JP2011021728A - 摩擦伝動ベルト及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】摩擦伝動ベルトにおいて、被水時における優れた異音抑制効果を得る。
【解決手段】摩擦伝動ベルトBは、ベルト本体10がプーリに接触するように巻き掛けられて動力を伝達する。摩擦伝動ベルトBは、ベルト本体10の少なくともプーリ接触部分15が、原料ゴムに層状珪酸塩が配合され且つ水分率が0.70質量%以上であるゴム組成物で形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ベルト本体がプーリに接触するように巻き掛けられて動力を伝達する摩擦伝動ベルト及びその製造方法に関する。
近年、自動車走行中のVリブドベルトの異音発生を防止するニーズが高まっている。Vリブドベルトの異音には多くの種類のものがあるが、その一つに被水時のベルトスリップ音がある。
これに対し、特許文献1には、摩擦伝動面となるリブ部を、エチレン−α−オレフィンエラストマー100重量部に対して、溶解度指数が8.3〜10.7(cal/cm1/2の可塑剤を10〜25重量部、及び無機充填剤を60〜110重量部それぞれ配合したゴム組成物で構成することが開示されている。
特許文献2には、伝動面を、ゴム100重量部に対して親水性無機充填材が5重量部以上含有されたゴム組成物で形成することが開示されている。
特許文献3には、圧縮ゴム層を、エチレン含量が50〜70重量%のエチレン−α−オレフィンエラストマー100重量部に対して、ポリアミド短繊維10〜40重量部、カーボンブラック30〜60重量部、金属炭酸塩及び/又は金属珪酸塩からなる無機充填剤10〜60重量部をそれぞれ配合し、周波数10Hz、温度0°Cにおける引張モードの動的粘弾性測定で得られたtanδが0.080以上であるゴム組成物で形成することが開示されている。
特許文献4には、摩擦伝動面となるリブ部を、エチレン−α−オレフィンエラストマー100重量部に対して、界面活性剤を1〜25重量部配合したゴム組成物で構成することが開示されている。
特許文献5には、摩擦伝動面となるリブ部を、エチレン−α−オレフィンエラストマー100重量部に対して、エーテルエステル系可塑剤を5〜25重量部配合したゴム組成物で構成することが開示されている。
特開2007−232205号公報 特開2007−120526号公報 特開2006−64174号公報 特開2008−185162号公報 特開2008−195914号公報
しかしながら、特許文献1の構成では、可塑剤をブリードさせるため粘着摩耗や被水していないときに異音が発生しやすくなるという問題がある。特許文献2の構成では、親水性無機充填材の水との濡れ性が十分でなく、高負荷条件においては異音抑制効果が十分とは言えない。特許文献3の構成では、被水時のような非常にスリップ率の大きい状態おいて十分な異音抑制効果を発揮することができない。特許文献4及び5では、ゴム表面の水との親和性が不十分なために十分な異音抑制効果を発揮することができない。
本発明の課題は、摩擦伝動ベルトにおいて、被水時における優れた異音抑制効果を得ることである。
本発明は、ベルト本体がプーリに接触するように巻き掛けられて動力を伝達する摩擦伝動ベルトであって、上記ベルト本体の少なくともプーリ接触部分は、原料ゴムに層状珪酸塩が配合され且つ水分率が0.70質量%以上であるゴム組成物で形成されていることを特徴とする。
本発明は、摩擦伝動ベルトの製造方法において、ベルト本体の少なくともプーリ接触部分が、原料ゴムに層状珪酸塩が配合されたゴム組成物で形成された成型後摩擦伝動ベルトを、水蒸気雰囲気中又は水中に所定時間入れる工程を含むことを特徴とする。
本発明によれば、ベルト本体の少なくともプーリ接触部分が、原料ゴムに層状珪酸塩が配合され且つ水分率が0.70質量%以上であるゴム組成物で形成されているので、被水時における優れた異音抑制効果を得ることができる。
実施形態に係るVリブドベルトを示す斜視図である。 自動車の補機駆動ベルト伝動装置のプーリレイアウトを示す図である。 被水時異音評価用ベルト走行試験機のプーリレイアウトを示す図である。 摩耗性評価用ベルト走行試験機のプーリレイアウトを示す図である。
以下、実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係るVリブドベルトB(摩擦伝動ベルト)を示す。このVリブドベルトBは、例えば、自動車のエンジンルーム内に設けられる補機駆動ベルト伝動装置を構成するのに用いられるものであり、ベルト周長700〜3000mm、ベルト幅10〜36mm、及びベルト厚さ4.0〜5.0mmである。
このVリブドベルトBは、ベルト内周側の圧縮ゴム層11と中間の接着ゴム層12とベルト外周側の背面ゴム層13との三重層に構成されたVリブドベルト本体10を備えており、接着ゴム層12には、ベルト幅方向にピッチを有する螺旋を形成するように配された心線14が埋設されている。
圧縮ゴム層11は、プーリ接触部分を構成し、複数のVリブ15がベルト内周側に垂下するように設けられている。これらの複数のVリブ15は、各々がベルト長さ方向に延びる断面略逆三角形の突条に形成されていると共に、ベルト幅方向に並設されている。各Vリブ15は、例えば、リブ高さが2.0〜3.0mm、基端間の幅が1.0〜3.6mmに形成されている。また、リブ数は例えば3〜6個である(図1では、リブ数が6)。圧縮ゴム層11は、原料ゴムに種々の配合剤が配合されて混練された未架橋ゴム組成物を加熱及び加圧して架橋剤により架橋させたゴム組成物で形成されている。
圧縮ゴム層11を形成するゴム組成物の原料ゴムとしては、例えば、エチレン−α−オレフィンエラストマー、クロロプレンゴム(CR)、クロロスルホン化ポリエチレンゴム(CSM)、水素添加アクリロニトリルゴム(H−NBR)、天然ゴム等が挙げられる。原料ゴムは、単一種で構成されていてもよく、また、複数種がブレンドされて構成されていてもよい。
