JP2011024138A - 撮影装置、画像処理システムおよびその方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のカメラで撮影を行う場合に、被写体の撮り忘れや同じ被写体の不必要な撮影を防ぐ。
【解決手段】撮影すべき複数の被写体と該被写体を撮影すべきシーンとを指定する撮影シナリオと当該撮影シナリオにおける撮影進行を表わす撮影進行情報に基づき、次に撮影すべき被写体を決定する決定手段と、決定手段により決定された撮影すべき被写体をユーザに指示する撮影被写体指示手段と、指示に従って撮影が行われると、当該撮影された被写体を撮影済みとして前記撮影進行情報を更新する第1更新手段と、更新された撮影進行情報を外部装置へ送信する通信手段と、外部装置から更新された撮影進行情報を受信し、更新された撮影進行情報に基づき撮影進行情報を更新する第2更新手段を備えることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、カメラなどで撮影した画像のフォトアルバム作成を目的とする画像処理装置およびその方法に関する。
例えば特許文献1では、複数のカメラを用いて撮影を行う撮影方法において、複数のカメラの一台をホストとして指定し、そのカメラの表示装置から他のカメラにおけるライブビューの一覧を表示する例がある。更に、その一覧の中で撮影可能カメラのライブビューを他より大きく表示することによって撮影に最適なカメラを瞬時に判別したり、ポインタによって撮影可能カメラを切り替えたりすることができることが記載されている。
また特許文献2では、PCで作成した撮像動作プログラムを無線通信によって複数のカメラに転送し、各撮影動作を決定し、撮影した画像をPCに転送して保存することが記載されている。
特開2004-221785号公報 特開2006-217356号公報
特許文献1などの撮影方法では、撮影時に全てのカメラから見えるライブビューの一覧によって現在の撮影時情報を共有している。しかし、現在の撮影より前に行われた撮影やこれからの撮影について把握することはできない。また特許文献2の撮像動作プログラムは、PCで作成された撮影指示情報を複数カメラに転送し、それに基づいて撮影を行うものである。しかしながら、撮影画像をPCに転送保存するという点で撮影後情報をPCが把握することは可能であるが、撮影すべき画像を複数カメラで共有できていない。従ってこの場合も、現在の撮影より前に行われた撮影やこれからの撮影について把握することはできない。
従ってこれまでは、複数のカメラで撮影を行う場合に、どのカメラで撮影が行われたかを共有していなかったので、被写体の撮り忘れや同じ被写体を不必要に撮影してしまう場合があった。また、撮影指示に指定のカメラ以外で撮影する撮影ミスを引き起こす場合があった。
本発明は、複数のカメラで撮影を行う場合に、被写体の撮り忘れや同じ被写体の不必要な撮影を防ぐことを目的とするものである。
本発明は、撮影装置であって、
撮影すべき複数の被写体と該被写体を撮影すべきシーンとを指定する撮影シナリオと撮影シナリオにおける撮影進行を表わす撮影進行情報に基づき、次に撮影すべき被写体を決定する決定手段と、決定手段により決定された撮影すべき被写体をユーザに指示する撮影被写体指示手段と、指示に従って撮影が行われると、撮影された被写体を撮影済みとして撮影進行情報を更新する第1更新手段と、第1更新手段により更新された撮影進行情報を外部装置へ送信する通信手段と、外部装置から更新された撮影進行情報を受信し、更新された撮影進行情報に基づき撮影進行情報を更新する第2更新手段とを備えることを特徴とする。
本発明の構成をとることで、複数のカメラで撮影を行う場合に、被写体の撮り忘れや同じ被写体の不必要な撮影を防ぐことができる。
実施形態で共通に用いる撮影システムの全体構成を示す図である。 図1のシステムにおけるPCと各カメラに関する共通内部ブロックを示す図である。 実施形態1における撮影処理手順のフローチャートの例を示す図である。 生成された撮影シナリオの例を示す図である。 シナリオの撮影進行情報の例を示す図である。 シナリオの撮影指示情報の例を示す図である。 図6の撮影指示情報の概要を示す図である。 撮影情報に関する実際のデータ構造の例を示す図である。 未撮影の被写体を選択し撮影を進行する場合の撮影指示情報を表示する方法についての処理フローを示す図である。 実施形態2における処理フローの例を示す図である。 カメラIDを含む撮影指示情報の例を示す図である。 実施形態2における撮影指示情報の表示例を示す図である。 実施形態3における処理フローの例を示す図である。 実施形態3における撮影指示情報の更新例を示す図である。 実施形態4における撮影指示情報を示す図である。 実施形態5における処理フローの例を示す図である。 撮影シナリオをソートする方法を示す図である。 撮影シナリオにおいて、使用機材や撮影モードとの関係を示す図である。 被写体優先モードでソートした結果を示す図である。 被写体優先モードでソートした結果の例を示す図である。
