JP2011021491A - インペラおよび回転機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】流体流路の後半部に生じる低エネルギー流体のかたまりを縮小させて流動損失の低減を図ることができるインペラおよび回転機械を提供する。
【解決手段】インペラ流路10の径方向内側から径方向外側へ向かうに従い流れ方向が軸方向から径方向へと漸次変化する回転機械のインペラ1であって、インペラ流路10を構成するハブ面4と負圧面nとを備え、インペラ流路10の入口6側の前半部および出口7側の後半部11の一方である後半部11に位置するハブ面4と負圧面nとが接する隅部12に、インペラ流路10の内側へ向かって膨出する膨出部bを設けたことを特徴とする。
【選択図】図2

Description

この発明は、インペラおよび回転機械に関するものであり、特にその流路形状に係るものである。
産業用圧縮機やターボ冷凍機、小型ガスタービンなどの回転機械に用いられる遠心型や斜流型の圧縮機にあっては常に性能向上が求められており、特に、これら圧縮機のキーコンポーネントであるインペラの性能向上が必要となっている。そこで近年、インペラの性能向上を図るために羽根のチップ−ハブ間の前縁に凹部を設けて2次流れや剥離を効果的に抑制するインペラが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、遠心型や斜流型のインペラの性能向上を図るために、ハブ面に沿う流れの境界層が拡大しないよう羽根間のハブ面に複数本の溝を形成してハブ面に沿う流れに乱れを生じさせるものや、境界層の局部集中を防止するために羽根間に複数の小翼を設けたものがある(例えば、特許文献2,3参照)。
特開2006−2689号公報 特開2005−163640号公報 特開2005−180372号公報
ところで、図9〜図11に示す従来の遠心型の圧縮機のインペラ201は、ハブ202のハブ面204上に形成された隣り合う羽根203の圧力面pおよび負圧面nと、ハブ面204と、シュラウド面205とによって流体流路210が形成され、例えば、図10に示すハブ202が軸線O周りに回転すると、流体が径方向内側に配置された入口206から軸方向に沿って流入し、その後、流体流路210に沿って流れ方向が軸方向から径方向へと変化しながら移動して、最終的に径方向外側に配置された出口207から径方向に沿って外方へ排出されることとなる。なお、インペラ201の回転方向を図9中矢印で示す。
このように、インペラ201の径方向内側から径方向外側へ向かうに従い軸線Oに沿う方向から径方向に沿う方向へと流体流路210の流れ方向が変化するので、インペラ201の出口207近傍におけるシュラウド面205上に境界層が発達し、また、羽根203の負圧面n上での圧力が最も低くなるので、シュラウド面205と負圧面nとに境界層が吸い寄せられて徐々に蓄積して出口207近傍のシュラウド面205上での負圧面n側にて低エネルギー流体のかたまりkとなる。 さらに、流れの曲り部内側では流体が剥がれやすくなるので、低エネルギー流体のかたまりkが蓄積するのと、流れが剥がれやすくなるのとが同時に作用して、負圧面nとシュラウド面205とにより形成されるコーナ部分近傍において蓄積された低エネルギー流体のかたまりkの範囲が拡大されてしまう。上述の図9〜図11では遠心型の圧縮機を一例に説明したが、同様に斜流型の圧縮機の流体流路においても同じ理由で低エネルギー流体のかたまりkが蓄積する。そして、この低エネルギー流体のかたまりkが出口207に向かって徐々に拡大し、これにより流体流路210の出口207側の後半部211から出口207に亘って流動損失が生じてしまう。
また、この低エネルギー流体のかたまりkは、流量が減少するに従って大きくなるため、小流量側での性能を低下させる要因にもなってしまう。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、流体流路の後半部に生じる低エネルギー流体のかたまりを縮小させて流動損失の低減を図ることができるインペラおよび回転機械を提供するものである。
本発明は、上記課題を解決して係る目的を達成するために以下の構成を採用する。