原料ゴムは、上記のうち、エチレン−α−オレフィンエラストマーを含むことが好ましい。エチレン−α−オレフィンエラストマーとしては、例えば、エチレン−プロピレン−ジエン系ゴム(EPDM)、エチレン−プロピレンコポリマー(EPM)、エチレン−ブテンコポリマー(EBM)、エチレン−オクテンコポリマー(EOM)等が挙げられる。
配合剤としては、層状珪酸塩、カーボンブラックなどの補強材、加硫促進剤、架橋剤、老化防止剤、軟化剤等が挙げられる。
層状珪酸塩は、スメクタイト族、バーミキュライト族、及びカオリン族から選ばれる少なくとも一種で構成されている。従って、層状珪酸塩は、スメクタイト族、バーミキュライト族、及びカオリン族のうちのいずれかの単一種で構成されていてもよく、また、スメクタイト族、バーミキュライト族、及びカオリン族のうちのいずれかの複数種で構成されていてもよく、さらに、スメクタイト族の少なくとも一種、バーミキュライト族の少なくとも一種、及びカオリン族の少なくとも一種から選ばれる複数種で構成されていてもよい。
層状珪酸塩は、スメクタイト族としては、例えば、モンモリロナイト、バイデライト、サポナイト、ヘクトライト等が挙げられる。これらのうちモンモリロナイトが好ましい。
層状珪酸塩は、水膨潤性であって、膨潤力が20ml/2g以上であることが好ましく、40ml/2g以上であることがより好ましい。層状珪酸塩の膨潤力は、日本ベントナイト工業会標準試験方法により測定する。具体的には、層状珪酸塩のサンプルを2g秤とると共に、メスシリンダー(容量200ml以上)に水(150ml程度)を入れたものを準備する。次いで、層状珪酸塩のサンプルを少しずつメスシリンダーに入れる。このとき、ゆすったり振動を与えたりせず、層状珪酸塩が吸水して膨潤することにより沈降するのを静置して待つ。また、層状珪酸塩のサンプルは、先に入れたものがある程度沈んでから加える。そして、層状珪酸塩のサンプル2g全てを入れ終わったら24時間静置し、膨潤して沈降した層状珪酸塩のサンプルと上澄みとの境界におけるメスシリンダーの目盛を読み、その値を膨潤力とする。
層状珪酸塩は、陽イオン交換容量(CEC)が70meg/100g以上であることが好ましく、90meg/100g以上であることがより好ましい。層状珪酸塩の陽イオン交換容量は、日本ベントナイト工業会標準試験方法により測定する。具体的には、層状珪酸塩のサンプルを0.4〜0.5g秤とり、それを浸出管に入れる。次いで、浸出管に1N酢酸アンモニウム溶液を少しずつ入れ、サンプルに完全に浸透したら浸出管を装置にセットし、浸出液容器に100mlの1N酢酸アンモニウム溶液を加えて、4〜24時間で浸出が終わるようにコックを調節して流下させる。浸出液容器を十分に水洗した後、浸出液容器に50mlの80質量%エチルアルコールを加えて流下させて層状珪酸塩のサンプルを洗浄する。続いて、浸出液容器及び受器を十分に水洗した後、浸出液容器に100mlの10質量%塩化カリウム溶液を加えて流下させて層状珪酸塩のサンプル中のアンモニウムイオンをカリウムイオンと交換させる。そして、重機の塩化カリウム溶液を蒸留装置に移し、ケルダール法に従ってアンモニアを蒸留し(このとき、突沸を防ぐために亜鉛粒を少量加えておく)、その留出液を0.1N硫酸に受け、過剰の硫酸を0.1N水酸化ナトリウム溶液で滴定する。また、同時に空試験を行い、次式に基づいて陽イオン交換容量を算出する。
陽イオン交換容量=((A−B)×f×10)/(S×(100−M)/100)
A:空試験に要した0.1N水酸化ナトリウムのml数
B:実際に要した0.1N水酸化ナトリウムのml数
f:0.1N水酸化ナトリウムのファクター
S:サンプル採取量(g)
M:サンプルの水分(質量%)
層状珪酸塩は、粒径が0.05〜120μmであることが好ましく、0.5〜80μmであることがより好ましい。
層状珪酸塩は、原料ゴム100質量部に対する配合量が10〜80質量部であることが好ましく、30〜60質量部であることがより好ましく、30〜45質量部であることがさらに好ましい。
このように層状珪酸塩を含むことから、圧縮ゴム層11を形成するゴム組成物は、X線回折測定において、測定範囲が2θ=0.2〜15°における検出ピークが2θ=9°以下であることが好ましく、2θ=8°以下であることがより好ましい。
また、Vリブ15表面に露出した層状珪酸塩の占有面積率は12%以上であることが好ましく、16%以上であることがより好ましい。Vリブ15表面に露出した層状珪酸塩の占有面積率は、走査型電子顕微鏡観察(例えば300倍拡大)において、Si元素のマッピング画像におけるSi元素の輝点の面積割合を算出することにより求めることができる。走査型電子顕微鏡としては、例えば日立ハイテクノロジーズ社製の走査電子顕微鏡S−4800、及び元素分析装置としては、例えば堀場製作所社製のX線分析装置EMAX EX−250がそれぞれ挙げられる。
補強材としては、カーボンブラックでは、例えば、チャネルブラック;SAF、ISAF、N−339、HAF、N−351、MAF、FEF、SRF、GPF、ECF、N−234などのファーネスブラック;FT、MTなどのサーマルブラック;アセチレンブラックが挙げられる。補強剤としてはシリカも挙げられる。補強剤は、単一種で構成されていてもよく、また、複数種で構成されていてもよい。補強材は、耐摩耗性及び耐屈曲性のバランスが良好となるという観点から、原料ゴム100質量部に対する配合量が30〜80質量部であることが好ましい。
加硫促進剤としては、酸化マグネシウムや酸化亜鉛(亜鉛華)などの金属酸化物、金属炭酸塩、ステアリン酸などの脂肪酸及びその誘導体等が挙げられる。加硫促進剤は、単一種で構成されていてもよく、また、複数種で構成されていてもよい。加硫促進剤は、原料ゴム100質量部に対する配合量が例えば0.5〜8質量部である。
架橋剤としては、例えば、硫黄、有機過酸化物が挙げられる。架橋剤として、硫黄を用いたものでもよく、また、有機過酸化物を用いたものでもよく、さらには、それらの両方を併用したものでもよい。架橋剤は、硫黄の場合、原料ゴム100質量部に対する配合量が0.5〜4.0質量部であることが好ましく、有機過酸化物の場合、原料ゴム100質量部に対する配合量が例えば0.5〜8質量部である。
