JP2011027790A - 定着部材、定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】表面層の全面にわたって導電剤が均一に含まれている定着部材と比べ、耐摩耗性が高い定着部材を提供する。
【解決手段】定着部材62は、少なくとも樹脂及び導電剤を含み、第1の帯状部分4と、前記第1の帯状部分よりも表面抵抗率が高い第2の帯状部分6とを有する管状の表面層3を備え、前記第1の帯状部分と前記第2の帯状部分とが、それぞれ前記表面層の周方向に沿って配置され、且つ、幅方向に交互に配置されている。好ましくは、第1の回転体及び第2の回転体のうち一方の回転体のみが前記定着部材を含み、記録媒体の未定着のトナー像を有する面とは反対側の面を定着部材の外周面と接触させる。
【選択図】図4

Description

本発明は、定着部材、定着装置及び画像形成装置に関する。
電子写真方式を用いる複写機等の画像形成装置では、加熱定着法が広く採用されている。この加熱定着法に用いる定着装置として、例えば、無端ベルトである定着ベルトの外周面を定着ロールの外周面に押圧して接触領域を形成し、定着ベルトと定着ロールとの接触領域に、用紙等の記録媒体を挟み込んだ状態で通過させるベルト挟込方式が開発されている(特許文献1参照)。
前記定着ロール及び定着ベルトの表面層には、トナーの離型性の観点から、フッ素系等の絶縁性樹脂が用いられているが、画像形成装置の転写方式によっては画像形成された記録用紙上の電荷量が多く残された状態で定着ベルトと定着ロールとの接触領域に入る場合がある。この場合には、記録用紙の定着ロールからの剥離に伴って、記録用紙上の電荷が用紙後端から絶縁性の定着ロールの表面の一部分に移って筋状に帯電及び保存されると共に、定着ロールがさらに1回転した後に、画像形成された記録用紙上のトナーの一部が前記定着ロール上の帯電した部分に静電気力によって転移し、この定着ロール上に転移したトナーが再び記録用紙上に定着され、定着ロールの回転周期で筋状の画像が発生する、いわゆる静電オフセットが発生し易い。また、この静電オフセットは記録用紙の通過速度が速いほど発生し易い。
静電オフセットを低減させるためには、定着ロールの表面の離型層又は定着ベルトの表面の離型層を半導電性化することで、記録用紙からの電荷が蓄積されずに余剰電荷を逃げ易くすることが効果的である。例えば、表面の離型層が半導電性化された定着ベルトが開示されている(特許文献2参照)。
一方、紙しわを防ぐために、記録用紙の両端部の搬送速度が中央部に比べて若干速くなるように構成し、定着ロールの表面層の記録用紙に対する摩擦係数よりも定着ベルトの表面層側の用紙に対する摩擦係数を低くなるように設定することによって、時間の経過に伴って摺動部材と定着ベルトの内面の摺動抵抗が変動しても、定着ロールによる記録用紙の搬送能力の安定化を図り、長期にわたり紙しわや画像ずれ等のない画像形成を図ることが提案されている(特許文献3参照)。
また、ポリイミド樹脂の管状物で構成された基材の表面に接着補強層としてのプライマー層を介してフッ素樹脂層が設けられるとともに、このフッ素樹脂層中に、平均粒子径が5μm以上25μm以下の無機粒子状物質と導電性物質とを配合した定着ベルト(特許文献4)、定着ベルトの内面に接触して定着ベルトを滑らせるシート材が、接地された導電層を有する定着装置(特許文献5)などが提案されている。
特許第3298354号公報 特許第3215230号公報 特開2005−70453号公報 特開2005−258432号公報 特開2008−203401号公報
本発明は、表面層の全面にわたって導電剤が均一に含まれている定着部材と比べ、耐摩耗性が高い定着部材を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、以下の発明が提供される。
請求項1の発明は、少なくとも樹脂及び導電剤を含み、第1の帯状部分と、前記第1の帯状部分よりも表面抵抗率が高い第2の帯状部分とを有する管状の表面層を備え、前記第1の帯状部分と前記第2の帯状部分とが、それぞれ前記表面層の周方向に沿って配置され、且つ、幅方向に交互に配置されている定着部材である。
請求項2の発明は、前記第2の帯状部分の幅が、前記第1の帯状部分の幅よりも広い請求項1に記載の定着部材である。
請求項3の発明は、前記導電剤が前記第1の帯状部分に含まれ、前記第2の帯状部分には含まれていない請求項1又は請求項2に記載の定着部材である。
請求項4の発明は、回転駆動する第1の回転体と、前記第1の回転体と互いの外周面が接触して配置され、当該第1の回転体の回転に伴って回転する第2の回転体と、未定着のトナー像を有する記録媒体を前記第1の回転体と前記第2の回転体とが接触する領域に通過させるときに、前記第1の回転体又は前記第2の回転体を介して前記記録媒体上の未定着のトナー像を加熱する加熱手段と、を備え、前記第1の回転体及び前記第2の回転体のうち少なくとも一方の回転体が請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の定着部材を含む定着装置である。
請求項5の発明は、前記第1の回転体及び前記第2の回転体のうち一方の回転体のみが前記定着部材を含み、前記定着部材の外周面を前記記録媒体の前記未定着のトナー像を有する面とは反対側の面と接触させる請求項4に記載の定着装置である。
請求項6の発明は、像保持体と、前記像保持体の表面を帯電させる帯電手段と、前記帯電手段により帯電した前記像保持体の表面に潜像を形成する潜像形成手段と、前記像保持体の表面に形成された前記潜像をトナーを含む現像剤によって現像してトナー像を形成する現像手段と、前記像保持体の表面に形成された前記トナー像を記録媒体に転写する転写手段と、前記記録媒体に転写された前記トナー像を前記記録媒体に定着させる定着手段であって、請求項4又は請求項5に記載の定着装置を含む定着手段と、を備える画像形成装置である。
請求項1、2に係る発明によれば、表面層の全面にわたって導電剤が均一に含まれている定着部材と比べ、耐摩耗性が高い定着部材が提供される。
請求項3に係る発明によれば、第1の帯状部分と第2の帯状部分のいずれにも導電剤が含まれている定着部材と比べ、耐摩耗性が一層高い定着部材が提供される。
請求項4に係る発明によれば、表面層の全面にわたって導電剤が均一に含まれている定着部材を備えた定着装置と比べ、定着部材の耐摩耗性が高い定着装置が提供される。
請求項5に係る発明によれば、表面層が第1の帯状部分と第2の帯状部分を有する定着部材を記録媒体の未定着のトナー像が形成されている側の面と接触させる定着装置と比べ、定着部材の耐摩耗性が一層高い定着装置が提供される。
請求項6に係る発明によれば、表面層の全面にわたって導電剤が均一に含まれている定着部材を備えた定着装置を有する画像形成装置と比べ、定着部材の耐摩耗性が高い画像形成装置が提供される。
