JP2011020615A - 車両のインストルメントパネル - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、簡単な作業で、操作パネルの内側に配線挿通部が設置できる車両のインストルメントパネルを提供する。
【解決手段】本発明は、後付け機器45の配線46を挿通させる配線挿通部37を、分割したパネル部材15a〜15dにならって複数の分割挿通部38a〜38eに分割させて、分割パネル部材の内面にそれぞれ設け、操作パネル15が一面に形成されるにしたがい、分割挿通部の相互が組み合い、機器取付け域αの近傍から所定位置までの経路を形成する構造にした。これにより、インストルメントパネル1は、操作パネル15を形成する作業を行うだけで、操作パネル15の内側に、後付け機器45の配線46を挿通させる配線挿通部37が形成される。
【選択図】図3

Description

本発明は、後付け機器が取付け可能な車両のインストルメントパネルに関する。
自動車(車両)の車室内の前部には、操作パネルを前面に有したインストルメントパネルが設けられている。このインストルメントパネルの前面には、シートに着座している乗員から容易に操作できるよう、操作パネルが設けられている。
こうした操作パネルの多くは、運転席と助手席間となる中央部から下方に延びている。そして、操作パネル上に、操作パネルの内側に格納された各種装備品の操作具類が設けてある。具体的には操作パネルの内側には、オーディオユニットや空調操作ユニットやシガーライタソケットなど各種装備品が取付けられ、操作パネルの外側面に、当該オーディオユニットや空調操作ユニットを操作する操作具などが設けられる。
ところで、自動車では、購入時から標準的に装備されている、オーディオ機器や空調機器やシガーライタソケットなどといった標準装備品以外に、装備品を組み付けることがある。この装備品は、後から付けるために後付け機器と呼ばれる。後付け機の代表的なものとしては、市販のナビゲート装置などがある。
こうした後付け機器は、視認性や操作性を考慮して取付けるために、インストルメントパネルの上面の一部を機器取付け域として用いて設置することが多い。この後付け機器の多くは、電源を供給する機器と取り合うため、電源ケーブルが付いている。このため、後付け機器は、単にインストルメントパネルに設置するだけでなく、後付け機器から延びる電源ケーブルを、インストルメントパネル上で、唯一、電源供給端子を兼ねる装備品となる操作パネル上のシガーライタソケットに接続することが求められる。
ところが、シガーライタソケットは、他の標準装備品より使用優先度が低いため、操作パネルの最下部といった、後付け機器から最も離れた地点に配置されている。このため、後付け機器から延びる電源ケーブルは、他の標準装備品が配置されている操作パネルの表面、あるいはその近傍のインストルメントパネル部分の表面に這わせて、シガーライタソケットに接続することになる。
このため、電源ケーブルの大部分が、インストルメントパネルの表面から露出する結果となり、表面を通る配線で、インストルメントパネルの見栄えが大きく損なわれてしまう問題がある。
そこで、特許文献1に開示されているようにインストメントパネル上面の、後付け機器が取付く機器取付け域の近傍に通孔を設け、インストルメントパネルの内部に、同通孔からシガーライタソケットの近辺のパネル部分までを中継するよう配線挿通部を設けた構造を採用して、後付け機器の配線を配線挿通部に挿通させることにより、操作パネルの内側に配線を通過させて、インストメントパネル表面での配線露出を抑えるようにした技術が提案されている。
ところで、インストルメントパネルの操作パネルは、大形の標準装備品が装備される傾向にあるので、同標準装備品の組立作業性の向上のため、特許文献2にも開示されているように、一部品ではなく、標準装備品毎に上下に分割された複数のパネル部材を用いて、同パネル部材の組み合わせから、一面の操作パネルを形成する分割式構造が用いられる傾向にある。
特開平10−6814号公報 特開平11−255000号公報
そこで、分割式構造の操作パネルをもつインストルメントパネルに、特許文献1の技術を適用することが考えられる。
