JP2011023514A - 基板処理装置及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

基板処理装置及び半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】反応容器内の温度をより早く調整できるようにする。
【解決手段】基板処理装置1は、ウェハ305を処理する反応容器309と、この反応容器309を囲繞するインナシェル50と、インナシェル50の内側に設けられた発熱体20と、インナシェル50内のガスを排気する排気ダクト80と、インナシェル50内において排気ダクト80と反応容器309との間に設けられ、発熱体20から発した熱線を反射する複数の反射体92、93と、複数の反射体92、93のうち少なくとも1つを移動し、複数の反射体92、93間の隙間95を広げたり狭めたりする駆動装置100と、を備える。
【選択図】図8

Description

本発明は、基板処理装置及び半導体装置の製造方法に関し、特に、反応容器内に収容された基板を発熱体により加熱した状態でその基板の処理を施す基板処理装置及び半導体装置の製造方法に関する。
図13に従来の加熱装置を用いた処理炉500の概略断面図を示す。加熱装置は、略円筒形状で上端が塞がれた金属製のケーシング501と、このケーシング501の内側に設けられた略円筒形状の断熱材502と、この断熱材502の内壁に設けられた発熱線503と、を有する。この加熱装置の内側に、均熱管504及び処理室を形成する反応管505が設けられ、この反応管505中でウェハ506に所望の熱処理が施される。
近年、メタル配線プロセス(Cuアニールなど)で、プロセス温度の低温化(300℃以下)と、さらなるスループット向上が求められている。よって、ウェハの昇降温時間の短縮が重要とされている。しかし、かかる要請に図13に記載の如き加熱装置で応じると、現状のヒータは中高温領域で使用できるように大容量の断熱材を持っているため、昇降温特性が悪く、スループットの向上が困難であった。したがって、熱容量が少なく、高応答性の加熱装置が必要とされている。
また、特許文献1に係る基板処理装置では、発熱体に複数のピンを貫通させ、このピンから加熱空間に冷却ガスを送り込むことで、急激な冷却を可能としている。そして、冷却特性に着目することで、加熱装置の応答性を向上させている。
近年、ウェハ処理の微細化に伴い、ウェハの面内偏差(ウェハ面内における温度偏差や膜厚偏差等)をさらに少なくする必要がある。そこで、特許文献2では、処理室の上端部に反射鏡を設け、周部ヒータの輻射熱線をウェハの中央部に集光させることで、面内偏差を低減させている。
特許文献3に係る熱処理装置では、基板より上方に基板周縁部に設けたヒータからの放射熱を基板に向けて反射させる反射体を移動可能に設けている。
特許文献4に記載の熱処理装置では、基板と対向する位置に紫外線ランプを設置し、基板と該ランプとの間に反射体を移動又は反射面の角度を変更可能に複数設けて、基板上への紫外線を均一に照射している。
また、特許文献5に記載の熱処理装置では、最上段の基板の周縁部と基板の中心部の温度を測定可能な温度センサを設け、この温度センサの情報により異なる位置に複数の加熱手段を制御している。
特許文献6に記載の基板処理装置では、加熱空間内の発熱体からの熱線を反射する反射体を設け、この反射体の角度を調整することで、処理される基板の面内偏差を低減している。
WO2007/023855 特開2005−32883号公報 特開平7−321059号公報 特開2006−114848号公報 特開2004−119510号公報 特開2009−33116号公報
本発明の目的は、反応容器内の温度をより早く調整できるようにすることである。
以上の課題を解決するために、本発明の第一の態様によれば、基板を処理する反応容器と、この反応容器を囲繞する壁体と、前記壁体の内側に設けられた発熱体と、前記壁体内のガスを排気する排気部と、前記壁体内において前記排気部と前記反応容器との間に設けられ、前記発熱体から発せられる熱線を反射する複数の反射体と、前記反応容器内の温度を検出する温度検出器と、前記複数の反射体のうち少なくとも1つを移動させる駆動装置と、前記温度検出器の検出する温度に基づき、前記複数の反射体間の少なくとも1つの隙間を広狭するように前記駆動装置を制御する制御装置と、を備える基板処理装置が提供される。
本発明によれば、駆動装置により複数の反射体間の隙間が広がることによって、壁体内のガスが排気ダクトに排気されやすくなってガスの流量が増えるので、壁体内の冷却効率が向上する。
本発明の他の目的、構成及び効果については、以下の発明の実施の形態の項から明らかになるであろう。
本発明の第一実施形態における基板処理装置の概略を示す縦断面図である。 同実施形態における天井部近傍を示した横断面図である。 同実施形態において図1に示されたA部を拡大して示した縦断面図である。 同実施形態において図2に示されたB部を拡大して示した横断面図である。 同実施形態において図1に示されたC部を拡大して示した図である。 同実施形態において図1に示されたD部を拡大して示した縦断面図である。 同実施形態において天井部を示した縦端面図である。 同実施形態において図7に示されたVIII−VIIIに沿った面の矢視断面図である。 同実施形態において図7に示されたVIII−VIIIに沿った面の矢視断面図である。 本発明の第二実施形態における基板処理装置の上部を示した横断面図である。 同実施形態における基板処理装置の上部を示した横断面図である。 本発明の第三実施形態における基板処理装置の上部を示した縦断面図である。 従来の加熱装置を用いた処理炉の概略断面図である。 本発明の第四実施形態における基板処理装置のを示した概略図である。 同実施形態における基板処理装置の上部を示した縦断面図である。 同実施形態における基板処理装置の上部を示した横断面図である。 同実施形態における基板処理装置の上部を示した横断面図である。 本発明の第五実施形態における基板処理装置の上部を示した縦断面図である。 同実施形態における基板処理装置の上部を示した横断面図である。 同実施形態における基板処理装置の上部を示した横断面図である。
以下に、本発明を実施するための好ましい形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
〔第一の実施の形態〕
図1〜6に示すように、基板処理装置1は、大略、処理室308を形成する反応容器309と、この反応容器の外周に配置された加熱装置3と、主制御装置4とを備えている。
加熱装置3は、大略、天井部10、円筒状の中間部11、下部12及び端子ケース13を有し、中間部11には発熱体20が支持されている。天井部10には下面と側面に開口するエルボ状のダクトエレメント83が形成され、さらにその下部に反射装置90を有している。中間部11は、インナシェル50、アウタシェル60、化粧パネル70及び発熱体20等を有する。壁体であるインナシェル50が加熱空間18を囲繞し、発熱体20がインナシェル50の内面に支持されている。アウタシェル60がインナシェル50を絶縁状態で包囲し、アウタシェル60の外周が化粧パネル70によって包囲されている。イン
ナシェル50とアウタシェル60とは導電性の材料から構成されており、例えば、ステンレス材等の金属材から構成されている。
中間部11の上部と吸気アタッチメント7xとの間には冷却ガス導入ダクト7yが取り付けられる。吸気アタッチメント7xの開口には開閉バルブ7aとして例えばバタフライバルブが装着され、流路が開閉できるようになっている。吸気アタッチメント7xは冷却ガス供給ライン7に接続される。インナシェル50及びアウタシェル60の間に円筒状の冷却媒体流通通路としての気道14が形成される。冷却ガス導入ダクト7yは環状に略均等に配置された複数のパイプ61により気道14と連通している。一方、ダクトエレメント83には強制排気を行う排気ブロワ8aを備えた強制排気ライン8が接続され、加熱装
置3の内部空間である加熱空間18の強制排気が行われる。そして、冷却ガス供給ライン7から導入された空気若しくは不活性ガス等のガスは気道14及び後述の複数の碍子孔から加熱空間18に冷却ガスとして供給され、強制排気ライン8から排気される。