本発明に係るインペラ(例えば、実施形態におけるインペラ1)は、流体流路(例えば、実施形態におけるインペラ流路10)の径方向内側から径方向外側へ向かうに従い流れ方向が軸方向から径方向へと漸次変化する回転機械のインペラであって、前記流体流路の少なくとも一部を構成するハブ面(例えば、実施形態におけるハブ面4)と羽根面(例えば、実施形態における圧力面p、負圧面n)とを備え、前記流体流路の入口(例えば、実施形態における入口6)側の前半部および出口(例えば、実施形態における出口7)側の後半部(例えば、実施形態における後半部11)の一方である後半部に位置する前記ハブ面と前記羽根面とが接する隅部(例えば、実施形態における隅部12,22)に、前記流体流路の内側へ向かって膨出する膨出部(例えば、実施形態における膨出部b)を設けたことを特徴とする。
この発明に係るインペラによれば、膨出部が流体流路の後半部においてハブ面と羽根面とが接する隅部から流体流路の内側へ向かって膨出して設けられていることで、流体流路を流れる流体が後半部で膨出部を乗り越え、膨出部の対面に生じる低エネルギー流体のかたまりが膨出部を乗り越えた高エネルギーの流体に押し付けられて縮小するため、低エネルギー流体のかたまりが蓄積することによる流動損失の低減を図ることができる。ここで、低エネルギー流体は流量が減少するに従い増大する傾向にあるが、膨出部によって流速が上昇するので、特に低流量の流体が流入される場合に、効率向上を図れ、さらに流体の失速が抑制されるのでサージ余裕も拡大される。
また、隅部に膨出部を設けることで、膨出部が形成されている羽根とハブとの接する部分の強度を増加させることができるとともに、例えば、羽根およびハブと一体的に形成することで部品点数が増加することなしに作成することができる。
また本発明に係るインペラは、上記本発明のインペラにおける前記隅部が、前記羽根の負圧面と前記ハブ面とで形成される隅部(例えば、実施形態における隅部12)であってもよい。
この発明に係るインペラによれば、羽根の負圧面とシュラウド面とのコーナ部近傍に蓄積する低エネルギー流体のかたまりに対して比較的近い負圧面とハブ面との隅部に膨出部を設けてあるため、膨出部を乗り越えた高エネルギー流体により効率よく低エネルギー流体を押し付けて縮小させることができる。
また本発明のインペラは、上記本発明のインペラにおける前記隅部が、前記羽根の圧力面と前記ハブ面とで形成される隅部(例えば、実施形態における隅部22)であってもよい。
この発明に係るインペラによれば、羽根の圧力面とハブ面とで形成される隅部に膨出部を設けた場合であっても、膨出部を乗り越えた流体により低エネルギー流体を押し付けて縮小させることができる。また、圧力面とハブ面との隅部および負圧面とハブ面との隅部の両方に膨出部を設けた場合には、更なる低エネルギー流体の縮小化を図ることができる。
また本発明に係るインペラは、上記本発明のインペラにおいて、前記膨出部の前記流体流路の上流側又は下流側の少なくとも一方に前記膨出部と、前記ハブ面および前記羽根面とを滑らかに繋ぐすりつけ部(例えば、実施形態におけるすりつけ部13)を設けてもよい。
この発明に係るインペラによれば、膨出部とハブ面および羽根面とがすりつけ部によって滑らかに接続されるため、流体が膨出部を乗り越える際の流動損失を抑制することができる。
また本発明に係る回転機械は、上記本発明のインペラを備えている。
この発明に係る回転機械によれば、上述した本発明のインペラを備えているため、回転機械のより一層の損失低減を図ることができる。
本発明に係るインペラおよび回転機械によれば、ハブ面と羽根面とが接する隅部に膨出部を設けたことで、流体流路を流れる流体が膨出部を乗り越える際に、流体流路の後半部の羽根の負圧面近傍のシュラウド面に沿って生じる低エネルギー流体のかたまりを縮小させることができるため、この低エネルギー流体のかたまりが拡大することによって生じる流動損失の低減を図ることができる効果がある。