このためには、分割されたパネル部材の組付けを終えてから、インストルメントパネルの内側から、パネル部材沿いに長尺な配線挿通部を通す作業を行い、同配線挿通部材の一端部をインストメントパネル上面の機器取付け域の近傍の通孔につなぎ、他端部を最下段のパネル部に有るシガーライタソケットの近辺で開口させる作業を行う。
ところが、それぞれ分割されたパネル材の内側のスペースは、いずれも同パネル部材に装着されている標準装備品の本体部などで占められ、外部から配線挿通部を通す作業が行える場所は限られている。このため、操作パネルの内側を通過させる作業は、非常に難しく、簡単には機器取付け域からシガーライタソケットの近傍まで配線挿通を形成することができない。
そこで、本発明の目的は、簡単な作業で、操作パネルの内側に配線挿通部が設置できる車両のインストルメントパネルを提供することにある。
請求項1に記載の発明は、上記目的を達成するために、後付け機器の配線を挿通させる配線挿通部を、分割したパネル部材にならって複数の分割挿通部に分割させて、分割パネル部材の内面にそれぞれ設け、操作パネルが一面に形成されるにしたがい、分割挿通部の相互が組み合い、機器取付け域の近傍から所定位置までの経路を形成する構造となるようにした。
同構成により、インストルメントパネルは、分割したパネル部材を組み合わせて一面の操作パネルを形成する作業を行うと、操作パネルの内側には、後付け機器の配線を挿通させる配線挿通部が形成される。
請求項2に記載の発明は、さらに後付け機器の配線が挿通しやすいよう、分割挿通部は、後付け機器の配線が通る出入り口を有し、この出入り口が、複数のパネル部材を組み合わせたとき、隣り合うパネル部材の境界部において互いに向き合うこととした。
請求項3に記載の発明は、さらに隣り合うパネル部材の境界部において出入り口同士が確実に合わさるよう、分割挿通部の出入り口は、先に組み付けるパネル部材の分割挿通部の出入り口に対し、後から組み付くパネル部材の分割挿通部の出入り口を位置決める位置決め部を設ける構成とした。
請求項4に記載の発明は、さらに後付け機器の電源が容易に確保されるよう、配線挿通部の所定位置は、シガーライタソケットを有したパネル部材のうちのシガーライタソケット近辺とした。
請求項1の発明によれば、通常に行われるパネル部材を組み合わせて操作パネルを形成するという作業を行うだけで、別途、難しい作業を必要とせずに、操作パネルの内側に、後付け機器の配線を挿通させるための配線挿通部が形成される。
したがって、簡単な作業で、操作パネルの内側に配線挿通部を設置することができる。
請求項2の発明によれば、さらに隣り合うパネル部材の境界部において、後付け機器の配線が通る分割挿通部の出入り口が互いに向き合うから、後付け機器の配線が挿通しやすく、配線の挿通作業が容易になる。
請求項3の発明によれば、出入り口の位置決め部により、先に組み付けるパネル部材の分割挿通部の出入り口に、後から組み付くパネル部材の分割挿通部の出入り口が位置決めされるから、隣り合うパネル部材の境界部において出入り口同士を確実に合わせることができ、さらに後付け機器の配線を挿通しやすくできる。
請求項4の発明によれば、容易に後付け機器の電源が確保できる。
本発明の第1の実施形態に係るインストメントパネルの外観を示す斜視図。 同じくインストルメントパネルに後付け機器を取り付けたときを示す斜視図。 インストルメントパネルに形成された分割式の配線挿通部の構造を示す分解斜視図。 同じく分解した断面図。 同配線挿通部が組み上がったときを示す断面図。 本発明の第2の実施形態の要部となる分割式の配線挿通部の構造を示す分解斜視図。 同配線挿通部が組み上がったときを示す断面図。 本発明の第3の実施形態の要部となる分割挿通部端に形成された位置決め部の構造を示す斜視図。 本発明の第4の実施形態の要部となる異なる構造の位置決め部を示す斜視図。 本発明の第5の実施形態の要部となる異なる構造の位置決め部を示す斜視図。 本発明の第6の実施形態の要部となる異なる構造の分割挿通部を示す斜視図。 本発明の第7の実施形態の要部となる異なる構造の分割挿通部を示す斜視図。
以下、本発明を図1ないし図5に示す第1の実施形態にもとづいて説明する。
図1は自動車(車両)の車室内前部に配置されるインストルメントパネル1の外観を示し、図2は同インストメントパネル1に後付け機器45が装着されたときを示し、図3〜図4はインストルメント1の各部をそれぞれ示している。