本実施形態に係る画像形成装置の一例を示す概略構成図である。 本実施形態に係る定着装置の一例を示す概略構成図である。 本実施形態に係る定着装置の定着ベルト側の構造を示す概略断面図である。 本実施形態に係る定着部材の一例を示す概略図である。 本実施形態に係る定着部材の表層部の一部を拡大して示す概略断面図である。 本実施形態に係る定着部材の表層部における表面抵抗率の分布の一例を示す図である。 本実施形態に係る定着部材の他の例を示す概略図である。 本実施形態に係る定着装置の他の例を示す概略構成図である。
以下、図面を参照しながら本実施形態について説明する。なお、図面は、本実施形態を説明するために使用するものであり、実際の大きさを現すものではない。また、実質的に同一の機能を有する部材には、全図面を通して同じ符合を付与し、重複する説明は適宜省略する。
静電オフセットを抑制するため、定着部材の表面層を導電化するにはカーボンブラックなどの導電剤をフッ素樹脂などからなる表面層に添加する必要がある。しかし、導電剤の添加により表面層の離型性が低下するため、未定着のトナー像が形成された記録媒体を定着ロールと定着ベルトとの接触領域に通過させて定着させる際、例えば、未定着のトナー像を定着ロールと接触させて定着する方式では、導電剤は主に定着ロール側に比べてトナー離型性の要求が少ない定着ベルト側に添加することが好ましい。
しかし、導電剤を定着ベルトの表面層に添加すると、耐摩耗性が低下し、定着装置の寿命向上化とは相反してしまう。また、定着ベルトの表面層の耐摩耗性が低いと、表面層が早期に摩滅して基材層が露出してしまいトナーの固着による画像不良や記録用紙の巻き付きなどにつながってしまう。また、表面層の摩耗速度は記録用紙の通過速度が速いほど大きく、画像形成装置の高速化においても定着ベルトの表面層の耐摩耗性の改善が非常に重要となる。
本発明者は、定着部材について鋭意研究したところ、定着部材の表面層において、導電剤の含有量に応じて表面抵抗率が異なる帯状部分を定着部材の軸方向に沿って交互に配置することにより、定着部材の表面層の全面にわたって導電剤が均一に含まれて半導電性である場合に比べて、除電性能はほとんど変わらず、ほぼ同レベルに静電オフセットが抑制されること、一方、表面層中の第1の帯状部分よりも表面抵抗率が高い第2の帯状部分では、耐摩耗性は高く、表面層の全面にわたって導電剤を均一に添加した定着部材に比べ、定着部材全体としての耐磨耗性も高くなっていること、を見出し、本発明を完成するに至った。また、定着部材の表面層をこのような構造にすることにより、定着部材の表面層の全面にわたって導電剤が均一に含まれて半導電性である場合に比べて、表面層の摩滅によるトナーの固着や固着による用紙詰まり等が抑制され長寿命化が図られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本実施形態に係る定着部材は、少なくとも樹脂及び導電剤を含み、第1の帯状部分と、前記第1の帯状部分よりも表面抵抗率が高い第2の帯状部分とを有する管状の表面層を備え、前記第1の帯状部分と前記第2の帯状部分とが、それぞれ前記表面層の周方向に沿って配置され、且つ、幅方向に交互に配置されている定着部材である。
(画像形成装置)
まず、本実施形態に係る定着部材が適用される画像形成装置について説明する。本実施形態に係る定着部材を適用する画像形成装置は、記録媒体上の未定着のトナー像を熱及び圧力を加えて定着させるものであれば特に限定されない。ここでは、一般にタンデム型と呼ばれる中間転写方式の画像形成装置を例に挙げて説明する。
図1は、本実施形態が適用される画像形成装置の概略構成図である。図1に示す画像形成装置100は、像形成部として、電子写真方式により各色成分のトナー像を形成する複数の画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kを備える。また、転写部として、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kにより各像保持体11の表面に形成した各色成分のトナー像を中間転写ベルト15に順次転写(一次転写)する一次転写部10と、中間転写ベルト上に転写した重なり合ったトナー像を記録媒体である用紙Pに一括転写(二次転写)する二次転写部20を有する。さらに、定着部として、二次転写された画像を用紙P上に定着する定着装置60を備える。また、各装置(各部)の動作を制御する制御部40を有する。
図1に示すように、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、矢印A方向に回転する像保持体(感光体ドラム)11と、感光体ドラム11を帯電する帯電器12と、感光体ドラム11上に静電潜像を形成するレーザ露光器13と、各色成分トナーを収容し感光体ドラム11上の静電潜像をトナーにより可視像化してトナー像を形成する現像器14とを有する。また、感光体ドラム11上に形成する各色成分のトナー像を一次転写部10にて中間転写ベルト15に転写する一次転写ロール16と、感光体ドラム11上の残留トナーを除去する異物除去部材(ドラムクリーナ)17と、を有する。これらの画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、中間転写ベルト15の上流側から、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の順に略直線状に配置されている。
中間転写ベルト15は、各種ロールにより、図1に示す矢印B方向に循環駆動する。各種ロールとして、中間転写ベルト15を駆動する駆動ロール31と、中間転写ベルト15を支持する支持ロール32と、中間転写ベルト15に一定の張力を与えるとともに蛇行を防止する張力ロール33と、二次転写部20に設ける背面ロール25と、中間転写ベルト15上の残留トナーを掻き取るクリーニング部に設けるクリーニング部背面ロール34とを有している。
一次転写部10は、中間転写ベルト15を挟み感光体ドラム11に対向する一次転写ロール16を有する。二次転写部20は、中間転写ベルト15のトナー像を保持する面側に配置している二次転写ロール(転写部材)22と、二次転写ロール22の対向電極として中間転写ベルト15の裏面側に配置された背面ロール25と、背面ロール25に二次転写バイアスを印加する給電ロール26とを有する。
二次転写部20の下流側に、中間転写ベルト15上の残留トナーや紙粉を除去する中間転写ベルトクリーナ35が配置されている。イエローの画像形成ユニット1Yの上流側には、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kにおける画像形成のタイミングをとるための基準信号を発生する基準センサ(ホームポジションセンサ)42が配置されている。また、黒の画像形成ユニット1Kの下流側には、画質調整を行うための画像濃度センサ43が配置されている。
