JP2011023602A - 太陽電池モジュール、及び、施工方法 - Google Patents

太陽電池モジュール、及び、施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】受光側となる外面が汚染され難い太陽電池モジュール、及び、施工方法を提供する。
【解決手段】太陽電池セルと、前記太陽電池セルの受光面側を覆う樹脂製の表面保護部材と、前記太陽電池セルを被覆するとともに前記表面保護部材と前記太陽電池セルとを接着する接着剤と、を有し、前記表面保護部材の前記太陽電池セルとは反対側に、汚れを防止するための低汚染化塗料が塗装されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、太陽電池モジュール、及び、施工方法に関する。
太陽電池モジュールの一例として、太陽電池素子(セル)が設けられている補強板と透光フィルムとの間にエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)が充填された太陽電池モジュールが知られている(例えば、特許文献1参照)。このような太陽電池モジュールの中には、屋根や外壁材などに取り付けられるものがある。
特許第3752861号明細書
上記太陽電池モジュールのように、太陽電池モジュールが屋外に設置された場合には、風雨や埃などにより外面が汚れ易く、外面が汚れた場合には、汚れにより光が遮られることにより発電効率が低下する虞があるという課題がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、受光側となる外面が汚染され難い太陽電池モジュール、及び、施工方法を提供することにある。
かかる目的を達成するために本発明の太陽電池モジュールは、太陽電池セルと、前記太陽電池セルの受光面側を覆う樹脂製の表面保護部材と、前記太陽電池セルを被覆するとともに前記表面保護部材と前記太陽電池セルとを接着する接着剤と、を有し、前記表面保護部材の前記太陽電池セルとは反対側に、汚れを防止するための低汚染化塗料が塗装されていることを特徴とする太陽電池モジュールである。
このような太陽電池モジュールによれば、太陽電池セルの受光面側を覆う樹脂製の表面保護部材の太陽電池セルとは反対側に低汚染化塗料が塗装されているので、表面保護部材は汚染され難い。このため、太陽電池モジュールの最外表面が汚れのない状態が保たれ、太陽電池セルに対する光透過性が高い状態に維持されるので、効率良く発電することが可能な状態を維持することが可能である。
かかる太陽電池モジュールであって、前記低汚染化塗料には、一般式Si(OR)(式中、Rは互いに同一でも異なってもよく、水素原子または炭素数1〜5のアルキル基を示す。)で表される化合物またはその部分縮合物と、樹脂とを含有することが望ましい。
このような太陽電池モジュールによれば、塗装された低汚染化塗料の塗膜表面には一般式Si(OR)で表される化合物またはその部分縮合物が移行して層を形成しており、形成された層は空気中の水分や雨水により加水分解されて表面が親水化される。このため、表面に付着した汚れと塗膜との間に水分が入り込み、水分により浮かされた汚れを流し落とすことが可能である。よって、太陽電池モジュールの最外表面を汚れ難い状態に維持することが可能である。
かかる太陽電池モジュールであって、前記樹脂は、フッ素系樹脂であることが望ましい。
太陽電池モジュールは、屋外に設置されて日光に直接晒されることはもちろん、雨や風にも晒されるので、太陽電池モジュールの最外表面に塗装される低汚染化塗料に耐候性に優れたフッ素系樹脂が含まれていることにより、耐侯性に優れた太陽電池モジュールを提供することが可能である。また、太陽電池モジュールの最外表面がフッ素樹脂にてコーティングされているので、表面が傷つき難い太陽電池モジュールを提供することが可能である。このため、太陽電池モジュールの表面が傷つくことによる、太陽電池セルに到達する光の損失が生じ難いので、発電効率の低下を抑えることが可能である。
また、表面保護部材の太陽電池セルとは反対側に塗装されている低汚染化塗料がフッ素系樹脂を含んでいるので、低汚染化塗料より太陽電池セル側の部材はフッ素系樹脂が有する耐候性により保護される。このため表面保護部材等には耐候性が要求されないので、安価な樹脂にて表面保護部材等を構成することにより、高い発電効率を有する安価な太陽電池モジュールを提供することが可能である。
かかる太陽電池モジュールであって、前記太陽電池セルは、熱線の波長より短い波長領域の光に対して、前記熱線より光電感度が高く、前記低汚染化塗料は、前記熱線の透過率が前記熱線の波長より短い波長の光の透過率より低い熱線低透過材を含有することが望ましい。
