JP2011020745A - エレベータの群管理制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】少数の利用客が短い時間の間に、何度も乗場呼びを押下し、利用客が集中していない状態でも、待機階を設定し運行効率および利用者のサービスを低下させない。
【解決手段】複数台のエレベータの運行を管理し、乗場呼びに応答するかごを選択し、乗場呼びに応答させ配車及び待機させるエレベータの群管理制御装置において、乗場呼びに応答したかごが着床した後、ドアを開放させるドア開放装置(1−3)と、各階床におけるドア開放装置(1−3)の動作時間を計測する連続動作計測部(1−5)と、を備え、動作時間の長さによりかごの配車及び待機させる階床を決定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数台のエレベータの運行を管理し、乗場呼びに応答するかごを選択し、乗場呼びに応答させ配車及び待機させるエレベータの群管理制御装置に関する。
従来、利用客の位置に近い場所に位置するかごを応答させる頻度を上げ、サービスを向上させるため、各階床で釦毎に押下される回数の統計を取り、該当階床にかごを待機させる際に押下される頻度の最も高い乗場釦に近接したかごを配車及び待機するよう制御することが知られ、例えば特許文献1に記載されている。
特開2002−302346号公報
上記従来技術においては、少数の利用客が短い時間の間に、何度も乗場呼びを押下し、利用客が集中していない状態でも、待機階を設定し運行効率および利用者のサービスが低下する場合がある。
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決し、エレベータ利用客の行動を考慮し、エレベータの運行効率、および利用客のサービス性を向上することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、複数台のエレベータの運行を管理し、乗場呼びに応答するかごを選択し、乗場呼びに応答させ配車及び待機させるエレベータの群管理制御装置において、前記乗場呼びに応答したかごが着床した後、ドアを開放させるドア開放装置と、各階床における前記ドア開放装置の動作時間を計測する連続動作計測部と、を備え、前記動作時間の長さにより前記かごの配車及び待機させる前記階床を決定するものである。
本発明によれば、各階床におけるドア開放装置の動作時間の長さによりかごの配車及び待機させる階床を決定するので、少数の利用客が短い時間の間に、何度も乗場呼びを押下し、利用客が集中していない状態でも、運行効率および利用者のサービスが低下することがない。したがって、エレベータ利用客の行動を考慮し、エレベータの運行効率、および利用客のサービス性を向上することができる。
本発明による一実施の形態を示すブロック図。 一実施の形態におけるエレベータシステムの乗場構成を示す正面図。 一実施の形態におけるかご内構成を示す正面図。 一実施の形態におけるドア装置構成を示す正面図。 一実施の形態における動作フローチャート。 本発明の他の実施の形態におけるフローチャート。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、エレベータの群管理制御装置を示すブロック図であり、1−1は乗場呼釦押下検出手段、1−2はかご割当手段、1−3はドア開放手段、1−4は各階ドア開放動作検出手段、1−5は各階ドア開放連続動作時間計測手段、1−6は待機指定かご評価手段、1−7は待機指定かご割当手段、1−8は現在時刻検出手段をそれぞれ示す。
各階のエレベータ乗場にて、乗場呼釦が押されることにより乗場呼釦検出手段1−1は乗場呼びの検出情報をかご割当手段1−2に伝送する。このとき複数台併設されているエレベータシステムでは、乗場呼びに応答するかごが選択され、乗場呼びに応答させる。
応答したかごが着床した後、利用客は利用客人数により、利用階方向の乗場呼釦,かご内開釦,かご内開延長釦,ドアの戸反転装置のいずれかでドア開放手段1−3を動作させる。各階ドア開放動作検出手段1−4は各階のドアが開いてから閉じきるまでのドア開放手段1−3を検出し、各階ドア開放連続動作時間計測手段1−5は各階ドア開放動作検出手段1−4連続動作時間を計測する。
ドア開放手段1−3が動作中に他のドア開放手段1−3が動作する場合は、最初に動作したドア開放手段1−3から最後まで動作していたドア開放手段1−3を連続動作時間とする。またドア開放手段1−3であるかご内開延長釦は、動作開始からかご内閉釦等のかご内開延長を中止させるまでの時間を計測する。
かご内開延長釦が定格時限まで開延長が動作し、且つ開延長後のドア閉じ中にドア開放手段1−3が動作しない場合は利用客がいないと判断し、各階ドア開放連続動作時間計測手段1−5は計測しない。
各階ドア開放連続動作時間計測手段1−5から該当階床におけるドア開放連続動作時間結果が待機指定かご評価手段1−6へと伝送され、ドア開放連続動作時間の最も長い階床に近接するかごを取り出し、待機指定かご割当手段1−7は該当階床へ配車および待機させるかごを決定する。これ以降は、乗場呼釦押下検出手段1−1の集中した検出が緩和するまで待機指定かご割当手段1−7および各階ドア開放連続動作時間計測手段1−5を実行し、指定待機階の更新を続ける。
現在時刻検出手段1−8を備えることにより現在時刻を把握し、ドア開放連続動作時間の計測を行う場合には時刻情報を各階ドア開放連続動作時間計測手段1−5へ伝送し、予め指定した時間帯別にドア開放連続動作時間の計測を行う。時刻情報は待機かごの評価を行う待機指定かご評価手段1−6にも伝送され、特定階へ待機かごの配車、または待機動作を実施する際には、取得した現在時刻が含まれる時間帯の計測結果を各階ドア開放連続動作時間計測手段1−5により取得する。