老化防止剤としては、アミン系、キノリン系、ヒドロキノン誘導体、フェノール系、亜リン酸エステル系のものが挙げられる。老化防止剤は、単一種で構成されていてもよく、また、複数種で構成されていてもよい。老化防止剤は、原料ゴム100質量部に対する配合量が例えば0〜8質量部である。
軟化剤としては、例えば、石油系軟化剤、パラフィンワックスなどの鉱物油系軟化剤、ひまし油、綿実油、あまに油、なたね油、大豆油、パーム油、やし油、落下生油、木ろう、ロジン、パインオイルなどの植物油系軟化剤が挙げられる。軟化剤は、単一種で構成されていてもよく、また、複数種で構成されていてもよい。石油系軟化剤以外の軟化剤は、原料ゴム100質量部に対する配合量が例えば2〜30質量部である。
圧縮ゴム層11を形成するゴム組成物には短繊維16が配合されていてもよい。その場合、短繊維16は、ベルト幅方向に配向するように設けられ、一部分がVリブ15表面に露出して突出していることが好ましい。
短繊維16としては、例えば、ナイロン短繊維、ビニロン短繊維、アラミド短繊維、ポリエステル短繊維、綿短繊維が挙げられる。短繊維16は、例えば、レゾルシン・ホルマリン・ラテックス水溶液(以下「RFL水溶液」という。)等に浸漬した後に加熱する接着処理が施された長繊維を長さ方向に沿って所定長に切断して製造される。短繊維16は、例えば、長さが0.2〜5.0mm、繊維径が10〜50μmである。短繊維16は、原料ゴム100質量部に対する配合量が例えば3〜50質量部である。なお、短繊維16がゴム組成物に配合された構成ではなく、Vリブ15表面に短繊維が植毛された構成であってもよい。
本実施形態に係るVリブドベルトBは、プーリ接触部分である圧縮ゴム層11の水分率が0.70質量%以上であり、0.70〜3.0質量%であることが好ましく、0.70〜1.5質量%であることがより好ましい。このように、本実施形態に係るVリブドベルトBでは、圧縮ゴム層11に層状珪酸塩が含まれ、しかも、その水分率が0.70質量%以上であることが組み合わさり、被水時を含めて優れた異音抑制効果を得ることができる。
接着ゴム層12は、断面横長矩形の帯状に構成され、例えば、厚さ1.0〜2.5mmに形成されている。背面ゴム層13も、断面横長矩形の帯状に構成され、例えば、厚さ0.4〜0.8mmに形成されている。接着ゴム層12及び背面ゴム層13は、原料ゴムに種々の配合剤が配合されて混練された未架橋ゴム組成物を加熱及び加圧して架橋剤により架橋させたゴム組成物で形成されている。なお、背面ゴム層13の代わりに、例えば、綿、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維、アラミド繊維等の糸で形成された織布、編物、不織布等で構成された補強布が設けられていてもよい。
接着ゴム層12及び背面ゴム層13を形成するゴム組成物の原料ゴムとしては、例えば、エチレン−α−オレフィンエラストマー、クロロプレンゴム(CR)、クロロスルホン化ポリエチレンゴム(CSM)、水素添加アクリロニトリルゴム(H−NBR)等が挙げられる。接着ゴム層12の原料ゴムは圧縮ゴム層11の原料ゴムと同一であることが好ましい。
配合剤としては、圧縮ゴム層11と同様、例えば、カーボンブラックなどの補強材、加硫促進剤、架橋剤、老化防止剤、軟化剤等が挙げられる。
圧縮ゴム層11、接着ゴム層12、及び背面ゴム層13は、別配合のゴム組成物で形成されていてもよく、また、同じ配合のゴム組成物で形成されていてもよい。
心線14は、ポリエステル繊維(PET)、ポリエチレンナフタレート繊維(PEN)、アラミド繊維、ビニロン繊維等の撚り糸で構成されている。心線14は、Vリブドベルト本体10に対する接着性を付与するために、成形加工前にRFL水溶液に浸漬した後に加熱する接着処理及び/又はゴム糊に浸漬した後に乾燥させる接着処理が施されている。
本実施形態に係るVリブドベルトBは、公知の方法により成型加工した成型後Vリブドベルトを水蒸気雰囲気中又は水中に所定時間入れることにより製造することができる。水蒸気雰囲気中又は水中に入れる時間は8時間以上とすることが好ましく、12〜24時間とすることがより好ましい。
本実施形態に係るVリブドベルトBは、例えば、補機駆動ベルト伝動装置におけるクランクシャフトプーリ、パワーステアリングプーリ、ACジェネレータプーリ、テンショナプーリ、ウォーターポンププーリ、及びエアコンプーリに巻き掛けられて用いられる。
図2は、本実施形態に係るVリブドベルトBを用いた自動車の補機駆動ベルト伝動装置20のプーリレイアウトを示す。この補機駆動ベルト伝動装置20は、VリブドベルトBが4つのリブプーリ及び2つの平プーリの6つのプーリに巻き掛けられて動力を伝達するサーペンタインドライブ方式のものである。
この補機駆動ベルト伝動装置20は、最上位置のパワーステアリングプーリ21、そのパワーステアリングプーリ21の下方に配置されたACジェネレータプーリ22、パワーステアリングプーリ21の左下方に配置された平プーリのテンショナプーリ23と、そのテンショナプーリ23の下方に配置された平プーリのウォーターポンププーリ24と、テンショナプーリ23の左下方に配置されたクランクシャフトプーリ25と、そのクランクシャフトプーリ25の右下方に配置されたエアコンプーリ26と、を備えている。これらのうち、平プーリであるテンショナプーリ23及びウォーターポンププーリ24以外は全てリブプーリである。これらのリブプーリ及び平プーリは、例えば、金属のプレス加工品や鋳物、ナイロン樹脂、フェノール樹脂などの樹脂成形品で構成されており、また、プーリ径がφ50〜150mmである。
この補機駆動ベルト伝動装置20では、VリブドベルトBは、Vリブ15側が接触するようにパワーステアリングプーリ21に巻き掛けられ、次いで、ベルト背面が接触するようにテンショナプーリ23に巻き掛けられた後、Vリブ15側が接触するようにクランクシャフトプーリ25及びエアコンプーリ26に順に巻き掛けられ、さらに、ベルト背面が接触するようにウォーターポンププーリ24に巻き掛けられ、そして、Vリブ15側が接触するようにACジェネレータプーリ22に巻き掛けられ、最後にパワーステアリングプーリ21に戻るように設けられている。プーリ間で掛け渡されるVリブドベルトBの長さであるベルトスパン長は例えば50〜300mmである。プーリ間で生じ得るミスアライメントは0〜2°である。