このような太陽電池モジュールによれば、太陽電池セルの受光面側に設けられた表面保護部材の、太陽電池セルとは反対側に塗装された、熱線低透過材が含有された低汚染化塗料による塗膜は、熱線に対する透過率が熱線の波長より短い波長の光の透過率より低いので、太陽電池セル及び表面保護部材等に到達する熱線を低減することが可能である。このため、太陽電池セルの受光面側に設けられている表面保護部材より外側にて、太陽電池セル側への熱線の進入を抑えるので、熱線による太陽電池セル及び表面保護部材等の温度上昇を抑えることが可能であり、太陽電池セルの温度上昇による光電変換効率の低下を抑えることが可能である。
また、熱線低透過材が含有された低汚染化塗料が透過し難いのは熱線であり、太陽電池セルの光電感度が高い、熱線の波長より短い波長領域の光は低汚染化塗料の塗膜を透過して太陽電池セルに到達する。このため、太陽電池セル等の温度上昇を抑えることにより光電変換効率の低下を抑えつつ、低汚染化塗料の塗膜を透過した、熱線の波長より短い波長領域の光により効率良く発電することが可能である。また、低汚染化塗料が塗装された太陽電池モジュールは熱線が透過し難いので、当該太陽電池モジュールが備えられた部位、例えば、屋根や外壁などの温度上昇も抑えることが可能であり、ヒートアイランド対策及び省エネルギーに寄与することが可能である。
かかる太陽電池モジュールであって、前記太陽電池セルは、熱線の波長より短い波長領域の光に対して、前記熱線より光電感度が高く、前記表面保護部材の表面には、前記熱線の透過率が前記熱線の波長より短い波長の光の透過率より低い熱線低透過層が設けられていることとしても良い。
このような太陽電池モジュールによれば、太陽電池セルの受光面側に設けられた表面保護部材の表面に設けられている熱線低透過層は、熱線に対する透過率が熱線の波長より短い波長の光の透過率より低いので、太陽電池セルに到達する熱線を低減することが可能である。このため、太陽電池セルの外側にある表面保護部材にて、太陽電池セル側への熱線の進入を抑えるので、熱線による太陽電池セルの温度上昇を抑えることが可能であり、太陽電池セルの温度上昇による光電変換効率の低下を抑えることが可能である。
また、熱線低透過層が透過し難いのは熱線であり、太陽電池セルの光電感度が高い、熱線の波長より短い波長領域の光は熱線低透過層を透過して太陽電池セルに到達する。このため、太陽電池セル等の温度上昇を抑えることにより光電変換効率の低下を抑えつつ、熱線低透過層を透過した、熱線の波長より短い波長領域の光により効率良く発電することが可能である。また、熱線低透過層が設けられた太陽電池モジュールは熱線が透過し難いので、当該太陽電池モジュールが備えられた部位、例えば、屋根や外壁などの温度上昇も低減することが可能であり、ヒートアイランド対策及び省エネルギーに寄与することが可能である。
かかる太陽電池モジュールであって、前記熱線低透過層は、前記表面保護部材の前記太陽電池セル側の前記表面に設けられていることが望ましい。
このような太陽電池モジュールによれば、熱線に対する透過率が熱線の波長より短い波長の光の透過率より低い熱線低透過層が表面保護部材の太陽電池セル側の表面に設けられているので、表面保護部材より太陽電池セル側に到達する熱線を低減することが可能である。このため、少なくとも太陽電池セル側への熱線の進入が低減されるので、熱線による太陽電池セルの温度上昇が抑えられ、太陽電池セルの温度上昇による光電変換効率の低下を抑えることが可能である。
かかる太陽電池モジュールであって、前記熱線低透過層は、前記表面保護部材の前記太陽電池セルとは反対側の前記表面に備えられていることとしても良い。
このような太陽電池モジュールによれば、熱線に対する透過率が熱線の波長より短い波長の光の透過率より低い熱線低透過層が表面保護部材の太陽電池セルとは反対側の表面に設けられているので、表面保護部材及び表面保護部材の太陽電池セル側に進入する熱線を低減することが可能である。このため、太陽電池セルからより離れた位置にて熱線の進入を抑えるので、熱線による太陽電池セルの温度上昇をより抑えることが可能であり、太陽電池セルの温度上昇による光電変換効率の低下をより抑えることが可能である。
かかる太陽電池モジュールであって、前記太陽電池セルは、熱線の波長より短い波長領域の光に対して、前記熱線より光電感度が高く、前記表面保護部材は、前記熱線の透過率が前記熱線の波長より短い波長の光の透過率より低い熱線低透過材を含有することとしても良い。
このような太陽電池モジュールによれば、太陽電池セルの受光面側を覆う表面保護部材に熱線低透過材が含有されているので、太陽電池セルに到達する熱線を低減することが可能である。このため、太陽電池セルの外側にある表面保護部材にて熱線の進入を抑えるので、熱線による太陽電池セルの温度上昇を抑えることが可能であり、太陽電池セルの温度上昇による光電変換効率の低下を抑えることが可能である。
