JP2011029956A - 画像符号化装置および画像符号化方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】符号化/復号化処理を繰り返しても、画質の劣化の少ない画像を得られるようにする。
【解決手段】イントラプレエンコード部30は、複数の異なる量子化マトリクスを用いて画像データの符号化を行い、量子化マトリクス毎に発生符号量を算出する。符号量制御部40は、算出された発生符号量から高域成分が多いか否かを識別可能とする識別値を算出して、この識別値が閾値よりも大きく高域成分が多いと判別したときは、高域成分を削減する第1の量子化マトリクスを選択する。識別値が閾値以下で高域成分が少ないと判別したときは、第1の量子化マトリクスよりも高域成分の削減が少ない第2の量子化マトリクスを選択する。さらに、選択された量子化マトリクスを用いて画像データの符号化を行う。高域成分が削減されているときには、高域成分の削減が少ない量子化マトリクスを用いて画像データの符号化が行われるので画質の劣化を軽減できる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、画像符号化装置および画像符号化方法に関する。詳しくは、画質の劣化を軽減して画像の符号化を行えるようにする。
従来、MPEG(Moving Picture Experts Group)2等の画像符号化方式において、符号量を理想的に配分することは、主観的な画質を維持するための大きな課題である。
例えば、静止画における理想的な符号量配分とは、歪を均一とした状態(固定的な量子化スケール)で符号化した状態である。この歪が大きくなるような符号量になると、高周波成分や複雑部に歪を偏らせることと併せて、主観的な画質を高めることができる。
ここで、例えば特許文献1では、いわゆるフィードフォワード方式の符号量制御を採用し画質信号の局所的性質に適応した制御を可能とすることによって、復号画像の画質を向上できる画質信号の符号化方法が開示されている。フィードフォワード方式とは、等長化単位において発生する符号量を、複数の量子化スケールについて予め計算し、発生符号量が目標発生符号量を超えない範囲で、適切な量子化スケールを決定するものである。
一方、MPEG2でテストモデルとして提案されているTM5等の符号量制御では、仮想バッファの残量と以前エンコードした際の量子化インデックスと発生符号量の関係を用いてフィードバック制御することによって、符号量制御を行っている。
国際公開第WO96/28937号公報
ところで、画像データの符号化では高域成分を削減する量子化マトリクスを用いて符号化を行うことで発生符号量を削減できる。したがって、画像データを符号化して得られた符号化データを復号化したときには高域成分が削減された画像となる。また、復号化後の画像を再度符号化する場合、高域成分が少なくなっているため量子化パラメータが低い値となる傾向がある。ここで、復号化後の画像を再度符号化する場合、高域成分を削減する量子化マトリクスを再度用いて符号化を行うと、広い範囲で高域成分が削除されて画質の劣化が目立つようになってしまう。
そこで、この発明では、符号化/復号化処理を繰り返しても、画質の劣化を軽減することができる画像符号化装置と画像符号化方法を提供する。
この発明の第1の側面は、複数の異なる量子化マトリクスを用いて画像データの符号化を行い、前記量子化マトリクス毎に発生符号量を算出する第1の符号化部と、前記第1の符号化部で算出された発生符号量から高域成分が多いか否かを識別可能とする識別値を算出して、該識別値が閾値よりも大きく高域成分が多いと判別したときは、高域成分を削減する第1の量子化マトリクスを選択して、識別値が閾値以下で高域成分が少ないと判別したときは、前記第1の量子化マトリクスよりも高域成分の削減が少ない第2の量子化マトリクスを選択する符号量制御部と、前記符号量制御部で選択された量子化マトリクスを用いて前記画像データの符号化を行う第2の符号化部とを有する画像符号化装置にある。
この発明において、第3の符号化部では、固定の量子化マトリクスや固定の量子化パラメータを用いて画像データの符号化が行われて発生符号量が算出される。第1の符号化部では、第3の符号化部で用いられている量子化マトリクスを含む複数の異なる量子化マトリクスや複数の異なる量子化パラメータを用いて画像データの符号化が行われて、量子化マトリクスと量子化パラメータ毎に発生符号量が算出される。
符号量制御部では、第1の符号化部で算出された発生符号量から高域成分が多いか否かを識別可能とする識別値を算出して、該識別値が閾値よりも大きく高域成分が多いと判別したとき、第1の符号化部で用いられている複数の量子化マトリクスから高域成分を削減する量子化マトリクスが選択される。また、識別値が閾値以下で高域成分が少ないと判別したとき、第1の符号化部で用いられている複数の量子化マトリクスから、第1の量子化マトリクスよりも高域成分の削減が少ない第2の量子化マトリクスが選択される。また、第3の符号化部で算出された発生符号量が上限値以上であるときは、第1の量子化マトリクスよりも高域成分の削減が多い第3の量子化マトリクスが選択される。
さらに、符号量制御部では、第3の符号化部で算出された発生符号量に基づいて目標発生符号量を実現する量子化パラメータと該量子化パラメータを用いたときの発生符号量の予測が行われて、この予測した発生符号量を第1の符号化部で算出された発生符号量に応じて補正して、補正後の発生符号量が目標発生符号量を実現するように量子化パラメータが決定される。ここで、符号量制御部は、選択した量子化マトリクスが第3の符号化部で用いられている量子化マトリクスと異なるとき、第1の符号化部で算出された発生符号量から補正係数を算出する。例えば、第3の符号化部で用いられている固定の量子化マトリクスを用いたときの発生符号量に対する選択された量子化マトリクスを用いたときの発生符号量の割合を示す係数を補正係数として、予測した発生符号量が補正係数を用いて補正される。
第2の符号化部では、符号量制御部からの量子化マトリクスと量子化パラメータを用いて画像データの符号化が行われる。
また、符号量制御部では、GOP(Group of Picture)内のピクチャ毎に量子化マトリクスの選択が行われて、GOP内で量子化マトリクスが異なるときは、ピクチャ数が最多となる量子化マトリクスを検索して、この最多となる量子化マトリクスが選択されやすいように選択条件を変更して量子化マトリクスの再選択が行われる。
この発明の第2の側面は、第1の符号化部で、複数の異なる量子化マトリクスを用いて画像データの符号化を行い、前記量子化マトリクス毎に発生符号量を算出するステップと、符号量制御部で、前記第1の符号化部で算出された発生符号量から高域成分が多いか否かを識別可能とする識別値を算出して、該識別値が閾値よりも大きく高域成分が多いと判別したときは、高域成分を削減する第1の量子化マトリクスを選択して、識別値が閾値以下で高域成分が少ないと判別したときは、前記第1の量子化マトリクスよりも高域成分の削減が少ない第2の量子化マトリクスを選択するステップと、第2の符号化部で、前記符号量制御部で選択された量子化マトリクスを用いて前記画像データの符号化を行うステップとを具備する画像符号化方法にある。
この発明によれば、複数の異なる量子化マトリクスを用いて画像データの符号化が行われて、量子化マトリクス毎に発生符号量が算出される。また、算出された発生符号量から高域成分が多いか否かを識別可能とする識別値が算出されて、識別値が閾値よりも大きく高域成分が多いと判別したときは、高域成分を削減する第1の量子化マトリクスが選択されて、識別値が閾値以下で高域成分が少ないと判別したときは、第1の量子化マトリクスよりも高域成分の削減が少ない第2の量子化マトリクスが選択される。さらに、選択された量子化マトリクスを用いて画像データの符号化が行われる。このため、高域成分が削減されているときには、高域成分の削減が少ない量子化マトリクスを用いて画像データの符号化が行われるので、符号化/復号化処理を繰り返しても、画質の劣化を軽減することができるようになる。
