JP2011020658A - 燃料タンク用バルブ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造と組付けが容易で、確実に循環ラインを塞ぐことのできるバブル装置を提供する。
【解決手段】燃料タンク1内の上部に装着されるバルブ装置20において、バルブ装置20は、バルブハウジング21と、第1フロート30と、第2フロート35とを有し、バルブハウジング21は第1ハウジング24と、第2ハウジング27と、底板39から構成される。第1ハウジング24と第2ハウジング27はハウジング連通孔26aで連通して形成される。第2ハウジング27の上部には、エバポラインポート22と、循環ラインポート23が形成されるとともに、第2フロートの外周を上下方向に変位可能に保持するとともに少なくとも循環ラインポート23から流入する燃料が直接第2フロート35に当たらない位置に第2フロート保護壁34を設けたバルブ装置である。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料タンク内の上部に装着され、燃料タンクの燃料の液面位置に応じて燃料タンク内と外部との連通を開閉するバルブ装置に関するものである。
自動車用等の燃料タンクに燃料を給油するには、図15に示すように、燃料タンク1に接続されたインレットパイプ2の先端に設けられた給油口部10に給油ノズル17を挿入して行っている。この場合には、給油口部10から燃料蒸気が漏れないように給油ノズル17の周囲をシールするメカニカルシール11が用いられている場合がある。
燃料タンク1の上部壁からは燃料タンク1内の燃料蒸気を含んだ気体をキャニスタに排出するエバポライン107が連結され、燃料タンク1の上部には、燃料タンク1の燃料液面が所定の位置に達したときに、キャニスタに燃料液体が流入しないように、エバポライン107との開口を閉じるバルブ120が取り付けられている。
そして、給油口部10の負圧を防止したり、インレットパイプ2内の燃料蒸気を含んだ気体を排出したりするためにインレットパイプ2の上部とエバポライン107とを連結する循環ライン103が設けられている。
給油ノズル17から給油を続け、燃料タンク1の燃料液面が所定の位置に達したときに、エバポライン107との開口をバルブ120が閉じると、燃料タンク1の燃料液面の上昇は止まり、インレットパイプ2内の燃料液面が上昇し給油ノズル17の先端に到達するとオートストップセンサが働き給油は停止される。
このとき、何らかの原因でオートストップセンサが働かない場合には、さらに給油が続行されて、循環ライン103を通って燃料液体がキャニスタまで到達してしまうこととなる。そのため、循環ライン103には、燃料液体の流入を止めるオーバーフローバルブ130と車輌が転倒したときの燃料液体の流入を止めるロールオーバーバルブ131が設けられている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、この場合には、エバポライン107との開口を閉じるバルブ120と、インレットパイプ2からの流入を防止するオーバーフローバルブ130とロールオーバーバルブ131とを別々に取付る必要があり部品点数が増加したり、組付け工程が増加したりして、コストアップの要因となる。
そこで、図16と図17に示すように、エバポライン207との開口を閉じるバルブ220とオーバーフローバルブとを一つにしたバルブ220が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
この場合は、燃料タンク1の上部の空間にバルブ220を設けて、燃料タンク1内の燃料蒸気を含んだ気体をキャニスタ6へ送るエバポライン207と、燃料タンク1内の燃料蒸気を含んだ気体を給油口部10に送り、給油口部10の負圧を防止したり、インレットパイプ2内の燃料蒸気を含んだ気体をバルブ220経由でキャニスタ6へ送る循環ライン203を有している。
図17に示すように、バルブ220は、第1ハウジング224と第1ハウジング224の上部に形成された第2ハウジング227を有し、第1ハウジング224と第2ハウジング227は、中央にハウジング連通孔226aを有する第1ハウジング上部壁226で区画されている。第1ハウジング224内には第1フロート230が上下方向に変位可能に収納され、第2ハウジング227内には第2フロート235が上下方向に変位可能に収納されている。第2ハウジング227には、エバポライン207と連結するエバポラインポート222と、循環ライン203と連結する循環ラインポート223が形成されている。
燃料タンク1内の燃料液面が所定の位置まで上昇したときに、第1ハウジング224の第1ハウジング上部壁226に第1フロート230が当接し、ハウジング連通孔226aを閉鎖する。そして、さらにインレットパイプ2内に燃料が注入されると、インレットパイプ2内の燃料液面が上昇し、循環ライン203を通り燃料が第2ハウジング227内に流入して、第2フロート235が上昇して、エバポラインポート222の入口を塞ぎ、キャニスタ6への燃料の移動を防止している。
特開2001−138755号公報 特許第3036942号公報
しかしながら、循環ライン203を通り燃料が第2ハウジング227内に流入する場合に、燃料が第2フロート235に直接当たり、第2フロート235がエバポラインポート222を確実に塞ぐことができない恐れがあった。
そのため、本発明は、製造と組付けが容易で、確実にエバポラインを塞ぐことのできるバブル装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための請求項1の本発明は、燃料タンク内の上部に装着され、燃料タンク内の燃料の液面位置に応じて燃料タンク内と外部との連通を開閉するバルブ装置において、
バルブ装置は、バルブハウジングと、バルブハウジングの内部に装着される第1フロートと、第1フロートの上部に上下に変位可能に取り付けられる第2フロートとを有し、バルブハウジングは第1フロートを上下方向に変位可能に収納する第1ハウジングと、第1ハウジングの上部に形成され第2フロートを上下方向に変位可能に収納する第2ハウジングと、第1ハウジングの底部を塞ぐ底板から構成され、第1ハウジングと第2ハウジングはハウジング連通孔で連通して形成され、