なお、本実施形態では、VリブドベルトBとしたが、特にこれに限定されるものではなく、ローエッジタイプのVベルトであってもよい。
[試験評価1]
(Vリブドベルト)
以下の実施例1〜6及び比較例1〜4の成型後Vリブドベルトを作製した。それぞれの圧縮ゴム層のゴム配合を表1にも示す。
Figure 2011021728
<実施例1>
EPDM(三井化学社製 商品名:EPT3045)を原料ゴムとし、その原料ゴム100質量部に対して、HAFカーボンブラック(東海カーボン社製 商品名:シーストSO)60質量部、モンモリロナイト(ホージュン社製 商品名:ベンゲルHVP、膨潤力44ml/2g、陽イオン交換容量96meg/100g)30質量部、酸化亜鉛(堺化学工業社製 商品名:亜鉛華2号)5質量部、老化防止剤(大内新興化学社製 商品名:ノクラックMB)2質量部、パラフィン系オイル(出光興産社製 商品名:ダイアナプロセスオイルPS−90)10質量部、硫黄(細井化学社製 商品名:オイルサルファー)2.3質量部、加硫促進剤(三新化学社製 商品名:TET、EZ、MSA)1.4質量部、及び短繊維(旭化成社製 商品名:レオナ66、繊維長1mm)30質量部を配合して密閉式混練機で約5分間混練して未架橋ゴム組成物を得た。そして、この未架橋ゴム組成物を用いて圧縮ゴム層を形成した成型後Vリブドベルトを実施例1とした。
なお、接着ゴム層及び背面ゴム層を他のEPDMのゴム組成物、並びに心線をポリエチレンテレフタレート繊維(PET)製の撚り糸でそれぞれ構成し、ベルト周長を1200mm、ベルト幅を21.36mm及びベルト厚さを4.3mmとし、そして、リブ数を6個とした。
<実施例2>
モンモリロナイトの代わりにモンモリロナイト含有材料(ホージュン社製 商品名:スーパークレイ、膨潤力24ml/2g、陽イオン交換容量65meg/100g)を原料ゴム100質量部に対して30質量部配合したことを除いて実施例1のものと同一構成の未架橋ゴム組成物を得た。そして、この未架橋ゴム組成物を用いて圧縮ゴム層を形成した実施例1と同様の成型後Vリブドベルトを実施例2とした。
<実施例3>
モンモリロナイトの代わりにモンモリロナイト含有材料(ホージュン社製 商品名:穂高、膨潤力16ml/2g、陽イオン交換容量86meg/100g)を原料ゴム100質量部に対して30質量部配合したことを除いて実施例1のものと同一構成の未架橋ゴム組成物を得た。そして、この未架橋ゴム組成物を用いて圧縮ゴム層を形成した実施例1と同様の成型後Vリブドベルトを実施例3とした。
<実施例4>
モンモリロナイトの配合量を原料ゴム100質量部に対して5質量部としたことを除いて実施例1のものと同一構成の未架橋ゴム組成物を得た。そして、この未架橋ゴム組成物を用いて圧縮ゴム層を形成した実施例1と同様の成型後Vリブドベルトを実施例4とした。
<実施例5>
モンモリロナイトの配合量を原料ゴム100質量部に対して10質量部としたことを除いて実施例1のものと同一構成の未架橋ゴム組成物を得た。そして、この未架橋ゴム組成物を用いて圧縮ゴム層を形成した実施例1と同様の成型後Vリブドベルトを実施例5とした。
<実施例6>
HAFカーボンブラックの配合量を原料ゴム100質量部に対して45質量部及びモンモリロナイトの配合量を原料ゴム100質量部に対して80質量部としたことを除いて実施例1のものと同一構成の未架橋ゴム組成物を得た。そして、この未架橋ゴム組成物を用いて圧縮ゴム層を形成した実施例1と同様の成型後Vリブドベルトを実施例6とした。
<比較例1>
モンモリロナイトを配合していないことを除いて実施例1のものと同一構成の未架橋ゴム組成物を得た。そして、この未架橋ゴム組成物を用いて圧縮ゴム層を形成した実施例1と同様の成型後Vリブドベルトを比較例1とした。
<比較例2>
モンモリロナイトの代わりにモンモリロナイト含有材料(ホージュン社製 商品名:榛名、膨潤力10ml/2g、陽イオン交換容量69meg/100g)を原料ゴム100質量部に対して30質量部配合したことを除いて実施例1のものと同一構成の未架橋ゴム組成物を得た。そして、この未架橋ゴム組成物を用いて圧縮ゴム層を形成した実施例1と同様の成型後Vリブドベルトを比較例2とした。
<比較例3>
モンモリロナイトの代わりに炭酸カルシウム(白石カルシウム工業社製 商品名:白艶華CC)を原料ゴム100質量部に対して30質量部配合したことを除いて実施例1のものと同一構成の未架橋ゴム組成物を得た。そして、この未架橋ゴム組成物を用いて圧縮ゴム層を形成した実施例1と同様の成型後Vリブドベルトを比較例3とした。
<比較例4>
モンモリロナイトの代わりに界面活性剤(ラインケミージャパン社製 商品名:アフラックス54)を原料ゴム100質量部に対して10質量部配合したことを除いて実施例1のものと同一構成の未架橋ゴム組成物を得た。そして、この未架橋ゴム組成物を用いて圧縮ゴム層を形成した実施例1と同様の成型後Vリブドベルトを比較例4とした。
(試験評価方法)
<成型後Vリブドベルトの圧縮ゴム層の含有水分率>
実施例1〜6及び比較例1〜4のそれぞれから切り出した圧縮ゴム層の試験片について、事前に試験片の質量を測定し(W0(0.040〜0.060g))、水分気化装置により120℃で20分間加熱した後、揮発成分に含まれる水分量をカールフィッシャー水分計で測定した(m)。そして、(m/W0)×100(質量%)を成型後Vリブドベルトの圧縮ゴム層の含有水分率とした。
<吸水性評価>
実施例1、実施例6、比較例1、比較例3、及び比較例4のそれぞれから切り出した圧縮ゴム層の試験片について、JIS K6258に基づき、12時間の水浸漬加工を施した後の質量を測定した(W12)。そして、((W12−W0)/W0)×100(%)を質量変化率とした。
