JP2011016411A - 車両用フレーム構造及び車両用フレーム製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】フレーム本体11は、荷重Fが作用した時に圧縮方向の力が作用する第1面部11aと、引張方向の力が作用する第2面部11bとを有し、第3、第4面部11c、11dには、フレーム本体11から離間した基部12aと、該基部12aから突出して、側面部11c1、11d1の内周に結合される複数の凸部12bとを一体に形成した機能板12を備えており、機能板12は、フランジ部12eがフランジ部11i、11jの間に挟まれて結合されている。
【選択図】図1
Description
そして、車両用フレームの曲げ変形時、側面部及び機能板は、屈曲部周辺の広範囲に亘って荷重エネルギー吸収に寄与することになる。これにより、曲げ変形中期における車両用フレームの荷重エネルギー吸収特性を向上させることができる。
さらに、この場合、フレーム本体、機能板の肉厚化を抑制しながらも、車両用フレームの曲げ抗力特性及び荷重エネルギー吸収特性の向上を図れることから、曲げ抗力特性、荷重エネルギー吸収特性における性能重量効率(車両用フレームの曲げ抗力/車両用フレームの全体重量、荷重エネルギー吸収量/車両用フレームの全体重量)を向上させることができる。
さらに、この場合、フレーム本体、機能板の肉厚化を抑制しながらも、車両用フレームの曲げ抗力特性及び荷重エネルギー吸収特性の向上を図れることから、曲げ抗力特性、荷重エネルギー吸収特性における性能重量効率(車両用フレームの曲げ抗力/車両用フレームの全体重量、荷重エネルギー吸収量/車両用フレームの全体重量)を向上させることができる。
(第1実施形態)
まず、図1〜図13に示す第1実施形態について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る車両用フレーム構造を示す斜視図であり、図2は、車両用フレーム1を長手方向に直交する直交断面方向で切断した時の断面図である。図1に示すように、本実施形態に係る車両用フレーム1は、第1、第2パネル部材11A、11Bからなり、第1〜第4面部11a〜11dを有するフレーム本体11と、車両用フレーム1の長手方向に延びる2つの機能板12とにより構成されている。なお、図1では、図示の便宜上、フレーム本体11を一点鎖線で示しつつ、これを透過状態で示している。
本発明者は、図1に示すような車両用フレーム1を開発するにあたり、これに曲げ変形を伴うような荷重Fを付加した時の挙動をCAE(Computer Aided Engineering)によりシミュレーション解析した。
先ず、図10に示す第1パネル部材11Aに対し、2つの機能板12、12を結合する。具体的には、図10に示すように、第1パネル部材11Aの第1面部11a内周と機能板12のフランジ部12d、及びフランジ部11iとフランジ部12eとを対向させ、それぞれが重なるように機能板12を第1パネル部材11Aに当接させる。
ところで、本発明では、図14に示す車両用フレーム2のように、直交断面方向の形状がコの字状をなす第1パネル部材21Aと、平板状の第2パネル部材21Bとによってフレーム本体21を形成し、機能板22の一端側を、フランジ部21iと第2パネル部材21Bの端部との間に挟んで結合するようにしてもよい。
先ず、図15に示す第1パネル部材21Aに対し、2つの機能板22、22を結合する。具体的には、図15に示すように、第1パネル部材21Aの第1面部21a内周と機能板22のフランジ部22d、及びフランジ部21iとフランジ部22eとを対向させ、それぞれが重なるように機能板22を第1パネル部材21Aに当接させる。
また、上述した各実施形態では、機能板の凸部がいずれも角錐台状に形成されているが、本発明は、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、図19に示す車両用フレーム2′の機能板22′のように、凸部32bを、その平面部32cが円形をなすように円錐台状に形成してもよい。なお、図19において、図14に示す第2実施形態と同様の構成要素については、同一の番号を付して説明を省略する。
ところで、本発明は、機能板の基部、凸部の双方を、フレーム本体のコーナー部を含む領域に形成することに必ずしも限定されない。本発明では、少なくともフレーム本体の第3、第4面部に対応して基部、凸部が形成されていればよい。例えば、図21に示す車両用フレーム4のように、機能板42の凸部42bが、フレーム本体41のコーナー部41e、41fまで及ばないように構成してもよい。