第2ハウジングの上部には、キャニスタと連結するエバポラインを接続するエバポラインポートと、給油口部に接続されたインレットパイプの上端付近と連結する循環ラインを接続する循環ラインポートが形成されるとともに、第2フロートの外周を上下方向に変位可能に保持するとともに少なくとも循環ラインポートから流入する燃料が直接第2フロートに当たらない位置に第2フロート保護壁を設け、
第1フロートは、燃料タンク内の燃料の液面が所定の位置まで第1ハウジング内を上昇したときに、第1ハウジングの上壁に当接し、第1ハウジングと第2ハウジングとの間のハウジング連通孔を閉鎖し、第2フロートは、燃料タンク内の燃料の液面が所定の位置を越えて上昇しインレットパイプの上端付近まで上昇し、循環ラインから第2ハウジング内に燃料が流入したときに、第2ハウジング内を上昇し、第2ハウジングの上壁に当接して第2ハウジングと上記エバポラインポートとの間を閉鎖するバルブ装置である。
請求項1の本発明では、バルブ装置は、バルブハウジングと、バルブハウジングの内部に装着される第1フロートと、第1フロートの上部に上下に変位可能に取り付けられる第2フロートとを有する。このため、1つのバルブ装置で、エバポラインと循環ラインの両方をそれぞれ開閉することができ、部品点数が減少し、製造コストが低下し、組付けが容易である。
バルブハウジングは第1フロートを上下方向に変位可能に収納する第1ハウジングと、第1ハウジングの上部に形成され第2フロートを上下方向に変位可能に収納する第2ハウジングと、第1ハウジングの底部を塞ぐ底板から構成され、第1ハウジングと第2ハウジングはハウジング連通孔で連通して形成されている。このため、第1ハウジングと第2ハウジングを同時に形成することができるとともに、第1フロートと第2フロートを同時に挿入して底板を嵌め込むことのみでバルブ装置を組立てることができる。
第2ハウジングの上部には、キャニスタと連結するエバポラインを接続するエバポラインポートと、給油口部に接続されたインレットパイプの上端付近と連結する循環ラインを接続する循環ラインポートが形成される。このため、バルブ装置を経由して、燃料タンク内の燃料蒸気を含んだ気体をエバポラインからキャニスタに送付することができる。また、燃料タンク内の気体を循環ラインから給油ノズル付近に送付するとともに、インレットパイプの燃料蒸気を含んだ気体も循環ラインからキャニスタに送付することができる。
第2フロートの外周を上下方向に変位可能に保持するとともに、少なくとも循環ラインポートから流入する燃料が、直接、第2フロートに当たらない位置に第2フロート保護壁を設けた。このため、第2フロート保護壁により第2フロートの上下方向の変位が確実に行われるとともに、オートストップが働かない場合でも、インレットパイプ内に燃料を注入し過ぎて循環ラインから燃料が第2ハウジング内に流入しても、燃料が第2フロートに直接当たらないため、第2フロートが確実にエバポラインポートの入口を塞ぎ、キャニスタへの燃料の流入を防止することができる。
第1フロートは、燃料タンク内の燃料の液面が所定の位置まで第1ハウジング内を上昇したときに、第1ハウジングの上壁に当接し、第1ハウジングと第2ハウジングとの間のハウジング連通孔を閉鎖する。このため、燃料タンク内に所定量の燃料が注入されたときに、燃料タンク内の気体が燃料タンクから流出することを止めて、燃料液面の上昇を止め、燃料タンク内に燃料が過剰に流入することを防止することができる。
燃料タンク内の燃料の液面の上昇が止まり、インレットパイプの燃料液面が上端付近まで上昇したときに、循環ラインから第2ハウジング内に燃料が流入した場合は、第2フロートが第2ハウジング内を上昇し、第2ハウジングの上壁に当接して第2ハウジングと上記エバポラインポートとの間を閉鎖する。このため、インレットパイプ内の燃料液面が上昇して、循環ラインから燃料がバルブ装置内に流入しても、キャニスタへの燃料の流入を防止する。
請求項2の本発明は、循環ラインとエバポラインは、第2ハウジングを経由して連通されたバルブ装置である。
請求項2の本発明では、循環ラインとエバポラインは、第2ハウジングを経由して連通されたため、インレットパイプの燃料液面が上昇したときに、インレットパイプ内の燃料蒸気を含んだ気体を循環ラインとエバポラインを経由してキャニスタに送ることができる。
請求項3の本発明は、バルブハウジングは、第1ハウジング側壁が円筒状に形成され、第1ハウジング側壁の上端から水平で中心方向に第1ハウジング上部壁が延設され、第1ハウジング上部壁は中心部が円状のハウジング連通孔を有し、ハウジング連通孔の直径は第1フロートの外径よりも狭くなるように形成され、第1ハウジング上部壁の内側先端から垂直上方に第2ハウジング側壁が円筒状に形成され、第2ハウジング側壁の上端から水平で中心方向に第2ハウジング上部壁が延設され、第2ハウジング上部壁にエバポラインポートが形成され、第2ハウジング上部壁に形成されたエバポラインポートの入口の直径は第2フロートの外径よりも狭くなるように形成され、第2ハウジング側壁の上部に循環ラインポートが形成されたバルブ装置である。
請求項3の本発明では、バルブハウジングは、第1ハウジング側壁が円筒状に形成され、第1ハウジング側壁の上端から水平で中心方向に第1ハウジング上部壁が延設され、第1ハウジング上部壁は中心部が円状のハウジング連通孔を有し、ハウジング連通孔の直径は第1フロートの外径よりも狭くなるように形成されている。このため、燃料タンク内の燃料液面が所定の位置まで上昇したときに、第1フロートは第1ハウジング上部壁に当接して、ハウジング連通孔を塞ぎ、燃料タンク内の燃料蒸気を含んだ気体が流出しないようにして、燃料液面の上昇を止め、燃料を燃料タンク内へ注入することを止めることができる。
第1ハウジング上部壁の先端から垂直上方に第2ハウジング側壁が円筒状に形成され、第2ハウジング側壁の上端から水平で中心方向に第2ハウジング上部壁が延設され、第2ハウジング上部壁にエバポラインポートが形成され、第2ハウジング上部壁に形成されたエバポラインポートの入口の直径は第2フロートの外径よりも狭くなるように形成され、第2ハウジング側壁の上部に循環ラインポートが形成された。このため、燃料を燃料タンク内へ注入することが止まった後に、インレットパイプ内に燃料が注入され、インレットパイプの所定の位置まで燃料液面が到達したときに、循環ライン経由で燃料が第2ハウジング内に流入した場合は、第2フロートが第2ハウジング上部壁に当接して、エバポラインポートの入口を塞ぎ、循環ラインから燃料がキャニスタに流出しないようにすることができる。
