JP2011031611A - 記録装置及びプログラム - Google Patents

記録装置及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2011031611A
JP2011031611A JP2010140739A JP2010140739A JP2011031611A JP 2011031611 A JP2011031611 A JP 2011031611A JP 2010140739 A JP2010140739 A JP 2010140739A JP 2010140739 A JP2010140739 A JP 2010140739A JP 2011031611 A JP2011031611 A JP 2011031611A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern
sub
scanning direction
recording
patterns
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010140739A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5621347B2 (ja
Inventor
Kazufumi Takei
一史 武井
Hiroshi Takahashi
寛 高橋
Masato Kobayashi
正人 小林
Tomonori Kimura
友紀 木村
Yuichi Sakurada
裕一 桜田
Arata Suzuki
新 鈴木
Nobuyuki Sato
信行 佐藤
Yasuo Sakurai
靖夫 桜井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2010140739A priority Critical patent/JP5621347B2/ja
Priority to US12/805,076 priority patent/US8215743B2/en
Publication of JP2011031611A publication Critical patent/JP2011031611A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5621347B2 publication Critical patent/JP5621347B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor
    • B41J2/17503Ink cartridges
    • B41J2/1752Mounting within the printer
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J25/00Actions or mechanisms not otherwise provided for

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Abstract

【課題】第1ヘッドグループと第2ヘッドグループとが配置位置を副走査方向にずらして千鳥状に配置されたキャリッジを主走査方向に移動して記録媒体に画像を記録する記録装置において、第1ヘッドグループに含まれる記録ヘッドと第2ヘッドグループに含まれる記録ヘッドとの間の印字位置のズレを容易に減少させ得る構成を提供することが課題である。
【解決手段】記録装置が、第1ヘッドグループに含まれる記録ヘッドを用いて印字する第1パターンと、第2ヘッドグループに含まれる記録ヘッドを用いて印字する第2パターンとを含むテストパターンを、第1パターンに対する第2パターンの副走査方向における相対的な位置を順次段階的に異ならせる態様で、副走査方向に順次離間させて複数個、形成する形成手段を有する構成とした。
【選択図】図10