本発明の実施形態における遠心圧縮機の横断面図である。 本発明の実施形態におけるインペラの要部を示す拡大正面図である。 図2のA−A線に沿う断面図である。 図2のB−B線に沿う断面図である。 本発明の実施形態におけるインペラの流量に対する効率特性を示すグラフである。 本発明の実施形態におけるインペラの流量に対するヘッド特性を示すグラフである。 本発明の実施形態の他の実施例におけるインペラの正面図である。 図7のB’−B’線に沿う断面図である。 従来のインペラにおける図2に相当する正面図である。 図9のA−A線に沿う断面図である。 図9のB−B線に沿う断面図である。
次に、この発明の実施形態における回転機械のインペラについて図面を参照しながら説明する。この実施形態のインペラは、回転機械である遠心型圧縮機のインペラを一例に説明する。
本実施形態の回転機械である遠心圧縮機100は、一例として、図1に示すように、主として、軸線O周りに回転させられるシャフト102と、シャフト102に取り付けられて遠心力を利用してプロセスガス(気体)Gを圧縮するインペラ1と、シャフト102を回転可能に支持すると共にプロセスガスGを上流側から下流側に流す流路104が形成されたケーシング105と、によって構成されている。
ケーシング105は、略円柱状の外郭をなすように形成され、中心を貫くようにシャフト102が配置されている。ケーシング105のうちシャフト102の軸方向の両端には、ジャーナル軸受105aが設けられ、一端には、スラスト軸受105bが設けられている。これらジャーナル軸受105a及びスラスト軸受105bはシャフト102を回転可能に支持している。即ち、シャフト102は、ジャーナル軸受105a及びスラスト軸受105bを介してケーシング105に支持されている。
また、ケーシング105のうち軸方向の一端側にはプロセスガスGを外部から流入させる吸込口105cが設けられ、他端側にはプロセスガスGが外部に流出する排出口105dが設けられている。ケーシング105内には、これら吸込口105c及び排出口105dにそれぞれ連通し、縮径及び拡径を繰り返す内部空間が設けられている。この内部空間は、インペラ1を収容する空間として機能すると共に上記流路104としても機能する。即ち、吸込口105cと排出口105dとは、インペラ1及び流路104を介して連通している。
インペラ1は、シャフト102の軸方向に間隔を空けて複数配列されている。なお、図示例において、インペラ1は6つ設けられているが少なくとも1つ以上設けられていればよい。
図2〜図5は、遠心型圧縮機100のインペラ1を示しており、このインペラ1は、ハブ2と複数の羽根3とを備えて構成される。
ハブ2は、正面視で略円形に形成され、上述した軸線Oを中心として軸周りに回転可能になっている。ハブ2には、図3に示すように、軸線Oから径方向外側にやや離間した径方向内側の所定の位置Sから径方向外側に向かってハブ面4が湾曲形成されている。この湾曲形成されたハブ面4は、径方向内側に位置する面が軸線Oに沿って形成されるとともに、径方向外側に向かうにつれて徐々に径方向に沿う凹型に形成される。つまり、ハブ2は、その軸線Oからやや離間した径方向内側の位置Sから径方向外側に向かうほどその軸方向厚さ寸法が軸方向端面の一方(上流側)から減少し、この軸方向厚さ寸法の減少量が内側ほど大きく外側ほど小さくなっている。なお、図3において、ハブ2の径方向を矢印で示している。
上述したハブ面4には、図2に示すように、複数の羽根3が略放射状に配置され、図4に示すようにハブ面4に対して略垂直に立設されている。この羽根3は、ハブ端hからチップ端tまで厚さが略一様に形成され、ハブ端hからチップ端tまでハブ2の回転方向(図2中矢印で示す)に向かって若干凸面となる湾曲した形状を呈している。インペラ1が回転することで、湾曲形状の羽根3の凹面側および凸面側の各羽根面のうち凸面側の羽根面が圧力面pとなる一方、凸面の裏側である凹面側の羽根面が負圧面nとなる。
また図3に示すように、羽根3のチップ端tはハブ2の径方向内側から径方向外側に亘って湾曲形成されている。より具体的には、上述したハブ面4と同様に、径方向内側ほど軸線Oに沿い、径方向外側に向かうにつれて徐々に径方向に沿う凹型に形成されている。そして、羽根3は、ハブ面4を基準にするとその高さ寸法が、ハブ2の径方向内側ほど高く、径方向外側ほど低く形成される。
