JP2019210121A - ペン型テープ収納具及びペン型テープディスペンサー - Google Patents

ペン型テープ収納具及びペン型テープディスペンサー Download PDF

Info

Publication number
JP2019210121A
JP2019210121A JP2018109272A JP2018109272A JP2019210121A JP 2019210121 A JP2019210121 A JP 2019210121A JP 2018109272 A JP2018109272 A JP 2018109272A JP 2018109272 A JP2018109272 A JP 2018109272A JP 2019210121 A JP2019210121 A JP 2019210121A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tape
cylinder
shaft
slit
pen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018109272A
Other languages
English (en)
Inventor
末永卓
Suguru Suenaga
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanmido Co Ltd
Original Assignee
Kanmido Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanmido Co Ltd filed Critical Kanmido Co Ltd
Priority to JP2018109272A priority Critical patent/JP2019210121A/ja
Publication of JP2019210121A publication Critical patent/JP2019210121A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)
  • Adhesive Tape Dispensing Devices (AREA)

Abstract

【課題】携帯に適したペン型テープ収納具或いはペン型テープディスペンサーを提供する。【解決手段】筒軸方向Aに長いテープ収納用筒壁8の一側に前記筒軸方向Aに延びるテープ排出用のスリット12を形成させてなる軸筒6と、この軸筒6の端部10を閉塞する閉塞部材20とからなり、前記軸筒6は、前記テープ収納用筒壁8の外側に、前記スリット12に沿って、当該スリット12に離れるに従って側外方へ膨らむ膨出部14を設ける。この膨出部14の側外面を、前記スリット12から前記軸筒6の筒径方向Rに対する斜め外方へ延びるテープ案内用斜面15に形成するとともに、このテープ案内用斜面15の先端部15bと前記テープ収納用筒壁8の外表面との間に段差面17を形成させる。また前記テープ案内用斜面15の先端部15bにカッターCを付設する。【選択図】図1

Description

本発明は、ペン型テープ収納具及びペン型テープディスペンサーに関する。
近年、付箋の連続体を巻いてなるロールテープとして商品化することが行われている。
こうしたロールテープは、ロールテープを送り出すための回転機構(ローラーやネジ)とともに矩形箱型の容器に収納されたり(特許文献1)、先端が細く基部が太い液滴形状箱型のカッター本体に収納されている(特許文献2の図7参照)。
特開2006−35471 特開2008−179162
特許文献1〜2の収納具は、ロールテープの形態に合わせて箱型の本体に収納しているが、こうした形状であると嵩張るため、その収納具自体を例えば筆箱に入れたり、衣服のポケットに入れて携帯することが困難であった。
付箋及び各種テープ状物は、いざ使おうとするときにそれが見当たらないと不便である。例えば乗り物に乗っているときに書籍に付箋でマーキングしようとしても、手元にないので、そのマーキング作業を後回しにし、結局、マーキング作業を失念してしまったり、或いはマーキングすべき箇所が判らなくなったりして、非常に不効率である。
また特許文献1の収納具では、容器の吐出口からテープで巻き出して切り取るときに、ハサミで切断するか、手で千切る必要があった。ハサミで切断する場合には、予めハサミを用意しなければならず、周囲にハサミが見当たらずに面倒な思いをすることがある。また手でテープを千切るときには、千切った箇所で見栄えが悪くなったり、利用者が切断しようとした箇所と実際に切断された箇所との間にずれを生じ、所要の長さのテープを切り取ることができない可能性があった。