Description

本発明は、インクジェットプリンタ等の記録装置に関する。
インクジェット方式の記録装置は、主走査方向の往復移動時にキャリッジに搭載された記録ヘッドからインクを吐出し、記録媒体上にインクを付着させ、記録媒体上に一ラインの画像を形成する。そして、搬送ローラ等を用いて記録媒体を副走査方向に搬送し、一ラインの画像の形成を繰り返し、記録媒体上に画像を形成する。
なお、画像の形成スピードを速くするためには、副走査方向に長い記録ヘッドを搭載し、一度に印字できるドット数を増加させた方が好ましい。しかし、副走査方向に長い記録ヘッドを搭載することは、コスト面や技術的な観点から難しい。そこで、記録ヘッドを千鳥状に配置し、擬似的に副走査方向に長い記録ヘッドを構成し、一度に印字できるドット数を増加させる方法がある。
しかし、記録ヘッドを千鳥状に配置する場合は、記録ヘッドの取り付け位置(メカニカルな精度等含む)、記録ヘッドの使用環境、経年変化等により、記録ヘッドが正規の配置位置(設計上、理想的な位置)からずれてしまう場合がある。記録ヘッドが正規の配置位置(設計上、理想的な位置)からずれてしまうと、印字の位置ズレが発生し、画像に切れ目や濃淡のむらが発生してしまう場合が想定される。
このようなことから、記録ヘッドを千鳥状に配置した場合には、記録ヘッドに起因する副走査方向の印字の位置ズレを防止する仕組みが必要となる。
なお、本発明より先に出願された技術文献として、異なるタイミングで印刷形成されるドット間の印刷位置ズレを精度よく調整する技術について開示された文献がある(例えば、特許文献1参照)。
上記特許文献1では、形成位置ズレを調整する際の基準となる基準パターンと、形成位置ズレを調整する際の調整用となる調整パターンとを、印刷ヘッドに配置された複数のノズルで印刷媒体の搬送方向に間引いて印字する。そして当該基準パターン及び調整パターンを印刷ヘッドの移動方向に少なくとも1列以上印字し、且つ、少なくとも1列以上の空白列を、印刷ヘッドの移動方向に等間隔に複数回印刷形成する。そして印字された基準パターンと、調整パターンとを使用して印刷位置ズレを調整する。
しかし、上記特許文献1の構成では、記録ヘッドを千鳥状に配置した場合において、記録ヘッドに起因する副走査方向の印字の位置ズレを検知する仕組みについては考慮されていない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、記録ヘッドを千鳥状に配置した記録装置において、記録ヘッドに起因する副走査方向の印字の位置ズレを検知することが可能な記録装置、制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明は、以下の特徴を有することとする。
<記録装置>
本発明にかかる記録装置は、少なくとも1つの記録ヘッドを含む第1ヘッドグループと、少なくとも1つの記録ヘッドを含む第2ヘッドグループとが、配置位置を副走査方向にずらして千鳥状に配置されたキャリッジを、主走査方向の一及び他の方向に交互に移動して記録媒体に画像を記録する記録装置であって、第1ヘッドグループに含まれる記録ヘッドを用いて印字する第1パターンと、第2ヘッドグループに含まれる記録ヘッドを用いて印字する第2パターンとを含むテストパターンを、第1パターンに対する第2パターンの副走査方向における相対的な位置を順次段階的に異ならせる態様で、副走査方向に順次離間させて複数個、形成する形成手段を有することを特徴とすることを特徴とする。
<制御方法>
本発明にかかる制御方法は、少なくとも1つの記録ヘッドを含む第1ヘッドグループと、少なくとも1つの記録ヘッドを含む第2ヘッドグループとが、配置位置を副走査方向にずらして千鳥状に配置されたキャリッジを、主走査方向の一及び他の方向に交互に移動して記録媒体に画像を記録する記録装置の動作を制御する制御方法であって、第1ヘッドグループに含まれる記録ヘッドを用いて印字する第1パターンと、前記第2ヘッドグループに含まれる記録ヘッドを用いて印字する第2パターンとを含むテストパターンを、第1パターンに対する第2パターンの副走査方向における相対的な位置を順次段階的に異ならせる態様で、副走査方向に順次離間させて複数個、形成する形成段階を有することを特徴とする。
<プログラム>
本発明にかかるプログラムは、少なくとも1つの記録ヘッドを含む第1ヘッドグループと、少なくとも1つの記録ヘッドを含む第2ヘッドグループとが、配置位置を副走査方向にずらして千鳥状に配置されたキャリッジを、主走査方向の一及び他の方向に交互に移動して記録媒体に画像を記録する記録装置の動作を制御するコンピュータが実行するプログラムであって、記録装置の動作を制御するコンピュータに、第1ヘッドグループに含まれる記録ヘッドを用いて印字する第1パターンと、前記第2ヘッドグループに含まれる記録ヘッドを用いて印字する第2パターンとを含むテストパターンを、第1パターンに対する第2パターンの副走査方向における相対的な位置を順次段階的に異ならせる態様で、副走査方向に順次離間させて複数個、形成する形成段階を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、記録ヘッドを千鳥状に配置した記録装置において、記録ヘッドに起因する副走査方向の印字の位置ズレを検知することができる。
本実施形態の記録装置の内部構成例を示す側面図である。 本実施形態の記録装置の内部構成例を示す平面図である。 本実施形態の記録装置の要部構成例を示す平面図である。 本実施形態の記録装置の印字機構(上面)の概略構成例を示す図である。 本実施形態の記録装置の印字機構(側面)の概略構成例を示す図である。 キャリッジ33に搭載された記録ヘッド34-1, 34-2の配置位置を示す図である。 図6に示す点線で括られた記録ヘッド34-1, 34-2(第1ヘッドグループのヘッド1、第2ヘッドグループのヘッド8)のノズル部分の拡大構成例を示す図である。 本実施形態の記録装置の制御機構の構成例を示す図である。 第1ヘッドグループの基準ヘッド(ヘッド1)を用いて印字した印字パターン(第1パターン)を示す図である。 印字の位置ズレが無い場合の調整チャートの構成例を示す図である。 テストパターンの構成例を示す図である。 印字の位置ズレがある場合の調整チャートの構成例を示す図である。 印字の位置ズレの調整方法を説明するための第1の図である。 印字の位置ズレの調整方法を説明するための第2の図(その1)である。 印字の位置ズレの調整方法を説明するための第2の図(その2)である。 印字の位置ズレの調整方法を説明するための第3の図である。 調整パターンの印字処理の流れを示すフローチャートである。 印字の位置ズレが無い場合の調整チャートの他の構成例を示す図である。 印字の位置ズレの調整方法を実現するための、PC及びインクジェット記録装置の夫々の機能ブロックを示す図である。
(本実施形態の記録装置の概要)
まず、図6、図10を参照しながら、本実施形態の記録装置の概要について説明する。
本実施形態の記録装置は、図6に示すように、第1ヘッドグループを構成する記録ヘッド34-1(基準ヘッド)を用いて印字する第1パターン(基準パターンp1)と、第2ヘッドグループを構成する記録ヘッド34-2(調整ヘッド)を用いて印字する第2パターン(調整パターンp2)とを有するテストパターンp1, p2を、第1パターン(基準パターン)と第2パターン(調整パターン)との副走査方向の相対的な位置を段階的にずらして副走査方向に複数形成する。これにより、図10に示すように、複数のテストパターンが副走査方向に形成された調整チャートを作成することができる。その結果、ユーザは、その調整チャートに形成された各テストパターンp1, p2を見ることで、千鳥状に配置された記録ヘッド34-1, 34-2の間で副走査方向の印字位置が最も合致するテストパターンp1, p2を選択することができる。尚、「副走査方向の印字位置が最も合致する」とは、副走査方向の印字位置が相互に最も近いか或いは完全に一致することを意味する。このような構成の本実施形態の記録装置によれば、記録ヘッド34-1, 34-2を千鳥状に配置した記録装置において、記録ヘッド34-1, 34-2に起因する副走査方向の印字の位置ズレを検知し、当該位置ズレを最小限にすることができる。以下、添付図面を参照しながら、本実施形態の記録装置について詳細に説明する。
<記録装置の内部構成例>
図1〜図3を参照しながら、本実施形態の記録装置の内部構成例について説明する。図1は、本実施形態の記録装置600の内部構成側面模式図を示し、図2は、内部構成平面模式図を示す。
本実施形態の記録装置600は、図3に示すように、フレーム21を構成する左右の側板21A、21Bに横架したガイド部材であるガイドロッド31とステー32とでキャリッジ33を主走査方向M1, M2に摺動自在に保持し、主走査モータ201(図2)によってタイミングベルト202を介して図3の矢示方向(キャリッジ主走査方向)M1, M2に移動走査する。
キャリッジ33には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色のインク滴を吐出する液滴吐出ヘッドからなる記録ヘッド34-1, 34-2を複数のインク吐出口を主走査方向M1, M2と交叉する方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
記録ヘッド34-1, 34-2を構成するインクジェットヘッドとしては、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどを、液滴を吐出するための圧力を発生する圧力発生手段として備えたものが適用可能である。
また、記録ヘッド34-1, 34-2は、ドライバICを搭載し、制御部(図示せず)との間でハーネス(フレキシブルプリントケーブル)22を介して接続している。
また、キャリッジ33は、記録ヘッド34-1, 34-2に各色のインクを供給するための各色のサブタンク35を搭載している。この各色のサブタンク35には各色のインク供給チューブ36を介してカートリッジ装填部4に装着された各色のインクカートリッジ10から各色のインクが補充供給される。
カートリッジ装填部4には、インクカートリッジ10内のインクを送液するための供給ポンプユニット24が設けられ、また、インク供給チューブ36は、這い回しの途中でフレーム21を構成する後板21Cに係止部材25にて保持されている。
搬送ベルト51は、無端状ベルトであり、搬送ローラ52とテンションローラ53との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向(副走査方向)S1, S2に周回するように構成している。
搬送ベルト51は、副走査モータ205(図2)によって駆動ベルト204を介して搬送ローラ52が回転駆動されることにより図3に示す矢印方向(ベルト搬送方向)S1, S2に周回移動する。
更に、図2及び図3に示すように、キャリッジ33の走査方向一方側の非印字領域には、
記録ヘッド34-1, 34-2のノズルの状態を維持、回復するための回復手段を含む液吐出不良検出装置80と維持回復機構81とを配置している。
