JP2011030668A - 電気掃除機 - Google Patents

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明弘 石澤
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Abstract

【課題】吸込口体の進行方向および移動速度と、回転清掃体の回転数および回転方向と、電動送風機の運転出力とを総合的に制御し、操作性および集塵効率を向上可能な電気掃除機を提案する。
【解決手段】電気掃除機1は、掃除機本体2と、掃除機本体2に収容された電動送風機12と、電動送風機12に連通された吸込口を底面に有し往復走行自在な吸込口体8と、吸込口体8に回動可能に軸支され吸込口に配置された回転清掃体と、回転清掃体を正転方向または逆転方向に回転駆動させる電動機31と、吸込口体8に設けられた加速度検出器32と、加速度検出器32で検出された加速度に応じ電動機31の入力を制御する吸込口体制御部33と、加速度検出器32で検出された加速度に応じ電動送風機12の入力を制御する本体制御部13と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、回転清掃体を有する吸込口体を備えた電気掃除機に関する。
従来、底部に吸込口を有する箱状の本体部と、本体部に回動自在に軸支され吸込口に配置された回転清掃体と、回転清掃体を回転駆動させる電動機と、を備えた電気掃除機の吸込口体が知られている。そして、従来の吸込口体は、本体部に固定されたコイルと、コイルに対して移動自在な移動磁石と、を備える。本体部を移動させると、移動磁石は慣性力によってコイル内を移動し電磁誘導によってコイルに起電力を発生させる。本体部を移動させたとき、従来の吸込口体はコイルに発生する起電力から本体部の進行方向を検出する(例えば、特許文献1参照。)。
特開平6−304101号公報
従来の吸込口体は、移動磁石の移動による起電力から本体部の進行方向を検出し、この進行方向の順方向または逆方向に回転清掃体を回転させて、操作性の向上または集塵効率の向上を図る。
しかし、このような吸込口体を備えた従来の電気掃除機は、吸込口体の進行方向と回転清掃体の回転方向との組み合わせを制御することで操作性の向上および集塵効率の向上のいずれかを選択的に向上できるものの、両方の長所を兼ね備えることが困難であった。
本発明は、吸込口体の進行方向および移動速度と、回転清掃体の回転数および回転方向と、電動送風機の運転出力とを総合的に制御し、操作性および集塵効率を向上可能な電気掃除機を提案する。
前記の課題を解決するため本発明に係る電気掃除機は、掃除機本体と、前記掃除機本体に収容された電動送風機と、前記電動送風機に連通された吸込口を底面に有し往復走行自在な吸込口体と、前記吸込口体に回動可能に軸支され前記吸込口に配置された回転清掃体と、前記回転清掃体を正転方向または逆転方向に回転駆動させる電動機と、前記吸込口体に設けられた加速度検出器と、前記加速度検出器で検出された加速度に応じ前記電動機の入力を制御する吸込口体制御部と、前記加速度検出器で検出された加速度に応じ前記電動送風機の入力を制御する本体制御部と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、吸込口体の進行方向および移動速度と、回転清掃体の回転数および回転方向と、電動送風機の運転出力とを総合的に制御し、操作性および集塵効率を向上可能な電気掃除機を提案できる。
本発明の実施形態に係る電気掃除機の外観を示した斜視図。 本発明の実施形態に係る電気掃除機の吸込口体を部分的に切り欠いて示した平面図。 本発明に係る電気掃除機のブロック図。 本発明に係る電気掃除機の運転制御の一例を示したフローチャート。 本発明に係る電気掃除機の運転制御の他の例を示したフローチャート。
本発明に係る電気掃除機の実施形態について図1から図5を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る電気掃除機の外観を示した斜視図である。
図1に示すように、本実施形態に係る電気掃除機1は、掃除機本体2と、集塵ホース3と、手元操作管4と、把持部5と、操作部6と、延長管7と、吸込口体8と、を備える。
掃除機本体2は、塵埃分離集塵部10と、電動送風機12と、本体制御部13と、電動送風機12に電力を導く電源コード14と、を備える。塵埃分離集塵部10は、掃除機本体2に形成された集塵室2aに着脱自在に装着される。また、塵埃分離集塵部10は、紙パック方式や、遠心分離方式などの集塵方式で構成される。本体制御部13は、予め設定された複数の運転モードを有し、操作部6から入力される操作信号に基づいて任意の運転モードを択一的に選択可能に構成される。それぞれの運転モードは、電動送風機12の入力を互いに異ならせて設定される。本体制御部13は、選択された運転モードに対応する電力を電動送風機12に供給し、電動送風機12の運転出力を制御する。電源コード14の自由端部は、電源プラグ15を備える。
また、掃除機本体2は、集塵ホース3の一端が着脱自在に接続された接続口2bと、電動送風機12の排気を掃除機本体の外に吐出する排気口(図示省略)と、を有する。
集塵ホース3は、可撓性を有し、湾曲自在な細長略円筒状に形成される。集塵ホース3の一端は、接続口2bに着脱自在に接続される。集塵ホース3は、掃除機本体2の内部に連通される。
手元操作管4の一端は、集塵ホース3の他端に設けられる。手元操作管4は、集塵ホース3を介して掃除機本体2の内部に連通される。
把持部5は、電気掃除機1のユーザが把持して電気掃除機1を操作するものである。把持部5は、手元操作管4の他端部に突設され、集塵ホース3が設けられた手元操作管4の一端部に向けて湾曲させて形成される。