また、熱線低透過材が含有された表面保護部材が透過し難いのは熱線であり、太陽電池セルの光電感度が高い、熱線の波長より短い波長領域の光は熱線低透過材が含有された表面保護部材を透過して太陽電池セルに到達する。このため、太陽電池セル等の温度上昇を抑えることにより光電変換効率の低下を抑えつつ、熱線低透過材が含有された表面保護部材を透過した、熱線の波長より短い波長領域の光により効率良く発電することが可能である。また、熱線低透過材が含有された表面保護部材が設けられた太陽電池モジュールは熱線が透過し難いので、当該太陽電池モジュールが備えられた部位、例えば、屋根や外壁などの温度上昇も低減することが可能であり、ヒートアイランド対策及び省エネルギーに寄与することが可能である。
また、上記太陽電池モジュールを、建物の外装部に備えるための工程を有することを特徴とする施工方法である。
このような施工方法によれば、低汚染化塗料が塗装されて表面に低汚染化塗料の塗膜が形成された太陽電池モジュールが建物の外装部に備えられるので、最外表面の汚れを抑えて効率良く発電することが可能な太陽電池モジュールを容易に備えることが可能である。また、太陽電池モジュールが有する低汚染化塗料の塗膜により建物の外装部の汚染をも抑えることが可能な建物を容易に施工することが可能である。
本発明によれば、受光側となる外面が汚染され難い太陽電池モジュール、及び、施工方法を提供することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る太陽電池モジュールの構成を示す断面の模式図である。 本発明の第2実施形態に係る太陽電池モジュールの構成を示す断面の模式図である。 本発明の第3実施形態に係る太陽電池モジュールの構成を示す断面の模式図である。 本発明の第4実施形態に係る太陽電池モジュールの構成を示す断面の模式図である。 本発明の第4実施形態の第1変形例に係る太陽電池モジュールの構成を示す断面の模式図である。 本発明の第4実施形態の第2変形例に係る太陽電池モジュールの構成を示す断面の模式図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る太陽電池モジュールの構成を示す断面の模式図である。
図1に示すように、本発明の第1実施形態に係る太陽電池モジュール10は、可撓性を有する太陽電池セル12と、太陽電池セル12の受光面12a側を覆い可撓性を有する表面保護部材としての表面保護シート14と、太陽電池セル12の反受光面側を覆い可撓性を有する裏面保護部材としての裏面保護シート16と、柔軟性を有し、表面保護シート14と裏面保護シート16との間にて太陽電池セル12を被覆するとともに、表面保護シート14、裏面保護シート16、及び、太陽電池セル12を接着する接着材としてのエチレン−酢酸ビニル重合体(EVA)樹脂18と、を有している。
太陽電池セル12は、薄い板状をなす光電変換素子であり、例えばシリコン等にて形成されて可撓性を有している。本太陽電池モジュール10は、複数の太陽電池セル12が平面状に接合されて一体に形成されている。
表面保護シート14は、たとえば、光透過性を有するポリエチレンテレフタレート(PET)にて形成され、厚さが20〜100μmのシートである。表面保護シート14の太陽電池セルとは反対側の面であり、太陽電池モジュール10の外面14bには、低汚染化塗料20が塗布されて塗膜が形成されている。
裏面保護シート16は、たとえば、表面保護シート14と同様にポリエチレンテレフタレート(PET)にて形成され、厚さが20〜100μmのシートであるが、必ずしも光透過性を有する必要はない。表面保護シート14の太陽電池セル12側の接着面14a及び表面保護シート14の反太陽電池セル12側の外面14bとには、表面処理としてコロナ放電処理が施されている。このコロナ放電処理により、接着面14a、16a及び表面保護シート14の外面14bの接着性が高められている。コロナ放電処理された接着面14a、16a及び外面14bは、トルエン等の溶剤を用いて脱脂処理されている。
エチレン−酢酸ビニル重合体(EVA)樹脂18は、高い光透過性を有するとともに柔軟性があり、弾性及び接着性にも優れている。このため、エチレン−酢酸ビニル重合体(EVA)樹脂18は、太陽電池セル12を保護するように被覆した状態にて、表面保護シート14と裏面保護シート16との間に介在されて、表面保護シート14、裏面保護シート16、及び、太陽電池セル12を接着している。
低汚染化塗料20は、基材となるフッ素系樹脂に、低汚染化剤として一般式Si(OR)(式中、Rは互いに同一でも異なってもよく、水素原子または炭素数1〜5のアルキル基を示す)で表されるシリケイト化合物が混合されている。
シリケイト化合物は、一般式中のRの炭素数が5を超えると、金属無機酸化物の微粒子21及び金属の微粒子21の熱線反射性能を維持する効果が低下する傾向がある。このため、Rの炭素数は1〜5であり、特に優れた熱線反射性能の維持効果を得るためには、Rが炭素数1または2のアルキル基であることが好ましい。さらに好ましいシリケイト化合物としては、テトラメトキシシラン、若しくはテトラエトキシシラン、またはそれらの部分縮合物が挙げられる。