基板を処理する反応容器309はインナシェル50内に配置され、インナシェル50が反応容器309を囲繞する。反応容器309は、加熱空間18内に順次同心に配置される均熱管315及び反応管310を備え、この反応管310内に処理室308が形成される。この処理室308にはボート300が収納され、基板としてのウェハ305がボート300によって水平多段に保持される。このボート300は図示しないボートエレベータにより、処理室308内へ装入、引出し可能である。
反応管310内には反応ガス導入管5x及び排気管6xが連通される。反応ガス導入管5xには流量制御器5aが設けられ、排気管6xには圧力制御器6aが設けられる。反応ガスが所定流量で導入されると共に前記反応管310内が所定圧力に維持される様に、排出口6yから内部ガスが排気され、排気管6xを通じて処理室外に排出される。
他の冷却ガス供給ライン5yは、均熱管315と反応管310との間に形成される均熱管内空間317に連通される。前記冷却ガス供給ライン5yには流量制御器5bが設けられる。また、吸気アタッチメント7xには開閉バルブ7aが設けられる。強制排気ライン8には排気装置としての排気ブロワ8aが設けられる。すなわち、均熱管内空間317と加熱空間18の双方に対して冷却ガスを適宜導入・調整することが可能である。
発熱体20は中間部11の円筒の軸心方向に対し、所要のゾーンZ1〜Z5に複数段に区分けされ、ゾーン制御が可能となっている。各ゾーンには各ゾーンの加熱温度を検出する温度検出器が設けられている。なお、発熱体20は各ゾーンそれぞれの成形パターンを同じにすることにより、発熱量を各ゾーンとも均一にする様にしてもよい。
基板処理装置1の各部は主制御装置4によって制御され、例えば、反応管310内で処理されるウェハ305の処理状態は、主制御装置4によって制御される。この主制御装置4は、温度モニタ部4a、加熱制御部(加熱制御装置)4b、第一流量制御部4d、圧力制御部4e、第二流量制御部4f、排気制御部4g及び駆動制御部4hを備えている。駆動制御部4hは、前記ボートエレベータ及び駆動装置100等を制御する。
温度モニタ部4aは第一〜第三温度検出器TC1〜TC3の温度を検出する。ここで、第一温度検出器TC1は発熱体20近傍で各ゾーンZ1〜Z5毎に設けられる。第二温度検出器TC2は反応管310内の周部における前記各ゾーンZ1〜Z5毎に設けられる。さらに、第三温度検出器TC3は反応管310より上方若しくは反応管310の上部中央を含む範囲に設けられている。
加熱制御部4bは、温度モニタ部4aの検出結果に基づき各ゾーンZ1〜Z5の発熱体20の発熱量を制御する。
第一流量制御部4dは流量制御器5aを制御し、圧力制御部4eは圧力制御器6aを制御し、反応ガスの導入と圧力を制御する。また、第二流量制御部4fは流量制御器5bを制御し、排気制御部4gは開閉バルブ7a及び排気ブロワ8aを制御し、冷却ガスの導入と排出とを制御する。
図3に図1中のA部の拡大図を示す。発熱体(ヒータ素線)20は、アルミナ等の絶縁素材としての吊り碍子30によりインナシェル50に固定されている。前記発熱体20には急速加熱が可能である発熱材料、例えばFe−Al−Cr合金が用いられ、発熱表面積が大きくなる様に、断面は平板形状等の形状が採用され、面状発熱体として構成されている。発熱体20は上下に蛇行状の折返部21、22を有しており、中間部は上折返部21と下折返部22とをそれぞれ半ピッチずらして接続する素線部23と、各素線部23間に位置する隙間24から構成されている。また、発熱体20の上部は吊り碍子30に保持される折曲部20aとして折り曲げ加工がなされている。インナシェル50内面は鏡面仕上げされており、発熱体の素線部23裏面から輻射される熱線を前記内面で反射させ、隙間24から加熱空間18に向かって放射する。
絶縁材料としての吊り碍子30はアルミナ等の耐熱絶縁材料よりなる上碍子31及び下碍子32からなり、上金具33と下金具34で発熱体20の上部における折曲部20aを挟んで、ピン35で溶着固定されている。下金具34は二カ所の折曲部においてボルト36によりインナシェル50に取り付けられる。
インナシェル50には中央に貫通孔40aを有し気道14内の冷却ガスをインナシェル50内部に供給する複数の急冷パイプ40がインナシェル50の内壁から加熱空間18側に向かって突出するように設けられている。急冷パイプ40はアルミナ等の絶縁耐熱材料により形成されている。この急冷パイプ40は、隙間24において発熱体20を貫通する貫通部40dと、この貫通部40dが発熱体20を貫通する貫通方向Vに交差する方向にこの貫通部40dよりも突出する突出部としての略円形の鍔40b、40cにより発熱体20の中腹の動きを制限する。すなわち、一対の鍔40b、40c間の貫通部40dに溝を形成する。さらに発熱体20の下端を下段の吊り碍子30の上端位置に重なる位置に設け、発熱体20の下端の急冷パイプ40の突出方向に対する動きを制限する。
インナシェル50の裏面には冷却媒体流通通路としての水冷管59が設けられている。この水冷管59は、インナシェル50の外面に軸心方向に螺旋状に巻き付けられて溶着される。例えば給・排水経路59a、59bを介して冷却水等の冷却媒体を流すことによりインナシェル50の温度上昇を防ぎ、ほぼ一定に保つ。
インナシェル50の外側には複数の接続碍子51を介して絶縁状態でアウタシェル60が取り付けられる。接続碍子51は絶縁性と耐熱性を有するアルミナ材で製作されているため、不測に発熱体20とインナシェル50とが接触し、インナシェル50に電流が伝わる等により例えば短絡しても、接続碍子51により電流がアウタシェル60に伝わることはない。
接続碍子51の内側はインナシェル50に対し第一のボルト52で固定される。一方、接続碍子51の外側はアウタシェル60に対し絶縁耐熱材料としての環状中空状のカラー53を介して第二のボルト54で固定される。カラー53はアウタシェルの取付孔を貫通して設けられ、アウタシェル60の肉厚よりも厚く形成され、第二のボルト54の頭部下面と接続碍子51外面との間にクリアランス(隙間)を設けている。インナシェル50が熱膨張によって膨らんでも、その変形分をこのクリアランスにより吸収し、アウタシェル60に熱応力が作用することを防ぎ、アウタシェル60の変形を防止している。
アウタシェル60のさらに外側には柱62を介して最外殻である側壁外層としての化粧パネル70が設けられている。この化粧パネル70はフランジを有する柱62を介してア
ウタシェル60と例えば金属製のリベット62aにより固定アウタシェル60の上部には円筒状の前記気道14に連通する開口61aが設けられ、この開口61aにパイプ61の一端が溶接される。パイプ61は化粧パネル70を貫通し、その他端が冷却ガス導入ダクト7yに連通している。なお、柱62、化粧パネル70は導電性を有する材料から構成されており、例えば、ステンレス材料等の金属材料から構成されている。このため、化粧パネル70とアウタシェル60とは柱62を介して導電する状態で接続されている。なお、アウタシェル60や化粧パネル70に対する導電を上述の如く防ぐことで基板処理装置全
体への導電を防止し、作業時の感電等や基板処理装置内の電装品が破損することを防いでいる。
図3に示すように、インナシェル50は上下に複数分割されている。分割された上側のシェルとこれに隣接する下側のシェルとの間には隙間50sが設けられている。そして、インナシェル50のうち上側のシェルである上側シェルに設けられた第一フランジ50tと下側シェルの水冷管59との間にセラミックファイバー等の断熱部材よりなる断熱ブランケット50aを介在させ、隙間50sからの熱逃げを防ぎ、熱的に上下のシェルを分断している。
図6に示すように、中間部11の下部では、インナシェル50の外側に張り出した第二フランジ50xとアウタシェル60の内側に張り出した第三フランジ60xとの間に断熱及び絶縁部材としての断熱ブランケット50yを介在させてある。これにより、インナシェル50とアウタシェル60との間は絶縁されると共に断熱ブランケット50yにより気密状態が保たれる。また、第三フランジ60xと底蓋72aとの間に断熱部材としての断熱ブランケット60yを設け、インナシェル50内部空間の気密を保っている。中間部11と天井部10との間にも同趣旨の構造が採用され、絶縁状態と気密状態が保たれる。最
