従来、図7に示すように、伝送ユニット1に2線式の信号線Lsを介して複数個の監視用端末器7と制御用端末器4とを接続し、監視用端末器7にスイッチSの操作やセンサの検知信号によって発生した監視入力が与えられると、制御用端末器4に設けたリレー(図示せず)が開閉され、照明負荷8に供給する商用電源ACをリレーによって制御するようにした照明制御システムが提供されている。
監視用端末器7および制御用端末器4にはそれぞれアドレスが設定され、監視用端末器7に監視入力が与えられると、監視用端末器7から伝送ユニット1へ監視入力に対応する監視データが伝送され、伝送ユニット1では監視データを受け取ると、アドレスによって監視用端末器7との対応関係が設定された制御用端末器4に対して監視データに対応した制御データを伝送し、制御用端末器4を介して照明負荷8を制御する。
上記の伝送ユニット1は信号線Lsに対して、図8(a)(b)のような形式の伝送信号Vsを送出する。この伝送信号Vsは、信号送出開始を示すスタートパルス信号SY、信号モードを示すモードデータ信号MD、監視用端末器7や制御用端末器4を各別に呼び出すためのアドレスデータを伝送するアドレスデータ信号AD、照明負荷8を制御するための制御データを伝送する制御データ信号CD、伝送エラーを検出するためのチェックサムデータ信号CS、監視用端末器7や制御用端末器4からの返送信号を受信するタイムスロットである信号返送期間WTよりなる複極(±24V)の時分割多重信号であり、パルス幅変調によってデータが伝送されるようになっている。
各監視用端末器7および各制御用端末器4では、信号線Lsを介して受信した伝送信号Vsのアドレスデータが、自らに設定されているアドレスデータに一致すると、伝送信号Vsから制御データを取り込むとともに、伝送信号Vsの信号返送期間WTに同期して監視データを電流モードの信号(信号線Lsを適当な低インピーダンスを介して短絡することにより送出される信号)として返送する。
また、伝送ユニット1は、常時は伝送信号Vsに含まれるアドレスデータをサイクリックに変化させて監視用端末器7および制御用端末器4を順次アクセスする常時ポーリングを行う常時ポーリング手段を備えている。常時ポーリングの際には、伝送信号Vsに含まれるアドレスデータが一致した監視用端末器7または制御用端末器4では、伝送信号Vsに含まれる制御データを取り込むことになる。一方、伝送ユニット1には、いずれかの監視用端末器7が発生した割込信号Vi(図8(c)参照)を受信したときに、割込信号Viを発生した監視用端末器7を検出した後、その監視用端末器7にアクセスして監視データを返送させる割込ポーリング手段も設けられている。
すなわち、伝送ユニット1では、常時ポーリング中に何れかの監視用端末器7から発生した割込信号Viを伝送信号Vsのスタートパルス信号SYに同期して検出すると、割込ポーリング手段によって伝送ユニット1からモードデータ信号MDを割込ポーリングモードとした伝送信号Vsを送出する。割込信号Viを発生した監視用端末器7では、割込ポーリングモードで伝送された伝送信号Vsに含まれるアドレスデータの上位ビットが自己のアドレスの上位ビットに一致すると、その伝送信号Vsの信号返送期間WTに同期して自己のアドレスの下位ビットを返信データとして返送する。
このようにして、割込信号Viを発生した監視用端末器7のアドレスを伝送ユニット1が獲得すると、伝送ユニット1では、獲得したアドレスを用いて当該監視用端末器7に監視データの返送を要求する伝送信号Vsを送出し、割込信号Viを発した監視用端末器7は監視入力に対応した監視データを返信データとして伝送ユニット1に返送する。なお、伝送ユニット1の割込ポーリング手段は、割込信号Viを発生した監視用端末器7から下位アドレスが返送されなければ、上位アドレスを変更して割込ポーリングモードの伝送信号Vsを再送する。
そして、伝送ユニット1では、割込信号Viを発した監視用端末器7から監視データを受け取ると、アドレスの対応関係によって監視用端末器7に予め対応付けられている制御用端末器4に対する制御データを生成し、この制御データを含む伝送信号Vsを信号線Lsに送出し、制御用端末器4を介して照明負荷8を制御する。
ここで、監視用端末器7と制御用端末器4とに個別に設定されるアドレス(個別アドレス)は、端末器を単位として設定されるチャンネルと、監視入力(例えばスイッチや各種センサ)および照明負荷8の回路を識別する負荷番号との組であって、現状の製品ではチャンネルは64チャンネル、負荷番号は各チャンネルに対して4回路ずつ設定可能になっている。つまり、各監視用端末器7および各制御用端末器4にチャンネルが設定され、各監視用端末器7には最大で4個の監視入力を入力可能であり、各制御用端末器4には最大で4個の照明負荷8が接続可能になっている。したがって、合計256回路の照明負荷8が制御可能である。ここに、監視入力と照明負荷8との回路は、アドレスの対応関係によって関係付けられた監視入力と照明負荷8との組を意味し、発生した監視入力に対応して制御される照明負荷8が1つの回路を構成する。
