JP2011015358A - 映像復号化装置及び映像復号化方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】復号化処理を平均化して行う場合に、復号化処理において必要なメモリの容量を抑えることができるようにする。
【解決手段】エントロピー復号化処理部103において2GOP周期で平均的に算術復号化処理を行い、予測復号化処理部106において1フレーム時間内に1フレームの予測復号化処理が可能である場合に、3フレーム以上のエントロピー復号化処理を先行して行い、2値化データをメモリ105に格納してからフレーム時間単位で予測復号化処理を開始することにより予測復号化処理を連続で行い、メモリ105には、最大でBスライスの予測復号化処理に必要なIスライス又はPスライスの2フレームと映像出力用の1フレームとの3フレーム分の復号化画像データを保持する。
【選択図】図1

Description

本発明は映像復号化装置、映像復号化方法、プログラム及び記憶媒体に関し、特に、MPEG−4 AVC方式の符号化データを復号するために用いて好適な技術に関する。
動画像の符号化方式の1つにMPEG−4 AVC(ISO/IEC 14496−10)方式があり、ディジタル・テレビ放送や映像記録メディアに採用されてきている。MPEG−4 AVC方式では、画面内予測処理又は画面間予測処理により生成した予測画像と原画像との残差信号に直交変換・量子化処理を行い、その符号化データにエントロピー符号化処理を行うことにより符号化を行う。
エントロピー符号化方式としては、コンテキスト適応型可変長符号化(CAVLC:Context-based Adaptive Variable Length Coding)がある。また、コンテキスト適応型2値算術符号化(CABAC:Context-based Adaptive Binary Arithmetic Coding)といったエントロピー符号化方式もある。MPEG−4 AVC方式では、これらのコンテキスト適応型のエントロピー符号化方式を採用することにより符号化効率を高めている。
MPEG−4 AVC方式により符号化する際に、前述の画面内予測処理又は画面間予測処理や、量子化処理における演算量は、その処理の対象となる映像信号の画面解像度とフレーム周波数とに依存する。これに対して、エントロピー符号化データを復号化する際の演算量は、符号量に大きく依存することが知られている。
そこで、エントロピー符号化処理又は復号化処理にどのくらいの演算量を要するかについては、映像信号からは見積もることが難しいため、符号化されたデータの符号量を見積もることにより演算量を推測する手法が知られている。例えば、CABACに関して、算術符号化部に入力されるデータ量を監視する。この監視の結果、この入力されるデータ量がある一定符号化単位内において、ある一定量を超えた場合には、この入力データを符号化データとしないようにする。そして、この一定符号化単位内に対応する画像信号に対して異なる符号化処理を適用する提案がなされている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−135251号公報
一般に、動き補償予測を用いた符号化方式では、参照画像に比較的大きな符号量を割り当てることにより、原画像に近い参照画像を参照した動き補償予測を行うことができる。これにより、原画像と予測画像との差分となる残差信号の発生を抑え、効率の良い符号化を可能としている。そのため、参照画像と非参照画像との符号量の差が大きく、エントロピー符号化または復号化に必要な演算量も参照画像と非参照画像とでは大きな差となる。
特に、MPEG−4 AVC方式では、エントロピー復号化及び符号化処理を並列化することが難しいため、このエントロピー復号化及び符号化処理を高速化することが望ましい。
従来、映像信号における一連の復号化処理を映像信号の垂直同期タイミングに合わせて行う方法が提案されている。ところが、この場合、局所的に多くの時間がかかるエントロピー復号化処理を垂直同期期間内に終了できるような処理能力が必要になる。このため、エントロピー符号化処理を非常に高速なクロック周波数で駆動する必要があり、電力を多く消費してしまう。
一方、消費電力を抑えるためにエントロピー復号化処理のクロック周波数を抑えた場合には、前述したように参照画像と非参照画像との符号量の差が大きいことから、映像信号の垂直同期期間内にエントロピー復号化処理が完了しないことが想定される。この場合には、複数フレーム時間で平均化して複数のフレームを復号化処理する必要がある。一方、ドロップさせないようにリアルタイムに復号化画像を表示するためには、平均化した処理時間に応じた分だけ復号化した画像データをメモリに格納してから表示を開始する必要がある。このため、復号化した画像データ自体を格納するために大きなメモリ領域を必要とするといった課題がある。