下段の発熱体20の下部は発熱体20の中腹の動きを制限する急冷パイプ40とは別に設けられた急冷パイプ42により支持されている。
近年、メタル配線プロセス(Cuアニールなど)で、プロセス温度の低温化(300℃以下)と、さらなるスループット向上が求められている。よって、ウェハの昇降温時間の短縮が重要とされている。昇温時間を短縮すべく、反応容器309の上に反射装置90が設けられ、発熱体20から発した熱線がその反射装置90の反射面で反射されるようになっている。一方、降温時間を短縮すべく、冷却ガス供給ライン7から導入された空気、不活性ガスその他の冷却ガスが加熱空間18に供給され、加熱空間18内のガスが反射装置90の上方の排気ダクト80を通って排気される。ところが、加熱空間18の上方に反射装置90が位置しているので、排出されるガスに圧損が生じ、ガスの流量が低下してしまう。そうすると、降温時間の短縮を図ることができなかったが、この基板処理装置1及び加熱装置3が以下のように設けられていることで、降温時間の短縮が図られている。
図7及び図8を用いて、天井部10及び反射装置90について説明する。図7は、反応容器309の上部及び天井部10を示した縦断面図であって、図1における上部を拡大して示したものである。図8は、図7に示されたVIII−VIIIに沿った面の矢視断面図である。
天井部10は排気ダクト80及びフレーム110を有する。
フレーム110は化粧パネル70の上端に蓋をするようにして化粧パネル70の上端に取り付けられている。排気ダクト80はフレーム110の内側に設けられている。排気ダクト80がインナシェル50の上部開口を上から覆うようにして設けられ、排気ダクト80がインナシェル50内の加熱空間18に通じている。排気ダクト80が、インナシェル50内の加熱空間18内のガスを排気するものである。
排気ダクト80について具体的に説明する。排気ダクト80は、天板81、合流ダクトエレメント82及びダクトエレメント83を有する。天板81の縁部分は、下部12の構造と同様に、フランジ50x、60x及び断熱ブランケット(断熱クッション)50y、60yを介してインナシェル50の上部及びアウタシェル60の上部に組み付けられている。このようなフランジ50x、60x及び断熱ブランケット(断熱クッション)50y、60yとの組合せによって、天板81とインナシェル50との間の絶縁性・気密性が確
保されるとともに、インナシェル50の膨張収縮が吸収される。
天板81には、4つの開口84が形成されている。これら開口84は天板81を上下に貫通している。上から見て、これら開口84は周方向に配列されており、好ましくは周方向に沿って等間隔に配列されている。
合流ダクトエレメント82が天板81の上に取り付けられている。上から見て、合流ダクトエレメント82が十字状に形成されて、合流ダクトエレメント82内の4つの流路85が合流ダクトエレメント82の中央部から径方向外側に延びている。開口84が流路85の突端部に位置し、開口84が合流ダクトエレメント82内に連通している。また、合流ダクトエレメント82の上面であってその中央部には、開口86が形成されている。
ダクトエレメント83が合流ダクトエレメント82の上に取り付けられている。ダクトエレメント83は、合流ダクトエレメント82の上面中央部からフレーム110の側面にかけて配管されている。ダクトエレメント83の一端部下面が開口しており、その一端部が開口86によって合流ダクトエレメント82内に連通している。ダクトエレメント83の他端部側面がフレーム110の側面において開口しており、その開口が排気口87となっている。
天井部10の下部には発熱体20から輻射される熱線(光)を反射する反射装置90が設けられている。この反射装置90は4組の反射体対91を有する。反射体対91は、板状の反射体(リフレクタ)92、93からなる。図8に示すように、上から見て、反射体92、93は扇形を呈している。なお、これら反射体92、93が同一形状であることが好ましい。また、上から見て、反射体92、93が扇形ではなく、二等辺三角形を呈していてもよい。
一方、図7に示すように、天板81の中央部には、支持棒94が立てた状態に設けられている。この支持棒94の上端部が排気ダクト80内においてダクトエレメント83に連結されている。支持棒94が天板81を貫通して、天板81から下に垂下している。支持棒94の下端に円板状のフランジ98が固定されている。フランジ98には複数の軸96が設けられており、これら軸96が上下方向に延びている。図8に示すように、上から見て、これら軸96が周方向に環状に配列されており、好ましくは周方向に沿って等間隔に配列されている。
反射体92の扇頂部分が軸96に連結され、反射体92が軸96を中心に回転可能に設けられている。また、上から見て、反射体92の円弧部が径方向外側になるよう、反射体92が軸96から径方向外側へ延びている。同様に、反射体93の扇頂部分が軸96に連結され、反射体92が軸96を中心に回転可能に設けられている。ここで、一の軸96につき一の反射体92又は一の反射体93が連結されている。
図8に示すように、上から見て、反射体92と反射体93が交互になって、これら反射体92、93が周方向に配列されている。そして、隣り合う反射体92、93が一組の反射体対91として組まれて、一組の反射体対91では、反射体93が反射体92の時計回り側に配置されている。また、隣り合う反射体対91、91の間の上に開口84が配置されている。つまり、開口84は、隣り合う反射体対91、91のうち一方の反射体対91の反射体92と他方の反射体対91の反射体93との間の上に配置されている。
反射体92の縁部分が2本の連結棒102の下端に連結され、反射体92が連結棒102によって吊り下げられている。同様に、反射体93の縁部分が2本の連結棒103の下端に連結され、反射体93が連結棒103によって吊り下げられている。ここで、反射体92の上下方向の位置と反射体93の上下方向の位置が、僅かながらずれている。反射体92、93が吊り下げられた状態においては、これら反射体92、93が排気ダクト80と反応容器309の上端との間に配置されている。
反射体92、93は側面視で略円弧状の形状をなし、図7及び8に示す如く、ウェハ305の中心部から周縁部を越える大きさで湾曲している。すなわち、反射体92、93は加熱空間18の中心部から加熱空間18の周縁部近傍までを覆うように設けられる。好ましくは、図7及び8に示す如く、ウェハ305の中心部から周縁部を越える大きさで天井壁体側に凸となるように湾曲しているとよい。これにより、反射体92の扇頂部と円弧部との間のほぼ全面で熱線の反射に利用することができ、熱線の反射効果を増大させ、熱線の集光状態を向上させることが可能となる。しかも、熱線の反射効果によって、天井部10の断熱効果をも向上させることができる。なお、好ましくは、反射体92、93をウェハ305の中心部から発熱体20が保持される円周位置に直交する鉛直方向位置まで延在されるとよい。このように構成することにより、反射面が増大し、より一層反射効果を増大させ、熱線の集光状態を向上させ、しかも天井部10の断熱効果をも向上させることができる。
連結棒102、103が天板81及びフレーム110の上面を貫通している。フレーム110の上方において、連結棒102の上端がアーム104の先端に連結され、連結棒103の上端がアーム105の先端に連結されている。アーム104、105は径方向に延び、アーム104、105の基端部が駆動装置100に連結されている。
図8に示すように、連結棒102が天板81を貫通している箇所においては、ガイド穴106が形成されている。ガイド穴106は、軸96を中心とした円弧状を呈している。連結棒102は、このガイド穴106に挿入されている。連結棒102がフレーム110の上面を貫通する箇所にも、同様のガイド穴が形成されている。そのため、連結棒102がガイド穴106に沿って周方向に移動することによって、反射体92が軸96を中心にして回転するようになっている。
