JP2011031612A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録対象のオブジェクトに対応する適切なインク吐出量に調整することで高画質な画像形成を行うこと。
【解決手段】記録ヘッドを少なくとも1つ用い、画像データに基づいて記録媒体にインクを吐出する画像形成装置であって、インクの吐出量が異なる複数のパターンを有するパターン群に対し、記録ヘッドの走査回数を変えて記録媒体に前記パターン群を複数形成するパターン形成手段と、記録媒体上に形成されたパターンの所定領域の光学特性を測定する測定手段と、画像データよりオブジェクトの種類を判断する判断手段と、光学特性に基づいて、オブジェクトの種類に対応するドットサイズを決定する決定手段と、決定手段により決定されたドットサイズに対応する吐出量に基づいて、記録媒体に画像を形成する画像形成手段とを備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、インクジェット方式で画像を形成する画像形成装置に関する。
従来から、画像記録装置として、多数のノズルを配列させたインクジェットヘッドを有し、このインクジェットヘッドと記録媒体を相対的に移動させながら、ノズルからインクを吐出することにより、記録媒体上に画像を形成するインクジェット記録装置が知られている。吐出されたインク滴は記録媒体に付着、広がることでドットを形成する。一つのドットの面積はインク滴の大きさ、すなわちインク吐出量と記録媒体とに大きく依存する。
また、インクジェット記録装置では、複数のインク滴サイズを使い分けることによって、同解像度の記録においても、階調数を増加させることができ、記録画像の高画質化を実現する。しかし、使い分けられるインク滴数の中で調整したインク滴のサイズは、記録媒体が異なることによって簡単に変動してしまう。多くのインクジェット記録装置においては、複数の記録媒体に対応した記録モードを備えることによって対処しているが、流通している全ての用紙に対応することは不可能である。また、同一の記録媒体であっても、生産ロットによって品質が異なる場合もある。同様に、インクジェット記録装置自体の個体差もあるため、調整されたインク滴サイズが、全ての記録装置に対して適切とは限らない。
ここで、インクジェット記録装置の個体差、多様な記録媒体差に対応して、適切なインク滴サイズを設定する技術がある。例えば、特開2001−162839号公報(特許文献1)には、インク吐出量を段階的に調整した検査パターンを記録媒体に記録し,光学特性を測定することにより、適切なインク吐出量を決定する。
しかし、従来技術では、記録対象のオブジェクトに最適なドットサイズを設定して印字するもの、或いは文字と写真でドットサイズを変えて打ち分けるものはない。ここで、記録対象のオブジェクトによって最適なインク滴サイズが異なることがわかっている。よって、従来技術では、記録媒体に対し一意に好適なドットサイズを決定しても、同じ記録媒体に対してはドットサイズを変更しないため、記録するオブジェクト毎にインク滴サイズを適切に調整することができないという問題点があった。
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、記録対象のオブジェクトに対応する適切なインク吐出量に調整することで高画質な画像形成を行うことができる画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の一観点における画像形成装置は、記録媒体に対して相対的に移動し、インクを吐出する複数の吐出口を前後移動方向と直交する方向に配列した記録ヘッドを少なくとも1つ用い、画像データに基づいて記録媒体にインクを吐出する画像形成装置であって、インクの吐出量が異なる複数のパターンを有するパターン群に対し、前記記録ヘッドの走査回数を変えて前記記録媒体に前記パターン群を複数形成するパターン形成手段と、前記記録媒体上に形成されたパターンの所定領域の光学特性を測定する測定手段と、前記画像データよりオブジェクトの種類を判断する判断手段と、前記光学特性に基づいて、前記オブジェクトの種類に対応するドットサイズを決定する決定手段と、前記決定手段により決定されたドットサイズに対応する吐出量に基づいて、前記記録媒体に画像を形成する画像形成手段とを備える。
また、本発明は、前述した画像形成装置を、コンピュータに実行させるためのプログラムとしても実現することができ、このプログラムを記録した記録媒体をコンピュータに読み取らせて実現することも可能である。
本発明によれば、記録対象のオブジェクトに対応する適切なインク吐出量に調整することで高画質な画像形成を行うことができる。
本発明に係るインクジェット記録システムの一例を示す図。 本発明の実施例1におけるカラーインクジェット記録装置に搭載される記録ヘッドの概略構成例を示す図。 実施例1のカラーインクジェット記録装置の記録ヘッドにおけるノズルの配置例を示す図。 記録用紙への双方向記録時における記録ヘッドの動作例を説明するための図。 画像形成装置の印刷制御部の概要を示す図。 実施例1に係る画像形成装置の機能構成の一例を示す図。 パターン形成手段の構成の一例を示す図。 文字や線画等、滲みのない輪郭やシャープネスが求められるオブジェクトに最適なドットサイズを示す図。 検査パターンの一例を示す図。 第1検査パターン群と第2検査パターン群との一例を示す図。 第1の検査パターンと第2の検査パターンの形成の一例を示す図。 サイズ決定手段の構成の一例を示す図。 光学濃度値とドットサイズとの関係を示す図。 第1及び第2検査用パターン群における同一のドットサイズで記録された検査パターンの光学濃度値の差分を示した図。 検査パターンによる光学濃度値の変化の一例を示す図。 紙面上のドットサイズが理想の幅Lのときのドットを示す図。 実施例1に係る画像形成装置のインク吐出制御処理の一例を示すフローチャート。 ドットサイズの決定処理の一例を示すフローチャート。 ドットサイズとオブジェクト形成の一例を示す図。
