JP2011026878A - バケット型コンパクタ装置 - Google Patents

バケット型コンパクタ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011026878A
JP2011026878A JP2009175000A JP2009175000A JP2011026878A JP 2011026878 A JP2011026878 A JP 2011026878A JP 2009175000 A JP2009175000 A JP 2009175000A JP 2009175000 A JP2009175000 A JP 2009175000A JP 2011026878 A JP2011026878 A JP 2011026878A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bucket
rolling plate
rolling
link
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009175000A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiharu Ueda
敏治 植田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
UEDA IND
Ueda Industrial Co Ltd
Original Assignee
UEDA IND
Ueda Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by UEDA IND, Ueda Industrial Co Ltd filed Critical UEDA IND
Priority to JP2009175000A priority Critical patent/JP2011026878A/ja
Publication of JP2011026878A publication Critical patent/JP2011026878A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Shovels (AREA)

Abstract

【課題】バケットに装備されたコンパクタ装置において、施工面の段差が生ずることのないように、転圧量の不均一を防止したバケット型コンパクタ装置を提供する。
【解決手段】コンパクタ装置8は、底板22の底部22cの下側に離隔させて配置された転圧板31と、転圧板31が転圧板31と直交する方向へ平行移動するように底部22cに対して転圧板31を案内する1対のガイド機構32と、転圧板31を底部22cに接近する方向へ弾性付勢する1対の弾性付勢機構33と、転圧板31を転圧板31と直交する方向へ往復動させる転圧板支持駆動機構34を備えている。転圧板31の作動ストロークを転圧板31全体に亙って均等にできるため、転圧後の施工面に転圧量の不均一に起因した段差を生じさせることがなく、盛り土中に隙間が存在する場合であっても、転圧板31の転圧量が均一なため、盛り土中の隙間の移動を防止することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、油圧ショベルの油圧シリンダによってバケット作業を行うバケットに装備されたバケット型コンパクタ装置に関するものである。
従来、土砂等に対する締固めでは、直接地面を打撃するランマーやコンパクタ等の締固め装置が用いられていた。この種の締固め装置によって転圧作業を行うとき、発生する打撃音や振動等によって作業者の負担は大きなものであった。そこで、油圧ショベルのバケットに転圧板を取り付けた転圧板付きバケットが提案されている。
特許文献1の油圧ショベルの転圧板付きバケットは、バケットの背面板に回転可能に枢支された油圧往復動振動シリンダと、バケット底板下側にピンを支点として回転可能に枢支された転圧板とを備え、油圧往復動振動シリンダのピストンロッドの後端部を転圧板に回転可能に取り付けて構成されている。
この転圧板付きバケットでは、バケットによる地面の掘削作業に加えて、溝底の締固めや法面等の斜面の締固めを転圧板の微小振幅動作で行うことができる。しかも、転圧板がバケット底板下側に装着されるため、転圧作業の際、バケットの刃先が作業者の視界を阻害することがなく、作業効率と安全性を向上することができる。
特開2002−97657号公報
前記転圧板付きバケットは、転圧板がバケット底板下側にピンを支点として回転可能に装着されたため、油圧往復動振動シリンダのピストンロッドが伸長動作したとき、転圧板はピンを支点として回転動作を行い、土砂等の締固めを行っていた。それ故、転圧板のピンから近い領域はピンから遠い領域に比べて転圧板の振幅が小さくなり、これに起因して土砂等の転圧量が小さくなるという問題が存在している。