上述したインペラ1は、羽根3のチップ端t側がケーシング105(図1参照)で覆われており、このケーシング105により構成されるシュラウド面5と、上述した隣り合う羽根3の圧力面pおよび負圧面nと、これら圧力面pと負圧面nとの間のハブ面4とによってインペラ1のインペラ流路10が構成される。そして、インペラ1が回転することにより、ハブ2の径方向内側に位置するインペラ流路10の入口6から軸方向に沿って流体が流入して、遠心力によって径方向外側に位置する出口7から径方向に沿って流体が外方へ流出することとなる。
上述した構成のインペラ流路10は、そのハブ2の径方向内側から径方向外側へ向かうに従い流れ方向が軸方向から径方向へと漸次変化しており、上述した入口6から出口7へ向かって湾曲形成される。このようにインペラ流路10が湾曲していることで、インペラ流路10の出口7側の後半部11の負圧面nに近いシュラウド面5側に、低エネルギー流体のかたまりk(図3、図4参照)が蓄積され易くなっている。
インペラ流路10の後半部11には、ハブ面4と羽根3の負圧面nとが接する隅部12にインペラ流路10の内側へ向かって膨出する膨出部bが形成されている。この膨出部bはハブ面4および負圧面nと一体的に形成されている(図2,図4参照)。この膨出部bを設けることにより、インペラ流路10の後半部11における低エネルギー流体のかたまりkが、膨出部bを乗り越えた高エネルギー流体に押し付けられて縮小されることとなる。
膨出部bは、その最大幅がインペラ流路10の幅の25%程度、羽根3の高さの30%程度に設定されている。そしてインペラ流路10の入口6から65%程度の位置で最大幅、最大高さとなるのが望ましい。そして、膨出部bの周囲にはそれぞれハブ面4および負圧面nとの間を滑らかに繋ぐすりつけ部13が設けられている。
すりつけ部13は、インペラ流路10の入口6側では、流路長さの30%程度の位置から負圧面nを基準に出口7側へ向かって徐々に幅および高さ寸法が増加して膨出部bへ繋がる。さらに膨出部bの出口7側では、出口7方向へ向かって徐々に幅および高さ寸法が減少して、インペラ1の後段に配置される不図示のディフューザなどへの接続等を考慮して出口7で負圧面nに収束し幅および高さ寸法が0に戻る。なお、上述した膨出部bの形状および位置は一例であって上記の位置に限られず、また、すりつけ部13の開始位置も上記位置に限られるものではない。
図5は、インペラ1および従来のインペラを用いた回転機械の効率特性を示すグラフであり、縦軸を効率η、横軸を流量Qとしている。なお、図5中、膨出部bを設けていないインペラを備える回転機械の効率を実線で示し、膨出部bを設けている上述のインペラ1を備える回転機械の効率を破線で示している。
図5に示すように、同一の流量Qで膨出部bを設けた場合の方が膨出部bを設けない場合と比較して効率が向上していることが分かる。特に、小流量側での効率が大きく向上していることが分かる。
また図6は、インペラ1および従来のインペラを用いた回転機械のヘッド(仕事)特性を示すグラフであり、縦軸をヘッド(仕事)、横軸を流量Qとしている。なお、図6中、膨出部bを設けていないインペラを備える回転機械のヘッドを実線で示し、膨出部bを設けている上述のインペラ1を備える回転機械のヘッドを破線で示している。
図6に示すように、膨出部bを設けていないインペラを備える回転機械のサージ点(図中、塗りつぶしの丸で示す。)よりも、膨出部bを設けている上述のインペラ1を備える回転機械のサージ点(図中、白抜きの丸で示す)の方が、より低流量側に変位してそのサージ余裕が拡大したことが分かる。
これら図5、図6の効率向上およびサージ点の低流量化は、インペラ流路10の後半部11における低エネルギー流体のかたまりkが、膨出部bを乗り越えた高エネルギー流体に押し付けられて縮小されて流体の失速が抑制されたからである。なお、サージ点とは、回転機械がサージングせずに正常動作するのに最低限必要な流量である。
したがって、上述した実施形態の回転機械のインペラ1によれば、膨出部bがインペラ流路10の後半部11においてハブ面4と羽根3の負圧面nとが接する隅部12からインペラ流路10の内側へ向かって膨出して設けられていることで、インペラ流路10を流れる流体が後半部11で膨出部bを乗り越え、膨出部bの対面に生じる低エネルギー流体のかたまりkに膨出部bを乗り越えた高エネルギーの流体が押し付けられて低エネルギー流体のかたまりkが縮小するため、低エネルギー流体のかたまりkが蓄積することによる流動損失の低減を図ることができる。
