであっても、トレイを上側から押さえることによって搬送手段と協働して支持するものであってもよい。
(2) 上記第1支持機構は、上記第2姿勢において、上記第1姿勢より上記搬送手段から離れた位置へ上記ガイドローラを移動させるものであってもよい。
これにより、搬送手段から第2姿勢のガイドローラまでの距離が長くなるので、トレイをより安定して搬送することができる。
(3) 上記搬送手段は、駆動ローラと、上記駆動ローラに従動する従動ローラと、上記従動ローラを、上記駆動ローラに接触する第3姿勢と、上記駆動ローラから離れる第4姿勢とに姿勢変化可能に支持し、かつ、第4姿勢において、第3姿勢より上記ガイドローラから離れた位置へ上記従動ローラを移動させる第2支持機構と、を具備するものであってもよい。
これにより、従動ローラから第2姿勢のガイドローラまでの距離が長くなるので、トレイをより安定して搬送することができる。
(4) 本発明に係る搬送装置は、上記ガイドローラが上記第1姿勢側へ移動するように付勢する付勢手段と、上記付勢手段により付勢された上記ガイドローラが、上記第1姿勢より上記搬送手段側へ移動することを規制する規制部材と、を更に具備するものであってもよい。上記ガイドローラは、上記直線部から上記第2経路へ向かうトレイが当接することによって、上記付勢手段による付勢に抗して上記第2姿勢へ姿勢変化される。
これにより、ガイドローラを姿勢変化させる駆動力を入力することなく、シート搬送時にガイドローラが第1姿勢にされ、かつトレイ搬送時にガイドローラが第2姿勢にされる。
(5) 上記ガイドローラとして、上記湾曲部の内側に配置されて回動可能なアームに回動自在に設けられて、上記第1姿勢と上記第2姿勢とに姿勢変化されるものが挙げられる。
(6) 上記ガイドローラは、上記第1経路の湾曲部に対して内側に配置されることが好ましい。
(7) 本発明は、上記搬送装置と、上記第1経路の直線部に設けられて、当該直線部を搬送されるシート、又はトレイに支持された被記録部材に画像記録を行う記録部と、を具備する画像記録装置として捉えられてもよい。
本発明によれば、第1姿勢のガイドローラが第1経路を搬送されるシートに当接して回転することによって、湾曲部を搬送されるシートの摺動摩擦が小さくなり、かつ、第2姿勢のガイドローラがトレイを支持することによって、トレイが安定して搬送される。これにより、シートの摺動摩擦を軽減すると共に、トレイを安定して搬送することができる搬送装置が実現される。
本発明の実施形態に係る複合機10の外観斜視図である。 プリンタ部11の内部構成を示す縦断面図である。 ガイドローラ27及び従動ローラ46等の構成を示す部分斜視図である。 ガイドローラ27及び従動ローラ46等の構成を示す部分斜視図である。 図3におけるV−V切断線による断面を示す部分断面図である。 トレイ110の構成を示す斜視図である。 トレイ110が搬送されている状態を示す縦断面図である。 図3におけるV−V切断線による断面において、トレイ110が搬送されている状態を示す部分断面図である。 トレイ110が搬送されている状態を示す縦断面図である。 図3におけるV−V切断線による断面において、トレイ110が搬送されている状態を示す部分断面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ本発明の好ましい実施形態が説明される。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一実施形態にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲でこの実施形態が適宜変更されることは言うまでもない。
[複合機10の概略構成]
図1に示されるように、複合機10は、下部に設けられたプリンタ部11と、上部に設けられたスキャナ部12と、正面上部に設けられた操作パネル14とを備えている。なお、本実施形態においては、矢印101で示される方向が複合機10の幅方向であり、矢印102で示される方向が複合機10の高さ方向であり、矢印103で示される方向が複合機10の奥行き方向である。また、図1においては、トレイ110が挿入される状態の複合機10が示されている。