<実施形態1>
以下、図を用いて本発明を具体的に説明する。
図1に示すように、この画像処理システムは、ネットワーク104による無線通信機能を有している。ネットワーク104の複数のアクセスポイントを通じて、ホストであるパーソナルコンピュータ(以下「PC」と呼ぶ)101とデバイスである複数のデジタルカメラ102〜103が接続され、無線通信を行うことができる。図2は、図1のシステムを構成するPC101やデジタルカメラ102〜103の個々機器に関する共通内部ブロックを示す図である。CPU201は、システム全体の動作をコントロールし、RAMなどの1次記憶202に格納されたプログラムの実行などを行う。1次記憶202はメモリであり、ROMやハードディスクなどの2次記憶203に記憶されたプログラムなどを読み込んで格納する。一般に1次記憶の容量は2次記憶の容量より小さく、1次記憶に格納しきれないプログラムやデータなどは2次記憶に格納される。また、電源がオフになっても記憶する必要があるようなデータなども2次記憶に格納される。本実施形態では、処理手順を実現するようなプログラムは、2次記憶203に格納され、プログラム実行時に1次記憶202に読み込まれ、CPU201により実行される。尚、後述する各動作は、ROM等のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納されたコンピュータプログラムをCPU201が実行することにより実行される。
入力デバイス204とは、例えばPC101の場合、マウスやキーボードであり、デジタルカメラ102〜103の場合、タッチパネルデバイスやボタンなどがこれに該当する。入力デバイス204は、プログラムなどに割り込み信号を送ったりするために用いられる。出力デバイス205とは、例えば液晶パネルや外部モニタやプリンタなどがこれに該当する。
カメラなどの撮影デバイス206は、撮影レンズを介して入射した被写体光を受光して撮像信号に変換して出力する撮像素子を含む。また、撮像素子から出力された撮像信号を画像データに変換して出力するA/D変換部、A/D変換部の出力した画像データを記憶する記憶部も備える。撮影デバイス206で撮影された画像は、直接又は間接的に1次記憶装置や2次記憶装置へ読み込まれる。
図3は、実施形態1における撮影処理手順のフローチャートの例を示すものである。実施形態1においては、フォトアルバムを作成する際にどのシーンでどの被写体を撮影するかを決定するシナリオに関するプログラムを生成し、このシナリオを複数のカメラが共有する。このシナリオに従って各カメラは撮影を行う。撮影を行うと、カメラの第3通信手段は、シナリオの撮影進行情報を更新し、更新結果をPC101へ送信し、第2通信手段であるPC101の通信部207のはネットワークを通じて全カメラに更新情報を送信することで、更新情報が共有される。そして、更新情報を受信したカメラは、撮影進行情報を更新情報に基づき更新する。
実施形態1では、シナリオは被写体の撮影をどのカメラにより行うかについては指定しない。従って、どのカメラでもシナリオにおける被写体を時間的に早く撮影すると、その撮影がシナリオに基づく撮影となり、次の被写体の撮影へ移る。またシナリオのプログラムは、その進行に合わせ、次の被写体の撮影を指示するために、撮影指示を各カメラに順次設定、表示する機能を有している。ユーザは、その撮影指示の表示を見てカメラで撮影を行う。以下にその処理をフローチャートにつき説明する。
S301において、最初にPC101において、フォトアルバムを作成する際にどのシーンでどの被写体を撮影するかを決定する全体のシナリオを生成する。PC101は、撮影シナリオ生成手段を有する。図4は、この生成された撮影シナリオの一例を示す。撮影シナリオは、実施形態1では、一般にネットワークを構成するPC101で生成する。このPC101は、被写体が撮影されていくその進行を示す撮影進行情報を生成する手段を有する。
一般に、フォトアルバム制作の対象として需要の多い結婚式、披露宴、運動会、入学式、卒業式などは進行表によって、シーンが時間と共に移り、シーン内の重要な撮影ポイントで撮影が行われることが多い。このシーンは、時間や場所の推移、その他の進行表に基づいた場面展開である場合もある。
図4の例は、結婚披露宴のアルバム作成を目的とした場合の撮影シナリオを示し、シーン(1)披露宴前、シーン(2)新婦の披露宴会場入場、シーン(3)披露宴会開始シーン等において撮影する被写体を列記したものである。更に、各シーンの被写体にはそれぞれ識別番号(ID)がふられる。この識別番号は、連携したデジタルカメラ102〜103において撮影指示情報を共有する番号として用いられる。