以下、添付図面を参照し、本発明の実施例について説明する。
[実施例1]
<記録システム及びハード構成>
図1は、本発明に係るインクジェット記録システムの一例を示す図である。図1に示すように、インクジェット記録システムは、インクジェット方式の画像形成装置(以下、インクジェット記録装置ともいう)100、パソコンなどのホストコンピュータ101を含む。
インクジェット記録装置100は、シリアル型のものであり、フレーム1に横架したガイドレール2、3にキャリッジ4を移動可能に装着する。また、インクジェット記録装置100は、キャリッジ4に記録ヘッド5を搭載して、図示しないモータ等の駆動源によってキャリッジ4を矢示A方向に移動可能とする。ガイド板6にセットされる記録媒体(印字媒体)である記録用紙7は、図示しない駆動源によってドライブギヤ8及びスプロケットギヤ9を介して回動されるプラテン10にて取り込まれ、プラテン10の周面と、プラテン10に圧接するプレッシャローラ11とによって矢示B方向に搬送可能となる。プラテン10は、送りノブ10aにて手動で回転させることもできる。そして、記録ヘッド5(キャリッジ4)を主走査方向(矢示A方向)に移動走査させながら、記録用紙7を副走査方向(矢示B方向)に搬送して、記録ヘッド5からインク滴を噴射させて記録用紙7に画像を印字する。
図2は、本発明の実施例1におけるカラーインクジェット記録装置に搭載される記録ヘッドの概略構成例を示す図である。図2(A)は、記録ヘッドの一例を示す図である。図2(A)に示すように、記録ヘッド5は、各色に応じた噴射ユニット12及び13を有する。通常、噴射ユニット12及び13が一体となった記録ヘッド5から、用紙表面にインク滴を飛ばして記録を行う。噴射ユニット12及び13は、それぞれ複数のインク噴射ノズルを有しており、それぞれ滴量が異なる複数サイズのインク(顔料系インク)を噴射することができる。なお、記録ヘッド5として複数色のインク滴を吐出する1個のインクジェットヘッドを用いて構成することもできる。
ところで、以上の説明は、液状のインクを吐出するカラーインクジェット記録装置100を代表例として述べている。一方、吐出機構として、圧電素子によるピエゾ効果を利用したものや、通電により発熱する発熱体を備える膜沸騰式を利用するもの、振動板とこれに対向する電極との間の静電気力で振動板を変位させてインク液室を加圧する静電型の画像形成装置を適用してもよい。
図2(B)は、記録ヘッド5から噴射されたインク滴が記録用紙7に記録される様子を示す。図2(B)に示すように、噴射されたインク滴は、着弾位置の中心から離れるほど、記録用紙7に薄く滲む。
図3は、実施例1のカラーインクジェット記録装置の記録ヘッドにおけるノズルの配置例を示す図である。図3に示すように、記録ヘッド5を構成するそれぞれの噴射ユニット12及び13は、それぞれ主走査方向と直交する方向(副走査方向)に並べて配置された液滴を吐出する複数のノズル18nで構成されるノズル列N1、N2が主走査方向に並べて配置されている。
図4は、記録用紙への双方向記録時における記録ヘッドの動作例を説明するための図である。図4において、記録ヘッド5は、主走査の順記録方向において、ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー(以下、K、C、M、Yと表記する)の順で噴射ユニット12及び13が配置されている。
カラーインクジェット記録装置100は、記録ヘッド5を主走査方向に往復させ、往方向への移動時及び復方向への移動時の双方において印字を行う(ノズルからインク滴を噴射する)。なお、記録ヘッド5における色の並び順や色数は、必ずしもこの例に限定されない。例えば、インクの特性や設計思想等により、異なった並び順や、より多くの色を扱えるものであってもよい。
ところで、上記では記録ヘッド5の主走査方向への往復移動における往方向及び復方向への移動時の双方において印字を行う例を示したが、往方向への移動時または復方向への移動時のどちらか片方のみにおいて印字を行ってもよい。
また、インクに関しても、顔料系インクだけでなく染料系インク等を用いてもよい。さらに、上記では記録ヘッド5がシリアルヘッドである場合について説明したが、記録ヘッド5としてラインヘッドを用いてもよい。
次に、画像形成装置の印刷制御部200の概要について説明する。図5は、画像形成装置の印刷制御部200の概要を示す図である。印刷制御部200は、装置全体の制御を司るCPU201と、CPU201が実行するプログラム、その他の固定データを格納するROM202と、画像データ等を一時格納するRAM203と、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための書き換え可能な不揮発性メモリ(NVRAM)204と、画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行なう画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号を処理するASIC205とを備えている。