実施例1〜6、並びに比較例1、比較例2、及び比較例4のそれぞれから切り出した圧縮ゴム層の試験片について、JIS K6258に基づき、24時間の水浸漬加工を施した後の質量を測定し(W24)、上記と同様に質量変化率を算出した。
<被水時異音評価>
被水持異音評価のためのベルト走行試験評価を、実施例1及び6並びに比較例1及び4では、水浸漬加工を施さなかった成型後Vリブドベルト、12時間の水浸漬加工を施したVリブドベルト、及び24時間の水浸漬加工を施したVリブドベルトについて、また、比較例3では12時間の水浸漬加工を施したVリブドベルトについて、さらに、実施例2〜6及び比較例2では24時間の水浸漬加工を施したVリブドベルトについて、それぞれ行った。
図3は被水時異音評価用ベルト走行試験機30のプーリレイアウトを示す。
被水時異音評価用ベルト走行試験機30は、プーリ径が140mmのリブプーリである駆動プーリ31を備え、その駆動プーリ31の右方にプーリ径が75mmのリブプーリである第1従動プーリ32が設けられ、また、第1従動プーリ32の上方で駆動プーリ31の右斜め上方にプーリ径が50mmのリブプーリである第2従動プーリ33が設けられ、さらに、駆動プーリ31と第2従動プーリ33との中間にプーリ径が75mmの平プーリであるアイドラプーリ34が設けられている。そして、この被水時異音評価用ベルト走行試験機30は、評価ベルトBのVリブ側がリブプーリである駆動プーリ31、第1及び第2従動プーリ32,33に接触すると共に背面側が平プーリであるアイドラプーリ34に接触して巻き掛けられるように構成されている。
上記被水時異音評価用ベルト走行試験機30に評価ベルトBをセットし、1リブ当たり49Nのベルト張力が負荷されるようにプーリ位置決めを行い、第2従動プーリ33にそれが取り付けられたオルタネータに60Aの電流が流れるように抵抗を与え、常温下、駆動プーリ31を800rpmの回転数で回転させ、評価ベルトBの駆動プーリ31への進入部において評価ベルトBのVリブ側に毎分1000mlの割合で水を滴下した。
ベルト走行時の異音発生状況を、A:異音の発生が全くない。B:ほとんど異音の発生がない。C:稀に異音が発生する。D:75dB以上82dB未満の異音が発生する。E:82dB以上の異音が発生する。の五段階で評価した。
<耐摩耗性評価>
それぞれ耐摩耗性評価のためのベルト走行試験評価を、実施例1及び6並びに比較例1及び4では、12時間の水浸漬加工を施したVリブドベルト及び24時間の水浸漬加工を施したVリブドベルトについて、また、比較例3では12時間の水浸漬加工を施したVリブドベルトについて、さらに、実施例2〜6及び比較例2では24時間の水浸漬加工を施したVリブドベルトについて、それぞれ行った。
図4は摩耗性評価用ベルト走行試験機40のプーリレイアウトを示す。
摩耗性評価用ベルト走行試験機40は、左右に配置して設けられたプーリ径が60mmのリブプーリである駆動プーリ41及び従動プーリ42を備えている。そして、この摩耗性評価用ベルト走行試験機40は、評価ベルトBのVリブ側がリブプーリである駆動プーリ41及び従動プーリ42に接触して巻き掛けられるように構成されている。
上記摩耗性評価用ベルト走行試験機40に評価ベルトBをセットし、従動プーリ42に3.82kWの回転負荷を与えると共にベルト張力が負荷されるように側方に1177Nのデッドウェイトを負荷し、常温下、駆動プーリ41を3500rpmの回転数で回転させて24時間ベルト走行させた。
そして、ベルト走行後のプーリ表面を目視観察して粘着摩耗の有るものを○、無いものを×と評価した。
(試験評価結果)
表2は試験結果を示す。
Figure 2011021728
成型後Vリブドベルトの圧縮ゴム層の含有水分率は、実施例1が0.38質量%、実施例2が0.33質量%、実施例3が0.27質量%、実施例4が0.26質量%、実施例5が0.31質量%、及び実施例6が0.90質量%、並びに比較例1が0.21質量%、比較例2が0.24質量%、比較例3が0.21質量%、及び比較例4が0.23質量%であった。
12時間の水浸漬加工を施したとき圧縮ゴム層の質量変化率は、実施例1が0.52%、及び実施例6が0.95質量%、並びに比較例1が0.08%、比較例3が0.18%、及び比較例4が0.15%であった。
24時間の水浸漬加工を施したときの圧縮ゴム層の質量変化率は、実施例1が0.89%、実施例2が0.62%、実施例3が0.51%、実施例4が0.52%、実施例5が0.63%、及び実施例6が1.65%、並びに比較例1が0.30%、比較例2が0.39%、及び比較例4が0.32%であった。
上記成型後Vリブドベルトの圧縮ゴム層の試験片の試験前の質量(W0)、その含有水分量(m)、及び水浸漬加工後の質量(W12)から((m+(W12−W0))/W12)×100(質量%)より算出される12時間の水浸漬加工を施したVリブドベルトの圧縮ゴム層の水分率は、実施例1が0.90質量%、及び実施例6が1.85質量%、並びに比較例1が0.29質量%、比較例3が0.39質量%、及び比較例4が0.38質量%である。また、24時間の水浸漬加工を施したVリブドベルトの圧縮ゴム層の水分率は、実施例1が1.26質量%、実施例2が0.94質量%、実施例3が0.78質量%、実施例4が0.78質量%、実施例5が0.94質量%、及び実施例6が2.55質量%、並びに比較例1が0.51質量%、比較例2が0.63質量%、及び比較例4が0.55質量%である。
水浸漬加工を施さなかった成型後Vリブドベルトの被水時異音評価は、実施例1及び6がC、並びに比較例1がE、及び比較例4がBであった。12時間の水浸漬加工を施したVリブドベルトの被水時異音評価は、実施例1がB、及び実施例6がA、並びに比較例1がE、比較例3がD、比較例4がBであった。24時間の水浸漬加工を施したVリブドベルトの被水時異音評価は、実施例1がA、実施例2がB、実施例3がB、実施例4がC、実施例5がB、及び実施例6がA、並びに比較例1がD、比較例2がD、及び比較例4がBであった。