図1に示されるようにインストルメントパネル1の本体部2は、車室内の車幅方向に延びる横部3と、同横部3の車幅方向中央部(運転席と助手席間に位置する部位)から乗員の大腿部側(下方向)に向かって延びる延出部4とを組み合わせたT形をなしている。このうち横部3の延出部4を挟んだ運転席側には、各種計器が集中配置されたメータクラスタ6やサイド吹出口7が設けられ、助手席側には、グローブボックス8やサイド吹出口9が設けられている。また図1〜図4に示されるように延出部4の前面には、大部分、すなわち最上部から最下部に渡り開口部10が設けられている。この開口部10を塞ぐようにして延出部4の前面には、メイン吹出口14の付いた操作パネル15が設けられている。
操作パネル15は、複数、例えば上下に4つに分割された合成樹脂製のパネル部材15a〜15dから構成されている。つまり、操作パネル15は、パネル部材15a〜15dが互いに組み合うことで、一面の操作パネル15が形成される構造(分割式)となっている。
これらパネル部材15a〜15dには、標準装備品が設けられている。例えば図3に示されるように最上段に配置されるパネル部材15aの内面には、吹出ユニット18が装着され、その下のパネル部材15bの内面には空調操作ユニット19が装着され、その下のパネル部材15cの内面にはオーディオユニット20が装着され、最下段に配置されるパネル部材15dには、灰皿ユニット21とシガーライタ23(図1に一部だけ図示)に用いるシガーライタソケット24とが装着されている。また各パネル部材15a〜15dの外面には標準装備品の操作具類が設けられる。例えばパネル部材15aの外面には、吹出ユニット18のメイン吹出口14と吹出ユニット18を操作する操作具27が設けられ、パネル部材15bの外面には、空調操作ユニット19を操作する操作具28が配設され、パネル部材15cの外面には、オーディオユニット20を操作する操作具29が配設され、パネル部材15dの外面には、灰皿ユニット22のトレイ30やシガーライタソケット24の差込口24a(いずれも操作具類)が配設されている。
インストルメントパネル1の上面の一部、ここでは運転席からの視認性がよい延長部4の上方の上面部分は、便宜上、後付け機器45の取付け可能な機器取付け域αにしている。むろん、他の上面部分であっても構わない。
上記各パネル部材15a〜15dをインストルメントパネル1に組付ける構造には、例えば延出部4の開口部10の開口縁部に各パネル部材15a〜15dの縁部を受ける段差部31を形成し、この段差部31の有る開口部10から、延出部4内へ、横方向から各ユニット18〜21を差し入れる構造が用いられている。
具体的には、図3に示されるように例えば開口部10の最上段には、吹出ユニット18を受け入れる口部32が設けられている。その口部32から下側の延長部4の両壁面には、順に空調操作ユニット19の両側部が嵌るガイド部33、オーディオユニット20の両側部が嵌るガイド部34が設けられている。また延出部4内の内底面には、灰皿ユニット21の側部が嵌るガイド部35が設けられていて、延出部4の前面方向から、各パネル部材15aが段差部31と重なり合うまで各ユニット18〜21を差し込むと、延長部4の前面に組み付けられる構造にしてある。すなわち、吹出ユニット18は口部32へ向かい、空調操作ユニット19はガイド部33へ向かい、オーディオユニット20はガイド部34へ向かい、灰皿ユニット21はガイド部35へ向かい差し込んで、各パネル部材15a〜15dの縁部を爪部(図示しない)などの固定具で段差部31に固定すると、各ユニット18〜21が延出部4内に組込まれる。と共に、図1に示されるように各パネル部材15a〜15dの相互が段差部31上で連続して連なり、延出部4の前面に、4つのパネル部材15a〜15dが上部から下部まで連続する操作パネル15が形成される構造となっている。
こうした操作パネル15の内側には、機器取付け域αに取り付く後付け機器45の配線、例えば電源ケーブル46を、電源供給端子を兼ねるシガーライタソケット24まで導くための配線挿通部37(空配管)が配設されている。つまり、配線挿通部37は、機器取付け域αの近傍と、同機器取付け域αから遠く離れた地点に配置(使用優先度が低いため)に有るシガーライトソケット25の近辺とを結ぶように配設される。
ここで、操作パネル15の内側のスペースは、各ユニット18〜22の本体部などが占められているので、配線挿通部37を通す作業が行える場所は、パネル内面の近辺を除いては少なく、インストルメントパネル1内からでは、操作パネル15の内側を通過させる作業は非常に難しくなる。