用紙搬送系には、用紙収容部50と、用紙収容部50中の用紙(P)を取り出して搬送するピックアップロール51と、用紙Pを搬送する搬送ロール52と、用紙Pを二次転写部20へと送る搬送シュート53と、二次転写ロール22により二次転写された用紙Pを定着装置60へと搬送する搬送ベルト55と、用紙Pを定着装置60に導く定着入口ガイド56とを有する。
次に、画像形成装置100の基本的なプロセスについて説明する。
図1に示す画像形成装置100では、画像読取装置(IIT)(図示せず)等から出力される画像データに画像処理を施した後、画像データをY、M、C、Kの4色の色材階調データに変換し、レーザ露光器13に出力する。レーザ露光器13は、入力される色材階調データに応じ、例えば、半導体レーザから出射された露光ビームBmを画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kの矢印A方向に回転する各感光体ドラム11に照射する。各感光体ドラム11の表面を帯電器によって帯電した後、レーザ露光器13によって表面を走査露光し、静電潜像を形成する。形成した静電潜像は、各々の画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kによって、Y、M、C、Kの各色のトナー像として現像される。
次に、感光体ドラム11上に形成されたトナー像を、一次転写部10において中間転写ベルト15の表面に順次重ね合わせて一次転写を行う。中間転写ベルト15は矢印B方向に移動してトナー像を二次転写部20に搬送する。用紙搬送系は、トナー像を二次転写部20に搬送するタイミングに合わせて、用紙収容部50から用紙Pを供給する。
二次転写部20では、中間転写ベルト15上に保持された未定着のトナー像を、中間転写ベルト15と二次転写ロール22との間に挟み込まれた用紙P上に静電転写する。その後、トナー像を静電転写した用紙Pを搬送ベルト55により定着装置60まで搬送し、定着装置60は、用紙P上の未定着トナー像に熱及び圧力を加え、用紙Pにトナー像を定着する。定着画像が形成された用紙Pは、画像形成装置100の排出部に設けた排紙載置部(不図示)に搬送される。
(定着装置)
次に、図2及び図3を用いて定着装置60についてより具体的に説明する。図2に示すように、定着装置60は、回転方向Cに回転駆動する定着ロール(第1の回転体)61、定着ロール61の回転に伴って回転方向Dに回転(従動回転)する定着ベルト(第2の回転体)62、定着ベルト62の内側に配置され、定着ベルト62を定着ロール61に圧接させる圧力部材としての圧力パッド64(ここでは、弾性圧力パッド64bと、高剛性パッド64aにより構成されている)、及びシート状の摺動部材68から主要部が構成されている。
また、用紙Pを定着ロール61から剥離する補助手段として、接触領域Nの下流側に、剥離部材70が設置されている。剥離部材70は、定着ロール61の回転方向Cと対向する向き(カウンタ方向)に、定着ロール61と近接する状態で配置される剥離バッフル71と、剥離バッフル71を保持するホルダ72とで構成されている。
尚、本実施形態に限定されず、圧力部材は、定着ベルト62と定着ロール61とが相対的に加圧されるように配置されていればよい。従って、定着ベルト62側が定着ロール61に加圧されても良く、定着ロール61側が定着ベルト62を介して圧力パッド64によって加圧されても良い。
定着ロール61は、金属製のコア(円筒状芯金)611の周囲に耐熱性の弾性体層612、及び離型層613を積層して構成されている。
コア611の外径及び肉厚は、本実施形態では、通常、外径20mm以上40mm以下であり、例えば、アルミニウム製の場合は1mm以上3mm以下、SUS又は鉄製の場合は0.4mm以上1.5mm以下程度である。
耐熱性の弾性体層612の材料としては、例えば、硬度が15°以上45°以下(JIS−A)程度のシリコーンゴム、フッ素ゴム等が挙げられる。
離型層613の材料としては、フッ素樹脂が挙げられる。具体的には、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)等が挙げられる。また、それらの複合材料、又それらの樹脂にカーボン、アルミナ、硫酸バリウム等のフィラーを配合したものを使用してもよい。離型層613の厚みは、望ましくは5μm以上50μm以下、より望ましくは10μm以上40μm以下である。本実施形態では、厚さ30μmのPFAチューブを被覆している。
定着ロール61の内部には、加熱手段としてのハロゲンヒータ66が配置されている。一方、定着ロール61の表面には温度センサ69が接触して配置されている。画像形成装置100の制御部40(図1参照)は、温度センサ69による温度計測値に基づいてハロゲンヒータ66の点灯を制御し、定着ロール61の表面温度が設定温度(例えば、170℃)を維持するように調整する。
定着ベルト62は、内部に配置された圧力パッド64とベルト走行ガイド63と、さらに図3に示すように、両端部に配置された蛇行防止部材80によって回転自在に支持されている。ベルト走行ガイド63は低摩擦材料で形成され、定着ベルト62の内周面との摺擦抵抗が低減される。また、ベルト走行ガイド63は低熱伝導性材料で形成され、定着ベルト62からの熱伝導を抑制している。定着ベルト62の構造については後述する。
そして、定着ロール61と定着ベルト62は互いの外周面で接触して用紙(P)が供給される接触領域N(押圧部)を形成し、定着ベルト62は接触領域Nにおいて定着ロール61に対して相対的に加圧して配置されている。接触領域Nには、定着入口ガイド56を介し用紙Pが供給される。
なお、接触領域Nに供給する記録媒体は、用紙Pに限られず、例えばプラスチックフィルム等のシートであってもよい。シートとしては、画像が記録される記録媒体に限られるものでなく、種々の用途のシートが用いられる。また、その枚数としては、1枚でもよいし、ラミネートシートを作製する場合のように複数枚であってもよい。
圧力パッド64は、定着ベルト62の内側に配置され、定着ベルト62を介して定着ロール61に押圧され、これにより定着ロール61と定着ベルト62との間で接触領域Nが形成されている。圧力パッド64は、ホルダ65に支持され、弾性圧力パッド(プレニップ用)64bを接触領域Nの入口側に配置し、幅の広い接触領域Nを確保している。また、高剛性パッド(剥離ニップ用)64aを接触領域Nの出口側に配置し、定着ロール61に歪みを与えている。
弾性圧力パッド64bの材料は、シリコーンゴム、フッ素ゴム等の弾性体や板バネ等が挙げられる。また、定着ロール61の外周面に倣うように凹形状を有している。
高剛性パッド64aの材料は、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリイミド、ポリエステル、ポリアミド等の耐熱性樹脂や、それらの樹脂にガラスファイバー等を添加し強化した材料、鉄、アルミニウム、SUS等の金属が挙げられる。