12時間の水浸漬加工を施したVリブドベルトの耐摩耗性評価は、実施例1、比較例1、及び比較例2が○、実施例6が△、並びに比較例4が×であった。24時間の水浸漬加工を施したVリブドベルトの耐摩耗性評価は、実施例1〜5及び比較例1〜3が○、実施例6が△、並びに比較例2が×であった。
以上の結果から、圧縮ゴム層に層状珪酸塩であるモンモリロナイトを含有させた実施例1〜6では、12時間及び24時間のいずれの水浸漬加工を施したVリブドベルトの圧縮ゴム層の水分率も0.78質量%以上であり、そして、水浸漬加工後の被水時異音評価はA乃至Cで、また、耐摩耗性評価は○乃至△であることが分かる。
これに対し、比較例1〜3では、12時間及び24時間のいずれの水浸漬加工を施したVリブドベルトの水分率も0.63%以下であり、そして、水浸漬加工後の被水時異音評価は、比較例4がBであるものの、比較例1〜3のいずれもがDで、一方、耐摩耗性評価は、比較例1〜3が○であるものの、比較例4が×であることが分かる。
また、実施例1及び6と比較例1及び4とを比較すると、前者では、水浸漬加工を施して吸水させることにより被水時異音抑制効果が改善されているのに対し、後者ではその効果改善が認められないことが分かる。これは、プーリ接触表面に露出した層状珪酸塩が層間に水を保持することにより膨潤し、それによってプーリ接触表面の摩擦係数の安定化が図られるためではないかと推測される。
[試験評価2]
(Vリブドベルト)
以下の実施例7〜10及び比較例5〜9の成型後Vリブドベルトを作製した。それぞれの圧縮ゴム層のゴム配合を表3にも示す。
Figure 2011021728
<実施例7>
EPDM(三井化学社製 商品名:EPT3045)を原料ゴムとし、その原料ゴム100質量部に対して、HAFカーボンブラック(東海カーボン社製 商品名:シーストSO)60質量部、モンモリロナイト(ホージュン社製 商品名:ベンゲルA、膨潤力46ml/2g、陽イオン交換容量94meg/100g)30質量部、酸化亜鉛(堺化学工業社製 商品名:亜鉛華2号)5質量部、老化防止剤(大内新興化学社製 商品名:ノクラックMB)2質量部、パラフィン系オイル(出光興産社製 商品名:ダイアナプロセスオイルPS−90)10質量部、硫黄(細井化学社製 商品名:オイルサルファー)2.3質量部、加硫促進剤(三新化学社製 商品名:TET、EZ、MSA)1.4質量部、及び短繊維(旭化成社製 商品名:レオナ66、繊維長1mm)30質量部を配合して密閉式混練機で約5分間混練して未架橋ゴム組成物を得た。そして、この未架橋ゴム組成物を用いて圧縮ゴム層を形成した成型後Vリブドベルトを実施例7とした。この実施例7は試験評価1の実施例1とモンモリロナイトの品番が異なるものである。
なお、接着ゴム層及び背面ゴム層を他のEPDMのゴム組成物、並びに心線をポリエチレンテレフタレート繊維(PET)製の撚り糸でそれぞれ構成し、ベルト周長を1200mm、ベルト幅を21.36mm及びベルト厚さを4.3mmとし、そして、リブ数を6個とした。
<実施例8>
モンモリロナイトの代わりにヘクトライト(クニミネ工業社製 商品名:スメクトンHE)を原料ゴム100質量部に対して30質量部配合したことを除いて実施例5のものと同一構成の未架橋ゴム組成物を得た。そして、この未架橋ゴム組成物を用いて圧縮ゴム層を形成した実施例7と同様の成型後Vリブドベルトを実施例8とした。
<実施例9>
モンモリロナイトの代わりにタルク(日本タルク社製 商品名:シムゴン)を原料ゴム100質量部に対して30質量部配合したことを除いて実施例7のものと同一構成の未架橋ゴム組成物を得た。そして、この未架橋ゴム組成物を用いて圧縮ゴム層を形成した実施例7と同様の成型後Vリブドベルトを実施例9とした。
<実施例10>
モンモリロナイトの代わりに膨潤性雲母(コープケミカル社製 商品名:ソマシフME−100)を原料ゴム100質量部に対して30質量部配合したことを除いて実施例7のものと同一構成の未架橋ゴム組成物を得た。そして、この未架橋ゴム組成物を用いて圧縮ゴム層を形成した実施例7と同様の成型後Vリブドベルトを実施例10とした。
<比較例5>
モンモリロナイトを配合していないことを除いて実施例7のものと同一構成の未架橋ゴム組成物を得た。そして、この未架橋ゴム組成物を用いて圧縮ゴム層を形成した実施例5と同様の成型後Vリブドベルトを比較例5とした。この比較例5は試験評価1の比較例1のロット違いである。
<比較例6>
モンモリロナイトの代わりにハロイサイト(Aldrich社製 商品名:Hallysite nanoclay)を原料ゴム100質量部に対して30質量部配合したことを除いて実施例7のものと同一構成の未架橋ゴム組成物を得た。そして、この未架橋ゴム組成物を用いて圧縮ゴム層を形成した実施例7と同様の成型後Vリブドベルトを比較例6とした。
<比較例7>
モンモリロナイトの代わりに非膨潤性雲母(コープケミカル社製 商品名:ミクロマイカMK−200)を原料ゴム100質量部に対して30質量部配合したことを除いて実施例7のものと同一構成の未架橋ゴム組成物を得た。そして、この未架橋ゴム組成物を用いて圧縮ゴム層を形成した実施例7と同様の成型後Vリブドベルトを比較例7とした。
<比較例8>
モンモリロナイトの代わりに炭酸カルシウム(白石カルシウム工業社製 商品名:白艶華CC)を原料ゴム100質量部に対して30質量部配合したことを除いて実施例7のものと同一構成の未架橋ゴム組成物を得た。そして、この未架橋ゴム組成物を用いて圧縮ゴム層を形成した実施例7と同様の成型後Vリブドベルトを比較例8とした。この比較例5は試験評価1の比較例4のロット違いである。
<比較例9>
モンモリロナイトの代わりに界面活性剤(ラインケミージャパン社製 商品名:アフラックス54)を原料ゴム100質量部に対して10質量部配合したことを除いて実施例7のものと同一構成の未架橋ゴム組成物を得た。そして、この未架橋ゴム組成物を用いて圧縮ゴム層を形成した実施例7と同様の成型後Vリブドベルトを比較例9とした。この比較例9は試験評価1の比較例2のロット違いである。
(試験評価方法)
<成型後Vリブドベルトの含有水分率>
実施例7〜10及び比較例5〜9のそれぞれについて、試験評価1と同様にして成型後Vリブドベルトの圧縮ゴム層の含有水分率を求めた。
