JP2011024335A - 充電スタンドおよび充電情報提供システム - Google Patents

Abstract

【課題】充電待ち時間の目安をドライバに提示できる充電スタンドを提供する。
【解決手段】電気自動車から送信された該電気自動車に搭載されているバッテリの種類、充電残量および充電希望量を含む情報を受信する受信部１２ａと、受信部で受信された情報に基づいて充電が完了するまでの充電待ち時間を算出する演算装置１４と、演算装置で算出された充電待ち時間を電気自動車に送信する送信部１２ｂを備えている。
【選択図】図１

Description

本発明は、電気自動車のバッテリに充電を行う充電スタンドおよび充電情報提供システムに関する。

電気自動車の普及に伴い、電気自動車のバッテリに充電を行う充電スタンドの整備が必要になってくる。しかしながら、電気自動車のバッテリへの充電は、ガソリンの給油に比べて時間がかかる。

このような電気自動車の充電時間に関連する技術として、特許文献１は、到着してから速やかに充電を開始できる充電スタンドの情報を提供する充電スタンド情報提供装置を開示している。この充電スタンド情報提供装置は、記憶されている充電スタンドの中から、電気自動車の現在地周辺に存在する充電スタンドを抽出し、抽出された充電スタンドの位置と、その充電スタンドに配置されている充電器の利用可能情報とを提供する。

特開２００３−２６２５２５号公報

一般に、充電時間は、車に搭載されたバッテリの種類、充電残量およびスタンドでの充電希望量などによって大きく変化する。このため、充電スタンドで充電待ちをしている車の台数によって自分の車の充電開始時刻の目安を得ることは難しい。また、充電コネクタを電気自動車に接続することにより、充電コネクタに設けられた情報用端子を介して、これらの情報を通信により充電スタンドの制御部に送信することも考えられるが、充電コネクタを未接続で順番待ちしている車の充電に要する時間については充電スタンドにおいて把握できない。

さらに、自分の車の充電開始時刻の目安を得ることが難しいことに起因して、電気自動車のドライバは自分のスケジュールの余裕と待ち時間を比べて充電をするための充電スタンドを選択する必要がある。充電スタンドに行って初めて待ち時間が判るとすると、充電スタンドに行ったものの待ち時間が長くスケジュールと合わないため、待ち時間の短い充電スタンドを探して、充電スタンドを転々とするといったことも起こる。

本発明は、上述した諸問題を解消するためになされたものであり、その課題は、充電待ち時間の目安をドライバに提示できる充電スタンドおよび充電情報提供システムを提供することにある。

上記課題を解決するために、第１の発明の充電スタンドは、電気自動車から送信された該電気自動車に搭載されているバッテリの種類、充電残量および充電希望量を含む情報を受信する受信部と、受信部で受信された情報に基づいて充電が完了するまでの充電待ち時間を算出する演算装置と、演算装置で算出された充電待ち時間を電気自動車に送信する送信部を備えたことを特徴とする。

また、第２の発明の充電スタンドは、電気自動車から送信された該電気自動車に搭載されているバッテリの種類、充電残量および充電希望量を含む情報を受信する受信部と、受信部で受信された情報に基づいて充電が完了するまでの充電待ち時間を算出する演算装置と、演算装置で算出された充電待ち時間を表示する表示部を備えたことを特徴とする。

また、第３の発明の充電情報提供システムは、充電スタンドにおける充電待ち時間の目安を収集し、道路交通情報に含めてリアルタイムで配信する交通情報リアルタイム配信局と、交通情報リアルタイム配信局から配信された道路交通情報に含まれる充電待ち時間の目安を表示器の画面上に表示するナビゲーション装置を備えたことを特徴とする。

第１の発明の充電スタンドによれば、電気自動車のドライバは、充電スタンドから受信した充電待ち時間によって、この充電スタンドを利用するかどうかを判断することができる。

第２の発明の充電スタンドによれば、電気自動車のドライバは、充電スタンドの表示器に表示されている充電待ち時間を見ることによって、この充電スタンドを利用するかどうかを判断することができる。

第３の発明の充電情報提供システムによれば、電気自動車のドライバは、交通情報リアルタイム配信局から逐次配信される近傍の充電スタンドの充電待ち時間情報と、自分のスケジュールの余裕とから、どの充電スタンドを利用するのが最適であるかを判断できるので、充電待ち時間の短い充電スタンドを探して、充電スタンドを転々とするといった無駄がなくなる。