上述のような監視入力と照明負荷8との対応関係は、伝送ユニット1が備えるメモリ(図示せず)に関係データとして設定される。すなわち、施工時において、各監視用端末器7および各制御用端末器4へのアドレスの設定が終了した後、監視入力と照明負荷8との対応関係を関係データとして伝送ユニット1に設定することにより、各監視用端末器7に与えられる監視入力に対応付けて所望の照明負荷8を制御することが可能になる。
ところで、上述のような照明制御システムにおいて、屋外からの自然光を利用し、屋外が明るい場合には照明負荷8の光出力を低減することで、電力消費の低減を図ったシステムが従来提案されている。このような照明制御システムでは、図9に示すように、建物の部屋100の天井102において窓101側の天井部分に照度センサを具備した照度センサ付き端末器2を設置し、当該照度センサ付き端末器2では、照度センサにより窓101を通して採光する自然光の明るさ(照度)を検知し、照度センサの検知照度とと予め設定された照度レベルとの明暗を比較する。そして、照度センサ付き端末器2では、照度センサの検知照度が所定の照度レベルよりも明るくなると、上記の伝送処理を経て、対応する照明負荷8を消灯させるような監視データを伝送ユニット1に返送するとともに、照度センサの検知照度が所定の照度レベルよりも暗くなると、上記の伝送処理を経て、対応する照明負荷8を点灯させるような監視データを伝送ユニット1に返送する。尚、東西に面した窓では時間帯による照度変化が大きいため、照度センサ付き端末器2は北面の窓101に照度センサを向けて設置するのが好ましい。
上記のシステムでは、照度センサの検知照度と所定の照度レベルとの明暗に応じて、対応する照明負荷を点灯又は消灯させるだけであるが、より細かな制御を行うために、照度センサ付き端末器2に複数段階の照度レベルを設定し、照度センサの検知照度と各照度レベルとの明暗をそれぞれ比較した結果をもとに、各照度レベルに応じて伝送ユニット1に返送する監視データを異ならせることで、複数台の照明負荷を異なる制御状態で制御できるようにした照明制御システムも従来提案されている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に開示された照明制御システムでは、照度センサ付き端末器2に、照明負荷の動作状態を変更する基準となる照度レベルとして、例えば2つの照度レベルL1,L2(L1<L2)が設定されており、各照度レベルごとに照度センサ付き端末器2が返送する監視データのアドレス(グループ制御アドレス)を異ならせている。すなわち、照度センサ付き端末器2では、照度センサの検知照度が照度レベルL2より明るい場合、照明エリア内に設置された複数台の照明負荷を全て消灯させる監視データを上記の伝送処理を経て伝送ユニット1に返送する。また、照度センサ付き端末器2では、照度センサの検知照度が照度レベルL2よりも暗く且つ照度レベルL1よりも明るい場合は、一部の照明負荷のみを間引き点灯させる監視データを伝送ユニット1に返送し、さらに照度センサの検知照度が照度レベルL1よりも暗い場合は、全ての照明負荷を点灯させる監視データを上記の伝送処理を経て伝送ユニット1に返送する。このように、照度センサ付き端末器2に対して照度レベルを複数設定し、各々の照度レベルに応じて返送する監視データを異ならせることで、複数台の照明負荷を全て点灯させる全点灯状態、一部の照明負荷のみを点灯させる間引き点灯状態、複数台の照明負荷を全て消灯させる全消灯状態とに制御状態を切り替えることができ、より細かな制御を行うことができる。尚、グループ制御アドレスとは、複数台の制御用端末器4を1つのグループとし、グループ内の制御用端末器4を一括してオン又はオフさせるグループ制御に対応付けて設定されたアドレスであり、各々の照度レベルごとに監視データとして返送されるアドレスとして、複数台の制御用端末器4を個別に設定された動作状態で制御可能なパターン制御のアドレスを用いることも上記の特許文献1に開示されている。
本発明に係る照明制御システムの実施形態を図面に基づいて説明する。
図2は照明制御システムの概略的なシステム構成図であり、本システムは、対応する照明負荷(図示せず)への給電を入/切するリモコンリレー5a〜5dをオン/オフさせることで、対応する照明負荷を点灯又は消灯させる制御用端末器4と、照明負荷の照明エリアに外部から入射する自然光の明るさ(照度)を検出する照度センサを具備し当該照度センサの検知照度を監視データとして伝送ユニット1に返送する照度センサ付き端末器2と、照度レベルの設定機能を有し、監視入力として照度センサ付き端末器2の照度センサによる検知照度が与えられ、検知照度と予め設定された複数個の照度レベルとの明暗に応じて対応する照明負荷を制御するための監視データを発生する設定機能付き照度監視端末器(以下、照度監視端末器と略称す。)