JP2011017074A - フロートを利用した可動式メッキ用保持冶具 - Google Patents
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Abstract
【課題】被メッキ体の凹部、又はパイプ内部は、メッキ液及びその他液に浸漬させた後、空中に引き上げると、凹部、又はパイプ内部に液が溜まってしまう為、液を除去する作業が必要であった。凹部、又はパイプ内部へのメッキ方法においては、保持方法により、メッキ液浸漬時に凹部に空気が溜まる為、メッキが析出しない。これらを解決できる冶具を得る。
【解決手段】中冶具が可動できるように構成された保持冶具とし、中冶具にフロートを取り付け、フロートの浮力・重力を利用することにより、前記液への浸漬時と空中で、中冶具を傾動させることで、中冶具に保持された被メッキ体の保持姿勢を変え、パイプ内部、及び凹部において、浸漬時は空気を溜めず、空中では液を溜めないことを特徴とした。中冶具を傾動させる為、動作範囲が小さく、且つ構成部品が少ない為、安価に製作できることを特徴とした冶具である。
【選択図】 図6
【解決手段】中冶具が可動できるように構成された保持冶具とし、中冶具にフロートを取り付け、フロートの浮力・重力を利用することにより、前記液への浸漬時と空中で、中冶具を傾動させることで、中冶具に保持された被メッキ体の保持姿勢を変え、パイプ内部、及び凹部において、浸漬時は空気を溜めず、空中では液を溜めないことを特徴とした。中冶具を傾動させる為、動作範囲が小さく、且つ構成部品が少ない為、安価に製作できることを特徴とした冶具である。
【選択図】 図6
Description
本発明は、各種電気メッキ、各種無電解メッキで使用する被メッキ体を保持する冶具に関する。
メッキ液中に被メッキ体を浸漬することにより、被メッキ体に金属皮膜を覆う各種電気メッキ方法、各種無電解メッキ方法及びその他液中に被メッキ体を浸漬することにより洗浄する方法において、汎用されるメッキ用保持冶具による凹部、又はパイプ部を有する被メッキ体の保持姿勢は、保持部にて静止固定されている為、メッキ液及びその他液に浸漬させると、凹部、又はパイプ内部に空気が溜まってしまい、メッキが析出しない問題があった。また、メッキ液及びその他液に浸漬させた後、空中に引き上げると、メッキ液及びその他液が凹部、又はパイプ内部に溜まってしまい、異物が残留する問題や、発錆する問題がある為、別途溜まったメッキ液及びその他液を除去する作業が必要であった。
以下、図2、図3により、従来のメッキ用保持冶具による凹部、又はパイプ部を有する被メッキ体の処理方法について説明する。
図1は、凹部、又はパイプ部等の空間を有する被メッキ体の一例として、凹部を有する椀型形状のワークを示すものである。被メッキ体1は、凹部2による空間を有する。このような被メッキ体1が、鍛造加工、さらに切削等の成型及び溶接、熱処理の後、メッキ等の為、所定のメッキ液及びその他液に浸漬されるのが普通である。
図2、図3に従来の汎用されるメッキ用保持冶具での処理方法を示す。従来の汎用されるメッキ用保持冶具3は、枠体4、中治具5、及び保持部6より構成されており、中冶具5は溶接または圧着等により枠体4と固定されており、中冶具5は傾動することができない。その為、メッキ液及びその他液8にて満たされた液槽7に浸漬させた保持姿勢と、空中に引き上げた保持姿勢は不変である。図2(b)は、汎用されるメッキ用保持冶具3に備えられた保持部6に、被メッキ体1の凹部2の開口部を上向きに保持し、液槽7に浸漬させた状態を示す。図2(c)は、汎用されるメッキ用保持冶具3に備えられた保持部6に、被メッキ体1の凹部2の開口部を上向きに保持し、液槽7に浸漬させた後、空中に引き上げた状態を示す。被メッキ体1の凹部2の開口部が上向きで保持されている為、浸漬中は凹部2に空気が溜まることなく、気泡9を放出することができ、凹部がメッキ液及びその他液8を接触し、メッキが析出する。しかし、液槽7に浸漬後、空中に引き上げると、凹部2に水滴10が溜まってしまう為、別途溜まったメッキ液及びその他液を除去する作業が必要であった。一方、図3(b)は、汎用されるメッキ用保持冶具3に備えられた保持部6に、被メッキ体1の凹部2の開口部を下向きに保持し、浸漬させた状態を示す。図3(c)は、汎用されるメッキ用保持冶具3に備えられた保持部6に、被メッキ体1の凹部2の開口部を下向きに保持し、液槽7に浸漬させた後、空中に引き上げた状態を示す。