本発明は前述の問題点に鑑み、復号化処理を平均化して行う場合に、復号化処理において必要なメモリの容量を抑えることができるようにすることを目的としている。
本発明の映像復号化装置は、符号化データに対して所定の周期で平均化してエントロピー復号化を行い、中間データを生成する第1の復号化手段と、前記第1の復号化手段により生成された中間データを格納する格納手段と、前記第1の復号化手段とは独立したタイミングにより前記格納手段に格納された中間データを画面内予測または画面間予測により予測復号化して、画像データを生成する第2の復号化手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、復号化した画像データよりもデータ量の少ない中間データでバッファリングすることにより、映像出力用として復号化した画像データを保持するメモリ領域を抑え、メモリ全体の容量を抑えることができる。
第1の実施形態に係る映像復号化装置の構成例を示すブロック図である。 GOP内の動き補償予測の関係及び復号化順を示す図である。 2GOPにおけるスライス単位の算術復号化の処理時間を示す図である。 2GOP周期での算術復号処理の一例を示すタイミングチャートである。 エントロピー復号化処理及び予測復号化処理のタイミングを示す図である。 第2の実施形態に係る映像復号化装置の構成例を示すブロック図である。 メモリ内の2値化データが格納された領域の状態を示す図である。 メモリ・アクセス・プロトコルの概略を示すタイミングチャートである。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態において、MPEG−4 AVC方式で符号化された符号化データを復号化する映像復号化装置100の構成例を示すブロック図である。なお、本実施形態の映像復号化装置100は、例えばコンテキスト適応型2値算術符号化(CABAC:Context-based Adaptive Binary Arithmetic Coding)でエントロピー符号化されたデータを復号化する。また、映像復号化装置100へ入力される符号化データは、プログレッシブ画像が1フレーム・1スライスであり、CABACにより符号化されたバイトストリーム・フォーマットであるものとする。エントロピー符号化方式としてはCABACに限らず、CAVLC(Context-based Adaptive Variable Length Coding)等の別の方式に適用してもよい。
図1において、CPU101は、映像復号化装置100を構成する各処理部を制御する。符号化データ入力部102は、入力された符号化データに対してスタート・コード「0x000001」によりNALユニットの先頭を検出し、NALユニットの種別を判定する。ここでNALユニットは、映像符号化データのシーケンスに関する情報であるSPS(Sequence Parameter Set)、及び映像符号化データのピクチャに関する情報であるPPS(Picture Parameter Set)を含む。さらにNALユニットは、映像符号化データの付加情報であるSEI(Supplemental Enhancement Information)、及び映像符号化データ(スライス)等を含む。
符号化データ入力部102は、種別を判定したNALユニットのうち、SPS,PPS,SEI及びスライスヘッダからビットストリーム情報をCPU101へ通知し、スライスデータをエントロピー復号化処理部103へ送信する。以下、SPS,PPS,SEI及びスライスヘッダを合わせてビットストリーム情報と呼ぶ。
エントロピー復号化処理部103は第1の復号化手段として機能し、算術復号化を行う。すなわち、CPU101により設定されたビットストリーム情報に基づいて算術復号化を行い、中間データとなる2値化データをメモリI/F部104を介してメモリ105へ書き込む。メモリI/F部104は、各処理部からのメモリ・アクセス要求を調停し、メモリ105に対する読み出し及び書き込み制御を行う。
メモリ105は、エントロピー復号化処理部103により復号化された2値化データと後述する予測復号化処理部106により復元された画像データとを格納するメモリ領域を有しており、メモリI/F部104を介して各処理部により共有して使用される。
予測復号化処理部106は第2の復号化手段として機能し、例えば、16×16画素ブロックからなるマクロブロックに対して予測復号化処理を行う。予測復号化処理部106は、2値化データを復号化する2値化データ復号化処理部1061と、画面内予測又は画面間予測による予測画像信号を生成する予測画像生成部1062とを備えている。また、逆量子化・逆直交変換により残差信号を復元する逆変換処理部1063を備えている。さらに、予測画像信号と残差信号とを加算して画像データを復元する画像復号化処理部1064と、復号化された画像データへデブロッキング・フィルタ処理を行うデブロッキング・フィルタ処理部1065とを備えている。