操作部6は、把持部5に設けられる。電気掃除機1のユーザは、操作部6を操作して電動送風機12の運転モードを選択できる。操作部6は、本体制御部13に設定された運転モードのそれぞれに対応させて、電動送風機12を停止させる停止スイッチ6a、電動送風機12の運転を開始させる起動スイッチ6bなどを有する。起動スイッチ6bは、繰り返し操作入力を受け付けることが可能であり、操作入力の度に操作信号を本体制御部13に出力する。本体制御部13は、起動スイッチ6bから操作信号が入力される度に電動送風機12の運転モードを択一的に切り換えることができる。
また、操作部6は、吸込口体8の回転清掃体17の運転を開始または停止させるブラシスイッチ6cを有する。
延長管7は、伸縮可能な細長略円筒状に形成される。延長管7は、複数の筒状体を重ね合わせてテレスコピック構造に構成される。延長管7の一端は、手元操作管4の他端に着脱自在に接続される。延長管7は、手元操作管4および集塵ホース3を介して掃除機本体2の内部に連通される。
吸込口体8は、延長管7の一端に着脱自在に接続される。吸込口体8は、底面に吸込口21を有する。吸込口体8は、底面に車輪(図示省略)を備え、往復走行自在に構成される。吸込口体8は、延長管7、手元操作管4および集塵ホース3を介して掃除機本体2の内部に連通される。
電気掃除機1は、操作部6の起動スイッチ6bが操作されると、電動送風機12が運転を開始し、塵埃分離集塵部10に負圧が作用する。この負圧は掃除機本体2の接続口2bから集塵ホース3と手元操作管4と延長管7とを経て吸込口体8に作用する。そうすると、電気掃除機1は吸込口体8の吸込口21から床などの被掃除面に溜まった塵埃を空気とともに吸い込んで被掃除面を掃除する。吸込口体8に吸い込まれた含塵空気は、掃除機本体2に収容された塵埃分離集塵部10によって空気と塵埃とに分離される。分離された塵埃は塵埃分離集塵部10に集塵される。他方、分離された空気は、電動送風機12を通って排気口から掃除機本体2の外部へ吐出される。
図2は、本発明の実施形態に係る電気掃除機の吸込口体を部分的に切り欠いて示した平面図である。
図2に示すように、吸込口体8は、略直方体形状の箱状の本体部22と、延長管7が着脱自在に接続される接続管部23と、を備える。
ここで、吸込口体8の前進方向(図2中、実線矢X)を前方、その反対方向を後方とする。また、吸込口体8を床面などの略水平な被掃除面に配置させた状態で、後から前を見たときの左側(図2中、実線矢Y)を左方、その反対方向を右方とする。さらに、吸込口体8の前後方向および左右方向に直交する右手座標系の+Z方向を上方とし、その反対方向を下方とする。
本体部22は、前後方向に短辺、左右方向に長辺を有する。本体部22は、底面に吸込口21を有する吸込室24が区画されたケース25と、ケース25の内部に設けられた一対の軸受保持部26と、軸受保持部26に嵌着された一対の軸受27と、軸受27に回動自在に軸支され吸込口21に配置された回転清掃体17と、回転清掃体17を正転方向または逆転方向に回転駆動させる電動機31と、吸込口体8に加えられる加速度を検出する加速度検出器32と、電動機31の入力を制御する吸込口体制御部33と、を備える。また、本体部22は、その底面に車輪を備える。車輪は従動輪であり、吸込口体8を前後方向に往復走行させる。
ケース25は、上方が開放された箱状の下ケース35と、下ケース35を覆う上ケース36と、を備える。ケース25は、前側の内部に区画された吸込室24と、後側の左右の内部に区画された機器収容室37a、37bと、を有する。吸込室24は、吸込口21を有する。また、吸込室24は、本体部22の左右方向に幅広に形成されとともに、接続管部23に連通される。吸込口21は、本体部22の底面に配置される。また、吸込口21は、本体部22の左右方向に細長く形成された略長方形状の開口である。吸込室24は、吸込口体8を被清掃面Fに配置させると、吸込口21を通して被清掃面Fを臨む。
軸受保持部26は、軸受27を介して吸込室24に回転清掃体17を保持する。また、軸受保持部26は、吸込室24内の左右の端部のそれぞれに配置され、互いに対向させて設けられる。
軸受27は、軸受保持部26に嵌脱自在に嵌着される。
回転清掃体17は、吸込室24に収容され、軸受27を介して軸受保持部26に保持される。また、回転清掃体17は、両端部に軸受27が回動自在に設けられた回転軸39と、回転軸39の一方側の端部近傍に設けられたプーリ40と、回転軸39の周壁部から螺旋帯状に突設された複数のブラシ毛41と、を備える。なお、回転清掃体17は、ブラシ毛41の他にゴムなどの弾性体で形成されたブレード(図示省略)を備えるものでも良い。
電動機31は、左右いずれか、例えば左側の機器収容室37bに収容される。電動機31は、回転清掃体17を回転駆動させる駆動源である。電動機31の駆動力は、電動機31の出力軸31aおよび回転清掃体17のプーリ40に巻掛けられたベルト43により伝達される。電動機31の回転方向は、回転清掃体17の回転方向に一意に関連付けられる。具体的には、電動機31が正転方向に回転すると回転清掃体17も正転方向に回転し、電動機31が反転方向に回転すると回転清掃体17も反転方向に回転する。なお、電動機31が正転方向に回転すると回転清掃体17は反転方向に回転し、電動機31が反転方向に回転すると回転清掃体17は正転方向に回転するよう構成しても良い。
ここで、電動機31の回転方向の正逆は任意に定義可能であり、本実施形態において電動機31の正転方向は、出力軸31aの角速度ベクトルが吸込口体8の左方向(+Y方向)を指向する回転方向とする。
加速度検出器32は、左右いずれか、例えば右側の機器収容室37aに収容される。加速度検出器32は、吸込口体8の移動にともなう加速度を検出し加速度検出量を吸込口体制御部33に出力する。また、加速度検出器32は、少なくとも吸込口体8の往復走行方向の加速度成分、換言すれば吸込口体8の前後方向の加速度Axを検出する。加速度検出器32は、二軸方向以上の加速度を検出可能に構成しても良い。具体的には、加速度検出器32は、加速度Axに加え、吸込口体8の往復走行方向に直交し、かつ吸込口体8の走行面である被掃除面Fと略平行な方向の加速度成分、換言すれば吸込口体8の左右方向の加速度Ayと、吸込口体8の往復走行方向に直交し、かつ吸込口体8の走行面である被掃除面Fと略垂直な方向の加速度成分、換言すれば吸込口体8の上下方向の加速度Azと、の一方または両方を検出可能に構成しても良い。