また、シリケイト化合物は、シリカ分が20〜60wt%であることが好ましい。シリカ分が少なすぎると熱線反射性能を維持する効果が低下し、多すぎると貯蔵安定性を損なうため好ましくない。シリカ分とは、シリケイト化合物に対して、シリケイト化合物が100%加水分解縮合した場合に得られるシリカ(SiO)が占める割合である。
シリケイト化合物のフッ素系樹脂の固形分に対する含有量は、0.5〜60wt%であることが好ましく、2〜30wt%であることがより好ましい。これはシリケイト化合物の含有量が少なすぎると熱線反射性能を維持する効果が低下し、多すぎると泡、タレ、レベリングなどが発生して塗装性が劣る場合があるからである。
低汚染化塗料20は、シリケイト化合物が混合された状態であっても、高い光透過性を有している。
本実施形態の太陽電池モジュール10の製造方法は、まず、表面保護シート14の太陽電池セル12と反対側となる外面14b、及び、表面保護シート14と裏面保護シート16との太陽電池セル側となる接着面14a、16aに表面処理としてのコロナ放電処理及び脱脂処理を施す。
次に、コロナ放電処理及び脱脂処理を施した表面保護シート14の外面14bに低汚染化塗料20を塗布する。このとき、低汚染化塗料20の塗膜厚さは、0.1〜20μmであり、より好ましくは5〜20μmである。
そして、平面状に接合された複数の太陽電池セル12をエチレン−酢酸ビニル重合体(EVA)樹脂18にて被覆するとともに表面保護シート14の接着面14aと裏面保護シート16の接着面16aとの間に配置する。
その後、所定温度にて加熱しつつ、低汚染化塗料20が塗布された表面保護シート14、太陽電池セル12が被覆されたエチレン−酢酸ビニル重合体(EVA)樹脂18及び表面処理が施された裏面保護シート16をローラーにより圧着することにより、表面保護シート14と裏面保護シート16とを太陽電池セル12が被覆されたエチレン−酢酸ビニル重合体(EVA)樹脂にて接着する。このようにして、太陽電池モジュール10の受光面12a側の外面14bに低汚染化塗料20が塗装された太陽電池モジュール10が製造される。
本実施形態の太陽電池モジュール10の施工方法は、低汚染化塗料20が塗布された太陽電池モジュール10を建物の屋根や外装材に取付部材にて取り付けることにより完了する。このため、太陽電池モジュール10を建物の屋根や外装材に取り付けるだけで、表面が汚染され難く熱線による温度上昇を抑えて効率良く発電することが可能な太陽電池モジュール10を備えることが可能である。
このとき本実施形態のように、太陽電池モジュール10が柔軟性を有している場合には、太陽電池モジュール10及び太陽電池モジュール10が取り付けられる対象となる屋根や外装材に取付部材として予め面ファスナーを備えておき、面ファスナーにより太陽電池モジュールを建物等に取り付ける。このように、面ファスナーにより太陽電池モジュール10を取り付ける場合には、屋根や外装材の表面が凸凹していてもその不陸に沿わせて太陽電池モジュール10を容易に取り付けることが可能であるとともに、容易に交換することも可能である。また、表面保護シート14と裏面保護シート16がガラス等の可撓性が低い部材にて形成された太陽電池モジュール10を取り付ける場合には、建物の屋根や外装材に平坦な設置場所を予め施工しておき、この設置場所に取付部材としてのボルト等にて太陽電池モジュール10を固定する。
また、他の施工方法として、現場にて表面保護シート14の外面14bに低汚染化塗料20を塗装して建物等に電池モジュール10を備えることも可能である。この場合には、まず、低汚染化塗料20が塗装されていない太陽電池モジュール素材を建物の屋根や外壁材等の外装部に取付部材にて取り付ける。その後、取り付けられた太陽電池モジュール素材の表面保護シート14の外面14bに表面処理を施す。表面処理が施された表面保護シート14の外面14bに低汚染化塗料20を塗装することにより、低汚染化塗料20の塗膜を備えた太陽電池モジュール10を建物等に備えることが可能である。
本実施形態の太陽電池モジュール10によれば、太陽電池セル12の受光面12a側を覆うポリエチレンテレフタレート(PET)製の表面保護シート14の太陽電池セル12とは反対側に低汚染化塗料20が塗装されているので、表面保護シート14は汚染され難い。このため、太陽電池モジュール10の最外表面となる表面保護シート14の外面14bが汚れのない状態が保たれ、太陽電池セル12に対する高い光透過性が維持されて効率良く発電することが可能な状態を維持することが可能である。
また、塗装された低汚染化塗料20の塗膜表面にはシリカ系親水化剤である、一般式Si(OR)で表されるシリケイト化合物またはその部分縮合物が移行して層を形成しており、形成された層は空気中の水分や雨水により加水分解されて太陽電池モジュール10の最外表面となる表面保護シート14の外面14bが親水化される。このため、表面保護シート14の外面14bに付着した汚れと塗膜との間に水分が入り込み、水分により浮かされた汚れを流し落とすことが可能である。よって、太陽電池モジュール10の最外表面となる外面14bを汚れ難い状態に維持させて効率良く発電することが可能である。
