JP2011029957A - 画像読取装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】
撮像部に密着させずに原稿を読み込む折り畳み式画像読取装置で、光沢面を有する原稿を読み取るときの、光沢面による室内照明等の写り込みを防止する。
【解決手段】
写り込みを発生させる光の原稿への直接の入射を抑止する抑止部材や写り込み防止シートを具備する。抑止部材や写り込み防止シートは光の透過性を有すると共に、光を散乱又は拡散させる機能を有しており、外部からの光は散乱又は拡散され、原稿読取位置に置かれた原稿に照射される。
【選択図】図1
撮像部に密着させずに原稿を読み込む折り畳み式画像読取装置で、光沢面を有する原稿を読み取るときの、光沢面による室内照明等の写り込みを防止する。
【解決手段】
写り込みを発生させる光の原稿への直接の入射を抑止する抑止部材や写り込み防止シートを具備する。抑止部材や写り込み防止シートは光の透過性を有すると共に、光を散乱又は拡散させる機能を有しており、外部からの光は散乱又は拡散され、原稿読取位置に置かれた原稿に照射される。
【選択図】図1
Description
本発明は、画像読取装置に関するものである。
特許文献1に開示されているような、撮像部に原稿を密着させずに読み取りを行う非接触型画像読取装置で画像読取を行うときに、光沢面を有する原稿を読み取る場合は、読取画像に天井等の照明器具からの光が写り込むテカリ現象が生じる。そこで、光沢面を有する原稿を、画像読取装置の読み取り可能な視野の範囲内で移動させるような方法や表面にシボ加工を施した透明フィルムを用いたフォルダに原稿を入れて読み取るといった手法が取られてきた。また、特許文献2に開示された画像読取装置のように、原稿台と一体化された反射防止板、あるいは着脱可能な構造の反射防止板を備えて、照明器具の写り込みを改善しているものがある。
しかしながら、光沢面を有する原稿を、画像読取装置の読込み視野の範囲内で移動させて写り込みを避ける方法では、室内照明用の照明器具と画像読取装置との位置関係によっては、写り込みが生じない位置を見つけ出すことができない場合がある。画像読取装置そのものを、異なる設置位置に移動する方法においても同様であり、加えて、設置場所の移動に手間が掛かる。
また、表面にシボ加工を施した透明フィルムによるフォルダを使用する方法は、フォルダに原稿を挟んだ状態において、透明フィルムと原稿の光沢面との間に隙間が存在してしまうと、原稿の光沢面で光を強く反射し「テカリ」現象を防止することができないという問題がある。さらに、画像読取装置そのものとは別に、当該フォルダを別途用意する必要がある。
また、室内照明光等の外光を遮る反射防止板を用いた画像読取装置では、原稿の光沢面において外光が反射することを防ぐことができる。しかし、反射防止板が書類押さえと一体あるいは同程度の大きさであるうえ、折り畳めない構造となっているため保管場所の占有面積が広く必要となり、収納性や携帯性も損なわれる。
本発明は、上述した課題の少なくとも1つを解決するためになされたものであり、光沢面を有する被写体を読み取る際の室内照明の写り込みを防止でき、かつ、収納時は小型になる画像読取装置を提供することを目的としている。
本発明の画像読取装置は、原稿から離間した所定の位置で原稿を読み取る撮像手段と、前記撮像手段で読み取られる読取画像に写り込む、外部からの光の入射を抑止する、収納可能な抑止手段を有することを特徴とする。
本発明によれば、光沢原稿の読取画像に外光による写り込みが発生することを抑止できる、収納性に優れた画像読取装置を提供できる。
以下、本発明の実施形態の詳細について図面を参照しながら説明する。
後述する撮像部3で読み取られる読取画像に写り込む外部からの光の、直接の入射を抑止する抑止部の一例であるヒサシ部を備えた画像読取装置を図1に示す。図1に示した画像読取装置はヒサシ部1、不図示のエリアイメージセンサ、レンズ2を備えた撮像部(撮像手段)3と、下部フレーム4と上部フレーム5から成る折り畳み式本体部(支持手段)と、右ベース部材6と左ベース部材7の1対の部材を有するベース部(脚部)9で構成されている。撮像部3は原稿に密着させずに原稿を読み取ることができる。図2に画像読取装置の側面図を示す。図3は本実施形態のヒサシ部1を収納し、折り畳み式本体部を折り畳む場合の操作の順序を説明するための図である。