さらに吐出口のすぐ近くでテープが切れると、次にテープを引き出す際に、
(イ)吐出口から突出されたテープ部分の長さが、指で摘まむのに必要な長さ(摘み代という)未満であるために、ローラを回転操作する必要があり、面倒である
(ロ)回転機構が不意に逆回転することにより、テープの先端部が容器内に落ち込み、摘み操作が不可能になる
などの不都合を生ずるおそれがあった。
本出願人はこの問題を鋭意検討し、前記軸筒の外側に前記スリットに隣接して、テープを切断するのに有利な構造(テーパ案内斜面及び段差面、或いはこれら両面及びカッター)を含む部位(膨出部)を設けるというアイディアを着想した。
しかしながら、前記スリットの片側を設けると、テープディスペンサーのグリップ箇所との関係で右手利きの利用者及び左手利きの利用者の一方に扱いにくくなってしまう可能性がある。
本発明の第1の目的は、ペン型テープ収納具或いはペン型テープディスペンサーであって、携帯に適したものを提供することである。
本発明の第2の目的は、テープを切り取ることが容易なペン型テープ収納具或いはペン型テープディスペンサーを提供することである。
本発明の第3の目的は、右手利きの利用者及び左手利きの利用者のどちらにも扱い易いペン型テープ収納具或いはペン型テープディスペンサーを提供することである。
第1の手段は、ペン型テープ収納具であり、
筒軸方向Aに長くかつ当該筒軸方向の端部10の一方又は双方を開口端部とするテープ収納用筒壁8を有し、このテープ収納用筒壁8の一側に前記筒軸方向Aに延びるテープ排出用のスリット12を形成させてなる軸筒6と、
この軸筒6の端部10を閉塞する閉塞部材20とを具備する
ペン型テープ収納具であって、
前記軸筒6は、前記テープ収納用筒壁8の外側に、前記スリット12に沿って、当該スリット12に離れるに従って側外方へ膨らむ膨出部14を設け、かつ、この膨出部14の側外面を、前記スリット12から前記軸筒6の筒径方向Rに対する斜め外方へ延びるテープ案内用斜面15に形成するとともに、このテープ案内用斜面15の先端部15bと前記テープ収納用筒壁8の外表面との間に段差面17を形成させてなる。
本手段では、図1及び図2に示すように、筒軸方向Aに長いテープ収納用筒壁8を有する軸筒6の端部を閉塞部材20で閉塞するとともに、前記テープ収納用筒壁8の一側に前記筒軸方向Aに延びるテープ排出用のスリット12を形成させ、前記軸筒6は、前記テープ収納用筒壁8の外側に、前記スリット12に沿って、当該スリット12に離れるに従って側外方へ膨らむ膨出部14を設けている。そして、この膨出部14の側外面を、前記スリット12から前記軸筒6の筒径方向Rに対する斜め外方へ延びるテープ案内用斜面15に形成し、さらにこのテープ案内用斜面15の先端部15bと前記テープ収納用筒壁8の外表面との間に段差面17を形成させている。従ってこの段差を利用して、前記スリット12から引き出したテープ36を容易に切断することができる。
図示例では、テープ案内用斜面15の先端部15bにカッターCが付設されているが、こうしたカッターCが無くても、テープ36が比較的薄いときには、引き出されたテープ36のスリット寄りの半部を、テープ案内用斜面15の上に載せて当該斜面に圧接させて状態で、前記引き出されたテープ36の先端側を筒径方向R内側へ引っ張ることで容易に切断できる。またテープ36の幅方向に切り離し線(図示せず)を設けている場合には、当該切り離し線を前記テープ案内用斜面15の先端部15bに当ててテープ36の先端側を筒径方向R内側へ引っ張ることで破断させることができる。
「テープ案内用斜面」とは、スリット12から引き出されたテープ36を、テープの破断場所(前記段差面17の形成箇所)に導くための傾斜面である。
「ペン型」とは、例えば鉛筆・万年筆のように細長い形状をいう。
「軸筒」は、図示例では両端開口の筒体であるが、一方開口のものでも構わない。
「閉塞部材」は、図示例では、軸筒6の両端部10をそれぞれ閉塞する一対の閉塞具としているが、軸筒が一方開口のものであるときには、その開口された一方の端部10を閉塞する一つの閉塞具とすると良い。
第2の手段は、第1の手段を有し、かつ
前記テープ案内用斜面15の先端部15bにカッターCを付設した。
本手段では、図2に示すように、テープ案内用斜面15の先端部15bにカッターCを付設している。従ってカッターCを利用して容易にテープ36を切断することができる。