S302において、第1通信手段であるPC101の通信部207は、ネットワーク104を介して前のステップにおいて作成した撮影シナリオのデータを、連携する全てのデジタルカメラ102〜103に転送する。デジタルカメラ102〜103の中の通信部207は、転送されたシナリオのデータを受信し、1次記憶202あるいは2次記憶203に、そのシナリオを保存する。S303において、デジタルカメラ102〜103のCPU201は、1次記憶202または2次記憶203に保存された撮影シナリオ、撮影進行情報のデータを解釈し、次の撮影すべき被写体を決定する。
S304において、カメラのCPU201は、通信部207が他のカメラから新たな撮影進行情報を受信したか否かを判断する。新たな撮影進行情報を受信していない場合は、新たな撮影が行われていないので、S306へ移る。新たな撮影が行われている場合は、撮影が行われたカメラからPC101経由で送信された、更新撮影進行情報をカメラの通信部207が受信する。この場合は、S305へ移る。S305において、カメラの第2更新手段は、受信した更新撮影進行情報に基づき、自身のカメラに保管された撮影指示を更新する。ここで、撮影進行情報と撮影指示の具体的な例について説明する。
図5は、シナリオの撮影進行情報の例を示し、図6は、シナリオの撮影指示の例を示す。カメラに転送された図4に示す撮影シナリオデータには、図5に示す撮影進行情報が付加される。この撮影進行情報は、各々のカメラが撮影を実施していく際の撮影進行状況を理解するためのものである。すなわち、撮影がどこまで進行したかを知るには、図6に示す撮影進行フラグで判断する。この例では、ID001〜ID004までの撮影進行フラグがオンであり、ここまで撮影が行われたことを示す。撮影フラグがオフの場合は、まだそのIDに対応する被写体が未撮影であることを示す。
従って、図4の撮影シナリオに、図5の撮影進行情報(IDに対する撮影進行フラグ)が付加され、その結果をまとめたものが、図6に示す撮影指示情報となる。この図6は、カメラが撮影シナリオと撮影進行情報を受信し、その内容を理解した結果である。この図6を参照すると、ユーザは各シーンにおける被写体IDと被写体、そして撮影の進行状況が理解でき、次に撮影すべきIDとその被写体がわかる。もしカメラ102、103の中の1つのカメラのユーザが、あるIDの被写体の撮影を完了すると、そのカメラは撮影進行情報において対応するIDの撮影進行フラグをオンにする。また、他のカメラから更新された撮影進行情報を受信し、自身のカメラの撮影進行情報を更新する場合、更新撮影進行情報に対応した進行フラグがオンとなる。S306において、更新撮影進行情報を受信した場合は、カメラのCPU201は更新された撮影進行情報を解釈し、カメラの出力デバイス205である表示部に、次に撮影すべき被写体の指示を表示する。
図7(a)は、図6の撮影指示情報の一部を示すものである。いま、ID004まで撮影が進行していることを表す。シーン(1)の「披露宴前」で残された被写体は、破線角丸矩形部401中のID005とID006である。ここで、カメラがこの撮影進行情報を理解し次に撮影すべき被写体を表示部に表示する撮影被写体指示は、図7(b)の指示文402のように、ID番号順に「Dを撮影しなさい」であってもよい。また、図7(c)の指示文403のようにID番号順に限らず、シーンの残り被写体全てを次の撮影対象とした「D、Bを撮影しなさい」であってもよい。撮影被写体指示がID番号順ではない後者の場合、撮影者は撮影候補(D、B)の中から好きな方を先に撮影することができる。同様に、後者の被写体選択方法においては、次にどの被写体を撮影するかを認識する必要がある。そのため、図7(c)の指示文404のように、例えばユーザの画面タッチによるユーザインタフェースを使って選択する被写体を宣言しなければならない。前記被写体指示方法と、被写体選択方法についての詳細は本フローチャートの説明に続いて図8と図9を用いて述べる。
S307において、複数のデジタルカメラ102,103の任意のユーザにより撮影が行われる。ここでは、それぞれのデジタルカメラにおいて、自身のカメラにより撮影が行われたか否かを判断する。撮影が行われた場合は次のステップに進み、撮影がおこなわれていない場合はS307に戻って撮影が行われるまで待機する。S308において、自身のカメラで撮影が行われた場合、自身のカメラの第1更新手段は、該当IDと対応する撮影進行フラグをオンにすることで撮影進行情報を更新する。そして、更新された撮影進行情報はホストであるPC101へ送信され、PC101の通信部207は、他のデジタルカメラにネットワーク104を介してその更新した撮影進行情報を送信する。S309において、PC101のCPU201は、S301で作成した撮影シナリオが全て終了したか、あるいは撮影シナリオの進行途中で終了信号が発せられたか判定する。終了信号が発せられた場合は終了へ、継続の場合は、S304に戻る。