太陽電池モジュール10は、屋外に設置されて日光に直接晒されることはもちろん、雨や風にも晒されるので、太陽電池モジュール10の最外表面である外面14bに塗装される低汚染化塗料20に耐候性に優れたフッ素系樹脂が含まれていることにより、耐侯性に優れた太陽電池モジュール10を提供することが可能である。また、太陽電池モジュール10の外面14bがフッ素樹脂にてコーティングされているので、外面14bが傷つき難い太陽電池モジュール10を提供することが可能である。このため、太陽電池モジュール10の表面が傷つくことによる、太陽電池セル12に到達する光の損失が生じ難いので、発電効率の低下を抑えることが可能である。
このように、表面保護シート14の外面14bに低汚染化塗料20が塗布されて表面保護シート14が低汚染化塗料20の層に覆われている場合には、表面保護シート14には耐光性が要求されない。このため表面保護シート14をポリエチレンテレフタレート(PET)のような安価な樹脂にて構成することが可能であり、安価で耐汚染性に優れ効率良く発電することが可能な太陽電池モジュール10を実現することが可能である。
また、低汚染化塗料20が塗装された太陽電池モジュール10が建物の外装部に備えられるので、外面14bが汚染されにくく高い光透過性が維持されることにより効率良く発電することが可能な太陽電池モジュール10を建物等に容易に備えることが可能である。また、太陽電池モジュール10が有する低汚染化塗料20の塗膜により屋根や外壁材等の外装部の汚れを抑えて優れた美観を維持することが可能な建物を容易に施工することが可能である。
以下に、太陽電池モジュールのその他の実施形態について説明するが、既述の実施形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略して述べる。
図2は、本発明の第2実施形態に係る太陽電池モジュールの構成を示す断面の模式図である。
第2実施形態の太陽電池モジュール30は、表面保護シート34に熱線低透過材としてSn(スズ)、In(インジウム)、Bi(ビスマス)、Mn(マンガン)、Mg(マグネシウム)、Cr(クロム)等の金属無機酸化物の微粒子21や、Au(金)、Pt(白金)、Ag(銀)などの微粒子21が分散された金属コロイドとが混合されている点で第1実施形態の太陽電池モジュール10と相違する。また、第1実施形態の太陽電池モジュール10に用いた太陽電池セル12は、分光感度特性を問わなかったが、第2実施形態の太陽電池モジュール30に用いる太陽電池セル32は、例えばアモルファスシリコンを利用した太陽電池セルであり、近赤外線より長い波長領域の光に対し感度が低く、近赤外線より短い波長の領域の光に対する感度が高い特性を有している。
第2実施形態の表面保護シート34は、たとえば、ポリエチレンテレフタレート(PET)にて形成され、厚さが20〜100μmのシートである。混合されている金属無機酸化物の微粒子21及び金属の微粒子21は、近赤外線及び赤外線などの熱線を反射する性質を有している。
表面保護シート34に混合されている金属無機酸化物の微粒子21及び金属の微粒子21の粒径は0.0001〜20μmであり、より好ましくは、0.1nm〜10μmが望ましい。また、基材となるフッ素系樹脂に対する金属無機酸化物の微粒子21及び金属の微粒子21の含有量は、0.005〜100wt%が望ましい。表面保護シート34は、金属無機酸化物の微粒子21及び金属コロイドが混合された状態であっても、高い光透過性を有している。
第2実施形態の太陽電池モジュール30に表面保護シート34も太陽電池セル32側の接着面34a及び表面保護シート34の外面34bに、表面処理としてコロナ放電処理、及び、トルエン等の溶剤を用いた脱脂処理が施され、外面34bに低汚染化塗料20が塗布された表面保護シート34の接着面34aと裏面保護シート16の接着面16aとが、太陽電池セル32が被覆されたエチレン−酢酸ビニル重合体(EVA)樹脂18により接着されている。
第2実施形態の太陽電池モジュール30によれば、太陽電池セル32の受光面32a側に設けられた表面保護シート34に混合されている熱線低透過材は、熱線に対する透過率が熱線の波長より短い波長の光の透過率より低いので、太陽電池セル32に到達する熱線を低減することが可能である。このため、太陽電池セル32の外側にある表面保護シート34にて熱線の進入を抑えるので、熱線による太陽電池セル32の温度上昇を抑えることが可能であり、太陽電池セル32の温度上昇による光電変換効率の低下を抑えることが可能である。
