JP2011030369A - 単相3線式分電盤の母線構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】単相3線式分電盤におけるL1,L2の2つの電圧極と1つの中性極とからなる少なくとも3つの母線夫々から,該母線に対して分岐開閉器を配設する方向に複数の分岐開閉器接続部を延出させるとともに,該分岐開閉器接続部の内,分岐開閉器と選択的に接続される2つの分岐開閉器接続部を,分岐開閉器の操作部が設けられた前面側からの平面視で,互いに重ならないように配設した。
【選択図】図1
Description
分岐開閉器に各極の母線のうち2つの極の母線を選択的に接続する母線の構造を,
部品コスト並びに組み立て工数を削減しつつ,
前記分岐開閉器と母線を接続するときに複数の分岐開閉器に対しても,どの分岐開閉器がどの母線を選択して接続しているのかを直接的に把握しやすく,
また,分岐開閉器への電圧を切替させるときにおいても,切替対象とならない分岐回路においては継続的に電源供給を行えるとともに,切替に伴う電気安全が保たれ,
作業効率を向上させることができる分電盤の母線構造を提供することを目的とする。
単相3線式分電盤におけるL1,L2の2つの電圧極と1つの中性極とからなる少なくとも3つの母線夫々から,該母線に対して分岐開閉器を配設する方向に複数の分岐開閉器接続部を延出させるとともに,
該分岐開閉器接続部の内,分岐開閉器と選択的に接続される2つの分岐開閉器接続部を,
分岐開閉器の操作部が設けられた前面側からの平面視で,互いに重ならないように配設したことを特徴として単相3線式分電盤の母線構造を提供した。
前記分岐開閉器に選択的に接続される前記2つの分岐開閉器接続部の高さを同一に設けたことを特徴として単相3線式分電盤の母線構造を提供してもよい。
L1,L2の電圧極の母線を同一形状に形成し,
中性極の母線を前記高さ方向において最上段に配設するとともに,
L1,L2の電圧極の母線を前記中性極よりも低い位置で同一高さに配設し,
なおかつ,夫々の母線の延出方向において中性極の両側に前記電圧極の母線を点対称に配設したことを特徴として単相3線式分電盤の母線構造を提供してもよい。
部品コスト並びに組み立て工数を削減しつつ,
前記分岐開閉器と母線を接続するときに複数の分岐開閉器に対しても,どの分岐開閉器がどの母線を選択して接続しているのかを直接的に把握しやすく,
また,分岐開閉器への電圧を切替させるときにおいても,切替対象とならない分岐回路においては継続的に電源供給を行えるとともに,切替に伴う電気安全が保たれ,
作業効率を向上させることができる分電盤の母線構造を提供することができる。
(第1の実施形態)
まず,第1の実施形態に係る母線構造の外観構成について,図1乃至図3を用いて説明する。
該分岐開閉器に選択的に接続される2つの極の母線の内,
一方のL2の電圧極の母線13における分岐開閉器接続部1301aは手前側の分岐開閉器全てに共通して接続される分岐開閉器接続部であり,
他方の母線としてL1の電圧極の母線12における分岐開閉器接続部1201aを接続する場合には200Vが印加される。
また,他方の母線として中性極の母線11における分岐開閉器接続部1101aを接続する場合には100Vが印加される。
即ち,前記手前側の分岐開閉器5においては,L1の電圧極の母線12における分岐開閉器接続部1201aと中性極の母線11における分岐開閉器接続部1101aとを選択的に接続することで,該分岐開閉器に供給する電圧を切替できる。
該分岐開閉器に選択的に接続される2つの極の母線の内,
一方のL1の電圧極の母線12における分岐開閉器接続部1201bは奥側の分岐開閉器全てに共通して接続される分岐開閉器接続部であり,
他方の母線としてL2の電圧極の母線13における分岐開閉器接続部1301bを接続する場合には200Vが印加される。
また,他方の母線として中性極の母線11における分岐開閉器接続部1101bを接続する場合には100Vが印加される。
即ち,前記手前側の分岐開閉器5においては,L2の電圧極の母線13における分岐開閉器接続部1301bと中性極の母線11における分岐開閉器接続部1101bとを選択的に接続することで,該分岐開閉器に供給する電圧を切替できる。
図4は,各極の3つの母線夫々の外形斜視図を示した図である。