第3の手段は、第1の手段又は第2の手段を有し、かつ
前記軸筒6は、両端開放の筒体に形成するとともに、この軸筒6のうちの少なくとも両端部10を同径に形成し、
前記閉塞部材20として、前記軸筒6の両端部10のどちらにも着脱自在に嵌合できる一対の閉塞具を設け、かつ、
これら一対の閉塞具の一方を、前記軸筒6の端部10を閉塞する蓋体20Aに形成するとともに、一対の閉塞具の他方を、軸筒6に嵌合させた状態で前記蓋体20Aよりも軸筒6の筒軸方向に長いグリップ部材20Bに形成した。
本手段では、前記軸筒6は、両端開放の筒体である軸筒6のうちの少なくとも両端部10を同径に形成し、前記軸筒6の両端部10のどちらにも着脱自在に嵌合できる一対の閉塞具の一方を、前記軸筒6の端部10を閉塞する蓋体20Aに形成するとともに、一対の閉塞具の他方を、軸筒6に嵌合させた状態で前記蓋体20Aよりも軸筒6の筒軸方向に長いグリップ部材20Bに形成している。
この構成は、軸筒6を右手仕様及び左手仕様として兼用する上で有利である。図6(A)及び図6(B)に示す如く、軸筒6に対する蓋体20A及びグリップ部材20Bの位置を変えるだけでどちらの仕様にも対応出来るからである。
第4の手段は、第1の手段から第3の手段の何れかに記載したペン型テープ収納具4と、当該ペン型テープ収納具4の軸筒6内に収納されたロールテープ30とを具備するテープディスペンサーであって、
前記ロールテープ30は、軸部32の回りにテープ36を巻き付けてなるとともに、このテープ36の少なくとも一面に粘着面40を形成し、
前記ロールテープ30からスリット12を経由して外方へ巻き出されたテープ36の粘着面40が前記テープ案内用斜面15と向かい合うように前記ロールテープ30を前記軸筒6内に収納させた。
本手段は、前記ペン型テープ収納具4内に収納されたロールテープ30から前記スリット12を介して巻き出されたテープ36の一面に形成された粘着面40が前記テープ案内用斜面15と向かい合うように形成したものである。こうすることにより、前記段差を利用してテープ36を切り取った後に、切断箇所よりもスリット12寄りのテープ部分を、前記テープ案内用斜面15に粘着させることができる。この状態でテープ案内用斜面15は、テープ貼付面としての役割を果たし、ロールテープ30の不意の逆転により、残されたテープ36がスリット12を経て軸筒6内部へ落ち込んでしまうことを防止できる。
第1の手段に係る発明によれば、軸筒6のテープ収納用筒壁8の一側に筒軸方向Aに延びるテープ排出用のスリット12を形成するとともに、前記テープ収納用筒壁8の外側に、前記スリット12に沿って、当該スリット12に離れるに従って側外方へ膨らむ膨出部14を設け、かつ、この膨出部14の側外面を、前記スリット12から前記軸筒6の筒径方向Rに対する斜め外方へ延びるテープ案内用斜面15に形成するとともに、このテープ案内用斜面15の先端部15bと前記テープ収納用筒壁8の外表面との間に段差面17を形成させたから、この段差を利用してテープを容易に切断することができる。
第2の手段に係る発明によれば、前記テープ案内用斜面15の先端部15bにカッターCを付設したから、テープ36の切断がより容易となる。
第3の手段に係る発明によれば、前記軸筒6は、両端開放の筒体に形成するとともに、この軸筒6のうちの少なくとも両端部10を同径に形成し、前記閉塞部材20として、前記軸筒6の両端部10のどちらにも着脱自在に嵌合できる一対の閉塞具を設け、かつ、これら一対の閉塞具の一方を、前記軸筒6の端部10を閉塞する蓋体20Aに形成するとともに、一対の閉塞具の他方を、軸筒6に嵌合させた状態で前記蓋体20Aよりも軸筒6の筒軸方向に長いグリップ部材20Bに形成したから、同じ軸筒6を使いながら、利用者が蓋体20Aとグリップ部材20Bとを入れ替えることにより、右手仕様と左手仕様とを変更することができるから、利便性が高まる。
第4の手段に係る発明によれば、ロールテープ30からスリット12を経由して外方へ巻き出されたテープ36の粘着面40が前記テープ案内用斜面15と向かい合うように前記ロールテープ30を前記軸筒6内にさせたから、必要長さのテープ36をカッターCで切り取った後に、スリット12から外方へ巻き出された残りのテープ部分をテープ案内用斜面15に粘着させて留めるができるので、次のテープ切り取り作業が容易となる。
