JP2011031482A - 積層鋼板 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コア層の両面に鋼板が積層された積層鋼板において、コア層を鋼線材を用いて網状に形成した金網で構成し、金網を形成する鋼線材の炭素濃度を0.24質量%以上で、かつ、金網の目開きを鋼板の厚みの3.5倍以下とした。このように、鋼線材の組成を規定することで、軽量性と高い剛性や耐衝撃性とを両立でき、金網の目開きを規定することで、加工性や加工後の形状安定性を向上させることができる。
【選択図】図1
Description
初めに、図1を参照しながら、本発明の一実施形態に係る積層鋼板の全体構成について説明する。図1は、本実施形態に係る積層鋼板の全体構成の一例を示す説明図である。
まず、図1及び図2を参照しながら、本実施形態に係る金網11の構成について詳細に説明する。図2は、本実施形態に係る金網11の構成の一例を示す説明図であり、(a)は平面図、(b)は側面図を示している。
ここで、本実施形態における金網11を構成する鋼線材の炭素濃度は、0.24質量%以上であることが必要である。鋼線材の炭素濃度を0.24質量%以上とすることにより、鋼線材の引張強度を確保でき、コア層10内の鋼線材密度を必要とされる板密度(コア層10内における鋼線材の質量比)まで低下させても、積層鋼板1の加工や加工後の製品として必要とされるコア層10(本実施形態では、金網11)の引張強度及び降伏強度を確保することができるため、積層鋼板1の剛性や耐衝撃性を高く保ちつつ、積層鋼板1を十分に軽量化することが可能となる。一方、鋼線材の炭素濃度が0.24質量%未満では、鋼線材の引張強度や降伏強度が小さくなってしまい、コア層10内の鋼線材強度を増大させて補強しなければ、必要とされるコア層10の引張強度や降伏強度を確保することができず、積層鋼板1の軽量化が不十分となる。具体的には、鋼線材として、JIS G 3506−2004、JIS G 3502−2004等を好適に使用できるが、これらに限定するものでなく、上記組成を満足した鋼線材であれば、本実施形態に係る金網11を構成する鋼線材として使用できる。
鋼線材の径(線径)dは、特に限定されず、積層鋼板1の用途に応じて必要とされる剛性や耐衝撃性の観点から、必要とされるコア層10の厚み以下であればよく、用途ごとに優先させる積層鋼板1の特性(板密度、剛性、耐衝撃性等)に応じて適宜決定することができる。例えば、積層鋼板1の板密度が特に重要な場合には、金網11の目開き、コア層10の目標とする板密度ρ目標に応じて、下記(1)式及び(2)式から、(3)式の不等式を満足するように決定できる。また、積層鋼板1の耐衝撃性が特に重要な場合には、耐衝撃性の支配因子である塑性変形域の曲げモーメントMp目標に応じて、下記(3)式及び(4)式のように鋼線材の炭素濃度に応じて求めた鋼線材の線径dと降伏強度σYcとの関係式に従い、(3)式の不等式を満足するように、線径dを決定することができる。なお、下記(4)式には、炭素濃度[C]を[C]=0.96質量%として求めた関係式を示している。
ρ目標>7.8*(1−Vair)*n ・・・(1)
Vair=w2/(w+d)2 ・・・(2)
Mp目標<1/4σYs[(ts+tc)2−tc 2]+1/8(1−Vair)σYc
・・・(3)
σYc=−26500d+4640 ・・・(4)
(上記(1)〜(4)式で、ρ目標はコア層10の目標板密度、Vairはコア層10中の空孔115部分の体積、nは金網11の積層枚数、wは金網11の目開き、Mp目標は目標曲げモーメント、σYsは表層鋼板5の降伏強度、σYcはコア層10の降伏強度、tsは表層鋼板5の厚み、tcはコア層10の厚み、dは金網11の線径を示す。)