画像符号化装置の構成を示す図である。 量子化マトリクスを示す図である。 画像符号化装置の動作を示すフローチャートである。 基本量子化パラメータの決定処理を示すフローチャートである。 量子化パラメータと発生符号量の算出処理を説明するための図(その1)である。 量子化パラメータと発生符号量の算出処理を説明するための図(その2)である。 1GOP分の発生符号量の算出処理を示すフローチャートである。 Iピクチャの発生符号量算出処理を示すフローチャートである。 量子化マトリクスの選択動作を示すフローチャートである。 量子化マトリクスの切り換え制限処理を示すフローチャートである。 第2の発生符号量の検出処理を示すフローチャートである。 高域成分コスト演算の動作を示すフローチャートである。 イントラプレエンコード処理の処理結果を示す図である。 第2の補正係数の算出動作を示すフローチャートである。 非Iピクチャの発生符号量算出処理を示すフローチャートである。
以下、発明を実施するための形態について説明する。この発明では、複数の異なる量子化マトリクスを用いて画像データの符号化を行い、量子化マトリクス毎に発生符号量を算出する。また、算出された発生符号量から高域成分が多いか否かを識別可能とする識別値を算出して、識別値が閾値よりも大きく高域成分が多いと判別したときは、高域成分を削減する第1の量子化マトリクスを選択する。識別値が閾値以下で高域成分が少ないと判別したときは、第1の量子化マトリクスよりも高域成分の削減が少ない第2の量子化マトリクスを選択する。このようにして選択した量子化マトリクスを用いて画像データの符号化を行い、画質の劣化を軽減させる。なお、説明は以下の順序で行う。
1.画像符号化装置の構成
2.画像符号化装置の動作
<1.符号化装置の構成>
図1は、本発明の画像符号化装置の構成を示している。画像符号化装置10は、画像並べ替え部11、プレエンコード部20とイントラプレエンコード部30、符号量制御部40、ディレイバッファ50、本エンコード部60を備えている。
プレエンコード部20は、予測モード決定部21、DCT(Discrete Cosine Transform)部22、量子化部23、逆量子化部24、IDCT(Inverse Discrete Cosine Transform)部25、予測画生成部26、符号長計算部27を備えている。
イントラプレエンコード部30は、画面内予測処理部31、DCT部32、量子化部33、逆量子化部34、IDCT部35、イントラ予測画生成部36、符号長計算部37を備えている。また、量子化部33は複数段の量子化部33-1〜33-nで構成されており、符号長計算部37は複数段の符号長計算部37-1〜37-nで構成されている。
本エンコード部60は、予測処理部61、DCT部62、量子化部63、逆量子化部64、IDCT部65、予測画生成部66、可変長符号化部67を備えている。
このような構成において、画像並べ替え部11は、例えばGOP(Group of Picture)構造にしたがって、入力画像の画像データを表示順から符号化順にピクチャの順序を並べ替える。そして、画像並べ替え部11は、符号化順に並べ替えた画像データを、プレエンコード部20とイントラプレエンコード部30とディレイバッファ50に出力する。
第3の符号化部であるプレエンコード部20は、画像データを固定の量子化パラメータで量子化して発生符号量の算出を行い、算出した発生符号量を符号量制御部40に出力する。プレエンコード部20の予測モード決定部21は、入力画像の画像データと後述する予測画生成部26で生成された予測画像データを用いてマクロブロック毎に予測モードを決定する。また、予測モード決定部21は、決定した予測モードの予測画像データを用いて、入力画像の画像データとの誤差を示す差分画像データをDCT部22に出力する。
DCT部22は、差分画像データに対して離散コサイン変換を行い、DCT係数を生成して量子化部23に出力する。
量子化部23は、固定されている量子化パラメータQP(p)を用いてDCT係数の量子化を行い、生成した量子化データを逆量子化部24と符号長計算部27に出力する。
逆量子化部24は量子化データに対して逆量子化を行い、DCT係数を生成してIDCT部25に出力する。
IDCT部25は、逆量子化部24から供給されたDCT係数の逆離散コサイン変換を行い、差分画像データを生成して予測画生成部26に出力する。
予測画生成部26は、差分画像データを用いてローカルデコード画像の画像データを生成する。また、予測画生成部26は、入力画像の画像データを用いてマクロブロック単位で現フレームと時間的に隣接する次フレームとの動き推定を行う。さらに 予測画生成部26は、動き推定結果に基づいてローカルデコード画像の動き補償を行い、ローカルデコード画像の画像データから予測画像データを生成して予測モード決定部21に出力する。
符号長計算部27は、量子化データに対してコンテキスト適応型可変長符号化方式(CAVLC;Context-Adaptive Variable Length Coding)またはコンテキスト適応型2値算術符号化方式(CABAC;Context-Adaptive Binary Arithmetic Coding)のいずれかで符号化を行い、マクロブロック毎に発生符号量を算出して符号量制御部40に出力する。
CAVLC符号化方式は、CABAC方式よりも処理が簡単な方式であり、CABAC符号化方式は、CAVLC方式よりもデータ量を少なくできる方式である。ここで、プレエンコード部20では処理を簡単とするために可変長符号化方式を用い、本エンコード部60ではデータ量を少なくするため算術符号化方式を用いる場合について説明する。可変長符号化はある特定の領域の情報を効率よく符号化しており、算術符号化は領域を特定することなく効率よく符号化できる。このため、可変長符号化から算術符号化の符号量を予測すると大きく誤差がでる場合がある。しかし、CAVLCはコンテキストを適用的に変更することにより、一般的な可変長符号化に比べて、あまり領域を特定せずに効率よく符号化することができる。このため、誤差が少なくなり、CABAC方式を用いたときの発生符号量をCAVLC方式の符号化によって推測することが可能となる。したがって、符号長計算部27でCAVLC方式を用いても、CABAC方式を用いる本エンコード部60における発生符号量を推測できる。なお、符号長計算部27は、CAVLC方式を用いることで回路規模を抑えることも可能となる。
第1の符号化部であるイントラプレエンコード部30は、画像データを全てIピクチャとして、複数の量子化パラメータで量子化を行い、量子化パラメータ毎に発生符号量を算出して符号量制御部40に出力する。イントラプレエンコード部30の画面内予測処理部31は、入力画像の画像データと後述するイントラ予測画生成部36で生成された予測画像データとの誤差を示す差分画像データを生成してDCT部32に出力する。
DCT部32は、差分画像データに対して離散コサイン変換を行い、DCT係数を生成して量子化部33に出力する。
量子化部33は、複数段例えば9段の量子化部33-1〜33-9で構成されている。量子化部33-1〜33-9は、異なる3つの量子化パラメータQP(i0),QP(i1),QP(i2)と異なる3つの量子化マトリクスQMF,QMN,QMSを組み合わせて、9つの条件で量子化を行う。量子化部33-1〜33-9は、DCT係数の量子化を行って得られた量子化データを符号長計算部37に出力する。また、量子化部33は量子化部33-1〜33-9で生成された量子化データの1つを選択して逆量子化部34に出力する。
図2は、量子化マトリクスQMF,QMN,QMSを例示している。図2の(A)は量子化マトリクスQMFを示している。量子化マトリクスQMFはマトリクス値が全て等しい値とされている。すなわち、量子化マトリクスQMFは、フラットな特性の量子化マトリクスである。図2の(B)は量子化マトリクスQMNを示している。量子化マトリクスQMNは高域成分のマトリクス値が低域成分のマトリクス値よりも大きくされている。すなわち、量子化マトリクスQMNは、高域成分の削減が行われる一般的な量子化マトリクスである。図2の(C)は量子化マトリクスQMSを示している。量子化マトリクスQMSは、量子化マトリクスQMNに比べて高域成分のマトリクス値がさらに大きな値とされている。すなわち、量子化マトリクスQMSは、量子化マトリクスQMNに比べて高域成分の削減をさらに多くした特性の量子化マトリクスである。
逆量子化部34は、量子化部33から供給された量子化データに対して逆量子化を行い、DCT係数データを生成してIDCT部35に出力する。
IDCT部35は、逆量子化部34から供給されたDCT係数データの逆離散コサイン変換を行い、ローカルデコード画像の画像データを生成してイントラ予測画生成部36に出力する。