3とが2線式の信号線Lsを介して伝送ユニット1に接続されている。各端末器2,3,4には個別のアドレスが設定されており、伝送ユニット1は、各端末器2,3,4に割り当てられた個別のアドレスを用いて個々の端末器2,3,4を識別するとともに、各端末器2,3,4との間で時分割多重伝送により伝送信号Vsを授受する。ここにおいて、伝送ユニット1と各端末器2,3,4との間の信号伝送は従来例で説明した照明制御システムと同様であるので、詳細な説明は省略する。尚、図2中の6は、リモコンリレー5a〜5dを駆動するために必要な電源を供給するリモコントランスであり、伝送ユニット1、制御用端末器4、リモコンリレー5a〜5d及びリモコントランス6は分電盤60内に配設されている。また図2では、制御用端末器4及び照度センサ付き端末器2が1台ずつしか接続されていないが、各端末器2,4の台数は複数台でもよい。
図1(a)は照度センサ付き端末器2のブロック図であり、照度センサ付き端末器2は、対応する照明負荷の照明エリアに入射する自然光の照度を検出する照度センサ21と、信号線Lsを介して伝送信号を授受する伝送処理部22と、自己のアドレスを設定するためのアドレス設定部23と、端末器全体の制御を行う制御処理部20とを備えている。ここで、制御処理部20は、一定のサンプリング周期で照度センサ21から検知照度を取り込むとともに、照度センサ21から取り込んだ検知照度を監視データとして伝送処理部22から伝送ユニット1へ返送させる。
また図4(a)は照度センサ付き端末器2を下側から見た外観斜視図、同図(b)は照明センサ付き端末器2の化粧カバーを外した状態を示す下面図である。照度センサ付き端末器2は天井に取り付けて使用されるものであり、照度センサ付き端末器2の器体40は、図1(a)の回路部を収納する筒状のボディ41を備える。図4(b)に示すように、ボディ41の一面(天井に取り付ける際の下面)の周囲には外周形状が円形となる外鍔42が延設され、他面(上面)には信号線Lsが接続される端子台(図示せず)が設けられている。外鍔42の周部には、スイッチボックスに螺合するボックスねじを挿入可能な一対の取付孔43が形成されるとともに、ボックスねじを用いずに天井に取り付ける際に用いる取付金具44を適用するための保持孔45が形成される。取付金具44は、保持孔45の周部で外鍔42の上面側に着脱可能に固定される支柱44aを有し、支柱44aに設けた引締ねじ44bに螺合させた挟み板44cを支柱44aに沿って上下に移動させるように構成されている。つまり、引締ねじ24bの回転によって挟み板44cを上下に移動させるものである。この種の取付金具44は周知のものであって、天井材に穿孔した取付用孔の周部を外鍔42と挟み板44cとの間で挟持することによって、器体40を天井に固定することができるようにしてある。
ところで、器体40の下面(図4(b)の正面)には、中央部にドーム状の可動体46が露出する。可動体46は内部に照度センサ21を収納し、器体40に対して首振り可能に取り付けられている。すなわち可動体46は、照度センサ21の正面方向が、器体40の下面に対して45度以上傾斜可能になるように器体40に取り付けられ、且つ、照度センサ21の正面方向を器体40の下面の周方向における全周方向に向けることが可能になっている。また器体40の下面において、可動体46の周囲には自器のアドレスを設定するためのロータリスイッチ24,25が配置されている。照度センサ付き端末器2のアドレスは0〜63chの範囲で設定可能であり、ロータリスイッチ24はアドレスの十の位(0〜6)を、ロータリスイッチ25はアドレスの一の位(0〜9)をそれぞれ設定するためのものであり、これらのロータリスイッチ24,25でアドレス設定部25が構成されている。尚、外鍔42の下面側は、外鍔42に着脱自在に取着される化粧カバー47によって覆われており、照度センサ21を内蔵した可動体46は化粧カバー47の中央の孔47aから下側に露出するようになっている。
この照度センサ付き端末器2は、図9に示すように、建物の部屋100の天井102において窓101側の部位に設置されており、窓101から入射する自然光の照度を照度センサ21により検知し、照度センサ21の検知照度を監視データとして伝送ユニット1へ返送する。尚、照度センサ付き端末器2は軒天井に設置して使用される場合もあるので、例えばIPX3相当の防水性能を持たせることが好ましい。
次に照度監視端末器3について説明する。図1(b)は照度監視端末器3のブロック図であり、信号線Lsを介して伝送信号を授受する伝送処理部31と、液晶ディスプレイ(LCD)32と、LCD32の表示を制御する表示制御部33と、照度レベルの設定操作などを行う操作スイッチからの入力を受け付ける操作入力部34と、複数個で1組の照度レベルの設定データを複数組記憶する記憶部35(照度レベル記憶部)と、照度監視端末器3の全体的な制御を行う制御処理部30とを備えている。