図1において、右ベース部材6と左ベース部材7は両者の間の角度が略90度をなす開脚状態になっているとともに、机等に接して折り畳み式本体部(支持手段)を起立した状態に保持するようになっている。また、この状態で撮像部3は原稿から離間した所定の位置に配置されている。また、例えばA4サイズの原稿8の角部を右ベース部材6と左ベース部材7により構成される略90度の角部(位置決め部)に突き当てることで、撮像部による読取が可能な所定の読取位置に原稿を位置決めすることができる。また、右ベース部材6と左ベース部材7の側部の、原稿に突き当たる部分が、上記所定の読取位置に対応する原稿の配置領域の一部を規定している。
図2において、原稿8に対して撮像部3はレンズ2の光軸が略垂直になるようにセットされている。したがって撮像部内のエリアイメージセンサと原稿8は略平行になっており原稿8の画像情報はレンズ2によりエリアイメージセンサに傾き無く結像される。
図3に示すように、ヒサシ部1は複数の部材からなり、両端の回動可能なヒサシ部材(抑止部材)を回動させて折り畳める形状となっており、撮像部3の上側の位置(近傍位置)に収納することができる。図3の図示例は3枚の部材を有しているが、ヒサシ部1は2枚の部材を有していてもよく、4枚以上の部材を有していてもよい。また矢印の方向にスライドさせることで、ヒサシ部1は撮像部3の上側の位置に、ほぼ張り出すことなく収納可能である。右ベース部材6と左ベース部材7とを平行に揃えた状態にしたベース部9を回動させると、ベース部9は折り畳み式の下部フレーム4の内部に収納されるようになっている。下部フレーム4に対して上部フレーム5が回動可能な構成になっており、上部フレーム5が下部フレーム6の延長線上に伸ばされた状態で撮像部3は所定の高さに位置決め可能となる。
ヒサシ部1を広げて、外光の方向に合わせて撮像部3の真上からスライドさせることで、原稿の光沢面にて反射され、撮像部110に入射する室内照明等の光路をヒサシ部1が遮るので、読取画像に写り込みが発生することを防止できる。また本実施形態の画像読取装置は、図3のように小さく折り畳めるため、携帯性がよい。ヒサシ部1を撮像部3の真上からスライド可能な構造とするのではなく、ヒサシ部1を撮像部3の真上から回動して、外光にあわせて移動可能な構造にしてもよい。もちろん、このような回動と前述したスライドの両方が可能な構造にしてもよい。
実施例2として、ヒサシ部がスライドして互いに重なり合う3枚のヒサシ部材を有する構成の例を図4に示す。折り畳み式本体部としては、例えば実施例1と同等の構成であるものを用いることができる。ヒサシ部1は図4に示すようにスライドさせて広げることで、原稿8に外光が入ることを抑制する。また撮像部3の真上からヒサシ部の全体をスライド可能である。このことにより、原稿の光沢面にて反射され、撮像部110に入射する室内照明等の光路をヒサシ部1が遮るので、読取画像に写り込みが発生することを防止できる。 また、スライドして互いに重なり合う枚数を増やした場合は、幅の広い構造を持つヒサシ部にすることができるため、写り込みをさらに防ぐことができる。
ヒサシ部1を撮像部3の上側や横側の位置(近傍位置)に収納するために、上述した各実施例に限らず、ヒサシ部1をジャバラ形状や扇形状などにしても構わない。また、ヒサシ部1を撮像部3の内部に収納してもよい。
実施例1のヒサシ部の曲げ角度が下方向にも変更可能であるよう構成した例を図5に示す。折り畳み式本体部としては、例えば実施例1と同等の構成であるものを用いることができる。ヒサシ部1は図5に示すように可動となっており、写り込みを発生させる外光の入射角度が低い場合も、ヒサシ部1の角度を変化させることで外光を遮る位置に調整可能となり、原稿の読取画像に写り込みが発生することを抑制する。
ヒサシ部1の材質が半透明な板である例を図6に示す。折り畳み式本体部としては、例えば実施例1と同等の構成であるものを用いることができる。ヒサシ部1が半透明板となっていることで、光沢面を有する原稿の読取画像に写り込みが発生することを防止できるとともに、透過した光が原稿を明るくするので、読取画像を明るさやS/Nを確保することができる。半透明な板からなるヒサシ部1は、実施例1〜3のように折り畳みやスライド可能とすることが好適である。なお、乳白色等の半透明部材をヒサシ部1に用いて拡散部材として外光を拡散させて、拡散光を原稿に当てるようにすることが好適である。また、光を散乱させるようなシボ状の凹凸を表面に形成した透明部材や半透明部材をヒサシ部1に用いて、透過光を散乱させるようにしてもよい。