イントラ予測画生成部36は、差分画像データを用いてローカルデコード画像の画像データを生成する。また、イントラ予測画生成部36は、ローカルデコード画像の画像データを予測画像データとして画面内予測処理部31に出力する。
符号長計算部37は、量子化部33と対応させて複数段例えば9段の符号長計算部37-1〜37-9で構成されている。符号長計算部37-1〜37-9は、プレエンコード部20の符号長計算部27と等しい方式を用いて符号化を行い、マクロブロック毎に発生符号量を算出して符号量制御部40に出力する。
符号量制御部40は、イントラプレエンコード部30で算出された発生符号量から高域成分が多いか否かを識別可能とする識別値を算出して、この識別値が閾値よりも大きく高域成分が多いと判別したときは、高域成分を削減する量子化マトリクスを選択する。また識別値が閾値以下で高域成分が少ないと判別したときは、高域成分の削減が少ない量子化マトリクスを選択する。また、符号量制御部40は、ビットレートとGOP構造の関係から、1GOPに割り当てられる目標発生符号量を決定する。
符号量制御部40は、プレエンコード部20で算出された発生符号量の1GOP分に基づいて目標発生符号量を実現する量子化パラメータと、この量子化パラメータを用いたときの発生符号量を予測する。すなわち、符号量制御部40は、1GOPの発生符号量が目標発生符号量以下で最も目標発生符号量に近くなる量子化パラメータと、この量子化パラメータを用いたときの発生符号量を予測する。また、符号量制御部40は、予測した発生符号量をイントラプレエンコード部30で算出された発生符号量に応じて補正する。さらに、符号量制御部40は、補正後の発生符号量から目標発生符号量を実現する量子化パラメータを決定する。ここで、プレエンコード部20で用いられている量子化マトリクスと異なる量子化マトリクスを選択したとき、符号量制御部40は補正係数を算出する。さらに、符号量制御部40は、予測した発生符号量を、補正係数を用いて補正する。符号量制御部40は、例えばイントラプレエンコード部30で算出された発生符号量から、プレエンコード部20で用いられている量子化マトリクスを用いたときの発生符号量BTと、選択した量子化マトリクスを用いたときの発生符号量を選択する。符号量制御部40は、選択した2つの発生符号量から補正係数を算出する。なお、以下の説明では、目標発生符号量を実現する量子化パラメータを基本量子化パラメータという。
ディレイバッファ50は、符号量制御部40で基本量子化パラメータを決定する処理に要する時間だけ入力画像の画像データを遅延させて、遅延後の画像データを本エンコード部60に出力する。
第2の符号化部である本エンコード部60は、符号量制御部40で決定された基本量子化パラメータと量子化マトリクスを用いて画像データの量子化を行う。本エンコード部60の予測処理部61は、ディレイバッファ50で遅延された入力画像の画像データと、プレエンコード部20の予測モード決定部21で決定されたピクチャタイプに応じて予測画像データの選択を行う。また、予測処理部61は、選択した予測画像データと入力画像の画像データとの誤差を示す差分画像を生成してDCT部62に出力する。
DCT部62は、差分画像に対して離散コサイン変換を行い、DCT係数を生成して量子化部63に出力する。
量子化部63は、符号量制御部40で決定された量子化パラメータと量子化マトリクスを用いてDCT係数の量子化を行い、量子化データを逆量子化部64と可変長符号化部67に出力する。
逆量子化部64は、量子化データに対して逆量子化を行い、DCT係数を生成してIDCT部65に出力する。
IDCT部65は、逆量子化部64から供給されたDCT係数の逆離散コサイン変換を行い、差分画像データを生成して予測画生成部66に出力する。
予測画生成部66は、差分画像データを用いてローカルデコード画像の画像データを生成する。また、予測画生成部66は、ディレイバッファ50からの画像データを用いてマクロブロック単位で現フレームと時間的に隣接する次フレームとの動き推定を行う。さらに 予測画生成部66は、動き推定結果に基づいてローカルデコード画像の動き補償を行い、予測画像を生成して予測処理部61に出力する。
可変長符号化部67は、量子化データに対してCAVLC方式またはCABAC方式で符号化を行い、符号化ストリームを生成して出力する。可変長符号化部67は、例えばデータ量が少なくなるようにCABAC方式を用いて量子化データの符号化を行い、符号化ストリームを生成する。
<2.画像符号化装置の動作>
次に、画像符号化装置の動作について説明する。図3は、画像符号化装置の動作を示すフローチャートである。
ステップST1で画像符号化装置10は、ピクチャタイプの決定と画像並べ替えを行う。画像符号化装置10は、例えばGOP(Group of Picture)構造にしたがって、入力画像に対してピクチャタイプを決定する。また、画像符号化装置10は、入力画像の画像データを表示順から符号化順のピクチャ順序に画像並べ替え部11で並べ替えてステップST2に進む。
ステップST2で画像符号化装置10は、プレエンコード処理を行う。画像符号化装置10は、決定されたピクチャタイプで入力画像の画像データをプレエンコード部20で符号化して発生符号量の算出を行いステップST3に進む。
ステップST3で画像符号化装置10は、発生符号量が1GOP分となったか否か判別する。画像符号化装置10は、プレエンコード部20で算出された発生符号量が1GOP分となったときステップST6に進む。また、画像符号化装置10は、算出された発生符号量が1GOP分となっていないときステップST2に戻る。
ステップST4で画像符号化装置10は、イントラプレエンコード処理を行う。画像符号化装置10は、Iピクチャとして入力画像の画像データをイントラプレエンコード部30で符号化して発生符号量の算出を行いステップST5に進む。また、画像符号化装置10は、イントラプレエンコード処理において、複数の量子化パラメータや複数の量子化マトリクスで符号化を並列に行って発生符号量を算出する。
ステップST5で画像符号化装置10は、発生符号量が1GOP分となったか否か判別する。画像符号化装置10は、イントラプレエンコード部30で算出された発生符号量が1GOP分となったときステップST6に進む。また、画像符号化装置10は、算出された発生符号量が1GOP分となっていないときステップST4に戻る。
ステップST6で画像符号化装置10は、本エンコード処理で用いる基本量子化パラメータの決定処理と量子化マトリクスの選択処理を行う。画像符号化装置10は、プレエンコード処理を行うことにより得られた発生符号量と、イントラプレエンコード処理を行うことにより得られた発生符号量から、本エンコード処理で用いる基本量子化パラメータと量子化マトリクスを符号量制御部40で決定する。
ステップST7で画像符号化装置10は、本エンコード処理を行う。画像符号化装置10は、ステップST6で決定された基本量子化パラメータと量子化マトリクスを用いて入力画像の画像データを本エンコード部60で符号化する。
次に、本エンコード処理で用いる基本量子化パラメータの決定処理について説明する。基本量子化パラメータの決定処理では、プレエンコード部20で算出された発生符号量に基づいて目標発生符号量を実現する量子化パラメータとこの量子化パラメータを用いたときの発生符号量を予測する。また、この予測した発生符号量を、イントラプレエンコード部30で算出された発生符号量に応じて補正する。補正した発生符号量の1GOP分が、目標発生符号量を実現できないときは、予測した量子化パラメータのパラメータ値を変更して新たに発生符号量の予測や補正を行う。補正した発生符号量の1GOP分が目標発生符号量を実現できるときは、このときの量子化パラメータを基本量子化パラメータとする。
図4は、本エンコード処理で用いる基本量子化パラメータの決定処理を示すフローチャートを例示している。ステップST11で符号量制御部40は、量子化パラメータの予測を行う。符号量制御部40は、プレエンコード部20で算出された発生符号量に基づいて目標発生符号量を実現する量子化パラメータを予測してステップST12に進む。