ここで、加速度Ax、Ay、Azは、任意に正負の方向を定義することが可能であり、本実施形態において加速度Axは吸込口体8の前進方向、加速度Ayは吸込口体8の左方向、加速度Azは吸込口体8の上方向をそれぞれの方向における正の加速度の方向とする。
吸込口体制御部33は、左右いずれか、例えば右側の機器収容室37aに収容される。吸込口体制御部33は、加速度検出器32から入力される加速度検出量に基づき電動機31の単位時間当たりの回転数(または回転速度。以下、単に「回転数」と言う。)および回転方向を制御する。
接続管部23は、本体部22の後部側の幅方向略中央部に配置される。また、接続管部23は、回動接続管部45と、傾動接続管部46と、を備える。回動接続管部45は、本体部22の後部側の幅方向略中央部に配置され、かつ吸込口体8の前後方向に沿う軸(X軸に一致する軸またはX軸に平行な軸)回りに回動自在に枢支される。傾動接続管部46は、回動接続管部45に傾動自在に設けられる。すなわち、傾動接続管部46は、回動接続管部45の回転軸(X軸)に直交する軸回りに揺動自在に構成される。また、傾動接続管部46は、延長管7の自由端部に着脱自在に接続される。
このように構成された吸込口体8は、延長管7から接続管部23を経て吸込室24に負圧を作用させる。この負圧は、吸込口21に作用し、被掃除面上の塵埃を空気とともに吸込室24に吸い込む。吸込室24に吸い込まれた含塵空気は、接続管部23を経て延長管7に案内される。
図3は、本発明に係る電気掃除機のブロック図である。
図3に示すように、電気掃除機1は、操作部6と、電動送風機12と、スイッチング素子48(第一スイッチング素子)と、スイッチング素子49(第二スイッチング素子)と、整流部51と、回転数制御部52と、回転方向切換部53と、電動機31と、加速度検出器32と、吸込口体制御部33と、信号送信部55と、信号受信部56と、本体制御部13と、を備える。電動送風機12、スイッチング素子48、スイッチング素子49、本体制御部13および信号受信部56は掃除機本体2に収容される。他方、整流部51、回転数制御部52、回転方向切換部53、加速度検出器32、信号送信部55、電動機31および吸込口体制御部33は吸込口体8に収容される。
電気掃除機1は、操作部6に入力された操作入力に基づき電動送風機12を運転し、掃除機本体2に負圧を発生させ吸込口体8から空気とともに塵埃を吸い込む。さらに、電気掃除機1は、操作部6に入力された操作入力に基づき電動機31を運転し、吸込口体8の回転清掃体17を回転駆動させて被掃除面Fに付着した塵埃を掻き取るとともに、被掃除面Fを磨く。
操作部6は、電気掃除機1のユーザが入力した操作入力に対応させた操作信号を本体制御部13に出力する。具体的には、電気掃除機1のユーザが停止スイッチ6aを操作したとき、操作部6は、電気掃除機1の停止信号Soffを本体制御部13に出力する。また、電気掃除機1のユーザが起動スイッチ6bを操作したとき、操作部6は、電気掃除機1の起動信号Sonを本体制御部13に出力する。さらに、電気掃除機1のユーザがブラシスイッチ6cを操作したとき、操作部6は、電動機31の運転信号Sdを本体制御部13に出力する。
電動送風機12は、スイッチング素子48を介して商用交流電源Eに接続される。
スイッチング素子48は、本体制御部13の制御に応じ電動送風機12に電力を供給する。また、スイッチング素子48は、電力制御用に双方向サイリスタや逆阻止3端子サイリスタなどの素子が用いられる。スイッチング素子48のゲート端子は、本体制御部13に接続される。
スイッチング素子49は、本体制御部13の制御に応じ吸込口体8に電力を供給する。また、スイッチング素子49は、電力制御用に双方向サイリスタや逆阻止3端子サイリスタなどの素子が用いられる。スイッチング素子49のゲート端子は、本体制御部13に接続される。
整流部51は、掃除機本体2から供給される交流電力を整流し直流電力に変換する。
回転数制御部52は、吸込口体制御部33の制御に応じ整流部51から供給される電力のデューティ比を適宜に制御し回転方向切換部53に供給する。
回転方向切換部53は、吸込口体制御部33の制御に応じ回転数制御部52から供給される電力の極性を適宜に正転または反転させて電動機31に供給する。
具体的には、回転数制御部52および回転方向切換部53は、4つのスイッチング素子(図示省略)を有するブリッジ回路状に構成される。回転数制御部52および回転方向切換部53は、吸込口体制御部33の制御に応じ4つのスイッチング素子のON/OFFの組み合わせおよび通電間隔(または非通電間隔)を変更させて電動機31の回転数の変更および回転方向の切り換えを行う。
電動機31は、回転方向切換部53から供給される電力によって正転方向または反転方向に回転する。
吸込口体制御部33は、加速度検出器32から入力される加速度検出量に基づき回転数制御部52および回転方向切換部53に制御信号を出力し電動機31の回転数および回転方向を制御する。
電動機31の回転方向の制御について、吸込口体制御部33は、加速度検出器32から入力される加速度検出量の変化の態様に基づいて電動機31の回転方向を正転から反転または反転から正転に変更させる。
電動機31の回転数の制御について、吸込口体制御部33は、加速度検出器32から入力される加速度検出量から吸込口体8の移動速度Vrmsを算出し、この移動速度Vrmsと所定の判定速度Vsとの比較結果に基づいて電動機31の回転数を変化させる。このとき、吸込口体制御部33は、吸込口体8の移動速度Vrmsと所定の判定速度Vsとの比較結果を信号送信部55に出力する。