維持回復機構81は、記録ヘッド34-1, 34-2の各ノズル面をキャピングするための各キャップ部材(以下「キャップ」という。)82a〜82d(区別しないときは「キャップ82」という。)、ノズル面をワイピングするためのブレード部材であるワイパーブレード83、増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け84などを備えている。ここでは、キャップ82aを吸引及び保湿用キャップとし、他のキャップ82b〜82dは保湿用キャップとしている。
また、キャリッジ33の走査方向他方側(図3中左側)の非印字領域には、記録中などに増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け88を配置し、この空吐出受け88には記録ヘッド34-1, 34-2のノズル列方向に沿った開口89などを備えている。
<記録装置の印字機構の構成例>
次に、図4〜図7を参照しながら、本実施形態の記録装置600の印字機構の構成例について説明する。図4は、記録装置の印字機構(上面)の概略構成例を示し、図5は、記録装置の印字機構(側面)の概略構成例を示す。図6は、キャリッジ33に搭載された記録ヘッド34-1, 34-2の配置位置を示し、図7は、図6に示す点線で括られた記録ヘッド34-1, 34-2(第1ヘッドグループのヘッド1、第2ヘッドグループのヘッド8)のノズル部分の拡大図を示す。
本実施形態の記録装置600の印字機構は、図4、図5に示すように、キャリッジ33と、ガイドロッド31と、エンコーダシート40と、を有して構成する。キャリッジ33は、複数の記録ヘッド34-1, 34-2と、エンコーダセンサ41と、を有して構成する。
記録ヘッド34-1, 34-2は、複数のノズル列を備えており、用紙42にインクを吐出し、用紙42に像(ドット)を印字する。記録ヘッド34-1, 34-2を装填したキャリッジ33は、主走査方向M1, M2に移動する。本実施形態の印字機構は、キャリッジ33を主走査方向M1, M2に移動し、所定の印字タイミング信号に従って記録ヘッド34-1, 34-2のノズル列から用紙42にインクを吐出し、用紙42にインクを付着させ、用紙42に一ラインの画像(ライン画像)を形成する。そして、搬送ローラ52等を用いて用紙42を副走査方向S1に搬送し、ライン画像の形成を繰り返し、用紙42に画像を形成する。
エンコードセンサ41は、エンコーダシート40のマークを検知し、そのマークを検知して得られるエンコーダ値をCPU(図8の107)にフィードバックする。CPU107は、エンコーダセンサ41から得られたエンコーダ値を基に、キャリッジ33の主走査方向M1, M2の位置を把握しながら、キャリッジ33の主走査方向M1, M2の移動を制御する。
本実施形態のキャリッジ33は、図6に示すように、複数の記録ヘッドで構成するヘッドグループ(第1ヘッドグループ34-1、第2ヘッドグループ34-2)を千鳥状に配置して構成する。ヘッドグループ34-1, 34-2を構成する各記録ヘッドは、400個のノズルを持ち、そのノズルは、2列に配列されている。カラーが印字可能な記録装置の場合は、通常、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色の記録ヘッド34-1, 34-2を有してヘッドグループを構成する。
CMYKの4つの記録ヘッドを1つのヘッドグループ34-1, 34-2とし、各ヘッドグループ34-1, 34-2を千鳥状に配置する場合は、図6に示すように、第1ヘッドグループ34-1と、第2ヘッドグループ34-2と、を副走査方向S1, S2にずらして配置する。また、第1ヘッドグループ34-1の上部ノズルの配置位置と、第2ヘッドグループ34-2の下部ノズルの配置位置と、が副走査方向S1, S2で一致するように配置する。
図7は、図6に示す第1ヘッドグループ34-1の上部ノズルと第2ヘッドグループ34-2の下部ノズルとを拡大した図である。図7に示すように、ノズル列は上から順にノズル1、ノズル2・・・とする。本実施形態では、第1ヘッドグループ34-1の上部8つのノズルの配置位置と、第2ヘッドグループ34-2の下部8つのノズルの配置位置とが、夫々、副走査方向S1, S2で一致するような配置位置を正規の配置位置(設計上、理想的な位置)とする。図7に示すノズル1とノズル3との副走査方向S1, S2のドット間隔は、300dpiである。また、ノズル2は、ノズル1とノズル3との中央に位置するように配置されている。このため、ノズル1とノズル2との副走査方向S1, S2のドット間隔は、600dpiとなる。なお、第1ヘッドグループ34-1を記録ヘッド34-1と、第2ヘッドグループ34-2を記録ヘッド34-2と、夫々称する場合がある。
本実施形態の記録装置は、図6、図7に示すように、正規の配置位置(設計上、理想的な位置)に記録ヘッド34-1, 34-2がキャリッジ33に実装されていれば、印字の位置ズレが発生することなく、印字処理を行うことができる。
しかし、実際は、記録ヘッド34-1, 34-2の取り付け位置(メカニカルな精度等含む)、記録ヘッド34-1, 34-2の使用環境、経年変化等により、記録ヘッド34-1, 34-2が正規の配置位置(設計上、理想的な位置)からずれてしまう場合がある。記録ヘッド34-1, 34-2が正規の配置位置(設計上、理想的な位置)からずれてしまうと、印字の位置ズレが発生し、画像に切れ目や濃淡のむらができてしまうことになる。
このようなことから、記録ヘッド34-1, 34-2を千鳥状に配置した場合でも、記録ヘッド34-1, 34-2に起因する副走査方向の印字の位置ズレを調整することが可能な仕組みの開発が必要視されることになる。
このため、本実施形態の記録装置600は、第1ヘッドグループ34-1の上部ノズルと、第2ヘッドグループ34-2の下部ノズルと、を用いて用紙42にテストパターンp1, p2を形成し、そのテストパターンp1, p2の形成を副走査方向に繰り返し行い、複数のテストパターンp1, p2が副走査方向S1. S2に形成された調整チャートを作成する。そして、調整チャートに形成された複数のテストパターンp1, p2を基に、千鳥状に配置された記録ヘッド34-1, 34-2の副走査方向S1, S2の印字の位置ズレを検知する。これにより、記録ヘッド34-1, 34-2を千鳥状に配置した記録装置600において、記録ヘッド34-1, 34-2に起因する副走査方向の印字の位置ズレを検知することができる。そして、印字の位置ズレを検知した場合には、調整チャートに形成されたテストパターンp1, p2の情報を基に、記録ヘッド34-1, 34-2に起因する副走査方向S1, S2の印字の位置ズレを調整することができる。以下、印字の位置ズレの検知方法、及び、印字の位置ズレの調整方法について説明する。
<記録装置の制御機構の構成例>
まず、図8を参照しながら、本実施形態の記録装置600の制御機構の構成例について説明する。
本実施形態の記録装置600の制御機構は、CPU107、ROM118、RAM119、記憶部120、キャリッジ33、主走査ドライバ109、記録ヘッド34-1, 34-2、記録ヘッドドライバ111、エンコーダセンサ41、紙搬送部112、副走査ドライバ113、を含んで構成している。
CPU107は、記録データや駆動制御信号(パルス信号)を、記憶部120および各ドライバに供給し、記録装置全体の制御を司る。CPU107は、主走査ドライバ109を介して、図3に示す主走査モータ201を制御し、キャリッジ33の主走査方向の駆動を制御する。また、記録ヘッドドライバ111を介して、記録ヘッド34-1, 34-2によるインクの吐出タイミングを制御する。また、副走査ドライバ113を介して、図2に示す副走査モータ205を制御し、紙搬送部112(図2に示す駆動ベルト204、搬送ベルト51など)の副走査方向S1, S2の駆動を制御する。
エンコーダセンサ41は、エンコーダシート(図示せず)のマークを検知して得られるエンコーダ値をCPU107に出力する。CPU107は、そのエンコーダ値を基に、主走査ドライバ109を介して、図2に示す主走査モータ201を制御し、キャリッジ33の主走査方向の駆動を制御する。
ROM118は、所要の情報を保存しておくものである。例えば、CPU107で実行する処理手順等のプログラムが格納される。RAM119は、ワーキングメモリ等として使用するものである。
<印字の位置ズレの検知方法>
次に、図9〜図11を参照しながら、印字の位置ズレの検知方法について説明する。図9は、図6に示す基準ヘッド(ヘッド1)34-1を用いて印字した印字パターン(第1パターン)p1を示し、図10は、調整チャートの構成例を示す。図11は、調整チャートを構成する各テストパターンp1, p2の構成例を示す。
図10に示す調整チャートは、2色以上の色で構成しており、複数のテストパターンp1, p2で構成している。例えば図10中、列(i),(ii)或いは(iii)における1つのテストパターンp1, p2は、第1ヘッドグループ34-1の基準ヘッド(ヘッド1)を用いて印字した印字パターン(第1パターン)p1と、第2ヘッドグループ34-1の調整ヘッド(ヘッド8)を用いて印字した印字パターン(第2パターン)p2と、で構成される。第1パターンp1は、印字の位置ズレを調整する際の基準となるパターン(基準パターンp1)であり、ブラック(K)を用いて形成している。第2パターンp2は、印字の位置ズレを調整する際の調整用となるパターン(調整パターンp2)であり、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)の何れかの色を用いて形成している。
図10に示す調整チャートは、第1ヘッドグループ34-1のKノズル4,5を使用して第1パターン(基準パターンp1)を印字し、正規の配置位置(設計上、理想的な位置)の場合に副走査位置がKノズル4,5と同じ第2ヘッドグループ34-2のYCMノズル396,397を含む、その周辺の複数のYCMノズル393〜400を使用して第2パターン(調整パターンp2)を印字する。調整チャートは、副走査方向に複数形成されたテストパターンp1, p2からなる。この複数のテストパターンp1, p2を形成する際に、第1パターンp1を形成するノズルは全てKノズル4,5であり、第2パターンp2を形成するノズルは、テストパターン列(i),(ii),(iii)毎にそれぞれ異なる。
基準パターンp1である第1パターンとして、図9に示すように、副走査方向S2(用紙42の搬送方向S1の逆方向)に2列連続して印字する。又、当該第1パターンでは、図9に示すように、記録ヘッド34-1, 34-2の移動方向(主走査方向M1, M2)にドットを1個おきに印字する。すなわち図9に示すように、「印字ドット」と「印字無し」とを主走査方向M1, M2に交互に繰り返す。なお、調整パターンである第2パターンp2も上述した基準パターンp1と同様に印字する。記録ヘッド34-1, 34-2の移動方向(主走査方向)M1, M2にドットを1個おきに印字するのは、ドットの打ち込みによりインク滲みが発生し、テストパターンp1, p2の視認性が低下することを抑止するためである。
図10に示す各テストパターンp1, p2を構成する基準パターンp1と、調整パターンp2とは、同じパターン構成であり、基準パターンp1は、副走査方向 S2(すなわち図10中、下方向)に等間隔に印字する。調整パターンp2は、副走査方向S2に等間隔に加え、更に副走査方向S2に1ドットずつ順次段階的にずらして印字し、図10に示す調整チャートを作成する。なお、副走査方向S2に基準パターンp1を等間隔に印字することにより、記録ヘッド34-1, 34-2の移動方向M1, M2の速度変動や印字むらを平均化し、テストパターンp1, p2の精度の向上と、テストパターンp1, p2の視認性の向上と、を図ることができる。