また、連結棒103が天板81を貫通している箇所においては、円弧状のガイド穴107が形成され、連結棒103がフレーム110の上面を貫通する箇所にも、同様のガイド穴が形成されている。そのため、連結棒103がガイド穴107に沿って周方向に移動することによって、反射体93が軸96を中心にして回転するようになっている。
図8に示すように、連結棒102がガイド穴106の反時計回り側端部に位置し、連結棒103がガイド穴107の時計回り側端部に位置している場合には、複数の反射体92、93が隙間95を隔てて環状に配列されている。上述の如く、反射体92、93が三扇形状又は二等辺三角形状に形成されているので、複数の反射体92、93を容易に環状に配列することができる。図8に示す状態にあっては、反射体対91の反射体92と反射体93との間の隙間95の上には、開口84が位置していない。一方、隣り合う反射体対91、91のうち一方の反射体対91の反射体92と他方の反射体対91の反射体93との
間の隙間95の上には、開口84が位置している。
図9に示すように、連結棒102がガイド穴106の時計回り側端部に位置し、連結棒103がガイド穴107の反時計回り側端部に位置している場合には、反射体対91については反射体92と反射体93が部分的に重なっている。そうすると、上から見て、反射体対91の反射体92と反射体93との間の隙間が無い。一方、隣り合う反射体対91、91のうち一方の反射体対91の反射体92と他方の反射体対91の反射体93との間の隙間95が図8の場合よりも広くなっている。
好ましくは、複数の反射体92、93を同一形状で形成し、図8の状態において複数の反射体92、93を実質的に円周方向に均等配置するとよい。これにより、隙間95により、加熱空間18からの排気の流れを円周方向で均等に分けることができ、円周方向でのウェハ面内での温度差を減少させることが可能となる。
また、好ましくは、図8に示す状態において何れの隙間95も等幅であることにより、一層均等に排気の流れを円周方向で分けることができ、ウェハ面内の温度差を減少させることが可能となる。
また、好ましくは、図9に示す状態において広がった何れの隙間95も等幅であることにより、一層均等に排気の流れを円周方向で分けることができ、ウェハ面内の温度差を減少させることが可能となる。
加熱空間18内の雰囲気は、先の隙間95又は反射体92、93の周縁を経て、ヒータの周辺に等配されている4つの第一の開口84から吸気される。そして、ヒータの中心軸線上にある第二の開口86で纏められた後、排気口87から加熱装置3の外部に排出される。なお、好ましくは、図8の状態の隙間95の幅は、第一の開口84における開口面の直径より小さく、すなわち隙間95の方が狭小とするとよい。これにより、第一の開口84は、図8に示すように、上述の複数の隙間95の一部に対向して設けられている箇所であっても、隙間95からの排気量を抑制することができ、加熱空間18からの排気の流れを円周方向で均等に分けることができる。
図7に示すように、駆動装置100は、フレーム110の上の中央部に取り付けられている。この駆動装置100は、モータといった動力源及びギア列といった伝動機構等を有する。駆動装置100は、回転装置である。つまり、駆動装置100は、軸96を中心にしてアーム104、連結棒102及び反射体92をガイド穴106に沿って回転させる。また、駆動装置100は、軸96を中心にしてアーム105、連結棒102及び反射体93をガイド穴107に沿って回転させる。ここで、駆動装置100は、一組の反射体対91のうち反射体92と反射体93を同時に回転するものでもよいし、別々に回転させるものでもよい。特に、駆動装置100が一組の反射体対91のうち反射体92と反射体93を同時に回転する場合、駆動装置100は反射体92の回転向きと反射体93の回転向きを反対にするよう構成されていることが好ましい。
図1に示すように、駆動装置100が駆動制御部4hによって制御される。
図1に示すように、反応容器309には、SiCや石英材からなる均熱管315、SiCや石英材からなる反応容器としての反応管310が設置される。この反応管310内に基板保持具としてのボート300に載置された基板としてのウェハ305が配置される。
反応管310内の周縁部には先の第二温度検出器TC2としての温度センサ330が設置され、温度検出体としての熱電対の接点が前記各ゾーンZ1〜Z5毎に設置される。また、反応管310内には、先端がL型に曲げられた先の第三温度検出器TC3としてのL型温度センサ320が設置される。L型温度センサ320は、反応管310内のボート300より上方でL型に屈曲されている。L型温度センサ320は、ウェハ(ボート天板)の中心に位置する部分に温度検出体としての熱電対接点321が配置され、周縁に位置する部分に温度検出体としての熱電対接点322が設けられ、ウェハ(ボート天板)の中心部と周縁部の温度を検出することができる。
温度センサ330により検知された温度に基づき、加熱制御部4bが発熱体出力を各ゾーン毎に制御する。また、L型温度センサ320によって検知された中心部と周縁部の温度データは、温度モニタ部4aに送信される。
次に、上記基板処理装置1の動作及びこの基板処理装置1を用いた半導体装置の製造方法について説明する。
まず、駆動制御部4hによって駆動装置100が作動すると、駆動装置100によって反射体92が上から見て反時計回りに回転し、駆動装置100によって反射体93が上から見て時計回りに回転する。そうすると、隣り合う反射体対91、91のうち一方の反射体対91の反射体92と他方の反射体対91の反射体93との間の隙間95が狭くなっていく。そして、連結棒102がガイド穴106の反時計回り側端部に至り、連結棒103がガイド穴107の時計回り側端部に至ると、駆動制御部4hによって駆動装置100が停止される。この時、反射体対91の反射体92と反射体93との重なりが解消され、反射体92と反射体93との間に隙間95が形成される(図8参照)。なお、図8に示すように反射体対91の反射体92と反射体93が予め重なっていない場合には、この動作は行われない。
次に、ウェハ305が装填された前記ボート300がボートエレベータにより前記反応管310に装入され、発熱体20の発熱により反応管310等が所定温度迄急速加熱される。発熱体20により前記ウェハ305を所定温度に加熱した状態で前記反応ガス導入管5xより反応ガスが導入され、前記排気管6xを介して排気ガスが排出され、前記ウェハ305に所要の熱処理がなされる。この際、流量制御器5bが第二流量制御部4fによって制御され、反応ガス導入管5xを流れる反応ガスの流量が流量制御器5bによって調整される。また、圧力制御器6aが圧力制御部4eによって制御され、反応管310内の圧力が圧力制御器6aによって調整される。
通常、前記ボート300の装入前は所要の温度、例えば550℃に保温しておき、このボート300が装入された後はウェハ処理温度、例えば850℃迄昇温保持される。尚、装入前の温度、処理温度は基板処理装置での処理内容に応じて適切な温度が選択される。
前記発熱体20の各段の発熱体20は温度モニタ部4aによって独立したゾーン毎に測定され、発熱体20により温度制御される。各ゾーンの発熱体20は連続した1つの発熱体であるので、この発熱体20に異常があった場合、例えば断線があった場合も直ちに発見でき、各段の発熱体の劣化状態も容易に把握することができる。
処理が完了すると、駆動制御部4hによって駆動装置100が作動する。駆動装置100によって反射体92が上から見て時計回りに回転し、駆動装置100によって反射体93が上から見て反時計回りに回転する。そうすると、隣り合う反射体対91、91のうち一方の反射体対91の反射体92と他方の反射体対91の反射体93との間の隙間95が広がっていく。そして、連結棒102がガイド穴106の時計回り側端部に至り、連結棒103がガイド穴107の反時計回り側端部に至ると、駆動制御部4hによって駆動装置100が停止される。この時、隣り合う反射体対91、91のうち一方の反射体対91の