図2はエレベータシステムの乗場の例を図式的に示したものである。ある階床におけるエレベータかごおよび乗場呼釦の位置関係を示したものであり、1はエレベータホール、2はかご(a)、3はかご(b)、4はかご(c)、5は乗場呼釦(A)、6は乗場呼釦(B)をそれぞれ示す。各乗場呼釦が3台のかごの間に1個ずつ、計2個設置されている。
図3はエレベータシステムのかご内の例を図式的に示したものである。7はかご内、8は主操作盤用ドア開釦、9は副操作盤用ドア開釦、10はドア開延長釦をそれぞれ示す。なお、副操作盤および副操作盤のドア開釦,ドア開延長釦はビルによっては設置されていない場合がある。
図4はエレベータシステムのドア周辺装置の例を図式的に示したものである。11はドア開閉装置、12は戸反転装置(a)、13は戸反転装置(b)、14はドア過負荷反転装置をそれぞれ示す。なお、戸反転装置はビルによっては1個だけ設置されている場合がある。
図5はエレベータの群管理制御装置における、かご割当の手段の動作を示すフローチャートを示したものである。5−1では、特定階乗場からのかご呼びがあるかを示す。5−1のかご呼び要求がNOである場合は処理を終了し、YESである場合は5−2へ進む。5−2では、かごが要求された特定階に着床し、5−3では、ドアを開放動作させる。5−4では、ドア開放装置の動作があるかを示す。5−4のドア開放装置の動作がNOである場合は処理を終了し、YESである場合は5−5に進む。5−5では、ドアが開いてから閉じきるまでのドア開放装置の連続動作時間を計測し、5−6に進む。5−6では、ある一定時間において5−4のドア開放装置の動作が集中しているかを判断し、NOの場合は処理を終了する。YESである場合は、5−5においてドア開放装置の連続動作時間の計測結果を5−7に伝送する。5−7では、5−5におけるドア開放装置の連続動作時間の計測結果から、待機階および待機かごを選択し5−8に進む。5−8では、5−7の待機階および待機かごの選択結果から待機かごを決定し、該当階床へ待機するよう指示を伝送する。以後、5−4のドア開放装置動作の集中が緩和するまで5−7の待機指定かご割当を繰り返す。
図6は他の実施の形態によるエレベータの群管理制御装置における、かご割当の手段の動作を示すフローチャートを示したものである。6−1では、特定階乗場からのかご呼びがあるかを示す。6−1のかご呼び要求がNOである場合は処理を終了し、YESである場合は6−2へ進む。6−2では、かごが要求された特定階に着床し、6−3では、ドアを開放動作させる。6−4では、ドア開放装置の動作があるかを示す。6−4のドア開放装置の動作がNOである場合は処理を終了し、YESである場合は6−5に進む。6−5では、ドアが開いてから閉じきるまでのドア開放装置の連続動作時間を計測し、6−6に進む。6−6では、現在の時刻を取得し、6−7に進む。6−7では、特定の時間帯であるかを示し、NOである場合は処理を終了する。YESである場合は、6−8に進む。6−8では、6−5のドア開放装置の連続動作時間の計測結果から、特定の時間帯における待機階および待機かごを選択し6−9に進む。6−9では、6−8の待機階および待機かごの選択結果から待機かごを決定し、該当階床へ待機するよう指示を伝送する。以後、6−6のある時刻である間は6−9の待機指定かご割当を繰り返す。
以上、各階床、および各方向のドア開放装置の連続動作時間を計測して、その結果に応じて配車及び待機させるかごを決定するので、大勢の利用客が一時的に集中してエレベータに乗降する際、少数の利用客が短い時間の間に、何度も乗場呼びを押下したとしても運行効率および利用者のサービスが低下することがない。
また、エレベータ制御装置において、カメラ等の専用装置を設けずに、既存の設備により利用客の各階の利用状況を判断して、利用者が一時的に集中していること、所定時刻において利用客が最も多く乗降を行っていることが判断でき、その階床へかごを配車及び待機させることができる。
1−3 ドア開放手段(ドア開放装置)
1−5 各階ドア開放連続動作時間計測手段(連続動作計測部)
2,3,4 かご
5 乗場呼釦(A)
6 乗場呼釦(B)
7 かご内
8 主操作盤用ドア開釦
9 副操作盤用ドア開釦
10 ドア開延長釦
11 ドア開閉装置
12 戸反転装置(a)
13 戸反転装置(b)
14 ドア過負荷反転装置

Claims (5)

  1. 複数台のエレベータの運行を管理し、乗場呼びに応答するかごを選択し、乗場呼びに応答させ配車及び待機させるエレベータの群管理制御装置において、
    前記乗場呼びに応答したかごが着床した後、ドアを開放させるドア開放装置と、
    各階床における前記ドア開放装置の動作時間を計測する連続動作計測部と、
    を備え、前記動作時間の長さにより前記かごの配車及び待機させる前記階床を決定することを特徴とするエレベータの群管理制御装置。
  2. 請求項1に記載のものにおいて、前記動作時間の最も長い階床に近接するかごを前記最も長い階床に配車及び待機させることを特徴とするエレベータの群管理制御装置。
  3. 請求項1に記載のものにおいて、前記ドア開放装置は、乗場呼釦,かご内開釦,かご内開延長釦,ドアの戸反転装置のいずれかであることを特徴とするエレベータの群管理制御装置。
  4. 請求項1に記載のものにおいて、前記連続動作計測部は、前記ドア開放装置が動作中に他の前記ドア開放装置が動作する場合、最初に動作した前記ドア開放装置から最後まで動作していた前記ドア開放装置の動作時間を計測することを特徴とするエレベータの群管理制御装置。
  5. 請求項1に記載のものにおいて、前記連続動作計測部は、所定時刻で各階床における前記ドア開放装置の動作時間を計測することを特徴とするエレベータの群管理制御装置。
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