図11は、基準パターン(ブラック;K)p1と調整パターン(イエロー;Y)p2とで構成する各テストパターンp1, p2の構成例を示す。
ヘッドグループ34-1, 34-2を構成する記録ヘッド34-1, 34-2が正規の配置位置(設計上、理想的な位置)の場合には、記録ヘッド34-1, 34-2の印字の位置ズレが無いため、第2ヘッドグループ34-2のノズル396,397で印字した調整パターンが、第1ヘッドグループ34-1のノズル4,5で印字した基準パターンと完全に重なって印字される。つまり、ノズル4,5とノズル396,397で印字したテストパターンp1, p2が図11の(d)(位置ズレなし)に示す結果となる。この場合、調整パターンp2の色(イエロー;Y)は、基準パターンp2の色(ブラック;K)に吸収されてしまい、テストパターンp1, p2全体が基準パターンp1の色(ブラック;K)に見える。このため、ユーザには、ほぼ黒に見える。
しかし、ヘッドグループ34-1, 34-2を構成する記録ヘッド34-1, 34-2が正規の配置位置(設計上、理想的な位置)からずれてしまうと、記録ヘッド34-1, 34-2の印字の位置ズレが発生するため、第1ヘッドグループ34-1のノズル4,5で印字した基準パターンp1と重なるように、第2ヘッドグループ34-2のノズル396,397で調整パターンp2を印字しようとしても、その調整パターンp2が基準パターンp1とは完全には重ならず、例えば図11の(a)〜(c),(e)〜(g)に示すように、基準パターンp1以外の色(イエロー)が見えてしまう。
このため、本実施形態の記録装置を用いて作成した調整チャートの各テストパターンp1, p2の色味を見ることで、千鳥状に配置された記録ヘッド34-1, 34-2の間で副走査方向の印字位置が最も合致するテストパターンp1, p2を選択することができる。
例えば、本実施形態の記録装置600を用いて作成した調整チャートが図12に示すテストパターンp1, p2を形成したと仮定する。この場合、図10の例と異なり、第2ヘッドグループ34-2のノズル396,397で印字した調整パターンp1が基本パターンp2と1ドット分、ズレて印字され(図12中、主走査方向M1, M2に並べて印字される3つのテストパターンp1, p2の組(4))、図11の(c)(1ラインずれ)に示すように、基準パターンp1以外の色(イエロー、シアン、マゼンタ)が見えてしまう。他方、第2ヘッドグループ34-2のノズル397,398で印字した調整パターンp2が基本パターンp1と完全に重なって印字され(図12中、主走査方向M1, M2に並べて印字される3つのテストパターンp1, p2の組(5))、図11の(d)(位置ズレなし)に示すように、調整パターンp2の色(イエロー、シアン、マゼンタ)は、夫々基準パターンp1の色(ブラック;K)に吸収され、テストパターンp1, p2全体が夫々基準パターンp1の色(ブラック;K)に見える。
この場合ユーザは、図12中、ノズル397,398を用いて形成したテストパターンp1, p2の組(5)を、千鳥状に配置された記録ヘッド34-1, 34-2の間で副走査方向の印字位置が最も合致するテストパターンp1, p2の組2として選択し、その選択したテストパターンp1, p2の組(5)を示す情報(調整値)を記録装置600に設定する。その結果、以後、記録装置600では、当該テストパターンp1, p2の組(5)を印字した際に使用されたノズルにしたがって、図12の第1ヘッドグループ34-1のノズル4, 5に夫々対応する第2ヘッドグループ34-2のノズルとして、ノズル397,398を用いて印字処理を行うように制御がなされる。これにより、記録装置600において、記録ヘッド34-1, 34-2に起因する副走査方向S1、S2の印字の位置ズレを調整することが可能となる。
なお、図11とともに上記した説明では、基準パターンp1としてブラック(K)を使用し、調整パターンp2としてイエロー(Y)を使用した場合について説明したが、各パターンp1, p2を形成する色は、任意に変更することが可能である。
また、上記説明では、基準パターンp1と調整パターンp2との重なりの色味を見ることで、ユーザは千鳥状に配置された記録ヘッド34-1, 34-2の間で副走査方向S1, S2の印字位置が最も合致するテストパターンを選択する。しかし、基準パターンp1と調整パターンp2とが重なって印字されて構成するテストパターンp1, p2の副走査方向S1, S2の幅を見て、千鳥状に配置された記録ヘッド34-1, 34-2の間で副走査方向の印字位置が最も合致するテストパターンを選択することも可能である。この場合、テストパターンp1, p2の副走査方向S1, S2の幅が最も小さいテストパターンp1, p2が、基準パターンp1と調整パターンp2とが最も重なって印字されるテストパターンp1, p2となる。したがってこの場合、ユーザは、テストパターンp1, p2の副走査方向S1, S2の幅が最も小さいテストパターンp1, p2を、千鳥状に配置された記録ヘッド34-1, 34-2の間で副走査方向の印字位置が最も合致するテストパターンp1, p2として選択する。
また、基準パターンp1と調整パターンp2との重なりの濃度を見て、千鳥状に配置された記録ヘッド34-1, 34-2の間で副走査方向の印字位置が最も合致するテストパターンp1, p2を選択することも可能である。この場合、基準パターンp1と調整パターンp2との重なりの濃度が最も濃いテストパターンp1, p2が、基準パターンp1と調整パターンp2とが最も重なって印字されて構成するテストパターンとなる。したがってこの場合、ユーザは、基準パターンp1と調整パターンp2との重なりの濃度が最も濃いテストパターンp1, p2を、千鳥状に配置された記録ヘッド34-1, 34-2の間で副走査方向の印字位置が最も合致するテストパターンp1, p2として選択する。
<印字の位置ズレの調整方法>
次に、図13、図14A,図14Bを参照しながら、印字の位置ズレを調整する際の操作方法について説明する。図13は、位置ズレ調整を行うシステム構成例を示し、図14A,図14Bは、位置ズレ調整を行う方法を示す。
印字の位置ズレの調整は、図13に示すように、PC(Personal Computer)500と、記録装置(インクジェット記録装置)600と、を接続して行う。
ユーザは、記録装置600から出力された印刷画像を基に印字の位置ズレ調整が必要と感じた場合に、記録装置600と接続されたPC500から調整チャート800の印刷出力を実行する(図14A)。
ユーザは、記録装置600から印刷出力された調整チャート800のテストパターンを基に、PC500から調整値を入力する(図14B)。なお、PC500の表示部には、調整値記入欄が表示され、ユーザは、この調整値記入欄を参照しながら調整値を入力する。例えば、調整チャート800を構成する各テストパターンp1, p2には、番号(調整値)が付与されており、ユーザは、基準パターンp1と調整パターンp2とが最も重なって構成されたテストパターンp1, p2(例えば上記の如く、テストパターンp1, p2全体が基準パターンp1の色で構成されたテストパターンp1, p2)を選択し、該選択したテストパターンp1, p2に付与されている番号(調整値)をPC500に入力する。
PC500から入力された調整値は、記録装置600の調整値メモリ(例えば図8中、RAM119)に記憶され、記録装置600は、その記憶された調整値に応じて、各ヘッドグループ34-1, 34-2で印字する副走査方向のノズル位置を調整し、副走査方向S1, S2の印字の位置ズレ調整を行う。これにより、記録ヘッド34-1, 34-2を千鳥状に配置した場合でも、記録ヘッド34-1, 34-2に起因する副走査方向S1, S2の印字の位置ズレを調整することができる。
なお、上記ではPC500からの調整方法について説明した。しかし、上述したPC500上で行う機能を記録装置600に実装し、記録装置600の操作部上から上述した調整チャート800の印刷出力の実行や、調整値の入力を行うように構築することも可能である。
また、調整チャート800の作成タイミングを任意に設定するように構築することも可能である。例えば、記録ヘッド34-1, 34-2の劣化等による記録ヘッド34-1, 34-2の交換時に、調整チャート800を自動的に作成するように設定することも可能である。
図15は、図4等とともに上記の如くに千鳥状に配置された記録ヘッド34-1, 34-2による印字の位置ズレの調整方法の全体フローを示す。まずユーザ700(図18参照)がPC(Personal Computer)500上で印字の位置ズレの調整方法の実行開始を指示する。指示を受けた記録装置600は図10、図12とともに上記した如くのテストパターンp1, p2を印字し、当該テストパターンp1, p2が印字された調整チャート800を出力する(ステップS01)。
出力された調整チャート800に印字されたテストパターンp1, p2をユーザ700が目視により確認することにより(ステップS02)、調整チャート800に印字されたテストパターンp1, p2から、千鳥状に配置された記録ヘッド34-1, 34-2の間で副走査方向の印字位置が最も合致するテストパターンを選択する。そしてユーザ700は当該選択したテストパターンを示す番号による調整値をPC500から入力する(ステップS03)。このようにして、千鳥状に配置された記録ヘッド34-1, 34-2による印字の位置ズレを調整することができる。
図16は、調整パターン800印字フローを示す。ここで、千鳥状に配置された記録ヘッド34-1, 34-2による印字の位置ズレを調整する際の基準となる基準パターンp1と、千鳥状に配置された記録ヘッド34-1, 34-2による印字の位置ズレを調整する際の調整用の調整パターンp2とは、同じパターン構成である。そして図10,12に示す如く、基準パターンp1を、記録ヘッド34-1, 34-2の移動方向M1, M2に等間隔に複数個、印字し、同様に調整パターンp2を、記録ヘッド34-1, 34-2の移動方向M1, M2に等間隔に複数個、印字する。次に、このように基準パターンp1、調整パターンp2によるテストパターンを印字した用紙を副走査方向S1に一定量搬送することにより、当該用紙に対し、副走査方向S2に所定間隔離間した位置に、再度基準パターンp1を、記録ヘッド34-1, 34-2の移動方向M1, M2に等間隔に複数個、配置する。同様に調整パターンp2を、記録ヘッド34-1, 34-2の移動方向M1, M2に等間隔に複数個、配置する。但しこの場合、調整パターンp2は、副走査方向S2に、インクを吐出するノズルをノズル1個分ずらした上で、複数個、配置する。そして、このようにして複数個の基準パターンp1及び複数個の調整パターンp2を交互に印字し、その後、用紙を副走査方向S1に一定量搬送する動作を繰り返す。その結果、用紙を副走査方向S1に一定量搬送するたびに、複数の基準パターンp1の配置位置に対する複数の調整パターンp2の相対的な印字位置が、副走査方向S2に、上記ノズル1個分ずれる。