ここで、吸込口体8の移動速度Vrmsは、加速度検出量から算出される速度Vの実行値である。また、所定の判定速度Vsは、例えば電気掃除機1のユーザが腕を大きく揺動させながら吸込口体8を前後方向に数十センチメートルの大振幅で往復動させる際の移動速度と、電気掃除機1のユーザが腕を小刻みに揺動させながら吸込口体8を前後方向に数センチメートルの小振幅で往復動させる際の移動速度とを判別可能な値に予め設定される。なお、吸込口体8の移動速度は、加速度検出量から算出される速度Vの絶対値の最大値を用いても良い。吸込口体8の移動速度を算出する際の評価時間は、電気掃除機1のユーザによる吸込口体8の往復動の周期を考慮して設定される。
信号送信部55は、吸込口体制御部33に接続される。信号送信部55は、吸込口体制御部33から入力される吸込口体8の移動速度Vrmsと所定の判定速度Vsとの比較結果を送信する。
信号受信部56は、本体制御部13に接続される。信号受信部56は、信号送信部55が送信した吸込口体8の移動速度Vrmsと所定の判定速度Vsとの比較結果を受信し、本体制御部13に出力する。
本体制御部13は、操作部6から入力された操作信号に応じスイッチング素子48を介して電動送風機12の運転を開始または停止させる。また、本体制御部13は、操作部6から入力された操作信号に応じスイッチング素子49を介して電動機31の運転を開始または停止させる。
具体的には、本体制御部13は、操作部6から起動信号Sonが入力されたとき、スイッチング素子48のゲート端子にゲート信号を出力し電動送風機12の運転を開始させる。他方、本体制御部13は、操作部6から停止信号Soffが入力されたとき、スイッチング素子48のゲート信号を遮断し電動送風機12を停止させる。また、本体制御部13は、操作部6から電動機31の運転信号Sdが入力されたとき、スイッチング素子49のゲート端子にゲート信号を出力または遮断し電動機31の運転を開始または停止させる。この電動機31の運転の開始または停止の制御は、操作部6から電動機31の運転信号Sdが入力される都度、交互に行われる。
本体制御部13は、予め設定された複数の運転モードとして、例えば弱運転モードと、中運転モードと、強運転モードと、を有する。それぞれの運転モードは、電動送風機12の入力を互いに異ならせて設定され、弱運転モード、中運転モード、強運転モードの順に運転出力が大きくなるよう設定される。それぞれの運転モードは、例えば操作部6から起動信号Sonが入力されるごとに弱運転モード→中運転モード→強運転モード→中運転モード→弱運転モード………のように択一的に選択される。
また、本体制御部13は、スイッチング素子48のゲート端子に出力するゲート信号を位相制御し電動送風機12の運転出力を制御する。具体的には、本体制御部13は、商用交流電源Eが半サイクルごとに0VからONするまでの時間、すなわち位相角をトリガーレベル値とするゲート信号をスイッチング素子48に出力し電動送風機12の入力を制御することによって電動送風機12の運転出力を制御する。それぞれの運転モードは、ゲート信号に位相角を異ならせて設定される。
さらに、本体制御部13は、信号受信部56から入力される吸込口体8の移動速度Vrmsと所定の判定速度Vsとの比較結果に基づきスイッチング素子48のゲート端子に出力するゲート信号を増加または減少させて電動送風機12の運転出力を増加または減少させる。
さらにまた、本体制御部13は、スイッチング素子49のゲート端子に出力するゲート信号を位相制御し電動機31の運転を開始または停止させる。具体的には、本体制御部13は、商用交流電源Eが半サイクルごとに0VからONするまでの時間、すなわち位相角をトリガーレベル値とするゲート信号をスイッチング素子49に出力し電動機31の入力を供給または遮断することによって電動機31の運転を開始または停止させる。
さらに、本体制御部13は、中央処理部(図示省略)、メモリ(図示省略)等から構成される。メモリは、中央処理部に実行させる制御プログラムや、それぞれの運転モードにおけるトリガーレベル値などの必要な定数を記憶する。また、メモリは、中央処理部の演算データなどを一時的に記憶しておくデータ記憶領域ならびに作業領域として使用される。
次に、電気掃除機1の運転制御を説明する。
電気掃除機1は、ブラシスイッチ6cが操作されたとき、操作部6から電動機31の起動信号Sondを出力させて電動機31の運転を開始させる。
図4は、本発明に係る電気掃除機の運転制御の一例を示したフローチャートである。
図4に示すように、電気掃除機1の吸込口体制御部33は、加速度検出器32で検出される加速度Axに基づき吸込口体8の進行方向が変化したと判断したとき、電動機31の入力を反転させて回転清掃体17の回転方向を正転方向から逆転方向または逆転方向から正転方向に切り換える。
また、吸込口体制御部33は、加速度Axに基づく吸込口体8の移動速度Vrmsが所定の判定速度Vsよりも小さいとき、電動機31の入力を第一入力値に制御し回転清掃体17を第一回転数で回転させ、その他のとき、電動機31の入力を第一入力値よりも大きい第二入力値に制御し回転清掃体17を第一回転数よりも大きい第二回転数で回転させる。このとき、本体制御部13は、加速度Axに基づく吸込口体8の移動速度Vrmsが所定の判定速度Vsよりも小さいとき、電動送風機12の入力を第三入力値に制御し、その他のとき、電動送風機12の入力を第三入力値よりも大きい第四入力値に制御する。
さらに、吸込口体制御部33は、加速度Axに基づき吸込口体8の進行方向を判断し、吸込口体8の移動速度Vrmsが所定の判定速度Vsよりも小さいとき、吸込口体8の進行方向に対して回転清掃体17を逆方向に回転駆動させ、その他のとき、吸込口体8の進行方向に対して回転清掃体17を順方向に回転駆動させる。
ここで、「吸込口体8の進行方向に対して回転清掃体17を逆方向に回転駆動させる」とは、吸込口体8が前進しているとき、吸込口体8に後退方向の力を発生させる回転方向に回転清掃体17を回転させることであり、他方、吸込口体8が後退しているとき、吸込口体8に前進方向の力を発生させる回転方向に回転清掃体17を回転させることである。すなわち、回転清掃体17は、吸込口体8の移動に係る抗力を発生させる。
