JP2011031986A - ラップフィルムの収納箱及びラップフィルムを切る方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ラップフィルムの収納箱をプラスチック又は金属製とする事によって収納箱を何回も繰り返して使い、ラップフィルムは使い切ったらこれのみを新品と交換して、収納箱や切り刃をその都度使い捨てにする資源の浪費を防ぎ、コストの低減を図ること。又、プラスチック又は金属製の収納箱は力や水分に対する抵抗力が強い事から、ラップフィルムが良く切れ、切れ味鋭い状態がいつまでも維持される様にすること、更にはラップフィルムが切れ味鋭く良く切れる切り方を提供することである。
【解決手段】ラップフィルムを幾周にも巻いたロールを回転自在に支持する軸又は軸受穴を有する収納箱本体1と、回動中心軸14から多数の鋸刃から成る切り刃16まで延びる回動可能に備えられた蓋体13とから収納箱を構成し、かつこの収納箱をプラスチック又は金属製とする。
【選択図】図1
【解決手段】ラップフィルムを幾周にも巻いたロールを回転自在に支持する軸又は軸受穴を有する収納箱本体1と、回動中心軸14から多数の鋸刃から成る切り刃16まで延びる回動可能に備えられた蓋体13とから収納箱を構成し、かつこの収納箱をプラスチック又は金属製とする。
【選択図】図1
Description
本発明は食品やその収納容器を包む(密閉)為のラップフィルムを収納する収納箱に係わり、更に詳しくはこの収納箱をプラスチック製又は金属製としたものであり、同時にラップフィルムが良く切れる様にした切り方に関するものである。
一般に上記ラップフィルムはロール状に巻かれて収納箱に収納されているが、この収納箱は紙製であり、内部のラップフィルムを使い切ったらその都度廃棄される。従って収納箱及びラップフィルムを切る為の切り刃が無駄になり、資源の浪費につながる。更に使用するのはラップフィルムのみであり、従ってその都度廃棄される収納箱及び切り刃の分だけコスト高になる、又、収納箱は紙製である為、ラップフィルムを無理に切ろうとして力を入れ過ぎ、収納箱や切り刃の変形、破れ、押し潰れなどが発生して次第に切れ味が悪くなり、濡れ手で扱う事により収納箱に水分が付着すると、この傾向がますます加速される事になる。
本発明の目的は、ラップフィルムの収納箱をプラスチック又は金属製とする事によって収納箱を何回も繰り返して使い、ロール状に巻いたラップフィルムを使い切ったらこれのみを新しいものに交換して、収納箱や切り刃をその都度使い捨てにする資源の浪費を防ぎ、コストの低減を図ろうとするところにある。同時にプラスチック又は金属製の収納箱や切り刃は紙製のものとは異なり力や水分に対する抵抗力が格段に強い事からラップフィルムが良く切れ、切れ味鋭い状態がいつまでも維持される様にするところにある。
本発明は上記目的を達成する為、ラップフィルムを幾周にも巻いたロールを回転自在に支持する軸又は軸受穴を有する収納箱本体と、回動中心軸から多数の鋸刃から成る切り刃まで延びる回動可能に備えられた蓋体とから構成され、かつ前記収納箱本体及び蓋体はプラスチック又は金属製である様にした。又、ラップフィルムを切れ味鋭く切る方法として、収納箱本体の底がほぼ水平である状態から所定角度だけ予め収納箱をその長手方向を軸に内側へ回転させておき、然る後に収納箱の一端部を中心に収納箱を外側へ回転させる様に動かしてラップフィルムを切る様にした。