前記各極の3つの母線のうち,L1,L2の電圧極の母線は同一形状に形成されている。L2の電圧極の母線13について説明すると,L2の電圧極の母線13は,該母線の幹となる部分130が,前記分岐開閉器5を並設する方向に延出され,両端部には母線と他の電機導体を接続するためのネジ端子を配設するための孔が形成されている。
前記幹となる部分130には,前記分岐開閉器の分電盤への取付面となる背面から前記操作部が設けられた前面への方向を高さ方向とした場合に,前記高さ方向に略直角に折曲形成された立上がり部131が形成され,該立上がり部131から,一対の分岐開閉器接続部が,前記幹となる部分130と略平行に,互いに反対の方向に一体に延出されている。
前記一対の分岐開閉器接続部のうち,幹となる部分130の方向に延出している分岐開閉器接続部1301aは,図1における手前側の分岐開閉器5に共通して接続される分岐開閉器接続部であり,分岐開閉器接続部1301bは,奥側の分岐開閉器5により選択に接続される分岐開閉器接続部である。
まず,図5において,前記母線固定台3にL1の電圧極の母線12,L2の電圧極の母線13を取付ける。母線固定台3は,夫々母線を絶縁できるよう樹脂材料にて形成され,分岐回路数に応じて,母線の幹となる部分の長さに合わせて種々の大きさのものが用意される。
また,分岐開閉器5を母線の方向に向けて取付ける方向に対して左側に移動させた状態で取付ける場合には,該分岐開閉器5に接続される分岐開閉器接続部は,分岐開閉器に共通して接続されるL2の電圧極の母線13の分岐開閉器接続部1301aと,L1の電圧極の母線12の分岐開閉器接続部1201aであり,分岐開閉器には200Vが印加される。
また,分岐開閉器5を母線の方向に向けて取付ける方向に対して左側に移動させた状態で取付ける場合には,該分岐開閉器5に接続される分岐開閉器接続部は,分岐開閉器に共通して接続されるL1の電圧極の母線12の分岐開閉器接続部1201bと,L2の電圧極の母線13の分岐開閉器接続部1301bであり,分岐開閉器には200Vが印加される。
2 分岐開閉器取付板
3 母線固定台
311 中性線の母線
312 L1の電圧極の母線の取付け部
313 L2の電圧極の母線の取付け部
314 凸部
315 絶縁壁A
316 ネジ止め穴
317 ボス
4 絶縁壁
410 凹み部
411 嵌め込み部
412 中性極の母線における分岐開閉器接続部を覆う壁部
413 電圧極の母線の分岐開閉器接続部を避けた凹み部
5 分岐開閉器
51 電源側端子
511 選択端子
512 共通端子
11 中性極の母線
110 幹となる部分
1101a 分岐開閉器接続部
1101b 分岐開閉器接続部
12 L1の電圧極の母線
120 幹となる部分
1201a 分岐開閉器接続部
1201b 分岐開閉器接続部
13 L2の電圧極の母線
130 幹となる部分
1301a 分岐開閉器接続部
1301b 分岐開閉器接続部
Claims (4)
- 単相3線式分電盤におけるL1,L2の2つの電圧極と1つの中性極とからなる少なくとも3つの母線夫々から,該母線に対して分岐開閉器を配設する方向に複数の分岐開閉器接続部を延出させるとともに,
該分岐開閉器接続部の内,分岐開閉器と選択的に接続される2つの分岐開閉器接続部を,
分岐開閉器の操作部が設けられた前面側からの平面視で,互いに重ならないように配設したことを特徴とする単相3線式分電盤の母線構造。
- 前記分岐開閉器の分電盤への取付面となる背面から前記操作部が設けられた前面への方向を高さ方向とした場合に,
前記分岐開閉器に選択的に接続される前記2つの分岐開閉器接続部の高さを同一に設けたことを特徴とする請求項1記載の単相3線式分電盤の母線構造
- 前記分岐開閉器接続部が,前記母線の延出方向とは直交する方向に延出していることを特徴とする請求項1若しくは請求項2記載の単相3線式分電盤の母線構造。
- 前記3つの母線の内,
L1,L2の電圧極の母線を同一形状に形成し,
中性極の母線を前記高さ方向において最上段に配設するとともに,
L1,L2の電圧極の母線を前記中性極よりも低い位置で同一高さに配設し,
なおかつ,夫々の母線の延出方向において中性極の両側に前記電圧極の母線を点対称に配設したことを特徴とする請求項1乃至請求項3記載の内何れか1項に記載の単相3線式分電盤の母線構造。
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