転圧作業時の転圧量の不均一は、転圧後の施工面に段差を発生させる原因になる虞がある。また、盛り土中に隙間が存在する場合、転圧板が盛り土を押圧しても、隙間は転圧量の大きな領域から転圧量の小さな領域に移動するに留まり、転圧後の盛り土中から隙間を完全に除去することができずに転圧不足の原因になる虞がある。
本発明の目的は、転圧後の施工面に段差を生じさせないバケット型コンパクタ装置を提供すること、盛り土中の隙間を除去することができるバケット型コンパクタ装置を提供することである。
請求項1のバケット型コンパクタ装置は、油圧ショベルのアームの先端部に連結され、前記油圧ショベルの油圧シリンダによってバケット作業を行うバケットに装備されたコンパクタ装置であって、バケット底部下側に離隔させて配置された転圧板と、前記転圧板が転圧板と直交する方向へ平行移動するようにバケット底部に対して転圧板を案内する複数のガイド機構と、前記転圧板をバケット底部に接近する方向へ弾性付勢する複数の弾性付勢機構と、前記転圧板を転圧板と直交する方向へ往復動させる転圧板支持駆動機構と、を備えたことを特徴としている。
このバケット型コンパクタ装置では、ガイド機構と転圧板支持駆動機構を備えたため、転圧板を転圧板と直交する方向へ往復動させることができ、転圧板の作動ストロークを転圧板全体に亙って均等にすることができる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記転圧板支持駆動機構は、前記バケット底部と転圧板間に転圧板と平行に設けたリンク基材と、一端がバケット底部に枢着され且つ他端がリンク基材に枢着された複数の第1リンク部材と、一端がリンク基材に枢着され且つ他端が転圧板に枢着された複数の第2リンク部材とを有する少なくとも1組のリンク機構を備えことを特徴としている。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記転圧板支持駆動機構は、前記油圧ショベルの油圧供給源から供給される油圧で駆動される油圧モータと、この油圧モータで回転駆動されるクランク機構と、このクランク機構のクランクピンを前記リンク機構のリンク基材に連結する連桿とを含む転圧板駆動手段を有することを特徴としている。
請求項4の発明は、請求項2の発明において、前記リンク機構を所定間隔あけて2組設け、前記弾性付勢機構とガイド機構をリンク機構に対応付けて2組設けたことを特徴としている。
請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記バケットの外側においてリンク機構とガイド機構と弾性付勢機構の外側のうちの転圧板で覆われない部分を覆うケースを設け、このケースを前記バケットに固定したことを特徴としている。
請求項1の発明によれば、転圧板の作動ストロークを転圧板全体に亙って均等にできるため、転圧後の施工面に転圧量の不均一に起因した段差を生じさせることがない。また、盛り土中に隙間が存在する場合であっても、転圧量が不均一となる領域を生じさせないため、盛り土中の隙間の移動を防止でき、盛り土中から隙間を除去することができ、転圧不良を防止することができる。
請求項2の発明によれば、転圧板支持駆動機構が軸連結で形成されたリンク機構によって構成されるため、土砂等の侵入の影響を受けることなく、転圧板と直交方向の往復動を実行することができる。
請求項3の発明によれば、油圧ショベルの油圧供給源から供給される油圧を利用するため、転圧板支持駆動機構の構造を簡単化することができる。
請求項4の発明によれば、リンク機構を所定間隔あけて2組設け、弾性付勢機構とガイド機構をリンク機構に対応付けて2組設けたため、転圧板と直交方向の往復動を確実に実行することができる。
請求項5の発明によれば、転圧作業時の土砂等の侵入を防止することができ、土砂等の噛み込みに起因した作動不良を防止することができる。
本発明の実施例1に係る油圧ショベルの外観図である。 図1のII−II線断面図である。 図2のIII−III線断面図である。 リンク機構と駆動機構の説明図である。 コンパクタ装置の転圧作動の説明図であって、(a)はリンク機構が閉作動している状態を示す図、(b)はリンク機構が開作動している状態を示す図である。 平面における転圧動作の説明図である。 法面における転圧動作の説明図である。 実施例2に係る図2相当図である。 図8のIX−IX線断面図である。 弾性付勢機構を示す図である。 実施例3に係るケース部を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
尚、以下の実施例において、ショベル系掘削機の操作者から見た前後方向を前後方向とし、図における上下方向を上下方向とし、図における左右方向を左右方向として説明する。
以下、実施例1に係るコンパクタ装置8について図1〜図7に基づいて説明する。