本発明によればラップフィルムの収納箱をプラスチック又は金属製としてこれを何回も繰り返して使い、ラップフィルムのみ使い切ったら次々と新しいものに交換してゆくので、従来の様に収納箱をその都度廃棄する場合に比し資源の浪費が回避され、コストもこの分(紙製の収納箱の分)低減が可能である。又、本発明では収納箱にラップフィルムを幾周にも巻いたロールを回転させる軸又は軸受穴を有するので、ロールの回転がスムーズであり、従ってラップフィルムは常に軽く引き出され、かつロールの芯の直径を小さくして収納箱をコンパクトにする事ができる(同じ大きさの収納箱であれば、その分ラップフィルムを長く巻く事ができる。)更にはラップフィルムを切る方法として収納箱の底がほぼ水平である状態から所定角度だけ予め収納箱をその長手方向を軸に内側へ回転させておき、然る後に収納箱の一端部を中心に収納箱を外側へ回転させる様に動かして切るので、ラップフィルムは切り刃に180°近く反転した状態で当る様になると共に(従来はほぼ90°の角度で当るのみ)、ラップフィルムは先ずその一端部において破れが生じ、この破れが起点となって次々と切れてゆくので、弱い力で切れ味鋭く良く切れる様になる。従ってポリエチレンなどの非塩素系ラップフィルム(添加物なし)を使用しても切れ味が悪いなどの不便がないので、地球環境保護や食品安全性の問題に貢献する事ができる。
図1(イ)は本発明によるラップフィルムの収納箱を示し、この収納箱はラップフィルムを図1(ロ)の如く芯18の周りに幾周にも巻いたロールを収納する収納本体1と、回動中心軸14を中心に回動可能に備えられた蓋体13とから構成され、収納箱本体1及び蓋体13はプラスチック製か又は金属製(ステンレス鋼等)としてある。回動中心軸14はポリプロピレン等のプラスチック製であれば0.2〜0.3mm位の薄肉部として成形されるが、細い軸によって蓋体13が回動可能となる様に構成しても良い(この構造は公知であるので、図による説明は省略する)。16は多数の細かい鋸刃から成る切り刃で、一般には金属製とするが、プラスチック製でも良い(この切り刃16は軽く触れた位では指が切れない安全刃である)。蓋体13は回動中心軸14から角部13′を経て切り刃16まで延びており、補強の為に補強部材15が両側端部に備えられている。5は回動中心軸7(例えば薄肉部として成形)を中心に回動可能な開閉蓋で、この開閉蓋5を開く事によって図1(ロ)のロールを出し入れする事ができる。
即ちロールを入れて収納箱を使用中は開閉蓋5を閉じるのであり、小突起8が穴9にパチンと嵌り込む事によってその位置で固定される。蓋体13も同様に小突起(図示せず)が穴10にパチンと嵌り込む事によって完全に閉じた状態で(軽く)固定される。4は軸で、A方向から見た図を図1(ハ)に示すが、その断面は金型での成形の都合上、細長い長円形であり、図1(ハ)のB矢視図を図1(ニ)に示す。軸4の先端部4aは軸本体より少し外側へ突出しており、この部分で図1(ロ)の芯18の内周に接して支持する構造で、これにより芯18の端部にバリや傷があってもロールはひっかかりなしにスムーズに回転できる。又、軸4の根本部4bも軸本体より突出していて、この部分でロール及びその芯18の軸方向の動きを抑止し、収納箱本体1に直接当らない様にして摩擦を軽減している。図1(イ)で6は開閉蓋5に備えられた軸で、軸4と同じ構造であり、軸4及び6で図1(ロ)のロールが回動自在に支持され、軽くスムーズに回転する事ができる。図1(ロ)のロールは芯18の直径を小さくしても軸4、6により軽くスムーズに回転できるから、芯18の直径を小さくした分だけ収納箱がコンパクトになる。この場合、軸4を十分に長くすれば軸6がなくても軸4のみでロールを支持する事ができる。尚、芯18を回転自在に支持する方法として収納箱本体1側に軸4、6を備えるのではなく、芯18が嵌り込む軸受穴(図示せず)を備える様にする事も考えられる。2は手で収納箱を持つ際の指のひっかかり部である。収納箱本体1の角部は大きく丸めて丸角部3とし、収納箱を握り易くしてある(丸角部3を形成しないと収納箱が太くなり、握り難くなる)。17は蓋体13に備えられた押し部材で、蓋体13を閉じると収納箱本体1に備えられた嵌り込み部11に嵌り込む様になっている。