図5,6は量子化パラメータと後述する発生符号量の算出処理を説明するための図である。符号量制御部40は、プレエンコード部20において、固定されている量子化パラメータQP(p)を用いて符号化を行ったときの発生符号量BT(p)に応じてマクロブロックをグループ分けする。また、図5に示すように、グループ毎に予め設けられている量子化パラメータと発生符号量の関係を示す複数の予測曲線から、該当するグループの予測曲線例えば予測曲線CBを選択する。さらに、図6に示すように、選択した予測曲線CBを用いて、発生符号量が目標発生符号量BT(t)以下で最も近い値となる量子化パラメータを予測する。
ステップST12で符号量制御部40は、1GOP分の発生符号量の算出を行う。符号量制御部40は、ステップST11で予測した発生符号量を、イントラプレエンコード部30で算出された発生符号量に応じて補正して、補正した発生符号量の1GOP分を算出してステップST13に進む。
ステップST13で符号量制御部40は、1GOP分の発生符号量が目標発生符号量より大きいか否か判別する。符号量制御部40は、発生符号量が目標発生符号量より大きくないときステップST14に進み、発生符号量が目標発生符号量より大きいときステップST15に進む。
ステップST14で符号量制御部40は、予測した量子化パラメータから基本量子化パラメータを決定する。符号量制御部40は、発生符号量と目標発生符号量との差が小さいとき、例えば予測した量子化パラメータの値を「1」減少させたときの発生符号量の増加分よりも小さいとき、予測した量子化パラメータを基本量子化パラメータとして処理を終了する。また、符号量制御部40は、発生符号量と目標発生符号量との差が大きいとき、差が小さくなるように予測した量子化パラメータの値を減少させて、基本量子化パラメータとする。
ステップST15で符号量制御部40は、予測した量子化パラメータの値を増加させる。符号量制御部40は、発生符号量と目標発生符号量との差に応じて増加量を決定して、予測した量子化パラメータの値を増加させてステップST16に進む。
ステップST16で符号量制御部40は、1GOP分の発生符号量の算出を行う。符号量制御部40は、ステップST15で更新された量子化パラメータを用いて、ステップST12と同様に1GOP分の発生符号量の算出を行ってステップST17に進む。
ステップST17で符号量制御部40は、目標発生符号量を実現できるか否か判別する。符号量制御部40は、目標発生符号量を実現できるか否か判別する。符号量制御部40は、目標発生符号量を実現できないと判別したときステップST13に戻り、目標発生符号量を実現できると判別したとき、ステップST15で更新した量子化パラメータを基本量子化パラメータとして処理を終了する。例えば、ステップST15で更新した量子化パラメータを用いたときの発生符号量が目標発生符号量以下であり、ステップST15で更新した量子化パラメータよりも「1」だけ小さい量子化パラメータを用いたときの発生符号量が目標発生符号量を超えるとき、符号量制御部40は、目標発生符号量を実現できると判別して、更新した量子化パラメータを基本量子化パラメータとする。
このようにすれば、目標発生符号量を実現できる基本量子化パラメータを決定できる。なお、基本量子化パラメータの決定処理は、図4のフローチャートに示す処理に限られるものではない。例えば、発生符号量と目標発生符号量との差に応じて量子化パラメータの増加量や減少量を設定して再度発生符号量の算出を行う。また、発生符号量と目標発生符号量との差が少なくなったときは、量子化パラメータを「1」ずつ増加または減少させて、目標発生符号量を実現できる量子化パラメータを検索するようにしてもよい。
図7は、1GOP分の発生符号量の算出処理を例示したフローチャートである。ステップST21で符号量制御部40は、予測した量子化パラメータを用いてIピクチャの発生符号量を算出してステップST22に進む。
ステップST22で符号量制御部40は、次のピクチャがIピクチャであるか否か判別する。符号量制御部40は、次のピクチャがIピクチャでないときステップST23に進み、次のピクチャがIピクチャであるとき、1GOP分の発生符号量の算出処理を終了する。
ステップST23で符号量制御部40は、予測した量子化パラメータを用いて非Iピクチャ、すなわちPピクチャまたはBピクチャの発生符号量を算出してステップST22に戻る。
次に、予測した量子化パラメータを用いてIピクチャの発生符号量と非Iピクチャの発生符号量を予測する処理について説明する。
予測した量子化パラメータを用いてIピクチャの発生符号量を予測する場合、符号量制御部40は、プレエンコード処理の発生符号量に基づいて、予測した量子化パラメータを用いたときの発生符号量を予測する。この予測した発生符号量を第1の発生符号量という。また、符号量制御部40は、イントラプレエンコード処理で得られた発生符号量から、予測した量子化パラメータを用いたときの発生符号量を算出する。この算出した発生符号量を第2の発生符号量という。符号量制御部40は、第1の発生符号量と第2の発生符号量から補正係数を算出する。さらに、符号量制御部40は、算出した補正係数で第1の発生符号量を補正して、補正後の第1の発生符号量を、予測した量子化パラメータを用いたときのIピクチャの発生符号量とする。また、符号量制御部40は、Iピクチャにおける高域成分の状態を示す高域成分コストを算出して、算出した高域成分コストを用いて第1の発生符号量の補正を行う。
予測した量子化パラメータを用いて非Iピクチャの発生符号量を予測する場合、符号量制御部40は、プレエンコード処理の発生符号量に基づいて、予測した量子化パラメータを用いたときの発生符号量を予測する。この予測した発生符号量を第3の発生符号量とする。また、符号量制御部40は、非Iピクチャにおける補正係数を算出して、この補正係数を用いて第3の発生符号量の補正を行い、補正後の第3の発生符号量を予測した量子化パラメータを用いたときの非Iピクチャの発生符号量とする。
図8は、予測した量子化パラメータを用いたときのIピクチャの発生符号量算出処理を示すフローチャートである。
ステップST41で符号量制御部40は、第1の発生符号量を予測する。符号量制御部40は、予測した量子化パラメータを用いたときの発生符号量を予測して第1の発生符号量としてステップST42に進む。例えば、図6に示すように、選択した予測曲線CBを用いて、発生符号量が目標発生符号量BT(t)以下で最も近い値となる量子化パラメータが予測されて、この予測された量子化パラメータを用いたときの発生符号量を予測する。すなわち、予測した量子化パラメータQP(t)における発生符号量BT(pt)を第1の発生符号量としてステップST42に進む。なお、量子化パラメータQP(p)は、量子化パラメータQP(p)を用いて符号化を行ったときの発生符号量が、目標発生符号量よりも大きくなるように予め小さな値に設定しておく。このように量子化パラメータQP(p)を設定すれば、発生符号量を小さくして目標発生符号量以下で最も符号量が近くなる基本量子化パラメータを設定することができるようになる。
ステップST42で符号量制御部40は、量子化マトリクスの選択動作を行う。図9は量子化マトリクスの選択動作を示すフローチャートである。ステップST51で符号量制御部40は、プレエンコード部20の発生符号量が上限値以上であるか否か判別する。符号量制御部40は発生符号量が上限値以上でないときステップST52に進み、上限値以上であるときステップST54に進む。
ステップST52で符号量制御部40はプレエンコード部20の発生符号量が下限値以下であるか否か判別する。符号量制御部40は発生符号量が下限値以下でないときステップST53に進み、下限値以下であるときステップST56に進む。
ステップST53で符号量制御部40は、高域成分が多いか否かを判別する。符号量制御部40は、イントラプレエンコード部30の発生符号量から高域成分が多いか否かを識別可能とする識別値を算出する。符号量制御部40は、例えば量子化マトリクスQMFを用いたときの発生符号量に対して量子化マトリクスQMNを用いたときの発生符号量の割合を算出して識別値とする。符号量制御部40は、算出した識別値が閾値THvaよりも大きく高域成分が多いと判別したときはステップST55に進み、閾値THva以下で高域成分が少ないと判別したときステップST56に進む。
ステップST54で符号量制御部40は、量子化マトリクスQMSを選択する。符号量制御部40は、プレエンコード部20の発生符号量が上限値以上であることから、図2の(C)に示す量子化マトリクスQMSを選択する。このように量子化マトリクスQMSを選択すれば、高域成分が大きく削減されて発生符号量が少なくなる。