本発明の実施形態に係るペン型テープディスペンサーの側面図である。 図1のペン型テープディスペンサーの斜視図である。 図1のペン型テープディスペンサーの分解斜視図である。 図1のペン型テープディスペンサーの要部拡大図であり、同図(A)は要部を一方側から見た図、同図(B)は当該要部を反対側から見た図である。 図1のペン型テープディスペンサーの使用状態を、筒軸方向から見た説明図であり、同図(A)はテープを巻き出す作業の様子を示しており、同図(B)はテープの巻出し作業中に利用者が軸筒6を強く握ることで軸筒6が圧搾される現象を防止する作用を示している。 図1のペン型テープディスペンサーの使用状態を側方から見た説明図であり、同図(A)は、右手仕様での使用状態を、同図(B)は、左手仕様での使用状態をそれぞれ示すものである。
図1から図6は、本発明の実施形態に係るペン型テープディスペンサー2を示す。このペン型テープディスペンサー2は、ペン型テープ収納具4と、ロールテープ30とで構成される。
ペン型テープ収納具4は、軸筒6と、閉塞部材20とで構成されている。これら各部品は例えば合成樹脂で形成することができる。
前記軸筒6は、ペン型テープ収納具4の本体を構成する部材であり、筒軸方向Aに延びるスリット12を穿設したテープ収納用筒壁8を有し、このテープ収納用筒部8の外側に膨出部14を付設してなる。この膨出部14に関しては後述する。
前記テープ収納用筒壁8は、筒径に比べて長い筒軸aを有する。
また図示例では、前記テープ収納用筒壁8の外形は、ペンのように細長い棒状であり、筒軸方向の全長に亘って一定の径を有することが望ましい。テープ収納用筒壁8は、ロールテープを透視し易いように透明材料で形成することができる。
また図示例では、テープ収納用筒壁8は、円筒状であるが、特にこの形態に限定される必要はない。もっとも、テープ収納用筒壁8の筒孔9の断面を、円形又は円が内接可能な正多角形とすると、ロールテープを収納したときにテープ収納用筒壁8内部に無駄な空間(デットスペース)ができにくい。
また図示例では、前記テープ収納用筒壁8の筒軸方向の両端部10を、後述の閉塞具を嵌合させるための小外径部に形成しており、これら小外径部の外面には、図4に示す如く、周方向に長い圧接リブ11を突設している。
さらに図示例では、前記テープ収納用筒壁8は、筒軸方向Aの両端部10を開口する筒体として、どちらの端部10も後述のロールテープを挿入できるように設けている。もっともロールテープの挿入口はテープ収納用筒壁8のどちらかの端部10に開口すれば足り、他方の端部を閉塞する端板をテープ収納用筒壁8と一体に形成しても構わない。
前記テープ収納用筒壁8の一側には、筒軸方向Aに平行にテープ吐出口であるスリット12が形成されている。このスリット12は、テープ収納用筒壁8の少なくとも一方の端部10において、筒軸方向外方へ開口するように形成するとよい。このような構成することにより、前記一方の端部10からテープ収納用筒壁8内へロールテープ30を挿入する際に、ロールテープ30から引き出されたテープ36を前記スリット12内へ挿入させることがきる。そうすることで、テープ収納用筒壁8内へロールテープ30を収納する作業と、ロールテープ30から引き出したテープを前記スリット12に挿通させる作業とを同時に行うことができる。図示例のスリット12は、テープ収納用筒壁8の筒軸aの全長に亘って形成され、その両端で外方へ開口されている。
スリット12の一方孔縁b1と他方孔縁b2との間の隙間は、図5(A)に示す如く、テープ36の厚みに比べて十分に大きくとることが望ましい。
閉塞部材20は、前記軸筒6の両端部(第1端部10a及び第2端部10bという)にそれぞれ嵌合された一対の閉塞具として形成されている。これら閉塞具は、前記第1端部10a及び第2端部10bのどちらにも適宜嵌合することができる。
前記閉塞具は、軸筒6の各端部を閉塞できればどのような構造でもよい。好適な図示例では、一方の閉塞具を、端壁22aの外周から短周壁24aを突設してなる蓋体20Aに、また他方の閉塞具を、端壁22bの外周から長周壁24bを突設してなるグリップ部材20Bにそれぞれ形成している。これらの作用については後述する。
ロールテープ30は、軸部32の回りにテープ36を巻き付けることで構成される。本実施形態では、軸部32を、軸孔34を有する両端開口の筒体としている。
本実施形態では、前記ロールテープ30をテープ収納用筒壁8内に回動可能に挿入しているが、前記軸孔34に閉塞具の一方から突出する軸棒(図示せず)を通して、軸部32を回転可能に装着するとともに、軸棒の先端を閉塞具の他方に係止させるように設けても構わない。