そこで、配線挿通部37にはこの配索作業の省力化が図れる工夫が施してある。同工夫は、配線挿通部37を、分割されたパネル部材15a〜15dにならって複数、例えば5つの区域に分割し、分割した分割挿通部38a〜38eを、横部3(本体部)、分割パネル部材15a〜15dの内面にそれぞれ設けて、操作パネル15が延長部4の前面で組上がると、機器取付け域αの近傍からシガーライタソケット25の近辺位置までの間に配線挿通部37(空配管)が形成されるようにしたものである。
同構造には例えば図3および図4に示されるような構造が用いられている。具体的には分割挿通部38a〜38eは、例えば電源ケーブル46やケーブル端のプラグ部46aが挿通可能な内径を有する管部材を用いてある。この管部材で形成される分割挿通部38a〜38eのうち、分割挿通部38b〜38dは、ストレート形状にしてある。このうち分割挿通部38bは、パネル内面の空いた部位、例えば吹出ユニット18の側部と隣接したパネル部材15aの内面に縦向きで一体に形成してある。分割挿通部38cも、同じく空調操作ユニット19の側部と隣接したパネル部材15bの内面に縦向きで一体に形成してある。分割挿通部38dも、同じくオーディオユニット20の側部と隣接したパネル部材15cの内面に縦向きで一体に形成してある。これら分割挿通部38b〜38dは、パネル部材15a〜15cを延長部4の前面に組付けたとき、上下に直線状に連なる地点に設けてある。また分割挿通部38eは、パネル部材15dのシガーライタソケット25の近くの内面部分からL形に突き出ている。具体的には分割挿通部38eは、シガーライタソケット25の近辺に形成した閉塞部材41(円形の破線で囲まれる部分)の裏面から斜め上方に突き出るように形成してある。さらに述べると分割挿通部38eは、パネル部材15dをパネル部材15a〜15cと共に延長部4の前面に組付けたとき、分割挿通部38b〜38dと連なる地点に設けてある。残る分割挿通部38aは、機器取付け域αの近傍となる横部3の内面から突き出るように形成してある。具体的には、機器取付け域αの近傍の地点には閉塞部材42(円形の破線で囲まれる部分)が設けられていて、分割挿通部38aは、この閉塞部材42の裏面から開口部10の上縁部へ向かい突き出るように形成されている。分割挿通部38aは、パネル部材15a〜15dを延長部4の前面に組付けたとき、分割挿通部38b〜38eと連なる地点に設けてあり、こうした各分割挿通部38a〜38eにより、操作パネル15が組上がると、分割挿通部38a〜38dの相互の組み合わせから、機器取付け域αの近傍からシガーライタソケット24の近辺位置までの経路が形成されるようにしている。
また良好な経路を形成するため、各分割挿通部38a〜38eの端部に形成されている出入り口44は、図5に示されるようにパネル部材38a〜38dを組み合わせたとき、隣り合うパネル部材間の境界部において互いに向き合って、分割挿通部間を電源ケーブル46がスムースに通れるようにしている。特に出入り口44同士が確実に合わさるよう、各出入り口44には位置決め部50が設けられ、先に組み付ける分割挿通部の出入り口に対して、後から組み付く分割挿通部の出入り口を位置決められるようにしている。ここでは、例えばパネル部材15a〜15dは、例えば最初に横方向からパネル部材15aを組付け、その後に横方向からパネル部材15dを組付け、その後、横方向からパネル部材15b、15cを組み付けるという順番で組付くことにしているために、各位置決め部50は、その順番で組み合うと、順に位置決めが行われる構造が用いてある。
そのため、位置決め部50には、例えば図3に示されるように隣合って配置される一対の出入り口44,44のうち、先に延長部4に配置される側の出入り口44に受け部51を形成し、後から延長部4に配置される側の出入り口44に、受け部51に対してパネル部材15a〜15dの差込み方向から嵌る嵌合部52を形成した構造が用いてある。具体的には、受け部51は、管部材の端部を延長してなる。嵌合部52は、管部材の端部を退避させその退避した端から、例えば半円形の位置決め壁部53を突出させた構造が用いられ、パネル部材が横方向から装着されるにしたがい、受け部51に対して位置決め壁部53が嵌り合い、先に配置された出入り口44に対して、後から配置される出入り口44が位置決めされる構造にしている。