予測復号化処理部106では、まず、CPU101により設定されたビットストリーム情報に基づき、2値化データ復号化処理部1061により、メモリ105からメモリI/F部104を介して2値化データを読み出す。そして、予測復号化に必要な画面内予測画像又は画面間予測画像の生成に必要な予測モード及び動きベクトル情報等を復元し、予測画像生成部1062によりメモリ105から読み出した参照画像信号を元に予測画像信号を生成する。
次に、逆変換処理部1063は逆量子化・逆直交変換処理により残差信号を復元し、画像復号化処理部1064は予測画像信号と残差信号とを加算して画像データを復元する。そして、必要に応じてデブロッキング・フィルタ処理部1065は復元された画像データにデブロッキング・フィルタ処理を施し、メモリI/F部104を介してメモリ105へ書き込む。
映像データ出力部107は、予測復号化処理部106により復元された画像データをCPU101から指定された表示順でメモリ105からメモリI/F部104を介して読み出し、垂直・水平同期信号を付加して映像信号として出力する。以上のような処理部により映像復号化装置100が構成されている。
本実施形態では、エントロピー復号化処理部103及び予測復号化処理部106は、CPU101から互いに独立した非同期のタイミングで復号化処理の開始を指示することが可能となっている。例えば、エントロピー復号化処理部103による算術復号化処理を、予測復号化処理部106の画像復号化処理に対して複数スライス分先行して行い、2値化データをメモリ105へバッファリングすることが可能となっている。
図2(a)は、GOP(Group of Pictures)内の動き補償予測の関係の一例を示す図である。なお、図2(a)においては、1GOPが15フレームで構成される映像符号化データを復号化する場合を例に、エントロピー復号化及び予測復号化の処理タイミングについて説明する。
図2(a)において、Pスライスは時間的に最も近い直前のIスライス又はPスライスを参照することができ、Bスライスは、時間的に最も近い直前又は直後のIスライス又はPスライスを参照することができる。なお、Bスライスは他のスライスに参照されないものとする。また、図2(b)は、GOPにおける符号化順を示しているとともに、GOPにおける復号化順を示している。
図3は、2GOP周期におけるスライス単位の算術復号化の処理時間の一例を示す図である。
図3に示す数値はフレーム時間単位であり、参照画像であるIスライスやPスライスと非参照画像であるBスライスとでは符号量が大きく異なるため、処理時間も大きく異なっている。以下、入力される映像符号化データの各スライスに対する算術復号化が図3に示すような処理時間を要する映像符号化データを例に説明する。このように、エントロピー復号化処理部103は、2GOP周期で平均化して算術復号化処理を行うものとする。一方、予測復号化処理部106は、1フレーム時間内に1フレームの予測復号化処理が連続して可能であるものとする。
以上のようにエントロピー復号化処理においては、エントロピー復号化処理部103は、2GOP周期で算術復号化を平均的に行う。このため、各スライスに対する算術復号化が完了したタイミングでCPU101により次のスライスに対する算術復号化が指示される。
図4は、図3に示す2GOP周期での算術復号処理の一例を示すタイミングチャートである。
図4において、横軸は時間を示しており、グリッドはフレーム時間単位を示している。また、枠401内の番号は先頭からのフレーム番号を示している。図4に示す例では、1GOP目(15フレーム分)の算術復号化処理が18フレーム時間で完了し、2GOP目(15フレーム分)の算術復号化処理が12フレーム時間で完了する。このように、2GOPの処理を30フレーム時間かけて処理する。
ここで、予測復号化処理部106は、前述したように1フレームを1フレーム時間で予測復号化する。すなわち、予測復号化処理部106は、映像の垂直同期タイミングに従って、メモリ105に格納されている2値化データのうち、復号対象のフレームの2値化データを読み出して予測復号化する。このため、復号化した画像データをリアルタイムに出力するためには、予測復号化処理に必要な2値化データがアンダーフローしないように予測復号化処理を開始する必要がある。そこで、算術復号化後の2値化データをバッファリングしてから予測復号化処理を開始する。
図5は、図4に示すエントロピー復号化処理のタイミングに対する予測復号化処理の処理タイミングと復号化画像の映像出力タイミングとの関係を示す図である。