複合機10は、プリント機能、スキャン機能、ファクシミリ機能及びコピー機能などの各種の機能を有している。プリント機能は、プリンタ部11によって発揮される。このプリンタ部11は、インクジェット方式によって画像記録を行う。なお、複合機10においてプリント機能以外の機能は任意であり、例えば、スキャン機能やコピー機能、ファクシミリ機能を有しないプリント機能のみを有するプリンタとして本発明の画像記録装置が実施されてもよい。
プリンタ部11の正面に開口13が形成されている。この開口13の内部に給紙カセット20が着脱可能に設けられている。給紙カセット20の詳細な構成については後述されるが、給紙カセット20に装填された記録用紙が、後述される搬送機構によってプリンタ部11内を搬送される。この搬送過程において、記録用紙に画像記録が行われる。
スキャナ部12は、いわゆるフラットベッドスキャナとして構成されているが、スキャナ部12の構成は、本発明に直接に関係しないので、ここでは詳細な説明が省略される。
操作パネル14は、プリンタ部11やスキャナ部12を操作するためのものであって、各種操作ボタンや液晶表示部を備えている。ユーザは、操作パネル14を操作することにより各種機能の設定や動作を実行することができる。例えば、ユーザは、記録用紙に画像記録を行うか、トレイ110に保持されたコンパクトディスク111(以下、「CD111」と略される。)に画像記録を行うかのモード設定などを操作パネル14への入力によって複合機10に指示することができる。記録用紙は、本発明におけるシートの一例である。CD111は、本発明における薄板形状の被記録部材の一例である。
[プリンタ部11の内部構成]
図2に示されるように、プリンタ部11は、給紙カセット20と、給紙カセット20から給送された記録用紙が搬送される第1搬送路23と、トレイ110が搬送される第2搬送路24と、第1搬送路23に設けられた記録部25と、第1搬送路23に設けられた搬送ローラ対26と、搬送ローラ対26より装置の背面側に設けられたガイドローラ27と、搬送ローラ対26のうちの従動ローラ46を支持する支持機構28とを備えている。第1搬送路23、第2搬送路24、搬送ローラ対26、ガイドローラ27及び支持機構28によって、本発明に係る搬送装置が構成されている。第1搬送路23が、本発明における第1経路に相当し、第2搬送路24が、本発明における第2経路に相当する。また、搬送ローラ対26が本発明における搬送手段に相当し、支持機構28が本発明における第2支持機構に相当する。
[給紙カセット20]
給紙カセット20は、プリンタ部11の底側に配置されている。給紙カセット20は、上面の一部が開口された矩形の箱状である。給紙カセット20の内部空間21には、複数枚の記録用紙が積層された状態に載置される。給紙カセット20に積載された記録用紙は、給紙ローラ30によって第1搬送路23に給送される。
排紙トレイ22は、給紙カセット20の上面の一部として構成されている。第1搬送路23から排出された記録用紙は、排紙トレイ22に積載される。
[第1搬送路23]
図2に示されるように、第1搬送路23は、記録用紙が湾曲されて案内される湾曲部32と、記録用紙が直線状に延びて案内される直線部33とを有する。湾曲部32は、給紙カセット20の奥側から上方へ向かって延びながら装置正面側(図2における右側)へ湾曲している。直線部33は、湾曲部32から装置正面側へ向かって排紙トレイ22付近まで直線状に延びている。記録用紙は給紙カセット20から湾曲部32及び直線部33へ順次搬送される。つまり、湾曲部32及び直線部33は、記録用紙が搬送される向きに沿って順に連続して配置されている。この湾曲部32及び直線部33によって、第1搬送路23は、いわゆるUターンパスを形成している。