この位置決めが、パネル部材15a〜15eの組立順にしたがい成立するよう、図3に示されるように分割挿通部38a端の出入り口44には受け部51が設けられ、分割挿通部38bの上端の出入り口44には嵌合部52が設けられるとともに下端の出入り口44には受け部51が設けられ、分割挿通部38cの上端の出入り口44には嵌合部52が設けられるとともに下端の出入り口44には受け部51が設けられ、分割挿通部38dの上端と下端の出入り口44には嵌合部52がそれぞれ設けられ、分割挿通部38e端の出入り口44には受け部51が設けられている。
このように配線挿通部37を構成すると、通常の差込作業によって、図3〜図5に示されるように操作延長部4の開口部10に、吹出ユニット18と共にパネル部材15a、灰皿ユニット21と共にパネル部材15d、空調操作ユニット19と共にパネル部材15b、オーディオユニット20と共にパネル部材15cを装着して、延長部4の前面に一面の操作パネル15を形成する作業を行うと、分割挿通部38a〜38eの相互が組み合い、操作パネル15の内側に、機器取付け域αの近傍からシガーライタソケット25の近辺までの経路をもつ配線挿通部37が形成される。
後付け機器45は、この組上げた配線挿通部37を用いて取付ければよい。すなわち、例えばナビゲート装置など後付け機器45をインストルメントパネル1に装着するときは、インストルメントパネル1の機器取付け域αの上面部分に同ナビゲート装置など後付け機器45の本体を設置してから、図5に示すように閉塞部材41、42を取り去り、例えばワイヤー状の線材挿通具(図示しない)を用いて、空配管となる配線挿通部37内に、後付け機器45の配線である電源ケーブル46を引き込む手順で行う。
具体的には引き込み作業は、例えばシガーライタソケット25の近辺で開放している分割挿通部38eからワイヤー状の線材挿通具を挿入して、線材挿通具の先端部を反対側の分割挿通部38a端から導出させる。この導出した線材挿通具の先端部に電源ケーブル46の端末、ここでは例えばシガーソケット25の差し込み部となる電源ケーブル46端のプラグ部46aを結びつける。この後、分割挿通部38e側から、ワイヤーの線材挿通具を引っ張る。すると、プラグ部46aならびに電源ケーブル46は、開放している分割挿通部38a端から操作パネル15の内側に引き込まれる。この引き込みにより、プラグ部46aならびに電源ケーブル46は、各分割挿通部38a〜38eでガイドされながら、操作パネル15の内側を挿通する。分割挿通部38eの端からプラグ部46が外部に導出されるまで線材挿通具を引き込むと、電源ケーブル46は空配管となる配線挿通部37内に配線され、プラグ部46は電源供給端子を兼ねるシガーライタソケット25の近辺から引き出される。この後、引き出したプラグ部46aをワイヤー状の線材挿通具から外して、シガーライタソケット25に差し込むと、図2に示されるように電源ケーブ46の大部分がインストルメントパネル1に内蔵されるという、よい見栄えを保つ配索が行われ、後付け機器45の設置を終える。
この際、プラグ部46は外形が大きく、曲がった空配管となる配線挿通部37内に通すのは難しい場合が多いことが懸念される。この場合は、電源ケーブル46を後付け機器45の本体から外し、同電源ケーブル36のプラグ部46aと反対側の端に有る、後付け機器45の本体と着脱可能な部品である外形の小さな電源プラグ端子46b(図5に図示)を、上記ワイヤー状の線材挿通具を用いて上記とは反対方向から引き込めばよい。すなわち、ワイヤー状の線材挿通具の先端部を、分割挿通部38aの開放端から配線挿通部37内に挿通して、分割挿通部38eの開放端(シガーライタソケット25側)へ導出させ、同先端部に電源ケーブル46の端に有る電源プラグ端子46bを結びつけてから、上側(インストルメントパネル1側)に引っ張り上げて、分割挿通部38a端から導出させると、容易に配線挿通部37内に電源ケーブル47が通せる。
むろん、こうした作業以外の他の作業で、電源ケーブル47を配線挿通部37内に通してもよく、作業の仕方は問わない。