実施例5として、ヒサシ部1が格子状の網目を有する部材である例を図7に示す。折り畳み式本体部の構成は実施例1と同等であるものとする。ヒサシ部1を光の通過する網目を有する部材にしたことで、原稿に入る外光を細かく分断し写り込みの発生を抑制することができる。また、読取画像の明るさやS/Nを確保できる。なお、網目でなく穴を設けてもよい。
図8に実施例1〜5とは異なる形態である画像読取装置の折り畳まれた状態の外観図を示す。図8のように画像読取装置は撮像部(撮像手段)110、右ベース部材(脚部)113a、左ベース部材(脚部)113bが折り畳まれると、持ち運びに適した状態となる。図9に原稿読み取り可能な状態になった画像読取装置を示す。図9において、画像読取装置の撮像部110は原稿に対して水平になるよう回動した状態になっており、撮像部3は原稿から離間した所定の位置に配置されている。また、右ベース部材113a、左ベース部材113bも原稿に対して水平になるよう回動し開脚した状態になっている。この状態で右ベース部材(脚部)113aと左ベース部材(脚部)113bは本体部(支持手段)116を起立した状態に保持している。また、この状態で撮像部110は原稿から離間した所定の位置に配置されている。また、例えばA4サイズの原稿122の角部を本体部116の最下部にある角部に突き当てることで、撮像部による読取が可能な所定の読取位置に原稿を位置決めすることができる。また、右ベース部材(脚部)113aと左ベース部材(脚部)113bの側部(位置決め部)に原稿122を突き当てることでも、原稿を位置決めすることができる。また、右ベース部材(脚部)113aと左ベース部材(脚部)113bの側部の、原稿に突き当たる部分が、上記所定の読取位置に対応する原稿の配置領域の一部を規定している。図8の折り畳み状態では本体部116には反射防止部材である反射防止シート119a、119bが折り畳まれた状態で収納されている。
反射防止シート119a、119bの一端は、それぞれ右ベース部材113a、左ベース部材113bに固定されている。そのため、本体部116に対して右ベース部材113a、左ベース部材113bを本体部(支持部)116から離間する方向に略直角となる位置まで回動させる動作に連動して、反射防止シート119a、119bは折り畳まれた状態(収納位置)から引き出されて扇形に開かれた状態となる。撮像部110も回動させて、折り畳まれた状態から原稿122に対して水平となる状態にする。この状態で原稿の読み取りを行えば、原稿の光沢面にて反射され、撮像部110に入射する室内照明等の光路を反射防止シート119a、119bが遮るので、読取画像に写り込みが発生することを防止できる。なお、反射防止シートを折り畳む構造ではなく、小サイズの部材を連結して反射防止部材とし、該小サイズの部材を重ね合わせて収納するようにしてもよい。
また、反射防止シートを画像読取装置に収納する形態としては図10、図11に示す方法もある。まず図8の折り畳み状態から図10の状態に右ベース部材113a、左ベース部材113bを回動させる。この状態では、本体部116には反射防止部材である反射防止シート125a、125bが本体部に内蔵された不図示の巻き取り機構によって収納されている。
次に撮像部110を回動させて、折り畳まれた状態から原稿に対して水平となる状態にする。その後、巻き取り機構によって収納されていた反射防止シート125a、125bを図11のように引き伸ばした状態にする。反射防止シート125a、125bを引き伸ばした状態にて固定する方法は、例えば反射防止シート125a、125bの端部にある棒状の部材を、右ベース部材113a、左ベース部材113bに設けた不図示の穴に差し込む等、どのような方法でもよい。この状態で原稿の読み取りを行えば、原稿の光沢面にて反射され、撮像部110に入射する室内照明等の光路を反射防止シート125a、125bが遮るので、読取画像に写り込みが発生することを防止できる。