湾曲部32及び直線部33は、記録部25やガイドローラ27等が配置されている箇所以外は、外側ガイド面と内側ガイド面とによって区画形成されている。なお、図2においては、外側ガイド面及び内側ガイド面を構成する各ガイド部材が省略されている。
[第2搬送路24]
図2に示されるように、第2搬送路24は、第1搬送路23の直線部33から装置奥側へ直線状に延びている。第2搬送路24も、外側ガイド面と内側ガイド面とによって区画形成されているが、図2においては、外側ガイド面及び内側ガイド面を構成する各ガイド部材が省略されている。第2搬送路24は、ガイドローラ27が配置されている箇所付近で第1搬送路23と交差している。各図には現れていないが、第1搬送路23は、第2搬送路24と交差する箇所に、トレイ110が通過可能な開口を有する。この開口は、例えばフラップなどによって適宜開閉される。
[給紙ローラ30]
図2に示されるように、給紙ローラ30は、給紙アーム31の先端に回転自在に軸支されている。給紙ローラ30は、給紙アーム31の回動によって給紙カセット20の内部空間21へ進入して、内部空間21に積載された最上位置の記録用紙と接触する。給紙ローラ30は、図示されていないモータから駆動伝達されて回転される。給紙ローラ30が給紙カセット20の記録用紙に圧接された状態で給紙ローラ30が回転されると、給紙ローラ30との摩擦力によって、最上位置の記録用紙が第1搬送路23へ給送される。
[ガイドローラ27]
第1搬送路23の湾曲部32には、湾曲内側にガイドローラ27が設けられている。このガイドローラ27は、支持機構35に支持されて第1姿勢と第2姿勢とに姿勢変化される。第1姿勢とは、湾曲部32から搬送ローラ対26へ向かって搬送される記録用紙に当接してガイドローラ27が回転する姿勢である。第2姿勢とは、搬送ローラ対26に挟持されて直線部33から第2搬送路24へ搬送されるトレイ110をガイドローラ27が支持する姿勢である。この支持機構35が、本発明における第1支持機構に相当する。
図3及び図4に示されるように、2個のガイドローラ27が装置の幅方向101において離間されて配置されている。この各ガイドローラ27の配置は、記録用紙及びトレイ110が通過する位置に対応して設定されている。各ガイドローラ27は、フレーム29に設けられた支持機構35によってそれぞれ支持されている。各ガイドローラ27及び支持機構35は、幅方向101における配置が異なる他は同様の構成なので、一方のガイドローラ27及び支持機構35を一例として、その詳細な構成が説明される。
図3から図5に示されるように、フレーム29には、第1アーム36を支持する一対の支持部37,38が、高さ方向102に沿って上向きに突出されている。この支持部37,38の間に第1アーム36が配置されている。第1アーム36は、幅方向101に沿ってそれぞれ外側へ突出する支軸39,40を有する。この支軸39,40が、支持部37,38に回転自在にそれぞれ支持されている。第1アーム36は、支持部37,38に支持された状態において、支軸39,40を中心として回動自在である。
第1アーム36の上端側は、ガイドローラ27に対応して切り欠かれており、その幅方向101の両端に軸支部41,42が設けられている。この軸支部41,42に支軸43が架け渡されて支持されている。この支軸43がガイドローラ27に対して挿通されており、ガイドローラ27は支軸43に対して回転自在である。
前述された支持機構35にガイドローラ27が支持されて、第1アーム36の回動に伴って、ガイドローラ27が第1姿勢と第2姿勢とに姿勢変化される。また、各図には現れていないが、第1アーム36の支軸39,40にはネジリコイルバネが設けられており、このネジリコイルバネによって、第1アーム36が第1姿勢側へ付勢されている。また、第1姿勢側へ付勢されている第1アーム36は、第1姿勢において支持部37,38と当接する。したがって、第1アーム36は、このネジリコイルバネの付勢力に抗する外力を受けない限りは、ガイドローラ27を第1姿勢に維持する。この支持部37,38が、本発明における規制部材に相当する。
