JP2011026668A - 三次元形状造形物の製造装置および製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(i)粉末層の所定箇所に光ビームを照射して前記所定箇所の粉末を焼結又は溶融固化させて固化層を形成し、(ii)得られた固化層の上に新たな粉末層を形成し、前記新たな粉末層の所定箇所に光ビームを照射して更なる固化層を形成することを繰り返して行う三次元形状造形物の製造装置であって、粉末層および固化層が形成される積層形成ユニットとレーザ照射装置とを有して成り、積層形成ユニットがレーザ照射装置に対して着脱可能となっていることを特徴とする三次元形状造形物の製造装置。
【選択図】図1
Description
(i)粉末層の所定箇所に光ビームを照射して前記所定箇所の粉末を焼結又は溶融固化させて固化層を形成し、(ii)得られた固化層の上に新たな粉末層を形成し、前記新たな粉末層の所定箇所に光ビームを照射して更なる固化層を形成することを繰り返して行う三次元形状造形物の製造装置であって、
粉末層および固化層が形成される積層形成ユニット、ならびに
レーザ照射装置
を有して成り、積層形成ユニットがレーザ照射装置に対して着脱可能となっていることを特徴とする三次元形状造形物の製造装置が提供される。
(i)粉末層の所定箇所に光ビームを照射して前記所定箇所の粉末を焼結又は溶融固化させて固化層を形成する工程、
(ii)得られた固化層の上に新たな粉末層を形成し、前記新たな粉末層の所定箇所に光ビームを照射して更なる固化層を形成する工程、および
(iii)固化層に対して切削加工(≒仕上げ加工)を施す工程
を繰り返して行う三次元形状造形物の製造方法であって、
複数の三次元形状造形物を並列的に製造しており、ある三次元形状造形物の固化層形成と、それとは別の三次元形状造形物の切削加工とを並列的に行うことを特徴としている。かかる製造方法では、粉末層および固化層の形成を行う部分を積層形成ユニットとしてユニット化しており、粉末層および固化層の形成に際しては積層形成ユニットをレーザ照射装置に設置する一方、切削加工に際しては積層形成ユニットを仕上げ加工機へと設置する。
まず、本発明の製造方法の前提となる粉末焼結積層法について説明する。説明の便宜上、“光造形”と“仕上げ加工”とが一体化した光造形複合加工装置を用いて粉末焼結積層法を詳述する。粉末焼結積層法に用いる粉末としては金属粉末および樹脂粉末を用いることができる。金属粉末は、鉄系粉末を主成分とした粉末であって、場合によってニッケル粉末、ニッケル系合金粉末、銅粉末、銅系合金粉末および黒鉛粉末などから成る群から選択される少なくとも1種類を更に含んで成る粉末であってよい(一例として、平均粒径20μm程度の鉄系粉末の配合量が60〜90重量%、ニッケル粉末及びニッケル系合金粉末の両方又はいずれか一方の配合量が5〜35重量%、銅粉末および/または銅系合金粉末の両方又はいずれか一方の配合量が5〜15重量%、ならびに、黒鉛粉末の配合量が0.2〜0.8重量%となった金属粉末を挙げることができる)。樹脂粉末は、例えば、平均粒径30μm〜100μm程度のナイロン、ポリプロピレン、ABS等の粉末であってよい。
本発明は、上述した粉末焼結積層法の中でも製造装置の効率を特に考慮したものである。特に複数の造形物を製造する際に全体として効率よく製造できるように装置全体を改良したものである。具体的には、上述の光造形複合加工装置では“光造形”と“切削加工”とが一台の装置で実現されるのに対して、本発明の製造装置は、“光造形が行われる部分”をユニット化して取り外し可能にしていることを特徴としている。
(1)積層基台102上に造形プレート104をボルトなどで固定する(外段取り)。
(2)積層形成ユニット100をレーザ照射装置200にセットする。
(3)造形プレート104の上面と保持枠101の上面とで高さを合わせる。
(4)積層基台102を1層厚みだけ保持枠101に対して相対的に下方に移動させる(例えば0.1mm)
(5)材料供給枠501(後述)を造形プレート104の上面に対して平行に移動させ、粉末層を形成する。
(6)覆い部502(後述)で造形エリアを覆う。
(7)レーザを照射して光造形を行う。
(8)上記(4)〜(7)を繰り返して固化層を積層させる。
(9)造形が終了したら、積層形成ユニット100をレーザ照射装置200から取り外し、造形物を取り出す(外段取り)。
このように、造形プレートの固定や造形物の取り出しがレーザ照射装置の外で行えるので、造形が終了すれば、予め準備した次の積層形成ユニットをレーザ照射装置にセットすることができ、効率的な製造を実現できることを理解されよう。
次に、本発明の製造方法について説明する。本発明の製造方法は、
(i)粉末層の所定箇所に光ビームを照射して前記所定箇所の粉末を焼結又は溶融固化させて固化層を形成する工程、
(ii)得られた固化層の上に新たな粉末層を形成し、前記新たな粉末層の所定箇所に光ビームを照射して更なる固化層を形成する工程、および
(iii)固化層に対して切削加工を施す工程
を繰り返して行う三次元形状造形物の製造方法であって、
複数の三次元形状造形物を並列的に製造しており、ある造形物の固化層形成と、それとは別の造形物の切削加工とを並列的に行うことを特徴とする。このように並列的に実施するために、本発明の製造方法では、粉末層および固化層の形成を行う部分を積層形成ユニットとしてユニット化しており、粉末層および固化層の形成に際しては積層形成ユニットをレーザ照射装置に設置する一方、切削加工に際しては積層形成ユニットを仕上げ加工機へと設置する。