また、本発明では、凸部の平面部の形状を、多角形や円形とすることに必ずしも限定されない。例えば、図22に示す車両用フレーム4′のように、その機能板42′の凸部52bの平面部52cを十字型に形成してもよい。なお、図22において、図21に示す第4実施形態と同様の構成要素については、同一の番号を付して説明を省略する。
なお、上述した各実施形態では、機能板が、フレーム本体の第1面部に結合されるフランジ部を備えているが、凸部の位置によっては、コーナー部との位置関係や加工技術上の理由により、フランジ部を形成することが困難な場合がある。このような場合には、フレーム本体のフランジ部に結合されるフランジ部のみを機能板に備えるようにしてもよい。
この発明の、断面コの字状部材は、第1パネル部材11A、21A、41Aに対応し、
以下同様に、
平板状部材は、第2パネル部材21B、41Bに対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
11、21、41…フレーム本体
11A、21A、41A…第1パネル部材
11B、21B、41B…第2パネル部材
11a、21a、41a…第1面部
11b、21b、41b…第2面部
11c、21c、41c…第3面部
11d、21d、41d…第4面部
11e、11f、21e、21f、41e、41f…コーナー部
11i、11j、21i、41i…フランジ部
12、22、22′、42、42′…機能板
12a、22a、32a、42a、52a…基部
12b、22b、32b、42b、52b…凸部
12e、22e、32e、42e…フランジ部
Claims (6)
- 車体の一部を構成し、車両の衝突時に荷重が作用して曲げ変形が生ずる管状のフレーム構造であって、
2つの断面コの字状部材を対向させるか、または断面コの字状部材と平板状部材とを対向させて、その両端部をそれぞれ結合することにより管状に形成されたフレーム本体を備え、
前記断面コの字状部材には、中央面部と、該中央面部の両側に連続する側面部と、両端部にて断面外向きに突出するフランジ部とが形成され、
該フランジ部同士、または該フランジ部と前記平板状部材の両端部とが結合されており、
前記フレーム本体は、前記荷重が作用した時に圧縮方向の力が作用する第1面部と、
引張方向の力が作用する第2面部とを有するとともに、
前記第1、第2面部の間には、少なくとも一方の前記断面コの字状部材の側面部が配設され、
該側面部には、前記フレーム本体から離間した基部と、
該基部から突出して、前記側面部の内周に結合される複数の凸部とを一体に形成した機能板を備えており、
前記凸部は、フレームの長手方向に複数配列されるとともに、
前記長手方向に直交する直交断面方向に複数配列され、
前記機能板は、一端側が前記フランジ部の間、または前記フランジ部と前記平板状部材の端部との間に挟まれて結合されている
車両用フレーム構造。 - 前記フレーム本体の第1面部を、前記断面コの字状部材の中央面部により形成し、
前記中央面部と前記側面部との間には、コーナー部が形成され、
該コーナー部を含む領域に、前記機能板を備えている
請求項1記載の車両用フレーム構造。 - 前記凸部は、前記長手方向及び前記直交断面方向に周期的に配列されるように形成されており、
前記フレームの長手方向に隣接する前記凸部は、互いに前記直交断面方向の重なりを有しているとともに、
前記直交断面方向に隣接する前記凸部は、互いに前記長手方向の重なりを有している
請求項1または2記載の車両用フレーム構造。 - 前記凸部は、前記フレーム本体に結合される先端部が、多角形状の平面部を有した多角錐台状をなしている
請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用フレーム構造。 - 前記凸部は、前記フレーム本体に結合される先端部が、円形状の平面部を有した円錐台状をなしている
請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用フレーム構造。 - 断面コの字状部材の中央面部両側に連続する側面部内周に、基部から突出した凸部を複数形成した機能板を、前記凸部で予め結合するステップと、
前記断面コの字状部材の両端部に形成したフランジ部、及び前記機能板の一端側を、他方の断面コの字状部材の両端部に形成したフランジ部、または平板状部材の端部に結合するステップとからなる
車両用フレームの製造方法。
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