図3(a)は照度監視端末器3の正面図、同図(b)は照度監視端末器3の側面図であり、照度監視端末器3の器体50は略箱状であって、一連のスイッチボックスに収納可能な大きさに形成されており、この器体50の内部には、上述した図1(b)の回路部が収納されている。また器体50の前面にはLCD32が上側部に配置されるとともに、下側部には凹部51が設けられている。凹部51の前面には複数個の操作スイッチ36a〜36fが配置されており、凹部51を開閉自在に覆う扉52が器体50に取り付けられている。また、器体50の後面には、信号線Lsが接続されるねじ端子台53が設けられている。
次に、この照明制御システムの動作を説明する。先ず照度監視端末器3による照明制御動作を図5に基づいて説明する。ここにおいて、照度監視端末器3の記憶部35には複数組の照度レベルが設定されており、複数組の照度レベルの中から、中央値がTh1,Th2(Th1<Th2)である2つの照度レベルL1,L2(L1<L2)が選択されているものとして説明を行う。また照度監視端末器3には、各照度レベルL1,L2に対応した監視データ(制御アドレス)としてグループ番号G1,G2が設定されているものとする。尚、上記の照度レベルL1,L2は、中央値Th1,Th2の上下それぞれd%の範囲W1,W2として設定されている(図5参照)。
ところで、この照明制御システムでは、監視用端末器である照度監視端末器3と制御用端末器4とをアドレスによって対応付けているから、照度監視端末器3の1個のアドレスに、制御用端末器4(照明負荷)の1個の個別アドレスを対応付ける代わりに、複数個のアドレスを対応付けることが可能である。このように監視用端末器の1個のアドレスに制御側の複数個のアドレスを対応付ける方法としては、制御対象である複数台の照明負荷の動作を個別に異ならせることができるパターン制御と、制御対象である複数台の照明負荷を同一の動作状態で一括して動作させるグループ制御とがある。パターン制御とグループ制御とにはそれぞれアドレス(以下では、パターン制御のアドレスを「パターン番号」、グループ制御のアドレスを「グループ番号」という)が対応付けられる。照度監視端末器3の監視入力をパターン番号に対応付けておくと、検知照度が照度レベルよりも明るくなるか或いは照度レベルよりも暗くなると、パターン番号で指定されたパターンで複数台の照明負荷の動作を一斉に制御することができる。また照度監視端末器3の監視入力をグループ番号に対応付けておくと、検知照度が照度レベルよりも明るくなるか或いは照度レベルよりも暗くなると、グループ番号で一括されている複数台の照明負荷を同じ動作に制御することができる。尚、パターン番号やグループ番号と、パターン番号及びグループ番号によって制御される制御用端末器4のアドレスとの対応付けは、伝送ユニット1が備えるメモリ(図示せず)に記憶された関係データで設定されるのである。
照度センサ付き端末器2の制御処理部20は、照度センサ21による検知照度を所定のサンプリング周期で取り込み、伝送ユニット1との間で上述した伝送処理を行うことによって、照度センサ21の検知照度を監視データとして伝送ユニット1に返送する。このとき、伝送ユニット1では、照度センサ付き端末器2から取得した照度センサ21の検知照度を、予めアドレスの対応関係が設定された照度監視端末器3へ送信する。
ここで、照度センサ21により検出される自然光の照度は、日の出から日没まで図5(a)に示すように変化するが、照度監視端末器3の制御処理部31では、伝送処理部31が受信した検知照度と照度レベルL1,L2との明暗を比較し、照度センサ21の検知照度が照度レベルL1の下限値よりも暗くなってから、照度レベルL1の上限値より明るくなるまでの間、グループG1,G2の照明負荷を点灯させる監視データを発生して伝送ユニット1に送信しており、グループG1に対応付けられた複数台の照明負荷と、グループG2に対応付けられた複数台の照明負荷とを両方共に点灯させている。
また自然光が増加し、時刻t1において照度センサ21の検知照度が照度レベルL1の上限値よりも明るくなると、照度監視端末器3の制御処理部31では、検知照度と照度レベルL1とを比較した結果に基づいてグループG2の照明負荷を一括して消灯させる監視データを発生する。このとき、伝送ユニット1では、照度監視端末器3から取得した監視データに基づき、対応する制御用端末器4によりグループG2の照明負荷を一括して消灯させており、グループG1の照明負荷のみを間引き点灯させる。
その後、自然光がさらに増加し、時刻t2において照度センサ21の検知照度が照度レベルL2の上限値よりも明るくなると、照度監視端末器3の制御処理部31は、検知照度と照度レベルL2とを比較した結果に基づいてグループG1の照明負荷を一括して消灯させる監視データを発生する。このとき、伝送ユニット1では、照度監視端末器3から取得した監視データに基づき、対応する制御用端末器4によりグループG1の照明負荷を一括して消灯させており、グループG1,G2の照明負荷、すなわち制御対象の全ての照明負荷が消灯されることになる。