他方、「吸込口体8の進行方向に対して回転清掃体17を順方向に回転駆動させる」とは、吸込口体8が前進しているとき、吸込口体8に前進方向の力を発生させる回転方向に回転清掃体17を回転させることであり、他方、吸込口体8が後退しているとき、吸込口体8に後退方向の力を発生させる回転方向に回転清掃体17を回転させることである。すなわち、回転清掃体17は、吸込口体8の移動に係る補助力を発生させる。
さらにまた、吸込口体制御部33は、加速度Axに基づき吸込口体8が停止したと判断したとき、電動機31の入力を遮断し回転清掃体17を停止させる。
具体的には、先ず、ステップS1で吸込口体制御部33は、加速度検出器32から加速度Axの入力を受け取る。
次に、ステップS2で吸込口体制御部33は、加速度Axに基づき吸込口体8の移動速度Vrmsを算出する。吸込口体8の移動速度Vrmsは、加速度Axから算出される速度Vxの実行値である。そこで、吸込口体制御部33は、吸込口体8の前後方向往復動の少なくとも1周期に亘って加速度Axを適宜にサンプリングし実行値の算出に必要な中間的な計算値または加速度Axをメモリに記憶する。なお、吸込口体8の移動速度は、加速度Axから算出された速度Vの絶対値の最大でも良い。
次に、ステップS3で吸込口体制御部33は、ステップS2で算出した吸込口体8の移動速度Vrmsと所定の判定速度Vsとを比較し、吸込口体8の移動速度Vrmsが所定の判定速度Vsよりも小さいか否かを判断する。吸込口体8の移動速度Vrmsが所定の判定速度Vsよりも小さいとき、吸込口体制御部33はステップS4に進む。その他のとき、吸込口体制御部33はステップS12に進む。
次に、ステップS4で吸込口体制御部33は、吸込口体8が停止しているか否かを判断する。具体的には、ステップS2で算出した吸込口体8の移動速度Vrmsが所定の時間継続して所定の停止判定速度よりも小さいとき、吸込口体制御部33は吸込口体8が停止していると判断する。また、加速度Axが所定の時間継続して所定の停止判定加速度よりも小さいとき、吸込口体制御部33は吸込口体8が停止していると判断するよう構成しても良い。吸込口体8が停止しているとき、吸込口体制御部33はステップS19に進む。その他のとき、吸込口体制御部33はステップS5に進む。
なお、所定の停止判定速度および所定の停止判定加速度は、吸込口体8の停止状態における加速度検出器32の検出誤差などを考慮して設定される。また、吸込口体制御部33は、加速度検出器32から入力される加速度Ay、Azの少なくとも一方を吸込口体8が停止しているか否かの判断に加えてもよい。この場合、吸込口体制御部33は、加速度Axの停止判定条件と加速度Ay、Azの少なくとも一方の停止条件との論理積に基づき吸込口体8の停止を判断するよう構成できる。例えば、吸込口体8の左右方向、すなわち加速度Ayを吸込口体8の停止判定に含めることで、電気掃除機1のユーザが壁際に沿わせて吸込口体8を左右に往復動させ壁際の掃除を行う際に、電気掃除機1は、回転清掃体17を停止させることなく掃除可能な運転制御が可能になる。
次に、ステップS5で吸込口体制御部33は、回転数制御部52によって電動機31の入力を第一入力値に制御し回転清掃体17を第一回転数で回転させる。
次に、ステップS6で吸込口体制御部33は、吸込口体8の移動速度Vrmsが所定の判定速度Vsよりも小さい旨の比較結果を本体制御部13に通知する。具体的には、吸込口体制御部33は、比較結果を信号送信部55および信号受信部56を介して本体制御部13に通知する。
次に、ステップS7で本体制御部13は、電動送風機12の入力を第三入力値に制御し電動送風機12の運転を継続する。この第三入力値は、操作部6から本体制御部13に入力された操作信号に基づき択一的に選択された運転モード、すなわち弱運転モード、中運転モードおよび強運転モードのいずれかの運転モードにおける電動送風機12の入力に相当する。
次に、ステップS8で吸込口体制御部33は、加速度Axに基づき吸込口体8の進行方向を算出する。具体的には、吸込口体制御部33は、加速度Axが増加傾向にあるのか減少傾向にあるのかによって進行方向を算出する。
次に、ステップS9で吸込口体制御部33は、ステップS8で算出した吸込口体8の進行方向が前進か否かを判断する。吸込口体8が前進しているとき、吸込口体制御部33はステップS10に進む。その他のとき、吸込口体制御部33は、ステップS11に進む。
次に、ステップS10またはステップS11で吸込口体制御部33は、回転方向切換部53を制御し吸込口体8の進行方向に対し回転清掃体17を逆方向に回転駆動しステップS1に戻る。したがって、ステップS10およびステップS11で吸込口体制御部33は、吸込口体8の進行方向の変化に対応させて、回転清掃体17の回転方向を正転方向から逆転方向または逆転方向から正転方向に切り換える。すなわち、ステップS10で吸込口体制御部33は、前進している吸込口体8に対し後退方向の力を発生させる回転方向に回転清掃体17を回転駆動する。他方、ステップS11で吸込口体制御部33は、後退している吸込口体8に対し前進方向の力を発生させる回転方向に回転清掃体17を回転駆動する。
一方、ステップS12で吸込口体制御部33は、回転数制御部52によって電動機31の入力を第二入力値に制御し回転清掃体17を第二回転数で回転させる。
次に、ステップS13で吸込口体制御部33は、吸込口体8の移動速度Vrmsと所定の判定速度Vsとの比較結果を本体制御部13に通知する。具体的には、吸込口体制御部33は、比較結果を信号送信部55および信号受信部56を介して本体制御部13に通知する。
次に、ステップS14で本体制御部13は、電動送風機12の入力を第四入力値に制御し電動送風機12の運転を継続する。この第四入力値は、操作部6から本体制御部13に入力された操作信号に基づき択一的に選択された運転モード、すなわち弱運転モード、中運転モードおよび強運転モードのいずれかの運転モードにおける電動送風機12の入力よりも大きい入力値に予め設定される。