図5に示す例では、2GOP目における先頭のIスライス(フレーム番号15)に対する予測復号化処理を2値化データのアンダーフローなく行うようにすれば、2値化データのアンダーフローは生じない。そこで、3フレーム以上(図5では処理時間にして6フレーム時間単位分)のエントロピー復号化処理を先行して行い、2値化データをメモリ105に格納してからフレーム時間単位で予測復号化処理を開始する。
また、図2(a)に示したような画面間予測の参照関係から、図5に示すように、予測復号化処理に対して2フレーム時間後に映像出力を開始することができる。したがって、メモリ105には、最大でBスライスの予測復号化処理に必要なIスライス又はPスライスの2フレームと映像出力用の1フレームとの3フレーム分の復号化画像データを保持できていればよいことになる。
以上のように本実施形態によれば、エントロピー復号化処理を複数スライス分先行して行って、エントロピー復号化処理を行った後の2値化データをメモリ105へ保持する。そして、予測復号化処理との処理タイミングを互いに独立した非同期のタイミングで実行するようにした。これにより、復号化処理に伴うメモリ領域に中間データとなる2値化データでバッファリングすることにより復号化画像データを保持するためのメモリ領域を抑え、復号化画像データに対して小さなメモリ容量で復号化することが可能となる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図6は、本実施形態における映像復号化装置600の構成例を示すブロック図である。
本実施形態に係る映像復号化装置600は、第1の実施形態に示した図1の映像復号化装置100と比較して基本となる構成は同様である。異なる点は、エントロピー復号化処理部603により書き込まれ、予測復号化処理部606により読み出される共有のメモリ605に格納された2値化データの追い越し防止制御部608を備えている点である。本実施形態では、第1の実施形態と共通する構成の説明は省略し、エントロピー復号化処理部603及び予測復号化処理部606の追い越し防止制御について説明する。
CPU601、符号化データ入力部602、及びエントロピー復号化処理部603はそれぞれ、第1の実施形態における図1の映像復号化装置100のCPU101、符号化データ入力部102、及びエントロピー復号化処理部103と同様である。また、メモリI/F部604、メモリ605、予測復号化処理部606及び映像データ出力部607もそれぞれ、図1の映像復号化装置100のメモリI/F部104、メモリ105、予測復号化処理部106及び映像データ出力部107と同様である。なお、2値化データ復号化処理部6061〜デブロッキング・フィルタ処理部6065についても図1の2値化データ復号化処理部1061〜デブロッキング・フィルタ処理部1065と同様である。
追い越し防止制御部608は比較手段として機能し、エントロピー復号化処理部603及び予測復号化処理部606がメモリ605にアクセスする時にアドレスを監視して比較する。そして、比較結果に基づいて制御手段として機能し、エントロピー復号化処理部603による2値化データの書き込みが、予測復号化処理部606による2値化データの読み出しを追い越さないようにエントロピー復号化処理部603の制御を行う。
以下、図7を参照しながら追い越し防止制御部608の動作について説明する。図7は、メモリ605内の2値化データが格納された領域の状態を示す図である。図7に示す区画は、2値化データ用のメモリ領域であり、区画内の斜線部分は、エントロピー復号化処理部603により書き込まれた予測復号化前の2値化データを示す。また、区画内のそれ以外の部分は空き領域を示している。なお、この2値化データ用のメモリ領域はリングバッファとして使用されているものとする。
復号化が開始されると、図7(a)に示すようにエントロピー復号化処理部603により先行して算術復号化処理が行われ、2値化データがメモリ605へ順次書き込まれる。そして、メモリ領域内に所定スライス分の2値化データが格納された段階で、予測復号化処理部606により予測復号化処理が開始され、2値化データが随時読み出されながら復号化処理が行われる。
以降、このメモリ領域上では、エントロピー復号化処理部603により空き領域に2値化データを書き込まれ、予測復号化処理部606により2値化データが読み出されるといった処理がそれぞれ非同期のタイミングで繰り返される。これにより、図7(b)に示すように、エントロピー復号化処理部603により書き込まれる2値化データを格納するメモリ領域に空きが常に存在することとなる。