本発明の実施例１に係る充電スタンドの構成を示す図である。 本発明の実施例１に係る充電スタンドとの間で通信を行うナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施例２に係る充電スタンドの構成を示す図である。 本発明の実施例３に係る充電情報提供システムの構成を示す図である。

以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。

以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。

図１は、本発明の実施例１に係る充電スタンド１の構成を示す図である。この充電スタンド１は、入力装置１１、通信装置１２、メモリ１３および演算装置１４を備えている。

入力装置１１は、充電スタンド１で使用される種々の情報を入力するために使用される。この入力装置１１から入力された情報は、演算装置１４に送られる。

通信装置１２は、電気自動車２に搭載された車載機器、例えばナビゲーション装置２１との間で、該ナビゲーション装置２１の通信機能を利用した無線通信を行う。この通信装置１２は、受信部１２ａと送信部１２ｂとを備えている。

受信部１２ａは、電気自動車２に搭載されたナビゲーション装置２１からの情報を受信する。この受信部１２ａで受信される情報には、電気自動車２に搭載されているバッテリの種類、充電残量、充電希望量および充電完了希望時刻などが含まれる。この受信部１２ａで受信された情報は演算装置１４に送られる。送信部１２ｂは、演算装置１４からの情報を、電気自動車２に搭載されたナビゲーション装置２１に送信する。この送信部１２ｂで送信される情報には、充電待ち時間が含まれる。

メモリ１３は、演算装置１４が演算処理に使用するデータを格納する。演算装置１４は、通信装置１２の受信部１２ａから送られてきた、電気自動車２に搭載されているバッテリの種類、充電残量および充電希望量などを表す情報に基づき充電が完了するまでに要する時間、つまり充電待ち時間を算出する。この演算装置１４で算出された充電待ち時間を表す情報は、送信部１２ｂに送られる。

ナビゲーション装置２１は、図２に示すように、入力装置３１、通信装置３２、メモリ３３、ＣＰＵ３４および表示器３５を備えている。入力装置３１は、ナビゲーション装置２１で使用される種々の情報を入力するために使用される。この入力装置３１から入力された情報は、ＣＰＵ３４に送られる。

通信装置３２は、充電スタンド１との間で無線通信を行う。この通信装置３２は、受信部３２ａと送信部３２ｂとを備えている。受信部３２ａは、充電スタンド１からの情報を受信する。この受信部３２ａで受信される情報には、充電待ち時間が含まれる。この受信部３２ａで受信された情報はＣＰＵ３４に送られる。送信部３２ｂは、ＣＰＵ３４からの情報を、充電スタンド１に送信する。この送信部３２ｂから送信される情報には、電気自動車２に搭載されているバッテリの種類、充電残量、充電希望量および充電完了希望時刻などが含まれる。

メモリ３３は、ＣＰＵ３４が処理に使用する種々のデータを格納する。ＣＰＵ３４は、電気自動車２に搭載されているバッテリの種類、充電残量、充電希望量および充電完了希望時刻などの情報を通信装置３２の送信部３２ｂに送る。また、ＣＰＵ３４は、通信装置３２の受信部３２ａから送られてきた充電待ち時間を表す情報を表示器３５に送る。表示器３５は、例えばＬＣＤ（Liquid Crystal Display）から構成されており、地図などを表示する他、充電スタンド１から送られてきた充電待ち時間を表示する。

上記のように構成される実施例１に係る充電スタンド１の動作を説明する。すなわち、充電スタンド１においては、電気自動車２から送信されてきた、電気自動車２に搭載されているバッテリの種類、充電残量および充電希望量などの情報は、通信装置１２の受信部１２ａによって受信されて演算装置１４に送られる。

演算装置１４は、これらの情報と充電スタンド１に備えられている充電器（図示しない）の状況とに基づいて充電時間を算出するとともに、その時点で充電スタンド１で充電待ちしている他の電気自動車の充電時間と充電中の他の電気自動車の充電残り時間とを加算して充電待ち時間（電気自動車２の充電が完了するまでに要する時間）を算出し、通信装置１２の送信部１２ｂに送る。これにより、送信部１２ｂは、充電待ち時間を電気自動車２に送信する。電気自動車２では、ナビゲーション装置２１の通信機能を用いて受信された充電待ち時間が、ナビゲーション装置２１の表示器３５に表示される。