ここで、図3のフローチャートにおけるS306の「撮影指示情報の解釈」について図7と図8を用いて説明する。図7は、撮影指示情報の概要を示すものであった。これに対して、図8は実際のデータ構造を示すものである。シーン番号は変数 scene = 0, 1, 2, …で管理され、シーン毎の撮影対象である被写体が変数idで示される。図8の例ではidは全シーンの通し番号で表されている。また、被写体ID(id)に対する撮影進行状況を表す撮影進行フラグはフラグ配列で示される。初期値は未撮影を表す「0」値が入力され、撮影が済むと「0」値以外の数値が入力される。
図9は、未撮影の被写体を選択し撮影を進行する場合の撮影指示を表示する処理フローを示す。この図と図8の変数を用いて、S306における実際のカメラ内で処理する内容と撮影情報について説明する。S306においては、図3の処理フローからわかるように、現シーン番号と、現シーンの先頭idとは既知である。従って、まずS501とS502においては、シーンが更新されたときのみ、現シーン番号と、現シーンの先頭idをそれぞれ入力する処理が行われる。
S503において、未撮影の被写体ID(id)を記憶するための配列と配列のカウンターインデックス値を初期化する。S504においては、撮影進行フラグflag[id]が「0」であるか否かを判定する。「0」の場合はidが示す被写体は未撮影であるので、ステップ505に進む。「0」値以外の場合は、idが示す被写体のうち最低一枚が撮影済みであり、ステップ506に進む。S505において、未撮影の被写体ID(id)を記憶するための配列workにidを記憶する。更に、カウンターをインクリメントする。S506において、現在のシーンの被写体全てについて、S504とS505のフローを行ったか否かを判定する。もし行ったなら、S507へ移り、終わってなければ、S504へ戻る。S507において、カメラのCPU201は、未撮影の被写体ID(id)一覧をカメラの表示部に表示する。この表示はユーザインタフェースによるカメラの入力信号を受けて行ってもよい。
図4の撮影シナリオは、時間や場所の推移による複数のシーンを持ち、それぞれで撮影を完了させてから次のシーンの撮影に進む例であったが、シーンは複数であってもひとつであっても構わない。またシーンを跨いで撮影が可能である場合、撮影の進行は図4の撮影シナリオの順序で行われる必要はない。また、被写体ひとつについて撮影枚数は1枚でなくてもよい。この場合、撮影進行フラグのオン情報は撮影枚数であってもよい。更に、被写体は連携しているどのカメラから撮影されてもよい。あるいは、ひとつの被写体は連携している一台以上のカメラから撮影されればよい。
撮影の進行が前記撮影指示情報の順序に従わず、撮影したい被写体から撮影を進めていく場合、PC101のCPU201は、どの順序における被写体が撮影されたかを認識する必要がある。認識方法は認識用被写体パターンを画像処理装置に備えられた入力装置から入力し保存しておき、画像処理装置に予め備えられた被写体認識手段を用いて、撮影された被写体を認識する方法をとっても良い。
また、実施形態1では、PC101により撮影シナリオと撮影進行情報が生成された。しかし撮影シナリオや撮影進行情報は、各デジタルカメラ102、103において作成され、各デジタルカメラ102、103が撮影指示生成手段と進行情報生成手段を有することも可能である。またシナリオについては、カメラの工場出荷時に、複数の標準シナリオとしてカメラ内に記憶させておき、撮影時にユーザにより複数のシナリオから選択することで、シナリオを設定しても良い。また、メモリカードなどに記憶させて各カメラに入力しても良い。
以上のように、連携した複数のカメラで撮影指示情報を共有する本実施形態においては、撮影指示情報に記載の被写体の撮影進行情報を全てのカメラで把握することが可能である。従って被写体の撮影漏れを把握すること、および撮り忘れを防止することが可能になる。また、撮影済みのものを過剰に撮影することを防止することも可能になる。
<実施形態2>
実施形態1では、撮影指示情報にある被写体に対して、連携したカメラのうちどれかが撮影を行えば撮影進行フラグはオンになり、前記撮影進行フラグを共有することにより、撮影進行状況を把握することができた。しかし、どのカメラによって撮影が行われたかを知ることはできなかった。
実施形態2では、撮影済みの被写体の撮影進行フラグとして、撮影カメラIDを入力することによって、どのカメラがどのシーンの被写体を撮影したかを示す撮影カメラ情報を共有することができる。フォトアルバムの作成には、複数のカメラにより変化に富んだ撮影効果を生み出すことも大切になる。つまり、複数カメラを用い、変化に富んだ撮影効果で撮影された画像を配置すると、アルバムの価値を高めることができる。
図10は実施形態2における処理フローの例を示すものである。実施形態1と同様、図1と図2のシステムを用いて説明する。S601からS605までは、S301からS305の処理フローと同じであるので、ステップS606から説明する。