また、印刷制御部200は、ホスト側とのデータ、信号の送受を行なうためのホストI/F206と、記録ヘッド5を駆動制御するためのデータ転送手段、駆動波形を生成する駆動波形生成手段を含むヘッド駆動制御部207と、キャリッジ4側に設けた記録ヘッド5を駆動するためのヘッドドライバ(ドライバIC)208と、主走査モータ30及び副走査モータ31を駆動するためのモータ駆動部210と、帯電ローラ26にACバイアスを供給するACバイアス供給部212と、エンコーダセンサ43、35からの各検出信号、環境温度を検出する温度センサなどの各種センサからの検出信号を入力するためのI/O213、光学センサ215からの信号をアナログデジタル変換するA/D変換器209などを備えている。また、印刷制御部200には、装置に必要な情報の入力及び表示を行なうための操作パネル214が接続されている。
ここで、印刷制御部200は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置、イメージスキャナなどの画像読み取り装置、デジタルカメラなどの撮像装置などのホスト側からの画像データ等をケーブル或いはネットを介してホストI/F206で受信する。
また、画像データ内におけるオブジェクトの区別についても、同様に受信する。そして、印刷制御部200のCPU201は、ホストI/F206に含まれる受信バッファ内の印刷データを読み出して解析し、ASIC205にて必要な画像処理、データの並び替え処理等を行なう。次に、処理された画像データはヘッド駆動制御部207からヘッドドライバ208に転送される。なお、画像出力するためのドットパターンデータの生成は後述するようにホスト側のプリンタドライバで行なっている。
ヘッド駆動制御部207は、上述した画像データをシリアルデータでヘッドドライバ208に転送する。また、ヘッド駆動制御部207は、画像データの転送及び転送の確定などに必要な転送クロックやラッチ信号、滴制御信号(マスク信号)などをヘッドドライバ208に出力する。さらに、ヘッド駆動制御部207は、ROM202に格納されている駆動信号のパターンデータをD/A変換するD/A変換器及び電圧増幅器、電流増幅器等で構成される駆動波形生成部及びヘッドドライバに与える駆動波形選択手段を含み、1の駆動パルス(駆動信号)或いは複数の駆動パルス(駆動信号)で構成される駆動波形を生成してヘッドドライバ208に対して出力する。
ヘッドドライバ208は、シリアルに入力される記録ヘッド5の1行分に相当する画像データに基づいてヘッド駆動制御部207から与えられる駆動波形を構成する駆動信号を選択する。選択された駆動波形は、記録ヘッド5の液滴を吐出させるエネルギーを発生する駆動素子(例えば前述したような圧電素子)に対して印加され、記録ヘッド5が駆動する。このとき、駆動波形を構成する駆動パルスを選択することによって、例えば、大滴(大インク滴)、中滴(中インク滴)、小滴(小インク滴)など、大きさの異なるインク滴を打ち分けることができる。
ここで、インク滴サイズとは、インクノズルから吐出されるインク滴のサイズのことをいい、ドットサイズとは、記録媒体に記録されるドットのサイズのことをいうとする。例えば、大のドットサイズを記録する場合、大のインク滴サイズを1滴、又は中のインク滴サイズを2滴打つなどして大のドットサイズを記録することができる。つまり、1つのドットサイズを記録する場合、インク滴の打ち方は複数ある。
また、CPU201は、リニアエンコーダを構成するエンコーダセンサ43からの検出パルスをサンプリングする。サンプリングして得られる速度検出値及び位置検出値と、予め格納した速度・位置プロファイルから得られる速度目標値及び位置目標値とに基づいて、CPU201は、主走査モータ30に対する駆動出力値(制御値)を算出する。またCPU201は、算出した駆動出力値によりモータ駆動部210を介して主走査モータ30を駆動する。
同様に、CPU201は、ロータリエンコーダを構成するエンコーダセンサ35からの検出パルスをサンプリングして得られる速度検出値及び位置検出値と、予め格納した速度・位置プロファイルから得られる速度目標値及び位置目標値とに基づいて、副走査モータ31対する駆動出力値(制御値)を算出する。また、CPU201は、算出した駆動出力値により、モータ駆動部210とモータドライバを介して副走査モータ31を駆動する。
なお、光学センサ215は、印刷した検査パターンを測定することによって濃度値を取得し、A/D変換器209に出力する。
<機能構成>
図6は、実施例1に係る画像形成装置の機能構成の一例を示す図である。画像形成装置100は、形成手段301、光学特性測定手段304、オブジェクト判断手段305、サイズ決定手段306を含む。形成手段301は、例えばCPU201、ヘッド駆動制御部207、ヘッドドライバ208、記録ヘッド5などにより実現され、サイズ決定手段306は、例えばCPU201及びヘッド駆動制御部207などにより実現される。光学特性測定手段304は、例えば光学センサ215により実現され、オブジェクト判断手段305は、CPU201などにより実現されうる。
形成手段301は、記録媒体(例えば記録用紙7)に対し、記録ヘッド5を走査してインクを吐出するパターン形成手段302及び画像形成手段303を含む。パターン形成手段302は、ドットサイズを決定するための検査パターンを記録媒体に形成する。検査パターン形成処理は、ユーザが明示的にドットサイズ調整を指示したり、トレイの開閉を機器が検知したりしたときに行われる。
図7は、パターン形成手段302の構成の一例を示す図である。図7に示すようにパターン形成手段302は、第1パターン形成手段321、第2パターン形成手段322を含む。ここで、パターンを構成するドットサイズと検査パターンの例について説明する。
図8は、文字や線画等、滲みのない輪郭やシャープネスが求められるオブジェクトに最適なドットサイズを示す図である。文字や線画などのオブジェクトには、上下方向に隣接するドット同士が僅かに接する程度のドットサイズが望ましい。