請求項4の本発明は、給油口部は、インレットパイプの上端に給油ノズルをシールするシール部が設けられ、循環ラインの先端は分岐して、一方の先端がシール部よりも燃料タンク側のインレットパイプの上端付近に連通し、他方の先端が給油口部のシール部よりも開口側に連通するとともに、他方の先端側の分岐の途中にリリーフバルブが設けられたバルブ装置である。
請求項4の本発明では、給油口部は、インレットパイプの上端に給油ノズルをシールするシール部が設けられているため、給油中に給油ノズルの周囲から燃料蒸気を含んだ気体の排出を防止することができる。
循環ラインの先端は分岐して、一方の先端がシール部よりも燃料タンク側のインレットパイプの上端付近に連通し、他方の先端が給油口部のシール部よりも開口側に連通するとともに、他方の先端側の分岐の途中にリリーフバルブが設けられた。このため、給油中に給油ノズルの出口付近が負圧になった場合には、リリーフバルブが働き、空気を給油ノズルの出口付近に送ることができる。また、燃料タンクへの燃料の流入が止まった後に、インレットパイプ内に燃料を注入するときに、オートストップが作動しない場合には、リリーフバルブが働き給油口側に少し燃料を流出させて、給油者に異常を知らせることができる。
請求項5の本発明は、第2フロート保護壁は、エバポラインポートの入口を囲み、第2ハウジングの上部壁の内面から垂下されるとともに、上下方向にスリットが形成されたバルブ装置である。
請求項5の本発明では、第2フロート保護壁は、エバポラインポートの入口を囲み、第2ハウジングの上部壁の内面から垂下されるため、バルブハウジングの成形と同時に第2フロート保護壁を一体的に形成することができ、製造が容易である。
第2フロート保護壁は、上下方向にスリットが形成されたため、第2フロート保護壁の成形と同時にスリットを形成することができ製造が容易である。また、このスリットから燃料蒸気を含んだ気体がエバポラインに流入することができる。
請求項6の本発明は、第2フロート保護壁は、第2ハウジングの上部壁の内面から筒状に垂下されるとともに、貫通孔が形成されたバルブ装置である。
請求項6の本発明では、第2フロート保護壁は、第2ハウジングの上部壁の内面から筒状に垂下されるため、バルブハウジングの成形と同時に第2ハウジング上部壁を一体的に形成することができ、製造が容易である。
第2フロート保護壁は、貫通孔が形成されたため、この貫通孔から燃料蒸気を含んだ気体がエバポラインに流入することができる。
請求項7の本発明は、第2フロート保護壁は、第1フロートの上部から上方に延設されるとともに、上下方向にスリットが形成されたバルブ装置である。
請求項7の本発明では、第2フロート保護壁は、第1フロートの上部から上方に延設されたため、第1フロートの成形と同時に第2フロート保護壁を一体的に形成することができ、バルブハウジングの構造が簡単になり製造が容易である。
第2フロート保護壁は、上下方向にスリットが形成されたため、第2フロート保護壁の成形と同時にスリットを形成することができ製造が容易である。また、このスリットから燃料蒸気を含んだ気体がエバポラインに流入することができる。
請求項8の本発明は、第2フロート保護壁は、第1フロートの上部から上方に延設されるとともに、貫通孔が形成されたバルブ装置である。
請求項8の本発明では、第2フロート保護壁は、第1フロートの上部から上方に延設されたため、第1フロートの成形と同時に第2ハウジング上部壁を一体的に形成することができ、バルブハウジングの構造が簡単になり製造が容易である。
第2フロート保護壁は、貫通孔が形成されたため、この貫通孔から燃料蒸気を含んだ気体がエバポラインに流入することができる。
請求項9の本発明は、第1ハウジング側壁には第1ハウジング側壁連通孔が形成されたバルブ装置である。
請求項9の本発明では、第1ハウジング側壁には第1ハウジング側壁連通孔が形成されたため、燃料タンク内の燃料液面が所定の高さに到達すると、第1ハウジング側壁連通孔から燃料が第1ハウジング内に流入し、第1フロートが上昇して、ハウジング連通孔を塞ぎ、エバポラインとキャニスタに燃料が流入することを防止できる。
請求項10の本発明は、第1ハウジング上部壁には第1ハウジング上部壁通気孔が形成され、底板又は第1ハウジングの側壁下部には連通孔が形成されたバルブ装置である。
請求項10の本発明では、第1ハウジング上部壁には第1ハウジング上部壁通気孔が形成され、底板又は第1ハウジングの側壁下部には連通孔が形成されたため、給油における燃料液面の波立ちの影響を第1フロートが受け難くすることができ、確実に所定の燃料液面で第1フロートがハウジング連通孔を塞ぐことができる。
請求項11の本発明は、第2ハウジング上部壁又は第2ハウジング側壁の上部には通気孔が形成されたバルブ装置である。
請求項11の本発明では、第2ハウジング上部壁又は第2ハウジング側壁の上部には通気孔が形成されたため、第1フロートがハウジング連通孔を塞いだときに燃料タンクの内圧が過度に上昇したときに、この小さな通気孔から燃料タンク内の燃料蒸気を含んだ気体をエバポラインに逃がすことができる。
請求項12の本発明は、第2ハウジング上部壁又はエバポラインポートにはカットオフバルブと接続するカットオフ接続ラインが連結されるカットオフラインポートが形成されたバルブ装置である。
請求項12の本発明では、第2ハウジング上部壁又はエバポラインポートにはカットオフバルブと接続するカットオフ接続ラインが連結されるカットオフラインポートが形成されたため、第1フロートがハウジング連通孔を塞いだときに燃料タンクの内圧が過度に上昇したときに、燃料タンク内の気体をカットオフバルブからカットオフ接続ラインを経由してエバポラインに逃がすことができる。
請求項13の本発明は、第1フロート又は第2フロートの上面にはシール部材が取付けられたバルブ装置である。
請求項13の本発明では、第1フロート又は第2フロートの上面にはシール部材が取付けられたため、第1フロートが上昇してハウジング連通孔を塞ぐときに、シール部材が第1ハウジング上部壁に当接して確実にシールすることができ、また、第2フロートが上昇してエバポラインを塞ぐときに、シール部材が第2ハウジング上部壁に当接して確実にシールすることができる。