ガイドローラ27は、直線部33から第2搬送路24へ向かうトレイ110が当接することによって、ネジリコイルバネによる付勢に抗して第2姿勢へ姿勢変化される。この第2姿勢において、ガイドローラ27は、第1姿勢より搬送ローラ対26から離れた位置へ移動する。
[搬送ローラ対26]
搬送ローラ対26は、第1搬送路23の直線部33において、記録用紙の搬送向きにおいて記録部25より上流側に配置されており、記録用紙又はトレイ110を挟持して搬送するものである。搬送ローラ対26は、駆動ローラ45と従動ローラ46とを有する。
駆動ローラ45と従動ローラ46とは、ほぼ高さ方向102に沿って対向されて対をなしている。駆動ローラ45は、幅方向101に沿って延びる1本のローラであり、記録用紙及びトレイ110の幅より十分に長い。駆動ローラ45は、図示されていないモータから駆動伝達されて回転する。
図3及び図4に示されるように、従動ローラ46は、駆動ローラ45のほぼ下側において、幅方向101に沿って複数が設けられている。各従動ローラ46は、隣り合う一対を一組として、支持機構28に支持されている。各従動ローラ46及び支持機構28は、幅方向101における配置が異なる他は同様の構成なので、一対の従動ローラ46及び支持機構28を一例として、その詳細な構成が説明される。
各図には現れていないが、フレーム29には、第2アーム47を支持する一対の部材が設けられており、この部材の間に第2アーム47が配置されている。第2アーム47は、幅方向101に沿ってそれぞれ外側へ突出する支軸48,49を有する。この支軸48,49が、支持部に回転自在にそれぞれ支持されている。第2アーム47は、支持部に支持された状態において、支軸48,49を中心として回動自在である。
第2アーム47の支軸48,49は、駆動ローラ45より湾曲部32側に配置されており、第2アーム47は、支軸48,49から駆動ローラ45の下方へ向かって延出されている。第2アーム47の延出端側は、一対の従動ローラ46に対応して2つの切欠きが設けられており、幅方向101に沿って軸支部50,51,52が所定の間隔で設けられている。この軸支部50,51,52に支軸53が架け渡されて支持されている。この支軸53が一対の従動ローラ46に対してそれぞれ挿通されており、従動ローラ46は支軸53に対して回転自在である。一対の従動ローラ46は、一方が軸支部50,51間に配置されており、他方が軸支部51,52間に配置されている。
図5に示されるように、第2アーム47とフレーム29との間にはネジリコイルバネ54が設けられている。ネジリコイルバネ54によって、第2アーム47が上側へ回動するように付勢されて、第2アーム47に支持された一対の従動ローラ46が駆動ローラ45に圧接される。従動ローラ46が駆動ローラ45に圧接する姿勢が、第3姿勢と称される。駆動ローラ45と従動ローラ46との間にトレイ110が進入すると、ネジリコイルバネ54の付勢力に抗して、第2アーム47がトレイ110の厚み分だけ下側へ押し下げられて、従動ローラ46が駆動ローラ45から離れる。トレイ110の厚み分だけ従動ローラ46が駆動ローラ45から離れた姿勢が、第4姿勢と称される。
図5に示されるように、第3姿勢において、従動ローラ46は、支軸48,49より上側に位置している。第3姿勢から第4姿勢へ第2アーム47が回動すると、従動ローラ46は、第2アーム47の延出長さを半径として、支軸48,49を中心とする円弧上に沿って移動し、第4姿勢においては、第3姿勢よりガイドローラ27との奥行き方向103に沿った距離が離れた位置へ移動する(図8参照)。
[排紙ローラ44、拍車58]