弾性圧力パッド64b及び高剛性パッド64aの定着ベルト62と接する面に摺動部材68が設けられ、定着ベルト62の内周面と圧力パッド64との摺動抵抗を低減している。摺動部材68の材料は、例えば、シンタード成型したPTFE樹脂シート、フッ素樹脂を含浸させたガラス繊維シート、ガラス繊維にフッ素樹脂のフィルムシートを加熱融着して挟み込んだ積層シート等が挙げられる。
尚、圧力パッド64と定着ロール61との間の圧力は、バネ等の部材(図示せず)によって荷重が負荷され、その荷重は、例えば、A4サイズ対応(A4SEF通紙幅対応)の装置で100N以上350N以下、A3サイズ対応(A4LEF通紙幅対応)の装置で150N以上450N以下程度である。
ホルダ65には、定着装置60の長手方向にわたって、潤滑剤塗布部材67が配置されている。潤滑剤塗布部材67は、定着ベルト62の内周面に対して接触するように配置され、アミノ変性シリコーンオイル等の潤滑剤を適量供給する。これにより、定着ベルト62と摺動部材68との摺動部に潤滑剤を供給し、摺動部材68を介した定着ベルト62と圧力パッド65との摺動抵抗がさらに低減される。
また、本実施形態に係る定着装置60は、定着ベルト62の端面に接触し、その蛇行を防止する蛇行防止部材80を備えている。図3は、蛇行防止部材を説明する図である。
図3に示すように、蛇行防止部材80は、支持部801と、フランジ部802と、挿入部803と、を有し、その挿入部803を定着ベルト62の両端部から挿入し、フランジ部802を定着ベルト62が蛇行した際にその端面と突き当たるように一定の距離で離間させた状態で配置される。
定着ベルト62はベルト走行ガイド63の外周面に沿って回転する。また、定着ベルト62は圧力パッド65よって定着ロール61に押圧され、その押圧力による定着ロール61からの摩擦力で従動して回転する。この際、部品寸法のバラツキや接触領域Nを通過する用紙Pの影響を受ける。そして、定着ロール61からの摩擦力が幅方向で不均一になると、定着ベルト62は軸方向に移動する力が働き、いずれかの端部に片寄る、いわゆるベルトウォークが発生する。蛇行防止部材80を備えることにより定着ベルト62の蛇行が抑制される。
なお、蛇行防止部材80は、PPS、PET、PBT、LCP等の耐熱性樹脂や、更に耐久性や摩擦係数を下げるためのフィラーを加えたものによって形成されている。
このような構成の定着装置60では、未定着のトナー像を有する用紙Pを定着ロール61と定着ベルト62とが接触する領域Nに通過させるときに、未定着のトナー像を有する面は定着ロール61に、反対側の面は定着ベルト62にそれぞれ接触して加圧されるとともに、ハロゲンヒータ66によって定着ロール61を介して用紙P上の未定着のトナー像が加熱されて用紙Pに定着される。
(定着ベルト)
図4は、本実施形態(第1実施形態)に係る定着ベルト62を概略的に示し、図5は本実施形態に係る定着ベルト62の断面の一部を拡大して示している。定着ベルト62は、樹脂と導電剤を含む管状(円筒形状)の無端ベルトであり、ここでは、内周層となる基層5と、基層5上に配置され、外周層となる表面層3とが接着して構成されている。
−基層−
基層5を構成する材料としては特に限定されず、通常、公知の各種樹脂材料、金属材料等から適宜選択される。
基層5を構成する樹脂材料としては、一般に、エンジニアリングプラスチックと呼ばれるものが適している。エンジニアリングプラスチックとしては、例えば、フッ素樹脂、ポリイミド(PI)(熱硬化性ポリイミド、熱可塑性ポリイミド)、フッ化ポリイミド、ポリアミドイミド(PAI)、ポリベンズイミダゾール(PBI)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリサルフォン(PSU)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエーテルイミド(PEI)、全芳香族ポリエステル(液晶ポリマー)等が挙げられる。これらの中でも、ポリイミド、フッ化ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、フッ素樹脂等は、機械的強度、耐熱性、耐摩耗性、耐薬品性等に優れるので望ましい。
基層5を構成する金属材料としては、例えば、SUS、ニッケル、銅、アルミ等の各種金属が使用される。なお、前述した各種樹脂材料と各種金属材料を積層してもよい。
定着ベルトとしての強度を有するとともに柔軟性を確保するため、基層5の厚さは、通常、20μm以上200μm以下であり、望ましくは40μm以上100μm以下の範囲である。
−表面層−
表面層3は、図4及び図5に示すように、表面抵抗率が相対的に低い第1の帯状部分4と、第1の帯状部分4よりも表面抵抗率が相対的に高い第2の帯状部分6とを有している。第1の帯状部分4と第2の帯状部分6とは、定着ベルト62の周方向に沿って螺旋状に配置され、且つ、各帯状部分の幅方向、すなわち、定着ベルト62の回転軸方向の全体に沿って縞模様を形成するように交互に配置されている。
表面層3における第1の帯状部分4と第2の帯状部分6との相互の割合は特に限定されないが、耐摩耗性をより確実に向上させる観点から、第2の帯状部分6の幅が、第1の帯状部分4の幅よりも広いことが好ましい。第1の帯状部分4の幅と第2の帯状部分6の幅は、それぞれの充填材の配合量に基づいて設定すればよいが、静電オフセットを抑制するともに耐摩耗性をより確実に向上させる観点から、通常、1本分の第1の帯状部分4と1本分の第2の帯状部分6の幅を合わせた幅を100%としたときに、第2の帯状部分6の幅は60%以上95%以下の範囲で選択すればよい。
なお、隣接する第1の帯状部分4と第2の帯状部分6を合わせた軸方向の幅は、本実施形態では、静電オフセットを抑制するとともに耐摩耗性をより確実に向上させる観点から、1mm以上10mm以下程度の範囲が望ましく、2mm以上5mm以下程度の範囲がより望ましい。
表面層3は、耐熱性を有する樹脂と導電剤を含み、第1の帯状部分4よりも第2の帯状部分6の表面抵抗率が相対的に高くなるように構成する。例えば、導電剤の密度(含有濃度)が、第2の帯状部分6よりも第1の帯状部分4において高くなるように配合されていればよく、特に、導電剤が、第1の帯状部分4に含まれ、第2の帯状部分6には含まれていないことが好ましい。導電剤が第2の帯状部分6には含まれないことで、耐摩耗性がより確実に向上する。
静電オフセットを抑制する観点から、第1の帯状部分4の表面抵抗率は、通常、1×10Ω/□以上5×10Ω/□以下であり、望ましくは1×10Ω/□以上5×10Ω/□以下である。一方、第2の帯状部分6の表面抵抗率は、通常、1×1010Ω/□以上であり、少なくとも1×108Ω/□以上であることが望ましい。
ここで、表面層3の表面抵抗率の測定方法は、抵抗の低い第1の帯状部分4においては、JIS K7194に規定される抵抗率測定方法により測定を行った。即ち、4端子4探針法(定電流印加方式)により表面抵抗率が算出される。具体的な測定装置としては三菱化学アナリティック社製ロレスタ-GP MCP-T610及びMCP-TP03P(測定プローブ)を使用した。第1の帯状部分4に沿って前記測定プローブの4本の針状電極を直線上に置き、表面抵抗率が求められる。