また、表面保護シート34が透過し難いのは熱線であり、太陽電池セル32の光電感度が高い、熱線の波長より短い波長領域の光は表面保護シート34を透過して太陽電池セル32に到達する。このため、太陽電池セル32等の温度上昇を抑えることにより光電変換効率の低下を抑えつつ、表面保護シート34を透過した、熱線の波長より短い波長領域の光により効率良く発電することが可能である。また、表面保護シート34に熱線低透過材が混合された太陽電池モジュール30は熱線が透過し難いので、当該太陽電池モジュール30が備えられた部位、例えば、屋根や外壁などの温度上昇も低減することが可能であり、ヒートアイランド対策及び省エネルギーに寄与することが可能である。
さらに、表面保護シート34の外面34bには低汚染化塗料20が塗装されているので、表面保護シート14は汚染され難い。このため、太陽電池モジュール10の最外表面となる表面保護シート14の外面14bが汚れのない状態が保たれるので太陽電池セル12に対する高い光透過性が維持されて効率良く発電することが可能である。
図3は、本発明の第3実施形態に係る太陽電池モジュールの構成を示す断面の模式図である。
第3実施形態の太陽電池モジュール40は、低汚染化塗料50に、Sn(スズ)、In(インジウム)、Bi(ビスマス)、Mn(マンガン)、Mg(マグネシウム)、Cr(クロム)等の金属無機酸化物の微粒子21や、Au(金)、Pt(白金)、Ag(銀)などの微粒子21が分散された金属コロイド等の熱線低透過材が混合されている点で第1実施形態の太陽電池モジュール10と相違する。尚、第3実施形態の太陽電池モジュール40も、第2実施形態と同様に、例えばアモルファスシリコンを利用した太陽電池セル32が用いられ、近赤外線より長い波長領域の光に対し感度が低く、近赤外線より短い波長の領域の光に対する感度が高い特性を有している。
低汚染化塗料50に混合されている金属無機酸化物の微粒子21及び金属の微粒子21の粒径は0.0001〜20μmであり、より好ましくは、0.1nm〜10μmが望ましい。また、基材となるフッ素系樹脂に対する金属無機酸化物の微粒子21及び金属の微粒子21の含有量は、0.005〜100wt%が望ましい。低汚染化塗料50は、金属無機酸化物21及び金属コロイドが混合された状態であっても、高い光透過性を有している。
第3実施形態の太陽電池モジュール40によれば、太陽電池セル32の受光面32a側に設けられた表面保護シート14の、太陽電池セル32とは反対側に塗装された、熱線低透過材が含有された低汚染化塗料50による塗膜は、熱線に対する透過率が熱線の波長より短い波長の光の透過率より低いので、太陽電池セル32及び表面保護シート14等に到達する熱線を低減することが可能である。このため、太陽電池セル32の外側にある表面保護シート14より外側にて熱線の進入を抑えるので、熱線による太陽電池セル32及び表面保護シート14等の温度上昇を抑えることが可能であり、太陽電池セル32の温度上昇による光電変換効率の低下を抑えることが可能である。
また、熱線低透過材が含有された低汚染化塗料50が透過し難いのは熱線であり、太陽電池セル32の光電感度が高い、熱線の波長より短い波長領域の光は低汚染化塗料50の塗膜を透過して太陽電池セル32に到達する。このため、太陽電池セル32等の温度上昇を抑えることにより光電変換効率の低下を抑えつつ、低汚染化塗料50の塗膜を透過した、熱線の波長より短い波長領域の光により効率良く発電することが可能である。また、低汚染化塗料50が塗装された太陽電池モジュール10は熱線が透過し難いので、当該太陽電池モジュール40が備えられた部位、例えば、屋根や外壁などの温度上昇も低減することが可能であり、ヒートアイランド対策及び省エネルギーに寄与することが可能である。
図4は、本発明の第4実施形態に係る太陽電池モジュールの構成を示す断面の模式図である。
第4実施形態の太陽電池モジュール60は、表面保護シート14の太陽電池セル32側の接着面14aに、例えばスパッタリング装置により、Sn(スズ)、In(インジウム)、Bi(ビスマス)、Mn(マンガン)、Mg(マグネシウム)、Cr(クロム)等の金属無機酸化物の微粒子21の金属蒸着膜(単分子膜あるいは多分子膜)65が形成されている点で第1実施形態の太陽電池モジュール10と相違する。ここで、金属蒸着膜65が熱線低透過層に相当する。
尚、第4実施形態の太陽電池モジュール60も、第2実施形態及び第3実施形態と同様に、例えばアモルファスシリコンを利用した太陽電池セル32であり、近赤外線より長い波長領域の光に対し感度が低く、近赤外線より短い波長の領域の光に対する感度が高い特性を有している。
第4実施形態の太陽電池モジュール60によれば、太陽電池セル32の受光面32a側に設けられた表面保護シート14の太陽電池セル32側の接着面14aに設けられている金属蒸着膜65は、熱線に対する透過率が熱線の波長より短い波長の光の透過率より低いので、太陽電池セル32に到達する熱線を低減することが可能である。このため、太陽電池セル32の外側にある表面保護シート14より太陽電池セル32側に到達する熱線を低減して熱線の進入を抑えるので、熱線による太陽電池セル32の温度上昇を抑えることが可能であり、太陽電池セル32の温度上昇による光電変換効率の低下を抑えることが可能である。