しかし、図8に示したドットサイズでは、インク滴による紙面の埋まりが不十分であり、写真やイメージ等、インク滴による紙面の埋まりや鮮やかさが求められるオブジェクトに対しては適していない。また、インク滴による紙面の埋まりや鮮やかさを優先したドットサイズは、文字や線画には大きすぎるため、適していない。
これは、記録対象のオブジェクトに求められる特性が異なることに起因しており、文字や線画に最適なドットサイズは絞ることが望ましく、逆に写真やイメージに最適なインク滴には鮮やかさや濃さが求められるため、文字よりも大き目のドットサイズが好ましい。
なお、ここで言う、滲みのない輪郭やシャープネスが求められるオブジェクトとは、文字や線画を指し、インク滴による紙面の埋まりや鮮やかさが求められるオブジェクトとは、写真やグラフィックを指す。
図9は、検査パターンの一例を示す図である。図9に示すように、検査パターンは、規則的に配列された複数のドットから構成される。また、それぞれドットサイズの異なる複数の検査パターンを検査パターン群と呼ぶ。ドットサイズは、検査パターン毎に段階的に増加、又は減少させることが望ましい。
図9に示す例では、3×3のドットからなる検査パターンを、検査パターンAから検査パターンEの順に段階的にドットサイズを大きくした検査パターン群である。検査パターンの数や、検査パターンに含まれるドットの数は図9に示す例に限られるものではない。
また、図9に示す検査パターン群は、一つのインク滴サイズで形成されてもよい。例えば、パターン形成手段302は、大、中、小のインク滴のうち、大のインク滴のインク吐出量を変化させることで、図9に示すような検査パターン群を形成する。
図7に戻り、第1パターン形成手段321は、複数の検査パターンからなる第1検査パターン群を記録媒体に形成する。なお、第1パターン形成手段321は、記録ヘッド5の一回の走査で第1検査パターン群に含まれる第1の検査パターンを記録媒体に形成する。
第2パターン形成手段322は、複数の検査パターンからなる第2検査パターン群を記録媒体に形成する。なお、第2パターン形成手段322は、記録ヘッド5の複数回(例えば2回)の走査で第2検査パターン群に含まれる第2の検査パターンを記録媒体に形成する。また、第1検査パターン群と第2検査パターン群とは、検査パターンの構成は同様であるが、形成の仕方、つまり、記録に要する記録ヘッド5の走査回数が異なる。
図10は、第1検査パターン群と第2検査パターン群との一例を示す図である。第1検査パターン群、第2検査パターン群ともに検査パターンAから検査パターンEまでを有し、AからEの順にドットサイズが大きくなる。記録媒体には、第1検査パターン群、第2検査パターン群がそれぞれ少なくとも1つ以上記録される。
図11は、第1の検査パターンと第2の検査パターンの形成の一例を示す図である。図11に示すように、第1の検査パターンは、記録ヘッド5の一回の走査で形成されるのに対し、第2の検査パターンは、記録ヘッド5の二回の走査で形成される。さらに、第2の検査パターンは、一回の走査では、それぞれ隣接しないドットが形成され、二回の走査を行うことで第2の検査パターンが形成される。
つまり、第1検査パターン群を記録する方法は、インク滴の着弾位置を示すデジタルデータ上において、記録ヘッド5の一度の走査で記録するインク滴同士が隣接する記録方法である。一方、第2検査パターン群を記録する方法は、インク滴の着弾位置を示すデジタルデータ上において、記録ヘッド5の一度の走査で記録するインク滴同士が隣接しない記録方法である。
なお、パターン形成手段302は、複数の検査パターンを形成する際、インク吐出量や滴サイズを段階的に変化させるとよい。また、インク吐出量や滴サイズの変更方法としては、記録ヘッド5の駆動電圧、駆動波形、インク吐出スピード等の少なくとも1つを変更することが挙げられるが、目的とするインク吐出量や滴サイズが得られるのであれば、必ずしもこれに限られるものではない。
また、パターン形成手段302は、第1検査パターン群及び第2検査パターン群で異なる記録方法を用いるが、紙面上でのインク滴同士の接触による滲みのみの特性を捉えるため、インクジェット記録装置の記録周波数、使用する滴構成、使用ノズルを、第1及び第2検査パターン群とで同一にすることが望ましい。
また、パターン形成手段302は、検査パターンを形成する際、複数の滴サイズ(例えば、大、中、小)を用いるのではなく、単一サイズのインク滴を用いることが望ましい。第1検査パターン群及び第2検査パターン群の両方に対しても単一サイズのインク滴を用いるのが望ましい。単一サイズのインク滴であっても、吐出量を変化させたり、吐出回数を変化させたりすることにより、ドットサイズを変化させることができる。
さらに、パターン形成手段302は、検査パターンを形成する際、インク滴の着弾位置を示すデジタルデータ上において、記録媒体に対して相対的に移動する記録ヘッド5の移動方向と平行な方向に等間隔及び/又は移動方向と直交する方向に等間隔でインク滴を配置することが望ましい。ドットサイズの増大に伴う濃度増加を捉えるためである。
図6に戻り、画像形成手段303は、後述するサイズ決定手段306により決定されたドットサイズに対応するインク吐出量に設定して記録媒体に画像を形成する。なお、画像形成手段303は、画像データのオブジェクト毎にインク吐出量を設定して画像を形成することができる。
光学特性測定手段304は、光学センサ215を用いて記録媒体に記録された検査パターンの光学特性を測定する。具体的には、光学特性測定手段304は、各検査パターンの所定領域の光学濃度値を測定する。ここでは、所定領域の平均の光学濃度値を用いるとする。