具体例として、図10のテストパターンを形成するには第2ヘッドグループ34-2のCMYヘッド(Cヘッド、Mヘッド、Yヘッド)を使用し、Kヘッドは使用しない。尚、図6の例では、第2ヘッドグループ34-2のC(シアン)ヘッド、M(マゼンタ)ヘッド及びY(イエロー)ヘッドは、夫々ヘッド6,7,8に対応し、K(黒)ヘッドはヘッド5に対応する。同様に、第1ヘッドグループ34-1のC(シアン)ヘッド、M(マゼンタ)ヘッド及びY(イエロー)ヘッドは、夫々ヘッド2,3,4に対応し、K(黒)ヘッドはヘッド1に対応する。図10の例の場合このように第2ヘッドグループ34-2のKヘッドを使用しないため、図16のフローチャート中、ステップS11(第2ヘッドグループ34-2のKヘッドで印字するステップ)は省略される。尚、第2ヘッドグループ34-2で印字する調整パターンp2はCMYK全ての記録ヘッドを使用して印字する(図17の例)ようにしても良いし、いずれか一つの記録ヘッドを使用して印字するようにしても良い。
基準パターンp1は第1ヘッドグループ34-1のK(黒)ヘッド(この例ではKヘッドとするが他のヘッドでも良い)の所定ノズル(ノズルa,b)を使用して印字する(図9に示す例の場合はa=4,b=5である)。第1ヘッドグループ34-1のKヘッドは、基準パターンp1を印字する際に記録ヘッド34-1, 34-2を走査する際、同時に第2ヘッドグループ34-2による調整パターンp2の印字も行う。ここでは第2ヘッドグループ34-2のCMYヘッドの各々におけるノズル393,394(図9参照)を使用して印字する。尚、図10中、列(i)上の調整パターンp2がYヘッドによって印字され、列(ii)上の調整パターンp2がCヘッドによって印字され、列(iii)上の調整パターンp2がMヘッドによって印字される。
次にこのようにして基準パターンp1と調整パターンp2とを印字した用紙を上記の如く、副走査方向S1に一定量搬送する。尚、当該一定量は、これから主走査方向M1, M2に並べて印字される3組のテストパターンp1, p2が、既に主走査方向M1, M2に並べて印字された3組のテストパターンp1, p2と明確に区別できるように、これから印字するテストパターンp1, p2が既に印字したテストパターンp1, p2に対し副走査方向S2に所定間隔を空けて印字されるように決定される。ここでは、第2ヘッドグループ34-2のCMYヘッドの各々におけるノズル394,395(上記393,394に対し、ノズル1個分ずれている)を使用して、調整パターンp2を印字する。このように第1ヘッドグループ34-1の記録ヘッド34-1において使用するノズルをノズル4,5に固定し、第2ヘッドグループ34-2の記録ヘッド34-2において使用するノズルを用紙のS1方向の搬送に伴って1個ずつずらしながら調整パターンp2を印字することにより、図10のような調整チャートを作成する。
すなわち図10中、最初に主走査方向M1, M2に並べて印字される3つのテストパターンp1, p2の組(1)では、Kの基準パターンp1に対し、S1側にCMYの調整パターンp2が配置されている。
これに対し、用紙のS1方向の搬送後、次に主走査方向M1, M2に並べて印字される3つのテストパターンp1, p2の組(2)では、Kの基準パターンp1に対し、やはりS1側にCMYの調整パターンp2が配置されているが、テストパターンp1, p2の組(1)に比して、基準パターンp1との間の副走査方向S1, S2の間隔が狭くなっている。すなわち、テストパターンp1, p2の組(2)では、基準パターンp1に対する、調整パターンp2の相対的な位置が、テストパターンp1, p2の組(1)に比し、S2方向にずれている。
同様に,更に用紙のS1方向の搬送後、次に主走査方向M1, M2に並べて印字される3つのテストパターンp1, p2の組(3)では、Kの基準パターンp1に対し、やはりS1側にCMYの調整パターンp2が配置されているが、基準パターンp1との間の副走査方向S1, S2の間隔は無くなり、これらパターンp1, p2は相互に接している。すなわち、テストパターンp1, p2の組(3)では、基準パターンp1に対する、調整パターンp2の相対的な位置が、テストパターンp1, p2の組(2)に比し、更にS2方向にずれている。
更に用紙のS1方向の搬送後、次に主走査方向M1, M2に並べて印字される3つのテストパターンp1, p2の組(4)では、Kの基準パターンp1に対し、CMYの調整パターンp2は、完全に重複している。
同様に,更に用紙のS1方向の搬送後、次に主走査方向M1, M2に並べて印字される3つのテストパターンp1, p2の組(5)では、基準パターンp1に対する、調整パターンp2の相対的な位置が、更にS2方向にずれる。その結果、テストパターンp1, p2の組(5)では例えばテストパターンp1, p2の組(3)に対し、基準パターンp1と調整パターンp2との間の副走査方向S1, S2の位置関係が逆転し、Kの基準パターンp1に対し、S2側にCMYの調整パターンp2が配置され、更にこれらパターンp1, p2は相互に接している。このように、用紙のS1方向の搬送のたびに、基準パターンp1に対する調整パターンp2の相対的な位置関係は、S2方向に順次段階的にずれることにより、図10のテストパターンp1, p2の組(1)〜(7)が得られる。
尚、図10では千鳥状に配置された記録ヘッド34-1, 34-2による印字の位置ズレが無い場合を示しており、第2ヘッドグループ34-2のノズル396,397で印字した調整パターンp2は基準となる第1ヘッドグループ34-1のKのパターン(基準パターン)p1と完全に重複して印字される(テストパターンp1, p2の組(4))。
このようにして作成したテストパターンp1, p2の組(1)〜(7)を含む調整チャート800を使用し、ユーザ700が目視により、判定を行う。判定基準は、第1ヘッドグループ34-1で印字された基準パターンp1と、第2ヘッドグループ34-2で印字された調整パターンp2とを含むテストパターン全体の副走査方向S1, S2の幅が一番狭いパターン、つまり重なって見えるものが、千鳥状に配置された記録ヘッド34-1, 34-2の間で副走査方向の印字位置が最も合致するテストパターンである。図10の例の場合、テストパターンp1, p2の組(4)では、基準パターンp1と調整パターンp2とが完全に重複しており、基準パターンp1と調整パターンp2とを含むテストパターンp1, p2全体の副走査方向S1, S2の幅は、基準パターンp1或いは調整パターンp2の各々単体の副走査方向の幅と一致する。したがってテストパターンp1, p2の組(4)が、基準パターンp1と調整パターンp2とを含むテストパターンp1, p2全体の副走査方向S1, S2の幅が最も狭いものである。よってテストパターンp1, p2の組(4)が、千鳥状に配置された記録ヘッド34-1, 34-2の間で副走査方向の印字位置が最も合致するテストパターンp1, p2としてユーザに選択される。又この場合、どのような判定基準でテストパターンp1, p2を選択するかをユーザが理解易くするため、記録装置600が調整チャート800を印刷出力する際、図14Bとともに上記したPC500の表示部に「最も幅の狭いものを選んでください」等のメッセージを表示してもよい。
尚、上記の如く副走査方向S1, S2の幅が一番狭いパターンp1, p2を上記副走査方向の印字位置が最も合致するテストパターンp1, p2として選択する代わりに、最も一色に見えるものを上記副走査方向の印字位置が最も合致するテストパターンp1, p2として選択するようにしても良い(例えばイエローとマゼンタとを組み合わせてテストパターンを形成するような場合)。すなわち、上記テストパターンp1, p2の組(4)では、基準パターンp1と調整パターンp2とが完全に重複しており、基準パターンp1の色と調整パターンp2の色とを区別して見分けることができない。よってテストパターンp1, p2の組(4)が、最も一色に見えるテストパターンp1, p2の組であり、この場合も上記同様、テストパターンp1, p2の組(4)が、千鳥状に配置された記録ヘッド34-1, 34-1の間で副走査方向の印字位置が最も合致するテストパターンp1, p2の組としてユーザに選択される。この場合も上記同様、どのような判定基準でテストパターンp1, p2を選択するかをユーザが理解易くするため、記録装置600が調整チャート800を印刷出力する際、図14Bとともに上記したPC500の表示部に「最も1色に見えるものを選んでください」等のメッセージを表示してもよい。
尚、図10の例は印字の位置ズレが無い場合の調整チャート800の例であり、この場合、設計通り、上記の如く、テストパターンp1, p2の組(4)が副走査方向の印字位置が最も合致するテストパターンp1, p2となる。一方、印字の位置ズレがある場合には、図12とともに上述したように、その位置ズレの態様に応じて、上記テストパターンp1, p2の組(4)以外の他のテストパターンp1, p2の組(図12の例の場合、テストパターンp1, p2の組(5))が、副走査方向の印字位置が最も合致するテストパターンp1, p2の組となる場合がある。その場合も、ユーザによるテストパターンp1, p2の組選び方は、上記同様である。すなわち、副走査方向S1, S2の幅が一番狭いパターンp1, p2を副走査方向の印字位置が最も合致するテストパターンp1, p2として選ぶ方法、或いは最も一色に見えるテストパターンp1, p2の組を副走査方向の印字位置が最も合致するテストパターンp1, p2として選ぶ方法等とすることができる。
本実施形態では、このようにして千鳥状に配置された記録ヘッド34-1, 34-2の間で副走査方向S1, S2の印字位置が最も合致するテストパターンp1, p2を選択し、選択した上記副走査方向S1, S2の印字位置が最も合致するテストパターンp1, p2の組(上の例ではテストパターンp1, p2の組(4))を示す情報(調整値)を記録装置600に設定する。当該設定される情報(調整値)は、千鳥状に配置された2つの記録ヘッド34-1, 34-2(第1ヘッドグループ34-1に含まれる記録ヘッド34-1及び第2ヘッドグループ34-1に含まれる記録ヘッド34-2)の夫々が有するノズルのうち、いずれのノズル同士が対応するか示す情報である。すなわち図10の例では、上記副走査方向S1, S2の印字位置が最も合致するテストパターンであるテストパターンp1, p2の組(4)の印字時に使用された、記録ヘッド34-1のノズル4, 5と、記録ヘッド34-2のノズル396,397とが、副走査方向S1, S2において同一の位置にドットを印字する。したがって、記録ヘッド34-1のノズル4, 5と、記録ヘッド34-2のノズル396,397とが、相互に対応するノズルである。
記録装置600では、画像の形成スピードを速くするため、千鳥状に配置された記録ヘッド34-1、34-2を設けて擬似的に副走査方向に長い記録ヘッドを形成し、記録ヘッド34-1, 34-2が夫々有するノズルを同時に使用することによって一度に印字できるドット数を増加させる。この場合、上記の如く記録装置600に設定された情報(調整値)に基づいて、記録ヘッド34-1, 34-2が印字する各ドットにつき、記録ヘッド34-1、34-2が夫々有するノズルのうち、いずれのノズルを使用するかを決定する。その結果、千鳥状に配置された記録ヘッド34-1、34-2を使用して画像を形成する場合であっても、記録ヘッド34-1、34-2相互間で位置ズレが生じることがなく、よって上記位置ズレに起因して画像に切れ目や濃淡のむらができてしまうことを防止できる。