次に、ステップS15で吸込口体制御部33は、加速度Axに基づき吸込口体8の進行方向を算出する。
次に、ステップS16で吸込口体制御部33は、ステップS15で算出した吸込口体8の進行方向が前進か否かを判断する。吸込口体8が前進しているとき、吸込口体制御部33はステップS17に進む。その他のとき、吸込口体制御部33は、ステップS18に進む。
次に、ステップS17またはステップS18で吸込口体制御部33は、回転方向切換部53を制御し吸込口体8の進行方向に対し回転清掃体17を順方向に回転駆動し、ステップS1に戻る。したがって、ステップS17およびステップS18で吸込口体制御部33は、吸込口体8の進行方向の変化に対応させて、回転清掃体17の回転方向を正転方向から逆転方向または逆転方向から正転方向に切り換える。すなわち、ステップS17で吸込口体制御部33は、前進している吸込口体8に対し前進方向の力を発生させる回転方向に回転清掃体17を回転駆動する。他方、ステップS18で吸込口体制御部33は、後退している吸込口体8に対し後退方向の力を発生させる回転方向に回転清掃体17を回転駆動する。
一方、ステップS19で吸込口体制御部33は、回転数制御部52または回転方向切換部53を制御し電動機31の入力を遮断し回転清掃体17を停止しステップS1に戻る。
電気掃除機1は、加速度検出器32の出力に基づいて吸込口体8の進行方向を判断できるため、被掃除面Fとの間の摩擦で転がる車輪状の部材の回転を検出して吸込口体8の進行方向を判断する従来の電気掃除機と比較して機械的な摺動部分の破損の虞がない。また、被掃除面Fとの間の摩擦で転がる車輪状の部材を備えた従来の吸込口体では、車輪状の部材の回転軸に交差する方向へ吸込口体を移動させると、当該部材の破損に至る虞があるが、電気掃除機1は、加速度検出器32に作用する慣性力を検出することで吸込口体8の進行方向を判断できるため、多軸方向の移動検出が容易であり、かつ多軸方向の移動検出にともなう加速度検出器32の破損を生じることがない。
また、電気掃除機1は、加速度検出器32の出力に基づいて吸込口体8の移動速度Vrmsを算出し、その大小によって回転清掃体17の回転数および電動送風機12の運転出力を切り換えることで、効率的な運転が可能である。具体的には、電気掃除機1のユーザが腕を大きく揺動させながら吸込口体8を大振幅で往復動させているとき、電気掃除機1は、操作入力に基づく運転モードで電動送風機12を運転させる。他方、電気掃除機1のユーザが腕を小刻みに揺動させながら吸込口体8を小振幅で往復動させて局所的な被掃除部分を集中して掃除しているとき、電気掃除機1は、回転清掃体17の回転数および電動送風機12の運転出力を上昇させて局所的な被掃除部分の塵埃を効率的に除去できる。
さらに、電気掃除機1は、吸込口体8の移動速度Vrmsの大小によって吸込口体8の進行方向に対する回転清掃体17の回転方向の対応付けを切り換えることで、集塵効率の向上と操作性の向上とを両立させる。具体的には、電気掃除機1のユーザが腕を大きく揺動させながら吸込口体8を大振幅で往復動させているとき、電気掃除機1は、操作入力に基づく運転モードで電動送風機12を運転させつつ、吸込口体8の進行方向に対し回転清掃体17の回転方向を逆方向に回転駆動させ被掃除面F上の塵埃を効率的に掻き上げるので、高い集塵性能を有することができる。他方、電気掃除機1のユーザが腕を小刻みに揺動させながら吸込口体8を小振幅で往復動させて局所的な被掃除部分を集中して掃除しているとき、電気掃除機1は、電動送風機12の運転出力上昇にともなう吸込口体8の操作性の低下を、吸込口体8の進行方向に対し回転清掃体17の回転方向を順方向に回転駆動させることで補い、集塵効率の向上と操作性の向上とを両立させる。
図5は、本発明に係る電気掃除機の運転制御の他の例を示したフローチャートである。
図5に示すように、電気掃除機1の吸込口体制御部33は、加速度Axに基づき吸込口体8の進行方向を判断し、加速度Axに基づく吸込口体8の移動速度Vrmsが所定の判定速度Vsよりも小さいとき、電動機31の入力を第五入力値に制御し吸込口体8の進行方向に対して回転清掃体17を順方向に第三回転数で回転駆動させ、その他のとき、電動機31の入力を第五入力値よりも大きい第六入力値に制御し吸込口体8の進行方向に対して回転清掃体17を逆方向に第三回転数よりも大きい第四回転数で回転駆動させる。このとき、本体制御部13は、加速度Axに基づく吸込口体8の移動速度Vrmsが所定の判定速度Vsよりも小さいとき、電動送風機12の入力を第七入力値に制御し、その他の場合は電動送風機12の入力を第七入力値よりも小さい第八入力値に制御する。
具体的には、先ず、ステップS21で吸込口体制御部33は、加速度検出器32から加速度Axの入力を受け取る。
次に、ステップS22で吸込口体制御部33は、加速度Axに基づき吸込口体8の移動速度Vrmsを算出する。
次に、ステップS23で吸込口体制御部33は、ステップS22で算出した吸込口体8の移動速度Vrmsと所定の判定速度Vsとを比較し、吸込口体8の移動速度Vrmsが所定の判定速度Vsよりも小さいか否かを判断する。吸込口体8の移動速度Vrmsが所定の判定速度Vsよりも小さいとき、吸込口体制御部33はステップS24に進む。その他のとき、吸込口体制御部33はステップS32に進む。
次に、ステップS24で吸込口体制御部33は、吸込口体8が停止しているか否かを判断する。具体的には、ステップS22で算出した吸込口体8の移動速度Vrmsが所定の時間継続して所定の停止判定速度よりも小さいとき、吸込口体制御部33は吸込口体8が停止していると判断する。また、加速度Axが所定の時間継続して所定の停止判定加速度よりも小さいとき、吸込口体制御部33は吸込口体8が停止していると判断するよう構成しても良い。吸込口体8が停止しているとき、吸込口体制御部33はステップS39に進む。その他のとき、吸込口体制御部33はステップS25に進む。