本実施形態に係る積層鋼板1では、金網11の目開きwが、表層鋼板5の厚みtsの10倍以下であることが必要である。このように、金網11の目開きwを表層鋼板5の厚みtsの10倍以下としたのは、本発明者の検討によって、コア層10の母材(本実施形態の場合は鋼線材)と表層鋼板5との引張強度比が1/50(引張強度の大きい方を分母とした値)以下であるコア層10を有する積層鋼板1を引張変形させた場合、コア層10に存在する空孔115の大きさ(目開き)を表層鋼板5の厚みの10倍超とすると、表層鋼板1のうち空孔115上に位置する部分に応力が集中し、早期に表層鋼板5が破断してしまうことがFEM(有限要素法)解析により判明したためである。すなわち、表層鋼板5において、コア層10の空孔115上に位置する部分と、鋼線材(縦線111及び横線113)上に位置する部分とでは、実質上の鋼板厚みが異なり、空孔115上に位置する部分の強度(引張強度や降伏強度)の方が、鋼線材上に位置する部分の強度よりも小さくなる。その結果、積層鋼板1に引張変形や圧縮変形などが加わると、表層鋼板5の中でも強度が低い空孔115上に位置する部分に応力が集中し、破断伸びが減少し、これにより加工性が低下してしまう。
金網11の形成方法については、上述した鋼線材の炭素濃度及び目開きの条件を満足するものであれば、織り方や編み方などは特に制限されず、例えば、正方目、ひし形、亀甲状等の矩形目などのいずれでもよい。正方目の金網11としては、織金網、クリンプ金網などがある。織金網の具体例としては、平織り、綾織、たたみ織り、たたみ綾織り等が挙げられる。また、クリンプ金網の具体例としては、クリンプ織り、ロッククリンプ織り、ダブルクリンプ織り、フラットクリンプ織り、トンキャップスクリーン織り、スロットスクリーン織り等が挙げられる。また、金網11の形成方法としては、織りや編みではなくても、溶接によっても構わない。すなわち、縦線111と横線113とを溶接により接合し、網状に形成してもよい。さらに、金網11の織り方としては、2次元織りではなく、3次元の立体織りにしてもよい。
特に、本実施形態では、以下に説明する金網11による表層鋼板5の拘束効果を効率よく発現させるために、図3に示した金網11’のように、縦線111と横線113とからなる正方目の金網に、縦線111及び横線113の方向に対して45°の方向の斜め方向の織り(線)117が加えられていることが好ましい。なお、図3は、本実施形態に係る金網の変形例の構成を示す説明図である。
EI=(1/12)Es[(ts+tc)3−tc 3]+1/12Ectc 3
・・・(5)
(上記(5)式において、EIは積層鋼板1の剛性、Esは表層鋼板5のヤング率、Ecは、コア層10のヤング率、tsは表層鋼板5の厚み、tcはコア層10の厚みを示す。)
上述したように、本実施形態に係るコア層10を構成する金網11は、1枚であっても、2枚以上積層されていてもよい。特に、本実施形態では、コア層10の等方性を増加させるために、コア層10としてn層(nは2以上)の金網11を積層する場合に、各層の金網11を形成する鋼線材の方向を、隣接する層の金網11間で360/3n°以上360/n°以下の角度ずつ一定方向にずらして、各層の金網11を積層することも可能である。このような積層方法を例示すると、最下層の金網11に対し、その上層の各金網11を45°ずつ回転させて4層積層する方法などがある。等方性を増加させる観点からは、金網11の層数nを大きくして、金網11を微細な角度ずつ(360/3n〜360/n°ずつ)回転させて積層することが好ましいが、経済的合理性の観点からは、積層する金網11の数は、2層以上20層以下であることが好ましい。
次に、本実施形態において、金網11と表層鋼板5との接合について説明する。まず、金網11と表層鋼板5との好適な密着力は、ピール強度によって評価することができるが、本実施形態における金網11と表層鋼板5とは、5N/cm以上のピール強度で接合されることが好ましい。ピール強度が5N/cm未満では、積層鋼板1の曲げ変形や引張変形の際に、コア層10の両面の表層鋼板5が一体となって変形せず、積層鋼板1の剛性や耐衝撃性を発現させることができないおそれがある。積層鋼板1の曲げ変形時のせん断によるコア層10両面の表層鋼板のずれを小さくするために、ピール強度を25N/cm以上とすることがより好ましく、40N/cm以上とすることがさらに好ましく、60N/cm以上とすることがさらに一層好ましい。なお、ピール強度は、JIS Z0238のTピール試験により評価することができる。