以上説明したように、本発明の実施例１に係る充電スタンドによれば、電気自動車のドライバは、充電スタンドから受信した充電待ち時間によって、この充電スタンドを利用するかどうかを判断することができる。

なお、送信部１２ｂで充電待ち時間を電気自動車に送信するに際し、さらに、充電料金、所用充電時間、充電完了時刻などの情報を合わせて送信するように構成することができる。この構成によれば、ドライバに対し、この充電スタンドを利用するか否かの、より詳しい判断材料を提供することができる。

また、上述した実施例１では、電気自動車に搭載される車載機器としてナビゲーション装置を使用したが、ナビゲーション装置に限らず、ＥＴＣ（Electronic Toll Collection）システムまたは携帯電話を用いることができる。これらの場合、ＥＴＣシステムまたは携帯電話の通信機能を用いて通信装置１２との間で無線通信が行われる。

図３は、本発明の実施例２に係る充電スタンド１の構成を示す図である。この充電スタンド１は、図１に示した実施例１に係る充電スタンド１の構成に、表示器１５が追加されるとともに、通信装置１２の送信部１２ｂが除去されて構成されている。以下、実施例１と相違する部分を中心に説明する。

表示器１５は、例えば、ガソリンスタンドにおいてガソリン価格の表示に用いられているような大型の電光表示器から構成されている。この表示器１５は、演算装置１４から送られてきた表示データに従って、充電待ち時間を表示する。

通信装置１２は、受信部１２ａのみから構成されているものとして説明したが、実施例１に係る充電スタンド１と同様に、送信部１２ｂを備えて構成することもできる。ただし、実施例２に係る充電スタンド１では、電気自動車２に対する充電待ち時間を表す情報の送信は行われない。

上記のように構成される実施例２に係る充電スタンド１の動作を説明する。すなわち、充電スタンド１においては、電気自動車２から送信されてきた、電気自動車２に搭載されているバッテリの種類、充電残量および充電希望量などの情報は、通信装置１２の受信部１２ａによって受信されて演算装置１４に送られる。

演算装置１４は、これらの情報と充電スタンド１に備えられている充電器（図示しない）の状況とに基づいて充電時間を算出するとともに、その時点で充電スタンド１において充電待ちしている他の電気自動車の充電時間と充電中の他の電気自動車の充電残り時間とを加算して充電待ち時間を算出し、表示器１５に送る。これにより、表示器１５に、充電待ち時間が表示される。

以上説明したように、本発明の実施例２に係る充電スタンドによれば、電気自動車のドライバは、充電スタンドの表示器１５に表示されている充電待ち時間を見ることによって、この充電スタンドを利用するかどうかを判断することができる。

なお、上述した実施例１に係る充電スタンドと同様に、表示器１５で充電待ち時間を表示するに際し、さらに、充電料金、所用充電時間、充電完了時刻などの情報を合わせて表示するように構成することができる。この構成によれば、ドライバに対し、この充電スタンドを利用するか否かの、より詳しい判断材料を提供することができる。

また、上述した実施例１に係る充電スタンドと同様に、電気自動車に搭載される車載機器としては、ナビゲーション装置に限らず、ＥＴＣシステムまたは携帯電話を用いることができる。これらの場合、ＥＴＣシステムまたは携帯電話の通信機能を用いて通信装置１２との間で無線通信が行われる。

図４は、本発明の実施例３に係る充電情報提供システムの構成を示す図である。この充電情報提供システムは、複数の充電スタンド１、電気自動車２および交通情報リアルタイム配信局３を備えている。

複数の充電スタンド１の各々は、通信装置１２および演算装置１４を備えている。演算装置１４は、自己の充電スタンドにおける充電待ち時間の目安を算出し、店番号とともに通信装置１２に送る。通信装置１２は、交通情報リアルタイム配信局３との間で無線通信を行う。この通信装置１２は、送信部１２ｂを備えており、演算装置１４からの充電待ち時間および店番号を表す情報を交通情報リアルタイム配信局３に送信する。

交通情報リアルタイム配信局３は、複数の充電スタンド１から送信されてきた充電待ち時間および店番号を表す情報を、道路交通情報とともに、リアルタイムで電気自動車２に配信する。電気自動車２に搭載されるナビゲーション装置２１は、実施例１で説明したナビゲーション装置と同じである。

