JP2011016875A - 着色フレーク状物質及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の着色フレーク状物質10は、顔料とバインダー樹脂により着色されたフレーク状物質であって、前記フレーク状物質の表面には、前記バインダー樹脂に顔料が分散された着色コーティング層2が形成されており、前記着色コーティング層2には、ブロッキング防止剤として、平均粒子径が1μm以上の大粒子3と平均粒子径が1μm未満の顔料及び/又は平均粒子径が1μm未満の小粒子4を含む。
【選択図】図1
Description
フレーク原料の粒度の「大」−メッシュ孔5mm
フレーク原料の粒度の「中」−メッシュ孔2mm
フレーク原料の粒度の「小」−メッシュ孔0.5mm
実施例1〜3はA法についての実験例である。
(1)フレーク状物質の製造
厚さ12μmのポリエチレンテレフタレート(PET)2軸延伸フィルムを図4に示す粉砕機を使用してフレーク状物質原料を作成し、篩い分けにより表2に示す原料粒度のフレーク状物質とした。
(2)大粒子のドライブレンド
前記フレーク状物質100kgに対して、大粒子として平均粒子径4.5μmの炭酸カルシウム(丸尾カルシウム株式会社製、商品名“スーパーSS”)を表1に示す量(実施例1は2kg、実施例2は9kg、実施例3は6kg)添加し、室温(25℃)で、ドライブレンドした。ドライブレンドは撹拌装置(容量1.2m3)を用いて、攪拌機の回転数は20r.p.m.とした。この攪拌装置は次の着色処理においても連続して用いた。炭酸カルシウムの平均粒子径は、例えば、堀場製作所レーザ回折粒度測定器(LA920)、島津製作所レーザ回折粒度測定器(SALD2100)などを用いて測定することができる。他の粒子も同じである。
(3)着色コーティング処理
前記ドライブレンドした後のフレーク状物質に対して、表1に示す着色剤を混合し、室温(25℃)で1時間、ブレンドし、その後温度:25℃で6時間、乾燥した。このようにして得られた着色フレーク状物質の粒度を、原料粒度と比較して表2に示す。
実施例1〜3において、大粒子を添加しない以外は実施例1〜3と同様に実験した。その条件と結果を表1〜2にまとめて示す。
実施例4〜5はB法についての実験例である。
(1)フレーク状物質の製造
厚さ12μmのポリエチレンテレフタレート(PET)2軸延伸フィルムを図4に示す粉砕機を使用してフレーク状物質原料を作成し、篩い分けにより表4に示す原料粒度のフレーク状物質とした。
(2)大粒子及び顔料(小粒子を兼ねる)のドライブレンド
前記フレーク状物質100kgに対して、大粒子として平均粒子径4.5μmの炭酸カルシウム(丸尾カルシウム株式会社製、商品名“スーパーSS”)を実施例4〜5とも3kg、比較例5〜6では添加無しとし、顔料(小粒子を兼ねる)として平均粒子径0.21μmの二酸化チタン(石原産業株式会社製、商品名“CR−63”)実施例4〜5、比較例5〜6とも5kg添加し、室温(25℃)で、ドライブレンドした。ドライブレンドは撹拌装置(容量1.2m3)を用いて、攪拌機の回転数は20r.p.m.とした。この攪拌装置は次のバインダー樹脂と溶剤を混合するコーティング処理においても連続して用いた。
(3)コーティング処理
前記ドライブレンドした後のフレーク状物質に対して、表3に示すバインダー樹脂と溶剤を混合し、室温(25℃)で1時間、ブレンドし、その後温度:25℃で6時間、乾燥した。このようにして得られた着色フレーク状物質の粒度を、原料粒度と比較して表4に示す。
実施例6〜9はC法についての実験例である。
(1)フレーク状物質の製造
厚さ12μmのポリエチレンテレフタレート(PET)2軸延伸フィルムを図4に示す粉砕機を使用してフレーク状物質原料を作成し、篩い分けにより表6に示す原料粒度のフレーク状物質とした。
(2)着色コーティング処理
前記フレーク状物質100kgに対して、表5に示すように平均粒子径の異なる大粒子と、小粒子(顔料を兼ねる)と、さらに表5に示すバインダー樹脂と溶剤を混合し、室温(25℃)で1時間、ブレンドし、その後温度:25℃で6時間、乾燥した。このようにして得られた着色フレーク状物質の粒度を、原料粒度と比較して表6に示す。
2 コーティング層
3 大粒子
4 顔料及び/又は小粒子
10 着色フレーク状物質
11 凝集着色フレーク状物質
12 回転刃
13 篩い
14 固定刃
15 投入口
16 粉砕部
Claims (9)
- 顔料とバインダー樹脂により着色されたフレーク状物質であって、
前記フレーク状物質の表面には、前記バインダー樹脂に顔料が分散された着色コーティング層が形成されており、
前記着色コーティング層には、ブロッキング防止剤として、平均粒子径が1μm以上の大粒子と、平均粒子径が1μm未満の顔料及び/又は平均粒子径が1μm未満の小粒子を含むことを特徴とする着色フレーク状物質。 - 前記フレーク状物質100重量部に対して、平均粒子径が1μm以上の大粒子が2〜30重量部であり、平均粒子径が1μm未満の顔料及び/又は平均粒子径が1μm未満の小粒子が2〜30重量部の範囲である請求項1に記載の着色フレーク状物質。
- 前記フレーク状物質100重量部に対して、バインダー樹脂の配合量が乾燥重量で3〜15重量部の範囲である請求項1又は2に記載の着色フレーク状物質。
- 前記フレーク状物質が、樹脂フレーク、天然石フレーク及び合成フレークから選ばれる少なくとも一つである請求項1〜3のいずれかに記載の着色フレーク状物質。
- 前記フレーク状物質の形状は平面から見て不定形であり、厚さは10〜50μmの範囲である請求項1〜4のいずれかに記載の着色フレーク状物質。
- 前記フレーク状物質は、練り込み樹脂の意匠用柄材、塗料用意匠柄材又は人造石柄出し用添加物である請求項1〜5のいずれかに記載の着色フレーク状物質。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の着色フレーク状物質の製造方法であって、
フレーク状物質に平均粒子径が1μm以上の大粒子を混合し、
次に、顔料と、バインダー樹脂と、平均粒子径が1μm未満の顔料及び/又は平均粒子径が1μm未満の小粒子を含む着色剤と、溶剤を加えて混合し、
乾燥することにより、前記フレーク状物質の表面に着色コーティング層を形成することを特徴とする着色フレーク状物質の製造方法。 - 請求項1〜6のいずれかに記載の着色フレーク状物質の製造方法であって、
フレーク状物質に平均粒子径が1μm以上の大粒子と、平均粒子径が1μm未満の顔料及び/又は平均粒子径が1μm未満の小粒子を含む着色剤とを混合し、
次に、バインダー樹脂と溶剤を加えて混合し、
乾燥することにより、前記フレーク状物質の表面に着色コーティング層を形成することを特徴とする着色フレーク状物質の製造方法。 - 請求項1〜6のいずれかに記載の着色フレーク状物質の製造方法であって、
フレーク状物質に、顔料と、バインダー樹脂と、平均粒子径が1μm以上の大粒子と、平均粒子径が1μm未満の顔料及び/又は平均粒子径が1μm未満の小粒子を含む着色剤と、溶剤を加えて混合し、
乾燥することにより、前記フレーク状物質の表面に着色コーティング層を形成することを特徴とする着色フレーク状物質の製造方法。
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