本実施形態に係る表層鋼板5としては、特に限定はされないが、具体的には、例えば、ブリキ、薄錫めっき鋼板、電解クロム酸処理鋼板(ティンフリースチール)、ニッケルめっき鋼板等の缶用鋼板や、溶融亜鉛めっき鋼板、溶融亜鉛−鉄合金めっき鋼板、溶融亜鉛−アルミニウム−マグネシウム合金めっき鋼板、溶融アルミニウム−シリコン合金めっき鋼板、溶融鉛−錫合金めっき鋼板等の溶融めっき鋼板や、電気亜鉛めっき鋼板、電気亜鉛−ニッケルめっき鋼板、電気亜鉛−鉄合金めっき鋼板、電気亜鉛−クロム合金めっき鋼板等の電気めっき鋼板等の表面処理鋼板、冷延鋼板、熱延鋼板、ステンレス鋼板等を使用することができる。また、表層鋼板5は、塗装鋼板、プリント鋼板、フィルムラミネート鋼板等の表面処理鋼板であってもよい。
本実施形態に係る積層鋼板1の厚みは特に制限されず、目的とする特性に応じて適宜変更することが可能である。例えば、積層鋼板1の特性として剛性や耐衝撃性を優先させたい場合には、選択する金網11の構成(鋼線材の線径、目開き、降伏強度等)に応じて、それぞれ、上記(5)式や(3)式等によって、積層鋼板1の厚みを決定することができる。
D=1/3[(E1-E2)(y1-ye)3+(E2-E3)(y2-ye)3+E1ye 3+E3(h-ye)3] ・・・(6)
ye=[(e1-E2)y1 2+(E2-E3)y2 2+E3h2]/[2((E1-E2)y1+(E2-E3)y2+E3h)] ・・・(7)
ρ=[7.8(h-y2+y1)+ρコア層 (y2-y1) ]/h ・・・(8)
(上記(6)〜(8)式において、E1は下面側の表層鋼板5Aのヤング率であり、E2はコア層10のヤング率であり、E3は上面側の表層鋼板5Bのヤング率であり、y1は表層鋼板5の厚みであり、y2はy1+コア層10の厚みであり、yeは中立軸位置であり、hはy2+上面側の表層鋼板5Aの厚み、ρコア層:コア層密度である。)
以上、本発明の一実施形態に係る積層鋼板1の構成について詳細に説明したが、続いて、上述したような構成を有する積層鋼板1の製造方法について詳細に説明する。
(1) 炭素濃度が0.24質量%以下の鋼線材を網状に形成して金網11を製造する。
(2) コア層10(1枚又は2枚以上の金網11)の両面に必要に応じて接合材(接着剤、ブレーズ剤等)を塗布し、表層鋼板5A、金網11(1枚又は2枚以上を積層)、表層鋼板5Bの順に積層し、常温もしくは加熱しながら加圧する。
以上説明したような本実施形態に係る積層鋼板1は、軽量で、剛性、耐衝撃性が高く、かつ、加工性にも優れ、曲げ加工、絞り加工等の強加工を行っても加工後の耐熱形状安定性に優れるものとなる。従って、本実施形態に係る積層鋼板1は、自動車用、家電用、家具用、OA機器などの部材用に利用でき、特に、絞り加工、曲げ加工、プロファイリング加工等の強加工によって成形した後に塗装するシート部品用の鋼板として好適に使用することができる。
本実施例及び比較例では、表1に示す表層鋼板及び表2に示す鋼線材を使用して積層鋼板を製造した。また、鋼線材を織り込んだ金網と表層鋼板との接合剤については、表3に示す接着剤を両面にコートした20μm厚の無延伸PET系アロイフィルム(PET(RN163:東洋紡績製)/アイオノマー(ハイミラン1706:三井デシュポン製)/エチレン系ゴム(EBM2401P:JSR製)の質量比は80質量部/10質量部/10質量部)を接着剤1、表3に示す接着剤単体を接着剤2、両面に表3に示す接着剤をコートした50μm厚の無延伸PET系アロイフィルムを接着剤3、表3の接着剤に銀粉を30質量部添加した接着剤を導電性接着剤、はんだシート(低温ろう剤)をブレーズ剤1、Ni−Cr系のロウ剤(商品名:Coclburn 2003)をブレーズ剤2として、それぞれ使用した。なお、表2の「織り」における「平織り+45°」とは、平織りの金網に、縦線及び横線の方向に対して45°の方向の斜め線を織り込んだものを示している。