ここで、予測復号化処理部606により読み出される2値化データのデータ量は、エントロピー復号化処理部603により先に書き込みが完了した時点で確定するため、予測復号化処理を開始する時に2値化データのデータ量は確定している。一方、エントロピー復号化処理部603により書き込まれる2値化データのデータ量は、スライス毎に可変長であり、元の符号化データのデータ量からも正確に予測することは難しい。したがって、エントロピー復号化処理を開始する時点では、2値化データのデータ量は未確定である。
このような条件では、最大で1スライス当たりに発生する2値化データのデータ量に相当する空き領域を確保しなければならない。空き領域を確保しないと、エントロピー復号化処理を開始する際に、どれだけ空き領域があればこれからエントロピー復号化処理により発生する2値化データを格納可能であるのか判断しなければならない。発生する2値化データのデータ量が空き領域を超えると、図7(c)に示すように、エントロピー復号化処理部603による書き込みが、予測復号化処理部606により読み出しが完了していない領域を追い越してしまう可能性がある。
そこで、追い越し防止制御部608では、エントロピー復号化処理部603からの書き込みアドレスと予測復号化処理部606からの読み出しアドレスとを比較する。そして、エントロピー復号化処理部603からの書き込みアドレスが予測復号化処理部606からの読み出しアドレスを追い越す前に、エントロピー復号化処理部603の書き込みを停止させるように制御する。
なお、この制御方法については、エントロピー復号化処理部603及び予測復号化処理部606とメモリI/F部604との間に適用されるメモリ・アクセス・プロトコルを元に説明する。また、メモリI/F部604に対しては所定のデータ単位でのバースト・アクセスを行うものとする。
図8は、メモリ・アクセス・プロトコルの概略を示すタイミングチャートであり、主に制御信号を示している。まず、メモリ・アクセス・プロトコルについて説明する。
図8において、「mem_adr」信号801は、メモリ105に対する読み出し先、又は書き込み先のアドレスを示す信号であり、「mem_req」信号802は、メモリ・アクセス要求を示す信号である。また、「mem_gnt」信号803は、メモリ・アクセス要求に対するメモリ・アクセス許可信号である。さらに、「mem_ena」信号804は、メモリ605に転送するのに有効な区間を示す信号であり、実際のデータの転送はこの区間に行われる。
メモリ605に対してアクセスを行いたい処理部は、「mem_adr」信号801によりアドレスを指定し、同時に「mem_req」信号802をアサートしてメモリI/F部604に対してメモリ605へのアクセスを要求する。メモリI/F部604では、所定の優先順位に従い、「mem_gnt」信号803をアサートしてメモリ605へのアクセスを許可する。メモリ605へのアクセスが許可された処理部は、「mem_req」信号802をディアサートして「mem_ena」信号804をアサートし、データの転送を開始する。以上の手順によりメモリ・アクセスを行う。この手順によれば、「mem_gnt」信号803により、各処理部からのメモリ・アクセスを停止させることが可能となる。
追い越し防止制御部608は、通常の場合においては、エントロピー復号化処理部603及び予測復号化処理部606からのメモリ・アクセスをそのままメモリI/F部604へ受け渡すよう動作する。一方、図7(d)に示すようにエントロピー復号化処理部603からの書き込みアドレスが、予測復号化処理部606からの読み出しアドレスに追い付いた場合は、エントロピー復号化処理部603から要求をメモリI/F部604へ渡さないようにブロックする。これによりエントロピー復号化処理部603へ「mem_gnt」信号803がアサートされなり、エントロピー復号化処理部603による書き込みが停止する。
そして、図7(e)に示すように予測復号化処理が進み、予測復号化処理部606からの読み出しアドレスが進むと、メモリ領域に空き領域ができる。すると、エントロピー復号化処理部603からのメモリ・アクセス要求のブロックを解除し、メモリI/F部604へメモリ・アクセス要求を送る。そして、メモリI/F部604からメモリ・アクセスが許可された段階で、書き込み処理が再開される。なお、追い越し防止制御部608は、エントロピー復号化処理部603、又はメモリI/F部604の一部の構成としてもよい。
以上のように、エントロピー復号化処理部603からの書き込みアドレスと予測復号化処理部606からの読み出しアドレスとを比較し、エントロピー復号化処理部603によるメモリ605への書き込みを制御する。これにより、2値化データを格納するメモリ領域において、予測復号化処理に対するエントロピー復号化処理の追い越しを防止することが可能となる。
(本発明に係る他の実施形態)
前述した本発明の実施形態における映像復号化装置を構成する各手段、並びに映像復号化方法の各工程は、コンピュータのRAMやROMなどに記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。このプログラム及び前記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は本発明に含まれる。