一方、前記三菱化学アナリティック社製ロレスタ-GP MCP-T610及びMCP-TP03P(定電流印加方式)における抵抗測定可能な測定レンジ10−3Ω以上10Ω以下で、抵抗の高い第2の帯状部分6の表面抵抗率の測定は困難であるため、第2の帯状部分6の表面抵抗率の測定はJIS K6911に規定される定電圧印加法式により測定した。具体的な測定装置としては三菱化学アナリティック社製ハイレスタ-UP MCP-HT450及びMCP-HTP11(測定プローブ)を使用した。第2の帯状部分6に沿って測定プローブの2本の電極を直線上に置き、表面抵抗率が求められる。
表面層3を構成する樹脂としては、耐熱性を有し、さらにトナーに対する離型性に優れるフッ素樹脂が好適である。フッ素樹脂としては、例えば、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロメチルビニルエーテル共重合体(MFA)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロエチルビニルエーテル共重合体(EFA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、ポリエチレン−テトラフルオロエチレン(ETFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリクロロ三フッ化エチレン(PCTFE)、フッ化ビニル(PVF)等が挙げられる。これらの中でも特に、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロメチルビニルエーテル共重合体(MFA)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロエチルビニルエーテル共重合体(EFA)又はこれらの変性体は、耐熱性、機械特性等の面から好適である。さらに、フッ素樹脂以外の樹脂としては、フッ化ポリイミド等が使用される。
これらの樹脂は、それぞれ単独又は2種以上を組み合わせて使用される。また、耐熱性樹脂の分子量は特に制限はなく、適宜選択すればよい。
表面層3に含まれる導電剤としては、その配合量によって表面抵抗率が調整されれば特に限定されないが、例えば、以下の電子伝導性系導電剤とイオン伝導性系導電剤が挙げられる。
前記電子伝導性系導電剤としては、カーボンブラック、グラファイト、アルミニウム、ニッケル、銅合金等の金属又は合金;酸化錫、酸化亜鉛、チタン酸カリウム、酸化錫−酸化インジウムや酸化錫−酸化アンチモン複合酸化物等の金属酸化物が挙げられる。
前記イオン伝電性導電剤としては、スルホン酸塩、アンモニア塩、及び、カチオン系、アニオン系、ノニオン系等の各種の界面活性剤等が挙げられる。
また、表面層3には導電剤以外の充填材が含まれていてもよい。
表面層3に使用する充填材としては特に限定されず、例えば、公知の無機粉末材料、耐熱樹脂粉末などの中から適宜選択して使用される。
充填材の粒径は、平均粒径1μm以上20μm以下程度が望ましく、2μm以上10μm以下の範囲がより望ましい。また、充填材の形状は特に限定されず、不定形、燐片状、針状、繊維状等のものが使用される。これらの中でも不定形がより望ましい。
前記無機粉末材料としては、例えば、二硫化モリブデン、六方晶窒化硼素、マイカ、グラファイト、タルク、黒鉛等の層状構造を有する潤滑性充填材;酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化鉄、酸化ケイ素、酸化セリウム、複合金属酸化物等の金属酸化物;炭化珪素、炭化ホウ素等の炭化物;立方晶窒化硼素、窒化珪素等の窒化物;さらに、ガラス粉末、珪酸アルミ、ホウ酸アルミ、金属粉末、炭素繊維、チタン酸カリウム、硫酸バリウム、ケイ酸塩化合物等が挙げられる。
前記耐熱性樹脂粉末の耐熱性樹脂としては、例えば、(弗化)ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリベンズイミダゾール、全芳香族ポリエステル系樹脂、変性PTFE、架橋PTFE等が挙げられる。さらに、耐熱性樹脂に無機充填剤をマイクロカプセル化した粉末等を使用してもよい。また、フッ素樹脂との密着性を向上させるために、フッ素系のカップリング剤で表面処理してもよい。
本実施形態に係る定着ベルト62は、基層5の全面又は一部にゴム材料を積層してもよい。ゴム材料としては、例えば、ウレタンゴム、エチレン・プロピレンゴム(EPM)、シリコーンゴム、フッ素ゴム(FKM)等が挙げられる。特に、シリコーンゴムは、耐熱性、加工性に優れるので望ましい。ゴム材料の厚さは、例えば30μm以上500μm以下、より限定した範囲では100μm以上300μm以下である。
さらに、定着ベルト62の表面層3以外の層においても、導電性、熱伝導性、絶縁性、剥離性、摺動性、補強等の目的に応じ、適宜、各種充填材を添加してもよい。各種添加材としては表面層3に添加されるものを使用してもよい。
尚、本実施形態に係る定着ベルト62は、主に基層5の上に耐熱性樹脂を主成分とする表面層3を積層した2層構造を有するが、2層構造に限定されない。例えば、図5に示されるように、基層5と表面層3との間に接着層7などの他の層が介在してもよい。さらに、耐熱性樹脂を主成分とする表面層3のみの単層構造であってもよい。また、定着ベルト62は、その材質、形状、大きさ等については特に限定されない。
表面層3における表面抵抗率は、導電剤の含有量によって調整される。図5に示すように、表面層3の第1の帯状部分4には、定着ベルト62の周方向(定着ベルト62の回転方向:矢印Dの方向)に沿って導電剤が含まれている。一方、第1の帯状部分4に隣接して配置されている第2の帯状部分6には、導電剤が含まれていない。尚、矢印Mは定着ベルト62の回転軸方向を示す。
図6は表面層3の断面構造と表面層3における表面抵抗率を示している。図6中のグラフの横軸は定着ベルト62の軸方向Mの位置を表し、縦軸は表面層3における表面抵抗率を表している。例えば、導電剤を含む体積抵抗率が低い第1の帯状部分4と、導電剤を含まない体積抵抗率が高い第2の帯状部分6とが、定着ベルト62の軸方向Mの全体に縞模様を形成するように交互に配置されている場合、図6中のグラフに示すように、第1の帯状部分4と第2の帯状部分6とが交互に形成されていることにより、表面層3の表面抵抗率は、軸方向に表面抵抗率の段差Δを有するように不連続的(a→b→a)に変化する。
(定着ベルトの製造方法)
本実施形態に係る定着ベルト62を製造する方法は特に限定されないが、例えば、以下の方法によって製造される。