本実施例及び比較例における積層鋼板の具体的な製造方法としては、300mm×300mmの表1の表層鋼板上に接合材、表2の金網、接合材、表1の表層鋼板の順に積層し、真空下で所定の温度(接着剤1及び導電性接着剤を接合材として使用する場合は220℃、ブレーズ剤1を接合材として使用する場合は300℃、ブレーズ剤2を接合材として使用する場合は1100℃)まで加温した。次いで、積層した表層鋼板、接合材及び金網を圧着力10〜40kgf/cm2(0.98〜2.92MPa)で2分間加熱圧着し、その後室温まで冷却して、大気開放し、表4に示した各積層鋼板を得た。なお、コア層の金網を2枚以上積層した実施例では、鋼板と金網との間に使用した接合材と同一の接合材を金網同士の間にも積層した後に加熱圧着し、金網同士の間を接合した。また、実施例18以外は、金網の格子(縦線及び横線)が全て平行となるように金網を積層した。さらに、各実施例において、鋼板/金網間の接合材の厚みは、最大でも50μm以下になるように加圧力やシムの厚みを調整した。
上記特許文献25に準じて、0.2mmDの鋼板(引張強度:270MPa)にディンプル加工を施して2×2mm×0.5mHの正方型凹凸を2mm間隔で付与した。凸部の中央には0.5×0.5mm×0.2mmの窪みを設けた。凸部にブレーズ剤2を塗布し、凸部同士が接触するように2枚のディンプル加工板を積層した。当該積層加工鋼板の両面に、ブレーズ剤2を塗布した鋼板を積層し、実施例21と同一の条件で加熱プレスし、積層鋼板を得た。なお、270MPa以上のハイテン鋼での上記サイズの凹凸を付与するディンプル加工は不可能であった。
1.1mmの100Kハイテン鋼をパンチング加工し、2.0mmΦの円形孔を付与した(開孔率66%)。そして、パンチング加工後の加工板をコア層とした積層鋼板を実施例1と同様にして製造した。
実施例1と同様にして表4の積層鋼板を得た。
ガラス短繊維入りのナイロンシート(1.7mm厚、ガラス繊維30質量%、引張強度:34MPa)をコア層とした積層鋼板を実施例1と同様にして製造した。
コア層として厚さ1mmのPPシート、接着層として厚さ0.05mmの酸変性PPを使用して、実施例1と同様にして積層鋼板を製造した。
上述したようにして得られた各実施例の積層鋼板からASTM D−790に準じて試験片(25×150mm)を切り出し、支点間距離を50mm、速度を5mm/minに設定して3点曲げ試験を実施した。このとき、実施例1−22では、試験片の長手方向及び幅方向が最下層金網の正方格子の方向と一致するように試験片を切り出した。また、実施例23、24では、試験片の長手方向及び幅方向が最下層金網の正方格子の対角線の方向と一致するように試験片を切り出した。実測ひずみ−荷重曲線の傾きδ(最大荷重の1/3の荷重までの荷重を使用して算出)を(i)式に代入して、曲げ剛性Dを算出した。また、積層鋼板の塑性域の曲げモーメントMを(ii)式で算出した。なお、鋼板の耐衝撃性が塑性域の曲げモーメントと相関があることが知られていることから、(2)式で算出した塑性域の曲げモーメントを耐衝撃性の指標とした。
M=Pl/4b ・・・(ii)
<1.軽量性の評価>
各々の積層鋼板の板密度ρを(iii)式により算出した。
Wp=ρstp ・・・(v)
(v)式で算出した積層鋼板の単位面積当たりの質量Wと同一質量を有する鋼板単独の剛性Dpを(vi)式により算出した。また、(vi)式で求めた剛性Dpと積層鋼板の剛性Dとの比(D/Dp)を算出し、積層鋼板の剛性を評価した(D/Dp>1であれば、鋼板単独の場合と比較して合理的に剛性が増大していると評価される)。
ハット曲げ試験片の断面を目視ならびに実態顕微鏡で観察して表層鋼板の剥離、表層鋼板の破壊や座屈およびコア層への陥入、コア層の破損、座屈の有無を検査し、すべて異常がない場合には加工健全性に優れると評価し、表5(ハット曲げ加工の欄)に○で示した。また、当該加工片を180℃に加熱したオーブンに装入し、30分保持後、オーブンから取り出し、室温まで冷却した。加工後の加熱形状健全性(表層鋼板の剥離、コア層の破壊、流れなど)を評価し、すべて異常がない場合には、加熱形状健全性に優れると評価し、表5(180℃耐熱の欄)に○で示した。