凹部2の開口部が下向きで保持されている為、浸漬中は凹部2に空気が溜まってしまい、気泡9を放出することができず、その部位はメッキ液及びその他液8と接触しない為、メッキが析出しない状態となってしまう。空中に引き上げると、凹部2の開口部は、下向きとなり、凹部2に所定のメッキ液及びその他液の水滴10が溜まることなく、引き上げることができる。このように従来の汎用されるメッキ用保持冶具では、凹部、又はパイプ部等の空間を有する被メッキ体を処理するには、保持姿勢が固定される為、上述の理由により、完全な方法ではない。凹部、又はパイプ部等の空間を有する被メッキ体を処理するには、メッキ液及びその他液8にて満たされた液槽7に浸漬中は、凹部、又はパイプ部等の空間に空気を溜めず、浸漬後、空中に引き上げた時は、凹部、又はパイプ部等の空間にメッキ液及びその他液が溜まらないような保持姿勢にできる専用保持冶具を開発する必要があった。
一方、凹部等の空間を有する被メッキ体のメッキ用保持冶具として、先行技術では、フロートを設けたメッキ用保持冶具が知られている。以下、二つの先行技術による従来のフロートを設けたメッキ用保持冶具について説明する。一つめの先行技術では、液槽にフロートを設けたメッキ用保持冶具浸漬させると、枠体に取り付けたフロートに浮力が生じ、可動支点を軸にして、枠体が任意の角度まで傾動する。この動作により、保持部に保持されている被メッキ体の凹部の開口部が上向きに傾動し、凹部に空気が溜まることなく、気泡を放出することができ、液槽に浸漬後、保持冶具を空中に引き上げると、フロートが浮力を失い、重力により、枠体が浮力による傾動とは逆方向に、可動支点を軸にして任意の角度まで傾動する。この動作により、被メッキ体の凹部の開口部が下向きとなり、凹部にメッキ液、及びその他液が溜まることなく、引き上げることができる。従って、凹部の空間を有する被メッキ体を処理するメッキ用保持冶具として優れているが、しかしこの方法では、枠体にフロートが取り付けられている為、枠体が傾動する。従って、枠体の傾動範囲を見込んだ容量を処理槽に必要とする為、処理槽寸法を従来よりも大きくするか、枠体寸法を従来よりも小さくしなければならないという問題があった(先行技術文献 特許文献1)。また、別の先行技術における方法では、中冶具とフロートをワイヤーによって連結させている。中冶具とフロートをワイヤーによって連結させている保持冶具は、液槽に浸漬させると、フロートに浮力が生じ、ワイヤーを介して、中冶具が引っ張られ、中冶具が可動支点を軸にして任意の角度まで傾動する。この動作により、中治具の保持部に保持されている被メッキ体の凹部に空気が溜まることなく、気泡を放出させることができ、液槽に浸漬後、空中に引き上げると、フロートが浮力を失い、重力により、ワイヤーによって連結された中冶具が、浮力による傾動とは逆方向に、可動支点を軸にして任意の角度まで傾動する。この動作により、被メッキ体の凹部の開口部が下向きとなり、凹部にメッキ液、及びその他液が溜まることなく、引き上げることができる。しかし、この方法では、ワイヤーを使用した動作である為、ワイヤーと中冶具の間に不必要な距離を生じてしまい、治具の下段に設けた中冶具にしか適用されていない。さらにワイヤー、及び多数の連結部材等により構成されており、構造が複雑である為、制作費が高価となってしまう問題があった。(先行技術文献 特許文献2)
そこで、凹部を有する被メッキ体の保持治具として、メッキ液及びその他液に浸漬中は、凹部に空気が溜まらず、浸漬後、空中に引き上げた時は、凹部にメッキ液及びその他液が溜まらないように保持できる冶具として、より傾動範囲が小さく、構成部品が少なく、構造を簡略化し、より安価に作成できる保持冶具を開発する必要があった。また、凹部以外にも、パイプ部を有する被メッキ体でもパイプ内部には上述の問題が同様に起こる為、それらの保持冶具として、メッキ液及びその他液中への浸漬時は、パイプ内部に空気が溜まらず、浸漬後、空中に引き上げた時は、パイプ内部にメッキ液及びその他液が溜まらないように保持できる可動式メッキ用保持冶具として、より傾動範囲を小さくして、構成部品を少なく、構造を簡略化した安価に作成できる保持冶具を開発する必要があった。
従来、汎用されるメッキ用保持冶具で凹部を有する被メッキ体を処理する場合、保持姿勢が固定されている為、保持姿勢によって、メッキ液及びその他液中で凹部に気泡が溜まってしまう問題があった。