請求項14の本発明は、第1フロート又は第2フロートの下面にはバネ部材が取付けられたバルブ装置である。
請求項14の本発明では、第1フロート又は第2フロートの下面にはバネ部材が取付けられたため、第1フロート又は第2フロートが上昇するときに、バネ部材が上方に押し上げる力を補助することができ、確実に第1フロート又は第2フロートが上昇して、ハウジング連通孔又はエバポラインの入口を塞ぐことができる。
請求項15の本発明は、第1フロートの上面中央から第1フロート凸部を形成し、第2フロートの下面に第2フロート凹部を形成し、第1フロート凸部を第2フロート凹部に上下方向に変位自在に嵌挿させたバルブ装置である。
請求項15の本発明では、第1フロートの上面中央から第1フロート凸部を形成し、第2フロートの下面に第2フロート凹部を形成し、第1フロート凸部を第2フロート凹部に上下方向に変位自在に嵌挿させたため、第2フロートが第1フロートに安定して保持され、第2フロートが確実にエバポラインを塞ぐことができる。
第2フロート保護壁が第2フロートを上下方向に変位可能に保持するとともに、少なくとも循環ラインポートから流入する燃料が、直接、第2フロートに当たらない位置に設けたため、第2フロート保護壁により第2フロートの上下方向の変位が確実に行われるとともに、オートストップが働かない場合でも、循環ラインから流入する燃料が第2フロートに直接当たらないため、第2フロートが確実にエバポラインポートの入口を塞ぎ、キャニスタへの燃料の流入を防止し、異常を注入者に知らせることができる。
本発明の第1の実施の形態であるバルブ装置の断面図である。 本発明の第1の実施の形態であるバルブ装置の、図1におけるA−A線に沿った断面図である。 本発明の第1の実施の形態であるバルブ装置を分解し、その構成部品を並べた斜視図である。 本発明の実施の形態に使用する燃料タンクの断面図である。 本発明の実施の形態に使用する燃料タンクの給油口部分の拡大断面図である。 本発明の第1の実施の形態であるバルブ装置の燃料タンク内で第1フロートがハウジング連通孔を閉じた状態の断面図である。 本発明の第1の実施の形態であるバルブ装置の燃料タンク内で第2フロートがエバポラインポートの入口を閉じた状態の断面図である。 本発明の第1の実施の形態である車輌が上下転倒した状態のバルブ装置の断面図である。 本発明の第2の実施の形態であるバルブ装置の断面図である。 本発明の第3の実施の形態であるバルブ装置の断面図である。 本発明の第4の実施の形態であるバルブ装置の断面図である。 本発明の第5の実施の形態であるバルブ装置の断面図である。 本発明の第6の実施の形態であるバルブ装置の断面図である。 本発明の第7の実施の形態であるバルブ装置の断面図である。 従来の燃料タンクの給油口付近の断面図である。 従来の他の燃料タンクの断面図である。 従来の他の燃料タンクに使用するバルブ装置の断面図である。
本発明の実施の形態である燃料タンクに使用するバルブ装置ついて、図1〜図14に基づき説明する。まず、本発明の第1の実施の形態について図1〜図8に基づき説明し、その後、第2〜7の実施の形態について説明する。
本発明の第1の実施の形態では、燃料タンク1は、図4に示すように、給油口部10と燃料タンク1を連結するインレットパイプ2が接続され、給油口部10から燃料を注入する。燃料タンク1の内部の上部には、バルブ装置20が取付けられ、バルブ装置20にエバポライン7が接続され、エバポライン7はキャニスタ6と接続されている。キャニスタ6は、燃料タンク1内から流出する燃料蒸気を含んだ気体から燃料蒸気を取除くことができる。バルブ装置20の構成と作用の詳細については後述する。
給油口部10とバルブ装置20は、循環ライン3で連結されている。循環ライン3は、燃料タンク1の外壁に設けられた循環ポート4と循環パイプ5から構成され、循環パイプ5は、バルブ装置20と燃料タンク1内出循環ポート4を接続する循環パイプ5と、燃料タンク1外で循環ポート4と給油口部10を接続する循環パイプ5の2つのパイプを有する。
給油口部10は、図5に示すように、車体に形成され、インレットパイプ2の先端部に接続されて、燃料を注入する給油ノズル17の先端をシールするシール部であるメカニカルシール11と、メカニカルシール11をインレットパイプ2の先端に保持するリテーナ12とを有している。
給油時には給油口部10に給油ノズル17を挿入して行っているが、給油口部10から燃料蒸気を含んだ気体が漏れないように給油ノズル17の周囲をメカニカルシール11によりシールしている。
給油口部10と接続する循環ライン3の循環パイプ5の先端は、分岐して一方の先端であるインレット分岐15がメカニカルシール11よりも燃料タンク側(図5における下側)のインレットパイプ2の上端付近に連通している。他方の先端であるリリーフ分岐14は、給油口部10のメカニカルシール11よりも開口側(図5における上側)に連通している。そして、リリーフ分岐14の途中にリリーフバルブ13が設けられている。リリーフ分岐14の先端は給油口部10の先端に設けられたリリーフポート16と接続している。リリーフバルブ13の作用については、後述する。
次に、バルブ装置20の構造について説明する。
図1に示すように、バルブ装置20はバルブハウジング21と、バルブハウジング21の内部に装着される第1フロート30と、第1フロート30の上部に上下に移動可能に取り付けられる第2フロート35とを有する。
バルブハウジング21は、第1フロート30を上下方向に変位可能に収納する第1ハウジング24と、第1ハウジング24の上部に第2フロート35を上下方向に変位可能に収納する第2ハウジング27と、バルブハウジング21の底部を塞ぐバルブ底板39から構成され、第1ハウジング24と第2ハウジング27はハウジング連通孔26aで連通して形成されている。このため、第1ハウジング24と第2ハウジング27を同時に形成することができるとともに、第1フロート30と第2フロート35を同時に挿入してバルブ底板39を嵌め込むことのみでバルブ装置20を組立てることができる。
バルブハウジング21は、ポリアセタール樹脂等の耐燃料油性の合成樹脂を使用することが好ましい。
第1ハウジング24は、内部に第1フロート30を上下方向に変位可能に収納するため円筒状に構成された第1ハウジング側壁25と、第1ハウジング側壁25の上端から一体的に、水平で中心方向に直角に屈曲して延設される第1ハウジング上部壁26とを有する。