前記テープ36の少なくとも一面は粘着面40に形成することが望ましい。具体的には、(イ)テープ36の基材の一面に形成した粘着層を帯状の剥離シート(図示せず)で覆ったものを、軸部32の回りに巻き付けてもよく、
(ロ)テープ36の基材の両面に粘着層を形成するとともに、その一面のみを剥離シートで覆ったものを、前記軸部32の回りに巻き付けてもよく、
(ハ)テープ36の基材の両面に粘着層を形成したものを、剥離シート無しで前記軸部32の回りに巻きてもよい。
本実施形態では、前記テープ36は、長手方向に一様に連続する通常のテープとしているが、長手方向に一定の長さでテープの幅方向に形成した切り離し線で区分し、区分された各テープ部分を、付箋としても形成してもよい。これら付箋は、長手方向の一端部裏面を粘着面とするとともに残りの部分を摘み部とすることで形成することができる。
本発明においては、前記テープ収納用筒壁8の外側に、前記スリット12に沿って前記膨出部14が付設されている。
この膨出部14は、筒軸方向Aから見て、片流れ形状に形成されている。片流れ形状とは、当該スリット12に離れるに従って、図5(A)に想像線で描くテープ収納用筒壁8の輪郭Pより側外方へ次第に膨らみ、最も膨出した箇所で内方へ反転して前記輪郭へ戻る形状をいうものとする。
当該膨出部14は、図示例では、前記軸筒6の筒軸方向全長に形成している。もっともこの構造は適宜変更することができる。
前記膨出部14の側外面は、前記スリット12の一方孔縁b1から前記軸筒6の筒径方向Rに対する斜め外方へ延びるテープ案内用斜面15に形成されている。
またテープ案内用斜面15の先端部15bとテープ収納用筒壁8の外面との間にほぼ筒径方向Rに延びる段差面17が形成されている。
テープ案内用斜面15の先端部15bと段差面17との間には、筒軸方向Aから見て、角部16が形成されている。この角部は鋭角(90度未満の角度)とすることができるが、直角又は鈍角に形成しても構わない。
図示例では、筒軸方向Aから見たテープ案内用斜面15の輪郭は緩いS字形を描いている。すなわち、前記スリットの一方端部10と連続する基端部15aから周方向やや外側へ延び、そして先端部15bに近づくと筒軸方向Aに漸近するように形成されている。もっともこの形状は適宜変更することができる。
本実施形態の膨出部14は、前記テープ収納用筒壁8の外側へ肉盛りした部位として、当該テープ収納用筒壁8と一体に形成されている。図示例では、材料を節減するために、図4(B)に示す如く、前記段差面17の適所を凹ませて肉抜き部14aを形成している。もっともこれらの構造は、適宜変更することができ、例えば膨出部14をテープ収納用筒壁8と別体に形成して、当該筒壁に組み付けたり、或いは接着などにより取り付けても構わない。
前記テープ案内用斜面15の先端部には、カッターCが付設されている。このカッターCは、前記筒軸方向Aのテープ案内用斜面15の長さの全長に亘って形成することが望ましい。
図示例では、前記カッターCを前記テープ収納用筒壁8の角部16の先端の形状をギザギザにすることにより、テープ収納用筒壁8の一体物として形成している。もっとも予め別体物として形成したカッター刃を前記テープ案内用斜面15の先端部にインサート成形などにより組み込んでも構わない。
また前記閉塞部材20は、軸筒6の圧搾変形を規制する軸筒変形規制手段Iを有する。前記軸筒6は、軸筒方向全長に亘ってスリットを穿設しているために、軸筒6の強度や材質次第であるが、利用者が軸筒6を強く握ることにより、図5(B)に想像線で示す如く、軸筒6が、スリット12を通る筒径方向に長く、楕円形に変形する可能性がある。そうなると、スリット12が狭まり、テープを巻き出しにくくなる。こうした不都合を、軸筒変形規制手段Iを設けることで防止することができる。
図示例では、前記軸筒変形規制手段Iとして、前記短周壁24a及び長周壁24bの内面には前記スリット12内へ挿入可能な回り留め突部26a、26bがそれぞれ付設されている。もっとも、この構造は、適宜変更することができる。例えば、前記回り留め突部に代えて、前記軸筒11の端部10を図示の小外径部から大内径部へ変更し、これら大内径部内へ、閉塞部材20の短周壁24a及び長周壁24bの対応する端部を嵌合するように設けても構わない。
前記構成において、テープ36を使用するときには、図5(A)に示す如く、ロールテープ30からスリット12を介して軸筒6の外側へテープ36を巻き出す。そして、外方へ巻き出されたテープの根元部分(スリット寄りの部分)を前記テープ案内用斜面15の上に押し付け、当該テープ案内用斜面15より先に延びたテープ部分を摘まんで内側へ引っ張ると、カッターCがテープ36に当接される。この状態で、テープ案内用斜面15の先端部15bとテープ収納用筒壁8の外面との間の段差を利用して、前記カッターCでテープ36を容易に切断することができる。