2 粉末層形成手段
3 光ビーム照射手段
4 切削手段
19 粉末/粉末層(例えば金属粉末/金属粉末層または樹脂粉末/樹脂粉末層)
20 造形テーブル
21 造形プレート
22 粉末層(例えば金属粉末層または樹脂粉末層)
23 均し板(スキージング用ブレード)
24 固化層(例えば焼結層または硬化層)またはそれから得られる三次元形状造形物
25 粉末テーブル
26 材料粉末タンクの壁部分
27 造形タンクの壁部分
28 材料粉末タンク
29 造形タンク
30 光ビーム発振器
31 ガルバノミラー
32 反射ミラー
33 集光レンズ
40 ミーリングヘッド
41 XY駆動機構
41a X軸駆動部
41b Y軸駆動部
42 ツールマガジン
50 チャンバー
52 光透過窓
60 テーブル枠体
70 材料供給枠
70a 材料供給枠の枠部分
L 光ビーム
100 積層形成ユニット
101 保持枠
101a 保持枠の下端部分
101b フランジ部
102 積層基台
102a 基台底板
103 バネ
104 造形プレート
200 レーザ照射装置
201 レーザヘッド
202 造形テーブル
202a 造形テーブルの開口部
203 Z位置決めテーブル
300 仕上げ加工機
301 切削加工機(スピンドル)
400 パレットチェンジャー
500 粉末層形成手段
501 材料供給枠
502,502’ 覆い部
600 未焼結粉末の除去手段
1000 本発明の製造装置
Claims (13)
- (i)粉末層の所定箇所に光ビームを照射して前記所定箇所の粉末を焼結又は溶融固化させて固化層を形成し、(ii)得られた固化層の上に新たな粉末層を形成し、前記新たな粉末層の所定箇所に光ビームを照射して更なる固化層を形成することを繰り返して行う三次元形状造形物の製造装置であって、
粉末層および固化層が形成される積層形成ユニット、ならびに
レーザ照射装置
を有して成り、積層形成ユニットがレーザ照射装置に対して着脱可能となっていることを特徴とする、三次元形状造形物の製造装置。 - 積層形成ユニットが、粉末材料を保持するための保持枠と、粉末層および固化層を積層させる台となる積層基台とを有して成り、
保持枠と積層基台とが相対的に可動な状態となるように保持枠の内部に積層基台が設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の三次元形状造形物の製造装置。 - 積層形成ユニットが積層基台の上に配される造形プレートを更に有して成ることを特徴とする、請求項2に記載の三次元形状造形物の製造装置。
- 仕上げ加工機を更に有して成り、
積層形成ユニットが仕上げ加工機に対しても着脱可能となっていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の三次元形状造形物の製造装置。 - 仕上げ加工機とレーザ照射装置とが相互に一体的に構成されていることを特徴とする、請求項4に記載の三次元形状造形物の製造装置。
- レーザ照射装置が粉末層形成手段を有して成ることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の三次元形状造形物の製造装置。
- 粉末層形成手段が、レーザ照射装置に装着された積層形成ユニットの上方をスライド移動することができる均し板または材料供給枠を備えていることを特徴とする、請求項6に記載の三次元形状造形物の製造装置。
- 材料供給枠が固化層形成時にて積層部を覆うことができる覆い部を有して成ることを特徴とする、請求項7に記載の三次元形状造形物の製造装置。
- レーザ照射装置が、積層形成ユニットの保持枠と積層基台との相対的な移動を助力する手段を有して成ることを特徴とする、請求項2に従属する請求項3〜8のいずれかに記載の三次元形状造形物の製造装置。
- 積層形成ユニットの着脱を自動化するパレットチェンジャーを更に有して成ることを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の三次元形状造形物の製造装置。
- 積層形成ユニット、レーザ照射装置および仕上げ加工機をそれぞれ複数有して成ることを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載の三次元形状造形物の製造装置。
- (i)粉末層の所定箇所に光ビームを照射して前記所定箇所の粉末を焼結又は溶融固化させて固化層を形成する工程、
(ii)得られた固化層の上に新たな粉末層を形成し、前記新たな粉末層の所定箇所に光ビームを照射して更なる固化層を形成する工程、および
(iii)固化層に対して切削加工を施す工程
を繰り返して行う三次元形状造形物の製造方法であって、
複数の三次元形状造形物を並列的に製造し、ある造形物の固化層形成と、それとは別の造形物の切削加工とを並列的に行うことを特徴とする、三次元形状造形物の製造方法。 - 粉末層および固化層の形成を行う部分を積層形成ユニットとしてユニット化しており、
粉末層および固化層の形成に際しては積層形成ユニットをレーザ照射装置に設置する一方、切削加工に際しては積層形成ユニットを仕上げ加工機へと設置することを特徴とする、請求項12に記載の三次元形状造形物の製造方法。
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