嵌り込み部11は切り欠き状であり、ゴムなどの高摩擦部材12を有している(高摩擦部材12を嵌り込み部11に圧入したり、接着剤で固定するなど)。この為、開閉蓋5を開いて図1(ロ)のロールを挿入し、軸4、6によって支持する様にして開閉蓋5を閉じ、ラップフィルムを必要な長さだけ引き出したら、蓋体13を閉じればラップフィルムは押し部材17により嵌り込み部11に押し込まれる。従って切り刃16によりラップフィルムを切って蓋体13を開いても、ラップフィルムは高摩擦部材12の摩擦によりそのまま嵌り込み部11内に残り、収納箱本体1内の方に落ち込まないから、再びラップフィルムを引き出す時に摘み易くなる。尚、高摩擦部材12は図2(イ)の様に突片19を有する構造としても良い。この突片19を図示の如く嵌り込み部11の奥の方に向かって延びる様にすれば(もちろんそうでなくても効果はあるが)、ラップフィルムが抜け出す時は突片19がこれを妨げる方向に作用するから、ラップフィルムを固定しておく力が強くなる(突片19とラップフィルムとの摩擦の方が押し部材17とラップフィルムとの摩擦よりも遙かに大である)。嵌り込み部11を溝状とした実施例を断面図として図2(ロ)に示す。即ち、収納箱本体1に嵌り込み部11′が溝状に形成され、高摩擦部材12′を有しており、ラップフィルムは図1(イ)と同様に押し部材17により嵌り込み部11′内に押し込まれて固定される。もちろん、高摩擦部材12′は図2(ハ)の如く突片19′を有する構造としても良い。図2(ロ)において20は開け突起で、親指の付け根付近をこれに当てて(親指の先は図3の様に目印23に当てる)親指を引く様に動かすと蓋体13が開くから、収納箱を持った片手で蓋体13を開く事ができる(従来は両手を使って開いていた)。従って能率良く食品などを包む事ができ、便利である。尚、この開け突起20は本発明の他の実施例(図1、4など)にも適用できる。ところで図1ではラップフィルムを引き出して切り刃16により切った後にこれを固定しておく方法として、押し部材17、嵌り込み部11、高摩擦部材12を用いていたが、図2(ニ)の如く粘着剤21を収納箱本体1の所定面に塗布しておいても良いし、更には図2(ホ)の如く吸盤22を使用する事も考えられる。
即ちロールを入れて収納箱を使用中は開閉蓋5を閉じるのであり、小突起8が穴9にパチンと嵌り込む事によってその位置で固定される。蓋体13も同様に小突起(図示せず)が穴10にパチンと嵌り込む事によって完全に閉じた状態で(軽く)固定される。4は軸で、A方向から見た図を図1(ハ)に示すが、その断面は金型での成形の都合上、細長い長円形であり、図1(ハ)のB矢視図を図1(ニ)に示す。軸4の先端部4aは軸本体より少し外側へ突出しており、この部分で図1(ロ)の芯18の内周に接して支持する構造で、これにより芯18の端部にバリや傷があってもロールはひっかかりなしにスムーズに回転できる。又、軸4の根本部4bも軸本体より突出していて、この部分でロール及びその芯18の軸方向の動きを抑止し、収納箱本体1に直接当らない様にして摩擦を軽減している。図1(イ)で6は開閉蓋5に備えられた軸で、軸4と同じ構造であり、軸4及び6で図1(ロ)のロールが回動自在に支持され、軽くスムーズに回転する事ができる。図1(ロ)のロールは芯18の直径を小さくしても軸4、6により軽くスムーズに回転できるから、芯18の直径を小さくした分だけ収納箱がコンパクトになる。この場合、軸4を十分に長くすれば軸6がなくても軸4のみでロールを支持する事ができる。尚、芯18を回転自在に支持する方法として収納箱本体1側に軸4、6を備えるのではなく、芯18が嵌り込む軸受穴(図示せず)を備える様にする事も考えられる。2は手で収納箱を持つ際の指のひっかかり部である。収納箱本体1の角部は大きく丸めて丸角部3とし、収納箱を握り易くしてある(丸角部3を形成しないと収納箱が太くなり、握り難くなる)。