また、光学特性測定手段304は、第1検査パターン群の検査パターンと第2検査パターン群の検査パターンとについて、同じドットサイズの検査パターンの光学濃度値の差分を求める。測定された光学濃度値及び/又は求められた光学濃度値の差をサイズ決定手段306に出力する。
オブジェクト判断手段305は、画像データからオブジェクトの種類を判断する。また、オブジェクト判断手段305は、画像データに複数のオブジェクトが存在する場合は、複数のオブジェクトに対して種類を判断する。ここで、オブジェクトの判断手法として、以下の方法が考えられる。
(1)パターンマッチングによる方法
オブジェクト判断手段305は、パターンマッチングを用いて文字や線画、イメージや写真などの種類を判断する。オブジェクト判断手段305は、文字や線画を特定のパターンとして記憶しておき、特定のパターンに画像データがマッチするか否かを判定する。同様に、オブジェクト判断手段305は、イメージや図形なども特定のパターンとして記憶しておき、特定のパターンにマッチするか否かを判定する。つまり、オブジェクト判断手段305は、パターンマッチングを行うことで、オブジェクトの種類を判断することができる。
(2)属性情報を用いた方法
オブジェクト判断手段305は、ホストコンピュータ(情報処理装置)101から入力される印刷データにオブジェクトの内容を示す属性情報が付加されている場合は、属性情報を読み取ることでオブジェクトが文字や線画のように細いラインで構成されるオブジェクトであるのか、写真やイメージのオブジェクトであるのかを判定する。
オブジェクト判断手段305は、上記の(2)の方法をデフォルトとして用い、オブジェクトの内容を示す属性情報が付加されていない場合は、(1)の方法を用いるようにすればよい。オブジェクト判断手段305は、いずれかの手法を用いて判断したオブジェクトの種類をサイズ決定手段306に出力する。
サイズ決定手段306は、オブジェクト判断手段305から取得したオブジェクトに対応するドットサイズを決定する。ドットサイズの決定は、光学特性測定手段304から取得した光学濃度値に基づく。
図12は、サイズ決定手段306の構成の一例を示す図である。図12に示すように、サイズ決定手段306は、第1サイズ決定手段361、第2サイズ決定手段362、中間サイズ決定手段363を含む。
第1サイズ決定手段361は、第1検査パターン群の各検査パターンの光学濃度値と閾値とを比較し、検査パターンの光学濃度値が閾値を超えた場合に、閾値を超えた検査パターンのドットサイズを第1のドットサイズとして決定する。閾値は例えば濃度飽和値とする。また、第1サイズ決定手段361は、閾値以下の最大の検査バターンのドットサイズを第1のドットサイズとして決定してもよい。
図13は、光学濃度値とドットサイズとの関係を示す図である。図13に示すように、ドットサイズを徐々に増加させた場合、あるドットサイズより大きくしても濃度増加が得られない点111(濃度飽和値)がある。この点111は、ドットサイズの増大による濃度増加が飽和してしまう境界を示す。この点111でのドットサイズを、インク滴による紙面の埋まりや鮮やかさを優先するオブジェクトに対する最適なドットサイズ(第1のドットサイズ)とする。
このとき、インク滴による紙面上の埋まりは点111の手前の点110で満たされており、紙面上の埋まりが得られた後にも、ドットサイズの増大に伴う濃度増加が得られることがわかっている。よって、ドットサイズが常に一定に吐出できるとは限らず、ばらつきをもつ場合には、紙面の埋まりや鮮やかさを優先するオブジェクトに対する最適なドットサイズを、点110から点111の間のドットサイズにすることが望ましい。
図12に戻り、第2サイズ決定手段362は、第1及び第2検査パターン群の同じドットサイズの検査パターンの光学濃度値の差と閾値を比較し、光学濃度値の差が閾値を超えた場合に、閾値を超えた検査パターンのドットサイズを第2のドットサイズとして決定する。閾値は例えば0とする。
図14は、第1及び第2検査用パターン群における同一のドットサイズで記録された検査パターンの光学濃度値の差分を示した図である。図14に示すように、ドットサイズを徐々に増加させた場合、紙面上で隣接するドット同士が接触するドットサイズ112になるまでは、第1及び第2の検査パターンの光学濃度値の差はない。しかし、ドット同士が接触してからは、第1の検査パターンと第2の検査パターン間の濃度値の差がドットサイズの増大に伴い徐々に増加する。
これは、インク滴の着弾位置を示すデジタルデータ上において、一度の走査で記録するドット同士が隣接しない第2検査パターンに対して、一度の走査で記録するドット同士が隣接する第1検査パターンのインク滴が、より紙面上で滲み易いからである。従って、第1検査パターンの方が、光学センサ215により取得する濃度値として、大きくなるためである。
図15は、検査パターンによる光学濃度値の変化の一例を示す図である。図15は、紙面上のドットサイズに対する光学濃度値の変化について、検査パターン毎に示している。図15に示す実線が、第1検査パターンを示し、点線が第2検査パターンを示す。前述したように、ドット同士が接触するドットサイズLよりもドットサイズが大きくなると、第1検査パターンの光学濃度値が第2検査パターンの光学濃度値よりも増加する。ドットサイズLは、理想ドットサイズ(理想の幅)とする。その後、第1検査パターンの光学濃度値は、ドットサイズ√2Lで第2検査パターンの光学濃度値と同じになり、飽和する。