さらに、低エネルギー流体のかたまりkは流量が減少するに従い増大する傾向にあるが、膨出部bによって流速が上昇するので、特に低流量の流体が流入される場合に効率向上を図れ、さらに流体の失速が抑制されるのでサージ余裕も拡大される。
また、隅部12に膨出部bを設けることで、膨出部bが形成されている羽根3とハブ2との接する部分の強度を増加させることができるとともに、ハブ2および羽根3と膨出部bとを一体的に形成することで部品点数が増加することなしに作成することができる。
また、羽根3の負圧面nと、チップ端t側のシュラウド面5とのコーナ部近傍の低エネルギー流体のかたまりkが蓄積する部分に比較的近い負圧面nとハブ面4との接する隅部12に膨出部bを設けてあるため、膨出部bを乗り越えた高エネルギー流体により効率よく低エネルギー流体のかたまりkを押し付けて縮小させることができる。
さらに、膨出部bとハブ面4および負圧面nとがすりつけ部13によって滑らかに接続されるため、高エネルギー流体が膨出部bを乗り越える際の損失を抑制することができる。
なお、上述した実施形態のインペラ1では、インペラ流路10の後半部11に位置する負圧面nおよびハブ面4の接する隅部12に膨出部bを設ける場合について説明したが、この構成に限られず、例えば他の実施例として図7、図8に示すように、インペラ流路10の後半部11に位置する圧力面pおよびハブ面4の接する隅部22に膨出部bを設けるようにしてもよい。このように隅部22に膨出部bを設けた場合も、羽根3の負圧面nとシュラウド面5とのコーナー部近傍に蓄積する低エネルギー流体のかたまりkに、膨出部bを乗り越えた高エネルギーの流体を押し付けて、低エネルギー流体のかたまりkを縮小することができるため、低エネルギー流体のかたまりkの蓄積による流動損失の低減を図ることができる。
また、上述した実施形態の膨出部bの形状および位置は一例であって、これに限られるものではない。また、すりつけ部13も同様に、これに限られるものではない。
また、上記実施形態では遠心型の回転機械である遠心圧縮機100のインペラを一例に説明したが、これに限られるものではなく、斜流型の回転機械のインペラであってもよい。また圧縮機に限られるものではなく、送風機やタービン等のインペラに適用してもよい。また、上述した実施形態では、ハブ面4の対面側がケーシング105のシュラウド面5により覆われるいわゆるオープン型のインペラを一例に説明したが、羽根3に一体形成されたチップ端t側を覆う壁を備えるクローズ型のインペラに適用してもよい。このクローズ型のインペラの場合は上述した実施形態のシュラウド面5を、チップ端tを覆う壁の内面に読み替えればよい。なお、膨出部b以外のハブ面4と翼面(負圧面n、圧力面p)の境界部は、従来通り切削カッター工具の先端丸みによる隅肉Rが若干ついている。
1 インペラ
4 ハブ面
6 入口
7 出口
10 インペラ流路(流体流路)
12 隅部
13 すりつけ部
22 隅部
100 遠心圧縮機
p 圧力面(羽根面)
n 負圧面(羽根面)
b 膨出部

Claims (5)

  1. 流体流路の径方向内側から径方向外側へ向かうに従い流れ方向が軸方向から径方向へと漸次変化する回転機械のインペラであって、
    前記流体流路の少なくとも一部を構成するハブ面と羽根面とを備え、
    前記流体流路の入口側の前半部および出口側の後半部の一方である後半部に位置する前記ハブ面と前記羽根面とが接する隅部に、前記流体流路の内側へ向かって膨出する膨出部を設けたことを特徴とするインペラ。
  2. 前記隅部は、前記羽根の負圧面と前記ハブ面とで形成される隅部である請求項1に記載のインペラ。
  3. 前記隅部は、前記羽根の圧力面と前記ハブ面とで形成される隅部である請求項1又は2に記載のインペラ。
  4. 前記膨出部の前記流体流路の上流側又は下流側の少なくとも一方に前記膨出部と、前記ハブ面および前記羽根面との間を滑らかに繋ぐすりつけ部を設けた請求項1乃至3の何れか一項に記載のインペラ。
  5. 請求項1乃至4の何れか一項に記載のインペラを備えた回転機械。
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