図1に示すように、ショベル系掘削機である油圧ショベル1は、1対のクローラ2を備えた下部走行体3、この下部走行体3の上部に旋回自在に装備されて操作者が乗り込む運転室を備えた上部旋回体4とを有している。上部旋回体4の後部には、油圧供給源として油圧ポンプと油圧ポンプを駆動するエンジン(図示略)等が配置されている。尚、図1は、コンパクタ装置8の搬送姿勢を示している。
油圧ショベル1は、後端部を上部旋回体4に回転可能に軸支されたブーム6と、このブーム6を傾動させる油圧式のブームシリンダ5と、ブーム6の前端部に後部が回転可能に軸支されたアーム7と、このアーム7を傾動させる油圧式のアームシリンダ10と、アーム7の先端部に連結されたコンパクタ装置8とを備えている。
アーム7は、ブーム6の前端部にアーム揺動軸9によって揺動可能に軸支されている。油圧式のブームシリンダ10のシリンダ本体の基端部がブーム6の途中部に回転可能に連結され、ブームシリンダ10のピストンロッドの先端部がアーム7の後端部に回動可能に連結されている。ブームシリンダ10が伸長又は収縮したとき、アーム7はアーム揺動軸9を揺動中心として揺動する。
アーム7の先端部にコンパクタ装置8のホルダー部14を揺動可能に連結する連結ピン11と、コンパクタ装置8を連結ピン11を中心として揺動させる油圧式のバケットシリンダ12とが設けられている。バケットシリンダ12のシリンダ本体の基端部がアーム7の上部に回転可能に連結されている。コンパクタ装置8は、油圧ショベル1に着脱可能なアタッチメントであり、アーム7の前端部に連結ピン11と連結ピン13により着脱自在に連結されている。
図2,図3に示すように、コンパクタ装置8は、土砂等を掘削可能なバケット機構20と、土砂等を転圧可能な転圧機構30から構成されている。
バケット機構20は、左右に所定間隔離隔して平行状態に対向配置された1対の側板21と、開口部S1を除いた領域において左右1対の側板21と連設され且つ下方に略U字状に湾曲した底板22等から構成されている。底板22は、前方側の立ち上がり面を形成した前面部22aと、背面側の立ち上がり面を形成した背面部22bと、前面部22aと背面部22bの下端部間を塞ぐ底部22cから構成されている。前面部22aの上端部分には、複数の刃先23が設置されている。
底部22cの下端面には、前側位置に下方に突出した左右1対のブラケット24と、後側位置に下方に突出した左右1対のブラケット25と、ブラケット24とブラケット25の間の位置に下方に突出した左右1対のブラケット26が形成されている。
以上により、刃先23で掘削された土砂等は、開口部S1からバケット機構20内へ導入され、側板21と底板22から構成された収容空間に収容される。尚、底板22は、略U字状に湾曲したものに限られるものではなく、前面部22aと背面部22bと底部22cを各々平板材で構成し、コ字状や台形状に構成することも可能である。
図2〜図4に示すように、転圧機構30は、底部22c下側に離隔させて配置された略長方形形状の転圧板31と、転圧板31と直交する上下方向へ平行移動するように転圧板31を案内する左右1対のガイド機構32と、転圧板31を底部22cに接近する方向へ弾性付勢する左右1対の弾性付勢機構33と、転圧板31を転圧板31と直交する上下方向へ往復動させる転圧板支持駆動機構34等から構成されている。
転圧板31は、バケット機構20の開口部S1が略水平状態になる位置にコンパクタ装置8を配置したとき、転圧板31の下端面が略水平状態になる位置に配置されている。転圧板31の前後端部は上側に向かって傾斜状に立ち上がるように構成されている。転圧板31の上面には、前側位置に上方に突出した左右1対のブラケット35と、後側位置に上方に突出した左右1対のブラケット36と、ブラケット35とブラケット36の間の位置に上方に突出した左右1対のブラケット37と、ブラケット35とブラケット37の間の位置に上方に突出した左右1対のブラケット38が形成されている。
図2,図3に示すように、ガイド機構32は、底部22cの下端面に固着され且つブラケット24とブラケット26の間の位置に下方に突出した左右1対のガイドブラケット32aと、これらのブラケット32aの下部に回転自在に枢支された1対の回転ローラ32bと、転圧板31の上面に上方に突出し且つ一方の回転ローラ32bの前側に当接して上下方向の移動を許容するガイドブラケット32cと、転圧板31の上面に上方に突出し且つ他方の回転ローラ32bの後側に当接して上下方向の移動を許容するガイドブラケット32d等から構成されている。
以上により、転圧板31に上下方向の駆動力が作用したとき、一方の回転ローラ32bは転圧板31の後方への移動を規制し、他方の回転ローラ32bは転圧板31の前方への移動を規制し、且つ両回転ローラ32bは共に転圧板31の上下方向の移動を許容しているため、転圧板31は前後方向の移動を生じることなく、転圧板31と直交する方向、所謂上下方向へ平行移動することができる。
図3に示すように、弾性付勢機構33は、左右1対のブラケット26に揺動自在に左右1対設けられている。弾性付勢機構33は、左右が同様の構成のため、一方のみ説明する。