この状態で、テープ案内用斜面15の上に押し付けられたテープ部分は、粘着面40を介してテープ案内用斜面15に付着する。従って、ロールテープ30の不意の逆回転により、スリット12から外方へ引き出されたテープ部分が、軸筒6内へ落ち込み、次のテープ取り出し操作ができないという不都合を回避できる。
図6(A)及び図6(B)は、利用者の利き手に応じて、軸筒6の第1端部10a及び第2端部10bに対して、蓋体20A及びグリップ部材20Bの取付け位置を変更する使用例を示す。これにより、利用者は、自分の利き手を使ってスムーズにテープ36を切り取ることができる。
このような使い方をする理由を次に説明する。
本発明の構成では、スリット12に隣接する箇所にテープ案内用斜面15を含む膨出部14を形成している。この膨出部14は、利用者がペン型テープ収納具の一端側を把持してテープ収納スリット12からテープ36を引き出すときに、利用者の利き手側に位置していないと扱いにくい。軸筒6の両端部10をそれぞれ閉塞する一対の閉塞具が同一形態であれば、利用者がペン型テープ収納具4を持つ箇所を替えれば足りるが、一方の閉塞具を、筒軸方向Aにより長いグリップ部材20Bに形成した場合には、グリップ部材20Bを手前側に把持した状態で膨出部14がスリット12の右側にある右手仕様と、膨出部14がスリット12の左側にある左手仕様とができ、どちらを選んでも、それが利き手でない利用者にとって扱いにくくなってしまう。
本発明では、一対の閉塞具である蓋体20A及びグリップ部材20Bを、軸筒6の両端部10のどちらにも付け替えることができるようにして、前述の不便を解消したものである。
2…ペン型テープディスペンサー 4…ペン型テープ収納具
6…軸筒 8…テープ収納用筒壁 9…筒孔
10…端部 10a…第1端部 10b…第2端部 11…圧接リブ
12…スリット
14…膨出部 14a…肉抜き部 15…テープ案内用斜面 15a…基端部
15b…先端部 16…角部 17…段差面
20…閉塞部材(閉塞具) 20A…蓋体 20B…グリップ部材
22a、22b…端壁 24a…短周壁 24b…長周壁
26a、26b…回り留め用突部
30…ロールテープ 32…軸部 34…軸孔 36…テープ 40…粘着面
A…筒軸方向 a…筒軸 b1、b2…(スリットの)孔縁 C…カッター
I…軸筒変形規制手段 P…輪郭 R…筒径方向

Claims (4)

  1. 筒軸方向(A)に長くかつ当該筒軸方向の端部(10)の一方又は双方を開口端部とするテープ収納用筒壁(8)を有し、このテープ収納用筒壁(8)の一側に前記筒軸方向(A)に延びるテープ排出用のスリット(12)を形成させてなる軸筒(6)と、
    この軸筒(6)の端部(10)を閉塞する閉塞部材(20)とを具備する
    ペン型テープ収納具であって、
    前記軸筒(6)は、前記テープ収納用筒壁(8)の外側に、前記スリット(12)に沿って、当該スリット(12)に離れるに従って側外方へ膨らむ膨出部(14)を設け、かつ、この膨出部(14)の側外面を、前記スリット(12)から前記軸筒(6)の筒径方向(R)に対する斜め外方へ延びるテープ案内用斜面(15)に形成するとともに、このテープ案内用斜面(15)の先端部(15b)と前記テープ収納用筒壁(8)の外表面との間に段差面(17)を形成させてなる、
    ことを特徴とする、ペン型テープ収納具。
  2. 前記テープ案内用斜面(15)の先端部(15b)にカッター(C)を付設したことを特徴とする、請求項1に記載のペン型テープ収納具。
  3. 前記軸筒(6)は、両端開放の筒体に形成するとともに、この軸筒(6)のうちの少なくとも両端部(10)を同径に形成し、
    前記閉塞部材(20)として、前記軸筒(6)の両端部(10)のどちらにも着脱自在に嵌合できる一対の閉塞具を設け、かつ、
    これら一対の閉塞具の一方を、前記軸筒(6)の端部(10)を閉塞する蓋体(20A)に形成するとともに、一対の閉塞具の他方を、軸筒(6)に嵌合させた状態で前記蓋体(20A)よりも軸筒(6)の筒軸方向に長いグリップ部材(20B)に形成したことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載のペン型テープ収納具。