ステップST55で符号量制御部40は、量子化マトリクスQMNを選択する。符号量制御部40は、プレエンコード部20の発生符号量が上限値と下限値の範囲内であり、高域成分が少ないと判断されていないことから、一般的に用いる図2の(B)に示す量子化マトリクスQMNを選択する。
ステップST56で符号量制御部40は、量子化マトリクスQMFを選択する。符号量制御部40は、プレエンコード部20の発生符号量が下限値以下、または発生符号量が上限値と下限値の範囲内であっても高域成分が少ないと判断されていることから、図2の(A)に示す量子化マトリクスQMFを選択する。このように量子化マトリクスQMFを選択すれば、低域成分や高域成分が削減されてしまうことを防止できる。
符号量制御部40は、このように高域成分が多いと判別したときは高域成分を削減する量子化マトリクスQMNを選択して、高域成分が少ないと判別したときは量子化マトリクスQMNよりも高域成分の削減が少ない量子化マトリクスQMFを選択する。したがって、例えば符号化と復号化処理が既に行われて高域成分が削減されている画像に対して、高域成分を削減する量子化マトリクスを用いた符号化が行われることがなく、画質が悪化してしまうことを防止できる。また、プレエンコード部20で算出された発生符号量が上限値以上であるとき、量子化マトリクスQMNよりも高域成分の削減が多い量子化マトリクスQMSが選択されるので、発生符号量が少なくなる量子化マトリクスを選択することができる。
なお、図9に示す量子化マトリクスの選択動作では、発生符号量に応じて量子化マトリクスの選択を行っているが、ステップST41で算出した量子化パラメータQP(t)の値に応じて、発生符号量に応じて量子化マトリクスの選択を行うようにしてもよい。例えばステップST51では、量子化パラメータQP(t)の値が予め設定した第1のパラメータ値よりも小さいとき、ステップST54で量子化マトリクスQMSを選択する。また、ステップST51では、量子化パラメータQP(t)のパラメータ値が予め設定した第2の値(第1の値よりも大きい値)よりも大きいとき、ステップST56で量子化マトリクスQMFを選択するようにしてもよい。
符号量制御部40は、ステップST42で量子化マトリクスの選択動作が終了するとステップST43に進む。
ステップST43で符号量制御部40は、量子化マトリクスの切り換え制限処理を行う。符号量制御部40は、例えばGOP内で似たような画像に対して異なる量子化マトリクスが選択されてしまい、量子化マトリクスの切り換えが頻繁に行われて画質が不安定となってしまうことがないように、量子化マトリクスの切り換え制限処理を行う。
図10は、量子化マトリクスの切り換え制限処理を示すフローチャートである。ステップST61で符号量制御部40は、GOP内の全ピクチャは同じ量子化マトリクスを選択しているか否かを判別する。符号量制御部40は、GOP内の全ピクチャが同じ量子化マトリクスでないときステップST62に進む。また、符号量制御部40は、GOP内の全ピクチャが同じ量子化マトリクスであるとき、量子化マトリクスの切り換えが行われないことから切り換え制限処理を終了する。
ステップST62で符号量制御部40は、一番多く用いられている最多量子化マトリクスを探索する。符号量制御部40は、GOP内で一番多く用いられている量子化マトリクスを最多量子化マトリクスQMmxとしてステップST63に進む。
ステップST63で符号量制御部40は、最多量子化マトリクスQMmxが複数であるか否かを判別する。符号量制御部40は、最多量子化マトリクスQMmxが複数であるときステップST64に進み、最多量子化マトリクスQMmxが1つであるときステップST66に進む。
ステップST64で符号量制御部40は、最多量子化マトリクスQMmxに量子化マトリクスQMNが含まれているか判別する。符号量制御部40は、最多量子化マトリクスQMmxに量子化マトリクスQMNが含まれているときステップST65に進む。また、符号量制御部40は、最多量子化マトリクスQMmxに量子化マトリクスQMNが含まれていないとき、すなわち最多量子化マトリクスQMmxとして量子化マトリクスQMFと量子化マトリクスQMSが選択されている場合、安定化制御動作を終了する。最多量子化マトリクスQMmxとして量子化マトリクスQMFと量子化マトリクスQMSが選択されている場合、量子化マトリクスQMFを選択したピクチャと量子化マトリクスQMSを選択したピクチャでは、発生符号量が全く異なり、画像が似ていないと推定される。したがって、安定化制御動作を終了する。
ステップST65で符号量制御部40は、量子化マトリクスQMNを最多量子化マトリクスQMmxに設定してステップST66に進む。
ステップST66で符号量制御部40は、GOPの先頭から量子化マトリクスの再検査を行いステップST67に進む。
ステップST67で符号量制御部40は、量子化マトリクスQMが最多量子化マトリクスQMmxと等しいか否か判別する。符号量制御部40は、ピクチャの量子化マトリクスQMが最多量子化マトリクスQMmxと等しくないときステップST68に進み、等しいときステップST70に進む。
ステップST68で符号量制御部40は、量子化マトリクスQMと最多量子化マトリクスQMmxのどちらかが量子化マトリクスQMNであるか否か判別する。符号量制御部40は、ピクチャの量子化マトリクスQMと最多量子化マトリクスQMmxのいずれかが量子化マトリクスQMNであるときはステップST69に進む。また、符号量制御部40は、いずれも量子化マトリクスQMNでないときステップST70に進む。すなわち、符号量制御部40は、量子化マトリクスQMと最多量子化マトリクスQMmxの一方が量子化マトリクスQMFで他方が量子化マトリクスQMSであるとき、上述したように画像が似ていないと推定されるのでステップST70に進む。
ステップST69で符号量制御部40は、判定条件を変更して量子化マトリクスの再選択を行う。符号量制御部40は、図9のステップST51で用いた上限値またはステップST53で用いた閾値THvaを、最多量子化マトリクスが選択されたときのピクチャと画像が似ているピクチャで最多量子化マトリクスが選択される値に変更する。さらに、符号量制御部40は、変更後の上限値または閾値THvaを用いて再度量子化マトリクスの選択を行いステップST70に進む。符号量制御部40は、例えば予め設定しておいた補正値で上限値または閾値THvaの加減算を行い、上限値や閾値THvaを変更する。
ステップST70で符号量制御部40は、GOPの最後のピクチャであるか否か判別する。符号量制御部40は、GOPの最後のピクチャでないときステップST67に戻り、GOPの最後のピクチャであるとき切り換え制限処理を終了する。
このように量子化マトリクスの切り換え制限処理を行うと、GOP内において似ている画像は同じ量子化マトリクスが選択されるので量子化マトリクスの切り換えが少なくなり、画質を安定させることができる。
ステップST44で符号量制御部40は、第2の発生符号量の算出を行う。符号量制御部40は、イントラプレエンコード部30で算出された発生符号量から、量子化パラメータQP(t)における発生符号量BT(it)を検出して第2の発生符号量とする。ここで、プレエンコード部20で量子化マトリクスQMNが用いられている場合、符号量制御部40は、量子化パラメータQP(i0)〜QP(i2)と量子化マトリクスQMNを用いて符号化を行ったときの発生符号量BT(i0N),BT(i1N),BT(i2N)から、量子化パラメータQP(t)における発生符号量BT(it)を検出して第2の発生符号量とする。
図11は、第2の発生符号量の検出処理を示すフローチャートである。ステップST81で符号量制御部40は、イントラプレエンコーダ処理で用いられている量子化パラメータから、予測した量子化パラメータと一番近い量子化パラメータを検出する。符号量制御部40は、例えば量子化パラメータQP(i0)〜QP(i2)のなかで量子化パラメータQP(t)と一番近い量子化パラメータを検出して、量子化パラメータQP(ia)としてステップST82に進む。
ステップST82で符号量制御部40は、イントラプレエンコーダ処理で用いられている量子化パラメータから、予測した量子化パラメータと二番目に近い量子化パラメータを検出する。符号量制御部40は、例えば量子化パラメータQP(i0)〜QP(i2)のなかで量子化パラメータQP(t)に二番目に近い量子化パラメータを検出して、量子化パラメータQP(ib)としてステップST83に進む。