次に、自然光が減少し、時刻t3において照度センサ21の検知照度が照度レベルL2の下限値よりも暗くなると、照度監視端末器3の制御処理部31は、検知照度と照度レベルL2とを比較した結果に基づいてグループG1の照明負荷を一括して点灯させる監視データを発生する。このとき、伝送ユニット1では、照度監視端末器3から取得した監視データに基づき、対応する制御用端末器4によりグループG1の照明負荷を一括して点灯させており、グループG1の照明負荷のみが間引き点灯される。
その後、自然光がさらに減少し、時刻t4において照度センサ21の検知照度が照度レベルL1の下限値よりも暗くなると、照度監視端末器3の制御処理部31は、検知照度と照度レベルL1とを比較した結果に基づいてグループG2の照明負荷を一括して点灯させる監視データを発生する。このとき、伝送ユニット1では、照度監視端末器3から取得した監視データに基づき、対応する制御用端末器4によりグループG2の照明負荷を一括して点灯させており、グループG1,G2の照明負荷、すなわち制御対象の全ての照明負荷が点灯されることになる。
照度監視端末器3では以上のような制御動作を行うことで、自然光が照度レベルL2よりも明るい場合には、複数台の照明負荷を全て消灯させるとともに、自然光が照度レベルL1よりも暗い場合には、複数台の照明負荷を全て点灯させており、さらに自然光が照度レベルL1より明るく、照度レベルL2よりも暗い場合には一部(グループG1)の照明負荷のみを間引き点灯させているので、省電力を図りつつ、照明エリアを明るく照明することができる。また本実施形態では、照度レベルL1,L2に所定の幅(ヒステリシス)を持たせているので、境界付近で照明負荷の動作がばたつくのを防止することができる。
ところで、季節に応じて太陽の南中高度が変化すると、窓101を通して部屋100内に入射する自然光の入射角度が変化するので、部屋100内に差し込む自然光の明るさに変化が無い場合でも、入射光の入射角度が変化することによって、照度センサ21の検知照度が変動し、照度センサ21による検知照度と実際の照度との間に誤差が生じる可能性がある。したがって、照度レベルL1,L2の設定が、季節などの環境変化に関係無く一定の場合は、照度センサ21による検知照度に応じて照明負荷が点灯又は消灯されるときの実際の照度がばらつく可能性があり、このような動作のばらつきを無くすためには、照度監視端末器3に設定される照度レベルを、季節などの環境変化に応じて変化させる必要があった。
そこで、本実施形態では照度監視端末器3において照度レベルの設定を切替可能としてあり、照度監視端末器3による照度レベルの設定動作について以下に説明を行う。図3(a)に示すように照度監視端末器3の前面には複数の操作スイッチ36a〜36fが配置されており、操作スイッチ36aは照度監視端末器3の動作モードを切り換えるためのモード選択スイッチであり、操作スイッチ36bは、照度監視端末器3に設定された複数組の照度レベルから所望の組の照度レベルを選択するためのプログラム切替スイッチ(選択操作部)である。また操作スイッチ36c,36dは例えば照度レベルを設定する際にプログラム番号や照度設定値などの数値をアップ又はダウンさせるカーソルスイッチであり、操作スイッチ36eはキャンセル操作を行うためのスイッチ、操作スイッチ36fは設定操作を行うためのスイッチである。
この照度監視端末器3の動作モードには、通常モード、照度設定モード、センサアドレス設定モード、制御アドレス設定モード、拡張アドレス設定モードの6つのモードが用意されており、モード選択スイッチ36aが押される毎に、制御処理部30が、通常モード→照度設定モード→センサアドレス設定モード→制御アドレス設定モード→拡張アドレス設定モード→通常モードの順番で動作モードをサイクリックに切り替えている。
通常モードにおいて、制御処理部30は、表示制御部33によりLCD32の表示を制御し、照度センサ付き端末器2に現在設定されている照度レベルの組を示すプログラム番号と、当該プログラム番号に対応する照度レベルL1,L2の中央値と、照度センサ付き端末器2の照度センサ21による現在の検知照度とをLCD32に表示させている。
照度設定モードとは、照度監視端末器3の記憶部35に照度レベルを設定するためのモードである。モード選択スイッチ36aを用いて照度設定モードに切り替えられた状態で、カーソルスイッチ36c,36dが押操作されると、制御処理部30は、カーソルスイッチ36c,36dからの操作入力に応じて、LCD32に表示されるプラグラム番号(PRG番号)を1から6まで順番に切り替えており、LCD32に所望のプログラム番号が表示された状態で設定スイッチ36fが押操作されると、制御処理部30は、設定対象のプログラム番号を決定し、当該プログラム番号に対応する照度レベルL1,L2の中央値を順番に設定する。すなわち、制御処理部30は、カーソルスイッチ36c,36dの操作に応じて、LCD32に表示される照度レベルL1又はL2の値(中央値の値)を増加又は減少させるとともに、設定スイッチ36fが操作されると、照度レベルL1又はL2の値が決定され、設定対象のプログラム番号に対応する照度レベルL1,L2の中央値が記憶部35に登録される。