第1ハウジング側壁25には、図1と図3に示すように、複数の第1ハウジング側壁連通孔25aが形成されて、燃料タンク1内に取付けられたときに、第1ハウジング側壁連通孔25aから燃料が出入りすることができる。
第1ハウジング上部壁26は、ドーナツ状の平板に形成され、中心部が円状の空間を形成し、その空間は、第2ハウジング27と連通するようにハウジング連通孔26aとして形成されている。
ハウジング連通孔26aの直径は第1フロート30の外径よりも狭くなるように形成されている。このため、燃料タンク1内の燃料の液面が所定の位置まで上昇したときに、第1フロート30は第1ハウジング上部壁26に当接して、ハウジング連通孔26aを塞ぎ、燃料タンク1内の燃料蒸気を含んだ気体が燃料タンク1から流出しないようにして、燃料液面の上昇を止め、燃料を燃料タンク1内へ過剰に注入することを止めることができる。また、ハウジング連通孔26aは、第2フロート35の外径よりも大きな孔の径を有している。このため、第2フロート35を第1フロート30と同時にバルブハウジング21の下方から組付けることができる。
第1ハウジング24の底部には、第1フロート30を保持するバルブ底板39が取り付けられている。バルブ底板39は、図3に示すように、中心に上方に向けて円形の突条39aを有して、第1フロート30を支える第1フロートバネ33を保持することができる。バルブ底板39の周囲には複数のバルブ底板係止突部39bが形成されている。バルブ底板係止突部39bは、第1ハウジング24の下部に形成された第1ハウジング底板固定孔25bに嵌合されて、バルブ底板39を固定することができる。
また、図3に示すように、バルブ底板39にバルブ底板連通孔39cを形成する。バルブ底板連通孔39cを形成することにより、燃料タンク1内の燃料液面が低下したときに、第1ハウジング24内の燃料を燃料タンク1内に排出することができる。
第1ハウジング上部壁26の内側の先端から垂直上方に、第2ハウジング側壁28が円筒状に延設されている。第2ハウジング側壁28の上端から水平で中心方向に直角に屈曲して第2ハウジング上部壁29が延設され、第2ハウジング27の上部を閉じるように形成している。
第2ハウジング上部壁29には、エバポラインポート22が形成されている。エバポラインポート22は、エバポライン7が取り付けられ、バルブ装置20内の燃料蒸気を含んだ気体をキャニスタ6に送付することができる。
エバポラインポート22の入口の直径は第2フロート35の外径よりも狭くなるように形成されている。このため、第2フロート35が上昇した時には、第2ハウジング上部壁29の第2ハウジング上部壁突部29aに当接して、エバポラインポート22の入口を塞ぐことができる。
第2ハウジング上部壁29から下方に第2フロート保護壁34が延設されている。第2フロート保護壁34は、図1と図2に示すように、エバポラインポート22の入口を囲むように円筒状に形成され、その内径は、第2フロート35の外径よりも若干大きく形成されている。このため、第2フロート保護壁34は、第2フロート35の外周を囲み上下方向の変位をスムースに案内することができる。第2フロート保護壁34の高さは、第1フロート30が上昇して第2ハウジング上部壁29に当接したときに、第1フロート30の上面が第2フロート保護壁34の先端に当接しない高さである。
第2フロート保護壁34は、上下方向に第2フロート保護壁スリット34aが形成されている。このため、第2フロート35が第2フロート保護壁34内に保持されても、第2ハウジング27内の気体は、第2フロート保護壁スリット34aを通過してエバポライン7へ流出することができる。
さらに、図2に示すように、第2フロート保護壁34は、少なくとも、循環ラインポート23に面して形成され、第2フロート保護壁スリット34aは、後述する循環ラインポート23に面する部分には形成されていない。このため、循環ラインポート23から流入する燃料が、直接、第2フロート35に当たらないようにすることができる。従って、循環ライン3から燃料が第2ハウジング27内に流入しても、燃料が第2フロート35に直接当たらないため、第2フロート35が確実にエバポラインポート22の入口を塞ぎ、キャニスタ6への燃料の流入を防止することができる。
さらに、第2ハウジング上部壁29のエバポラインポート22の開口部内面周囲には、第2ハウジング上部壁突部29aが円周状に形成されている。第2フロート35が上昇したときに、第2フロート35の第2フロートシール部材36が第2ハウジング上部壁突部29aに当接して、確実にエバポラインポート22を塞ぐことができる。
また、第2ハウジング27の上部である第2ハウジング上部壁29又は第2ハウジング側壁28の上端部には、給油口部10のインレットパイプ2の上端付近と連結する循環ライン3を接続する循環ラインポート23が形成される。このため、バルブ装置20から燃料タンク1内の燃料蒸気を含んだ気体を循環ライン3を経由して給油口部10の給油ノズル17の先端付近へ送付することができるとともに、インレットパイプ2の燃料蒸気を含んだ気体も循環ライン3からエバポライン7を経由してキャニスタ6に送付することができる。
次に、第1フロート30について説明する。第1フロート30は、側部が円筒形に形成され、内部は下部が開口した中空で形成され、内部には第1フロートバネ33がはめ込まれている。このため、燃料タンク1内の燃料液面が所定の高さ以上になったときは、第1フロート30の浮力に加えて、第1フロートバネ33が上方に押し上げることにより確実に第1フロート30がハウジング連通孔26aを塞ぐことができる。第1フロート30は、ポリアセタール樹脂等の耐燃料油性の合成樹脂を使用することが好ましい。
第1フロート30の上壁部は閉じられて平面状に形成され、その上面には第1フロートシール部材31が設置されている。第1フロートシール部材31は、中心部がくり抜かれた平板なドーナツ状に形成され、内周部分が第1フロート30の上壁部から突出して断面鉤型に形成された第1フロート係止部32により係止されている。このため、第1フロート30が上昇して、第1ハウジング上部壁26の内面に当接したときに、第1フロートシール部材31が第1ハウジング上部壁26に密着し、ハウジング連通孔26aを確実にシールすることができる。