まず、導電剤の濃度が異なる2種の塗布液(第1の塗布液、第2の塗布液)を調製する。次に、これら2種の塗布液を、それぞれ塗液吐出口を備えた別々の塗液圧送供給容器に入れる。続いて、これら2個の塗液圧送供給容器を、円筒形状の金型の軸方向に一定の間隔で隣接させて配置し、それぞれの塗液吐出口が、例えば、予め形成されたポリイミド前駆体からなる層の表面近傍に配置されるように塗液圧送供給容器を装着する。
次に、円筒管状の金型を回転させ、金型の軸方向に沿って塗液圧送供給容器を移動しつつ、それぞれの塗液吐出口から第1の塗布液と第2の塗布液を同時に吐出させる。そして、金型に塗布したポリイミド前駆体の表面に、第1の塗布液と第2の塗布液とを、金型の軸方向に対し交互に塗布しつつ、金型をさらに回転し、加熱状態で塗布液を乾燥させる。さらに、加熱処理を行い、ポリイミド前駆体の硬化物からなる基層5上に表面層3を形成する。このような製造方法によって、表面層3は、電気抵抗が異なる2種の部分(第1の帯状部分4、第2の帯状部分6)が、軸方向に沿って交互に、かつ周方向にぞれぞれ連続して形成される。
なお、上述の製造方法以外の方法として、例えば、円筒形状の金型の表面に第1の塗布液を塗布した後、さらに、その上から第2の塗布液を一定の間隔を空けて塗布することによって表面層を形成してもよい。
図7は、他の実施形態(第2実施形態)に係る定着ベルトを示している。図4に示した第1実施形態と同一又は対応する構成については同じ符号を使用し、その説明は適宜省略する。図7に示すように、本実施形態に係る定着ベルト162は、帯状部分4と第2の帯状部分6とが外周面に沿って螺旋状に配置されている第1実施形態とは異なり、それぞれ定着ベルト162の周方向に沿った環状の第1の帯状部分4と第2の帯状部分6とが、これらの幅方向、すなわち、定着ベルト162の軸方向に沿って交互に、かつ、平行に配置されている。このような形態の定着ベルト162も、表面層3の表面抵抗率が軸方向に、いわば半導電性部分4と非導電性部分6とが不連続的に変化するように形成されているため、静電オフセットの抑制機能を十分保ちつつ、表面層3の耐摩耗性も高いため、定着ベルト162の長寿命化が図られるとともに、表面層3の摩滅によるトナーの固着や固着による用紙詰まり等が抑制される。
なお、本実施形態の定着ベルト162は、図4のように螺旋状に帯状部を設けた場合と異なり、抵抗が高い第2の帯状部分6が独立して配置されることになり、螺旋状に帯状部分を設けた場合と比較して電荷が逃げにくく、接着層を半導電性にすることよって第2の帯状部分同士を接着層を介して電気的につなげることによってより電荷を逃がし易くなる。すなわち、静電オフセット性能向上の観点から、図5に示されるように、基層5と表面層3との間に接着層7を有し、かつ、接着層7は半導電性であることが望ましい。なお、図4のように螺旋状に帯状部分4,6を設けた場合は、半導電性の接着層7はなくても良いが、半導電性の接着層7があったほうがより望ましい。
第1及び第2の実施形態では、定着ベルトが表面抵抗率が相対的に異なる第1の帯状部分4と第2の帯状部分6とを有する表面層3を有し、当該定着ベルトを備えた定着装置60について説明したが、表面抵抗率が相対的に異なる第1の帯状部分4と第2の帯状部分6は定着ロールの表面層に適用してもよい。
図8は、電磁誘導方式の定着装置の一例を示している。この定着装置200は、定着ベルト110の一部を加圧するように定着ロール111が配置され、定着ベルト110と定着ロール111との間に接触領域が形成されている。この接触領域において、定着ベルト110は、定着ロール111の周面に沿った形に湾曲する。
定着ロール111は、基材111A上にシリコーンゴム等による弾性体層111Bが形成され、さらに弾性体層111B上に表面層となるフッ素系樹脂等からなる離型層111Cが形成されて構成されている。
定着ベルト110の内側には、定着ロール111と対向する位置に押圧部材113が配置されている。押圧部材113は、金属、耐熱樹脂、耐熱ゴム等からなり、定着ベルト110の内周面に接して局所的に圧力を高めるパッド113Bと、パッド113Bを支持する支持体113Aを有している。
定着ベルト110を中心として定着ロール111と対向する位置には、電磁誘導コイル(励磁コイル)を内蔵した電磁誘導加熱装置112が設けられている。電磁誘導加熱装置112は、電磁誘導コイルに交流電流を印加することにより、発生する磁場を励磁回路で変化させ、定着ベルト110の一部を構成する金属発熱層に渦電流を発生させる。この渦電流が金属発熱層の電気抵抗によって熱(ジュール熱)に変換され、結果的に定着ベルト110の表面が発熱する。尚、電磁誘導加熱装置112の位置は限定されず、例えば定着ベルト110の内側に設置されていてもよい。
定着ベルト110と定着ロール111の一方を回転駆動させて他方を従動させることで、定着ベルト110を矢印B方向に、定着ロール111を矢印C方向にそれぞれ回転させる。そして、未定着のトナー像114を有する記録媒体115を矢印A方向に移動させてトナー像を定着させる。
このような電磁誘導加熱方式の定着装置200では、未定着のトナー像114を有する面とは反対側の面が定着ロール111の外周面と接触して通過する。そこで、定着ロール111の表面層111Cが、第1の帯状部分と、第1の帯状部分よりも表面抵抗率が高い第2の帯状部分とが、それぞれ表面層111Cの周方向に沿って配置され、且つ、幅方向に交互に配置されるように構成すればよい。
このような構成により、静電オフセットが抑制されるとともに、定着ロール111の表面層111Cの摩耗が効果的に抑制される。
以下、実施例に基づき本発明をさらに具体的に説明する。尚、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
<画像形成装置による通紙試験>
後述する実施例1、2と比較例1から3で作製した無端ベルトを、図2に示す定着装置に定着ベルトとして装着し、さらに、この定着装置を図1に示す画像形成装置に取り付け、以下の条件で通紙試験を行った。用紙は富士ゼロックス製C2紙を使用し、画像密度は文字画像で5%とした。
画像形成装置により50000枚の画像形成を実施し、画像形成の際の静電オフセットの発生頻度、走行終了後の表面の離型層の摩耗状態、その他の画像欠陥等を評価した。
定着装置中の定着ロールは、肉厚0.5mm、外径25mmの炭素鋼管の表面上に、シリコーンゴム(信越化学工業株式会社製LSR)を厚さ0.6mm、最外表面層として、厚さ30μmのPFAチューブが一体に被覆されるように、(内径約26.2mmの)金型にPFAチューブ及び炭素鋼管を挿入したのちPFAチューブ及び炭素鋼管の隙間にシリコーンゴムを注入成型することにより成形した。尚、PFAチューブは、PFA(三井・デュポンフロロケミカル株式会社製950HP−Plus)を押し出し成型し、内面をエキシマレーザーにより処理した。
尚、通紙試験に際し、定着ロールと定着ベルトとの接触域の圧力(ニップ圧力)を、通常の1.3倍に増大し、また、定着ベルトの内側に供給するオイル潤滑剤の量は、通常の30%とした。このように、評価条件を厳しい条件とし、定着ベルトの耐摩耗性を評価した。試験環境は静電オフセットが発生しやすい低温低湿条件下(15℃、30%RH)で行った。