これは、紙面に滴下するインク滴における紙面上の性質による。インク滴は、滴下されたインク滴が形成するドット同士が隣接すると、紙面上では、急激に滲みやすくなるという性質を持つからである。これにより、理想では残るはずの空隙部分もインク滴で占められることになり、光学センサ215によって取得する光学濃度値が大きくなってしまう。そして、ドットサイズが、紙面上で空隙部分がなくなる√2Lの大きさになると、ドットの形成方法に関わらず、紙面上では空隙がなくなり、それぞれの検査パターンの光学濃度値は変わらなくなる。
図16は、紙面上のドットサイズが理想の幅Lのときのドットを示す図である。図16に示すように、ドットサイズが理想の幅Lのときに隣のドット同士が隣接する。また、図16に示す斜線部分は、空隙を示す。ドットサイズがLより大きく√2Lより小さい場合、同じドットサイズであっても、第1検査パターンの方が、第2検査パターンよりも空隙は狭く、光学濃度値は大きい。
本実施例では、前述した特性に着目し、異なる記録媒体であっても適切なドットサイズが取得できるように、パターン形成方法を変えてそれらの濃度値を測定し、最適なドットサイズを決定することができる。
そこで、同一の検査パターンでありながら、第1の検査パターンと第2の検査パターンの記録方法の違いによって濃度値の差が現れた点112のドットサイズを、滲みのない輪郭やシャープネスを優先するオブジェクトに対する最適なドットサイズ(第2のドットサイズ)とする。
図12に戻り、中間サイズ決定手段363は、第1のドットサイズと第2のドットサイズとの平均のドットサイズを第3のドットサイズとして決定する。
サイズ決定手段306は、第1及び第2検査パターン群から前述した第1乃至第3のドットサイズを決定した後は、オブジェクト判断手段305から取得するオブジェクトの種類に対応して各ドットサイズを決定し、画像形成手段303に出力する。具体的には、サイズ決定手段306は、オブジェクトの種類がイメージや写真を含む種類の場合、第1のドットサイズに決定し、オブジェクトの種類が文字や線画を含む種類の場合、第2のドットサイズに決定し、オブジェクトの種類が上記以外の種類又は不明のオブジェクトの場合、第3のドットサイズに決定する。
画像形成手段303は、記録対象のオブジェクト毎に、サイズ決定手段306から取得したサイズに対応するインク吐出量でインクを記録媒体に吐出し、画像を形成する。このとき、サイズ決定手段306において決定されたドットサイズが単一のインク滴サイズである場合、この単一のインク滴サイズのサイズ決定前後における吐出量の変化量を、他のインク滴サイズにも適用すればよい。
つまり、パターン形成手段302において、大のインク滴で第1パターン群及び第2パターン群を形成した場合、サイズ決定手段306において、大のインク滴による各オブジェクトのドットサイズが決定し、画像形成手段303により大のインク滴のインク吐出量が、サイズ決定手段306により決定されたドットサイズに基づいて変更される。このとき、画像形成手段303は、大のインク滴によるインク吐出量の変化量を、中、小のインク滴にも適用することで、全てのインク滴を用いたとしても、記録媒体に応じた、かつ、オブジェクトに応じたドットを形成することができる。
また、サイズ決定手段306は、現在設定されている記録モードを取得し、記録モードに応じてドットサイズを決定するようにしてもよい。例えば、文字優先モードが設定されている場合には、サイズ決定手段306は、滲みのない輪郭やシャープネスを優先するオブジェクトに最適な第2のドットサイズに決定する。また、写真優先モードが設定されている場合には、サイズ決定手段306は、インク滴による紙面の埋まりや鮮やかさを優先するオブジェクトに最適な第1のドットサイズに決定する。
また、サイズ決定手段306によるドットサイズの決定は、前述したようにインクジェット記録装置が記録媒体に形成した検査パターン群に基づいて自動で決定してもよいし、ユーザに第1から第3までのドットサイズを選択させて決定するようにしてもよい。
<動作>
次に、実施例1におけるインク吐出制御処理について説明する。図17は、実施例1に係る画像形成装置のインク吐出制御処理の一例を示すフローチャートである。図17に示すステップS11において、画像形成装置100は、ドットサイズの調整を実施するか否かを判定する。判定について、ユーザによるドットサイズ調整ボタンの押下を検知したり、トレイの開閉を検知したりしたときに、ドットサイズの調整を行うと判定される。
ステップS11の判定結果がYES(実施する)であれば、画像形成装置100がパターン形成手段302に検査パターン群を記録媒体に形成するよう指示し、ステップS12に進む。ステップS11の判定結果がNO(実施しない)であればステップS11に戻る。
ステップS12において、パターン形成手段302は、第1検査パターン群及び第2検査パターン群を記録媒体に形成する。
ステップS13において、光学特性測定手段304は、光学センサ215により記録媒体に記録された第1検査パターン群及び第2検査パターン群を読み取り、各検査パターン群に含まれる検査パターンの平均光学濃度値を求める。このとき、第1及び第2検査パターン群において、ドットサイズが同サイズの検査パターンの濃度値の差も求める。光学特性測定手段304により求められた濃度値及び濃度値の差は、サイズ決定手段306に出力される。
ステップS14において、サイズ決定手段306は、第1検査パターン群に含まれる各検査パターンの光学濃度値が第1閾値(例えば、濃度飽和値)を超えたときの検査パターンのドットサイズを、イメージ、写真向けのドットサイズ(第1のドットサイズ)として決定する。