<吸水性評価>
実施例7〜10及び比較例5〜9のそれぞれについて、試験評価1と同様にして成型後Vリブドベルトの圧縮ゴム層の24時間の水浸漬加工を施した後の質量変化率を求めた。
<X線回折測定評価>
実施例7〜10及び比較例5〜9のそれぞれの水浸漬加工を施さなかった成型後Vリブドベルト及び24時間の水浸漬加工を施したVリブドベルトについて、複数のVリブを長さ方向に沿って切り出し、それらを並列に並べたものを試験片とし、X線回折測定における測定範囲が2θ=0.2〜15°での検出ピークを、リガク社製の粉末X線回折装置UltimaIIIにより測定した。
<被水時異音評価>
実施例7〜10及び比較例5〜9のそれぞれの水浸漬加工を施さなかった成型後Vリブドベルト及び24時間の水浸漬加工を施したVリブドベルトについて、試験評価1と同様に被水時異音評価のためのベルト走行試験評価を行った。
<耐摩耗性評価>
実施例7〜10及び比較例5〜9のそれぞれの水浸漬加工を施さなかった成型後Vリブドベルト及び24時間の水浸漬加工を施したVリブドベルトについて、試験評価1と同様に耐摩耗性評価のためのベルト走行試験評価を行った。
(試験評価結果)
表4は試験結果を示す。
Figure 2011021728
成型後Vリブドベルトの圧縮ゴム層の含有水分率は、実施例7が0.40質量%、実施例8が0.41質量%、実施例9が0.29質量%、及び実施例10が0.31質量%、並びに比較例5が0.21質量%、比較例6が0.27質量%、比較例7が0.29質量%、比較例8が0.21質量%、及び比較例9が0.23質量%であった。
24時間の水浸漬加工を施したときの圧縮ゴム層の質量変化率は、実施例7が0.89%、実施例8が0.92%、実施例9が0.58%、及び実施例10が0.78%、並びに比較例5が0.30%、比較例6が0.38%、比較例7が0.34%、比較例8が0.39%、及び比較例9が0.32%であった。
上記成型後Vリブドベルトの圧縮ゴム層の含有水分率及び浸漬加工後の質量変化率から算出される24時間の水浸漬加工を施したVリブドベルトの水分率は、実施例7が1.28質量%、実施例8が1.32質量%、実施例9が0.86質量%、及び実施例10が1.08質量%、並びに比較例5が0.51質量%、比較例6が0.65質量%、比較例7が0.63質量%、比較例8が0.60質量%、及び比較例9が0.55質量%である。
水浸漬加工を施さなかった成型後Vリブドベルトの被水時異音評価は、実施例7がB、実施例8がB、実施例9がC、及び実施例10がC、並びに比較例5がE、比較例6がC、比較例7がD、比較例8がD、及び比較例9がCであった。24時間の水浸漬加工を施したVリブドベルトの被水時異音評価は、実施例7がA、実施例8がA、実施例9がB、及び実施例10がA、並びに比較例5がE、比較例6がC、比較例7がD、比較例8がD、及び比較例9がCであった。
水浸漬加工を施さなかった成型後Vリブドベルトの耐摩耗性評価は、実施例7〜10及び比較例5〜8が○、並びに比較例9が×であった。24時間の水浸漬加工を施したVリブドベルトの耐摩耗性評価も、実施例7〜10及び比較例5〜8が○、並びに比較例9が×であった。
以上の結果から、圧縮ゴム層に層状珪酸塩を含有させた実施例7〜10では、水浸漬加工を施したVリブドベルトの圧縮ゴム層の水分率は0.86質量%以上で、また、水浸漬加工後のX線回折ピーク検出角度は5.40〜8.70°であり、そして、水浸漬加工後の被水時異音評価はA又はBで、また、耐摩耗性評価はいずれも○であることが分かる。
これに対し、比較例5〜9では、水浸漬加工を施したVリブドベルトの圧縮ゴム層の水分率は0.65質量%以下で、また、水浸漬加工後のX線回折ピーク検出角度は8.60〜12.3°であり、そして、水浸漬加工後の被水時異音評価はC又はDで、また、耐摩耗性評価は、比較例5〜8が○であるものの、比較例9が×であることが分かる。
また、実施例7〜10と比較例5〜9とを比較すると、試験評価1の場合と同様、前者では、水浸漬加工により吸水させることにより被水時異音抑制効果が改善されているのに対し、後者ではその効果改善が認められないことが分かる。
[試験評価3]
(Vリブドベルト)
以下の実施例11及び比較例10の成型後Vリブドベルトを作製した。それぞれの圧縮ゴム層のゴム配合を表5にも示す。
Figure 2011021728
<実施例11>
EPDM(三井化学社製 商品名:EPT3045)を原料ゴムとし、その原料ゴム100質量部に対して、HAFカーボンブラック(東海カーボン社製 商品名:シーストSO)60質量部、モンモリロナイト(ホージュン社製 商品名:ベンゲルA)30質量部、酸化亜鉛(堺化学工業社製 商品名:亜鉛華2号)5質量部、ステアリン酸(日油社製 商品名:ビーズステアリン酸椿)1質量部、老化防止剤(大内新興化学社製 商品名:ノクラックMB)2質量部、パラフィン系オイル(出光興産社製 商品名:ダイアナプロセスオイルPS−90)10質量部、硫黄(細井化学社製 商品名:オイルサルファー)2.3質量部、加硫促進剤(大内新興化学社製 商品名:EP−150)4質量部、及び短繊維(旭化成社製 商品名:レオナ66、繊維長1mm)30質量部を配合して密閉式混練機で約5分間混練して未架橋ゴム組成物を得た。そして、この未架橋ゴム組成物を用いて圧縮ゴム層を形成した成型後Vリブドベルトを実施例11とした。
なお、接着ゴム層及び背面ゴム層を他のEPDMのゴム組成物、並びに心線をポリエチレンテレフタレート繊維(PET)製の撚り糸でそれぞれ構成し、ベルト周長を1200mm、ベルト幅を21.36mm及びベルト厚さを4.3mmとし、そして、リブ数を6個とした。
<比較例10>
モンモリロナイトを配合していないことを除いて実施例9のものと同一構成の未架橋ゴム組成物を得た。そして、この未架橋ゴム組成物を用いて圧縮ゴム層を形成した実施例9と同様の成型後Vリブドベルトを比較例10とした。
(試験評価方法)
<成型後Vリブドベルトの圧縮ゴム層の含有水分率>