  4. 請求項1から請求項3の何れかに記載したペン型テープ収納具(4)と、当該ペン型テープ収納具(4)の軸筒(6)内に収納されたロールテープ(30)とを具備するテープディスペンサーであって、
    前記ロールテープ(30)は、軸部(32)の回りにテープ(36)を巻き付けてなるとともに、このテープ(36)の少なくとも一面に粘着面(40)を形成し、
    前記ロールテープ(30)からスリット(12)を経由して外方へ巻き出されたテープ(36)の粘着面(40)が前記テープ案内用斜面(15)と向かい合うように前記ロールテープ(30)を前記軸筒(6)内に収納させたことを特徴とするテープディスペンサー。
JP2018109272A 2018-06-07 2018-06-07 ペン型テープ収納具及びペン型テープディスペンサー Pending JP2019210121A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018109272A JP2019210121A (ja) 2018-06-07 2018-06-07 ペン型テープ収納具及びペン型テープディスペンサー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018109272A JP2019210121A (ja) 2018-06-07 2018-06-07 ペン型テープ収納具及びペン型テープディスペンサー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019210121A true JP2019210121A (ja) 2019-12-12

Family

ID=68846374

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018109272A Pending JP2019210121A (ja) 2018-06-07 2018-06-07 ペン型テープ収納具及びペン型テープディスペンサー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019210121A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6971431B2 (en) Tape dispenser
JP2004514623A (ja) ハンドヘルド型粘着テープディスペンサー
US7197831B2 (en) Closure system for a fill opening on a chalk line reel housing
US20230190428A1 (en) Dental flossing pick
US20050028388A1 (en) Pizza cutter
JP2006206110A (ja) ラップフィルムの格納用化粧箱
JP2006264745A (ja) ラップフィルムケース
JP2019210121A (ja) ペン型テープ収納具及びペン型テープディスペンサー
US6684924B1 (en) Tape dispenser
JP5942124B2 (ja) フィルムケース
JP4963933B2 (ja) 包装用容器
US20020125361A1 (en) Apparatus, system and method for dispensing paper from a paper roll
EP1183203B1 (en) Tape dispenser
KR101258992B1 (ko) 휴지케이스
EP1712372B1 (en) Pen with paper roll
JP3203681U (ja) 巻回ラップフィルム用内装部材およびラップフィルム製品
JP6470990B2 (ja) ペン型テープ収納具及びペン型テープディスペンサー
KR200356011Y1 (ko) 가요성 선단 지시 끈을 갖는 롤 형상의 접착 테이프
US20080008518A1 (en) Accessory for a writing utensil
US20030226574A1 (en) Dental floss dispenser
JP2011031986A (ja) ラップフィルムの収納箱及びラップフィルムを切る方法
JP2000033937A (ja) ラップフィルム収納体
JP2011056933A (ja) カートリッジ付筆記具
JP4895769B2 (ja) テープホルダ
JP3462741B2 (ja) 紙収納容器