図11は、カメラIDを含む撮影指示情報の例を示す図である。実施形態2においては、連携したカメラにはカメラの識別情報IDが設定されているものとする。連携したカメラで共有する撮影進行フラグのオン情報の内容は、0以外の数値、撮影カメラIDとする。図11の例では、ID001の被写体はカメラID=C1で、ID002はカメラID=C2で、ID003はカメラID=C2でID=004はカメラID=C3で撮影されており、ID005以降の被写体は未撮影であることを示す。
S606において、前記カメラの出力デバイス205である表示部より、撮影指示情報を表示する。図12は、実施形態2における撮影指示情報の例を示す。図11によるとシーン(1)「披露宴前」で残された被写体はID005とID006である。カメラの表示部には、図12(a)の指示文702および(b)の指示文706のように残りの被写体の撮影指示が表示される。また、参照文704のように今後の撮影指示情報を確認するユーザインタフェース(以下「UI」と言う)を表示するようにしても構わない。このUIは、例えばボタンやタッチパネルにより選択できる。
また、いま撮影された被写体がID004だとすると、被写体と対応付けID004を撮影したカメラ情報がカメラの表示部に表示される。例えば、図12(a)の結果表示文701、あるいは図12(b)の結果表示文705である。結果表示文705の場合、本実施例で用いた連携する複数のカメラには予め撮影進行フラグのIDと参照するための複数のカメラ機種名とが登録されている。また参照文703や参照文707は撮影済みの情報を確認するためのUIを示す。このUIは、例えばボタンやタッチパネルにより選択できる。更に、指示文706のように、図11の撮影指示情報の順序ではなく、残りの被写体から選択して撮影するよう指示されている場合、どの被写体を選択するか認識させる必要がある。従って、選択文708のような被写体を宣言するUIから被写体を選ぶ。あるいは、被写体認識によって自動的に被写体を認識しても構わない。
S607において、自身のカメラにより撮影が行われたかどうかを判断する。行われた場合はS608に進み、撮影が行われていない場合は、ステップ607に戻る。S608において、自身のカメラで撮影が行われた場合、CPU201は該当IDの撮影進行フラグにカメラIDを入力して、撮影進行情報を更新し、通信部207はその更新情報をPC101へ送信する。そしてPC101の送信部207は、他のカメラにネットワーク104を介してその更新情報を送信する。S609において、PC101のCPU201は、S601で作成した撮影シナリオが全て終了したか、あるいは撮影シナリオの進行途中で終了信号が発せられたか判定する。終了信号が発せられた場合は終了へ、継続の場合は、S604に戻る。
撮影進行フラグは、「0」値以外のカメラIDでもよいが、カメラ情報を示す番号であってもよい。この場合、連携するカメラに予め前記カメラ情報とカメラ情報を参照するための番号を登録する。以上説明したように、実施形態2では、撮影済みの被写体の撮影進行フラグとして、撮影カメラIDを入力することによって、連携した全てのカメラで、どのカメラで撮影されたかを示す撮影カメラ情報を共有することができる。
このように、フォトアルバムの作成には、複数のカメラにより変化に富んだ撮影効果を生み出すことも大切である。つまり、実施形態2の構成により複数のカメラを用い、変化に富んだ撮影効果で撮影された画像を配置すると、アルバムの価値を高めることができる。
<実施形態3>
実施形態1および実施形態2においては、被写体IDに対して撮影進行フラグをオンにし、連携した複数のカメラで共有することによって、撮影の進行状況および撮影カメラを把握することができた。実施形態3においては、撮影指示に撮影最低枚数を指定する。更に、撮影進行フラグに撮影枚数を入力して複数カメラで共有する。撮影枚数を指示することによって、被写体に対し異なる撮影方法で撮影を実施したり、更により良い撮影を試したりすることが可能になる。また、前記撮影枚数を共有することによって前記要求されている撮影最低枚数のうち、何枚が撮影済みかを把握することができる。
図13は、実施形態3における処理フローの例を示す。他の実施形態と同様、図1と図2のシステム図を用いて説明する。S801において、初めにPC101においてフォトアルバムを作成する際にどのシーンでどの被写体を最低何枚撮影するかを含めた全体のシナリオを作成する。S802において、PC101のCPU201は、ネットワーク104を介して、前のステップにおいて作成した撮影シナリオのデータを、連携する全てのデジタルカメラ102〜103に転送する。デジタルカメラ102〜103の中の通信部207は、転送されたシナリオのデータを受信し、1次記憶202あるいは2次記憶203に、そのシナリオを保存する。
