JP2011031972A - 自立型袋 - Google Patents
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Abstract
【課題】柔軟性を有する合成樹脂製の袋自体が、開口状態を維持可能に自立することができ、古新聞の回収袋やゴミ入れ容器として利用可能な自立型袋を提供する。
【解決手段】柔軟性を有する合成樹脂シートからなる袋であって、前記袋を開口して使用するときに底辺部6を形成する部分を除いた側辺部5に、該側辺5aに沿って隣り合うシートを接合加工して自立支持部10を形成したことを特徴とする自立型袋。
【選択図】図1
【解決手段】柔軟性を有する合成樹脂シートからなる袋であって、前記袋を開口して使用するときに底辺部6を形成する部分を除いた側辺部5に、該側辺5aに沿って隣り合うシートを接合加工して自立支持部10を形成したことを特徴とする自立型袋。
【選択図】図1
Description
本発明は、柔軟性を有する合成樹脂製の袋自体が、開口状態を維持可能に自立することのできる自立型袋に関する。
従来、古新聞を回収するために、新聞販売店が購読者に配布している回収袋には、紙製の袋が広く用いられている。この紙製の回収袋は、配布時には畳んでおくことができ、使用時に開くと大きく開口して自立するから、読み終わった新聞を入れ易くて便利である。
一方、紙製の回収袋は、製造コストが嵩むために、近年では、安価なポリエチレン製の袋を古新聞の回収に用いるようになっている。
また、柔軟性を有する袋に古新聞等を収納しやすくするために、収納袋の中に挿入して袋の壁を鉛直状に支持する袋支持体や、この袋支持体を備えた収納袋は知られている(特許文献1参照)。
しかし、ポリエチレン製の回収袋は、薄くて柔軟性を有するという特性ゆえに、袋単体では自立せず、古新聞を入れるための開口状態を維持することができないという課題があった。このため、新聞の購読者は、読み終わった新聞を何処かに溜めておき、回収時に古新聞を回収袋に移す必要があり、不便であった。
また、特許文献1に記載の支持体を備えた収納袋は、新聞販売店が購読者に配布する回収袋として使用する場合には、支持体も一緒に配布する必要があるために、かえってコスト増になるという問題があった。
また、ポリエチレン製の袋をゴミ入れ袋として使用する場合には、袋をゴミ箱に被せたり、袋支持体で支持したりする必要があるが、袋単体で自立でき、ゴミ入れ容器として利用できれば便利である。
そこで、本発明は、柔軟性を有する合成樹脂製の袋自体が、開口状態を維持可能に自立することができ、古新聞の回収袋やゴミ入れ容器として利用可能な自立型袋を提供するものである。
本発明は、上記課題を解決するために、柔軟性を有する合成樹脂シートからなる袋であって、前記袋を開口して使用するときに底辺部を形成する部分を除いた側辺部に、該側辺に沿って隣り合うシートを接合加工して自立支持部を形成したことを特徴とする自立型袋を提供するものである。
また、本発明の自立型袋は、前記袋が、柔軟性を有する合成樹脂シートからなる筒状体の対向する部分を断面M字状に折り畳んで形成した一対の側面部と、前記一対の側面部に挟まれた一対の平面部とからなり、前記一対の平面部の下端を前記側面部と共にシールして形成したことを特徴とする。
また、本発明の自立型袋は、前記接合加工が熱圧着加工であることを特徴とする。
また、本発明の自立型袋は、前記自立支持部を各側辺から2〜10mm離れた部分に形成したことを特徴とする。
また、本発明の自立型袋は、前記自立支持部の上方に、間隔を空けて第2の接合加工部を形成したことを特徴とする。
また、本発明の自立型袋は、前記袋の上部に、一対の吊下部と、一対の紐状部を、前記袋と一体的に形成したことを特徴とする。
本発明の自立型袋は、柔軟性を有する合成樹脂シートからなる袋であって、前記袋を開口して使用するときに底辺部を形成する部分を除いた側辺部に、該側辺に沿って隣り合うシートを接合加工して自立支持部を形成した構成を有することにより、袋を開口して使用するときに、袋が自立支持部によって支持されて、袋単独で開口状態を維持して自立することができるから、袋をゴミ箱に被せたり袋支持体で支持したりする必要がなく、低コストで簡易のゴミ箱や古新聞回収袋を提供することができる。また、接合加工していない底辺部は柔軟性を有しているから、袋を簡単に開くことができる効果がある。