実施例11及び比較例10のそれぞれについて、試験評価1と同様にして成型後Vリブドベルトの圧縮ゴム層の含有水分率を求めた。
<ベルト吸水性評価>
実施例11及び比較例10のそれぞれについて、試験評価1と同様にして成型後Vリブドベルトの圧縮ゴム層の24時間の水浸漬加工を施した後の質量変化率を求めた。
<層状珪酸塩の面積占有率>
実施例11及び比較例10のそれぞれの水浸漬加工を施さなかった成型後Vリブドベルト、並びに実施例9及び比較例10の24時間の水浸漬加工を施したVリブドベルトのそれぞれについて、圧縮ゴム層のVリブ表面の層状珪酸塩の面積占有率を、走査型電子顕微鏡(日立ハイテクノロジーズ社製 走査電子顕微鏡S−48009)を用いた300倍拡大観察において、元素分析装置(堀場製作所社製 X線分析装置EMAX EX−250)を用いたSi元素のマッピング画像におけるSi元素の輝点の面積割合を算出することにより求めた。
<被水時異音評価>
実施例11及び比較例10のそれぞれの水浸漬加工を施さなかった成型後Vリブドベルト、並びに実施例11及び比較例10の24時間の水浸漬加工を施したVリブドベルトのそれぞれについて、試験評価1と同様に被水時異音評価のためのベルト走行試験評価を行った。
<耐摩耗性評価>
実施例11及び比較例10のそれぞれの水浸漬加工を施さなかった成型後Vリブドベルトについて、試験評価1と同様に耐摩耗性評価のためのベルト走行試験評価を行った。
(試験評価結果)
表6は試験結果を示す。
Figure 2011021728
成型後Vリブドベルトの圧縮ゴム層の含有水分率は、実施例11が0.39質量%、及び比較例10が0.22質量%であった。
24時間の水浸漬加工を施したときの圧縮ゴム層の質量変化率は、実施例11が0.88%、及び比較例10が0.31%であった。
上記成型後Vリブドベルトの圧縮ゴム層の含有水分率及び浸漬加工後の質量変化率から算出される24時間の水浸漬加工を施したVリブドベルトの水分率は、実施例11が1.26質量%、及び比較例10が0.53質量%であった。
成型後Vリブドベルトの圧縮ゴム層における層状珪酸塩の面積占有率は実施例11が12%であった。24時間の水浸漬加工を施したVリブドベルトの圧縮ゴム層における層状珪酸塩の面積占有率は実施例11が16%であった。
水浸漬加工を施さなかった成型後Vリブドベルトの被水時異音評価は、実施例11がB、及び比較例10がEであった。24時間の水浸漬加工を施したVリブドベルトの被水時異音評価は、実施例11がA、及び比較例10がEであった。
水浸漬加工を施さなかった成型後Vリブドベルトの耐摩耗性評価は、実施例11及び比較例10が○であった。
以上の結果から、圧縮ゴム層に層状珪酸塩を含有させた実施例11では、水浸漬加工を施したVリブドベルトの圧縮ゴム層の水分率は1.26質量%で、また、圧縮ゴム層における層状珪酸塩の面積占有率は16%であり、そして、水浸漬加工後の被水時異音評価はAであることが分かる。
これに対し、比較例10では、水浸漬加工を施したVリブドベルトの圧縮ゴム層の水分率は0.53質量%で、また、圧縮ゴム層において層状珪酸塩は検知されず、そして、水浸漬加工後の被水時異音評価はEであることが分かる。
また、実施例11と比較例10とを比較すると、試験評価1及び2の場合と同様、前者では、Vリブドベルト自体に吸水させることにより被水時異音抑制効果が改善されているのに対し、後者ではその効果改善が認められないことが分かる。
本発明は、ベルト本体がプーリに接触するように巻き掛けられて動力を伝達する摩擦伝動ベルト及びその製造方法について有用である。
B Vリブドベルト(摩擦伝動ベルト)
10 Vリブドベルト本体
15 Vリブ(プーリ接触部分)

Claims (8)

  1. ベルト本体がプーリに接触するように巻き掛けられて動力を伝達する摩擦伝動ベルトであって、
    上記ベルト本体の少なくともプーリ接触部分は、原料ゴムに層状珪酸塩が配合され且つ水分率が0.70質量%以上のゴム組成物で形成されている摩擦伝動ベルト。
  2. 請求項1に記載された摩擦伝動ベルトにおいて、
    上記層状珪酸塩の膨潤力が20ml/2g以上である摩擦伝動ベルト。
  3. 請求項1又は2に記載された摩擦伝動ベルトにおいて、
    上記層状珪酸塩の陽イオン交換容量が70meg/100g以上である摩擦伝動ベルト。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載された摩擦伝動ベルトにおいて、
    上記ベルト本体の少なくともプーリ接触部分を形成するゴム組成物は、X線回折測定において、測定範囲が2θ=0.2〜15°における検出ピークが2θ=9°以下である摩擦伝動ベルト。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載された摩擦伝動ベルトにおいて、
    上記ベルト本体のプーリ接触部分表面に露出した層状珪酸塩の面積占有率が12%以上である摩擦伝動ベルト。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載された摩擦伝動ベルトにおいて、
    上記層状珪酸塩がモンモリロナイトを含むことを特徴とする摩擦伝動ベルト。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載された摩擦伝動ベルトにおいて、
    上記ベルト本体の少なくともプーリ接触部分を形成するゴム組成物は、原料ゴム100質量部に対し、上記層状珪酸塩が10〜80質量部配合されていることを特徴とする摩擦伝動ベルト。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載された摩擦伝動ベルトの製造方法において、
    ベルト本体の少なくともプーリ接触部分が、原料ゴムに層状珪酸塩が配合されたゴム組成物で形成された成型後摩擦伝動ベルトを、水蒸気雰囲気中又は水中に所定時間入れる工程を含むことを特徴とする摩擦伝動ベルトの製造方法。
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