図2に示されるように、第1搬送路23の直線部33には、排紙ローラ44及び拍車58が設けられている。排紙ローラ44及び拍車58は、記録用紙の搬送向きにおいて記録部25より下流側に配置されている。排紙ローラ44及び拍車58は高さ方向103に対をなして配置されている。拍車58は、排紙ローラ44に対して接離可能であって、排紙ローラ44に圧接するようにバネ付勢されている。排紙ローラ44は、図示されていないモータから駆動伝達されて回転される。排紙ローラ44の回転は駆動ローラ45の回転と同期されている。排紙ローラ44及び拍車58に挟持された記録用紙は、排紙ローラ44の回転を受けて排紙トレイ22へ向かって搬送される。
[記録部25]
図2に示されるように、記録部25は、第1搬送路23の直線部33に配置されており、キャリッジ55及びプラテン56を備えている。キャリッジ55は、直線部33を挟んでプラテン56の上側に配置されている。キャリッジ55には、記録ヘッド57が搭載されている。同図には現れていないが、記録ヘッド57は、インク滴を吐出するノズルを有している。このノズルの開口がプラテン56側へ露出された状態で、記録ヘッド57がキャリッジ55に搭載されている。キャリッジ55は、図示されていないモータから駆動伝達されて、記録ヘッド57とともに幅方向101(図2において紙面に垂直な方向)へ往復移動する。キャリッジ55が移動されながら、記録ヘッド57から微小なインク滴がプラテン56上の記録用紙へ向かって選択的に吐出される。吐出されたインク滴が記録用紙又はCD111に着弾することによって、記録用紙又はCD111に画像が記録される。なお、インクは、図示されていないインクカートリッジから記録ヘッド57へ供給される。
[トレイ110]
図6に示されるように、トレイ110は、CD111より大きな平板であり、その上面にトレイ110が嵌め込まれる凹嵌部112が形成されている。凹嵌部112は、CD111に合致するドーナツ形状の溝であり、この凹陥部112にCD111が嵌め込まれることによって、トレイ110にCD111が固定されて、トレイ110の上面側にCD111の印刷面が露出される。
トレイ110において、複合機10に挿入される先端部113は、先端の厚みが薄く、後端へ向かって厚みが次第に増すようなテーパ形状である。このテーパ形状によって、搬送ローラ対26の間に先端部113が進入しやすい。先端部113には、幅方向101に沿った2カ所に切欠き114,115が設けられている。この切欠き114,115の配置及び大きさは、2個のガイドローラ27に対応して設定されている。切欠き114,115の奥面は、ほぼ高さ方向103に沿っている。この切欠き114,115の奥面が、後述されるCD111への画像記録において各ガイドローラ27のローラ面に当接される。
[記録用紙への画像記録]
記録用紙に画像記録が行われるときには、図2及び図5に示されるように、ガイドローラ27は第1姿勢であり、従動ローラ46は第3姿勢である。図示されていないモータの回転を受けて給紙ローラ30、駆動ローラ45及び排紙ローラ44が所定のタイミングで回転されて、給紙カセット20から第1搬送路23へ記録用紙が給送される。第1搬送路23の湾曲部32を搬送される記録用紙がガイドローラ27へ到達すると、記録用紙はガイドローラ27に接触しながら搬送ローラ対26へ向かって搬送される。記録用紙の摺接によってガイドローラ27が回転するので、第1搬送路23を搬送される記録用紙への摺動摩擦が軽減される。
記録用紙の先端が搬送ローラ対26へ到達すると、従動ローラ46が記録用紙の厚み分だけ若干退避して、記録用紙が搬送ローラ対26によって挟持される。この状態で駆動ローラ45の回転が記録用紙に伝達されて、記録用紙がプラテン56上へ搬送される。プラテン56上に記録用紙が搬送されると、駆動ローラ45が間欠して回転される。駆動ローラ45が停止されている間に、キャリッジ55が幅方向101へ往復移動され、その往復移動の間に記録ヘッド57からプラテン56上の記録用紙へインク滴が選択的に吐出される。このような駆動ローラ45の間欠した回転とキャリッジの往復移動が繰り返されることによって、記録用紙の所望の位置に所望の画像が記録される。画像記録が行われた記録用紙は、排紙ローラ44及び拍車58に挟持されて、排紙トレイ22上へ排出される。