このように配線挿通部37は、配線経由を考慮してパネル部材15a〜15d毎に分割し、分割した分割挿通部38a〜38eを、インストルメントパネル1の本体部を含め、パネル部材15a〜15dの内面に設ける構造としたから、パネル部材15a〜15eの組付け作業をそのまま流用するという、簡単な作業で、操作パネル15の内側を通る配線挿通部37(空配管)を形成することができる。特に、後付け機器45が設置される地点から、最も遠くに離れたシガーライタソケット近辺までといった配索しづらい場所に配線挿通部37を形成するときは有効で、容易に後付け機器45の電源が確保できる。
しかも、分割挿通部38a〜38eの出入り口44は、パネル部材15a〜15dを組み合わせたとき、隣り合うパネル部材15a〜15dの境界部において近接して互いに向き合うので、配線の挿通しやすい経路ができる。そのうえ、出入り口44は、位置決め部50を用いて、先に組付ける分割挿入部の出入り口44に対し、後から組付く出入り口44を位置決めているので、部品の製品誤差に有無に関わらず、隣り合う出入り口同士を確実に合わせることができる。
図6および図7は、本発明の第2の実施形態を示す。
本実施形態は、第1の実施形態のようなパネル部材15a〜15dを横方向から、延長部4の開口部10に差込んで操作パネル15を形成する構造ではなく、上下方向からの組付作業で操作パネル15を形成する構造に本発明を適用したものである。
具体的にはインストルメントパネルは、延長部4の段差部31のうち、両側の上段部分が切欠いてある。またパネル部材15a〜15dのうちパネル部材15b、15cの両側には、切欠き部31aから、段差部31とスライド可能に嵌る一対の溝部16が設けられていて、これで、操作パネル15が延長部4の前面に形成される構造にしてある。すなわち、最初に第1の実施形態と同様に灰皿ユニット21を横方向から開口部10の下段に差込んで、最下段にパネル部材15dを組付ける。その後、切欠き部31aの有る開口部10の上段へ、オーディオユニット20を差し込み、切欠き部31aを通して、同オーディオユニット20に付いているパネル部材15cの両側の溝部16を段差部31に嵌めて、下方へ移動させ、パネル部材15dの直上にパネル部材15cを連ねる。その後、同様に切欠き部31aの有る開口部10の上段へ、空調操作ユニット19を差し込み、同空調操作ユニット19に付いているパネル部材15bの両側の溝部16を段差部31に嵌めて、下方へ移動させ、パネル部材15cの直上にパネル部材15bを連ねる。最後に第1の実施形態と同様に、吹出ユニット18を横方向から開口部10の上段に差込んで、残る開口をパネル部材15aで塞ぐと、延長部4の前面に操作パネル15が形成される。
このような組付手順の操作パネル15でも、各パネル部材15a〜15dの内面に分割挿入部38b〜38dを設けることによって、第1の実施形態と同様、操作パネル15が組上がるにしたがい、操作パネル15の内側に配線挿通部37が形成される。
この場合、上下方向から位置決めが求められるパネル部材15b〜15dの位置決め部60には、確実な位置決めを行うため、例えば図6および図7に示されるように受け部51は管部材の端部で形成し、嵌合部52は管部材40の端部に受け部51と軸心方向から嵌り合う円筒状部63を形成した構造が用いてある。本実施形態では、円筒状部63は管部材に一体に形成してある。特に受け部51をなす管部材の先端にテーパー部(図示しない)を形成すると、テーパー部のガイド作用により、多少の製品誤差に関わらず、良好な位置決めが行える。
図8(a),(b)は、本発明の第3の実施形態を示す。
本実施形態は、第2の実施形態の変形例で、円筒状部63を、別体な軟らかい部品で形成するものとした。このようにしても第2の実施形態と同様の位置決め特性が確保される。
図9(a),(b)は、本発明の第4の実施形態を示す。
本実施形態は、第2,3の実施形態の変形例で、位置決め部60をなす受け部51は、端に向かうにしたがい拡開する円形の錐状部65で形成し、同じく嵌合部52は同錐状部65が内面に突き当て可能な大きさの円形の錐状部66で形成したものである。このようにしても第2の実施形態と同様の位置決め特性が確保される。
図10(a),(b)は、本発明の第5の実施形態を示す。
本実施形態は、第1〜3の実施形態の変形例で、位置決め部50,60をなす受け部51、嵌合部52として、一方には環状溝67が形成されたフランジ部68を用い、他方には環状溝67と嵌合可能な環状のシール部材69を設けたフランジ部70を用いたものである。同構造だと、第1の実施形態のようなパネル部材15a〜15dを横方向から装着する場合や、第2の実施形態のようなパネル部材15b、15cを上下方向から装着する場合の双方において、十分に位置決めが行える。