S803において、デジタルカメラ102〜103のCPU201は、1次記憶202または2次記憶203に保存された撮影シナリオおよび撮影進行情報のデータを解釈し、次に撮影すべき被写体を認識する。この撮影シナリオのデータには、各シーンにおける被写体の撮影最低枚数が指定情報として指定されている。S804において、カメラのCPU201は、通信部207が他のカメラから新たな撮影進行情報を受信したか否かを判断する。新たな撮影が行われていない場合には、撮影は進行していないので、S806へ移る。新たな撮影が行われている場合は、撮影が行われたカメラからPC101経由で送信された、更新撮影進行情報をカメラの通信部207が受信する。この場合は、S805へ移る。
S805において、カメラの通信部207は、受信した更新撮影進行情報に基づき、IDの撮影進行フラグをインクリメントすることで自身のカメラの撮影進行情報を更新する。すなわち、自身のカメラにおいて撮影がおこなわれた場合は、該当被写体IDの撮影進行フラグをインクリメントし、撮影進行情報を更新する。
図14は、実施形態3におけるカメラ内の撮影指示情報の更新例を示す。この図を用いて撮影指示情報の更新方法を説明する。実施形態3においては、各被写体にそれぞれ最低撮影枚数が指定されている。被写体IDに対する最低撮影枚数は図11に示すようにmin_photo[ID]で表される。図14の撮影進行フラグは、被写体IDに対してflag_photo[ID]で表される。撮影進行フラグの初期値は「0」値である。自身のカメラで被写体IDに対して撮影が行われた場合、flag_photo[ID]をひとつインクリメントする。また、他のカメラから撮影進行情報(被写体ID)を受信した場合、flag_photo[ID]をひとつインクリメントする。図14の例によると、ID0の被写体は最低撮影枚数3に対し、撮影が2枚行われていることを示す。
S806において、撮影進行情報を受信した場合、カメラのCPU201は、更新撮影進行情報に基づき、出力デバイス205である表示部に次二撮影すべき被写体の撮影指示を表示する。S807において、自身のカメラにより撮影が行われたか否かを判断する。撮影が行われた場合はS808に進み、撮影がおこなわれていない場合はS807に戻る。
S808において、自身のカメラで撮影が行われた場合、CPU201は該当IDの撮影進行フラグにカメラIDを入力し、この撮影により撮影された枚数を含めた更新情報を通信部207によりPC101へ送信する。PC101の通信部207は、ネットワーク104を介して他のカメラにこの情報を送信する。S809において、PC101のCPU201は、ステップ801で作成した撮影シナリオが全て終了したか、あるいは撮影シナリオの進行途中で終了信号が発せられたか判定する。終了信号が発せられた場合は終了へ。継続の場合は、ステップ804に戻る。
撮影指示情報の記載内容は、各被写体に対する最低枚数ではなく、最高枚数でもよい。撮影指示情報記載の撮影被写体に対する最低撮影枚数に達した場合は、カメラに表示しないように設定しても構わない。あるいは、最低枚数以上に撮影を続行したい場合は、引き続き表示しても構わない。
以上のように、本実施形態において前記撮影枚数の指示により、同一被写体に対し異なる撮影方法で撮影を実施することによって更に変化に富む撮影や、より良い撮影が可能になる。また、各カメラが撮影枚数を共有することにより、指示されている撮影最低枚数のうち何枚が撮影済みかを把握することができるので、撮影進行における判断補助となる。また、複数の撮影を実施することにより、もし一枚撮影がピントぼけなど失敗に終わった場合にも他の撮影画像によるバックアップが可能となる。
<実施形態4>
実施形態3においては、撮影シナリオに含めて被写体の最低撮影枚数を指定した。これにより、各カメラは被写体の最低撮影枚数と残りの撮影枚数、あるいは最低撮影枚数に対する撮影進行状況を把握することができた。実施形態4では、撮影シナリオとして、更に被写体に対して特定の撮影機能を有するカメラ(撮影機材)を指定し、各カメラのユーザは、被写体情報と特定の撮影機能を有するカメラがどのように指定されているかを示す指定情報を把握できる。これによって、特定のカメラの持つ特有の撮影機能を生かした撮影が実現できる。また、表示された被写体を撮影するように指定されたカメラは、迷うことなく撮影を行えるので、撮影に遅延が生じない効果もある。
本実施形態のおける代表的なフローは、実施形態3の図13のフローと同様である。本実施形態の撮影指示情報の内容は、図13のフローで扱う実施形態3における撮影指示情報の内容と異なる。