第1フロート30の上壁部の外面の中心部分から上方に、円柱状に第1フロート凸部30aが突出して形成されている。
次に、第2フロート35について説明する。第2フロート35は、側部が円筒形に形成され、内部は下部が開口した中空で形成され、内部には、第1フロート凸部30aが嵌め込まれている。第2フロート35の下面と第1フロート30の上壁部の外面との間に、第1フロート凸部30aが嵌挿された第2フロートバネ38がはめ込まれている。このため、第2ハウジング27内の燃料液面が所定の高さ以上になったときは、第2フロート35の浮力に加えて、第2フロートバネ38が上方に押し上げることにより確実に第2フロート35がエバポライン7の入口を塞ぐことができる。
第2フロート35の上壁部は閉じられて平面状に形成され、その上面には第2フロートシール部材36が設置されている。第2フロートシール部材36は、中心部がくり抜かれた平板なドーナツ状に形成され、内周部分が第2フロート35の上壁部から突出して断面鉤型に形成された第2フロート係止部37により係止されている。このため、第2フロート35が上昇して、第2ハウジング上部壁29の内面に当接したときに、第2フロートシール部材36が第2ハウジング上部壁29の第2ハウジング上部壁突部29aに密着し、エバポライン7の入口を確実にシールすることができる。
第2フロート35もポリアセタール樹脂等の耐燃料油性の合成樹脂を使用することが好ましい。
次に、燃料タンク1への燃料の注入とバルブ装置20の作用について説明する。
燃料タンク1へ燃料を注入するには、図5に示すように、給油口部10に給油ノズル17を挿入し、インレットパイプ2に燃料を注入し、インレットパイプ2経由で燃料タンク1に注入するが、メカニカルシール11により、給油口部10の給油ノズル17はシールされる。このため、給油口部10から燃料蒸気は排出されない。
燃料の注入につれて燃料タンク1内の燃料蒸気を含んだ気体は、バルブ装置20の第1ハウジング側壁連通孔25aから第1ハウジング24内に入り、第2ハウジング27とエバポラインポート22を経由して、エバポライン7からキャニスタ6に送られる。キャニスタ6で燃料蒸気が取除かれ、大気中に放出される。
このとき、給油ノズル17の先端付近では、メカニカルシール11でシールされているため、燃料の放出により負圧になり、オートストップセンサが働く恐れが生じるが、循環ライン3の先端のインレット分岐15が連通しているため、バルブ装置20から循環ライン3を経由して燃料タンク1内の気体が還流するため、オートストップセンサが働くことを防止できる。燃料の放出による負圧が大きい場合には、循環ライン3に取り付けたリリーフバルブ13の負圧弁が開き、給油口部10からリリーフ分岐14とインレット分岐15を経由して、大気を給油ノズル17の先端付近に送ることができる。
さらに、燃料に注入が進み、燃料タンク1内の燃料液面が所定の位置まで上昇すると、図6に示すように、バルブ装置20の第1ハウジング側壁連通孔25aから燃料が第1ハウジング24内に入り、第1フロート30は浮力で上昇し、第1フロート30の第1フロートシール部材31が第1ハウジング上部壁26に当接し、ハウジング連通孔26aを塞ぐため、燃料タンク1内の気体は燃料タンク1外に排出されなくなる。
さらに、燃料を注入し続けると、燃料タンク1内の内圧が上昇して、燃料液面の上昇は止まり、インレットパイプ2内の燃料液面が上昇し、給油ノズル17の先端付近に達するとオートストップセンサが働き、燃料の注入が止まる。
オートストップ後にさらに燃料の注入を続けようとすると、循環ライン3を経由して、バルブ装置20の第2ハウジング27内に燃料が流入する。そうすると、図7に示すように、第2フロート35が上昇して、第2ハウジング上部壁29の第2ハウジング上部壁突部29aに密着し、エバポライン7の入口を塞ぐ。これによって、エバポライン7とキャニスタ6へ燃料が流入することを防止できる。
第2フロート35の周囲には、第2フロート保護壁34が形成されているため、第2フロート保護壁34によりガイドされて第2フロート35はスムースに上下方向に変位することができる。また、第2フロート保護壁34は、図2に示すように、第2フロート保護壁スリット34aで分割されているため、燃料タンク1内の気体は自由に流通することができる。
このとき、循環ライン3と接続する第2ハウジング27の循環ラインポート23に面した第2ハウジング27内部に、第2フロート保護壁34の一部が形成されている。このため、循環ライン3を経由して第2フロート35内に流入した燃料が第2フロート保護壁34に当たり、直接、第2フロート35にあたることがなく、第2フロート35の上昇が妨げられたり、第2フロート35がエバポラインポート22の入口から外れたりすることがない。
オートストップセンサが働かない場合や給油者が追加して給油する場合でも、燃料の注入が続くと、第2フロート35がエバポラインポート22を塞いで、循環ライン3から燃料がエバポライン7とキャニスタ6に流出することがない。この場合に、燃料の注入が続くと、循環ライン3のリリーフバルブ13の正圧弁が開き、リリーフ分岐14とリリーフポート16を経由して燃料が給油口部10に流出する。このため、給油者は直ちに給油を停止することができる。
さらに、車輌が転倒したときでも、図8に示すように、第1フロート30と第2フロート35がそれぞれ、ハウジング連通孔26aとエバポラインポート22の入口を閉鎖して、燃料が車外へ流出することを防止できる。このため、バルブ装置20は、1個のバルブでロールオーバーバルブの役割も果たすことができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について、図9に基づき説明する。
本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態とは、第2フロート保護壁34と第2ハウジング27の形態が異なり、他の部分は同じであるため、異なる部分の説明を行い、同じ部分の説明は省略する。
第2の実施の形態の第2フロート保護壁34は、スリットの替わりに、複数の第2フロート保護壁連通孔34bが形成されている。第2フロート保護壁連通孔34bは、第2フロート35が下方にあるときに、第2ハウジング27とエバポラインポート22とを連通させて、第1の実施の形態と同様に、燃料タンク1内の気体やインレットパイプ2内の気体をエバポライン7に送ることができるとともに、第2フロート35の上下方向の変位をスムースにすることができる。第2フロート保護壁連通孔34bの位置は、第1フロート30が上昇して、第2ハウジング上部壁29に当接したときに、第2フロート35が第2フロート保護壁連通孔34bを完全に塞ぐことがない位置である。