ステップS15において、サイズ決定手段306は、第1検査パターン群及び第2検査パターン群において、ドットサイズが同サイズの検査パターンの濃度値の差が第2閾値(例えば、0)を超えたときの検査パターンのドットサイズを、文字、線画向けのドットサイズ(第2のドットサイズ)として決定する。この処理は、図18を用いて後述する。サイズ決定手段306は、オブジェクト判断手段305から記録対象のオブジェクトの種類を取得し、オブジェクトの種類に対応するドットサイズを画像形成手段303に出力する。
ステップS16において、画像形成手段303は、サイズ決定手段306から取得した各ドットサイズに対応するインク吐出量を記録媒体に吐出することで、画像を形成する。なお、ここでは、画像形成手段303は、記録対象オブジェクトに対応するドットサイズをサイズ決定手段306から取得して、画像を形成する処理を説明した。一方、画像形成手段303は、先にサイズ決定手段306から決定された各ドットサイズを取得しておき、オブジェクト判断手段305から記録対象のオブジェクトの種類を取得して対応するドットサイズを決定し、決定したドットサイズに対応する吐出量に制御するようにしてもよい。
図18は、ドットサイズの決定処理の一例を示すフローチャートである。図18に示す例で、A[i]は、2つの検査パターンの光学濃度値の差(単に濃度差ともいう)を表す。iは、ドットサイズが一番小さいものからの順番を示す。ここでは、ドットサイズが一番小さい場合は、i=1である。
ステップS21において、サイズ決定手段306は、初期化を行う。初期化は、A[0]=0、i=0とする処理である。
ステップS22において、サイズ決定手段306は、iを加算する。
ステップS23において、サイズ決定手段306は、i番目のドットサイズに対応する2つの検査パターンの濃度差A[i]を、光学特性測定手段304から取得する。
ステップS24において、サイズ決定手段306は、A[i]がA[i−1]以上であるか否かを判定する。ステップS24の判定結果がYESであれば、ステップS23に戻り、判定結果がNOであれば、ステップS25に進む。
ステップS25において、サイズ決定手段306は、i−1番目のドットサイズを第2のドットサイズとして決定する。第2のドットサイズは、文字、線画向けのドットサイズである。
図18に示す処理を要約すると、2つの検査パターンの濃度差を求め、1段階大きいドットサイズの2つの検査パターンの濃度差と比較する。この比較は、ドットサイズが小さい方から行われる。大きいドットサイズに対応する濃度差の方が大きいと判定されたとき、このときの小さい方のドットサイズを第2のドットサイズとする。
また、第2のドットサイズの最適なドットサイズは、図14に示す点112のドットサイズであるが、ドットサイズを常に一定に吐出できるとは限らず、はらつきを持つ場合、又は点112のドットサイズを吐出することが困難な場合は、図14に示す点112〜点113の間のドットサイズとすることが望ましい。
図19は、ドットサイズとオブジェクト形成の一例を示す図である。図19(A)は、図14に示す点112のドットサイズで一行形成した場合を示す。図19(A)に示す例では、ドットが隣接するようドットサイズが理想の幅Lで印字されている。理想の幅Lよりドットサイズを小さくすると、線が途切れてしまう。
図19(B)は、図14に示す点113のドットサイズで一行形成した場合を示す。図19(B)に示す例では、ドットサイズが√2Lであるため、理想の幅Lでドットを形成するより太くなってしまう。
よって、ドットサイズを常に一定に吐出できるとは限らず、はらつきを持つ場合、又は点112のドットサイズを吐出することが困難な場合は、図14に示す点112〜点113の間のドットサイズとすることが望ましいとしたが、理想の幅Lにできるだけ近いドットサイズの方がより望ましい。
以上、実施例1によれば、記録対象のオブジェクトに対応する適切なインク吐出量に調整することで高画質な画像形成を行うことができる。また、描画オブジェクト毎のドットサイズを、使用する記録媒体に合わせて決定することができ、高画質化を図ることができる。
また、記録媒体に検査パターン群を形成して記録オブジェクトに対応するドットサイズを決定することで、記録媒体に応じた最適なドットサイズを決定し、かつ、記録オブジェクトにも応じた最適なドットサイズを決定することができる。
また、前述したようなドットサイズ決定処理を行いながら画像形成を行うためのプログラムやデータを記憶した記憶媒体の実施例を説明する。記憶媒体としては、具体的には、CD−ROM、光磁気ディスク、DVD−ROM、FD、フラッシュメモリ、メモリカードや、メモリスティック、及びその他各種ROMやRAM等が挙げられる。これら記憶媒体に記憶したプログラムをコンピュータに実行させることで、本発明の実施例における処理を実現させることができる。また、前述した画像形成方法の処理や画像形成装置の機能を実現するためのプログラムを、記憶媒体に記憶したりネットワークを介して配信したりして流通させることにより、当該機能の実現を容易にすることができる。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、実施例以外にも種々の変形・変更が可能である。
5 記録ヘッド
215 光学センサ
301 形成手段
302 パターン形成手段
303 画像形成手段
304 光学特性測定手段
305 オブジェクト判断手段
306 サイズ決定手段
321 第1パターン形成手段
322 第2パターン形成手段
361 第1サイズ決定手段
362 第2サイズ決定手段
363 中間サイズ決定手段
特開2001−162839号公報

Claims (15)

  1. 記録媒体に対して相対的に移動し、インクを吐出する複数の吐出口を前後移動方向と直交する方向に配列した記録ヘッドを少なくとも1つ用い、画像データに基づいて記録媒体にインクを吐出する画像形成装置であって、