またセンサアドレス設定モードとは、対応する照度センサ付き端末器2のアドレスを、照度監視端末器3に設定するためのモードである。モード選択スイッチ36aを用いてセンサアドレス設定モードに切り替えられた状態で、カーソルスイッチ36c,36dが押操作されると、制御処理部30は、カーソルスイッチ36c,36dからの操作入力に応じて、LCD32に表示されているセンサアドレス(つまり照度センサ付き端末器2のアドレス)を切り替えるとともに、所望のアドレスがLCD32に表示された状態で設定スイッチ36fが押操作されると、この時のセンサアドレスが、対応する照度センサ付き端末器2のアドレスとして記憶部35に記憶される。アドレスが設定されると、制御処理部30は、LCD32に制御遅延時間の初期値(例えば5分)を表示させ、カーソルスイッチ36c,36dからの操作入力に応じてLCD32に表示されている制御遅延時間を増減させる。そして、制御遅延時間が所望の値に変更された状態でユーザが設定スイッチ36fを押操作すると、制御処理部30は、この時の制御遅延時間をセンサアドレスに対応付けて記憶部35に記憶される。
制御アドレス設定モードとは、2つの照度レベルL1,L2に対応した制御アドレスを設定するためのモードである。モード選択スイッチ36aを用いてセンサアドレス設定モードに切り替えられると、制御処理部30は、先ず照度レベルL1に対応する制御アドレスの設定を開始し、カーソルスイッチ36c,36dの押操作に応じて制御種別を個別制御、パターン制御、グループ制御、調光制御の何れかに切り替えた後、設定スイッチ36fが押操作されると、照度レベルL1に対応する制御種別を決定する。その後、制御処理部30では、カーソルスイッチ36c,36dの操作に応じて、選択された制御種別(個別、パターン、グループ、調光)に対応するアドレス番号(個別制御の場合は制御対象の個別アドレス、パターン制御の場合はパターン番号、グループ制御の場合はグループ番号)の表示を切り替え、所望のアドレス番号が表示された状態で設定スイッチ36fが押操作されると、制御種別に対応するアドレス番号が決定され、記憶部35に登録される。このようにして照度レベルL1に対応する制御アドレスが設定されると、上述と同様の設定操作を行うことで、照度レベルL2に対応する制御アドレスが記憶部35に設定される。
また拡張アドレス設定モードとは、間引き点灯を行う場合に間引き点灯する照明負荷の範囲を変更するために用いる制御アドレスを設定するモードであり、モード選択スイッチ36aを用いて制御処理部30の動作モードをセンサアドレス設定モードに切り替えた状態で、カーソルスイッチ36c,36dを用いて、間引き点灯範囲を切り替えるための制御アドレスが入力された後、設定スイッチ36fを押操作すると、制御処理部30が記憶部35に拡張アドレスを記憶させる。
上述の各設定モードで照度レベル、センサアドレス、制御アドレス、拡張アドレスの設定が行われた後、モード切替スイッチを押操作して動作モードが通常モードに切り替えられると、照度監視端末器3の制御処理部30は、現在選択されている照度レベルの組を示すプログラム番号(PRG番号)と、当該プログラム番号に対応する照度レベルL1,L2の中央値(設定照度1,2)と、対応する照度センサ付き端末器2から監視データとして送られた照度センサ21の検知照度とを、LCD32に表示させる。
そして、照度監視端末器3が通常モードで動作中にユーザがプログラム切替スイッチ36bを押操作すると、制御処理部30が、プログラム切替スイッチ36bの切替操作に応じて、プログラム番号を1から6までサイクリックに切り替えるとともに、記憶部35から各プログラムの照度レベルの設定値(照度レベルL1,L2の中央値)を読み出し、表示制御部33によりLCD32に、切り替えられたプログラム番号と、そのプログラムにおける照度レベルの設定値とを表示させる。切替操作が終了すると、制御処理部30は、新たに選択されたプログラム番号に対応する照度レベルL1,L2の設定値と検知照度との明暗を比較し、各照度レベルL1,L2との明暗に応じた監視データを発生する。
ここで、季節に応じて太陽の南中高度が変化し、それに応じて太陽光が部屋内に入射する角度が変化すると、太陽光の入射角度の変化に応じて照度センサ付き端末器2の照度センサ21に入射する光量が変化するため、実際の明るさと照度センサ21の検知照度とに誤差が生じる可能性がある。したがって、検知照度との比較に用いられる照度レベルL1,L2が季節に関係無く一定の場合、実際の明るさと照度センサ21の検知照度とに誤差が生じることで、制御対象の照明負荷が点灯又は消灯する時の部屋内の明るさが意図した明るさと異なってしまい、省電力の効果が十分に得られなくなる可能性があった。