第2フロート保護壁34に第2フロート保護壁連通孔34bを形成したため、バルブハウジング21は、第2ハウジング27部分で上下方向に分割して形成される。分割して形成された後に、図9に示すように、一体的に接着又は溶着してバルブハウジング21を製造する。
次に、本発明の第3の実施の形態について、図10に基づき説明する。
本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態とは、第2フロート保護壁34の形態が異なり、他の部分は同じであるため、異なる部分の説明を行い、同じ部分の説明は省略する。
第3の実施の形態の第2フロート保護壁34は、第1フロート30の上部壁に上面から上方に一体的に円筒状に延設されて形成されている。バルブハウジング21の構造を簡単にすることができ、バルブハウジング21の製造が容易であるとともに、第1フロート30の製造と同時に第2フロート保護壁34を製造することができ、第2フロート保護壁34の製造が容易である。
第2フロート保護壁34には、複数の第2フロート保護壁連通孔34bが形成されている。第2フロート保護壁連通孔34bは、第2ハウジング27とエバポラインポート22とを連通させて、第1の実施の形態と同様に、燃料タンク1内の気体やインレットパイプ2内の気体をエバポライン7に送ることができるとともに、第2フロート35の上下方向の変位をスムースにすることができる。
第2フロート保護壁34の高さは、第1フロート30が上昇したときに、第2フロート保護壁34の先端が第2ハウジング27の上部壁に当接しない高さである。このため、第1フロート30が上昇したときに確実に第1フロート30が第1ハウジング24の上部壁の内面に当接することができる。
この場合でも、第1フロート30が上昇したときに、第2フロート保護壁34は、循環ライン3から流入した燃料が、第2フロート35に直接当たらないように保護することができる。また、第2フロート35は第2フロート保護壁34内をスムースに変位して、エバポラインポート22の入口を確実に塞ぐことができる。
次に、本発明の第4の実施の形態について、図11に基づき説明する。
本発明の第4の実施の形態は、第3の実施の形態とは、第2フロート保護壁34に第2フロート保護壁連通孔34bが形成されていなく、第2フロート保護壁スリット34aが形成されている点が異なり、他の部分は同じであるため、異なる部分の説明を行い、同じ部分の説明は省略する。
第4の実施の形態の第2フロート保護壁34は、第1フロート30の上部壁に上面から上方に一体的に円筒状に延設されて形成されているが、第1の実施の形態と同様に、複数の第2フロート保護壁スリット34aが形成されている。
第2フロート保護壁スリット34aは、第2ハウジング27とエバポラインポート22とを連通させて、第1の実施の形態と同様に、燃料タンク1内の気体やインレットパイプ2内の気体をエバポライン7に送ることができるとともに、第2フロート35の上下方向の変位をスムースにすることができる。
なお、第4の実施の形態では、第2フロート保護壁スリット34aが形成されているため、この第2フロート保護壁スリット34aが循環ラインポート23の出口に位置しないように、第1フロート30の回転を規制することが必要である。この規制は、例えば、第1フロート30の外面に上下方向に溝を設け、その溝内を移動する凸部を第1ハウジング側壁25の内面に形成することで可能である。
次に、本発明の第5の実施の形態について、図12に基づき説明する。
本発明の第5の実施の形態は、第1の実施の形態とは、第1ハウジング24の第1ハウジング上部壁26に第1ハウジング上部壁通気孔26bを形成し、第1ハウジング側壁25に第1ハウジング側壁連通孔25aを形成しない点が異なり、他の部分は同じであるため、異なる部分の説明を行い、同じ部分の説明は省略する。
第5の実施の形態の第1ハウジング側壁25に第1ハウジング側壁連通孔25aを形成しないで、第1ハウジング上部壁26に第1ハウジング上部壁通気孔26bを形成しているため、給油中に燃料タンク1内の燃料液面が波立っていても、第1ハウジング上部壁通気孔26bは第1ハウジング側壁連通孔25aよりも、給油における燃料液面の波立ちの影響を受け難くすることができ、より満タンに近い値で確実に所定の燃料液面で第1フロート30がハウジング連通孔26aを塞ぐことができる。
次に、本発明の第6の実施の形態について、図13に基づき説明する。
本発明の第6の実施の形態は、第1の実施の形態とは、第2ハウジング上部壁29又は第2ハウジング側壁28の上部に通気孔28aが形成された点が異なり、他の部分は同じであるため、異なる部分の説明を行い、同じ部分の説明は省略する。
第6の実施の形態の第2ハウジング上部壁29又は第2ハウジング側壁28の上部に通気孔28aを形成したため、第1フロート30がハウジング連通孔26aを塞いだときに燃料タンク1の内圧が過度に上昇した場合に、この小さな通気孔28aから燃料タンク1内の燃料蒸気を含んだ気体をエバポライン7に逃がすことができる。
次に、本発明の第7の実施の形態について、図14に基づき説明する。
本発明の第7の実施の形態は、第1の実施の形態とは、第2ハウジング上部壁29又はエバポラインポート22にカットオフバルブ(図示せず)と連結するカットオフ接続ライン22aが形成された点が異なり、他の部分は同じであるため、異なる部分の説明を行い、同じ部分の説明は省略する。
カットオフ接続ライン22aが形成されたため、第1フロート30がハウジング連通孔26aを塞いだときに、燃料タンク1の内圧が過度に上昇した場合は、燃料タンク1内の燃料蒸気を含んだ気体をカットオフバルブからカットオフラインを経由してエバポライン7に逃がすことができる。カットオフ接続ライン22aは、上記他の実施の形態にも形成することができる。
1 燃料タンク本体
2 インレットパイプ
3 循環ライン
7 エバポライン
10 給油口部
11 メカニカルシール
13 リリーフバルブ
17 給油ノズル
20 バルブ装置
21 バルブハウジング
22 エバポラインポート
23 循環ラインポート