弾性付勢機構33は、ブラケット26に揺動自在に枢支されたカップ状の外筒部材33aと、ブラケット38に揺動自在に枢支されたロッド部材33eと、ロッド部材33eの上端部に設けられたばね受け部材33bと、外筒部材33aの下部に装着された円環状のばね受け部材33dと、外筒部材33aに外挿され且つばね受け部材33dに支持されてばね受け部材33bを上方に押圧可能な圧縮コイルばね33c等から構成されている。
以上により、受圧部材33bはブラケット26に支持された圧縮コイルばね33cによって上側に付勢されているため、転圧板31が下側に駆動される場合を除いて、転圧板31は底部22cに最も接近した格納位置に配置されるように構成されている。
転圧板支持駆動機構34は、左右1対のリンク機構Lと、リンク機構Lを開作動と閉作動とに駆動可能な駆動機構F等から構成されている。尚、リンク機構Lは1組であっても良く、大型のバケット型コンパクタ8の場合、リンク機構Lを2組以上設けることも可能である。
左右1対のリンク機構Lは、同一構造であるため、一方のリンク機構Lについて説明する。図2〜図5に示すように、リンク機構Lは、底部22cと転圧板31の間に転圧板31と平行に配置され平面視で見てロ字状のリンク基材39と、一端がブラケット24の枢支穴にピン24aによって枢着され他端がリンク基材39の前部に形成された枢支穴にピン39aによって枢着された前方のリンク部材40aと、一端がブラケット25の枢支穴にピン25aによって枢着され他端がリンク基材39の後部に形成された枢支穴にピン39bによって枢着された後方のリンク部材40bを備えている。
更に、リンク機構Lは、一端がブラケット35の枢支穴にピン35aによって枢着され他端がピン39aから所定距離δ後方に配置された枢支穴にピン39cによって枢着された前方のリンク部材41aと、一端がブラケット37の枢支穴37aに枢着され他端がピン39bから所定距離δ前方に配置された枢支穴にピン39dによって枢着された後方のリンク部材41bを備えている。
以上により、リンク部材40a,40b,41a,41bは、開角が減少する閉作動のとき、転圧板31の作動ストロークを最小にすることができる。また、リンク部材40a,40b,41a,41bは、開角が増加する開作動のとき、転圧板31の作動ストロークを最大にすることができる。しかも、リンク部材40aとリンク部材41aにおいて、ピン39aとピン39cを所定距離δ離間させて配置すると共に リンク部材40bとリンク部材41bにおいて、ピン39bとピン39dを所定距離δ離間させて配置したため、確実に開閉動作させると共に転圧力を増すことができる。しかも、リンク基材39によって、各リンク部材の複数の枢支穴を形成することができる。
駆動機構Fは、油圧ショベル1の油圧供給源から供給される油圧で駆動される油圧モータMと、この油圧モータMで回転駆動されるクランク機構43と、このクランク機構43の作動をリンク基材39に連結する連桿機構R等から構成されている。油圧モータMには、油路により油圧供給源に接続され、この油圧供給源には油圧の給排を切換える為の電磁方向切換弁(図示略)が設けられている。
図2,図4に示すように、クランク機構43は、モータMで回転駆動されるクランクシャフト43aと、クランクシャフト43aの軸心回りに回転可能なクランクピン43b等から構成されている。
連桿機構Rは、連桿部材44と、側面視で見て三角形状のリンクプレート45と、第3リンク部材46等から構成されている。
図2,図4,図5に示すように、連桿部材44は、一端がクランクピン43bに枢着され、他端がリンクプレート45の第1の頂点部分に枢着されるように構成されている。
リンクプレート45は、第2の頂点部分がブラケット36の枢支穴にピン36aによって枢着され、第3の頂点部分がリンク部材46の一端を枢着するよう構成されている。リンク部材46の他端は、ピン39cとピン39dの間に配置された枢支穴にピン39eによって枢支されている。
以上により、モータMが回転駆動したとき、クランクピン43bに一端を枢支された連桿部材44がリンクプレート45をピン36aを支点として前後揺動作動させることができる。このリンクプレート45の揺動作動によってリンク部材46の先端部が前後方向に進退動作し、リンク基材39を前後方向に進退動作させることができる。
つまり、図5(a)に示すように、クランクピン43bが図における右側上方位置に位置する場合、リンクプレート45はピン36aを回転中心として右回りに回転しており、連桿部材44に連結している第1の頂点部分が上方位置に位置している。そして、リンクプレート45の第3の頂点部分が図における右側位置に位置し、リンク基材39を図における右側位置に配置している。それ故、リンク部材40a,40b,41a,41bは全て閉作動状態となっており、転圧板31は底部22cに最も近接した格納位置に配置にされている。