また、本発明の自立型袋は、前記袋が、柔軟性を有する合成樹脂シートからなる筒状体の対向する部分を断面M字状に折り畳んで形成した一対の側面部と、前記一対の側面部に挟まれた一対の平面部とからなり、前記一対の平面部の下端を前記側面部と共にシールして形成したことにより、シール部分を少なくして袋の製造コストを低減することができると共に、底辺部に接合部が形成されないから、底辺部の柔軟性を維持することができる効果がある。
また、本発明の自立型袋は、前記接合加工が熱圧着加工であることにより、簡単且つ低コストで自立支持部を形成することができる効果がある。
また、本発明の自立型袋は、前記自立支持部を各側辺から2〜10mm離れた部分に形成したことにより、と側辺との相互作用によって、袋の自立性を向上させることができる。
また、本発明の自立型袋は、前記自立支持部の上方に、間隔を空けて第2の接合加工部を形成したことにより、第2の接合加工部と自立支持部の間で袋を内側に折り曲げることができ、第2の接合加工部が袋の内側に折り曲げた部分を自立支持部に沿って保持することができる効果がある。
また、本発明の自立型袋は、前記袋の上部に、一対の吊下部と、一対の紐状部を、前記袋と一体的に形成したことにより、一対の吊下部を把持して袋を容易に持ち運ぶことができると共に、袋が古新聞やゴミで一杯になったときには、一対の紐状部を互いに結んで開口部を閉じることができる。また、吊下部と紐状部を袋と一体的に形成したことにより、これらを低コストで設けることができる効果がある。
本発明の実施の形態を図示する実施例に基づいて説明する。
本発明に係る自立型袋は、柔軟性を有する合成樹脂シートからなる袋であって、前記袋を開口して使用するときに底辺部6を形成する部分を除いた側辺部5に、該側辺5aに沿って隣り合うシートを接合加工して自立支持部10を形成してある。
本発明に係る自立型袋は、柔軟性を有する合成樹脂シートからなる袋であって、前記袋を開口して使用するときに底辺部6を形成する部分を除いた側辺部5に、該側辺5aに沿って隣り合うシートを接合加工して自立支持部10を形成してある。
図示の実施例において、袋本体1は、ポリエチレンシートからなる筒状体の対向する部分を断面M字状に折り畳んで形成した一対の側面部3,3と、一対の側面部3,3に挟まれた一対の平面部2,2とからなり、一対の平面部2,2の下端を側面部3,3と共にシールしてシール部9を形成してある。
図2に示すように、袋本体1は、筒状体の対向する部分を断面M字状に折り畳んで一対の側面部3,3を形成すると共に、一対の側面部3,3に挟まれた部分に一対の平面部2,2を形成し、側面部3と平面部2の境界に側辺部5を形成してある。
図1に示すように、袋本体1は、筒状体の下端を真直ぐに切断すると共に、筒状体の上端を、両サイド及び中央部が帯状に突出した山の字状に切断している。
図1に示すように、袋本体1は、対向する一対の平面部2,2の下端を、内側に折り畳まれた側面部3,3の下端と共に、ヒートシールしてシール部9を形成し、袋を形成している。
袋本体1は、対向する平面部2,2の両サイド上部の帯状部上端を、それぞれヒートシールしてシール部9,9を形成し、ループ状の吊下部7,7を袋本体1と一体的に形成している。また、対向する平面部2,2の中央上部の帯状部は、紐状部8,8を袋本体1と一体的に形成している。
袋本体1は、図5〜7に示すように袋を開口して使用するときに、底辺部6を形成する部分を除いた側辺部5に、この側辺5aに沿って隣り合う平面部2のシートと側面部3のシートを熱圧着加工し、自立支持部10を形成してある。
図1に示す実施例では、自立支持部10は、袋本体1の下端に形成したシール部9から、側面部3の幅長の1/2の長さだけ間隔を空けて、側辺5aに沿って設けている。また、本実施例では、底面部4の大きさが、新聞を四つ折りにしたサイズになるように構成してある。
また、図1に示す実施例では、自立支持部10は、側辺5aから5〜6mm離れた部分に形成している。自立支持部10は、側辺5aの極近くに設けると袋の自立性が悪くなり、側辺5aから余りに離れて設けると袋の容積が小さくなると共に自立性も向上しないから、各側辺5aから2〜10mm離れた部分に形成してあることが好ましい。
また、図1に示す実施例では、自立支持部10は筒状部の上端から数cm下の位置まで形成し、この自立支持部10の上方に数mmの間隔を空けて、側辺5aに沿って隣り合う平面部2のシートと側面部3のシートを熱圧着加工し、第2の接合加工部11を形成してある。なお、この第2の接合加工部11は設けない構成にすることも可能である。
自立支持部10及び接合加工部11は、熱圧着加工により形成されるものに限られず、超音波溶着や接着など、側辺5aに沿って隣り合う平面部2のシートと側面部3のシートを接合できる種々の加工により形成することができる。