上記のように構成される実施例３に係る充電情報提供システムの動作を説明する。すなわち、複数の充電スタンド１の各々においては、演算装置１４は、充電中および充電待ちしている電気自動車に搭載されているバッテリの種類、充電残量および充電希望量などといった負荷情報と、現在の空き充電器数などといった充電能力情報を元に充電待ち時間の目安を算出する。なお、このような詳細な情報に基づいた充電待ち時間ではなく、充電待ちしている電気自動車の台数から、簡便に充電待ち時間の目安を算出するように構成することもできる。

このように演算装置１４を用いて算出された充電待ち時間および店番号を表す情報は、通信装置１２の送信部１２ｂによって交通情報リアルタイム配信局３に送信される。交通情報リアルタイム配信局３は、複数の充電スタンド１から集められた充電待ち時間および店番号を、交通情報とともにリアルタイムで電気自動車２に向けて送信する。

電気自動車２に搭載されたナビゲーション装置２１は、交通情報リアルタイム配信局３から配信された充電待ち時間を示す情報を、表示器３５に表示された地図上の充電スタンド（店番号によって特定される）に付加して、その他のリアルタイム交通情報とともにとともに表示させる。

以上説明したように、本発明の実施例３に係る充電情報提供システムによれば、電気自動車２のドライバは、交通情報リアルタイム配信局３から逐次配信される近傍の充電スタンドの充電待ち時間情報と、自分のスケジュールの余裕とから、どの充電スタンドを利用するのが最適であるかを判断できる。その結果、充電待ち時間の短い充電スタンドを探して、充電スタンドを転々とするといった無駄がなくなる。

なお、上述した実施例３に係る充電情報提供システムでは、交通情報リアルタイム配信局３は、充電待ち時間だけを電気自動車に配信するように構成したが、充電待ち時間だけではなく、充電料金単価などの情報を複数の充電スタンドから収集し、交通情報とともにリアルタイムで電気自動車２に配信するように構成できる。この構成によれば、ドライバは、充電スタンドを選択するための判断材料として、充電待ち時間だけではなく充電料金も加味することが可能になる。

本発明は、電気自動車のバッテリを充電する充電施設に利用することができる。

１ 充電スタンド
２ 電気自動車
３ 交通情報リアルタイム配信局
１１、３１ 入力装置
１２、３２ 通信装置
１２ａ、３２ａ 受信部
１２ｂ、３２ｂ 送信部
１３、３３ メモリ
１４ 演算装置
１５、３５ 表示器
２１ ナビゲーション装置
３４ ＣＰＵ

Claims (6)

1. 電気自動車から送信された該電気自動車に搭載されているバッテリの種類、充電残量および充電希望量を含む情報を受信する受信部と、
   前記受信部で受信された情報に基づいて充電が完了するまでの充電待ち時間を算出する演算装置と、
   前記演算装置で算出された充電待ち時間を前記電気自動車に送信する送信部
   とを備えたことを特徴とする充電スタンド。
2. 電気自動車から送信された該電気自動車に搭載されているバッテリの種類、充電残量および充電希望量を含む情報を受信する受信部と、
   前記受信部で受信された情報に基づいて充電が完了するまでの充電待ち時間を算出する演算装置と、
   前記演算装置で算出された充電待ち時間を表示する表示部
   とを備えたことを特徴とする充電スタンド。
3. 前記受信部は、前記電気自動車に搭載されたナビゲーション装置、ＥＴＣシステムまたは携帯電話の通信機能を利用して該電気自動車から送信された情報を受信することを特徴とする請求項１または請求項２記載の充電スタンド。
4. 前記送信部は、前記電気自動車に搭載されたナビゲーション装置、ＥＴＣシステムまたは携帯電話の通信機能を利用して受信される情報を、該電気自動車に送信することを特徴とする請求項１記載の充電スタンド。
5. 充電スタンドにおける充電待ち時間の目安を収集し、道路交通情報に含めてリアルタイムで配信する交通情報リアルタイム配信局と、
   前記交通情報リアルタイム配信局から配信された道路交通情報に含まれる充電待ち時間の目安を表示器の画面上に表示するナビゲーション装置
   とを備えたことを特徴とする充電情報提供システム。
6. 前記交通情報リアルタイム配信局は、さらに、充電料金の単価を収集し、道路交通情報に含めてリアルタイムで配信し、
   前記ナビゲーション装置は、さらに、前記交通情報リアルタイム配信局から配信された道路交通情報に含まれる充電料金の単価を表示器の画面上に表示することを特徴とする請求項５記載の充電情報提供システム。

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