図15は、実施形態4におけるカメラ内にある撮影指示情報を示す。図15に示すように、撮影指示情報において、各被写体にそれぞれ撮影機材や撮影設定である撮影モードが指示されている。例えば、シーン(1)「披露宴前」における被写体ID001の被写体A(新婦)は、C0:標準撮影用カメラ1を用い、ポートレート用撮影モードで撮影するよう指定されている。また同被写体ID001の撮影進行フラグが「0」の場合は未撮影を示し、「0」以外の数値が入力されている場合は、一枚以上の撮影が行われたことを示す。
本実施形態では、カメラの表示部は、自身のカメラが次に撮影する撮影機材に指定されているとき、その指定情報に基づき撮影機材に指定されている旨の撮影指示を示す画像表示と、撮影する撮影モードの表示を行い。ユーザに通知する。他にも撮影指示として、例えば、点滅信号やサウンド鳴音や震動等を発することでユーザへ通知しても良い。また撮影指示情報に指定された撮影機材や撮影モード以外で撮影した場合は、オプションとして、カメラ側で、撮影モード以外の撮影について、撮影進行フラグに記録するようにしても構わない。
以上説明したように、本実施形態では、撮影の指示として撮影機材や撮影モードを表示し、撮影機材から信号を発信する。これにより、撮影の場において撮影機材を選択することにより撮影指示を行う必要がなくなり、瞬時に機材を選択して撮影に間に合わせることが可能となる。
<実施形態5>
図16は、実施形態5における代表的なフローを示す図である。本実施形態のフローと実施形態4の図13のフローとの差異は、S902で示される撮影シナリオをPCにおいてソートするステップにある。それ以外のステップは、実施形態4と同じである。
図17に、撮影シナリオにおけるソート方法の例の詳細を示す。S902における撮影シナリオのソート方法を、図17で詳細に説明する。また、S901で作成した撮影シナリオは、図18に示すとおりとする。図18は、S902でソートされた撮影シナリオにおいて、使用機材や撮影モードとの関係を示す図である。図19は、S902でソートされた撮影シナリオにおいて、被写体優先モードでソートした場合の図である。
図17のS1001において、撮影シナリオにあるシーン変数(Scene)をゼロリセットする。S1002の優先モードの判定チャートにおいては、予め指示される優先モードを判定する。すなわち、被写体を連続するようにソートする「被写体優先モード」か、あるいは撮影機材を連続してソートする「撮影機材優先モード」か、を判定する。もし判定が「被写体優先モード」ならば、S1003において、被写体が連続するように図18をソートし直す。
図19は、被写体優先モードでソートした結果である。すなわち、破線角丸矩形801や802で囲まれた部分以下の並びに見られるように被写体が連続するようにソートされる。このとき、図19の被写体IDは撮影指示情報のリストの降順に振り直してよい。
S1004において、撮影機材が連続するよう図18をソートし直す。図20は、被写体優先モードでソートした結果の例である。すなわち、破線角丸矩形901や902、903で囲まれた部分以下の並びに見られるように、同じ撮影機材が連続するようにソートされる。また、図20の被写体IDは、撮影指示情報の表の降順に振り直してよい。S1005において、シーン変数(Scene)をインクリメントする。S1006においては、終了判定を行い、終了の場合は終了し、終了でない場合は、続けてソートを繰り返すため、S1002へ戻る。
上記の説明においては、シーン毎にソートの優先モードを判定してソートを行ったが、全シーンを通して同じ優先モードでソートしても構わない。このように実施形態5では、優先モードによってソートした撮影シナリオに基づき、撮影進行情報を理解することで、同じ被写体を連続して撮影したり、同じ機材を連続して使用して撮影を行ったりすることが可能となる。この動作により、異なる被写体を撮影する複雑さや撮影機材を持ち換える煩雑さを防止することや、撮影効率の向上や撮影ミスの防止を図ることも可能となる。
<その他の実施例>
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (10)

  1. 撮影すべき複数の被写体と該被写体を撮影すべきシーンとを指定する撮影シナリオと当該撮影シナリオにおける撮影進行を表わす撮影進行情報に基づき、次に撮影すべき被写体を決定する決定手段と、
    前記決定手段により決定された撮影すべき被写体をユーザに指示する撮影被写体指示手段と、
    前記指示に従って撮影が行われると、当該撮影された被写体を撮影済みとして前記撮影進行情報を更新する第1更新手段と、
    前記第1更新手段により更新された撮影進行情報を外部装置へ送信する通信手段と、
    前記更新された撮影進行情報を収集し、該収集した撮影進行情報に基づき新たに更新された撮影進行情報を前記外部装置から受信し、該新たに更新された撮影進行情報を撮影進行情報として更新する第2更新手段と
    を備えることを特徴とする撮影装置。