[CD111への画像記録]
CD111に画像記録が行われるときには、図1に示されるように、CD111が、予めトレイ110に載置される。図示されていないモータの回転を受けて駆動ローラ45及び排紙ローラ44が所定のタイミングで回転される。図1に示されるように、トレイ110は、装置の正面側の開口13から第1搬送路23の直線部24へ挿入されるので、駆動ローラ45及び排紙ローラ44が回転される向きは、記録用紙が搬送される向きと逆向きである。図7に示されるように、第1搬送路23の直線部24に挿入されたトレイ110は、排紙ローラ44及び拍車58に挟持されて、プラテン56上へ搬送される。
トレイ110の先端部113が搬送ローラ対26へ到達すると、その先端部113が駆動ローラ45及び従動ローラ46との間へ進入して、図8に示されるように、従動ローラ46が、ネジリコイルバネ54の付勢力に抗して下方へ押し下げられる。つまり、従動ローラ46が、第3姿勢から第4姿勢へ姿勢変化される。この姿勢変化において、従動ローラ46は、ガイドローラ27から奥行き方向103において遠ざかる向きへ移動する。駆動ローラ45と従動ローラ46とに挟持されたトレイ110は、駆動ローラ45の回転を受けて、装置正面側から背面側(図7における左側)へ搬送される。
図7及び図8に示されるように、トレイ110の先端部113がガイドローラ27へ到達すると、先端部113の切欠き114,115の奥面がガイドローラ27に当接する。そして、図9及び図10に示されるように、さらにトレイ110が搬送されることによって、ガイドローラ27がトレイ110によって、ネジリコイルバネの付勢力に抗して斜め下方へ押し下げられる。つまり、ガイドローラ27が第1姿勢から第2姿勢に姿勢変化される。この姿勢変化において、ガイドローラ27は、搬送ローラ対26から奥行き方向103において遠ざかる向きへ移動する。第2姿勢のガイドローラ27は、トレイ110を下方から支持する。また、トレイ110の搬送に伴って回転する。
トレイ110に載置されたCD111の後端(図9における右端側の端)が、記録ヘッド57の直下を通過すると、駆動ローラ45及び排紙ローラ44が停止されて逆転される。これにより、トレイ110は、先端113と後端とが逆転して、装置背面側から装置正面側(図9における右側)へ搬送される。トレイ110に載置されたCD111が記録ヘッド57の直下へ再び搬送されると、駆動ローラ45が間欠して回転される。駆動ローラ45が停止されている間に、キャリッジ55が幅方向101へ往復移動され、その往復移動の間に記録ヘッド57からトレイ110上のCD111へインク滴が選択的に吐出される。このような駆動ローラ45の間欠した回転とキャリッジの往復移動が繰り返されることによって、CD111の所望の位置に所望の画像が記録される。画像記録が行われたCD111は、トレイ110に載置された状態で、装置正面側へ排出される。
[本実施形態の作用効果]
本実施形態に係る複合機10によれば、第1姿勢のガイドローラ27が第1搬送路23を搬送される記録用紙に当接して回転することによって、湾曲部32を搬送される記録用紙の摺動摩擦が小さくなり、かつ、第2姿勢のガイドローラ27がトレイ110を支持することによって、トレイ110が安定して搬送される。これにより、記録用紙の摺動摩擦を軽減されると共に、トレイ110が安定して搬送される。
また、支持機構35によって、第2姿勢のガイドローラ27が、第1姿勢より搬送ローラ対26から奥行き方向103へ離れた位置へ移動されるので、搬送ローラ対26と第2姿勢のガイドローラ27との奥行き方向103に沿った距離が長くなる。これにより、トレイ110がより安定して搬送される。
また、支持機構28によって、第4姿勢の従動ローラ46が、第3姿勢よりガイドローラ27から奥行き方向103へ離れた位置へ移動されるので、従動ローラ46と第2姿勢のガイドローラ27との奥行き方向103に沿った距離が長くなる。これにより、トレイ110がより安定して搬送される。