反射体92と他方の反射体対91の反射体93との間の隙間95が広くなっている(図9参照)。また、反射体92、93が停止した際に、広がった隙間95は何れも等幅である。なお、駆動装置100によって反射体92と反射体93のどちらか一方が回転されるものとしてもよい。また、駆動装置100によって反射体92と反射体93が同時に回転されるものとしてもよい。また、反射体92と反射体93のうちどちらか一方が先に回転し、他方が後に回転するものとしてもよい。また、連結棒102がガイド穴106の時計回り側端部に至る前に、反射体92が停止するものとしてもよい。また、連結棒103がガイド穴107の反時計回り側端部に至る前に、反射体93が停止するものとしてもよい。
その後、ウェハ出炉温度、例えば550℃迄急速冷却される。このウェハ305処理後の冷却は、排気制御部4g又は第一流量制御部4dによって前記流量制御器5a及びエアバルブ7aが開かれ、空気或は窒素ガス等不活性ガスが冷却ガスとして前記冷却ガス供給ライン5y、7より供給される。前記冷却ガス供給ラインから供給された冷却ガスは急冷パイプ40の貫通孔40aを通じて加熱空間18に流入し、発熱体20を外面、内面の両側から急速に冷却する。加熱空間18内の排気は、排気ブロワ8aが排気制御部4gによって駆動されることによってなされる。
このような急冷パイプ40を用いた構成では、ヒータの冷却速度、延いてはウェハの冷却速度を向上させることができ、ウェハ処理のスループットを向上させることができる。また、急冷パイプ40は発熱体押さえと冷却ガス供給管とを兼ねているため、別途ヒータ冷却用のガス管を設ける必要がなく、それ故、ヒータ内壁における発熱体面積を向上させることができる。さらに、急冷パイプ40の貫通孔40aの開口部は発熱体20よりも内側にて開口しているので、冷却ガスにより発熱体20が局所的に冷却されることを防止する。その結果、発熱体20の局所的な変形、捩れ、亀裂を抑制し、延いては、発熱体20の断線、反応管310との接触を防止できる。
円筒状の気道14に導入される冷却ガスは、容積の大きな冷却ガス導入ダクト7yを経て分散されることで、気道14に均一に冷却ガスが流入し、冷却むらの発生が防止される。その後、冷却ガスは、複数のパイプ61、気道14、複数の急冷パイプ40を介して加熱空間18に吹き込まれ、加熱空間18を上昇してダクトエレメント83より排気される。ここで、隣り合う反射体対91、91のうち一方の反射体対91の反射体92と他方の反射体対91の反射体93との間の隙間95が広くなっているから、圧損が小さく、冷却ガスの排気流量が高くなる。特に、広がった隙間95が開口84の上にあるから、冷却ガスの排気流量が高くなる。そのため、加熱空間18等が急速に冷却される。
インナシェル50内面は加熱空間18を上昇する冷却ガスにより冷却され、均熱管315及び反応管310は加熱空間18及び均熱管内空間317を上昇する冷却ガスにより急速に冷却される。これらにより反応管310内のウェハ305は急速冷却される。発熱体20にFe−Cr−Alやカーボン、SiC等の発熱体を採用することで、急速加熱、高温加熱が可能となり、更に冷却ガスによる加熱装置3の冷却により急速冷却が可能となっている。
冷却ガスが加熱空間18に導入されている際に、駆動装置100が反射体92、93を移動させて、隣り合う反射体対91、91のうち一方の反射体対91の反射体92と他方の反射体対91の反射体93との間の隙間95が広がったり狭まったりしてもよい。これにより、加熱空間18から排気ダクト80を通って排気される排ガスの流量が増減する。
冷却が完了すると、駆動制御部4hによって駆動装置100が作動し、連結棒102がガイド穴106の反時計回り側端部に至るまで反射体92が反時計回りに回転し、連結棒103がガイド穴107の時計回り側端部に至るまで反射体93が時計回りに回転する。
その後、ボートエレベータによりボート300が降下され、このボート300から処理済のウェハ305が払出される。尚、減圧処理の場合は、反応室を大気圧迄復帰させた後、ボート300が降下される。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
図8に示すような状態の場合、反射体92の上下方向の位置と反射体93の上下方向の位置が揃っていてもよい。この場合、駆動装置100によって反射体92、93が回転される前に、上下動装置によって反射体92、93の両方又は一方が上下動されることによって、反射体92の上下方向の位置と反射体93の上下方向の位置がずれるようにする。
また、駆動装置100によって全ての反射体92、93が回転するようになっているが、これらのうち少なくとも1つが駆動装置100によって回転するものとしてもよい。
また、駆動装置100によって反射体92、93間の間隔を広狭させるタイミングは、例えば、ウェハへの面内温度均一性があまり必要でない熱処理を行う場合、前記反応管310内での前記ウェハ305への熱処理中であってもよい。
また、反射体対91の組数も4組に限るものではなく、1組でもよいし、2〜3組でもよいし、5組以上であってもよい。反射体対91の組数に応じて、反射体92、93の扇頂部の角度を適宜変更する。
また、反射体92、93の形状は種々の改変が可能である。
また、反射体92、93を回転させる機構も種々の改変が可能である。例えば、軸96にモータを連結し、反射体92、93を回転させてもよい。
反射装置90及び排気ダクト80は、筒状に配置された発熱体20の筒状端部に配置すれば良く、加熱装置3の上部のみならず下部に設けてもよい。但し、反射装置90及び排気ダクト80が加熱装置3の下部に設けられている場合には、ボートが下から上に反応管310内に装入されることになる。
反応容器309は、均熱管315及び反応管310の双方を備えるように説明したが、均熱管を備えずに反応管310のみであってもよい。その他、反応容器309は、2重管のみならず、1管や3重管以上の管数に構成されていてもよい。
上記熱処理は酸化処理や拡散処理及び拡散だけでなくイオン打ち込み後のキャリア活性化や平坦化のためのリフローおよびアニール処理等に限らず、成膜処理等の熱処理であってもよい。基板はウェハ305に限らず、ホトマスクやプリント配線基板、液晶パネル、光ディスクおよび磁気ディスク等であってもよい。バッチ式熱処理装置および枚葉式熱処理装置に限らず、ヒータユニットを備えた半導体製造装置全般に適用することができる。上記インナシェル50及び反射体92、93の鏡面仕上げ部は、ステンレス鋼の研磨により鏡面とする他、金、白金等の貴金属によるメッキを施しても構わない。
〔第二の実施の形態〕
次に、本発明の第二の実施形態について説明する。第一の実施形態の各部と対応する部分には、同一の符号を付す。以下、第一の実施形態と第二の実施形態が相違する部分について主に説明し、同一の部分については説明を省略する。
図10は、基板処理装置1を示した横断面図である。図10は、第一実施形態における図8に対応する図面である。
図10に示すように、第二実施形態においては、4組の反射体対91に加えて、2枚の板状の反射体97が排気ダクト80と反応容器309との間に配置されている。これら反射体97は支持棒94を挟んで相対する位置に配置されている。そして、支持棒94を挟んで相対する位置に配置された2つの開口84のうち一方の開口84の下に一方の反射体97が配置され、他方の開口84の下に反射体97が配置されている。
上から見て、反射体97は扇形状又は二等辺三角形状に形成されている。なお、反射体97は反射体92、93と同一形状であることが好ましい。
反射体97の扇頂部が軸96に連結されている。一方、反射体97の縁部分が2本の連結棒108の下端に連結され、連結棒108の上端が天板81に連結され、反射体97が連結棒108によって吊り下げられている。連結棒108は天板81に固定されている。そのため、反射体97は、反射体92、93と異なり、回転しない。
図10に示すように、連結棒102がガイド穴106の周方向中央部に位置し、連結棒103がガイド穴107の周方向中央部に位置している場合には、複数の反射体92、93、97が隙間95を隔てて環状に配列されている。図10の状態において複数の反射体92、93、97が実質的に周方向に沿って等間隔に配列されているとよい。