17は蓋体13に備えられた押し部材で、蓋体13を閉じると収納箱本体1に備えられた嵌り込み部11に嵌り込む様になっている。嵌り込み部11は切り欠き状であり、ゴムなどの高摩擦部材12を有している(高摩擦部材12を嵌り込み部11に圧入したり、接着剤で固定するなど)。この為、開閉蓋5を開いて図1(ロ)のロールを挿入し、軸4、6によって支持する様にして開閉蓋5を閉じ、ラップフィルムを必要な長さだけ引き出したら、蓋体13を閉じればラップフィルムは押し部材17により嵌り込み部11に押し込まれる。従って切り刃16によりラップフィルムを切って蓋体13を開いても、ラップフィルムは高摩擦部材12の摩擦によりそのまま嵌り込み部11内に残り、収納箱本体1内の方に落ち込まないから、再びラップフィルムを引き出す時に摘み易くなる。尚、高摩擦部材12は図2(イ)の様に突片19を有する構造としても良い。この突片19を図示の如く嵌り込み部11の奥の方に向かって延びる様にすれば(もちろんそうでなくても効果はあるが)、ラップフィルムが抜け出す時は突片19がこれを妨げる方向に作用するから、ラップフィルムを固定しておく力が強くなる(突片19とラップフィルムとの摩擦の方が押し部材17とラップフィルムとの摩擦よりも遙かに大である)。嵌り込み部11を溝状とした実施例を断面図として図2(ロ)に示す。即ち、収納箱本体1に嵌り込み部11′が溝状に形成され、高摩擦部材12′を有しており、ラップフィルムは図1(イ)と同様に押し部材17により嵌り込み部11′内に押し込まれて固定される。もちろん、高摩擦部材12′は図2(ハ)の如く突片19′を有する構造としても良い。図2(ロ)において20は開け突起で、親指の付け根付近をこれに当てて(親指の先は図3の様に目印23に当てる)親指を引く様に動かすと蓋体13が開くから、収納箱を持った片手で蓋体13を開く事ができる(従来は両手を使って開いていた)。従って能率良く食品などを包む事ができ、便利である。尚、この開け突起20は本発明の他の実施例(図1、4など)にも適用できる。ところで図1ではラップフィルムを引き出して切り刃16により切った後にこれを固定しておく方法として、押し部材17、嵌り込み部11、高摩擦部材12を用いていたが、図2(ニ)の如く粘着剤21を収納箱本体1の所定面に塗布しておいても良いし、更には図2(ホ)の如く吸盤22を使用する事も考えられる。
次に本発明によるラップフィルムの切り方を説明する。図1をも参照して先ず図3(イ)の様に蓋体13を開いてラップフィルムを必要なだけ引き出したら親指を蓋体13の目印23に当てて蓋体13を閉じ(図3(イ)の状態は図1(イ)において蓋体13を閉じた状態に相当し、押し部材17の直上位に目印23がある−即ち、目印23は蓋体13の回動中心軸14側の角部13′付近にある)、この状態は収納箱本体1の底がほぼ水平である状態であるが、この状態から図3(ロ)の様に所定角度だけ(90°位が良い)予め収納箱をその長手方向を軸に内側へ回転させておき(矢印Cの方向に回転)、然る後に図3(ハ)の様に収納箱の一端部24(図では手前側の一端部)を中心に収納箱を矢印Dの如く外側へ回転させる様に動かして(素早く動かす)ラップフィルムを切り刃16により切るのである。こうするとラップフィルムは切り刃16に180°近く反転した状態で当る様になり(図3(ハ)の状態は、図1(イ)において蓋体13を閉じ、収納箱全体をその長手方向を軸に90°位内側へ回転させた状態に相当する)、従って切り刃16がラップフィルムに食い込み易くなると共に(従来ではほぼ90°の角度で当る為、食い込み難い)、図3(ハ)からも明らかな様にラップフィルムは先ずその一端部において破れが生じ、この破れが起点となって次々と(手前側へ)破れてゆくので、弱い力で切れ味鋭く良く切れる様になる(ラップフィルムに切り切16が一度に当ると強い力が必要であり、実際には切れない)。