図10の例の場合は、7つのテストパターンp1, p2の組(1)〜(7)が描かれているが、ユーザ700はPC500に対し、上記副走査方向の印字位置が最も合致するテストパターンはテストパターンp1, p2の組(4)であることをPC500へ入力する必要である。そのために簡易的な方法の例として、図10に示す如く、各テストパターンを印字する際、各テストパターンの先頭に番号(1)〜(7)を同時に印字すればよい。その結果、ユーザ700は上記副走査方向の印字位置が最も合致するテストパターンの番号(図10の例の場合、番号(4))をPC500へ入力すればよい。
図16中、ステップS11では、記録ヘッド34-1のヘッド1(黒)(図6参照)のノズルa、b(図17の例の場合、4、5)を使用し、更に記録ヘッド34-2のヘッド5(黒)のノズルn-1、n(393、394)を使用して、基準パターンp1と調整パターンp2とを印字する(テストパターンp1, p2の組(1)の列(iv))。
同様に、ステップS12では、記録ヘッド34-1のヘッド1(黒)のノズルa、b(4、5)を使用し、記録ヘッド34-2のヘッド8(イエロー)のノズルn-1、n(393、394)を使用して、基準パターンp1と調整パターンp2とを印字する(テストパターンp1, p2の組(1)の列(i))。
同様に、ステップS13では、記録ヘッド34-1のヘッド1(黒)のノズルa、b(4、5)を使用し、記録ヘッド34-2のヘッド6(シアン)のノズルn-1、n(393、394)を使用して、基準パターンp1と調整パターンp2とを印字する(テストパターンp1, p2の組(1)の列(ii))。
同様に、ステップS14では、記録ヘッド34-1のヘッド1(黒)のノズルa、b(4、5)を使用し、記録ヘッド34-2のヘッド7(マゼンタ)のノズルn-1、n(393、394)を使用して、基準パターンp1と調整パターンp2とを印字する(テストパターンp1, p2の組(1)の列(iii))。
次にステップS15でn < mであるかを判定する。図17の例の場合、mは401である。
そしてステップS16で、nを「1」インクリメントする。その結果、次のステップS11〜S14のループでは、n-1、nは、夫々ノズル1個分ずれて、394、395となる(テストパターンp1, p2の組(2))。
そしてステップS17で、用紙を印刷媒体搬送方向S1に一定量搬送した上で、再びステップS11に戻る。
このようにしてnをインクリメント(S16)し、用紙を印刷媒体搬送方向S1に一定量搬送(S17)し、黒(K)の基準パターンp1と各色(K,Y,C,M)の調整パターンp2を印字する(S11〜S14)動作を、nが400に至る迄繰り返す。その結果、図17のテストパターンp1, p2による調整チャート800が得られる。
ここで図17は、図10とほぼ同様の調整チャート800を示す図である。但し、図17の場合、図10と異なり、調整チャート800のうち、黒(K)の調整チャートp2を含む列(iv)を省略せずに印字している。すなわち図16のフロー中、ステップS11を省略せず実行した場合である。この点以外は図10の場合とほぼ同様である。
図18は、PC500及び記録装置600の機能ブロックを示す。図18に示す如く、PC500は、ユーザ700からの入力を受ける入力受付部501、ユーザ700からのテストパターン出力要求の入力に応じて記録装置600に対し、テストパターンp1, p2の出力を指示するテストパターン出力要求部502、及びユーザ700からの調整値の入力に応じて記録装置600に調整値を出力する調整値出力部503を有する。これら入力受付部501,テストパターン出力要求部502及び調整値出力部503は、PC500の図示せぬCPUが、図示せぬメモリにロードされたプログラムを実行することにより実現される。
記録装置600は、PC500からテストパターンp1, p2の出力の指示を受けて、記録ヘッド制御部602及び紙搬送制御部603を制御してテストパターンp1, p2による調整チャート800を印刷させるテストパターン出力指示部601、テストパターン出力指示部601による制御下、記録ヘッドドライバ111(図8参照)を介して記録ヘッド34-1, 34-2を制御して基準パターンp1及び調整パターンp2の印字を制御する記録ヘッド制御部602、及びテストパターン出力指示部601による制御下、副走査ドライバ113を介して紙搬送部112を制御して基準パターンp1及び調整パターンp2が印字される用紙の搬送を制御する紙搬送制御部603を有する。記録装置600は更に、PC500から入力される調整値を調整値記憶部605に設定する調整値設定部604、及び調整値設定部604によって設定される調整値を記憶する調整値記憶部605を有する。テストパターン出力指示部601、記録ヘッド制御部602、紙搬送制御部603,調整値設定部604は、図8に示されるCPU107が、RAM119にロードされたプログラムを実行することによって実現される。又、調整値記憶部605は、RAM119によって実現される。
記録装置600では、調整値記憶部605に調整値が設定されると、当該調整値に基づき、上記の如く、記録ヘッド34-1, 34-2が印字する各ドットにつき、記録ヘッド34-1、34-2が夫々有するノズルのうち、いずれのノズルを使用するかを決定する。その結果、千鳥状に配置された記録ヘッド34-1、34-2を使用して画像を形成する場合であっても、記録ヘッド34-1、34-2相互間で位置ズレが生じることがなく、よって上記位置ズレに起因して画像に切れ目や濃淡のむらができてしまうことを防止できる。
<本実施形態の記録装置の作用・効果>
このように、本実施形態の記録装置600は、第1ヘッドグループ34-1に含まれる記録ヘッド34-1(基準ヘッド)を用いて印字する第1パターン(基準パターン)p1と、第2ヘッドグループ34-2に含まれる記録ヘッド34-2(調整ヘッド)を用いて印字する第2パターン(調整パターン)p2と、から構成されるテストパターンp1, p2を、第1パターン(基準パターン)p1と第2パターン(調整パターン)p2との副走査方向S1, S2の相対的な位置を順次段階的にずらしながら、副走査方向S1, S2に相互に離間させて複数個、形成する。このようにして、副走査方向S1, S2に離間されて複数個のテストパターンp1, p2が形成された調整チャート800を作成する。そして、ユーザ700は、当該調整チャート800に形成された各テストパターンp1, p2を見ることで、千鳥状に配置された記録ヘッド34-1, 34-2の間で副走査方向S1, S2の印字位置が最も合致するテストパターンp1, p2を選択する。
また、ユーザ700は、このようにして選択した、千鳥状に配置された記録ヘッド34-1, 34-2の印字位置の間で副走査方向S1. S2の印字位置が最も合致するテストパターンp1, p2を示す情報(調整値)を記録装置600に設定する。その結果、記録装置600は、当該設定された調整値が示すテストパターンp1, p2を印字したノズルを、記録ヘッド34-1, 34-2間で相互に対応するノズルとして用いて印字を行うようにして、各ドットを印字する際に使用するノズルを決定する。これにより、記録ヘッド34-1, 34-2を千鳥状に配置した場合でも、記録ヘッド34-1, 34-2に起因する副走査方向S1, S2の印字の位置ズレを最小限にすることができる。
なお、上述する実施形態は、本発明の好適な実施形態であり、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
例えば、上記実施形態における印字の位置ズレ調整は、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の4色に限定するものではなく、他色を使用している場合でも同じように印字の位置ズレ調整を行うことは可能である。
また、上記実施形態では、第1ヘッドグループ34-1の上部8つのノズルの配置位置と、第2ヘッドグループ34-2の下部8つのノズルの配置位置と、が副走査方向S1, S2で一致するような配置位置を正規の配置位置(設計上、理想的な位置)とした。しかし、副走査方向S1, S2で一致するノズルの数を、上記8つよりも増やすことも可能である。これにより、図11に示す7つのテストパターンp1, p2の組(1)〜(7)に加えて更に他のテストパターンp1, p2の組も形成することが可能となるため、3ライン以上の印字の位置ズレを識別することができるようになる。
また、上記実施形態では、調整パターンp2の印字を1ドットずつずらしながら、7回印字する(テストパターンp1, p2の組(1)〜(7))が、2ドットずつずらしながら、印字するように構築することも可能である。
また、上述した本実施形態の記録装置600を構成する各部の制御動作は、ハードウェア、または、ソフトウェア、あるいは、両者の複合構成を用いて実行することも可能である。
なお、ソフトウェアを用いて処理を実行する場合には、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ内のメモリにインストールして実行させることが可能である。あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させることが可能である。
例えば、プログラムは、記録媒体としてのハードディスクやROM(Read Only Memory)に予め記録しておくことが可能である。あるいは、プログラムは、リムーバブル記録媒体に、一時的、あるいは、永続的に格納(記録)しておくことが可能である。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することが可能である。なお、リムーバブル記録媒体としては、フロッピー(登録商標)ディスク、CD-ROM(Compact Disc - Read Only Memory)、MO(Magneto Optical)ディスク、DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどが挙げられる。
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体からコンピュータにインストールすることになる。また、ダウンロードサイトから、コンピュータに無線転送することになる。また、ネットワークを介して、コンピュータに有線で転送することになる。
また、本実施形態における記録装置600は、上記実施形態で説明した処理動作に従って時系列的に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力、あるいは、必要に応じて並列的にあるいは個別に実行するように構築することも可能である。
本発明は、インクジェット方式の記録装置に好適である。
33 キャリッジ
34−1、34−2 記録ヘッドのグループ(或いは記録ヘッド)
42 用紙(記録媒体)
41 エンコーダセンサ
40 エンコーダシート
107 CPU
109 主走査ドライバ
111 記録ヘッドドライバ
112 紙搬送部
113 副走査ドライバ
118 ROM
119 RAM
120 記憶部
特開2004−358759号公報