モータMが回転駆動してクランクピン43bが180度回転して前側に位置する場合、図5(b)に示すように、リンクプレート45はピン36aを回転中心として左回りに回転し、第1の頂点部分が下方位置に位置している。そして、リンクプレート45の第3の頂点部分が格納位置のときと比べて図における左側に位置し、リンク基材39は格納位置のときと比べて距離α左側に移動している。この移動に伴って、リンク部材40a,リンク部材40bは開作動を行なうと共に、閉作動時に比べて、リンクプレート45は下方に距離β移動している。また、リンク基材39の移動に伴って、リンク部材41a,41bは開作動を行なうと共に、閉作動時に比べて、転圧板31は距離γ下方に位置している。
従って、モータMの回転駆動によってリンク基材39を図における左右方向に進退動作させることで、転圧板31を作動ストロークが最小となる底部22cに最も接近した位置と作動ストロークが最大となる底部22cから最も離隔した位置との間において上下方向に振幅動させることができ、転圧板31の全体に亙って作動ストロークを均等にすることができる。
尚、リンク基材39は図における左右方向へ進退動作可能に構成されているが、転圧板31はガイド機構32によって図における左右方向(前後方向)の移動が制限されているため、左右方向に移動することなく上下方向の往復動のみを行うように構成されている。それ故、転圧板31は盛り土を練ることがなく、盛り土中の隙間を前後左右方向に移動させることなく、隙間を盛り土中から除去することができる。
図2,図3,図5に示すように、バケット機構20の側板21と底板22の外側において、転圧板31で覆われていない部分を覆うケース部47が形成されている。ケース部47は、ガイド機構32と弾性付勢機構33と転圧板支持駆動機構34の側方部分を覆い且つ下方に転圧板31が上下方向に進退動可能な開口部S2を備えている。ケース部47の前面側上部は前面部22aに固着され、ケース部47の背面側上部は背面部22bに固着されている。ケース部47の背面側上部には1対のホルダー部14が固着されている。
図1に示すように、ホルダー部14は、連結ピン11が貫通する連結ピン孔14aと、連結ピン13が貫通可能な連結ピン孔14bが夫々形成されている。連結ピン孔14bとHリンク15の一端部とは連結ピン13によって回転可能に連結されている。バケットシリンダ12のピストンロッドの前端部とHリンク15の他端部とサイドリンク16の前端部は連結ピン17で回動可能に連結され、サイドリンク16の後端部はアーム7の前部に回動可能に連結されている。以上により、バケットシリンダ12を伸長、収縮させることにより、コンパクタ装置8を連結ピン11を中心として上下方向へ揺動駆動可能に構成している。
次に、コンパクタ装置8の転圧動作について、図6,図7に基づいて説明する。
図6の2点鎖線に示すように、水平状の平面の転圧作業を行うときは、バケットシリンダ12を伸長させた状態でアーム7を回動させて、コンパクタ装置8を作業領域の上方に配置する。その後、図6の実線に示すように、バケットシリンダ12を収縮させてHリンク15とサイドリンク16を閉作動して、コンパクタ装置8を連結ピン11回りに回動する。転圧板31を平面に略平行状態に対面させた後、モータMを回転駆動させることで、転圧板31の全領域に亙って転圧作業を行う平面に対して垂直方向の均等な作動ストロークを確保でき、転圧板31の全領域に亙って均一な転圧量を確保することができる。
図7の2点鎖線に示すように、法面の転圧作業を行うときは、バケットシリンダ12を伸長させた状態でアーム7を回動させて、コンパクタ装置8を作業領域の上方に配置する。その後、図7の実線に示すように、バケットシリンダ12を収縮させてHリンク15とサイドリンク16を閉作動して、コンパクタ装置8を連結ピン11回りに回動する。
転圧板31を法面に略平行状態に対面させた後、モータMを回転駆動させることで、転圧板31の全領域に亙って転圧作業を行う法面に対して垂直方向の均等な作動ストロークを確保でき、転圧板31の全領域に亙って均一な転圧量を確保することができる。
次に、コンパクタ装置8の作用、効果について説明する。
前記コンパクタ装置8は、油圧ショベル1のアーム7の先端部に連結され油圧ショベル1の油圧シリンダによってバケット作業を行うバケット機構20に装備され、底板22の底部22cの下側に離隔させて配置された転圧板31と、転圧板31が転圧板31と直交する方向へ平行移動するように底部22cに対して転圧板31を案内する1対のガイド機構32と、転圧板31を底部22cに接近する方向へ弾性付勢する1対の弾性付勢機構33と、転圧板31を転圧板31と直交する方向へ往復動させる転圧板支持駆動機構34を備えている。
転圧板31の作動ストロークを転圧板31全体に亙って均等にできるため、転圧後の施工面に転圧量の不均一に起因した段差を生じさせることがない。また、盛り土中に隙間が存在する場合であっても、転圧板31の転圧量が均一なため、盛り土中の隙間の移動を防止でき、盛り土中から隙間を確実に除去することができ、転圧不良を防止することができる。