従来、汎用されるメッキ用保持冶具で凹部を有する被メッキ体を処理する場合、保持姿勢が固定されている為、保持姿勢によって、メッキ液及びその他液中に浸漬させた後、空中に引き上げると、凹部にメッキ液及びその他液が溜まってしまう問題があった。
従来、凹部を有する被メッキ体のメッキ用保持冶具では、枠体にフロートを設けた保持冶具が知られており、フロートを枠体の上端部に設けることによって、枠体が傾動し、メッキ液、及びその他液中と、空中とで保持姿勢を変えることができるが、傾動による動作範囲が大きく、各処理槽自体の容量を不必要に大きくしなければならない問題があった。
従来、凹部を有する被メッキ体のメッキ用保持冶具では、枠体にフロートを設けた保持冶具が知られており、フロートを枠体の上端部に設けることによって、枠体が傾動し、メッキ液、及びその他液中と、空中とで保持姿勢を変えることができるが、傾動による動作範囲が大きく、枠体を汎用されるメッキ用保持冶具よりも小さくしなければならない問題があった。
従来、凹部を有する被メッキ体のメッキ用保持冶具では、中冶具、ワイヤー、及び多数の連結部材等にて構成されるフロートを設けた保持冶具が知られているが、構成部品が多く、構造が複雑であり、制作費が高価であった。
従来、凹部を有する被メッキ体のメッキ用保持冶具では、中冶具にワイヤー、及び多数の連結部材等にて、フロートを設けた保持冶具が知られているが、ワイヤーを使用した動作である為、ワイヤーと中冶具の間に不必要な距離を生じてしまい、冶具の下段に設けた中冶具にしか適用できないという問題があった。
本発明の目的は、凹部を有する被メッキ体について、メッキ液及びその他液に浸漬中は凹部に空気が溜まらず、空中では凹部に液が溜まらず、別途液抜き作業を施さなくても、凹部の洗浄をすることにあり、従来のフロートを設けた冶具よりも、傾動による動作範囲を最小限に留め、且つ構造を簡略化させることによって、より安価に製作できることにある。
本発明の目的は、パイプ部を有する被メッキ体について、メッキ液及びその他液に浸漬中はパイプ内部に空気が溜まらず、空中ではパイプ内部に液が溜まらず、別途液抜き作業を施さなくても、パイプ内部の洗浄をすることにあり、従来のフロートを設けた冶具よりも、傾動による動作範囲を最小限に留め、且つ構造を簡略化させることによって、より安価に製作できることにある。
上記、課題を解決する為、本発明による冶具では、可動式メッキ用保持冶具として、枠体と中冶具、フロート、傾動範囲設定棒、及び保持部により構成させ、構造は至って簡略化させた。
中冶具にフロートを直接取り付けることにより、ワイヤーを必要とせず、中冶具だけが傾動するので、傾動範囲を最小限の範囲に留めた。
中冶具にフロートを直接取り付けることにより、ワイヤーを必要とせず、中冶具だけが傾動するので、傾動範囲を最小限に抑えることができた為、メッキ液及びその他液にて満たした液槽に浸漬する下段以外の中冶具の全てについて、適用することができた。
中冶具にフロートを直接取り付けることにより、液槽に浸漬させると、フロートが浮力を得て、中冶具に保持された被メッキ体の凹部開口部が上向きになるように中冶具が傾動することができ、凹部に空気を溜めることなく、液槽に浸漬させることができる。
さらに、液槽から引き上げた空中では、フロートが浮力を失い、重力によって、中冶具に保持された被メッキ体の凹部開口部が下向きになるように中冶具が傾動する為、被メッキ体の凹部にメッキ液及びその他液を溜めず、引き上げることができる。
中冶具に設けた傾動範囲設定棒を調整することによって、様々な形状の凹部を有する被メッキ体に対し、又は様々な形状のパイプ部を有する被メッキ体に対して、任意の傾動範囲を設定することができる。
中冶具に設けた保持部の形状を調整することによって、様々な形状の凹部を有する被メッキ体、又は様々な形状のパイプ部を有する被メッキ体、又は他の空間を有する被メッキ体を保持させることができる。
冶具に被メッキ体を保持する際は、空中では被メッキ体の凹部、又はパイプ内部等について、メッキ液及びその他液が溜まらない姿勢で保持すること、また、液槽に浸漬中は被メッキ体の凹部、又はパイプ内部等に空気が溜まらない姿勢で保持することによって、様々な形状の凹部を有する被メッキ体、又は様々な形状のパイプ部を有する被メッキ体、又は他の空間を有する被メッキ体の処理方法として適用できる。