<無端ベルトの電気抵抗の測定方法>
表面層の表面抵抗率の測定は、抵抗の低い第1の帯状部分においては、JIS K7194に規定される抵抗率測定方法によって行なった。即ち、4端子4探針法(定電流印加方式)によって表面抵抗率を算出した。具体的な測定装置としては三菱化学アナリティック社製ロレスタ-GP MCP-T610及びMCP-TP03P(測定プローブ)を使用した。
第1の帯状部分に沿って測定プローブの4本の針状電極を直線上に置き、表面抵抗率を求めた。
また前記三菱化学アナリティック社製ロレスタ-GP MCP-T610及びMCP-TP03P(定電流印加方式)における抵抗測定可能な測定レンジ10−3Ω以上10Ω以下では、抵抗の高い第2の帯状部分の表面抵抗率は測定不能であることから、表面抵抗率の測定はJIS K6911に規定される定電圧印加法式により測定した。具体的な測定装置としては三菱化学アナリティック社製ハイレスタ-UP MCP-HT450及びMCP-HTP11(測定プローブ)を使用した。第2の帯状部分に沿って測定プローブの2本の電極を直線上に置き、表面抵抗率を求めた。
<表面層の最大摩耗量>
画像形成前の定着ベルトの厚さと50000枚の画像形成後の厚さをそれぞれ測定し、画像形成前後での厚さ変化量を摩耗量とした。定着ベルトの軸方向に沿って定着ベルトの全長を5mm間隔で測定した。また、周方向の測定位置は90°置きの4ヶ所とした。それらの測定値の中の最大値を表面層の最大摩耗量とした。
なお、表面層の厚さの測定は、(株)フィッシャー・インストルメンツ製の渦電流式膜厚計ISOSCOPE MP30を使用して行った。
(実施例1)
以下の操作に従い、無端ベルトを作製した。先ず、外径30mm、長さ500mmのアルミニウム製の円筒管の表面をブラスト処理により粗面化し、さらに、シリコーン系離型剤を塗布し、200℃で60分間乾燥した。その後、さらに340℃で30分間加熱して焼き付け、表面粗さRaが0.8μmで、表面にシリコーン系離型剤を焼き付けた金型を用意した。
次に、用意した金型の中央部470mmに、フローコーティング(螺旋巻き塗布)法により、粘度120Pa・sに調整したポリイミド前駆体のN−メチルピロリドン溶液(宇部興産株式会社製:商品名UワニスS)を塗布した。次いで、金型を100℃で50分間回転しながら塗布液を乾燥し、塗布したポリイミド前駆体を平滑化した。
一方、フッ素樹脂(PFA)分散溶液(三井・デュポンフロロケミカル株式会社製:商品名945HP−Plus)に、充填材として平均粒径5μmの硫酸バリウム(堺化学株式会社製:商品名BMH−60)を、固形分中の割合が20質量%となるように配合した。
次いで、導電剤としてカーボンブラック(ライオン株式会社製ケッチェンブラック分散溶液)を、固形分中の割合が2質量%となるように配合した。さらに、水及び増粘剤により溶液の粘度を調整し、第1の塗布液を調製した。この塗布液中の全固形分濃度は50質量%であった。
次いで、前述した第1の塗布液の場合と同様の操作により、硫酸バリウム(堺化学株式会社製:商品名BMH−60)を、PFA分散溶液の固形分中の割合が20質量%となるように配合した。さらに、水及び増粘剤により粘度を調整し、第2の塗布液を調製した。この塗布液中の全固形分濃度は50質量%であった。
続いて、第1の塗布液と第2の塗布液を、2個の別々の塗液圧送供給容器にそれぞれ入れた。次に、予め表面にポリイミド前駆体を塗布した金型(アルミニウム製円筒管)の軸方向に前記2個の塗液圧送供給容器を隣接させ、且つそれぞれの塗液吐出口(間隔1.5mm)がポリイミド前駆体の表面近傍に配置されるように塗液圧送供給容器を装着した。
次に、円筒管状の金型を回転させ、金型の軸方向に沿って塗液圧送供給容器を移動しつつ、それぞれの塗液吐出口から第1の塗布液と第2の塗布液を同時に吐出させた。また、第1の塗布液の吐出速度に対して第2の塗布液の吐出速度は5倍とした。そして、金型に塗布したポリイミド前駆体の表面に、第1の塗布液と第2の塗布液とを、金型の軸方向に対しそれぞれ螺旋状に交互に塗布しつつ、金型をさらに回転し、塗布液を80℃で10分間乾燥させた。さらに、380℃で60分間焼成を行い、ポリイミド前駆体を硬化させた。
次いで、金型の表面に形成された被膜を金型表面から取り外し、さらに、両端部を切断して無端ベルトを得た。得られた無端ベルトは、ポリイミド樹脂からなる厚さ85μmの基層5と、基層5の外周に形成された厚さ25μmの表面層とを有している。また、無端ベルトは、内径30mm、全長352mmである。
得られた無端ベルトの表面は、表面抵抗率が無端ベルトの軸方向に沿って不連続的に変化し、表面抵抗率が低く、幅が約0.5mmで周方向に沿って形成された第1の帯状部分と、表面抵抗率が高く、且つ軸方向の幅が約2.5mmで周方向に沿って形成された第2の帯状部分とが、軸方向に交互に配置されて形成されていた。
また、第1の帯状部分の表面抵抗率は4.5×10Ω/□であり、第2の帯状部分の表面抵抗率は1.8×1012Ω/□であった。
このように作製した無端ベルトを定着ベルトとして定着装置に装着し、画像形成装置を使用して通紙試験を行った。なお、定着ベルトと定着ロールとの接触領域を紙が通過する際、未定着のトナー像を有する面とは反対側の面が定着ベルトの外周面と接触するように装着した。結果を表1に示す。
(実施例2)
実施例1と同様にしてアルミニウム製の円筒管からなる金型表面にポリイミド前駆体を塗布し平滑化した。
一方、フッ素樹脂(PFA)分散溶液(三井・デュポンフロロケミカル株式会社製:商品名945HP−Plus)に、充填材として平均粒径5μmの硫酸バリウム(堺化学株式会社製:商品名BMH−60)を、固形分中の割合が20質量%となるように配合した。
次いで、導電剤としてカーボンブラック(ライオン株式会社製ケッチェンブラック分散溶液)を、固形分中の割合が1.5質量%となるように配合した。さらに、水及び増粘剤により溶液の粘度を調整し、第1の塗布液を調製した。この塗布液中の全固形分濃度は50質量%であった。
次いで、前述した第1の塗布液の場合と同様の操作により、硫酸バリウム(堺化学株式会社製:商品名BMH−60)を、PFA分散溶液の固形分中の割合が20質量%となるように配合した。
次いで、導電剤としてカーボンブラック(ライオン株式会社製ケッチェンブラック分散溶液)を、固形分中の割合が0.5質量%となるように配合した。
さらに、水及び増粘剤により粘度を調整し、第2の塗布液を調製した。この塗布液中の全固形分濃度は50質量%であった。
続いて、実施例1と同様にして第1の塗布液と第2の塗布液の塗布及び焼成を行った。
次いで、金型の表面に形成された被膜を金型表面から取り外し、さらに、両端部を切断して無端ベルトを得た。得られた無端ベルトは、ポリイミド樹脂からなる厚さ85μmの基層5と、基層5の外周に形成された厚さ25μmの表面層とを有している。また、無端ベルトは、内径30mm、全長352mmである。