24 第1ハウジング
25 第1ハウジング側壁
25a 第1ハウジング側壁連通孔
26a ハウジング連通孔
27 第2ハウジング
28 第2ハウジング側壁
30 第1フロート
34 第2フロート保護壁
34a 第2フロート保護壁スリット
34b 第2フロート保護壁連通孔
35 第2フロート
39 バルブ底板

Claims (15)

  1. 燃料タンク内の上部に装着され、該燃料タンク内の燃料の液面位置に応じて燃料タンク内と外部との連通を開閉するバルブ装置において、
    該バルブ装置は、バルブハウジングと、該バルブハウジングの内部に装着される第1フロートと、該第1フロートの上部に上下に変位可能に取り付けられる第2フロートとを有し、該バルブハウジングは上記第1フロートを上下方向に変位可能に収納する第1ハウジングと、該第1ハウジングの上部に形成され上記第2フロートを上下方向に変位可能に収納する第2ハウジングと、上記第1ハウジングの底部を塞ぐ底板から構成され、上記第1ハウジングと上記第2ハウジングはハウジング連通孔で連通して形成され、
    上記第2ハウジングの上部には、キャニスタと連結するエバポラインを接続するエバポラインポートと、給油口部に接続されたインレットパイプの上端付近と連結する循環ラインを接続する循環ラインポートが形成されるとともに、上記第2フロートの外周を上下方向に変位可能に保持するとともに少なくとも上記循環ラインポートから流入する燃料が直接上記第2フロートに当たらない位置に第2フロート保護壁を設け、
    上記第1フロートは、上記燃料タンク内の燃料の液面が所定の位置まで上記第1ハウジング内を上昇したときに、上記第1ハウジングの上壁に当接し、上記第1ハウジングと第2ハウジングとの間のハウジング連通孔を閉鎖し、上記第2フロートは、上記燃料タンク内の燃料の液面が所定の位置を越えて上昇し上記インレットパイプの上端付近まで上昇し、上記循環ラインから上記第2ハウジング内に燃料が流入したときに、上記第2ハウジング内を上昇し、上記第2ハウジングの上壁に当接して上記第2ハウジングと上記エバポラインポートとの間を閉鎖するバルブ装置。
  2. 上記循環ラインとエバポラインは、上記第2ハウジングを経由して連通された請求項1に記載のバルブ装置。
  3. 上記バルブハウジングは、第1ハウジング側壁が円筒状に形成され、上記第1ハウジング側壁の上端から水平で中心方向に第1ハウジング上部壁が延設され、該第1ハウジング上部壁は中心部が円状のハウジング連通孔を有し、該ハウジング連通孔の直径は上記第1フロートの外径よりも狭くなるように形成され、上記第1ハウジング上部壁の内側先端から垂直上方に第2ハウジング側壁が円筒状に形成され、上記第2ハウジング側壁の上端から水平で中心方向に第2ハウジング上部壁が延設され、該第2ハウジング上部壁に上記エバポラインポートが形成され、上記第2ハウジング上部壁に形成された上記エバポラインポートの入口の直径は上記第2フロートの外径よりも狭くなるように形成され、上記第2ハウジング側壁の上部に上記循環ラインポートが形成された請求項1又は請求項2に記載のバルブ装置。
  4. 上記給油口部は、上記インレットパイプの上端に給油ノズルをシールするシール部が設けられ、上記循環ラインの先端は分岐して、一方の先端が上記シール部よりも燃料タンク側の上記インレットパイプの上端付近に連通し、他方の先端が上記給油口部の上記シール部よりも開口側に連通するとともに、他方の先端側の分岐の途中にリリーフバルブが設けられた請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のバルブ装置。
  5. 上記第2フロート保護壁は、上記エバポラインポートの入口を囲み上記第2ハウジングの上部壁の内面から垂下されるとともに、上下方向にスリットが形成された請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のバルブ装置。
  6. 上記第2フロート保護壁は、上記第2ハウジングの上部壁の内面から筒状に垂下されるとともに、貫通孔が形成された請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のバルブ装置。
  7. 上記第2フロート保護壁は、上記第1フロートの上部から上方に延設されるとともに、上下方向にスリットが形成された請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のバルブ装置。
  8. 上記第2フロート保護壁は、上記第1フロートの上部から上方に延設されるとともに、貫通孔が形成された請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のバルブ装置。
  9. 上記第1ハウジング側壁には第1ハウジング側壁連通孔が形成された請求項3乃至請求項8のいずれか1項に記載のバルブ装置。
  10. 上記第1ハウジングの上部壁には第1ハウジング上部壁連通孔が形成され、上記底板又は上記第1ハウジング側壁の下部に連通孔が形成された請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載のバルブ装置。
  11. 上記第2ハウジング上部壁又は上記第2ハウジング側壁の上部には通気孔が形成された請求項3乃至請求項8のいずれか1項に記載のバルブ装置。
  12. 上記第2ハウジング上部壁又は上記エバポラインポートにはカットオフバルブと連結するカットオフ接続ラインが接続されるカットオフラインポートが形成された請求項3乃至請求項11のいずれか1項に記載のバルブ装置。
  13. 上記第1フロート又は第2フロートの上面にはシール部材が取付けられた請求項1乃至請求項12のいずれか1項に記載のバルブ装置。
  14. 上記第1フロート又は第2フロートの下面にはバネ部材が取付けられた請求項1乃至請求項13のいずれか1項に記載のバルブ装置。
  15. 上記第1フロートの上面中央から第1フロート凸部を形成し、上記第2フロートの下面に第2フロート凹部を形成し、上記第1フロート凸部を第2フロート凹部に上下方向に変位自在に嵌挿させた請求項1乃至請求項14のいずれか1項に記載のバルブ装置。
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