また、金属蒸着膜65が透過し難いのは熱線であり、太陽電池セル32の光電感度が高い、熱線の波長より短い波長領域の光は金属蒸着膜65を透過して太陽電池セル32に到達する。このため、太陽電池セル32等の温度上昇を抑えることにより光電変換効率の低下を抑えつつ、金属蒸着膜65を透過した、熱線の波長より短い波長領域の光により効率良く発電することが可能である。また、金属蒸着膜65が設けられた太陽電池モジュール60は熱線が透過し難いので、当該太陽電池モジュール60が備えられた部位、例えば、屋根や外壁などの温度上昇も低減することが可能であり、ヒートアイランド対策及び省エネルギーに寄与することが可能である。
図5は、本発明の第4実施形態の第1変形例に係る太陽電池モジュールの構成を示す断面の模式図である。
第4実施形態の第1変形例に係る太陽電池モジュール70は、表面保護部シート14の太陽電池セル32側とは反対側の外面14bに金属蒸着膜65が設けられている点で第4実施形態の太陽電池モジュール60と相違する。このため、低汚染化塗料20は、金属蒸着膜65の外側、すなわち金属蒸着膜65の上に塗装されている。
第4実施形態の第1変形例に係る太陽電池モジュール70によれば、熱線に対する透過率が熱線の波長より短い波長の光の透過率より低い金属蒸着膜65が表面保護シート14の太陽電池セル32とは反対側の外面14bに設けられているので、表面保護シート14及び表面保護シート14の太陽電池セル32側に進入する熱線を低減することが可能である。このため、太陽電池セル32からより離れた位置にて熱線の進入を抑えるので、熱線による太陽電池セル32の温度上昇をより抑えることが可能であり、太陽電池セル32の温度上昇による光電変換効率の低下をより抑えることが可能である。
図6は、本発明の第4実施形態の第2変形例に係る太陽電池モジュールの構成を示す断面の模式図である。
第4実施形態の第2変形例に係る太陽電池モジュール80は、表面保護部シート14の太陽電池セル32側及び太陽電池セル32とは反対側の外面14bの両面に金属蒸着膜65が設けられている点で第4実施形態及び第4実施形態の第1変形例に係る太陽電池モジュール60、70と相違する。
第4実施形態の第2変形例に係る太陽電池モジュール80によれば、熱線に対する透過率が熱線の波長より短い波長の光の透過率より低い金属蒸着膜65が表面保護シート14の太陽電池セル32側及び太陽電池セル32とは反対側の外面14bの両面に設けられているので、表面保護シート14より太陽電池セル32側に進入する熱線をより一層低減することが可能である。このため、熱線による太陽電池セル32の温度上昇をより抑えることが可能であり、太陽電池セル32の温度上昇による光電変換効率の低下をより抑えることが可能である。
上記実施形態においては、可撓性を有する表面保護シート14、34及び裏面保護シート16を備えた可撓性を有する太陽電池モジュール10、30、40、60、70について説明したが、表面保護シート及び裏面保護シートがガラスにて形成された太陽電池モジュールの受光面側に低汚染化塗料20、50が塗装された形態でも構わない。
また、表面保護シート14、34を形成する樹脂としてポリエチレンテレフタレート(PET)を用いた例について説明したが、高い光透過性を有する樹脂であれば、例えば、エチレン酢酸ビニル(EVA)、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレン(PE)、ポリスチレン(PS)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化ビニルデン(PVDC)、ポリメチルメタクリレ−ト(PMMA)、ポリアクリル酸(PAA)、ポリフッ化ビニル(PVF)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリビニルアルコ−ル(PVA)、ポリ酢酸ビニル(PVAc)、ポリアミド(PA)、ポリアセタ−ル(POM)、ポリブチルテレフタレ−ト(PBT)、ポリフェニレンエ−テル(PPE)、ポリアリレ−ト(PAR)、ポリスルホン(PSF)、メラミン樹脂(MF)、エポキシ樹脂(EP)、シリコン樹脂(SI)、酢酸セルロ−ス(CA)、酢酪酸セルロ−ス(CAB)であっても構わず、裏面シート16は、透光性を有しない樹脂や金属等であっても構わない。
また、上記実施形態においては、表面保護シート14に低汚染化塗料20を塗布する例について説明したが、低汚染化塗料20、50は吹き付け等の別な方法にて表面保護シート14の外面14bに塗装しても良い。