  2. 前記第1更新手段は、更に前記撮影進行情報において前記撮影済みとした被写体に対応付けて前記撮影装置の識別情報を前記撮影進行情報に記録することを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
  3. 前記撮影シナリオは、前記撮影すべき複数の被写体の各々に対して撮影枚数を指示する指定情報を含み、
    前記第1更新手段は、更に撮影進行情報において前記撮影済みとした被写体に対応付けて記録されている撮影の枚数を更新する
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
  4. 前記撮影シナリオは、前記撮影すべき複数の被写体の各々に対して使用すべき撮影装置を指定する指定情報を含み、
    前記撮影被写体指示手段は、前記決定手段で決定された撮影すべき被写体に関する前記指定情報によって指定されている撮影装置が自身であった場合に、その旨をユーザに通知する通知手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
  5. コンピュータと複数の撮影装置がネットワークにより接続された画像処理システムであって、
    前記コンピュータは、
    撮影すべき複数の被写体と撮影すべきシーンとを指定する撮影シナリオを生成する生成手段と、
    前記撮影シナリオを前記ネットワークを介して、前記複数の撮影装置の各々に送信する第1通信手段と、
    前記複数の撮影装置の1つから、前記ネットワークを介して、前記撮影シナリオにおける撮影の進行を示す撮影進行情報を受信し、前記コンピュータにより更新された前記撮影進行情報を前記ネットワークを介して、前記複数の撮影装置の各々に送信する第2通信手段とを備え、
    前記複数の撮影装置の各々は、
    前記第1通信手段により送信された前記撮影シナリオと前記撮影進行情報に基づき、次に撮影すべき被写体を決定する決定手段と、
    前記決定手段により決定された撮影すべき被写体を指示する撮影被写体指示手段と、
    前記指示に従って撮影が行われると、当該撮影された被写体を撮影済みとして前記撮影進行情報を更新する第1更新手段と、
    前記第1更新手段により更新された撮影進行情報を前記コンピュータへ前記ネットワークを介して送信する第3通信手段と、
    前記第2通信手段により送信された前記更新された撮影進行情報に基づいて、前記決定手段で用いる前記撮影進行情報を更新する第2更新手段と
    を備えることを特徴とする画像処理システム。
  6. 前記コンピュータの前記生成手段は、前記撮影すべき複数の被写体の撮影する順序の指定を、被写体ごとにまとめて指定するか、または前記複数の撮影装置の中から選択された撮影装置ごとにまとめて指定するように前記撮影シナリオを生成することを特徴とする請求項5に記載の画像処理システム。
  7. 前記コンピュータの前記生成手段により生成された前記撮影シナリオは、前記撮影すべき複数の被写体の各々に対して前記複数の撮影装置の中から選択された撮影装置と該複数の被写体の各々に対して設定する撮影モードに関する指定情報を含み、
    前記撮影被写体指示手段は、前記決定手段で決定された撮影すべき被写体に関する前記指定情報によって指定されている撮影装置が自身であった場合に、その旨をユーザに通知することを特徴とする請求項5に記載の画像処理システム。
  8. 更に前記撮影被写体指示手段は、前記決定手段で決定された撮影すべき被写体に関する前記指定情報によって指定されている撮影装置が自身であった場合に、前記撮影モードを表示し、点滅信号、サウンド鳴音または震動により、当該撮影装置が指定されていることをユーザに知らせることを特徴とする請求項7に記載の画像処理システム。
  9. 受信手段が、撮影すべき複数の被写体と該被写体を撮影すべきシーンとを指定する撮影シナリオと当該撮影シナリオの撮影進行情報を外部装置から受信する受信工程と、
    決定手段が、前記撮影進行情報を理解し次に撮影すべき被写体を決定する決定工程と、
    撮影被写体指示手段が、前記決定された撮影すべき被写体をユーザに指示する撮影被写体指示工程と、
    第1更新手段が、前記指示に従って撮影が行われると、当該撮影された被写体を撮影済みとして前記撮影進行情報を更新する第1更新工程と、
    通信手段が、前記更新された撮影進行情報を前記外部装置へ送信する通信工程と、
    前記外部装置が前記更新された撮影進行情報を収集し、該収集した撮影進行情報に基づき送信した新たな更新撮影進行情報を第2更新手段が受信し、該新たな更新撮影進行情報を前記撮影進行情報として更新する第2更新工程と
    を備える撮影方法。
  10. 請求項9に記載された撮影方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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