ステップST83で符号量制御部40は、予測した量子化パラメータを用いたときの発生符号量を算出する。符号量制御部40は、量子化パラメータQP(ia)と量子化マトリクスQMNを用いたときの発生符号量BT(iaN)と、量子化パラメータQP(ib)と量子化マトリクスQMNを用いたときの発生符号量BT(ibN)を用いて補間処理を行う。符号量制御部40は、補間処理として直線補間または曲線補間等を行い、予測した量子化パラメータQP(t)の発生符号量BT(it)を算出する。
符号量制御部40は、このように第2の発生符号量BT(it)を算出して、図8のステップST44からステップST45に進む。
ステップST45で符号量制御部40は、第1の補正係数を算出する。符号量制御部40は、プレエンコード処理結果から検出した第1の発生符号量BT(pt)と、イントラプリエンコード処理結果から検出した第2の発生符号量BT(it)を用いて式(1)の演算を行い、第1の補正係数C(i)を算出してステップST46に進む。
C(i)=BT(it)/BT(pt) ・・・(1)
ステップST46で符号量制御部40は、高域成分コストを算出する。符号量制御部40は、Iピクチャにおける高域成分の状態を示す高域成分コストH(i)を算出する。
図12は高域成分コスト演算の動作を示すフローチャートである。また、図13はイントラプレエンコード部からの出力を示している。
図12において、ステップST91で符号量制御部40は、イントラプレエンコード処理における量子化パラメータの最小値を選択する。例えば図13に示すように、イントラプレエンコード処理で量子化パラメータQP(i0),QP(i1),QP(i2)(QP(i0)<QP(i1)<QP(i2))が用いられている場合、符号量制御部40は、量子化パラメータQP(i0)を選択してステップST92に進む。
ステップST92で符号量制御部40は、最も小さい量子化パラメータと、低域から高域までの量子化ステップがフラットである量子化マトリクスを用いたときの発生符号量を選択する。例えば、量子化マトリクスQMFは、マトリクス値が一定値とされており低域から高域までの量子化ステップがフラットとなるマトリクスとする。量子化マトリクスQMNは、高域のマトリクス値が低域よりも大きな値とされており低域に比べて高域を粗く量子化するマトリクスとする。量子化マトリクスQMNは、高域のマトリクス値が低域よりも大きな値とされており低域に比べて高域を粗く量子化するマトリクスとする。量子化マトリクスQMSは、高域のマトリクス値が量子化マトリクスQMNに比べてさらに大きな値とされており、量子化マトリクスQMNよりも高域の減衰がスティープな状態である量子化するマトリクスとする。この場合、符号量制御部40は、最も小さい量子化パラメータとして量子化パラメータQP(i0)が選択されていることから、量子化パラメータQP(i0)と量子化マトリクスQMFを用いたときの発生符号量BT(i0F)を選択してステップST93に進む。
ステップST93で符号量制御部40は、最も小さい量子化パラメータと、低域に比べて高域を粗く量子化する通常の量子化マトリクスを用いたときの発生符号量を選択する。例えば、符号量制御部40は、量子化パラメータQP(i0)と量子化マトリクスQMNを用いたときの発生符号量BT(i0N)を選択してステップST94に進む。
ステップST94で符号量制御部40は、高域成分コストを算出する。符号量制御部40は、式(2)の演算を行い高域成分コストH(i)を算出する。
H(i)=BT(i0F)/BT(i0N) ・・・(2)
このようにして、図8のステップST46で高域成分コストを算出するとステップST47に進み、符号量制御部40は、第2の補正係数の算出を行う。第2の補正係数は、予測した発生符号量を本エンコード部60で用いる量子化マトリクスを用いたときの発生符号量に補正するための補正係数である。なお、本エンコード部60で用いる量子化マトリクスとは、ステップST42とステップST43によってピクチャ毎に選択した量子化マトリクスであり、量子化マトリクスQMWとして以下の説明を行う。
図14は、第2の補正係数の算出動作を示すフローチャートである。ステップST101で符号量制御部40は、選択した量子化マトリクスQMWが量子化マトリクスQMNであるか否か判別する。符号量制御部40は、選択した量子化マトリクスQMWが量子化マトリクスQMNでないときステップST102に進み、選択した量子化マトリクスQMWが量子化マトリクスQMNであるときステップST108に進む。
ステップST102で符号量制御部40は、量子化パラメータの読み込みを行う。符号量制御部40は、ステップST41で予測した量子化パラメータQP(t)を読み込みステップST103に進む。
ステップST103で符号量制御部40は、イントラプレエンコード部30で用いられている量子化パラメータから最も近い量子化パラメータを選択する。符号量制御部40は、例えば量子化パラメータQP(i0)〜QP(i2)のなかで量子化パラメータQP(t)に最も近いパラメータを選択して、量子化パラメータQP(ia)としてステップST104に進む。
ステップST104で符号量制御部40は、量子化パラメータQP(ia)における係数Maを算出する。符号量制御部40は、量子化パラメータQP(ia)おいて量子化マトリクスQMNを用いたときの発生符号量をBT(iaN)とする。また、量子化パラメータQP(ia)において、量子化マトリクス選択動作で選択した量子化マトリクスQMMを用いたときの発生符号量をBT(iaM)とする。符号量制御部40は、式(3)を用いて係数Maを算出してステップST105に進む。
Ma=BT(iaM)/BT(iaN) ・・・(3)
ステップST105で符号量制御部40は、イントラプレエンコード部30で用いられている量子化パラメータから二番目に近い量子化パラメータを選択する。符号量制御部40は、例えば量子化パラメータQP(i0)〜QP(i2)のなかで量子化パラメータQP(t)に二番目に近いパラメータを選択して、量子化パラメータQP(ib)としてステップST106に進む。
ステップST106で符号量制御部40は、量子化パラメータQP(ib)における係数Mbを算出する。符号量制御部40は、量子化パラメータQP(ib)において量子化マトリクスQMNを用いたときの発生符号量をBT(ibN)とする。また、量子化パラメータQP(ib)において、量子化マトリクス選択動作で選択した量子化マトリクスQMMを用いたときの発生符号量をBT(ibM)とする。符号量制御部40は、式(4)を用いて係数Mbを算出してステップST107に進む。
Mb=BT(ibM)/BT(ibN) ・・・(4)
ステップST107で符号量制御部40は、量子化パラメータQP(t)に対する第2の補正係数Mtを算出する。符号量制御部40は、係数Maと係数Mbを用いて補間処理例えば式(5)に示す直線補間を行い第2の補正係数Mtを算出する。
Mt=Ma+(Ma−Mb)×(QP(t)−QP(ia))
/(QP(ib)−QP(ia))・・・(5)
ステップST108で符号量制御部40は、第2の補正係数Mtを「1」とする。符号量制御部40は、プレエンコード部20で用いる量子化マトリクスと本エンコード部60で用いる量子化マトリクスが共に量子化マトリクスQMNであることから、第2の補正係数Mtを「1」として処理を終了する。
このようにして第2の補正係数を算出すると、例えば図13に示すように量子化パラメータQP(t)に最も近いパラメータが量子化パラメータQP(i1)で、二番目に近いパラメータが量子化パラメータQP(i0)であり、量子化マトリクスQMSが選択された場合、BT(iaN)=BT(i1N),BT(iaM)=BT(i1S),BT(ibN)=BT(i0N),BT(ibM)=BT(i0S),QP(ia)=QP(i1),QP(ib)=QP(i0)として式(3)〜(5)の演算を行うことで、第2の補正係数Mtを算出できる。
このようにして、符号量制御部40は、図8のステップST47で第2の補正係数を算出するとステップST48に進み、第1の発生符号量の補正を行う。符号量制御部40は、発生符号量BT(pt)と補正係数C(i)を用いて式(6)の演算を行い、補正された発生符号量BT(itc)を算出する。