一方、図11に示すように、連結棒102がガイド穴106の時計回り側端部に位置し、連結棒103がガイド穴107の反時計回り側端部に位置している場合には、反射体対91については反射体92と反射体93が部分的に重なっている。また、隣り合う反射体対91、91のうち一方の反射体対91の反射体92と他方の反射体対91の反射体93との間の隙間95が図10の場合よりも広くなっている。また、反射体92と反射体97との間の隙間95も図10の場合よりも広くなっており、反射体93と反射体97との間の隙間95も図10の場合よりも広くなっている。なお、広がった隙間95の上に開口8
4が配置されている。
連結棒102がガイド穴106の反時計回り側端部に位置し、連結棒103がガイド穴107の時計回り側端部に位置している場合には、反射体対91の反射体92と反射体93の間の隙間95が図10の場合よりも広くなり、隣り合う反射体対91、91のうち一方の反射体対91の反射体92と他方の反射体対91の反射体93が部分的に重なる。また、反射体97の両側にある反射体92、93がその反射体97に部分的に重なり、そのように重なるために、反射体92と反射体93と反射体97の上下方向の位置が僅かながらずれている。
第二実施形態における基板処理装置1の動作は第一実施形態における基板処理装置1の動作とほぼ同様である。すなわち、ウェハ305の処理中には、反射体92、93が図10に示すような位置にあるので、隙間95が狭くなっている。そのため、ウェハ305を
効率よく加熱することができる。一方、ウェハ305の処理後は、反射体92、93が駆動装置100によって回転され、反射体92、93が図11に示すような位置にある。この状態において、冷却ガスが導入される。隙間95が広くなっているから、冷却ガスの排気流量が高くなり、加熱空間18等が急速に冷却される。
〔第三の実施の形態〕
次に、本発明の第三の実施形態について説明する。第一の実施形態の各部と対応する部分には、同一の符号を付す。以下、第一の実施形態と第三の実施形態が相違する部分について主に説明し、同一の部分については説明を省略する。
図12は、基板処理装置1の上部を示した縦断面図である。図12は、第一実施形態における図8に対応する図面である。
第一実施形態においては、反射体92、93が水平面に沿って回転可能に設けられていたのに対し、第三実施形態においては、反射体92、93がフランジ98との連結部を中心にして上下に起伏可能に設けられている。
また、第一実施形態においては、アーム104、105が駆動装置100に連結され、反射体92、93が駆動装置100によって回転される。それに対して、第三実施形態においては、アーム104が駆動装置100Aに連結され、アーム105が駆動装置100Bに連結されている。駆動装置100Aは駆動制御部4hからの信号に基づき連結棒102及び反射体92を上下に移動させる。駆動装置100Bは駆動制御部4hからの信号に基づき連結棒102及び反射体93を上下に移動させる。なお、連結棒102、103のどちらか一方が天板81に固定され、反射体92、93のどちらか一方が上下動せずに、他方が上下動するものとしてもよい。
反射体92、93の周方向における位置が第一実施形態における図8に示すような状態と同様であり、反射体92、93が隙間95を隔てて環状に配列されている。好ましくは、複数の反射体92、93が実質的に円周方向に均等配置され、何れの隙間95も等幅である。
なお、第二の実施形態の場合と同様に、上下に起伏可能に設けられた反射体92、93に加えて、固定された反射体97が排気ダクト80と反応容器309との間に設けられてもよい。この場合、反射体92、93、97の周方向における位置が第二実施形態における図10に示すような状態と同様であり、反射体92、93、97が隙間95を隔てて環状に配列されている。好ましくは、複数の反射体92、93、97が実質的に円周方向に均等配置され、何れの隙間95も等幅である。
第三の実施形態における基板処理装置1の動作について説明する。
まず、駆動制御部4hによって駆動装置100A、100Bが作動すると、駆動装置100Aによって反射体92が上下動するとともに、駆動装置100Bによって反射体93が上下動する。そして、反射体92の上下方向の位置と反射体93の上下方向の位置が揃ったら、駆動制御部4hによって駆動装置100A、100Bが停止される。なお、反射体92、93に加えて反射体97が設けられている場合には、反射体92、93の上下方向の位置と反射体97の上下方向の位置が揃ったら、駆動制御部4hによって駆動装置100A、100Bが停止される。
次に、ウェハ305が装填された前記ボート300がボートエレベータにより上昇することで、ボート300及びそれに装填されたウェハ305が反応管310内に装入される。次に、発熱体20の発熱により反応管310等が所定温度迄急速加熱される。ウェハ305が所定温度に加熱された状態で反応ガス導入管5xより反応ガスが導入され、前記排気管6xを介して排気ガスが排出され、ウェハ305に所要の熱処理がなされる。
処理が完了すると、駆動制御部4hによって駆動装置100A、Bが作動すると、駆動装置100Aによって反射体92が上下動するとともに、駆動装置100Bによって反射体93が上下動する。これにより、反射体92と反射体93との間の隙間95が増える。そして、反射体92の上下方向の位置と反射体93の上下方向の位置がずれたら、駆動制御部4hによって駆動装置100A、100Bが停止される。なお、反射体92、93のどちらか一方が上又は下に移動することによって、反射体92の上下方向の位置と反射体93の上下方向の位置がずれ、反射体92と反射体93との間の隙間95が増えるものとしてもよい。
その後、排気制御部4g又は第一流量制御部4dによって前記流量制御器5a及びエアバルブ7aが開かれ、排気ブロワ8aが排気制御部4gによって駆動されることによってなされる。そうすると、空気或は窒素ガス等不活性ガスが冷却ガスとして冷却ガス供給ラ
イン5y、7より供給され、加熱空間18内のガスが排気ブロワ8aによって排気口87から排気される。これにより、加熱空間18等が冷却される。ここで、反射体92と反射体93との間の隙間95が上下に広がっているから、圧損が小さく、冷却ガスの排気流量が高くなる。特に、広がった隙間95が開口84の上にあるから、冷却ガスの排気流量が高くなる。そのため、加熱空間18等が急速に冷却される。なお、排気ブロワ8aが排気制御部4gによって制御されることによって、加熱空間18から排気ダクト80に流れる冷却ガスの流量が増量されるとよい。
冷却が完了すると、駆動制御部4hによって駆動装置100A、100Bが作動し、反射体92の上下方向の位置と反射体93の上下方向の位置が揃うまで、反射体92、93が上下動する。
その後、ボートエレベータによりボート300が降下され、このボート300から処理済のウェハ305が払出される。尚、減圧処理の場合は、反応室を大気圧迄復帰させた後、ボート300が降下される。
なお、上記第1〜第3実施形態において、全ての反射体92、93に対し、個別に駆動装置を設けてもよい。これにより、全ての反射体92、93を個別に動作することが可能となる。全ての反射体92、93に対し個別に設けられた駆動装置は、制御装置としての駆動制御部4hによって制御される。
〔第四の実施の形態〕
次に、本発明の第四の実施形態について説明する。第一の実施形態の各部と対応する部分には、同一の符号を付す。以下、第一の実施形態と第四の実施形態が相違する部分について主に説明し、同一の部分については説明を省略する。
図14は、本実施形態に用いられる処理室308の横断面図及び主制御装置4の概略図である。図15は、本実施形態に用いられる基板処理装置の上部を示した縦断面図である。
第四実施形態においては、図14に示すように、反応管310内の周縁部に、温度検出器としてのカスケード温度センサ402が複数(例えば8本)設置されている。好ましくは、複数のカスケード温度センサ402は、ウェハ305(ボート300)の円周方向において等間隔に配置されている。このような配置とすることにより、ウェハ305の周縁部の温度を均一に測定することができる。また、カスケード温度センサ402は、検出した温度データをカスケード温度モニタ部4iへ出力する構成となっている。