この場合、二点鎖線示の如くラップフィルムを切る為に収納箱を動かす方向(矢印D方向)とは反対方向に少しだけ収納箱を向けておき、然る後に反動をつける様に収納箱を矢印D方向に動かす様にすると切り刃16がラップフィルムに当る時の速度が大きくなるので(ラップフィルムにたるみが生じ、収納箱を回転させる速度が十分になってから切り刃16がラップフィルムに当る為)、切れ味が向上する。従来の紙製の収納箱でも図3の様にすれば切り刃16がラップフィルムに180°近く反転した状態で当り、切れ味が鋭くなりそうであるが、実際は切り刃16を支える部分が紙製である為、力に対する抵抗力がなく、切り刃16が収納箱本体から離れる様に大きく変形し(反る)、破れ・変形・押し潰れが発生し、全く切れない。本発明では収納箱がプラスチック又は金属製である為、力に対する抵抗力が大で、その様な不具合は起らない。そればかりでなく従来は切り刃16の直ぐ近くを親指で押える為、この状態からほぼ90°回転させる事は腕が痛くなって不可能に近い。本発明ではその様な事もない。図3(ハ)においては収納箱を掴んだ手を中心に収納箱を外側へ回転させながら横方向へ動かす様にしても良く切れ、これは図3(ハ)で説明した切り方と実質的には同じであると考えて良い。尚、図3(ハ)においては収納箱のもう1つの一端部24′を中心に収納箱を外側へ回転させる様に動かしても良い。
図4(イ)は図1(イ)の切り刃16に工夫を加えたもので、切り刃16′の端部付近16″において、切り刃16′がその端部に進むに従って蓋体13の先端部へ向かって斜線状に延びてゆく様に鋸刃の配列が為されている様にしたものである。これにより図3(ハ)の様に切り刃によりラップフィルムを切る時には、切り刃の端部付近16″における鋸刃の配列が斜線状である事によりラップフィルムは必ずその端部から順次鋸刃に当ってゆく様になり、切れ味が格段に向上する様になる。この切り刃16′は紙製の収納箱のものにおいて、従来から行なわれているラップフィルムの切り方で切っても切れ味が向上する事は明白である。図4(ロ)は図1(イ)において切り刃16を蓋体の回動中心軸14側から見て逆V字形としたものに相当し(正しくは切り刃を構成する鋸刃の配列を逆V字形)、これによりラップフィルムを切る時は先ず切り刃の頂点25′において小さな破れが生じ、この破れが起点となって次々と切れてゆく為弱い力で切る事ができ、切れ味が良好であるから、図3で説明したラップフィルムの切り方でなく従来の切り方でも良い様になる。従って親指で押さえる為の目印26′は図示の如く切り刃の頂点25′付近で良い。20は開け突起で、これは図2(ロ)で説明したものと同様である。但し、目印26′は図1(イ)と同じ位置として(図3(イ)参照)ここを親指で押えてラップフィルムを切っても良く(ラップフィルムは切り刃25に180°近く反転した状態で当る様になる為、切れ味が良くなる)、これに伴ない開け突起20、ひっかかり部2は図1(イ)と同じ位置に備えられる(ひっかかり部2の高さは指が切り刃25の頂点に当らない様に高くする)。ラップフィルムの切り方は、ラップフィルムを必要なだけ引き出したら蓋体13を閉じ、収納箱をその長手方向を軸に内側へ所定角度だけ予め回転させておき、然る後に収納箱を横方向へ動かす様にして切るのが良い。切り刃25の頂点25′の角度は小さい方が切れ味が良く、この為には図4(ハ)の如く切り刃の頂点を2〜3個(図では2個)とする事が考えられる。図4(ニ)は、収納箱本体1のラップフィルム引き出し口にラップフィルムの両端部が中央部と共に良く繰り出される様に、繰り出し部材26を備えたもので(ラップフィルムを引き出す時はその中央部を持つ為、どうしても両端部が繰り出し難い事がある)、これによりラップフィルムの両端部は繰り出し部材26に案内され、繰り出し易くなる。この繰り出し部材26は薄肉部として形成された回動中心軸27を中心に回動可能に備えられ、小突起28にひっかかって上方へ持ち上ってその機能が失なわれない様になっている。この繰り出し部材26は本発明の他の実施例にも適用できるものである。尚、開け突起20(図2(ロ)、図4(ロ)参照)は収納箱が紙製の従来のものにも適用できるものである(例えば3〜4mm位の厚さの厚紙を所定の形状に形成しておき、接着剤により所定の位置に接着しておくなど)。