また、自立支持部10及び接合加工部11の幅は、数mmと広くすることもできるが、側辺部5に接合部を形成して強度を付与できればよく、1mm程度で充分に自立性を維持することが可能である。
なお、袋本体1は、図1に示すように、吊下部7及び紐状部8を設けることなく、筒状体の上端を真直ぐに切断した構成にすることも可能である。また、吊下部7及び紐状部8は、袋本体1と一体的に形成されるものに限られず、接着などにより袋本体1に取り付けることも可能である。
また、袋本体1は、ポリエチレンシートで形成されていることが好ましいが、柔軟性を有する他の合成樹脂シートにより形成することも可能である。また、平面部2及び側面部3には、販売店名などの情報を印刷することができる他、デザインを施して美観を高めたり、広告PRその他の媒体面として用いたりすることもできる。
次に、本発明に係る自立型袋の使用方法について説明する。
袋本体1は、図1に示すように、折り畳まれた状態で新聞の購読者に配布される。図5に示すように、購読者が袋本体1を開口し、底面部4を下へ押し下げると、四角な底辺部6が形成される。このとき、四つ折りにした新聞を袋本体1の中に入れて、底面部4を下へ押し下げると、より簡単である。袋本体1は、4つの側辺部5に形成されている自立支持部10により、四角柱の態様を保つことができ、開口状態を維持して自立することができる。
図6に示すように、袋本体1は、自立支持部10と接合加工部11の間を折り目にして、そこから上の部分を内側に折り返すと、接合加工部11が内側に折り返した部分を自立支持部10に沿って保持して、綺麗な直方体の新聞回収袋を形成することができる。
袋本体1が古新聞で一杯になったときには、図7に示すように、内側に折り返していた部分を引き出し、一対の紐状部8,8を互いに結んで開口部を閉じることができる。購読者は、一対の吊下部7,7を把持して古新聞を容易に回収場所に運ぶことができる。
袋本体1が腰のある素材で形成されている等の場合には、自立支持部10及び接合加工部11は、図3及び図4に示すように、接合部の幅を広く設けて、各側辺5aに接して形成することも可能である。
また、自立支持部10及び接合加工部11は、各側辺部5に更に合成樹脂シートを添えて、熱圧着加工により形成することも可能である。
なお、本発明に係る自立型袋は、古新聞の回収袋に限られず、自立型ゴミ入れ袋や、物入れ袋として用いることも可能である。また、袋本体1は、紙おむつなどを入れた場合でも、そのまま袋本体1の上部を結んで処分することができるから、便利である。
1 袋本体
2 平面部
3 側面部
4 底面部
5 側辺部
5a 側辺
6 底辺部
7 吊下部
8 紐状部
9 シール部
10 自立支持部
11 接合加工部
2 平面部
3 側面部
4 底面部
5 側辺部
5a 側辺
6 底辺部
7 吊下部
8 紐状部
9 シール部
10 自立支持部
11 接合加工部
Claims (6)
- 柔軟性を有する合成樹脂シートからなる袋であって、前記袋を開口して使用するときに底辺部を形成する部分を除いた側辺部に、該側辺に沿って隣り合うシートを接合加工して自立支持部を形成したことを特徴とする自立型袋。
- 前記袋が、柔軟性を有する合成樹脂シートからなる筒状体の対向する部分を断面M字状に折り畳んで形成した一対の側面部と、前記一対の側面部に挟まれた一対の平面部とからなり、前記一対の平面部の下端を前記側面部と共にシールして形成したことを特徴とする請求項1に記載の自立型袋。
- 前記接合加工が熱圧着加工であることを特徴とする請求項1又は2に記載の自立型袋。
- 前記自立支持部を各側辺から2〜10mm離れた部分に形成したことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の自立型袋。
- 前記自立支持部の上方に、間隔を空けて第2の接合加工部を形成したことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の自立型袋。
- 前記袋の上部に、一対の吊下部と、一対の紐状部を、前記袋と一体的に形成したことを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の自立型袋。
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- 2009-08-05 JP JP2009182072A patent/JP2011031972A/ja active Pending
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