また、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システムまたは装置に直接、または遠隔から供給する場合も含む。そして、そのシステムまたは装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスクなどがある。さらに、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM、DVD−R)などもある。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する方法がある。そして、前記ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記憶媒体にダウンロードすることによっても供給できる。
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。
また、その他の方法として、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。さらに、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、その他の方法として、まず記憶媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。そして、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
101 CPU、103 エントロピー復号化処理部、105 メモリ、106 予測復号化処理部

Claims (7)

  1. 符号化データに対して所定の周期で平均化してエントロピー復号化を行い、中間データを生成する第1の復号化手段と、
    前記第1の復号化手段により生成された中間データを格納する格納手段と、
    前記第1の復号化手段とは独立したタイミングにより前記格納手段に格納された中間データを画面内予測または画面間予測により予測復号化して、画像データを生成する第2の復号化手段とを備えることを特徴とする映像復号化装置。
  2. 前記格納手段は、前記中間データとして、前記エントロピー復号化された後の2値化データをバッファリングし、
    前記第2の復号化手段は、映像の垂直同期タイミングに従って、前記格納手段にバッファリングされた2値化データのうち、復号対象のフレームの2値化データを読み出して予測復号化することを特徴とする請求項1に記載の映像復号化装置。
  3. 前記格納手段は、前記第2の復号化手段により生成された画像データをも格納することを特徴とする請求項1又は2に記載の映像復号化装置。
  4. 前記格納手段における、前記第1の復号化手段によって生成された中間データの書き込みアドレスと、前記第2の復号化手段によって用いられる中間データの読み出しアドレスとを比較する比較手段と、
    前記比較手段による比較結果に応じて、前記第1の復号化手段によるエントロピー復号化処理を停止、又は再開するように制御する制御手段とをさらに備えることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の映像復号化装置。
  5. 符号化データに対して所定の周期で平均化してエントロピー復号化を行い、中間データを生成する第1の復号化工程と、
    前記第1の復号化工程において生成された中間データを格納手段に格納する格納工程と、
    前記第1の復号化工程とは独立したタイミングにより前記格納手段に格納された中間データを画面内予測または画面間予測により予測復号化して、画像データを生成する第2の復号化工程とを備えることを特徴とする映像復号化方法。
  6. 符号化データに対して所定の周期で平均化してエントロピー復号化を行い、中間データを生成する第1の復号化工程と、
    前記第1の復号化工程において生成された中間データを格納手段に格納する格納工程と、
    前記第1の復号化工程とは独立したタイミングにより前記格納手段に格納された中間データを画面内予測または画面間予測により予測復号化して、画像データを生成する第2の復号化工程とをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  7. 請求項6に記載のプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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