そこで、本実施形態の照度監視端末器3では、複数個で1組の照度レベルからなるプログラムを記憶部35に複数個(本実施形態では2個1組の照度レベルL1,L2で1つのプログラムが構成され、合計6プログラムまで)記憶可能にしてある。例えば季節に応じたプログラムや使用環境の変化に応じたプログラムを作成して記憶部35に予め登録しておき、プログラム切替スイッチ36bを操作してプログラム番号を変更することによって、選択されたプログラムの照度レベルL1,L2が検知照度との比較に使用されるから、季節などの使用環境の変化に合わせた照度レベルを用いて照度監視端末器3が対応する照明負荷の点灯/消灯を制御することができ、照明負荷を所望の動作状態で動作させることができる。
また、季節などの使用環境の変化に合わせて、検知照度との明暗の比較に用いられる照度レベルL1,L2の値を変更したい場合でも、照度監視端末器3のプログラム切替スイッチ36bを押操作するだけで、記憶部35に予め登録されている照度レベルL1,L2を、明暗の判定に使用する照度レベルに設定することができるから、照度レベルL1,L2の値を変更する作業を容易に行うことができる。
また、照度監視端末器3が、拡張アドレス設定モードで設定された拡張アドレスを監視データとして出力する場合は、照度センサ21の検知照度に応じて照明負荷を間引き点灯する際に、間引き点灯される照明負荷の範囲を、制御動作が1回行われる毎に切り替えることができる。尚、照度センサ21の検出照度が照度レベルL1よりも暗く、照明負荷が全て点灯している状態から、検出照度が照度レベルL1より明るくなって照明負荷を間引き点灯させた状態、検出照度が照度レベルL2より明るくなって照明負荷が全て消灯している状態、その後検出照度が照度レベルL2より暗くなって照明負荷を間引き点灯させた状態へと順番に移行した後、検出照度が照度レベルL1より暗くなって照明負荷を全て点灯させた状態へと戻るまでを1回分の制御動作としており、通常は1回分の制御動作が1日につき1回行われることになる。
ここで、照度監視端末器3において、拡張アドレスを用いて制御アドレスを切り替える場合の動作について図6を参照して説明する。尚、図6(a)(b)は(2n−1)回目の動作を説明する説明図、同図(c)(d)は(2n)回目の動作を説明する説明図である(但し、nは1以上の整数)。
先ず、(2n−1)回目の動作について説明する。尚、(2n−1)回目の制御動作では、照度レベルL1よりも明るくなった場合の制御アドレスとしてパターン番号P1(照明負荷8b,8dを点灯、照明負荷8a,8dを消灯)、照度レベルL1よりも暗くなった場合の制御アドレスとしてパターン番号P2(照明負荷8a〜8dを全て点灯)が設定されるとともに、照度レベルL2よりも明るくなった場合の制御アドレスとしてパターン番号P5(照明負荷8a〜8dを全て消灯)、照度レベルL2よりも暗くなった場合の制御アドレスとしてパターン番号P6(照明負荷8b,8dを点灯、照明負荷8a,8cを消灯)が設定されている。
照度監視端末器3の制御処理部30は、伝送ユニット1から送信された照度センサ21の検知照度と照度レベルL1,L2との明暗を常時比較しており、午前中で検知照度が照度レベルL1の下限値よりも暗い時間帯では、監視データとしてパターン番号P2を発生し、照明負荷8a〜8dを全て点灯させる。
自然光が増加し、時刻t1において照度センサ21の検知照度が照度レベルL1の上限値よりも明るくなると、照度監視端末器3の制御処理部30は、検知照度と照度レベルL1とを比較した結果に基づいて、監視データとしてパターン番号P1を発生し、照明負荷8b,8dを点灯、照明負荷8a,8cを消灯させることで、照明負荷8b,8dのみを間引き点灯する(図6(b)参照)。
その後、自然光がさらに増加し、時刻t2において照度センサ21の検知照度が照度レベルL2の上限値よりも明るくなると、照度監視端末器3の制御処理部30は、検知照度と照度レベルL2とを比較した結果に基づいて、監視データとしてパターン番号P5を発生し、照明負荷8a〜8dを全て消灯させる。
次に、自然光が減少し、時刻t3において照度センサ21の検知照度が照度レベルL2の下限値よりも暗くなると、照度監視端末器3の制御処理部30は、検知照度と照度レベルL2とを比較した結果に基づいて、監視データとしてパターン番号P6を発生し、照明負荷8b,8dを点灯、照明負荷8a,8cを消灯させることで、照明負荷8b,8dのみを間引き点灯する。
その後、自然光がさらに減少し、時刻t4において照度センサ21の検知照度が照度レベルL1の下限値よりも暗くなると、照度監視端末器3の制御処理部30は、、検知照度と照度レベルL1とを比較した結果に基づいて、監視データとしてパターン番号P2を発生し、照明負荷8a〜8dを全て点灯させる。