Claims (10)

  1. 少なくとも1つの記録ヘッドを含む第1ヘッドグループと、少なくとも1つの記録ヘッドを含む第2ヘッドグループとが、配置位置を副走査方向にずらして千鳥状に配置されたキャリッジを、主走査方向の一及び他の方向に交互に移動して記録媒体に画像を記録する記録装置であって、
    前記第1ヘッドグループに含まれる記録ヘッドを用いて印字する第1パターンと、前記第2ヘッドグループに含まれる記録ヘッドを用いて印字する第2パターンとを含むテストパターンを、前記第1パターンに対する前記第2パターンの前記副走査方向における相対的な位置を順次段階的に異ならせる態様で、前記副走査方向に順次離間させて複数個、形成する形成手段を有することを特徴とする記録装置。
  2. 前記形成手段は、
    前記第1パターンを複数個、前記副走査方向に等間隔に順次離間させて印字し、
    前記第2パターンを複数個、印字し、当該複数個の第2パターンの印字は、前記複数個の第1パターンのうちの各1個の印字位置に対する前記複数個の第2パターンのうちの対応する1個の前記副走査方向における相対的な印字位置が、順次段階的に異なる態様でなされることを特徴とする請求項1記載の記録装置。
  3. 前記複数個の第1パターンは、インクを吐出するノズルを変更せずに、所定のノズルからインクを吐出し、前記副走査方向に順次等間隔に離間させて印字し、
    前記複数個の第2パターンは、インクを吐出するノズルを順次段階的に変更し、該変更したノズルからインクを吐出し、印字位置を、順次等間隔に離間させた上で更に、前記副走査方向に順次段階的に異ならせて印字することを特徴とする請求項2記載の記録装置。
  4. 前記形成手段は、
    前記第1パターンを1個、印字し、
    前記第2パターンを1個、印字し、
    前記1個の第1パターンの印字位置に対し、印字位置を前記副走査方向に所定間隔、離間して前記第1パターンを更に1個、印字し、
    当該更に1個の第1パターンの印字位置に対する前記副走査方向における相対的な位置関係が、前記1個の第1パターンの印字位置に対する前記1個の第2パターンの印字位置の前記副走査方向における相対的な位置関係とは異なるように前記第2パターンを更に印字し、
    前記所定間隔は、印字された前記更に1個の第1パターン及び前記更に1個の第2パターンを含むテストパターン全体が、印字された前記1個の第1パターン及び前記1個の第2パターンを含むテストパターン全体に対し、前記副走査方向に離間する程度に長い間隔であることを特徴とする請求項1又は2に記載の記録装置。
  5. 前記第2ヘッドグループに含まれる前記記録ヘッドにおいて使用するノズルを異ならせることにより、前記更に1個の第1パターンの印字位置に対する前記更に1個の第2パターンの印字位置の前記副走査方向における相対的な位置関係を、前記1個の第1パターンの印字位置に対する前記1個の第2パターンの印字位置の前記副走査方向における相対的な位置関係と異ならせることを特徴とする、請求項4に記載の記録装置。
  6. 前記複数個のテストパターンに含まれる前記複数個の第2パターンは、前記複数個の第1パターンの印字の際に使用するノズルと前記副走査方向の位置が同じノズルを含む複数のノズルを用いて印字されることを特徴とする請求項3記載の記録装置。
  7. 印字された前記複数個の第1パターン及び印字された前記複数個の第2パターンを含む前記複数個のテストパターンにおける前記複数個の第1パターンと前記複数個の第2パターンとの間の位置関係に基づいてなされる調整用の入力の内容に応じて、前記第1ヘッドグループに含まれる前記記録ヘッドによる印字位置に対する前記第2ヘッドグループに含まれる前記記録ヘッドによる印字位置の前記副走査方向における相対的な位置関係を調整する調整手段を有することを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の記録装置。
  8. 前記調整手段は、
    前記印字された複数の第1パターンのうちの1個と前記印字された複数個の第2パターンのうちの対応する1個とを含む1対のテストパターン全体の前記副走査方向における幅に基づいてなされる調整用の入力の内容に応じて、前記第1ヘッドグループに含まれる前記記録ヘッドによる印字位置に対する前記第2ヘッドグループに含まれる前記記録ヘッドによる印字位置の前記副走査方向における相対的な位置関係を調整することを特徴とする請求項7に記載の記録装置。
  9. 前記調整手段は、
    前記印字された複数の第1パターンのうちの1個と前記印字された複数個の第2パターンのうちの対応する1個とを含む1対のテストパターン全体の色に基づいてなされる調整用の入力の内容に応じて、前記第1ヘッドグループに含まれる前記記録ヘッドによる印字位置に対する前記第2ヘッドグループに含まれる前記記録ヘッドによる印字位置の前記副走査方向における相対的な位置関係を調整することを特徴とする請求項7に記載の記録装置。
  10. 少なくとも1つの記録ヘッドを含む第1ヘッドグループと、少なくとも1つの記録ヘッドを含む第2ヘッドグループとが、配置位置を副走査方向にずらして千鳥状に配置されたキャリッジを、主走査方向の一及び他の方向に交互に移動して記録媒体に画像を記録する記録装置の動作を制御するコンピュータが実行するプログラムであって、
    前記記録装置の動作を制御するコンピュータに、前記第1ヘッドグループに含まれる記録ヘッドを用いて印字する第1パターンと、前記第2ヘッドグループに含まれる記録ヘッドを用いて印字する第2パターンとを含むテストパターンを、前記第1パターンに対する前記第2パターンの前記副走査方向における相対的な位置を順次段階的に異ならせる態様で、前記副走査方向に順次離間させて複数個、形成する形成段階を実行させることを特徴とするプログラム。
JP2010140739A 2009-07-10 2010-06-21 記録装置及びプログラム Expired - Fee Related JP5621347B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010140739A JP5621347B2 (ja) 2009-07-10 2010-06-21 記録装置及びプログラム
US12/805,076 US8215743B2 (en) 2009-07-10 2010-07-12 Recording apparatus and non-transitory computer-readable recording medium storing a recording program