転圧板支持駆動機構34は、底部22cと転圧板31間に転圧板31と平行に設けたリンク基材39と、一端が底部22cに枢着され且つ他端がリンク基材39に枢着されたリンク部材40a,40bと、一端がリンク基材39に枢着され且つ他端が転圧板31に枢着されたリンク部材41a,41bとを有する2組のリンク機構Lを備えたため、ケース部47と転圧板31の間から侵入した土砂等の影響を受けることなく、転圧板31と直交方向の往復動を実行することができる。
転圧板支持駆動機構34は、油圧ショベル1の油圧供給源から供給される油圧で駆動される油圧モータMと、この油圧モータMで回転駆動されるクランク機構43と、このクランク機構43のクランクピン43bをリンク機構43のリンク基材39に連結する連桿部材44とを含む駆動機構Fを有するため、油圧ショベル1の油圧供給源から供給される油圧を利用でき、転圧板支持駆動機構34の構造を簡単化することができる。
リンク機構Lを所定間隔あけて左右2組設け、弾性付勢機構33とガイド機構32をリンク機構Lに対応付けて左右2組設けたため、転圧板31と直交方向の往復動を確実に実行することができる。バケット機構20の外側においてリンク機構Lとガイド機構32と弾性付勢機構33の外側のうちの転圧板31で覆われない部分を覆うケース部47を設け、このケース部47をバケット機構20に固着したため、転圧作業時の土砂等の侵入を防止することができ、土砂等の噛み込みに起因した作動不良を防止することができる。
次に、実施例2に係るコンパクタ装置について図8〜図10に基づいて説明する。
実施例1のコンパクタ装置8は転圧板31をリンク機構Lによって駆動したのに対し、実施例2のコンパクタ装置8は転圧板31をカム機構Cによって駆動する点で異なるため、その異なる構成についてのみ説明する。尚、実施例1と同様の構成については、同一符号を付している。
転圧機構30は、底部22c下側に離隔させて配置された略長方形形状の転圧板31と、転圧板31を底部22cに接近する方向へ弾性付勢する前後1対の弾性付勢機構33Aと、転圧板31を転圧板31と直交する上下方向へ往復動させる転圧板支持駆動機構34等から構成されている。転圧板支持駆動機構34は、カム機構Cと、カム機構Cを駆動可能な駆動機構FA等から構成されている。尚、弾性付勢機構33Aは、前後左右の4ヶ所設置することも可能である。
図10に示すように、弾性付勢機構33Aは、ブラケット27に固定された外筒部材33aと、ブラケット38から上方に延びたロッド部材33eと、ロッド部材33eの上端部に設けられたばね受け部材33bと、外筒部材33aの下部に装着された円環状のばね受け部材33dと、外筒部材33aに外挿され且つばね受け部材33dに支持されてばね受け部材33bを上方に押圧可能な圧縮コイルばね33cと、圧縮コイルばね33cの外周を覆うと共にばね受け部材33bの上端部から下方に向かって延びた筒状のガイド部材33f等から構成されている。
ガイド部材33fは外筒部材33aに外挿され、ガイド部33fの外周面は外筒部材33aの内周面と上下方向に摺動可能に構成されている。尚、外筒部材33aの内周面に上下方向に延びる溝部を形成し、ガイド部材33fの外周面に溝部に嵌合可能な凸部を形成することも可能である。
図8,図9に示すように、カム機構Cは、左右1対のカムシャフト48と、これらのカムシャフト48の前端部に装着された1対のスプロケット49と、これら1対のスプロケット49間に掛け渡された無端チェーン50等から構成されている。これらのカムシャフト48は、回転軸48aと、回転軸48aの前後部に夫々装着された1対のカム部48b等から構成されている。これら複数のカム部48bは所定のノーズ高さを備えたノーズ部を備えており、各カム部48bのノーズ部は同一タイミングによって同一方向に指向するように回転軸48aに対して固着されている。
各カムシャフト48は、ブラケット27の下端面に固着された軸受け部28によって回転自在に枢支されている。軸受け部28は夫々のカム部48bに応じて計4ヶ所に形成されており、各カム部48bの前後部を軸支可能に構成されている。尚、軸受け部28は、必ずしもカム部48b各々に対応して4ヶ所に形成する必要はなく、夫々のカムシャフト48に1ヶ所設ける構成とすることも可能である。
駆動機構FAは、油圧ショベル1の油圧供給源から供給される油圧で駆動される油圧モータMと、油圧モータMの回転駆動力をカム機構Cに伝達可能なジョイント機構J等から構成されている。ジョイント機構Jは、シャフト部52と、モータMの回転軸とシャフト部52の回転軸48aを接続するマルチジョイント、例えば、ユニバーサルジョイント51等から構成されている。
以上により、油圧モータMが回転駆動したとき、シャフト部52を介して一方のカムシャフト48に回転駆動が伝達され、チェーン50を介して他方のカムシャフト48に回転駆動力が伝達される。転圧板31は、弾性付勢機構33Aによって底部22cに接近する方向へ弾性付勢されているため、各カム部48bのノーズ表面は転圧板31の上面に摺接している。それ故、カム部48bの各ノーズ部が下側に位置するとき、転圧板31は弾性付勢機構33Aの付勢力に抗してノーズ高さに相当した下方位置に移動する。各カム部48bのノーズ部は同一タイミングによって同一方向に指向するように回転軸48aに対して固着されるため、転圧板31の作動ストロークを転圧板全体に亙って均等にすることができる。