そして、照度監視端末器3の制御処理部30では、(2n−1)回目の制御動作を終えると、記憶部35から拡張アドレスを読み出して、照度レベルL1,L2に対応する制御アドレスを拡張アドレスに変更しており、検知照度が照度レベルL1よりも明るくなった場合の制御アドレスとしてパターン番号P3(照明負荷8a,8cを点灯、照明負荷8b,8dを消灯)、照度レベルL1よりも暗くなった場合の制御アドレスとしてパターン番号P4(照明負荷8a〜8dを全て点灯)が設定されるとともに、照度レベルL2よりも明るくなった場合の制御アドレスとしてパターン番号P7(照明負荷8a〜8dを全て消灯)、照度レベルL2よりも暗くなった場合の制御アドレスとしてパターン番号P8(照明負荷8a,8cを点灯、照明負荷8b,8dを消灯)が設定される。
ここで、(2n)回目の制御運動について図6(c)(d)を参照して説明する。照度監視端末器3の制御処理部30は、伝送ユニット1から送信された照度センサ21の検知照度と照度レベルL1,L2との明暗を常時比較しており、午前中で検知照度が照度レベルL1の下限値よりも暗い時間帯では、監視データとしてパターン番号P4を発生し、照明負荷8a〜8dを全て点灯させる。
自然光が増加し、時刻t5において照度センサ21の検知照度が照度レベルL1の上限値よりも明るくなると、照度監視端末器3の制御処理部30は、検知照度と照度レベルL1とを比較した結果に基づいて、監視データとしてパターン番号P3を発生し、照明負荷8a,8cは点灯させるとともに、照明負荷8b,8dを消灯させることで、照明負荷8a,8dのみを間引き点灯する(図6(d)参照)。
その後、自然光がさらに増加し、時刻t6において照度センサ21の検知照度が照度レベルL2の上限値よりも明るくなると、照度監視端末器3の制御処理部30は、検知照度と照度レベルL2とを比較した結果に基づいて、監視データとしてパターン番号P7を発生し、照明負荷8a〜8dを全て消灯させる。
次に、自然光が減少し、時刻t7において照度センサ21の検知照度が照度レベルL2の下限値よりも暗くなると、照度監視端末器3の制御処理部30は、検知照度と照度レベルL2とを比較した結果に基づいて、監視データとしてパターン番号P8を発生し、照明負荷8a,8cを点灯、照明負荷8b,8dを消灯させることで、照明負荷8a,8cのみを間引き点灯させる。
その後、自然光がさらに減少し、時刻t8において照度センサ21の検知照度が照度レベルL1の下限値よりも暗くなると、照度監視端末器3の制御処理部30は、検知照度と照度レベルL1とを比較した結果に基づいて、監視データとしてパターン番号P4を発生し、照明負荷8a〜8dを全て点灯させる。
そして、照度監視端末器3の制御処理部30が(2n)回目の制御動作を終えると、照度レベルL1,L2に対応する制御アドレスを拡張アドレスから元の制御アドレスに戻しており、照度レベルL1に対応する制御アドレスとしてP1,P2を、照度レベルL2に対応する制御アドレスとしてP5,P6をそれぞれ発生する。
以上のように、照度監視端末器3の制御処理部30では、一連の制御動作を1回行うごとに、各々の照度レベルに対応して発生する監視データ(制御アドレス)を変更しており、間引き点灯する照明負荷の範囲を照明負荷8a,8c又は照明負荷8b,8dに切り替えているので、照明負荷8a,8cの組と照明負荷8b,8dの組とで所定時間当たりの制御回数を均等にでき、複数台の照明負荷8a〜8dの制御回数を均等にすることで、照明負荷8a〜8dの交換時期を均等化できるとともに、照明負荷8a〜8dの明るさのばらつきを低減することができる。
尚、本実施形態では4台の照明負荷8a〜8dを、照明負荷8a,8cの組と、照明負荷8b,8dの組とに分けて、照明負荷8a,8cの組と、照明負荷8b,8dの組とを交互に間引き点灯させることで、各照明負荷の所定時間当たりの制御回数を均等にしているが、間引き点灯する組み合わせを上記の組み合わせに限定する趣旨のものではなく、複数台の照明負荷の所定時間当たりの制御回数を均等にできれば、どのような組み合わせで間引き点灯を行ってもよい。
また本実施形態では、照度センサ21を具備した照度センサ付き端末器2と、照度レベルや拡張アドレスの設定機能、及び、検知照度と照度レベルとの明暗に応じて監視データを発生する制御機能を具備した照度監視端末器3とを別々に設けているが、照度監視端末器3に照度センサ21を備えるようにしてもよいし、照度監視端末器3には照度レベルや拡張アドレスの設定機能のみを持たせ、設定機能付き照度監視端末器3で設定された照度レベルや拡張アドレスを伝送ユニット1を介して照度センサ付き端末器2に記憶させ、照度センサ21の検知照度と照度レベルとの明暗に応じて監視データを発生する制御機能を照度センサ付き端末器2に備えるようにしてもよい。
また更に設定機能付き照度監視端末器3には、照度レベルや拡張アドレスの設定機能のみを持たせ、設定機能付き照度監視端末器3で設定された照度レベルや拡張アドレスを伝送ユニット1に記憶させるとともに、照度センサ付き端末器2の検知照度と照度レベルとの明暗に応じて監視データを発生する制御機能を伝送ユニット1に備えるようにしてもよい。