    インクの吐出量が異なる複数のパターンを有するパターン群に対し、前記記録ヘッドの走査回数を変えて前記パターン群を前記記録媒体に複数形成するパターン形成手段と、
    前記記録媒体上に形成されたパターンの所定領域の光学濃度値を測定する測定手段と、
    前記画像データよりオブジェクトの種類を判断する判断手段と、
    前記光学濃度値に基づいて、前記オブジェクトの種類に対応するドットサイズを決定する決定手段と、
    前記決定手段により決定されたドットサイズに対応する吐出量に基づいて、前記記録媒体に画像を形成する画像形成手段と
    を備える画像形成装置。
  2. 前記決定手段は、
    前記所定領域の光学濃度値が飽和したときのドットサイズに基づいてドットサイズを決定する第1サイズ決定手段と、
    前記記録ヘッドの走査回数が異なるパターン群に対し、同じ吐出量のパターンにおける前記所定領域の光学濃度値の差が生じたときのドットサイズに基づいてドットサイズを決定する第2サイズ決定手段とをさらに備える請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記第1サイズ決定手段は、
    前記複数のパターン毎の平均光学濃度値を求め、該平均光学濃度値が第1閾値を超えた場合のパターンにおけるドットサイズに決定する請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記第2サイズ決定手段は、
    前記光学濃度値の差が第2閾値を越えた場合のパターンにおけるドットサイズに決定する請求項2又は3記載の画像形成装置。
  5. 前記決定手段は、
    前記オブジェクトの種類がイメージ、写真を含む場合、該オブジェクトのドットサイズを前記第1サイズ決定手段により決定されたドットサイズとし、前記オブジェクトの種類が文字、線画を含む場合、該オブジェクトのドットサイズを前記第2サイズ決定手段により決定されたドットサイズとする請求項2乃至4いずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記決定手段は、
    前記判断手段によりオブジェクトの種類が判断できない場合、該オブジェクトのドットサイズとして、前記第1サイズ決定手段により決定されたドットサイズと、前記第2サイズ決定手段により決定されたドットサイズとの平均のドットサイズに決定する請求項2乃至5いずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記パターン形成手段は、
    前記パターン毎の平均光学濃度値が段階的に変化するよう吐出量を制御して前記パターンを形成する請求項1乃至6いずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記パターン形成手段は、
    駆動電圧、駆動波形、インク吐出スピードのうち少なくとも1つを変更することにより前記吐出量を段階的に変化させる請求項1乃至7いずれか一項に記載の画像形成装置。
  9. 前記パターン形成手段は、
    前記吐出量を変化させる複数のパターンを有するパターン群に対し、前記記録ヘッドの1回の走査によって第1パターン群を形成し、前記記録ヘッドの複数回の走査によって第2パターン群を形成する請求項1乃至8いずれか一項に記載の画像形成装置。
  10. 前記パターン形成手段は、
    前記第2パターン群を形成する場合、前記パターンに含まれるドットに対して、それぞれ非隣接するドットを前記記録ヘッドの一回の走査で形成し、前記記録ヘッドを複数回走査することで前記パターンを形成する請求項9記載の画像形成装置。
  11. 前記パターン形成手段は、
    前記第1パターン群内のパターンと、前記第2パターン群内のパターンとにおいて、記録周波数、使用する滴構成、又は使用ノズルの少なくとも一つを同じにして同じサイズのパターンを形成する請求項9又は10記載の画像形成装置。
  12. 前記パターン形成手段は、
    前記第1パターン群内のパターンと、前記第2パターン群内のパターンとを単一サイズのインク滴を吐出して形成する請求項9乃至11いずれか一項に記載の画像形成装置。
  13. 前記パターン形成手段は、
    前記パターンに含まれるドットの記録位置が、前記記録媒体との相対的な移動方向に等間隔で並列する、及び/又は前記記録媒体との相対的な移動方向と直交する方向に等間隔で並列するよう前記パターンを形成する請求項1乃至12いずれか一項に記載の画像形成装置。
  14. 前記パターン形成手段は、
    複数のインク滴サイズのうち少なくとも1つのインク滴サイズの吐出量を変更することで前記パターン群を形成し、
    前記決定手段は、
    前記少なくとも1つのインク滴サイズにおいて前記オブジェクトの種類に対応するドットサイズを決定し、
    前記画像形成手段は、
    決定された前記ドットサイズに対応する吐出量と前記少なくとも1つのインク滴サイズに対応する吐出量との変化量を、前記パターン群を形成したインク滴サイズ以外のインク滴サイズにも適用する請求項1乃至13いずれか一項に記載の画像形成装置。
  15. 前記画像形成手段は、
    記録モードに基づいて、前記第1サイズ決定手段により決定されたドットサイズ、前記第2サイズ決定手段により決定されたドットサイズのいずれを用いるかを決定する請求項2乃至4いずれか一項に記載の画像形成装置。
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