上述したように、本発明による冶具は、凹部、又はパイプ部等の空間を有する被メッキ体を取り付ける際、空中では被メッキ体の凹部、又はパイプ内部等について、メッキ液及びその他液が溜まらないような姿勢で、且つメッキ液及びその他液へ浸漬時は被メッキ体の凹部、又はパイプ内部等について、空気が溜まらないような姿勢で保持することによって、メッキ液及びその他液中では、中冶具に直接取り付けたフロートが浮力を得て、中冶具が傾動し、被メッキ体の凹部、又はパイプ内部等に空気を溜めることなく、メッキ液及びその他液に浸漬させることができ、さらに、メッキ液及びその他液から引き上げた後、空中では中冶具に直接取り付けたフロートが浮力を失い、重力によって、中冶具が傾動し、被メッキ体の凹部、又はパイプ内部等にメッキ液及びその他液を溜めることなく、処理することができる。従って、溜まったメッキ液及びその他液を除去する作業を不要とすることができる。
また、フロートを中冶具に直接取り付けることにより、枠体自体が傾動しない為、各処理槽の大きさを不必要に大きくしたり、保持冶具の枠体を小さくする必要はない。
中冶具に直接フロートを取り付けることにより、構成部品数が少なく、構造は至って簡略化されており、安価に製作することができる。
1 被メッキ体
2 凹部
3 保持冶具
4 枠体
5 中冶具
6 保持部
7 液槽
8 メッキ液及びその他液
9 気泡
10 水滴
11 フロート
12 可動支点
13 浮力による動作
14 重力による動作
15 傾動範囲設定棒
2 凹部
3 保持冶具
4 枠体
5 中冶具
6 保持部
7 液槽
8 メッキ液及びその他液
9 気泡
10 水滴
11 フロート
12 可動支点
13 浮力による動作
14 重力による動作
15 傾動範囲設定棒
以下、この発明の実施の形態を図面に示す実施例に基づいて説明する。
図1に示す凹部を有する被メッキ体を保持する為に、図4に示すような本発明の浸漬用保持冶具3を用いる。この保持冶具3は、枠体4と中冶具5より構成されており、中冶具5には、フロート11が取り付けられている。フロート11はステンレス材あるいはプラスチック材等よりなり、例えば球形状に形成されており、球形外面には、ナットを備えており、中冶具5に設けたボルト等にて、フロート11を取り付けている。中冶具5は可動支点12にて、枠体4に組み付けられており、可動支点12を軸として、傾動することができる。傾動は、中冶具5に備えられた傾動範囲設定棒15により、様々な形状のワークに対して、それぞれ最適な傾動範囲を設定することが出来る。傾動範囲設定棒15は、鉄またはステンレスの鋼材等、あるいは樹脂等よりなり、中冶具5が傾動する際、枠体4と接触するように中冶具5に備えられている。枠体4、中冶具5、保持部6、傾動支点12は、鉄またはステンレスの鋼材等よりなり、電気メッキにおいて、枠体4から中冶具5、中冶具5に備え付けられた保持部6、及び保持部6に保持された被メッキ体1への電気を供給する為の通電接点としても作用している。
図5は、本発明の保持冶具3に被メッキ体1を保持した状態を示す。被メッキ体1は中冶具5に備えた保持部6にて保持されており、空中において、被メッキ体が有する凹部2の開口部が下向きとなる姿勢で保持しなければいけない。
図6は、本発明の保持冶具3に被メッキ体1を保持し、所定のメッキ液及びその他液8で満たした液槽7に浸漬させた状態を示す。浸漬させると、中冶具5に取り付けたフロート11に浮力13が生じ、可動支点12を軸として、傾動範囲設定棒15で決めた角度まで傾動する。すなわち被メッキ体1の凹部2の開口部が上向きになった直後の最適な角度までしか傾動させる必要が無い。この浮力13による動作により、被メッキ体1の凹部2の開口部は、浸漬中において上向きとなる為、凹部2に空気が溜まることなく、気泡9を放出することができる。
図7は、本発明の保持冶具3に被メッキ体1を保持し、液槽7に浸漬させた後、空中へ引き上げた状態を示す。空中に引き上げられると、フロート11は浮力を失い、重力14によって、傾動支点7を軸として、傾動範囲設定棒15で決めた角度まで傾動する。すなわち被メッキ体1の凹部の開口部2が下向きになった直後の最適な角度までしか傾動させる必要が無い。この重力14による動作により、被メッキ体1の凹部2の開口部は、空中において下向きとなり、凹部2に所定のメッキ液及びその他液が溜まることなく、水滴10として落下させることができる。
さらに、以上の説明では、凹部等の空間を有する被メッキ体として、椀型形状のワークを例に挙げたが、これに限らず、要するに凹部、又はパイプ部等の空間を有して、液槽への浸漬時に空気が閉じ込められて溜まるタイプ、又は液槽から空中へ引き上げた際に液が閉じ込められて溜まるタイプの全てのワークに対して本発明を適用できる。