次に、ステップS25で吸込口体制御部33は、回転数制御部52によって電動機31の入力を第五入力値に制御し回転清掃体17を第三回転数で回転させる。
次に、ステップS26で吸込口体制御部33は、吸込口体8の移動速度Vrmsが所定の判定速度Vsよりも小さい旨の比較結果を本体制御部13に通知する。具体的には、吸込口体制御部33は、比較結果を信号送信部55および信号受信部56を介して本体制御部13に通知する。
次に、ステップS27で本体制御部13は、電動送風機12の入力を第七入力値に制御し電動送風機12の運転を継続する。この第七入力値は、操作部6から本体制御部13に入力された操作信号に基づき択一的に選択された運転モード、すなわち弱運転モード、中運転モードおよび強運転モードのいずれかの運転モードにおける電動送風機12の入力に相当する。
次に、ステップS28で吸込口体制御部33は、加速度Axに基づき吸込口体8の進行方向を算出する。
次に、ステップS29で吸込口体制御部33は、ステップS28で算出した吸込口体8の進行方向が前進か否かを判断する。吸込口体8が前進しているとき、吸込口体制御部33はステップS30に進む。その他のとき、吸込口体制御部33は、ステップS31に進む。
次に、ステップS30またはステップS31で吸込口体制御部33は、回転方向切換部53を制御し吸込口体8の進行方向に対し回転清掃体17を順方向に回転駆動しステップS21に戻る。したがって、ステップS30およびステップS31で吸込口体制御部33は、吸込口体8の進行方向の変化に対応させて、回転清掃体17の回転方向を正転方向から逆転方向または逆転方向から正転方向に切り換える。すなわち、ステップS30で吸込口体制御部33は、前進している吸込口体8に対し前進方向の力を発生させる回転方向に回転清掃体17を回転駆動する。他方、ステップS31で吸込口体制御部33は、後退している吸込口体8に対し後退方向の力を発生させる回転方向に回転清掃体17を回転駆動する。
一方、ステップS32で吸込口体制御部33は、回転数制御部52によって電動機31の入力を第六入力値に制御し回転清掃体17を第四回転数で回転させる。
次に、ステップS33で吸込口体制御部33は、吸込口体8の移動速度Vrmsと所定の判定速度Vsとの比較結果を本体制御部13に通知する。具体的には、吸込口体制御部33は、比較結果を信号送信部55および信号受信部56を介して本体制御部13に通知する。
次に、ステップS34で本体制御部13は、電動送風機12の入力を第八入力値に制御し電動送風機12の運転を継続する。この第八入力値は、操作部6から本体制御部13に入力された操作信号に基づき択一的に選択された運転モード、すなわち弱運転モード、中運転モードおよび強運転モードのいずれかの運転モードにおける電動送風機12の入力よりも小さい入力値に予め設定される。
次に、ステップS35で吸込口体制御部33は、加速度Axに基づき吸込口体8の進行方向を算出する。
次に、ステップS36で吸込口体制御部33は、ステップS35で算出した吸込口体8の進行方向が前進か否かを判断する。吸込口体8が前進しているとき、吸込口体制御部33はステップS37に進む。その他のとき、吸込口体制御部33はステップS38に進む。
次に、ステップS37またはステップS38で吸込口体制御部33は、回転方向切換部53を制御し吸込口体8の進行方向に対し回転清掃体17を逆方向に回転駆動し、ステップS21に戻る。したがって、ステップS37およびステップS38で吸込口体制御部33は、吸込口体8の進行方向の変化に対応させて、回転清掃体17の回転方向を正転方向から逆転方向または逆転方向から正転方向に切り換える。すなわち、ステップS37で吸込口体制御部33は、前進している吸込口体8に対し後退方向の力を発生させる回転方向に回転清掃体17を回転駆動する。他方、ステップS38で吸込口体制御部33は、後退している吸込口体8に対し前進方向の力を発生させる回転方向に回転清掃体17を回転駆動する。
一方、ステップS39で吸込口体制御部33は、回転数制御部52または回転方向切換部53を制御し電動機31の入力を遮断し回転清掃体17を停止しステップS21に戻る。
この例の電気掃除機1は、吸込口体8の移動速度Vrmsの大小によって吸込口体8の進行方向に対する回転清掃体17の回転方向の対応付けを切り換えることで、集塵効率の向上と操作性の向上とを両立させる。具体的には、電気掃除機1のユーザが腕を大きく揺動させながら吸込口体8を大振幅で往復動させているとき、電気掃除機1は、操作入力に基づく運転モードで電動送風機12を運転させつつ、吸込口体8の進行方向に対し回転清掃体17の回転方向を順方向に回転駆動させるので、高い操作性を有することができる。他方、電気掃除機1のユーザが腕を小刻みに揺動させながら吸込口体8を小振幅で往復動させて局所的な被掃除部分を集中して掃除しているとき、電気掃除機1は、電動送風機12の運転出力を下降させて操作性を向上させるとともに、これにともなう集塵性の低下を吸込口体8の進行方向に対し回転清掃体17の回転方向を逆方向に回転駆動させ、かつ回転清掃体17の回転数を上昇させることで補い、集塵効率の向上と操作性の向上とを両立させる。
本実施形態に係る電気掃除機1によれば、電気掃除機1のユーザが吸込口体8を比較ゆっくりと往復動させ一様な被掃除面Fを広範囲に亘って掃除をしているとき、吸込口体8の進行方向に対して回転清掃体17を逆方向に回転駆動させて集塵性を向上させる運転制御を行うとともに、電気掃除機1のユーザが吸込口体8を比較素早く往復動させ部屋の隅や家具の隙間などの被掃除面Fを局所的に掃除しているとき、電動送風機12の運転出力を上昇させるとともに、吸込口体8の進行方向に対して回転清掃体17を順方向に回転駆動させて集塵性の向上と操作性の向上とを両立できる。