スポット溶接部の外観評価(割れ、膨れなどの外観不良)および人力での剥離試験を実施し、外観不良及び剥離の有無により溶接可否を評価し、外観不良及び剥離が無い場合には、表5(スポット溶接性の欄)に○で示した。
以上の評価結果を下記表5に示す。
M実施例1=1/4(Ts((ts+tc)2−tc 2))−Tc(tc 2))
・・(viii)
なお、表4,5には示していないが、実施例1の積層鋼板(実施例26)、表1のGI鋼板(比較例9)の表面に、それぞれ長手方向、幅方向に歪ゲージを装着し、JIS 2201に準拠して引張り試験を実施した(試験片は長手方向及び幅方向が金網を構成する鋼線材の方向と一致するように作成した)。
5(5A,5B) (表層)鋼板
10 コア層
11 金網
111 縦線
113 横線
115 空孔(網目)
117 斜め方向の織り(線)
ts 表層鋼板の厚み
tc コア層の厚み
wL,wH 目開き
p (メッシュ)ピッチ
d 線径
Claims (10)
- 鋼線材を用いて網状に形成した金網からなるコア層の両面に鋼板が積層されており、
前記鋼線材の炭素濃度が0.24質量%以上であり、かつ、前記金網の目開きが前記鋼板の厚みの10倍以下であることを特徴とする、積層鋼板。 - 前記鋼線材の炭素濃度が、0.60質量%以上であることを特徴とする、請求項1に記載の積層鋼板。
- 前記金網の目開きが、前記鋼板の厚みの0.1倍以上であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の積層鋼板。
- 前記金網の目開きが、前記鋼板の厚みの0.5倍以上5倍以下であることを特徴とする、請求項3に記載の積層鋼板。
- 前記金網と前記鋼板とは、融点が400℃以下ブレーズ剤又は導電性接着剤を用いて接合されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の積層鋼板。
- 前記金網と前記鋼板とが接着剤を用いて接合され、
前記接着剤と前記鋼板とのせん断密着強度が30N/cm2以上であり、
前記接着剤の100℃〜160℃での貯蔵弾性率G’が、0.05MPa以上100MPa以下であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の積層鋼板。 - 前記金網は、縦線及び横線に対して斜め方向に織りが加えられていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の積層鋼板。
- 前記金網は、正方目の金網であり、
前記斜め方向は、前記縦線及び前記横線の方向に対して45°の方向であることを特徴とする、請求項7に記載の積層鋼板。 - 前記コア層が、n(nは2以上の整数)層の積層された前記金網からなり、
各層の前記金網を形成する前記鋼線材の方向を、隣接する層の前記金網間で360/3n°以上360/n°以下の角度ずつ一定方向にずらして、各層の前記金網が積層されることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に記載の積層鋼板。 - 前記コア層が、積層された3枚以上の前記金網からなり、
3枚以上の前記金網から任意に選択された隣接する2枚の前記金網のうち、前記コア層の厚み方向の中央位置に対して、より遠い側に積層された前記金網の目開きが、より近い側に積層された前記金網の目開きよりも小さいことを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項に記載の積層鋼板。
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JP5391906B2 (ja) | 2014-01-15 |
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