尚、本発明は今回説明した実施例の形態に限定されるものではない。例えば、乳白色等の透過性を有する半透明部材の反射防止シートや反射防止部材を用いて外光を拡散させて、拡散光を原稿に当てるようにすることが、読取画像のS/Nを向上させるために好適である。また、光を散乱させるようなシボ状の凹凸を表面に形成した透明や半透明の反射防止シートや反射防止部材を用いて、透過光を散乱させるようにしてもよい。また、本発明の各実施の形態の構成要素を他の実施の形態に追加してもよい。
1 ヒサシ部
2 レンズ
3 撮像部
4 下部フレーム
5 上部フレーム
6 右ベース部材
7 左ベース部材
8 原稿
9 ベース部
110 撮像部
113a 右ベース部材
113b 右ベース部材
116 本体部
119a 反射防止シート(折り畳み式)
119b 反射防止シート(折り畳み式)
122 原稿
125a 反射防止シート(巻き取り式)
125b 反射防止シート(巻き取り式)
2 レンズ
3 撮像部
4 下部フレーム
5 上部フレーム
6 右ベース部材
7 左ベース部材
8 原稿
9 ベース部
110 撮像部
113a 右ベース部材
113b 右ベース部材
116 本体部
119a 反射防止シート(折り畳み式)
119b 反射防止シート(折り畳み式)
122 原稿
125a 反射防止シート(巻き取り式)
125b 反射防止シート(巻き取り式)
Claims (5)
- 原稿から離間した所定の位置で原稿を読み取る撮像手段と、
前記撮像手段で読み取られる読取画像に写り込む、外部からの光の入射を抑止する、収納可能な抑止手段を有することを特徴とする画像読取装置。 - 前記画像読取装置は、前記撮像手段を回動可能に支持する支持手段と、
前記支持手段に対して開脚及び折り畳み可能に連結されるとともに、開脚した状態において前記撮像手段が前記所定の位置に配置されるように、前記支持手段を起立した状態に保持する1対の脚部と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。 - 前記1対の脚部は、開脚した状態において前記撮像手段の読取が可能な読取位置に対応する原稿の配置領域を規定するとともに、原稿を突き当てることで当該原稿を前記撮像手段に対して位置決めする位置決め部を有することを特徴とする請求項2に記載の画像読取装置。
- 前記抑止手段は、前記撮像手段の内部又は近傍に収納されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像読取装置。
- 前記抑止手段は、前記支持手段に収納されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像読取装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009173925A JP2011029957A (ja) | 2009-07-27 | 2009-07-27 | 画像読取装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009173925A JP2011029957A (ja) | 2009-07-27 | 2009-07-27 | 画像読取装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011029957A true JP2011029957A (ja) | 2011-02-10 |
Family
ID=43638161
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009173925A Pending JP2011029957A (ja) | 2009-07-27 | 2009-07-27 | 画像読取装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011029957A (ja) |
-
2009
- 2009-07-27 JP JP2009173925A patent/JP2011029957A/ja active Pending
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