1は収納箱本体、2はひっかかり部、3は丸角部、4・6は軸、5は開閉蓋、7は回動中心軸、8は小突起、9・10は穴、11は嵌り込み部、12は高摩擦部材、13は蓋体、14は回動中心軸、15は補強部材、16は切り刃、17は押し部材、18は芯、19は突片、20は開け突起、21は粘着材、22は吸盤、23は目印、24・24′は一端部、25は切り刃、26′は目印、26は繰り出し部材、27は回動中心軸、28は小突起、13′は蓋体の角部、11′は嵌り込み部、12′は高摩擦部材、19′は突片、16′は切り刃、16″は切り刃の端部付近、25′は切り刃の頂点である。
Claims (7)
- ラップフィルムを幾周にも巻いたロールを回転自在に支持する軸又は軸受穴を有する収納箱本体と、回動中心軸から多数の鋸刃から成る切り刃まで延びる回動可能に備えられた蓋体とから構成され、かつ前記収納箱本体及び蓋体はプラスチック製又は金属製である事を特徴とするラップフィルムの収納箱。
- 蓋体に備えられた押し部材によってラップフィルムが押し込まれる嵌り込み部を収納箱本体に備え、かつ前記嵌り込み部は高摩擦部材を有する構造である請求項1記載のラップフィルムの収納箱。
- 嵌り込み部が切り欠き状である請求項2記載のラップフィルムの収納箱。
- 親指の付け根付近で蓋体を開ける為の開け突起を蓋体に備えた請求項1ないし3のいずれかに記載の収納箱。
- 切り刃の端部付近において、切り刃がその端部に進むに従って蓋体の先端部へ向かって斜線状に延びてゆく様に各鋸刃の配列が為されている様にした請求項1ないし4のいづれかに記載のラップフィルムの収納箱。
- 請求項1記載のラップフィルムの収納箱において、蓋体の回動中心軸から角部を経て切り刃まで延びる蓋体の回動中心軸側の角部付近に親指を当てて切り刃によりラップフィルムを切る方法。
- 収納箱本体の底がほぼ水平である状態から所定角度だけ予め収納箱をその長手方向を軸に内側へ回転させておき、然る後に収納箱の一端部を中心に収納箱を外側へ回転させる様に動かしてラップフィルムを切る請求項6記載のラップフィルムを切る方法。
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JP2009207512A JP2011031986A (ja) | 2009-07-30 | 2009-07-30 | ラップフィルムの収納箱及びラップフィルムを切る方法 |
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Cited By (2)
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---|---|---|---|---|
JP2013086873A (ja) * | 2011-10-18 | 2013-05-13 | Mikio Harada | ラップフィルムカッター容器 |
JP2016108046A (ja) * | 2014-12-09 | 2016-06-20 | 功 自念 | 俎板状の補助具を有する切断刃つき包装用容器 |
-
2009
- 2009-07-30 JP JP2009207512A patent/JP2011031986A/ja not_active Withdrawn
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