また、第四実施形態においては、第一実施形態で設けられていた4組の反射体対91に替わり、反射体404が複数(例えば8枚、図16参照)設けられている。それぞれの反射体404は、上下方向の位置が、僅かながらにずれている。
反射体404と連結する連結棒406が天板81及びフレーム110の上面を貫通している。フレーム110の上方において、連結棒406の上端がアーム408の先端に連結されている。アーム408は径方向に延び、このアーム408の基端部が駆動装置410に連結されている。
駆動装置410は、それぞれの反射体404に別々に設けられており、この反射体404を個別に移動することができる構成となっている。駆動装置410は、それぞれ後述する駆動制御部4jによって制御される。
第四実施形態において、基板処理装置1の各部を制御する主制御装置4は、温度モニタ部4a、加熱制御部(加熱制御装置)4b、第一流量制御部4d、圧力制御部4e、第二流量制御部4f、排気制御部4g及びカスケード温度モニタ部4iを有し、併せて、駆動制御部4hの替わりに、駆動制御部4jを備える。駆動制御部4jは、カスケード温度モニタ部4iが検出する温度に基づき、駆動部410を制御する。
駆動制御部4jの構成について説明する。
駆動制御部4jは、減算器620と、PID演算器622及び操作量指示器624とから構成される。
減算器620には、上位コントローラ630から設定温度としての温度目標値Sが入力される。また、減算器620には、温度目標値Sに加え、カスケード温度センサ402によって検出された検出温度Aが入力される。そして、減算器620は、温度目標値Sから検出温度Aを減算した偏差Dを出力する。
偏差Dは、PID演算器622に入力される。PID演算器622は、入力された偏差Dに基づいてPID演算を行い、操作量Xを算出し、これを出力する。
出力された操作量Xは、駆動装置410に入力される。駆動装置410は、入力された操作量Xに基づいて反射体404を回転させ、開口84上方の隙間95を広狭する。
カスケード温度センサ402によって計測された検出温度Aは、常時又は所定時間間隔で減算器620へ入力される。駆動制御部4jは、この検出温度Aと温度目標値Sとの偏差Dが0となるように、反射体404の回転の制御を続ける。
なお、PID演算器622を用いて操作量Xを駆動装置410に入力することに替えて、上位コントローラ630から操作量指示器624に操作量設定値Tを入力し、この操作量設定値Tに基づいて、操作量指示器624が操作量Xを駆動装置410に入力するようにしてもよい。
図16は、第四実施形態における基板処理装置1の上部の横断面図を示す。
図16に示すように、連結棒406が天板81を貫通している箇所においては、ガイド穴412が形成されている。ガイド穴412は、軸96を中心とした円弧状を呈している。連結棒406は、このガイド穴412に挿入されている。連結棒406がフレーム110の上面を貫通する箇所にも、同様のガイド穴が形成されている。駆動装置410は、軸96を中心にしてアーム408、連結棒406及び反射体404をガイド穴412に沿って回転させる。
また、連結棒406がガイド穴412の中心部に位置している場合に、複数の反射体404が隙間95を隔てて環状に配列される。つまり、それぞれの反射体404が、時計周り及び反時計回りに移動する構成となっている。
上記構成により、第四実施形態は、周縁部に設けられた複数のカスケード温度センサ402のうちいずれかで設定温度との差が検出された場合、その温度を修正するように、対応する反射体404を駆動し、対応箇所の排気量を調整する構成となっている。
例えば、図17に示すように、反応管310内の一方(図17において左側)のカスケード温度センサ402が、設定温度よりも高い温度を検出した場合、温度が高い側(図17において左側)に位置する反射体404間の隙間95を広げる。このため、温度が高い側(図17において左側)の排気量が大きくなり、温度が下がる。このようにして、反応管310内を部分的に温度調整することができる。
あるいは、複数のカスケード温度センサ402で計測された温度に基づいて、反応管310内の周縁部の温度差を検出し、この温度差を減少させるように反射体404を回転させ排気量を調整することで、反応管310内の温度を均一にすることもできる。
第四の実施形態における基板処理装置1の動作について説明する。
まず、駆動制御部4jにより反射体404にそれぞれ個別に設けられた駆動装置410が作動すると、この駆動装置410によって反射体404が回転し、隙間95を狭めた状態となる。なお、それぞれの反射体404が予め重なっていない場合には、この動作は行われない。
次に、ウェハ305が装填された前記ボート300がボートエレベータにより上昇することで、ボート300及びそれに装填されたウェハ305が反応管310内に装入される。続いて、空気等の冷却ガスが冷却ガス供給ライン5y、7より加熱空間18内に供給されるとともに、発熱体20が発熱され、反応管310等が所定温度まで急速に加熱される。冷却ガスは、冷却ガス排気装置604によって、流量が一定となるように制御されている。そして、ウェハ305が所定温度に加熱された状態で反応ガス導入管5xより反応ガスが導入され、前記排気管6xを介して排気ガスが排出され、ウェハ305に所要の熱処理がなされる。
また、処理前もしくは処理中に処理室308内のカスケード温度センサ402により設定温度との温度差が検出されると、この温度差を減少させるように反射体404を回転させる。このようにして、処理室308内の温度を調整する。
ウェハ305の処理後は、反射体404がそれぞれ個別に設けられた駆動装置410によって回転され、開口84の下方で隙間95が広がった状態となる。この状態において、冷却ガスが導入される。開口84に対する隙間95を広げることで、冷却ガスの排気流量が増加されるため、加熱空間18等が急速に冷却される。
〔第五の実施の形態〕
次に、本発明の第五の実施形態について説明する。第一の実施形態の各部と対応する部分には、同一の符号を付す。以下、第一の実施形態と第五の実施形態が相違する部分について主に説明し、同一の部分については説明を省略する。
なお、第五実施形態は、第四実施形態における反射体404及びその周辺構造を変更したものである。
第四実施形態においては、反射体404が設けられていたのに対し、第五実施形態においては、それぞれの開口84を覆うように、この開口84の上方に排気量調整部としての排気ダンパ454が、中心方向へ水平移動可能に設けられている。
第五実施形態においては、排気ダンパ454と連結する連結棒406が天板81及びフレーム110の上面を貫通している。フレーム110の上方において、連結棒406の上端がアーム408の先端に連結されている。アーム408は径方向に延び、このアーム408の基端部が駆動装置410に連結されている。第五実施形態では、駆動装置410は、アーム408を径方向に伸縮するように構成されている。また、駆動装置410は、それぞれの排気ダンパ454に別々に設けられており、この排気ダンパ454を個別に移動することができる構成となっている。駆動装置410はそれぞれ、駆動制御部4jによって制御される。
図18に示すように、連結棒406が天板81を貫通している箇所においては、ガイド穴462が形成されている。ガイド穴462は、径方向に延びる形状となっている。連結棒456は、このガイド穴462に挿入されている。連結棒456がフレーム110の上面を貫通する箇所にも、同様のガイド穴が形成されている。
このため、駆動装置410がアーム408を伸縮させることで、連結棒406がガイド穴462に沿って移動し、この連結棒406に従って排気ダンパ454が移動する。その結果、開口84が開閉される構成となっている(図18、図19参照)。開口84の開口面積を変更することで、排気されるガスの流量を制御することができる。
第五の実施形態における基板処理装置1の動作について説明する。