得られた無端ベルトの表面は、表面抵抗率が無端ベルトの軸方向に沿って不連続的に変化し、表面抵抗率が低く、幅が約0.5mmで周方向に沿って形成された第1の帯状部分と、表面抵抗率が高く、且つ軸方向の幅が約2.5mmで周方向に沿って形成された第2の帯状部分とが、軸方向に交互に配置されて形成されていた。
また、第1の帯状部分の表面抵抗率は1.1×10Ω/□であり、第2の帯状部分の表面抵抗率は9.8×1011Ω/□であった。
このように作製した無端ベルトを定着ベルトとして実施例1と同様に定着装置に装着し、画像形成装置を使用して通紙試験を行った。結果を表1に示す。
(比較例1)
実施例1において調製した第1の塗布液の一種類のみを使用して、それ以外は実施例1と同様な操作を行い、全面にわたって均一な組成の表面層を有する無端ベルトを作製した。
得られた無端ベルトは、ポリイミド樹脂からなる厚さ70μmの基層5と、基層5の外周に形成された厚さ25μmの表面層とを有している。また、無端ベルトは、内径30mm、全長352mmである。
得られた無端ベルトの表面は、表面抵抗率は無端ベルトの全面にわたってほぼ均一で、表面抵抗率は4.3×10Ω/□であった。
このように作製した無端ベルトを定着ベルトとして実施例1と同様に定着装置に装着し、画像形成装置を使用して通紙試験を行った。結果を表1に示す。
(比較例2)
比較例1において調製した第1の塗布液においてカーボンブラックの添加量を固形分中の割合が1質量%とした塗布液を作製し、比較例1と同様な操作を行い、無端ベルトの全面にわたって均一な組成の表面層を形成した。
得られた無端ベルトは、ポリイミド樹脂からなる厚さ70μmの基層5と、基層5の外周に形成された厚さ25μmの表面層とを有している。また、無端ベルトは、内径30mm、全長352mmである。
得られた無端ベルトの表面は、表面抵抗率は無端ベルトの全面にわたってほぼ均一で、表面抵抗率は4.5×10Ω/□であった。
このように作製した無端ベルトを定着ベルトとして実施例1と同様に定着装置に装着し、画像形成装置を使用して通紙試験を行った。結果を表1に示す。
(比較例3)
実施例1において調製した第2の塗布液のみを使用して金型に実施例1と同様な操作を行い、無端ベルトを作製した。
得られた無端ベルトは、ポリイミド樹脂からなる厚さ85μmの基層5と、基層5の外周に形成された厚さ30μmの表面層とを有している。また、無端ベルトは、内径30mm、全長352mmである。
得られた無端ベルトの表面は、表面抵抗率は無端ベルトの全面にわたってほぼ均一であり、表面抵抗率は2.1×1012Ω/□であった。
このように作製した無端ベルトを定着ベルトとして実施例1と同様に定着装置に装着し、画像形成装置を使用して通紙試験を行った。結果を表1に示す。
Figure 2011027790
表1に示す結果から、フッ素樹脂を含む表面層の周方向に電気抵抗が低い第1の帯状部分と、第1の帯状部分に比べ電気抵抗が低い第2の帯状部分とが、軸方向に交互に配置され、電気抵抗が軸方向に不連続的に変化するように形成された無端ベルトを作製し(実施例1、2)、これらをそれぞれ定着ベルトとして装着した定着装置を備えた画像形成装置による通紙試験によれば、無端ベルトの表面抵抗率が低い場合(比較例1)と同様に静電オフセットが発生せず、表面の最大摩耗量は効果的に抑制されていることが分かる。
以上、実施形態及び実施例について説明したが、本発明は、上記実施形態及び実施例に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施してもよい。
例えば、図4及び図7に示したような表面層の表面抵抗率が互いに異なる第1の帯状部分と第2の帯状部分を有する定着部材が、記録媒体の未定着トナー像が形成されている面と接触するように定着を行ってもよい。
3 表面層
4 第1の帯状部分
5 基層
6 第2の帯状部分
11 感光体ドラム(像保持体の一例)
12 帯電器(帯電手段の一例)
13 レーザー露光器(潜像形成手段の一例)
14 現像器(現像手段の一例)
22 二次転写ロール(転写手段の一例)
60 定着装置
61 定着ロール(回転体の一例)
62 定着ベルト(回転体の一例)
66 ハロゲンランプ(加熱手段の一例)
100 画像形成装置
P 用紙(シート)
N 接触領域

Claims (6)

  1. 少なくとも樹脂及び導電剤を含み、第1の帯状部分と、前記第1の帯状部分よりも表面抵抗率が高い第2の帯状部分とを有する管状の表面層を備え、
    前記第1の帯状部分と前記第2の帯状部分とが、それぞれ前記表面層の周方向に沿って配置され、且つ、幅方向に交互に配置されている定着部材。
  2. 前記第2の帯状部分の幅が、前記第1の帯状部分の幅よりも広い請求項1に記載の定着部材。
  3. 前記導電剤が前記第1の帯状部分に含まれ、前記第2の帯状部分には含まれていない請求項1又は請求項2に記載の定着部材。
  4. 回転駆動する第1の回転体と、
    前記第1の回転体と互いの外周面が接触して配置され、当該第1の回転体の回転に伴って回転する第2の回転体と、
    未定着のトナー像を有する記録媒体を前記第1の回転体と前記第2の回転体とが接触する領域に通過させるときに、前記第1の回転体又は前記第2の回転体を介して前記記録媒体上の未定着のトナー像を加熱する加熱手段と、を備え、
    前記第1の回転体及び前記第2の回転体のうち少なくとも一方の回転体が請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の定着部材を含む定着装置。
  5. 前記第1の回転体及び前記第2の回転体のうち一方の回転体のみが前記定着部材を含み、前記定着部材の外周面を前記記録媒体の前記未定着のトナー像を有する面とは反対側の面と接触させる請求項4に記載の定着装置。
  6. 像保持体と、
    前記像保持体の表面を帯電させる帯電手段と、
    前記帯電手段により帯電した前記像保持体の表面に潜像を形成する潜像形成手段と、
    前記像保持体の表面に形成された前記潜像をトナーを含む現像剤によって現像してトナー像を形成する現像手段と、
    前記像保持体の表面に形成された前記トナー像を記録媒体に転写する転写手段と、
    前記記録媒体に転写された前記トナー像を前記記録媒体に定着させる定着手段であって、請求項4又は請求項5に記載の定着装置を含む定着手段と、
    を備える画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014044366A (ja) * 2012-08-28 2014-03-13 Fuji Xerox Co Ltd 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像用現像剤、画像形成装置および画像形成方法

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