BT(itc)=BT(pt)×C(i)×Mt ・・・(6)
次に、予測した量子化パラメータを用いたときの非Iピクチャの発生符号量算出処理について、図15に示すフローチャートを用いて説明する。ステップST111で符号量制御部40は、第3の発生符号量の検出を行う。符号量制御部40は、プレエンコード部20において、固定されている量子化パラメータQP(p)を用いて符号化を行ったときの発生符号量BT(p)に応じてマクロブロックをグループ分けする。また、グループ毎に予め設けられている量子化パラメータと発生符号量の関係を示す複数の予測曲線から、該当するグループの予測曲線を選択する。さらに、選択した予測曲線を用いて、既に予測されている量子化パラメータQP(t)における発生符号量BT(ut)を第3の発生符号量としてステップST112に進む。
ステップST112で符号量制御部40は、非Iピクチャにおける高域成分コストを算出する。符号量制御部40は、上述の図12に示す高域成分コスト演算と同様な処理を行い、非Iピクチャにおける高域成分コストH(u)を算出する。この場合、高域成分H(u)の算出は式(7)を用いて行う。
H(u)=BT(i0F)/BT(i0N) ・・・(7)
なお、式(7)において、発生符号量BT(i0F),BT(i0N)は、高域成分コストを算出する非Iピクチャの画像データをIピクチャとしてイントラプレエンコード処理したときの発生符号量である。
このようにステップST112で高域成分コストを算出すると、符号量制御部40は、ステップST113に進み、第1の補正係数を算出する。符号量制御部40は、Iピクチャで算出した補正係数C(i)と高域成分コストH(i)およびステップST112で算出した高域成分コストH(u)を用いて式(8)の演算を行い、補正係数C(ic)を算出してステップST114に進む。
C(ic)=C(i)×H(i)/H(u) ・・・(8)
ステップST114で符号量制御部40は、第2の補正係数の算出動作を行う。符号量制御部40は、非Iピクチャに対応するイントラプレエンコード部30のIピクチャで算出した発生符号量から、図14を用いて説明した第2の補正係数の算出動作を行い、非Iピクチャに対応する第2の補正係数Mtuを算出してステップST115に進む。
ステップST115で符号量制御部40は、第3の発生符号量の補正を行う。符号量制御部40は、補正係数C(ic),Mtuを用いて式(9)の演算を行い、第3の発生符号量である発生符号量BT(ut)を補正して、補正後である発生符号量BT(utc)を算出する。なお、補正係数Mtuは、非Iピクチャの発生符号量を用いてIピクチャと同様にして算出した補正係数である。
BT(utc)=BT(ut)×C(ic)×Mtu ・・・(9)
このようにして、非Iピクチャの発生符号量の補正を行う。さらに、1GOPにおける補正後の発生符号量の合計が目標発生符号量以下で最も目標発生符号量に近くなる量子化パラメータを決定する。本エンコード部60は、符号量制御部40で決定された量子化パラメータと量子化パラメータを用いて画像データの符号化を行い符号化データを出力する。
以上のように、プレエンコード部20で算出された発生符号量と、イントラプレエンコード部30で算出された発生符号量を用いた高域成分の判別結果に基づいて、複数の異なる量子化マトリクスから量子化マトリクスが選択されるので、画質の劣化を軽減させることができる。例えば、イントラプレエンコード部30で得られた結果から、量子化マトリクスQMFを用いたときの発生符号量に対する量子化マトリクスQMNを用いたときの発生符号量の割合が大きければ高域成分が多い。すなわち、原画である可能性が高い。また、量子化マトリクスQMFを用いたときの発生符号量に対する量子化マトリクスQMNを用いたときの発生符号量の割合が小さければ高域成分が少ない。すなわち、高域成分が削減されているダビング画像等である可能性が高い。したがって、高域成分が少ないときには、高域成分の削減が少ない量子化マトリクスを選択することで、画質の劣化を軽減させることができる。また、プレエンコード部20で算出された発生符号量が上限値よりも大きいときには高域成分をさらに多く削減する量子化マトリクスを選択して、発生符号量が下限値よりも小さいときには低域成分や高域成分の削減を行わない量子化マトリクスを選択する。このようにすれば、量子化パラメータのみで目標発生符号量を実現する場合に比べて画質の劣化をさらに軽減できる。
また、符号量制御部40では、プレエンコード部20でプレエンコードを行うことにより算出された発生符号量に基づいて目標発生符号量を実現する量子化パラメータと、この量子化パラメータを用いたときの発生符号量が予測される。また、予測した発生符号量が、イントラプレエンコード部30でプレエンコードを行うことにより算出された発生符号量に応じて補正される。さらに、符号量制御部40では、補正後の発生符号量が目標発生符号量を実現するように量子化パラメータが決定される。このため、例えばマクロブロックの発生符号量と量子化パラメータの関係が画像に応じて変化する場合、この変化によって生じる発生符号量の予測誤差がイントラプレエンコード部30でプレエンコードを行うことにより算出された発生符号量に応じて補正される。したがって、マクロブロックの発生符号量と量子化パラメータの関係が画像に応じて変化する場合でも、発生符号量の予測を精度よく行うことができる。
例えば、プレエンコード処理を行って発生符号量の予測を行い、予測結果から本エンコードの量子化パラメータを決定する。この場合、予測で誤差を生じる原因として、高域成分が想定よりも少ないと発生符号量の落ち方が変わり、実際の発生符号量が予測よりも大分少なくなってしまうことがある。特に、プレエンコード処理で固定されている量子化パラメータ(p)と目標発生符号量に対応する量子化パラメータQP(t)の差が大きいと、誤差が大きくなる傾向がある。この誤差を補正するため、符号量制御部40は、Iピクチャのイントラプレエンコード処理によって得られた発生符号量を利用する。イントラプレエンコード部30は、複数の量子化パラメータを適用しているため、プレエンコード部20よりも予測する量子化パラメータに近い量子化パラメータの発生符号量を求めることができる。そのため、Iピクチャの予測では、予測した発生符号量をイントラプレエンコード部30で算出された発生符号量に応じて補正する。
また、非Iピクチャに関しては誤差を求めることができない。しかし、この誤差はピクチャにおける高域成分の状態によって変動するため、高域成分の状態を各ピクチャから求め、各ピクチャはIピクチャにおける高域成分の状態との違いに応じて非Iピクチャの発生符号量を補正する。
このようにすれば、高域成分の状態が予測曲線を求めたときと異なる場合でも、発生符号量をピクチャにおける高域成分の状態に応じて補正することが可能となり、より正しく発生符号量を推測できるようになる。したがって、例えば1GOP分の発生符号量の予測を精度よく行うことができる。
さらに、プレエンコード部20で量子化マトリクスQMNを適用して発生符号量を求めているとき、違う量子化マトリクスが選択されると予測がずれてしまう場合がある。この場合、イントラプレエンコード部30で算出された発生符号量から、プレエンコード部20で用いられている量子化マトリクスを用いた発生符号量と選択された量子化マトリクスを用いた発生符号量から補正係数が算出される。さらに、予測した発生符号量が算出された補正係数を用いて補正される。したがって、プレエンコード部20で用いられている量子化マトリクスと異なる量子化マトリクスが選択されても、例えば1GOP分の発生符号量の予測を精度よく行うことができる。
このため、本エンコード部60は、符号量制御部40で決定された基本量子化パラメータと量子化マトリクスを用いて符号化を行えば、本エンコード部60から、発生符号量が目標発生符号量以下であって画像の劣化の少ない符号化データを出力することができる。
さらに、GOP内の各ピクチャの量子化マトリクスが異なるときは、ピクチャ数が最多となる量子化マトリクスを検索して、該最多となる量子化マトリクスに設定されやすい設定条件で、GOP内のピクチャについて量子化マトリクスの再設定が行われる。したがって、似たような画像において量子化マトリクスの切り換えが頻繁に行われてしまうことを防止することが可能となり、符号化された画像の画質を安定させることができる。