また、本実施形態に係る電気掃除機1によれば、電気掃除機1のユーザが吸込口体8を比較ゆっくりと往復動させ一様な被掃除面Fを広範囲に亘って掃除をしているとき、吸込口体8の進行方向に対して回転清掃体17を順方向に回転駆動させて操作性を向上させる運転制御を行うとともに、電気掃除機1のユーザが吸込口体8を比較素早く往復動させ部屋の隅や家具の隙間などの被掃除面Fを局所的に掃除しているとき、電動送風機12の運転出力を下降させるとともに、吸込口体8の進行方向に対して回転清掃体17を逆方向に回転駆動させて集塵性の向上と操作性の向上とを両立できる。
すなわち、本実施形態に係る電気掃除機1によれば、電気掃除機1のユーザが吸込口体8を比較ゆっくりと往復動させ一様な被掃除面Fを広範囲に亘って掃除をしているとき、吸込口体8の進行方向に対して回転清掃体17を逆方向に回転駆動させて集塵性を向上させる運転制御を行う場合であっても、吸込口体8の進行方向に対して回転清掃体17を順方向に回転駆動させて操作性を向上させる運転制御を行う場合であっても、電気掃除機1のユーザが吸込口体8を比較素早く往復動させ部屋の隅や家具の隙間などの被掃除面Fを局所的に掃除する際に、電動送風機12の運転出力、回転清掃体の回転数および回転方向をそれぞれの運転制御に適した状態に遷移させて集塵性の向上と操作性の向上とを両立できる。
したがって、本発明に係る電気掃除機1によれば、吸込口体8の進行方向および移動速度Vrmsと、回転清掃体17の回転数および回転方向と、電動送風機12の運転出力とを総合的に制御し、操作性および集塵効率を向上できる。
1 電気掃除機
2 掃除機本体
2a 集塵室
2b 接続口
3 集塵ホース
4 手元操作管
5 把持部
6 操作部
6a 停止スイッチ
6b 起動スイッチ
6c ブラシスイッチ
7 延長管
8 吸込口体
10 塵埃分離集塵部
12 電動送風機
13 本体制御部
14 電源コード
15 電源プラグ
17 回転清掃体
21 吸込口
22 本体部
23 接続管部
24 吸込室
25 ケース
26 軸受保持部
27 軸受
31 電動機
31a 出力軸
32 加速度検出器
33 吸込口体制御部
35 下ケース
36 上ケース
37a、37b 機器収容室
39 回転軸
40 プーリ
41 ブラシ毛
43 ベルト
45 回動接続管部
46 傾動接続管部
48 スイッチング素子
49 スイッチング素子
51 整流部
52 回転数制御部
53 回転方向切換部
55 信号送信部
56 信号受信部

Claims (7)

  1. 掃除機本体と、
    前記掃除機本体に収容された電動送風機と、
    前記電動送風機に連通された吸込口を底面に有し往復走行自在な吸込口体と、
    前記吸込口体に回動可能に軸支され前記吸込口に配置された回転清掃体と、
    前記回転清掃体を正転方向または逆転方向に回転駆動させる電動機と、
    前記吸込口体に設けられた加速度検出器と、
    前記加速度検出器で検出された加速度に応じ前記電動機の入力を制御する吸込口体制御部と、
    前記加速度検出器で検出された加速度に応じ前記電動送風機の入力を制御する本体制御部と、を備えたことを特徴とする電気掃除機。
  2. 前記加速度検出器は、少なくとも前記吸込口体の往復走行方向の加速度成分を検出可能に構成され、
    前記吸込口体制御部は、前記加速度成分に基づき前記吸込口体の進行方向が変化したと判断したとき、前記電動機の入力を反転させて回転清掃体の回転方向を正転方向から逆転方向または逆転方向から正転方向に切り換えることを特徴とする請求項1に記載の電気掃除機。
  3. 前記吸込口体制御部は、前記加速度に基づく前記吸込口体の移動速度が所定の判定速度よりも小さいとき、前記電動機の入力を第一入力値に制御し前記回転清掃体を第一回転数で回転させ、その他のとき、前記電動機の入力を前記第一入力値よりも大きい第二入力値に制御し前記回転清掃体を第一回転数よりも大きい第二回転数で回転させ、
    前記本体制御部は、前記加速度に基づく前記吸込口体の移動速度が所定の判定速度よりも小さいとき、前記電動送風機の入力を第三入力値に制御し、その他のとき、前記電動送風機の入力を前記第三入力値よりも大きい第四入力値に制御することを特徴とする請求項2に記載の電気掃除機。
  4. 前記吸込口体制御部は、前記加速度成分に基づき前記吸込口体の進行方向を判断し、前記移動速度が所定の判定速度よりも小さいとき、前記吸込口体の進行方向に対して前記回転清掃体を逆方向に回転駆動させ、その他のとき、前記吸込口体の進行方向に対して前記回転清掃体を順方向に回転駆動させることを特徴とする請求項3に記載の電気掃除機。
  5. 前記吸込口体制御部は、前記加速度成分に基づき前記吸込口体の進行方向を判断し、前記加速度に基づく前記吸込口体の移動速度が所定の判定速度よりも小さいとき、前記電動機の入力を第五入力値に制御し前記吸込口体の進行方向に対して前記回転清掃体を順方向に第三回転数で回転駆動させ、その他のとき、前記電動機の入力を前記第五入力値よりも大きい第六入力値に制御し前記吸込口体の進行方向に対して前記回転清掃体を逆方向に前記第三回転数よりも大きい第四回転数で回転駆動させ、
    前記本体制御部は、前記加速度に基づく前記吸込口体の移動速度が所定の判定速度よりも小さいとき、前記電動送風機の入力を第七入力値に制御し、その他の場合は前記電動送風機の入力を前記第七入力値よりも小さい第八入力値に制御することを特徴とする請求項2に記載の電気掃除機。
  6. 前記吸込口体制御部は、前記加速度検出器で検出された加速度に基づき前記吸込口体が停止したと判断したとき、前記電動機の入力を遮断し前記回転清掃体を停止させることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の電気掃除機。
  7. 前記吸込口体制御部は、前記加速度検出器で検出された加速度の絶対値が所定の時間継続して所定の判定加速度よりも小さくなったときに前記吸込口体が停止したと判断することを特徴とする請求項6に記載の電気掃除機。
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