しかも、弾性付勢機構33Aのガイド部材33fは外筒部材33aに外挿され、ガイド部33fの外周面は外筒部材33aの内周面と上下方向に摺動可能に構成されているため、転圧板31は前後左右方向の移動を生じることなく上下方向へ移動することができ、ガイド機構を省略することができる。
次に、実施例4に係るコンパクタ装置について図11に基づいて説明する。
実施例1のコンパクタ装置8は転圧板31の前後端部を上側に向かって傾斜状に立ち上がるように構成したのに対し、実施例3のコンパクタ装置8は転圧板31の外周縁部を上側に向かって鉛直方向に立ち上がるように構成した点で異なるのみであるので、その異なる構成についてのみ説明する。尚、実施例1と同様の構成については、同一符号を付している。
転圧板31は、バケット機構20の開口部S1を略水平状態に配置したとき、転圧板31の下端面が略水平状態になるように配置され、前後左右の端部は上側に向かって鉛直状に立ち上がる鉛直部31aを構成している。ケース部47は、ガイド機構32と弾性付勢機構33と転圧板支持駆動機構34の側方部分を覆うように構成されている。
ケース部47の下部には、鉛直部31aの外面と摺動可能な内面を備えた鉛直状の鉛直部47aが形成されている。鉛直部31aと鉛直部47aは、転圧作業時、格納位置から作動ストロークが最も大きな下方位置まで移動しても重合部分が形成されるように構成されている。以上により、転圧作業時の土砂等の転圧機構30内への侵入を防止することができ、土砂等の噛み込みに起因した作動不良を防止することができる。
次に、前記実施例を部分的に変更した変形例について説明する。
1]前記実施例では、バケット機構の底部下方にコンパクタ機構を配置した例について説明したが、少なくともバケット機構の底板下方に配置するものであれば良く、底板の前面部や背面部の下方にコンパクタ機構を配置することも可能である。
2]前記実施例では、第2後方リンク部材を枢支するブラケットとリンクプレートを枢支するブラケットを別部材で構成した例について説明したが、両方のブラケットを一体的に構成することも可能である。
3]前記実施例では、第1リンク部材と第2リンク部材を所定距離離隔して枢支した例について説明したが、第1リンク部材と第2リンク部材を同一の回転軸によって枢支するように構成してもよい。
4]その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能で、本発明はそのような変更形態も包含するものである。
本発明は、油圧ショベルの油圧シリンダによってバケット作業を行うバケットに装備され、転圧板の作動ストロークを転圧板全体に亙って均等にできるバケット型コンパクタ装置に関するものである。
1 油圧ショベル
7 アーム
8 コンパクタ装置
20 バケット機構
22 底板
22c 底部
30 転圧機構
31 転圧板
32 ガイド機構
33,33A 弾性付勢機構
34 転圧板支持駆動機構
39 リンク基材
40a,40b リンク部材
41a,41b
43 クランク機構
43b クランクピン
44 連桿部材
45 リンクプレート
46 リンク部材
47 ケース部
L リンク機構
M 油圧モータ
F,FA 駆動機構
R 連桿機構
C カム機構




Claims (5)

  1. 油圧ショベルのアームの先端部に連結され、前記油圧ショベルの油圧シリンダによってバケット作業を行うバケットに装備されたコンパクタ装置であって、
    バケット底部下側に離隔させて配置された転圧板と、
    前記転圧板が転圧板と直交する方向へ平行移動するようにバケット底部に対して転圧板を案内する複数のガイド機構と、
    前記転圧板をバケット底部に接近する方向へ弾性付勢する複数の弾性付勢機構と、
    前記転圧板を転圧板と直交する方向へ往復動させる転圧板支持駆動機構と、
    を備えたことを特徴とするバケット型コンパクタ装置。
  2. 前記転圧板支持駆動機構は、前記バケット底部と転圧板間に転圧板と平行に設けたリンク基材と、一端がバケット底部に枢着され且つ他端がリンク基材に枢着された複数の第1リンク部材と、一端がリンク基材に枢着され且つ他端が転圧板に枢着された複数の第2リンク部材とを有する少なくとも1組のリンク機構を備えことを特徴とする請求項1に記載のバケット型コンパクタ装置。
  3. 前記転圧板支持駆動機構は、前記油圧ショベルの油圧供給源から供給される油圧で駆動される油圧モータと、この油圧モータで回転駆動されるクランク機構と、このクランク機構のクランクピンを前記リンク機構のリンク基材に連結する連桿とを含む転圧板駆動手段を有することを特徴とする請求項2に記載のバケット型コンパクタ装置。