また、明細書中において説明した一連の処理はハードウェア、またはソフトウェア、あるいは両者の複合構成によって実行することが可能である。ソフトウェアによる処理を実行する場合は、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれたコンピュータ内のメモリにインストールして実行させる。または、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させることが可能である。
例えば、プログラムは記録媒体としてのハードディスクやROM(Read Only Memory)に予め記録しておくことができる。あるいは、プログラムはフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magneto optical)ディスク,DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体に、一時的あるいは永続的に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウェアとして提供することができる。
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体からコンピュータにインストールする他、ダウンロードサイトから、コンピュータに無線転送したり、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送する。コンピュータは、このようにして転送されてくるプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の記録媒体にインストールすることができる。
なお、本発明は、上述した発明の実施の形態に限定して解釈されるべきではない。この発明の実施の形態は、例示という形態で本発明を開示しており、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が実施の形態の修正や代用をなし得ることは自明である。すなわち、本発明の要旨を判断するためには、特許請求の範囲を参酌すべきである。
この発明の画像符号化装置および画像符号化方法では、複数の異なる量子化マトリクスを用いて画像データの符号化が行われて、量子化マトリクス毎に発生符号量が算出される。また、算出された発生符号量から高域成分が多いか否かを識別可能とする識別値が算出されて、識別値が閾値よりも大きく高域成分が多いと判別したときは、高域成分を削減する第1の量子化マトリクスが選択されて、識別値が閾値以下で高域成分が少ないと判別したときは、第1の量子化マトリクスよりも高域成分の削減が少ない第2の量子化マトリクスが選択される。さらに、選択された量子化マトリクスを用いて画像データの符号化が行われる。このため、高域成分が削減されているときには、高域成分の削減が少ない量子化マトリクスを用いて画像データの符号化が行われるので、符号化/復号化処理を繰り返しても、画質の劣化を軽減することができるようになる。したがって、この発明は、画像データの記録再生機器や編集機器等に適している。
10・・・画像符号化装置、11・・・画像並べ替え部、20・・・プレエンコード部、21・・・予測モード決定部、22,32,62・・・DCT部、23,33,33-1〜33-n,63・・・量子化部、24,34,64・・・逆量子化部、25,35,65・・・IDCT部、26,66・・・予測画生成部、27,37、37-1〜37-n・・・符号長計算部、30・・・イントラプレエンコード、31・・・画面内予測処理部、36・・・イントラ予測画生成部、40・・・符号量制御部、50・・・ディレイバッファ、60・・・本エンコード部、61・・・予測処理部、67・・・可変長符号化部

Claims (8)

  1. 複数の異なる量子化マトリクスを用いて画像データの符号化を行い、前記量子化マトリクス毎に発生符号量を算出する第1の符号化部と、
    前記第1の符号化部で算出された発生符号量から高域成分が多いか否かを識別可能とする識別値を算出して、該識別値が閾値よりも大きく高域成分が多いと判別したときは、高域成分を削減する第1の量子化マトリクスを選択して、識別値が閾値以下で高域成分が少ないと判別したときは、前記第1の量子化マトリクスよりも高域成分の削減が少ない第2の量子化マトリクスを選択する符号量制御部と、
    前記符号量制御部で選択された量子化マトリクスを用いて前記画像データの符号化を行う第2の符号化部と
    を有する画像符号化装置。
  2. 固定の量子化パラメータと固定の量子化マトリクスを用いて画像データの符号化を行い発生符号量を算出する第3の符号化部をさらに有し、
    前記符号量制御部は、前記第3の符号化部で算出された発生符号量が上限値以上であるとき、前記第1の量子化マトリクスよりも高域成分の削減が多い第3の量子化マトリクスを選択する
    請求項1記載の画像符号化装置。
  3. 前記符号量制御部は、GOP(Group of Picture)内のピクチャ毎に量子化マトリクスの選択を行い、GOP内で量子化マトリクスが異なるときは、ピクチャ数が最多となる量子化マトリクスを検索して、前記閾値または前記上限値を、前記最多量子化マトリクスが選択されたときのピクチャと画像が似ているピクチャで前記最多量子化マトリクスが選択される値に変更して再度量子化マトリクスの選択を行う
    請求項2記載の画像符号化装置。
  4. 固定の量子化パラメータと固定の量子化マトリクスを用いて画像データの符号化を行い発生符号量を算出する第3の符号化部をさらに有し、
    前記第1の符号化部は、複数の異なる量子化パラメータを用いて前記発生符号量の算出を行い、
    前記符号量制御部は、前記第3の符号化部で算出された発生符号量に基づいて目標発生符号量を実現する量子化パラメータと該量子化パラメータを用いたときの発生符号量の予測を行い、該予測した発生符号量を前記第1の符号化部で算出された発生符号量に応じて補正して、該補正後の発生符号量が前記目標発生符号量を実現するように量子化パラメータを決定して、
    前記第2の符号化部は、前記符号量制御部で決定された量子化パラメータを用いて前記画像データの符号化を行う
    請求項1記載の画像符号化装置。
  5. 前記第1の符号化部は、前記複数の異なる量子化マトリクスとして、前記第3の符号化部で用いられている量子化マトリクスと、該量子化マトリクスとは異なる量子化マトリクスを用いて前記発生符号量の算出を行い、
    前記符号量制御部は、前記第1の符号化部で用いられる複数の異なる量子化マトリクスから量子化マトリクスの選択を行い、該選択した量子化マトリクスが前記第3の符号化部で用いられている量子化マトリクスと異なるとき、前記第1の符号化部で算出された発生符号量から補正係数を算出して、前記予測した発生符号量を、前記補正係数を用いて補正する
    請求項4記載の画像符号化装置。
  6. 前記符号量制御部は、前記第3の符号化部で用いられている固定の量子化マトリクスを用いたときの発生符号量に対する前記選択された量子化マトリクスを用いたときの発生符号量の割合を示す係数を前記補正係数とする
    請求項5記載の画像符号化装置。
  7. 前記符号量制御部は、前記予測した量子化パラメータと最も近い量子化パラメータにおける前記係数と、前記予測した量子化パラメータと二番目近い量子化パラメータにおける前記係数を用いた補間処理を行い、前記予測した量子化パラメータにおける前記補正係数を算出する
    請求項6記載の画像符号化装置。
  8. 第1の符号化部で、複数の異なる量子化マトリクスを用いて画像データの符号化を行い、前記量子化マトリクス毎に発生符号量を算出するステップと、
    符号量制御部で、前記第1の符号化部で算出された発生符号量から高域成分が多いか否かを識別可能とする識別値を算出して、該識別値が閾値よりも大きく高域成分が多いと判別したときは、高域成分を削減する第1の量子化マトリクスを選択して、識別値が閾値以下で高域成分が少ないと判別したときは、前記第1の量子化マトリクスよりも高域成分の削減が少ない第2の量子化マトリクスを選択するステップと、
    第2の符号化部で、前記符号量制御部で選択された量子化マトリクスを用いて前記画像データの符号化を行うステップと
    を具備する画像符号化方法。
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