第五実施形態における基板処理装置1の動作は、第四実施形態における基板処理装置1の動作とほぼ同様である。すなわち、ウェハ305の処理中には、排気ダンパ454が開口84を塞ぎ、この開口84が閉じた状態となっている。そのため、ウェハ305を効率よく加熱することができる。処理前もしくは処理中に、処理室308内のカスケード温度センサ402により設定温度との温度差が検出されると、この温度差を減少させるように排気ダンパ454を移動させる。このようにして、処理室308内の温度を調整する。一方、ウェハ305の処理後は、排気ダンパ454がそれぞれ個別に設けられた駆動装置410によって開口84を開くように移動する。この状態において、冷却ガスが導入される。開口84を開くことで、冷却ガスの排気流量が増加されるため、加熱空間18等が急速に冷却される。
なお、本実施形態においては、排気ダンパ454を排気調整部としたが、第一乃至四実施形態においては、反射体が排気調整部として機能することになる。
〔本発明の好ましい態様〕
以上に本発明を実施するための形態を説明した。
従って、本発明の好ましい第一の態様によれば、基板処理装置は、基板を処理する反応容器と、この反応容器を囲繞する壁体と、前記壁体の内側に設けられた発熱体と、前記壁体内のガスを排気する排気口と、前記壁体内において前記排気口と前記反応容器との間に設けられ、前記発熱体から発せられる熱線を反射する複数の反射体と、前記反応容器内の温度を検出する温度検出器と、前記複数の反射体のうち少なくとも1つを移動させる駆動装置と、前記温度検出器の検出する温度に基づき、前記複数の反射体間の少なくとも1つの隙間を広狭するように前記駆動装置を制御する制御装置と、を備える。
前記第一の態様において、前記排気部は前記壁体内に通じる開口を有し、前記開口が前記壁体の周方向に沿って等間隔に配列されている。
前記第一の態様において、前記複数の反射体が前記壁体の周方向に沿って等間隔に配列されている。
前記第一の態様において、前記駆動装置が前記複数の反射体の少なくとも1つを移動して前記複数の反射体間の隙間を広狭させることによって、前記排気口から排気されるガスの流量が増減する。
また、本発明の好ましい第二の態様によれば、半導体装置の製造方法は、壁体によって囲繞された反応容器を前記壁体の内側に設けられた発熱体により加熱している状態で、温度検出器が検出する前記反応容器内の温度に基づき、前記壁体内において排気口と前記反応容器との間に設けられた複数の反射体のうち少なくとも1つを移動することで前記複数の反射体間の隙間を広げて、前記排気口から排気しつつ、前記複数の反射体が前記発熱体から発した熱線を反射して、前記反応容器内の基板を処理する。
また、本発明の第三の態様によれば、基板処理装置は、基板を処理する反応容器と、この反応容器を囲繞する壁体と、前記反応容器の内側の周方向に複数設けられ、前記反応容器内の温度を検出する温度検出器と、前記壁体に複数設けられた開口を介して前記壁体内のガスを排気する排気部と、前記複数の開口にそれぞれ設けられ、前記複数の開口を介して排気されるガスの流量を調整する排気量調整部と、前記温度検出器の検出する温度に基づき、所定の設定温度となるように前記排気量調整部を制御する制御装置と、を備える。
前記第三の態様において、前記開口が前記壁体の周方向に沿って等間隔に配列されている。
前記第三の態様において、前記排気量調整部が前記開口の開口面積を変化させることによって、前記排気部から排気されるガスの流量が増減する。
また、本発明の好ましい第四の態様によれば、基板処理装置は、基板を処理する反応容器と、この反応容器を囲繞する壁体と、前記壁体の内側に設けられた発熱体と、前記壁体内のガスを排気する排気ダクトと、前記壁体内において前記排気ダクトと前記反応容器との間に設けられ、前記発熱体から発した熱線を反射する複数の反射体と、前記複数の反射体のうち少なくとも1つを移動し、前記複数の反射体間の隙間を広狭させる駆動装置と、を備える。
前記第四の態様において、前記排気ダクトが前記壁体内に通じる複数の開口を有し、前記開口が前記壁体の周方向に沿って等間隔に配列されている。
前記第四の態様において、前記複数の反射体が前記壁体の周方向に沿って等間隔に配列されている。
前記第四の態様において、前記駆動装置が前記複数の反射体の少なくとも1つを移動して前記複数の反射体間の隙間を広狭させることによって、前記排気ダクトから排気されるガスの流量が増減する。
また、本発明の好ましい第五の態様によれば、加熱装置は、加熱空間を囲繞する壁体と、前記壁体の内側に設けられた発熱体と、前記壁体内のガスを排気する排気ダクトと、前記壁体内において前記排気ダクトと前記反応容器との間に設けられ、前記発熱体から発した熱線を反射する複数の反射体と、前記複数の反射体のうち少なくとも1つを移動し、前記複数の反射体間の隙間を広狭させる駆動装置と、を備える。
前記第五の態様において、前記排気ダクトが前記壁体内に通じる複数の開口を有し、前記開口が前記壁体の周方向に沿って等間隔に配列されている。
前記第五の態様において、前記複数の反射体が前記壁体の周方向に沿って等間隔に配列されている。
前記第五の態様において、前記駆動装置が前記複数の反射体の少なくとも1つを移動して前記複数の反射体間の隙間を広狭させることによって、前記排気ダクトから排気されるガスの流量が増減する。
また、本発明の好ましい第六の態様によれば、半導体装置の製造方法は、壁体によって囲繞された反応容器を前記壁体の内側に設けられた発熱体により加熱しつつ、前記壁体内において排気ダクトと前記反応容器との間に設けられた複数の反射体によって前記発熱体から発した熱線を反射して、前記反応容器内の基板を処理する基板処理工程と、前記複数の反射体のうち少なくとも1つを移動して、前記複数の反射体間の隙間を広げ、前記壁体内のガスを前記排気ダクトで排気する工程と、を含む。
4 主制御装置
20 発熱体
50 インナシェル
80 排気ダクト
84 開口
87 排気口
90 反射装置
91 反射体対
92 反射体
93 反射体
95 隙間
100 駆動装置
100A 駆動装置
100B 駆動装置
300 ボート
305 ウェハ
308 処理室
309 反応容器
310 反応管
315 均熱管
317 均熱管内空間
402 カスケード温度センサ
404 反射体
410 駆動装置
454 排気ダンパ

Claims (3)

  1. 基板を処理する反応容器と、
    この反応容器を囲繞する壁体と、
    前記壁体の内側に設けられた発熱体と、
    前記壁体内のガスを排気する排気部と、
    前記壁体内において前記排気部と前記反応容器との間に設けられ、前記発熱体から発せられる熱線を反射する複数の反射体と、
    前記反応容器内の温度を検出する温度検出器と、
    前記複数の反射体のうち少なくとも1つを移動させる駆動装置と、
    前記温度検出器の検出する温度に基づき、前記複数の反射体間の少なくとも1つの隙間を広狭するように前記駆動装置を制御する制御装置と、
    を備える基板処理装置。
  2. 壁体によって囲繞された反応容器を前記壁体の内側に設けられた発熱体により加熱している状態で、温度検出器が検出する前記反応容器内の温度に基づき、前記壁体内において排気口と前記反応容器との間に設けられた複数の反射体のうち少なくとも1つを移動することで前記複数の反射体間の隙間を広げて、前記排気口から排気しつつ、前記複数の反射体が前記発熱体から発した熱線を反射して、前記反応容器内の基板を処理する、
    半導体装置の製造方法。
  3. 基板を処理する反応容器と、
    この反応容器を囲繞する壁体と、
    前記反応容器の内側の周方向に複数設けられ、前記反応容器内の温度を検出する温度検出器と、
    前記壁体に複数設けられた開口を介して前記壁体内のガスを排気する排気部と、
    前記複数の開口にそれぞれ設けられ、前記複数の開口を介して排気されるガスの流量を調整する排気量調整部と、
    前記温度検出器の検出する温度に基づき、所定の設定温度となるように前記排気量調整部を制御する制御装置と、
    を備える基板処理装置。
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