図11は、本発明の第6の実施形態を示す。
本実施形態は、第1〜5の実施形態のように分割挿通部38a〜38eを管部材40の一部品から形成したのではなく、複数の部品を組み合わせて形成したものである。
具体的には、例えばパネル部材15a〜15dの内面の複数個所に、チューブ保持部73を設け、これらチューブ保持部73間にチューブ部材74を保持させて、分割挿通部38b〜38dを構成するようにしたものである。
このようにしても第1,2の実施形態と同様の効果を奏する。
図12は、本発明の第7の実施形態を示す。
本実施形態は、第1〜5の実施形態のように分割挿通部38b〜38dを管部材で形成したのではなく、他の配線を通すに十分な断面形状をもつ細長部材、例えば溝形の断面形状を有する溝形部材75を用いて、内部に配線を通すための挿通路を形成したものである。
このような分割挿通部38b〜38dを用いても、第1,2の実施形態と同様の効果を奏する。
但し、第2〜第7の実施形態において、第1の実施形態と同じ部分には同一符号を付してその説明を省略した。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々可変して実施しても構わない。例えば上述した実施形態では、メイン吹出口が有る部分も分割された操作パネルに本発明を用いたが、これに限らず、同操作パネルが、メイン吹出口を含まない、空調操作ユニットやオーディオユニットの有る部分だけが分割した構造にも、また延長部自体が操作パネルにしたがい分割される構造にも、本発明を適用してもよい。むろん、上述した実施形態は、後付け機器としてナビゲート装置の電源ケーブルを配索する例を挙げたが、ナビゲート装置以外の後付け機器における電源線などの配線の配索にも適用できることはいうまでもない。
1 インストルメントパネル
15 操作パネル
15a〜15d パネル部材
24 シガーライタソケット
37 配線挿通部
38a〜38e 分割挿通部
44 出入り口
45 後付け機器
46 電源ケーブル(配線)
50 位置決め部
α 機器取付け域

Claims (4)

  1. 上面に後付け機器が取付け可能な機器取付け域を有し、前面に各種機器の操作を行う操作パネルを有し、内部に前記機器取付け域の近傍から前記操作パネル沿いに所定位置まで延びる配線挿通部を設け、前記配線挿通部を通じて、前記機器取付け域に取り付けた前記後付け機器の配線を所定位置まで導けるようにした車両のインストルメントパネルであって、
    前記インストルメントパネルの操作パネルは、複数に分割されたパネル部材を組み合わせることによって一面となる分割式構造で形成され、
    前記配線挿通部は、前記パネル部材にならって複数の分割挿通部に分割され、
    前記分割した分割挿通部は、前記分割パネル部材の内面にそれぞれ設けられ、前記操作パネルが一面に形成されるにしたがい、当該分割挿通部の相互が組み合い、前記機器取付け域の近傍から所定位置までの経路を形成する構造となっている
    ことを特徴とする車両のインストルメントパネル。
  2. 前記分割挿通部は、前記後付け機器の配線が通る出入り口を有し、前記出入り口が、前記複数のパネル部材を組み合わせたとき、隣り合うパネル部材の境界部において互いに向き合う
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両のインストルメントパネル。
  3. 前記分割挿通部の出入り口は、先に組み付けるパネル部材の分割挿通部の出入り口に対し、後から組み付くパネル部材の分割挿通部の出入り口を位置決める位置決め部を有していることを特徴とする請求項2に記載の車両のインストルメントパネル。
  4. 前記パネル部材のうち、一部のパネル部材は、シガーライタソケットを有し、
    前記配線挿通部の所定位置は、前記シガーライタソケットが配置されたパネル部材の前記シガーライタソケット近辺である
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両のインストルメントパネル。
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