  4. 前記リンク機構を所定間隔あけて2組設け、前記弾性付勢機構とガイド機構をリンク機構に対応付けて2組設けたことを特徴とする請求項2に記載のバケット型コンパクタ装置。
  5. 前記バケットの外側においてリンク機構とガイド機構と弾性付勢機構の外側のうちの転圧板で覆われない部分を覆うケースを設け、このケースを前記バケットに固定したことを特徴とする請求項4に記載のバケット型コンパクタ装置。
JP2009175000A 2009-07-28 2009-07-28 バケット型コンパクタ装置 Pending JP2011026878A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009175000A JP2011026878A (ja) 2009-07-28 2009-07-28 バケット型コンパクタ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009175000A JP2011026878A (ja) 2009-07-28 2009-07-28 バケット型コンパクタ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011026878A true JP2011026878A (ja) 2011-02-10

Family

ID=43635908

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009175000A Pending JP2011026878A (ja) 2009-07-28 2009-07-28 バケット型コンパクタ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011026878A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103485380A (zh) * 2013-10-10 2014-01-01 江苏中机矿山设备有限公司 一种多功能挖装机
JP2016084635A (ja) * 2014-10-27 2016-05-19 鹿島建設株式会社 法面成形・締固めアタッチメント装置
WO2017158851A1 (ja) * 2016-03-15 2017-09-21 ウエダ産業株式会社 転圧装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103485380A (zh) * 2013-10-10 2014-01-01 江苏中机矿山设备有限公司 一种多功能挖装机
JP2016084635A (ja) * 2014-10-27 2016-05-19 鹿島建設株式会社 法面成形・締固めアタッチメント装置
WO2017158851A1 (ja) * 2016-03-15 2017-09-21 ウエダ産業株式会社 転圧装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2477771C2 (ru) Опорный блок с регулируемыми изнашивающимися накладками для электрического карьерного экскаватора
JP5602929B1 (ja) モータグレーダのリッパー装置およびこれを備えたモータグレーダ
JP2011026878A (ja) バケット型コンパクタ装置
US5062228A (en) Compactor and blade attachment for loader
JP2016084617A (ja) 作業車両
JP6423825B2 (ja) ふるい構造
KR20140095885A (ko) 샹크 링크 회전 방식의 진동 리퍼
JP2015218474A (ja) 法面転圧装置
JP2007247144A (ja) 掘削作業機
KR20130063166A (ko) 진동 리퍼
JP3730748B2 (ja) ふるい装置付きスケルトンバケット
JP2017214033A (ja) 作業機械
CN107989081A (zh) 一种挖掘机机械臂的减震装置
JP5763311B2 (ja) 草刈機
JP6581066B2 (ja) 解体機械
JP5684195B2 (ja) 建設機械
RU2344240C2 (ru) Рабочее оборудование одноковшового экскаватора
JP7345536B2 (ja) 作業機械
JP4613341B2 (ja) バックホー
JP6070660B2 (ja) 側溝撤去アタッチメント及びそれを備えたショベル系建設機械
JP3215462U (ja) トロンメル
WO2015129345A1 (ja) バケット型転圧装置
KR20160071963A (ko) 진동니퍼
JP2003000003A (ja) 油圧昇降装置
WO2024013638A1 (en) Vibration device for soil compaction