また、ガイドローラ27が、直線部33から第2搬送路24へ向かうトレイ110が当接することによって、ネジリコイルバネによる付勢に抗して第2姿勢へ姿勢変化されるので、ガイドローラ27を姿勢変化させるための駆動力を入力することなく、記録用紙が搬送される際にはガイドローラ27が第1姿勢にされ、トレイ110が搬送される際にはガイドローラ27が第2姿勢にされる。
なお、本実施形態においては、ガイドローラ27が第1搬送路23の湾曲内側に配置されているが、本発明において、ガイドローラ27は第1搬送路23の湾曲外側に配置されてもよい。
11・・・プリンタ部(画像記録装置)
23・・・第1搬送路(第1経路)
24・・・第2搬送路(第2経路)
25・・・記録部
26・・・搬送ローラ対(搬送手段)
27・・・ガイドローラ
28・・・支持機構(第2支持機構)
29・・・フレーム
31・・・給紙アーム
32・・・湾曲部
33・・・直線部
35・・・支持機構(第1支持機構)
37,38・・・支持部(規制部材)
45・・・駆動ローラ
46・・・従動ローラ
110・・・トレイ
111・・・CD(薄板形状の被記録部材)

Claims (7)

  1. シートの搬送方向に沿って、シートが湾曲されて案内される湾曲部、及びシートが直線状に延びて案内される直線部が配置された第1経路と、
    上記直線部から直線状に延びており、薄板形状の被記録部材を支持するトレイが案内される第2経路と、
    上記直線部に設けられており、上記シート又は上記トレイを挟持して搬送する搬送手段と、
    上記搬送手段より上記湾曲部側に設けられたガイドローラと、
    上記ガイドローラを、上記湾曲部から上記搬送手段へ向かって搬送されるシートに当接して回転する第1姿勢と、上記搬送手段に挟持されて上記直線部から上記第2経路に搬送されるトレイを支持する第2姿勢とに姿勢変化可能に支持する第1支持機構と、を具備する搬送装置。
  2. 上記第1支持機構は、上記第2姿勢において、上記第1姿勢より上記搬送手段から離れた位置へ上記ガイドローラを移動させる請求項1に記載の搬送装置。
  3. 上記搬送手段は、
    駆動ローラと、
    上記駆動ローラに従動する従動ローラと、
    上記従動ローラを、上記駆動ローラに接触する第3姿勢と、上記駆動ローラから離れる第4姿勢とに姿勢変化可能に支持し、かつ、第4姿勢において、第3姿勢より上記ガイドローラから離れた位置へ上記従動ローラを移動させる第2支持機構と、を具備する請求項1又は2に記載の搬送装置。
  4. 上記ガイドローラが上記第1姿勢側へ移動するように付勢する付勢手段と、
    上記付勢手段により付勢された上記ガイドローラが、上記第1姿勢より上記搬送手段側へ移動することを規制する規制部材と、を更に具備し、
    上記ガイドローラは、上記直線部から上記第2経路へ向かうトレイが当接することによって、上記付勢手段による付勢に抗して上記第2姿勢へ姿勢変化される請求項1から3のいずれかに記載の搬送装置。
  5. 上記ガイドローラは、上記湾曲部の内側に配置されて回動可能なアームに回動自在に設けられて、上記第1姿勢と上記第2姿勢とに姿勢変化されるものである請求項1から4のいずれかに記載の搬送装置。
  6. 上記ガイドローラは、上記第1経路の湾曲部に対して内側に配置されたものである請求項1から5のいずれかに記載の搬送装置。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の搬送装置と、
    上記第1経路の直線部に設けられて、当該直線部を搬送されるシート、又はトレイに支持された被記録部材に画像記録を行う記録部と、を具備する画像記録装置。


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