自動車部品であるホイールキャップは、凹部の空間を有しており、その電気メッキ用保持冶具
自動車部品であるプーリーは、凹部の空間を有しており、その電気メッキ用保持冶具
自動車部品である燃料パイプは、パイプ部の空間を有しており、その電気メッキ用保持冶具
自動車部品に関わらず、保持冶具に被加工体を保持して、保持冶具ごと液槽へ浸漬させる洗浄工程、または化学研磨工程、スケール除去工程、エッチング工程、電気めっき工程、無電解めっき工程、各種塗装工程等で凹部、又はパイプ部等の空間を有して、液槽への浸漬時に空気が閉じ込められて溜まるタイプ、又は液槽から空中へ引き上げた際に液が閉じ込められて溜まるタイプの全ての被加工体に対して本発明を利用できる可能性がある。
Claims (4)
- 凹部、又はパイプ部等の空間を有する被メッキ体を保持して、それらの被メッキ体とともにメッキ液及びその他液に浸漬される保持冶具であって、メッキ液及びその他液槽への浸漬時に凹部、又はパイプ内部の空間に空気が溜まることなく、メッキ液及びその他液中に浸漬することができるように、枠体と中冶具が別個に構成されており、浮力にて被メッキ体を保持させた中冶具が傾動することができるように、中冶具にフロートを直接取り付けたことを特徴とする治具。
- 凹部、又はパイプ部等の空間を有する被メッキ体を保持して、それらの被メッキ体とともにメッキ液及びその他液に浸漬される保持冶具であって、メッキ液及びその他液槽への浸漬時に凹部、又はパイプ内部の空間に空気が溜まることなく、メッキ液及びその他液中に浸漬することができるように、枠体と中冶具が別個に構成されており、浮力にて被メッキ体を保持させた中冶具が傾動することができるように、中冶具にフロートを直接取り付け、またメッキ液及びその他液から引き上げた空中では、そのフロートが浮力を失い、重力によって、被メッキ体を保持させた中冶具が傾動し、被メッキ体が有する凹部、又はパイプ内部にメッキ液及びその他液が溜まらないことを特徴とする治具。
- 凹部の空間を有する被メッキ体を保持して、それらの被メッキ体とともにメッキ液及びその他液に浸漬される保持冶具であって、メッキ液槽への浸漬時に凹部の空間に空気が溜まることなく、メッキ液中に浸漬することができ、凹部、又はパイプ内部にも完全にメッキを析出させることができるように、枠体と中冶具が別個に構成されており、浮力にて被メッキ体を保持させた中冶具が傾動することができるように、中冶具にフロートを直接取り付け、さらに枠体から中冶具、中冶具に備え付けられた保持部、及び保持部に保持された被メッキ体への電気の供給する為の通電接点を可動支点にて兼ねたことを特徴とする治具。
- 請求項1、請求項2、請求項3に記載した冶具であって、被メッキ体を保持させた中冶具の傾動範囲は、被メッキ体の種類、又は形状に合わせて各々に調整できるように、枠体に接触することができる傾動範囲設定棒を中冶具に備えたことを特徴とする冶具。
Priority Applications (1)
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JP2009237826A JP2011017074A (ja) | 2009-06-10 | 2009-10-15 | フロートを利用した可動式メッキ用保持冶具 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014122420A (ja) * | 2012-12-20 | 2014-07-03 | Samsung Electro-Mechanics Co Ltd | 無電解めっき用バスケット治具及びそれを用いためっき方法 |
KR101609752B1 (ko) * | 2015-11-10 | 2016-04-06 | 주식회사 티아이텍 | 아노다이징 처리용 렉크 |
CN109628986A (zh) * | 2018-12-29 | 2019-04-16 | 南通申海工业科技有限公司 | 汽车底盘系统横接头自动沥水电镀工装及其加工方法 |
CN113828474A (zh) * | 2020-06-23 | 2021-12-24 | 宏碁股份有限公司 | 浸涂设备 |
-
2009
- 2009-10-15 JP JP2009237826A patent/JP2011017074A/ja active Pending
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