また、表面保護シート14、34及び裏面保護シート16を太陽電池セル12、32とともに接着する際及び低汚染化塗料20、50を塗装する際に、表面保護シート14、34の接着面14a、34aと外面14b、34b及び裏面保護シート16の接着面16aに表面処理としてコロナ放電処理及び脱脂処理を施した例について説明したが、接着性を向上させるために施す表面処理はこれに限るものではない。例えば、樹脂に対する表面処理方法としては(1)接着面の表面清浄化を目的として行う表面清浄化処理として(a)洗剤(界面活性剤)、(b)薬液(酸、アルカリ、ふっ酸、溶剤等)、(c)レーザー処理、(d)UV/オゾン処理、(e)プラズマ処理、(f)スパッタリング処理や、(2)投錨効果を持たせるための表面目粗し(凸凹の形成)を目的として行う、(a)バフがけや研磨紙、ブラスト等による研磨、(b)スパッタリングによるエッチング、(3)塗装や接着に寄与する表面官能基の形成等の表面活性化を目的として行う(a)コロナ処理、(b)例えば酸素を用いて表面に酸素原子を導入するガス処理、(c)表面を酸化させるための火炎処理、(d)化学薬品処理、(e)レーザー処理、(f)UV/オゾン処理、(g)プラズマ処理、(h)スパッタリング処理、等が挙げられる。また、表面保護シート及び裏面保護シートとしてガラスを用いた場合の表面方法としては、上記処理の他に、ガラス専用の研磨粉による研磨、シランカップリング剤を塗布するシランカップリング処理、表面のアルカリを低減するためにガスによる中性化処理としての硫酸ガスを用いたアルファー処理やフロンガスを用いたフロン処理、等が挙げられる。
また、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
10 太陽電池モジュール
12 太陽電池セル
12a 受光面
14 表面保護シート
14a 接着面
14b 外面
16 裏面保護シート
16a 接着面
18 エチレン−酢酸ビニル重合体(EVA)樹脂
20 低汚染化塗料
21 金属無機酸化物
21 微粒子
30 太陽電池モジュール
32 太陽電池セル
32a 受光面
34 表面保護シート
34a 接着面
34b 外面
40 太陽電池モジュール
50 低汚染化塗料
60 太陽電池モジュール
65 金属蒸着膜
70 太陽電池モジュール
80 太陽電池モジュール

Claims (9)

  1. 太陽電池セルと、
    前記太陽電池セルの受光面側を覆う樹脂製の表面保護部材と、
    前記太陽電池セルを被覆するとともに前記表面保護部材と前記太陽電池セルとを接着する接着剤と、を有し、
    前記表面保護部材の前記太陽電池セルとは反対側に、汚れを防止するための低汚染化塗料が塗装されていることを特徴とする太陽電池モジュール。
  2. 請求項1に記載の太陽電池モジュールであって、
    前記低汚染化塗料には、一般式Si(OR)(式中、Rは互いに同一でも異なってもよく、水素原子または炭素数1〜5のアルキル基を示す。)で表される化合物またはその部分縮合物と、樹脂とを含有することを特徴とする太陽電池モジュール。
  3. 請求項2に記載の太陽電池モジュールであって、
    前記樹脂は、フッ素系樹脂であることを特徴とする太陽電池モジュール。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の太陽電池モジュールであって、
    前記太陽電池セルは、熱線の波長より短い波長領域の光に対して、前記熱線より光電感度が高く、
    前記低汚染化塗料は、前記熱線の透過率が前記熱線の波長より短い波長の光の透過率より低い熱線低透過材を含有することを特徴とする太陽電池モジュール。
  5. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の太陽電池モジュールであって、
    前記太陽電池セルは、熱線の波長より短い波長領域の光に対して、前記熱線より光電感度が高く、
    前記表面保護部材の表面には、前記熱線の透過率が前記熱線の波長より短い波長の光の透過率より低い熱線低透過層が設けられていることを特徴とする太陽電池モジュール。
  6. 請求項5に記載の太陽電池モジュールであって、
    前記熱線低透過層は、前記表面保護部材の前記太陽電池セル側の前記表面に設けられていることを特徴とする太陽電池モジュール。
  7. 請求項5または請求項6に記載の太陽電池モジュールであって、
    前記熱線低透過層は、前記表面保護部材の前記太陽電池セルとは反対側の前記表面に設けられていることを特徴とする太陽電池モジュール。
  8. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の太陽電池モジュールであって、
    前記太陽電池セルは、熱線の波長より短い波長領域の光に対して、前記熱線より光電感度が高く、
    前記表面保護部材は、前記熱線の透過率が前記熱線の波長より短い波長の光の透過率より低い熱線低透過材を含有することを特徴とする太陽電池モジュール。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の太陽電池モジュールを、建物の外装部に備えるための工程を有することを特徴とする施工方法。
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