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009163813 2009-07-10
JP2009163813 2009-07-10
JP2010140739A JP5621347B2 (ja) 2009-07-10 2010-06-21 記録装置及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011031611A true JP2011031611A (ja) 2011-02-17
JP5621347B2 JP5621347B2 (ja) 2014-11-12

Family

ID=43427140

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010140739A Expired - Fee Related JP5621347B2 (ja) 2009-07-10 2010-06-21 記録装置及びプログラム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8215743B2 (ja)
JP (1) JP5621347B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014014995A (ja) * 2012-07-10 2014-01-30 Seiko Epson Corp 印刷装置
JP2014188979A (ja) * 2013-03-28 2014-10-06 Brother Ind Ltd ノズル決定方法及びインクジェットプリンタ
JP2014208466A (ja) * 2013-03-29 2014-11-06 ブラザー工業株式会社 パターン検査装置、パターン検査方法及び印刷装置
US9827794B2 (en) 2015-03-25 2017-11-28 Seiko Epson Corporation Discharge position adjusting method and droplet ejecting apparatus
CN108454232A (zh) * 2017-02-21 2018-08-28 精工爱普生株式会社 测试图案的制作方法、测试图案、印刷装置、程序
WO2023112836A1 (ja) * 2021-12-15 2023-06-22 株式会社ミマキエンジニアリング インクジェットプリンタの調整方法、プログラム、及び印刷システム

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011079296A (ja) 2009-09-14 2011-04-21 Ricoh Co Ltd 記録装置及び制御方法
JP5656480B2 (ja) 2010-06-30 2015-01-21 キヤノン株式会社 記録装置及びその記録位置調整方法
JP2012045859A (ja) * 2010-08-27 2012-03-08 Canon Inc 記録装置および記録方法
JP5824956B2 (ja) * 2011-08-16 2015-12-02 株式会社リコー 画像形成装置
JP2013226658A (ja) * 2012-04-24 2013-11-07 Seiko Epson Corp 記録装置
JP6402963B2 (ja) * 2013-09-19 2018-10-10 セイコーエプソン株式会社 画像記録装置
JP2016014564A (ja) 2014-07-01 2016-01-28 株式会社リコー 撮像ユニット
JP6304391B2 (ja) 2014-10-17 2018-04-04 株式会社リコー 車両用画像表示システム
US10889127B2 (en) 2018-03-19 2021-01-12 Ricoh Company, Ltd. Liquid discharge apparatus, defective nozzle detection method, and recording medium
US11072170B2 (en) 2018-09-27 2021-07-27 Ricoh Company, Ltd. Liquid discharge apparatus, liquid discharge method, and recording medium

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11291477A (ja) * 1998-04-03 1999-10-26 Canon Inc プリント装置
JP2000141624A (ja) * 1998-11-11 2000-05-23 Canon Inc プリント装置およびプリント方法
JP2001199055A (ja) * 2000-01-18 2001-07-24 Copyer Co Ltd インクジェット画像形成装置
JP2001334641A (ja) * 2000-05-25 2001-12-04 Konica Corp 記録ヘッド調整方法およびインクジェット記録装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4296043B2 (ja) 2003-06-03 2009-07-15 株式会社リコー インクジェット記録装置、印刷位置ずれ調整プログラム及び記録媒体
JP5073509B2 (ja) * 2008-01-17 2012-11-14 株式会社リコー 画像形成装置、着弾位置ずれ補正方法
JP5396753B2 (ja) * 2008-06-23 2014-01-22 株式会社リコー 画像形成装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11291477A (ja) * 1998-04-03 1999-10-26 Canon Inc プリント装置
JP2000141624A (ja) * 1998-11-11 2000-05-23 Canon Inc プリント装置およびプリント方法
JP2001199055A (ja) * 2000-01-18 2001-07-24 Copyer Co Ltd インクジェット画像形成装置
JP2001334641A (ja) * 2000-05-25 2001-12-04 Konica Corp 記録ヘッド調整方法およびインクジェット記録装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014014995A (ja) * 2012-07-10 2014-01-30 Seiko Epson Corp 印刷装置
JP2014188979A (ja) * 2013-03-28 2014-10-06 Brother Ind Ltd ノズル決定方法及びインクジェットプリンタ
JP2014208466A (ja) * 2013-03-29 2014-11-06 ブラザー工業株式会社 パターン検査装置、パターン検査方法及び印刷装置
US9827794B2 (en) 2015-03-25 2017-11-28 Seiko Epson Corporation Discharge position adjusting method and droplet ejecting apparatus
CN108454232A (zh) * 2017-02-21 2018-08-28 精工爱普生株式会社 测试图案的制作方法、测试图案、印刷装置、程序
CN108454232B (zh) * 2017-02-21 2021-03-12 精工爱普生株式会社 测试图案的制作方法、测试图案、印刷装置
WO2023112836A1 (ja) * 2021-12-15 2023-06-22 株式会社ミマキエンジニアリング インクジェットプリンタの調整方法、プログラム、及び印刷システム

Also Published As

Publication number Publication date
US8215743B2 (en) 2012-07-10
JP5621347B2 (ja) 2014-11-12
US20110007112A1 (en) 2011-01-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5621347B2 (ja) 記録装置及びプログラム
US8454110B2 (en) Ink jet printing system and ink jet printing method
JP3654141B2 (ja) 2種類の検査用パターンを使用して行う印刷時の記録位置ずれの調整値の決定
JP5480765B2 (ja) ライン型インクジェットプリンタの色別インク吐出量調整装置
JP2001130112A (ja) ドット間の形成位置ずれを調整する印刷装置
JP2010125806A (ja) 記録ドット位置調整方法
US9827794B2 (en) Discharge position adjusting method and droplet ejecting apparatus
JP2015058604A (ja) インクジェット印刷装置
US20100253728A1 (en) Correction value calculating method and method of manufacturing liquid ejecting apparatus
JPH07276794A (ja) 図形像のプリンティング方法及びそのプリンティング装置
JP2022063095A (ja) 液体吐出装置、および印刷方法
JP5316112B2 (ja) 画像形成装置
JP5343469B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP2011056705A (ja) 画像形成装置
JPH1148503A (ja) インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置
JP2001334654A (ja) 異なるタイミングで形成されるドット間の形成位置のずれの調整
US8336980B2 (en) Image recording apparatus and image recording method
JP2005067049A (ja) インクジェット記録装置
US6966626B2 (en) Printing strategy for considering variable dot size dependent on peripheral pixel dot recording status
JP5257032B2 (ja) 印刷装置
JP2007001269A (ja) 印刷システム、プログラム及び印刷装置
JP5250839B2 (ja) 画像記録装置、画像記録装置における駆動位相の調整方法及び画像記録装置における位置調整チャートの出力方法
JP2010082971A (ja) 液体吐出装置、及び、その吐出制御方法
JPH11245388A (ja) インクジェット記録装置
JP2007090714A (ja) インクジェット記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130404

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140128

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140328

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140826

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140908

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5621347

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees