JP2011015103A - 固体撮像装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】スミア及び暗電流による雑音を抑える。
【解決手段】本発明に係る固体撮像装置100は、行列状に配置された複数の画素180と、垂直転送部181及び水平転送部182と、複数の画素180の全てへ光を入射させるか否かを制御する光制御部112と、第1期間の間、複数の画素180の全てに光が入射するように光制御部112に制御させ、第1期間に含まれる第1時刻に、複数の画素180に含まれる複数の第1光電変換素子に蓄積されている信号電荷をリセットし、第1期間に含まれ、かつ第1時刻より後の第2時刻に複数の画素180に含まれる複数の第2光電変換素子に蓄積されている信号電荷をリセットし、第1期間の直後の第2期間の間、複数の画素180の全てへ光を入射しないように光制御部112に制御させ、垂直転送部181及び水平転送部182に複数の画素180に蓄積された信号電荷を読み出させる制御部120とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、固体撮像装置及びその制御方法に関し、特に、異なる露光時間の信号を出力する固体撮像装置に関する。
現在、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ又はMOS(Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサを用いた固体撮像装置が、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ又は携帯電話機などに広く用いられている。これらCCDイメージセンサ又はMOSイメージセンサは、銀塩カメラと比べ、ダイナミックレンジが狭いことが知られている。
これに対して、CCDイメージセンサのダイナミックレンジを広げる技術が特許文献1に記載されている。
特許文献1記載の技術は、近接する2つの画素の露光時間(感度)を異ならせ、この異なる露光時間の信号を合成することで、ダイナミックレンジを広げている。
以下、特許文献1記載の固体撮像素子について説明する。
図21は、特許文献1記載の固体撮像素子の構成を示す図である。
図21においては、多数の画素PIX上には、赤R、緑G、青Bの3原色のカラーフィルタが配置されている。
列方向において、奇数列のB1、B2、G1、G2、偶数列のG1、G2、R1、R2のように、同色の画素が2つずつ並んで配列されている。横方向においては、2つずつの同色画素の組が、B1、B2の右隣にG1、G2、その右隣にB1、B2のように、同じ列方向位置に配置されている。上側の画素群R1、G1、B1を第1の画素群、下側の画素群R2、G2、B2を第2の画素群と呼ぶ。例えば第1の画素群は、高感度の画素群であり、第2の画素群は、低感度の画素群である。
画素の各列に沿って(図では各列の右側に)、垂直電荷転送路VCCDがそれぞれ1本配置されている。複数の垂直電荷転送路VCCDの下端に、横方向に水平電荷転送路HCCDが結合され、その一端に出力アンプOAが接続されている。
図22は、特許文献1記載の固体撮像素子の駆動信号のタイミングチャートである。
図22に示すタイミングt1〜t2に、オーバーフロードレイン電圧VODが高電圧となり、各画素の蓄積電荷は基板に引き抜かれ、全画素PIXがクリアされて新たな露光が開始される。駆動信号φ3はタイミングt3で高電位となり、その後タイミングt4で駆動信号φ1が、それより更に高電位となる。
タイミングt2からt3に至るまでの短期間tS、全画素PIXで入射光に応じた信号電荷の蓄積が行われる。タイミングt3で駆動信号φ3が読み出し電圧となり、φ3を印加された第2の画素群の画素PIX2から垂直電荷転送路VCCDに短期間tSの蓄積電荷が読み出される。φ1を印加された画素では読み出しは生ぜず、入射光に応じた電荷蓄積が継続する。
次に、タイミングt3〜t4では、入射光に応じた信号電荷の蓄積が行われる。垂直電荷転送路VCCDは、タイミングt3で読み出した電荷を保持する。
次に、タイミングt4で駆動信号φ1が読み出し電圧となり、φ1を印加された画素PIX1から垂直電荷転送路VCCDにタイミングt2からt4までの長期間tLの蓄積電荷が読み出される。
図22に示すように、タイミングt5以後、垂直電荷転送路では4層駆動信号φ1、φ2、φ3、φ4が印加され垂直転送が行われる。水平電荷転送路では、2相駆動信号φH1、φH2が印加される。
次に、垂直電荷転送路VCCDで電荷転送が行われ,短期間露光の蓄積電荷、長期間露光の蓄積電荷が交互に配列された2画素行分の電荷行が水平電荷転送路HCCDに供給される。水平電荷転送路HCCDは、VCCDから供給される2画素行分の電荷行を出力アンプOAに向かって転送する。信号電荷は、出力アンプOAを介して外部に読み出される。
以上のように、特許文献1記載の固体撮像素子は、異なる露光時間の信号を合成することで、ダイナミックレンジを広げている。
特開2007−266556号公報
しかしながら、特許文献1記載の固体撮像素子は、先ず短期間露光の蓄積電荷を垂直電荷転送路に転送し、この垂直電荷転送路内に保持する。その後、特許文献1記載の固体撮像素子は、長期間露光の蓄積電荷を垂直電荷転送路に読み出す。このように、特許文献1記載の固体撮像素子は、短期間露光の蓄積電荷を短期間露光が終了してから長期間露光が終了するまでの期間、一時的に垂直電荷転送路内に保持する。
これにより、短時間露光の蓄積電荷が垂直電荷転送路に保持されている期間に、この蓄積電荷には次の2種類の雑音電荷が重畳されてしまう。1つは入射光の漏洩による所謂スミア成分であり、もう1つは、垂直電荷転送路内で熱的に発生する暗電流成分である。これらにより、従来技術で高品位の映像信号を得る事は困難である。
そこで、本発明は、スミア及び暗電流による雑音を抑えることができる固体撮像装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る固体撮像装置は、固体撮像装置であって、行列状に配置され、光を信号電荷に変換し、変換した前記信号電荷を蓄積する複数の光電変換素子と、列毎に設けられ、対応する列に配置された複数の光電変換素子に蓄積されている前記信号電荷を転送する複数の垂直転送部と、前記複数の垂直転送部により転送された信号電荷を転送する水平転送部と、前記複数の光電変換素子へ光を入射させるか否かを制御する光制御部と、制御部とを備え、前記制御部は、第1期間の間、前記複数の光電変換素子に光が入射するように前記光制御部に制御させ、前記第1期間に含まれる第1時刻に、前記複数の光電変換素子に含まれる複数の第1光電変換素子に蓄積されている前記信号電荷をリセットし、前記第1期間に含まれ、かつ前記第1時刻より後の第2時刻に前記複数の光電変換素子に含まれる複数の第2光電変換素子に蓄積されている前記信号電荷をリセットし、前記第1期間の直後の第2期間の間、前記複数の光電変換素子へ光が入射しないように前記光制御部に制御させ、前記第1時刻から前記第2期間の開始時刻までの第1露光時間の間に前記複数の第1光電変換素子に蓄積された第1信号電荷と、前記第2時刻から前記第2期間の開始時刻までの第2露光時間の間に前記複数の第2光電変換素子により蓄積された第2信号電荷とを前記第2期間の間に前記垂直転送部及び前記水平転送部を介して読み出し、前記各第1光電変換素子と各第2光電変換素子とは一対一で対応して配置されており、前記各第1光電変換素子は、当該第1光電変換素子に対応する前記第2光電変換素子から予め定められた距離内に配置されている。
この構成によれば、本発明に係る固体撮像装置は、異なる露光時間の信号を出力できる。これにより、この異なる露光時間の信号を合成することにより、ダイナミックレンジを拡大できる。さらに、本発明に係る固体撮像装置は、2つの露光時間の開始時刻を異ならせ、かつ、光制御部により2つの露光時間の終了時刻を同時刻にする。これにより、本発明に係る固体撮像装置は、露光時間が終了した後から、信号電荷を読み出すまでの期間、光電変換素子に信号電荷を保持できる。よって、本発明に係る固体撮像装置は、垂直電荷転送路等に信号電荷を長時間保持する必要がないので、スミア及び暗電流による雑音を抑えることができる。
また、前記各第1光電変換素子は、当該第1光電変換素子に対応する前記第2光電変換素子の行方向、列方向又は斜め方向における1つ隣、又は行方向又は列方向における2つ隣に配置されていてもよい。
この構成によれば、本発明に係る固体撮像装置により出力される、対応する2つの光電変換素子に対応する信号を合成することにより、広いダイナミックレンジの画像信号を生成できる。
また、前記固体撮像装置は、さらに、前記複数の光電変換素子の上にそれぞれ形成される複数のフィルタを備え、前記複数のフィルタのそれぞれは、複数の波長帯域のうちいずれかの光を透過する複数の種類のフィルタのうちいずれかであり、互いに対応する前記第1光電変換素子及び前記第2光電変換素子の上には、同一の種類の前記フィルタが形成されていてもよい。
また、前記複数のフィルタのそれぞれは、赤色光を透過する赤色フィルタと、緑色光を透過する緑色フィルタと、青色光を透過する青色フィルタとのうちいずれかであり、前記各第1光電変換素子は、当該第1光電変換素子に対応する前記第2光電変換素子の行方向又は列方向における1つ隣に配置されており、前記互いに対応する前記第1光電変換素子及び前記第2光電変換素子の組は、ベイヤ配列されていてもよい。
この構成によれば、本発明に係る固体撮像装置は、互いに対応する第1光電変換素子と第2光電変換素子との距離を小さくできる。
また、前記複数のフィルタのそれぞれは、赤色光を透過する赤色フィルタ、緑色光を透過する緑色フィルタ、及び青色光を透過する青色フィルタのうちいずれかであるとともに、ベイヤ配列されており、前記緑色フィルタの下に形成される各第1光電変換素子は、当該第1光電変換素子に対応する前記第2光電変換素子の斜め方向における1つ隣に配置されており、前記赤色フィルタ又は前記青色フィルタの下に配置される各第1光電変換素子は、当該第1光電変換素子に対応する前記第2光電変換素子の行方向又は列方向における2つ隣に配置されていてもよい。
この構成によれば、本発明に係る固体撮像装置は、各色の第1光電変換素子と第2光電変換素子と加算重心を空間的に均等に配置させることができる。
また、前記複数のフィルタのそれぞれは、赤色光を透過する赤色フィルタ、緑色光を透過する緑色フィルタ、及び青色光を透過する青色フィルタのうちいずれかであり、前記緑色フィルタは市松状に配置されており、前記各赤色フィルタ及び各青色フィルタの斜めに隣接する4つのフィルタのうち2つは前記赤色フィルタであり、2つは青色フィルタであり、前記各第1光電変換素子は、当該第1光電変換素子に対応する前記第2光電変換素子の斜め方向における1つ隣に配置されていてもよい。
この構成によれば、本発明に係る固体撮像装置は、各色の第1光電変換素子と第2光電変換素子と加算重心を空間的に均等に配置させることができる。
また、前記制御部は、前記第2時刻に前記複数の第2光電変換素子に蓄積されている前記信号電荷を、前記垂直転送部に転送することにより、当該複数の第2光電変換素子に蓄積されている前記信号電荷をリセットしてもよい。
この構成によれば、本発明に係る固体撮像装置は、垂直転送部等に機能を追加することなく、第2光電変換素子に蓄積されている信号電荷をリセットできる。
また、前記固体撮像装置は、さらに、前記複数の光電変換素子が形成される半導体基板を備え、前記制御部は、前記第1時刻に、前記複数の光電変換素子に蓄積されている前記信号電荷を前記半導体基板に排出することにより、前記複数の第1光電変換素子に蓄積されている前記信号電荷をリセットしてもよい。
また、前記制御部は、前記第1時刻に前記複数の第1光電変換素子に蓄積されている前記信号電荷を、前記垂直転送部に転送することにより、当該複数の第1光電変換素子に蓄積されている前記信号電荷をリセットしてもよい。
また、前記固体撮像装置は、さらに、前記第1信号電荷を第1画像信号に変換し、前記第2信号電荷を第2画像信号に変換し、変換した前記第1画像信号及び前記第2画像信号を出力する出力部と、前記第1画像信号及び前記第2画像信号を合成する信号処理部とを備えてもよい。
この構成によれば、本発明に係る固体撮像装置は、異なる露光時間の信号を合成することにより、広いダイナミックレンジの画像信号を生成できる。
また、前記信号処理部は、前記第1画像信号が第1の値より大きい場合に、当該第1画像信号を前記第1の値にすることにより補正後第1画像信号を生成する第1ホワイトクリップ処理部と、前記補正後第1画像信号と、前記第2画像信号とを合成する合成部とを備えてもよい。
この構成によれば、本発明に係る固体撮像装置は、光電変換素子の飽和出力電圧のばらつきにより生じる映像ムラを低減できる。
また、前記固体撮像装置は、第1動作モードと、第2動作モードとを有し、前記第1動作モード時には、前記制御部は、前記第1信号電荷及び前記第2信号電荷を読み出し、前記出力部は、前記第1信号電荷を第1画像信号に変換し、前記第2信号電荷を第2画像信号に変換し、変換した前記第1画像信号及び前記第2画像信号を出力し、前記信号処理部は、前記第1画像信号及び前記第2画像信号を合成し、前記第2動作モード時には、前記制御部は、前記第1信号電荷と前記第2信号電荷とを前記垂直転送部内又は前記水平転送部内で混合することにより混合信号電荷を生成し、前記出力部は、前記混合信号電荷を混合画像信号に変換し、変換した混合画像信号を出力してもよい。
この構成によれば、本発明に係る固体撮像装置は、第1動作モードで動作することにより、広いダイナミックレンジの画像信号を生成できる。さらに、本発明に係る固体撮像装置は、第2動作モードで動作することにより、高感度な画像信号を生成できる。
また、前記信号処理部は、さらに、前記第2動作モード時に、前記混合画像信号が第2の値より大きい場合に、当該混合画像信号を前記第2の値にすることにより補正後第2画像信号を生成する第2ホワイトクリップ処理部を備え、前記第2の値は、前記光電変換素子の飽和信号電荷に相当する混合画像信号の値をVSATとし、前記第1露光時間をt1とし、前記第2露光時間をt2とした場合、VSAT×(1+t2/t1)で表される値以下であってもよい。
この構成によれば、本発明に係る固体撮像装置は、光電変換素子の飽和出力電圧のばらつきにより生じる映像ムラを低減できる。
また、前記制御部は、前記第1露光時間を前記第2露光時間の2倍以上にし、前記第2動作モード時には、前記第2露光時間を前記第1露光時間の90%以上にしてもよい。
また、前記固体撮像装置は、さらに、第3動作モードを有し、前記第3動作モード時には、前記制御部は、前記第1信号電荷及び前記第2信号電荷を前記第2期間の間に読み出し、前記出力部は、前記読み出し部により読み出された前記第1信号電荷及び第2信号電荷を第3画像信号に変換し、変換した前記第3画像信号を出力し、前記制御部は、前記第3動作モード時には、前記第2露光時間を前記第1露光時間の90%以上にしてもよい。
この構成によれば、本発明に係る固体撮像装置は、さらに、第3動作モードで動作することにより、高解像度な画像信号を生成できる。
また、前記固体撮像装置は、さらに、被写界の明るさを取得する明るさ取得部と、前記明るさ取得部により取得された明るさが第3の値より大きい場合、前記第1動作モードを選択し、前記明るさ取得部により取得された明るさが前記第3の値より小さい場合、前記第2動作モードを選択するモード選択部とを備え、前記固体撮像装置は、前記モード選択部により選択された前記第1動作モード又は前記第2動作モードで動作してもよい。
この構成によれば、本発明に係る固体撮像装置は、自動的に最適な動作モードを選択し、選択した動作モードで動作できる。
また、前記読み出し部は、前記第2期間の間に、前記複数の光電変換素子に蓄積された前記信号電荷を複数回に分けて読み出してもよい。
この構成によれば、本発明に係る固体撮像装置は、各光電変換素子に対して1個の垂直転送電極のみを設ければよいので、当該固体撮像装置の回路面積を縮小できる。
また、前記光制御部は、機械式シャッタであってもよい。
また、前記光制御部は、液晶、MEMSミラー、又は電気的に制御可能な光学素子であってもよい。
なお、本発明は、このような固体撮像装置として実現できるだけでなく、固体撮像装置に含まれる特徴的な手段をステップとする固体撮像装置の制御方法として実現したり、そのような特徴的なステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現したりすることもできる。そして、そのようなプログラムは、CD−ROM等の記録媒体及びインターネット等の伝送媒体を介して流通させることができるのは言うまでもない。
さらに、本発明は、このような固体撮像装置の機能の一部又は全てを実現する半導体集積回路(LSI)として実現したり、このような固体撮像装置を備えるカメラ又はデジタルスチルカメラとして実現したりできる。
以上より、本発明は、スミア及び暗電流による雑音を抑えることができる固体撮像装置及びその制御方法を提供できる。
本発明の実施の形態に係る固体撮像装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る撮像素子の構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る、広DRモード時の固体撮像装置の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態に係る、広DRモード時の撮像素子の動作を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態に係る垂直転送部の断面図である。 本発明の実施の形態に係る縦型オーバーフロードレイン部のポテンシャル分布を示す図である。 本発明の実施の形態に係る、光制御部の開閉と、電子シャッタの開閉との関係を示す図である。 本発明の実施の形態に係る固体撮像装置における垂直転送電極の構成例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る固体撮像装置における垂直転送電極の構成例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る、広DRモード時の固体撮像装置の動作の変形例を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態に係る、短露光時間と長露光時間とにおける光電変換素子の光電変換特性を示す図である。 本発明の実施の形態に係る、合成画像信号の特性を示す図である。 本発明の実施の形態に係る、高感度モード時の固体撮像装置の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態に係る、画素配置例及び加算重心の分布を示す図である。 本発明の実施の形態に係る、画素の寸法の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る、画素配置例及び加算重心の分布を示す図である。 本発明の実施の形態に係る、画素混合前と画素混合後の2次元ナイキストリミットを示す図である。 本発明の実施の形態に係る固体撮像装置における垂直転送電極の構成例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る、画素配置例及び加算重心の分布を示す図である。 本発明の実施の形態に係る、画素配置例及び加算重心の分布を示す図である。 本発明の実施の形態に係る、画素配置例及び加算重心の分布を示す図である。 本発明の実施の形態に係る固体撮像装置の動作の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る、MEMSミラーを用いた場合の撮像部の構成例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る、MEMSミラーを用いた場合の撮像部の構成例を示す図である。 従来の固体撮像素子の構成を示す図である。 従来の固体撮像素子の駆動信号のタイミングチャートである。
以下、本発明に係る固体撮像装置の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態に係る固体撮像装置は、異なる露光時間の信号を出力し、この異なる露光時間の信号を合成することにより、ダイナミックレンジを拡大できる。さらに、本発明の実施の形態に係る固体撮像装置は、2つの露光時間の開始時刻を異ならせ、かつ、機械式シャッタにより2つの露光時間の終了時刻を同時刻にする。これにより、本発明の実施の形態に係る固体撮像装置は、垂直電荷転送路等に信号電荷を長時間保持する必要がないので、スミア及び暗電流による雑音を抑えることができる。
まず、本発明の実施の形態に係る固体撮像装置100の構成を説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る固体撮像装置100の構成を示すブロック図である。
図1に示す固体撮像装置100は、例えば、デジタルスチルカメラに用いられる。この固体撮像装置100は、光150を電気信号である画像信号151に変換し、画像信号151を出力する。
また、この固体撮像装置100は、広ダイナミックレンジモード(以下「広DRモード」)と、高感度モードと、高解像度モードとを有する。
広DRモード(第1動作モード)は、高感度モード及び高解像度モードに比べ、広いダイナミックレンジを実現できる動作モードである。具体的には、広DRモード時には、固体撮像装置100は、露光時間の異なる信号を生成し、この露光時間の異なる信号を合成することによりダイナミックレンジの広い画像信号151を生成する。
高感度モード(第2動作モード)は、広DRモード及び高解像度モードに比べ、高い感度を有する動作モードであり、被写界の光量が少ない場合(暗所)に有効である。具体的には、高感度モード時には、固体撮像装置100は、2画素で生成された信号電荷を混合し、混合した信号電荷に対応する画像信号151を出力する。
高解像度モード(第3動作モード)は、広DRモード及び高感度モードに比べ、高い解像度の画像信号151を生成する動作モードである。具体的には、高解像度モード時には、固体撮像装置100は、各画素で生成された信号電荷に対応する画像信号151を出力する。これにより、固体撮像装置100は、高解像度モード時には、例えば、広DRモード及び高感度モードに比べ、2倍の解像度の画像信号151を生成する。
また、この固体撮像装置100には、例えば、ユーザの操作に応じた指定モード信号152が入力される。固体撮像装置100は、この指定モード信号152に応じて、広DRモードと、高感度モードと、高解像度モードとのうちいずれかを選択し、選択したモードで動作する。
また、図1に示すように、固体撮像装置100は、撮像部110と、制御部120と、モード決定部130と、信号処理部140とを備える。
撮像部110は、被写界の光150を電気信号である画像信号153に変換し、出力する。この撮像部110は、レンズ111及び113と、光制御部112と、撮像素子114とを備える。
レンズ111は、被写界の光150を光制御部112に集光する。
光制御部112は、撮像素子114が備える複数の光電変換素子の全てに、レンズ111により集光された光150を入射させるか否かを制御する。例えば、光制御部112は、機械式シャッタである。
レンズ113は、光制御部112を通過した光150を撮像素子114に集光する。
撮像素子114は、レンズ113により集光された光150を電気信号である画像信号153に変換し、出力する。
モード決定部130は、指定モード信号152に応じて、固体撮像装置100の動作モードを決定する。また、モード決定部130は、決定した動作モードを示す選択モード信号160を制御部120及び信号処理部140に出力する。このモード決定部130は、モード取得部131と、明るさ取得部132と、モード選択部133とを備える。
信号処理部140は、撮像素子114により出力される画像信号153に、モード決定部130で決定された動作モードに応じた信号処理を施すことにより画像信号151を生成し、生成した画像信号151を出力する。この信号処理部140は、第1ホワイトクリップ処理部141と、合成部142と、出力部143と、第2ホワイトクリップ処理部144とを備える。
制御部120は、モード決定部130により決定された動作モードに応じて、撮像部110の動作を制御する。この制御部120は、第1駆動部121と、第2駆動部122とを備える。第1駆動部121は、撮像素子114を駆動する第1駆動信号154を生成する。第2駆動部122は、光制御部112を制御する第2駆動信号155を生成する。
次に、撮像素子114の構成を説明する。
図2は、撮像素子114の構成を示す図である。
図2に示す撮像素子114は、CCDイメージセンサであり、行列状に配置された複数の画素180と、列毎に設けられた複数の垂直転送部181と、水平転送部182と、出力部183とを備える。
各画素180は、光電変換素子とフィルタとを備える。この光電変換素子は、光を信号電荷に変換し、変換した前記信号電荷を蓄積する。
なお、図2において、8×8の画素180が配置されている例を示しているが、画素180の数は、これ以外であってもよい。
また、当該フィルタは、光電変換素子上に形成され、予め定められた波長帯域の光のみを当該光電変換素子へ透過する。また、各フィルタは、複数の波長帯域のうちいずれかの光を透過する複数の種類のフィルタのうちいずれかである。具体的には、当該複数のフィルタは、赤色光を透過する赤色フィルタと、緑色光を透過する緑色フィルタと、及び青色光を透過する青色フィルタとのうちいずれかである。なお、当該フィルタには、無色(可視光)を透過するフィルタ又は赤外光を透過するフィルタ等の上記以外の波長帯域を透過するフィルタが含まれてもよい。
また、以下において、赤色フィルタを含み、赤色光を光電変換する画素180をR画素と記し、緑色フィルタを含み、緑色光を光電変換する画素180をG画素と記し、青色フィルタを含み、青色光を光電変換する画素180をB画素と記す。
また、R画素R1、G画素G1及びB画素B1は、広DRモード時において、短露光時間の間、光電変換を行う画素180であり、以下において第1画素と記す。また、R画素R2、G画素G2及びB画素B2は、広DRモード時において、長露光時間の間、光電変換を行う画素180であり、以下において第2画素と記す。
ここで、複数の第1画素と複数の第2画素とは一対一で対応して配置されており、対応する1つの第1画素と対応する1つの第2画素とが組を成す。図2に示す例では、列方向に隣接する同色の画素180が、1つの組を成す。広DRモード時には、信号処理部140は、この組を成す画素180に対応する画像信号153を合成することにより、ダイナミックレンジの広い画像信号151を生成する。また、高感度モード時には、撮像素子114は、この組を成す画素180により光電変換された信号電荷を混合したうえで出力する。
また、各第1画素は、当該第1画素に対応する第2画素から予め定められた距離内に配置されている。例えば、図2では、この組を成す2つの画素180は、列方向における1つ隣に配置されている。また、この組は、ベイヤ配列されている。
ここで、ベイヤ配列とは、G画素が市松状に配置されるとともに、R画素が配置される行(又は列)と、B画素が配置される行(又は列)とが交互に配置される配列である。言い換えると、ベイヤ配列とは、2×2の4つの画素で構成される単位画素セルが平面状に配置された配列である。この単位画素セルは、互いに斜めに方向に配置される2つのG画素と、1つのR画素と、1つのB画素とを備える。
複数の垂直転送部181及び水平転送部182は、本発明の読み出し部に相当し、複数の画素180により蓄積された信号電荷を読み出す。
垂直転送部181は、対応する列に配置された複数の画素180に蓄積されている信号電荷を列方向(垂直方向)に転送する垂直転送CCDである。
水平転送部182は、複数の垂直転送部181により転送された複数の信号電荷を行方向(水平方向)に転送する水平転送CCDである。
出力部183は、水平転送部182により転送された信号電荷を画像信号153に変換し、変換した画像信号153を出力する。具体的には、広DRモード時には、出力部183は、第1画素に蓄積されていた信号電荷を長露光画像信号153aに変換し、第2画素に蓄積されていた信号電荷を短露光画像信号153bに変換し、変換した長露光画像信号153a及び短露光画像信号153bを信号処理部140へ出力する。
また、高感度モード時には、出力部183は、組を成す第1画素及び第2画素に蓄積されていた信号電荷が混合された混合信号電荷を混合画像信号153cに変換し、変換した混合画像信号153cを信号処理部140へ出力する。また、高解像度モード時には、出力部183は、全画素180の信号電荷を高解像度画像信号153dに変換し、変換した高解像度画像信号153dを信号処理部へ出力する。
以下、広DRモード時の固体撮像装置100の動作を説明する。
広DRモード時には、制御部120は、第1期間の間、複数の画素180の全てに光150が入射するように光制御部112に制御させる。また、制御部120は、第1期間に含まれる第1時刻に、第2画素に蓄積されている信号電荷をリセットし、第1期間に含まれ、かつ第1時刻より後の第2時刻に第1画素に蓄積されている前記信号電荷をリセットする。また、制御部120は、第1期間の直後の第2期間の間、複数の画素180の全てに光150が入射しないように光制御部112に制御させるとともに、複数の画素180に蓄積された信号電荷を複数の垂直転送部181及び水平転送部182を介して読み出す。
具体的には、制御部120は、第1時刻に、複数の画素180の全てに蓄積されている信号電荷を半導体基板に排出することにより、複数の第2画素に蓄積されている信号電荷をリセットする。また、制御部120は、第2時刻に複数の第1画素に蓄積されている信号電荷を、垂直転送部181に転送することにより、当該複数の第1画素に蓄積されている信号電荷をリセットする。
これにより、第1画素の短露光時間及び第2画素の長露光時間が異なるタイミングで開始されるとともに、同時に終了する。
図3は、広DRモード時の固体撮像装置100の動作を示すタイミングチャートである。図4は、広DRモード時の撮像素子114の動作を模式的に示す図である。
図3に示すように、時刻t10より前において、第2駆動部122は、光制御部112を開くことにより、撮像素子114に光150を入射させる。
次に、第1駆動部121は、時刻t10〜時刻t11の間、信号Vsubに基板掃出しパルスを印加することにより、全ての画素180に蓄積されている信号電荷をリセットする(図4のS101)。
ここで、この基板掃出し動作について説明する。
図5は、画素180及び垂直転送部181の断面図である。図5に示すように、撮像素子114は、所謂縦型オーバーフロードレイン(VOD)構造を有する。具体的には、撮像素子114は、n型半導体基板191と、n型半導体基板191内に形成されたpウェル192と、pウェル内に形成されたフォトダイオード196(光電変換素子)と、フォトダイオード196上に形成されたp+領域193とを備える。また、垂直転送部181は、垂直転送チャネル194と、垂直転送チャネル194上に形成された垂直転送電極195とを備える。
図6は、図5に示すx断面におけるポテンシャル分布を示す図である。図6に示すように、フォトダイオード196の蓄積時(基板掃出し時以外)には、n型半導体基板191に電圧VSBが印加される。これにより、フォトダイオード196は入射光150の光量に応じた信号電荷を蓄積する。
一方、基板掃出し時には、第1駆動部121は、パルスφESに例えば15Vを印加する。これにより、n型半導体基板191に電圧VSB+φESが印加される。よって、図6に示すようにフォトダイオード196に蓄積されていた信号電荷がpウェル192を経由して、n型半導体基板191に掃出される。
また、図7は、光制御部112の開閉と、電子シャッタの開閉との関係を示す図である。図7に示すように、光制御部112が開いている状態において、基板掃出しが行われてから、光制御部112が閉まるまでの期間が、電子シャッタが開いている状態(長露光時間)になる。
再び、図3及び図4を用いて説明を行う。
図3の時刻t11〜時刻t12の間、第1画素及び第2画素は、図1に示す入射光150を信号電荷に変換し、変換した信号電荷を蓄積する。なお、図4に示す丸印は信号電荷を示す。また、当該丸印の大きさは信号電荷の量を示し、丸印が大きいほど信号電荷が大きいことを示す。
次に、時刻t12〜時刻t13の間、第1駆動部121は、第1画素に印加されるφV1及びφV5にVCCD掃出しパルス(読み出しパルス)を印加することにより、第1画素に蓄積されていた信号電荷を垂直転送部181に転送する(掃出す)。これにより、第1駆動部121は、第1画素に蓄積されていた信号電荷をリセットする(図4のS102)。
次に、時刻t13〜時刻t14の間、第1画素及び第2画素は、入射光150を信号電荷に変換し、変換した信号電荷を蓄積する(図4のS103)。
次に、時刻t14において、第2駆動部122は、光制御部112を閉じる。これにより、時刻t14以降において、光150は、撮像素子114に入射しない。つまり、露光時間が終了する。
以上のように、第1画素の短露光時間は、VCCD掃出しパルスが印加されてから、光制御部112が閉じるまでの時刻t13〜時刻t14となり、第2画素の長露光時間は、基板掃出しパルスが印加されてから、光制御部112が閉じるまでの時刻t11〜時刻14となる。
なお、図3に示す時刻t12の前後において、第2画素に印加されるφV3及びφV7にパルスを印加している。これは、φV1及びφV5にVCCD掃出しパルスが印加されることにより、pウェル192の電位が変動することを防止するために行っている。なお、このタイミングでφV3及びφV7にパルスを印加しなくてもよい。
次に、時刻t14〜時刻19において、第1画素及び第2画素に蓄積された信号電荷が読み出される。ここで第1駆動部121は、撮像素子114に、複数の画素180に蓄積された信号電荷をN回に分けて読み出させる所謂Nフィールド読み出しを行う。
具体的には、時刻t14〜時刻15のダミーフィールド期間において、垂直転送部181に保持されている信号電荷を水平転送部182に転送する。これにより、垂直転送部181に保持されている信号電荷がリセットされる。つまり、時刻t12〜時刻t13において垂直転送部181に掃出された信号電荷がリセットされる。
また、このダミーフィールド期間は、直後の第1フィールド期間開始時の垂直転送部181の状態を、後続の第2〜第4フィールド期間のそれぞれの開始時の状態と同様にする効果がある。これにより、第1フィールド期間で読み出される信号電荷と、第2〜第4フィールド期間で読み出される信号電荷とのバラツキの傾向を近づけることができる。
なお、垂直転送部181に保持されている信号電荷をリセットするためだけであれば、ダミーフィールド期間の転送速度を、第1〜第4フィールド期間の転送速度よりも早くする、所謂高速転送を行ってもよい。
次に、時刻t15から時刻t16の第1フィールド期間において、φV7が印加される第2画素に蓄積された信号電荷が読み出される(図4のS104)。
次に、時刻t16から時刻t17の第2フィールド期間において、φV3が印加される第2画素に蓄積された信号電荷が読み出される(図4のS105)。
次に、時刻t17から時刻t18の第3フィールド期間において、φV5が印加される第1画素に蓄積された信号電荷が読み出される(図4のS106)。
最後に、時刻t18から時刻t19の第4フィールド期間において、φV1が印加される第1画素に蓄積された信号電荷が読み出される(図4のS107)。
以上のように、全ての画素180に蓄積された信号電荷が読み出される。
なお、ここでは、4フィールドに分けて読み出しを行う場合を例に説明したが、フィールドの数は4に限定されるものではない。また、フィールドに分割して読み出しを行わなくてもよい。つまり、1度で全ての画素180に蓄積された信号電荷を読み出してもよい。
また、ここでは、第2画素の信号電荷を読み出した後に、第1画素の信号電荷を読み出しているが、第1画素の信号電荷を読み出した後に、第2画素の信号電荷を読み出してもよいし、第1画素の信号電荷と第2画素の信号電荷とを交互に読み出してもよい。
次に、撮像素子114の垂直転送電極195の構成を説明する。
図8Aは、垂直転送電極195の構成例を示す図である。図8Aに示すように1つの画素180に対して、2つの垂直転送電極195が形成される。また、上述した4フィールド読み出しを行う場合には、第1駆動部121は、φV1〜φV8の8相の駆動パルスにより垂直転送部181を制御する。
以上のように、本発明の実施の形態に係る固体撮像装置100は、長露光画像信号153aと短露光画像信号153bとを出力できる。これにより、信号処理部140がこの異なる露光時間の長露光画像信号153aと短露光画像信号153bとを合成することにより、ダイナミックレンジを拡大できる。さらに、本発明の実施の形態に係る固体撮像装置100は、短露光時間t2と長露光時間t1の開始時刻を異ならせ、かつ、光制御部112により短露光時間t2と長露光時間t1との終了時刻を同じにする。これにより、本発明の実施の形態に係る固体撮像装置100は、特許文献1記載の技術のように垂直転送部181に信号電荷を長時間保持する必要がないので、スミア及び暗電流による雑音を抑えることができる。
さらに、撮像素子114の画素数の増加及び撮像素子114の小型化を実現するために、図8Aに示すように、1画素に対して2つの垂直転送電極195を配置したうえで、N回に分けて信号電荷を読み出すNフィールド読み出しが用いられている。
ここで、特許文献1記載の技術では、垂直電荷転送路(垂直転送部181)に一時的に信号電荷を蓄積するために、このようなNフィールド読み出しを行うことができない。
また、特許文献1記載の技術を実現しようとすると、1画素に対して1転送段を配置する必要がある。ここで、1転送段には少なくとも3つの垂直転送電極195を配置する必要があるため、垂直転送電極195の構造が複雑になる。さらに1転送段が占有できる面積が1画素の中に限定されるので、転送できる電荷量が低下してしまう。一方、近年のデジタルスチルカメラに搭載されている固体撮像装置の画素のサイズは2μm以下に微細化されている。このような微細化された画素に従来技術を適用する事は極めて困難である。
一方、本発明の実施の形態に係る固体撮像装置100では、画素180に一時的に信号電荷を蓄積することにより、上述したNフィールド読み出しが可能となる。これにより、本発明の実施の形態に係る固体撮像装置100は、図8Aに示すように1画素に2つの垂直転送電極195のみを配置すればよい。
さらに、1画素に1つの垂直転送電極195のみを配置することもできる。図8Bは、この場合の垂直転送電極195の構成例を示す図である。なお、図8Bは、ベイヤ配列を用いた場合の垂直転送電極195の構成例を示すが、このようなベイヤ配列を用いた場合の詳細については後述する。
図8Bに示すように、本発明の実施の形態に係る固体撮像装置100は、1画素に1つの垂直転送電極195のみを配置すればよいので、撮像素子114の小型化、つまり、固体撮像装置100の小型化及び低コスト化を実現できる。また、本発明は、デジタルスチルカメラ用の固体撮像装置等の画素サイズが微細化されている固体撮像装置に容易に適用できる。
なお、上記説明では、図3に示す時刻t10〜時刻t11において、第1駆動部121は、撮像素子114に基板掃出しパルスを印加することにより、第2画素に蓄積された信号電荷をリセットしているが、第2画素に印加されるφV3及びφV7にVCCD掃出しパルス(読み出しパルス)を印加することにより、第2画素に蓄積された信号電荷をリセットしてもよい。
図9は、第1駆動部121がVCCD掃出しパルスを用いて第2画素に蓄積された信号電荷をリセットする場合の固体撮像装置100のタイミングチャートである。
図9に示すように、第1駆動部121は、時刻t20〜時刻t21の間、第2画素に印加されるφV3及びφV7にVCCD掃出しパルス(読み出しパルス)を印加することにより、第2画素に蓄積された信号電荷をリセットしてもよい。
なお、図9に示す時刻t22〜t23の間、第1駆動部121は、第1画素に印加されるφV1及びφV5にVCCD掃出しパルス(読み出しパルス)を印加することにより、第1画素に蓄積された信号電荷をリセットしているが、このVCCD掃出しパルスは印加しなくてもよい。だたし、第1駆動部121がVCCD掃出しパルスを印加し、一旦、第1画素に蓄積された信号電荷をリセットすることにより、時刻t12〜t13での2回目のVCCD掃出しパルスで確実に第1画素に蓄積された信号電荷をリセットできる。よって、図9に示すように、時刻t22〜t23の間に、第1画素にVCCD掃出しパルス(読み出しパルス)を印加するほうがより好ましい。
また、第1駆動部121は、時刻t20〜t21において、第1画素及び第2画素に同時にVCCD掃出しパルスを印加してもよい。ただし、第1画素及び第2画素に同時にVCCD掃出しパルスを印加する場合には、φV1、φV3、φV5及びφV7が同時に高電位に変化することになる。これにより、例えば、pウェル192の電位が変動してしまう。よって、図9に示すように、異なる時刻に、第1画素と第2画素とにVCCD掃出しパルスを印加することがより好ましい。
以上のように、長露光時間t1の開始時刻において、第2画素にVCCD掃出しパルスを印加することにより当該第2画素をリセットすることにより、撮像素子114は、上述した縦型オーバーフロードレイン(VOD)構造を有する必要がない。これにより、撮像素子114の構成を簡略化できる。
次に、広DRモード時の信号処理部140の動作を説明する。
上述したように、広DRモード時には、信号処理部140には、長露光時間t1に対応する長露光画像信号153aと、短露光時間t2に対応する短露光画像信号153bとが入力される。また、信号処理部140は、この長露光画像信号153aと短露光画像信号153bとを合成することによりダイナミックレンジが広い画像信号151を生成する。
以下、長露光画像信号153aと短露光画像信号153bとを合成することによりダイナミックレンジが広い画像信号151が得られる原理を説明する。
図10は、短露光時間と長露光時間とにおける画素180の光電変換特性を示す図である。図10の横軸は露光量(露光時間中に受光した光量の積分値)を示し、縦軸は画像信号153の出力レベルを示す。
図10に示すように、同一の露光量に対して、長露光画像信号153aの出力レベルは短露光画像信号153bの出力レベルに対して、当該長露光画像信号153aと当該短露光画像信号153bの露光時間(積分時間)の比に応じて大きくなる。また、図10に示す感度曲線の傾きが感度を表す。つまり、露光時間が長いほど、感度は高くなる。
また、各画素180に蓄積できる信号電荷量には上限がある。これにより、この上限に相当する出力レベル(飽和出力電圧VSAT)まで、画像信号153の出力レベルが達すると、それ以上露光量が増加しても、画像信号153の出力レベルは一定値(飽和出力電圧VSAT)に保たれる。この飽和出力電圧VSATに達する露光量(飽和露光量)に応じて、光量(明るさ)に対するダイナミックレンジが決定される。
従って、感度が高い長露光画像信号153aのダイナミックレンジは狭く、感度が低い短露光画像信号153bのダイナミックレンジは広い。
一方、固体撮像装置100において感度が高いことは、最も重要な要件である。しかしながら、高感度を実現すると、図10に示すように、被写体のコントラストに対するダイナミックレンジが狭くなる。つまり、明るい部分の出力レベルが飽和し、ディテールが潰れてしまう(一般に白とびと称す)。即ち、暗い部分に対しては高感度であり、明るい部分に対しては低感度であることが好ましい。
これを実現するには、長露光画像信号153aと短露光画像信号153bとを合成すればよい。図11は、長露光画像信号153aと短露光画像信号153bとを合成した合成画像信号の特性を示す図である。図11に示すように、合成画像信号は、暗い領域(低露光量)では高感度を実現し、明るい領域(高露光量)では低感度の特性が実現できる。さらに、合成画像信号は、低感度特性で決まる広いダイナミックレンジが得られる。
以下、図1に示す信号処理部140の動作を説明する。
第1ホワイトクリップ処理部141は、長露光画像信号153aにホワイトクリップ処理を行うことにより、補正後長露光画像信号156を生成する。ここでホワイトクリップ処理とは、長露光画像信号153aのレベルがホワイトクリップレベルより大きい場合に、当該長露光画像信号153aのレベルを当該ホワイトクリップレベルにする処理である。
ここで、一般的に、画素180の飽和出力電圧VSATは素子間でばらつく。これにより、映像にムラが生じる。つまり、図11に示すニーポイントがばらつく。これを避けるために上記ホワイトクリップ処理が行われる。換言すると、このホワイトクリップ処理を行うために全画素180の画像信号153を独立に読み出す必要がある。また、ホワイトクリップレベルは、飽和出力電圧VSATより低いレベルである。
合成部142は、第1ホワイトクリップ処理部141により生成された補正後長露光画像信号156と短露光画像信号153bとを合成することにより、高感度及び広ダイナミックレンジを有する合成画像信号157を生成する。
出力部143は、合成画像信号157を画像信号151として外部に出力する。なお、出力部143は、合成画像信号157に、ゲイン調整、ノイズ除去、レベル補正及びマトリックス変換等の所定の信号処理を施すことにより、画像信号151を生成してもよい。また、信号処理部140は、上記所定の信号処理の一部又は全てを合成前の長露光画像信号153a、短露光画像信号153b又は補正後長露光画像信号156に対して行ってもよい。
以上のように、広DRモード時には、信号処理部140は、露光時間の異なる長露光画像信号153aと短露光画像信号153bとを合成することによりダイナミックレンジの広い画像信号151を生成できる。
次に、高感度モード時の固体撮像装置100の動作を説明する。
高感度モード時には、制御部120は、第1期間の間、複数の画素180の全てに光150が入射するように光制御部112に制御させる。また、制御部120は、当該第1期間に含まれる第1時刻に、第2画素に蓄積されている信号電荷をリセットし、当該第1期間に含まれる第2時刻に第1画素に蓄積されている信号電荷をリセットする。また、制御部120は、当該第1期間の後の第2期間の間、複数の画素180の全てに光が入射しないように光制御部112に制御させるとともに、組を成す第1画素及び第2画素に蓄積されていた信号電荷を複数の垂直転送部181内又は水平転送部182内で混合することにより、混合信号電荷を生成する。
また、出力部183は、当該混合信号電荷を混合画像信号153cに変換し、変換した混合画像信号153cを信号処理部140へ出力する。
図12は、高感度モード時の固体撮像装置100の動作を示すタイミングチャートである。図12に示すように、高感度モード時には、制御部120は、長露光時間t1と短露光時間t2とを略等しくする。
具体的には、時刻t30より前において、第2駆動部122は、光制御部112を開くことにより、撮像素子114に光150を入射させる。
次に、第1駆動部121は、時刻t30〜時刻t31の間、第2画素に印加されるφV3及びφV7にVCCD掃出しパルス(読み出しパルス)を印加することにより、第2画素に蓄積された信号電荷をリセットする。
次に、第1駆動部121は、時刻t32〜時刻t33の間、第1画素に印加されるφV1及びφV5にVCCD掃出しパルス(読み出しパルス)を印加することにより、第1画素に蓄積された信号電荷をリセットする。
次に、時刻t33〜時刻t34の間、第1画素及び第2画素は、入射光150を信号電荷に変換し、変換した信号電荷を蓄積する。
次に、時刻t34において、第2駆動部122は、光制御部112を閉じる。これにより、時刻t34以降において、光150は、撮像素子114に入射しない。つまり、露光時間が終了する。
以上のように、第1画素の短露光時間t2は、VCCD掃出しパルスが印加されてから、光制御部112が閉じるまでの時刻t33〜時刻t34となり、第2画素の長露光時間t1は、VCCD掃出しパルスが印加されてから、光制御部112が閉じるまでの時刻t31〜時刻34となる。
なお、第1駆動部121は、時刻t30〜t31において、第1画素及び第2画素に同時にVCCD掃出しパルスを印加してもよい。ただし、第1画素及び第2画素に同時にVCCD掃出しパルスを印加する場合には、φV1、φV3、φV5及びφV7が同時に高電位に変化することになる。これにより、例えば、pウェル192の電位が変動してしまう。よって、図12に示すように、第1画素と第2画素とを異なる時刻にVCCD掃出しパルスを印加することがより好ましい。
次に、時刻t34〜時刻37において、第1画素及び第2画素に蓄積された信号電荷が混合されたうえで読み出される。ここで第1駆動部121は、撮像素子114に、複数の画素180に蓄積された信号電荷をN回に分けて読み出させる所謂Nフィールド読み出しを行う。
具体的には、時刻t34〜時刻35のダミーフィールド期間において、垂直転送部181に保持されている信号電荷を水平転送部182に転送する。これにより、垂直転送部181に保持されている信号電荷がリセットされる。つまり、時刻t30〜t31及び時刻t32〜時刻t33において垂直転送部181に掃出された信号電荷がリセットされる。
次に、時刻t35から時刻t36の第1フィールド期間において、φV5及びφV7が印加される第1画素及び第2画素に蓄積された信号電荷が混合されたうえで読み出される。
次に、時刻t36から時刻t37の第2フィールド期間において、φV1及びφV3が印加される第1画素及び第2画素に蓄積された信号電荷が混合されたうえで読み出される。
具体的には、第1駆動部121は、上下に隣接して配置された同色の画素の信号電荷を垂直転送部181内で混合する。
以上のように、全ての画素180に蓄積された信号電荷が混合されたうえで読み出される。
なお、ここでは、2フィールドに分けて読み出しを行う場合を例に説明したが、フィールドの数は2に限定されるものではない。また、フィールドに分割して読み出しを行わなくてもよい。つまり、1度で全ての画素180に蓄積された信号電荷を読み出してもよい。
このように、本発明の実施の形態に係る固体撮像装置100は、高感度モード時には、組を成す画素180の信号電荷を撮像素子114内で混合することにより、信号電荷量を増加させることがきる。これにより、実効感度を上昇させる事ができる。
例えば、暗い被写体を撮影する場合には、感度がダイナミックレンジに優先する。このような場合に、高感度モードが選択される。
次に、高感度モード時の信号処理部140の動作を説明する。
上述したように、高感度モード時には、信号処理部140には、混合画像信号153cが入力される。
図1に示す第2ホワイトクリップ処理部144は、混合画像信号153cにホワイトクリップ処理を行うことにより、補正後混合画像信号158を生成する。ここで、第2ホワイトクリップ処理部144が用いるホワイトクリップレベルVMは、長露光時間t1と、短露光時間t2と、画素180の飽和出力電圧VSATとに対して、下記式(1)の関係を満たすように設定される。
VM ≦ VSAT×(1+t2/t1) ・・・ (1)
これにより、飽和出力電圧VSATのムラが画像に現れるのを回避できる。また、t1≒t2とすれば、混合電荷量が大凡2倍になり、実効感度は約2倍になる。
出力部143は、補正後混合画像信号158を画像信号151として外部に出力する。なお、出力部143は、補正後混合画像信号158に、ゲイン調整、ノイズ除去、レベル補正及びマトリックス変換等の所定の信号処理を施すことにより、画像信号151を生成してもよい。また、信号処理部140は、上記所定の信号処理の一部又は全てを混合画像信号153cに対して行ってもよい。
以上のように、高感度モード時には、固体撮像装置100は、2画素で生成された信号電荷を混合し、混合した信号電荷に対応する高感度な画像信号151を出力できる。
以下、高感度モード時において、上下に隣接する同色の画素の信号電荷を混合した場合の画素混合の重心について説明する。なお、広DRモード時において、上下に隣接する同色の画素の画像信号153を合成した場合の加算重心も同様である。
図13Aは、上下に隣接する同色の画素の信号電荷を混合した場合の、撮像面上における加算重心の分布を示す図である。図13Aに示す重心RgはR画素R1とR2との加算重心であり、重心GgはG画素G1とG2との加算重心であり、重心BgはB画素B1とB2との加算重心である。図13Aに示すように、隣接画素間の混合になるので、加算重心は規則的に配置される。これにより、画質(解像度)の劣化を極力抑えることができる。
図13Bは、画素寸法の一例を示す図である。図13Bに示すように、垂直方向の画素寸法を水平方向の画素寸法の約1/2にすることにより、解像度の等方性を確保できる。なお、例えば、垂直方向の画素寸法と水平方向の画素寸法とが等しい場合に比べ、垂直方向の画素寸法を水平方向の画素寸法より小さくするとともに、1/4より大きくすることで、解像度の等方性を向上できる。また、ここで、画素寸法とは、上述した画素180(フォトダイオード196)と当該画素180に対応する垂直転送部181の一部(上記例では2つの垂直転送電極195)とを含む領域の寸法である。
なお、上記説明では、組を成す第1画素及び第2画素が、列方向に隣接する例を示したが、組を成す第1画素及び第2画素は、行方向に隣接してもよい。
また、第1画素と第2画素との配置関係は、以下に示す配置を用いてもよい。
図14Aは、第1画素及び第2画素の配置例、及び加算重心の分布を示す図である。
図14Aに示すように、組を成す画素が斜め方向における1つ隣に配置されてもよい。なお、図14Aに示す点線枠はこの組を示している。
具体的には、G画素が市松状に配置され、R画素及びB画素は斜めストライプ状に配置される。つまり、R画素及びB画素は、行方向及び列方向にG画素を介して交互に配置される。また、第1画素のみが配置される列と、第2画素が配置される列とが交互に配置される。言い換えると、各R画素及び各B画素フィルタの斜めに隣接する4つの画素180のうち2つはR画素であり、2つはB画素である。
組を成す画素が斜め方向に隣接することにより、水平及び垂直の両方向に対して、G画素、B画素、及びR画素の空間サンプリングピッチを等しくできる。さらに、組を成す画素間の信号電荷の混合による空間的混合重心の分布も均等にすることができる。これにより、良好な解像度特性を得ることができる。
図14Bは、混合前と混合後の2次元ナイキストリミットを示す図である。混合前において、R画素とB画素との斜め方向の解像度特性は不均一になるが、図14Bに示すように、2画素を混合することによってR画素、B画素及びG画素の各々で均等な解像度特性を実現することができる。
以下、図14Aに示す画素配置の場合の、画素混合の方法について説明する。
図15は、図14Aに示す画素配置の場合の、垂直転送電極195の構成例、及び読み出し動作を模式的に示す図である。
図15に示すように、撮像素子114は、さらに、位置調整部184と、ラインメモリ185とを備える。
位置調整部184は、第1画素のみが配置される複数の第1列の垂直転送部181により転送された信号電荷と、第2画素のみが配置される複数の第2列の垂直転送部181により転送された信号電荷とを異なる段数で転送する。例えば、図15に示す例では、第1列の垂直転送部181により転送された信号電荷を3段で転送し、第2列の垂直転送部181により転送された信号電荷を4段で転送する。
ラインメモリ185は、位置調整部184により転送された信号電荷を一時的に保持する。また、ラインメモリ185は。保持する信号電荷を水平転送部182に転送する。
以下、図15に示す組を成す第1画素180A及び第2画素180Bに蓄積された信号電荷を混合する場合を例に説明する。なお、図15における丸印内の数値は、転送回数を示す。
図15に示すように組を成す第1画素180A及び第2画素180Bの信号電荷が同時に垂直転送部181に読み出される。次に、読み出された各信号電荷は、垂直方向(図15の下方向)に順時転送されることにより、位置調整部184に入力される。位置調整部184は、入力された信号電荷をそれぞれ転送する。これにより、ラインメモリ185に組を成す第1画素180A及び第2画素180Bの信号電荷が同時に保持される。次に、ラインメモリ185は、この組を成す第1画素180A及び第2画素180Bの信号電荷を水平転送部182に転送する。次に、水平転送部182は、ラインメモリ185から転送された第1画素180A及び第2画素180Bの信号電荷を当該水平転送部182内で混合するとともに、混合した信号電荷を水平方向に転送する。次に、出力部183は、水平転送部182により転送された信号電荷を混合画像信号153cに変換し、変換した混合画像信号153cを出力する。
このように、斜め方向に隣接して配置された第1画素の信号電荷と第2画素の信号電荷とを撮像素子114内で混合できる。
なお、第1画素及び第2画素を斜め方向に隣接して配置する画素配置として、以下に示す画素配置を用いてもよい。
図16及び図17は、画素配置の変形例、及び加算重心の分布を示す図である。なお、図16及び図17に示す点線枠は、対応する第1画素と第2画素の組を示している。
図16に示す画素配置例では、G画素が市松状に配置され、R画素及びB画素は2列ごとの縦ストライプ状に配置される。つまり、R画素及びB画素は、行方向にG画素を介して交互に配置される。また、G画素及びR画素の第1画素のみが交互に配置される列と、G画素及びR画素の第2画素のみが交互に配置される列と、G画素及びB画素の第1画素のみが交互に配置される列と、G画素及びB画素の第2画素のみが交互に配置される列とが、この順に繰り返し配置される。
また、図17に示す画素配置例では、G画素が市松状に配置され、R画素及びB画素は2行ごとの横ストライプ状に配置される。つまり、R画素及びB画素は、列方向にG画素を介して交互に配置される。また、G画素及びR画素の第1画素のみが交互に配置される行と、G画素及びR画素の第2画素のみが交互に配置される行と、G画素及びB画素の第1画素のみが交互に配置される行と、G画素及びB画素の第2画素のみが交互に配置される行とが、この順に繰り返し配置される。
図16及び図17に示す配置の場合も、図14Aに示す配置と同様の効果を得ることができる。
また、第1画素及び第2画素の配置として、以下に示す画素配置を用いてもよい。
図18は、画素配置の変形例、及び加算重心の分布を示す図である。なお、図18に示す点線枠は、対応する第1画素と第2画素の組を示している。
図18に示す画素配列では、R画素、G画素及びB画素がベイヤ配列される。具体的には、G画素が市松状に配置される。また、G画素及びR画素のみが交互に配置される行と、G画素及びB画素のみが交互に配置される行とが交互に配置されるとともに、G画素及びR画素のみが交互に配置される列と、G画素及びB画素のみが交互に配置される列とが交互に配置される。
また、G画素は、斜め方向に隣接する画素間で組を成し、R画素及びB画素は、空間的に最も近い同色の画素間で組を成す。例えば、図18に示す例では、R画素及びB画素は、列方向における2つ隣に配置されている同色の画素間で組を成す。なお、R画素及びB画素は、行方向における2つ隣に配置されている同色の画素間で組を成してもよい。
この画素配列を用いることにより、G画素、R画素及びB画素のそれぞれの加算重心を空間的に均等に配置させることができる。よって、R画素、B画素及びG画素の各々で均等な解像度特性を実現することができる。
また、図18に示すベイヤ配列を用いることで、後述する高解像度モード時において、R画素、B画素及びG画素の各々で均等な解像度特性を実現することができる。
次に、高解像度モード時の固体撮像装置100の動作を説明する。
高解像度モード時には、制御部120は、第1期間の間、複数の画素180の全てに光が入射するように光制御部112に制御させる。また、制御部120、当該第1期間に含まれる第1時刻に、複数の第2画素に蓄積されている信号電荷をリセットし、当該第1期間に含まれる第2時刻に複数の第1画素に蓄積されている信号電荷をリセットする。また、制御部120は、第1期間の後の第2期間の間、複数の画素180の全てに光が入射しないように光制御部112に制御させるとともに、複数の画素180に蓄積されている信号電荷を複数の垂直転送部181及び水平転送部182を介してそれぞれ読み出す。
また、出力部183は、読み出された信号電荷を高解像度画像信号153dに変換し、変換した高解像度画像信号153dを信号処理部140へ出力する。
次に、固体撮像装置100の全体の動作の流れを説明する。
図19は、固体撮像装置100の動作の流れを示すフローチャートである。
まず、モード取得部131は、ユーザの操作に応じた指定モード信号152を取得し、取得した指定モード信号152をモード選択部133に出力する(S201)。ここで、指定モード信号152は、固体撮像装置100の動作モードである、広DRモード、高感度モード、高解像度モード及びオートモードのいずれかを示す。
また、明るさ取得部132は、被写界の明るさを示す明るさ情報159を取得し、取得した明るさ情報159をモード選択部133に出力する(S202)。例えば、明るさ取得部132は、固体撮像装置100が備える、又は、当該固体撮像装置100が搭載される撮影装置(デジタルスチルカメラ等)が備える光センサにより出力される明るさ情報を取得する。なお、明るさ取得部132は、予め撮影した画像信号151又は153から被写界の明るさを判定してもよい。
次に、モード選択部133は、指定モード信号152及び明るさ情報159を用いて、動作モードを選択し、選択した動作モードを示す選択モード信号160を制御部120に出力する。
具体的には、指定モード信号152でオートモードが指定されている場合(S203でYes)、モード選択部133は、明るさ情報159に示される被写界の明るさが予め定められた閾値以上であるか否かを判定する(S204)。
明るさ情報159に示される被写界の明るさが予め定められた閾値以上である場合(S204でYes)、つまり、被写界が明るい場合、モード選択部133は、広DRモードを選択し、広DRモードを示す選択モード信号160を制御部120に出力する。
これにより、第1駆動部121は、撮像素子114に上述した広DRモードの動作を行わせる第1駆動信号154を生成する。具体的には、第1駆動信号154は、基板掃出しパルス(Vsub)と、垂直転送部181を駆動する駆動信号(φV1〜φV8等)と、水平転送部182を駆動する駆動信号(φH1〜φH4)とを含む。
具体的には、制御部120は、撮像素子114を非加算読み出しで動作させるとともに、長露光時間t1を短露光時間t2より長くする。例えば、制御部120は、長露光時間t1を短露光時間t2の2倍以上にする(S205)。
これにより、撮像素子114は、長露光時間t1に対応する長露光画像信号153aと、短露光時間t2に対応する短露光画像信号153bとを生成する(S206)。
次に、第1ホワイトクリップ処理部141は、長露光画像信号153aにホワイトクリップ処理を行うことにより、補正後長露光画像信号156を生成する。次に、合成部142は、補正後長露光画像信号156と短露光画像信号153bとを合成することにより、合成画像信号157を生成する(S207)。
次に、出力部143は、被写界の状態に対して、モード選択部133により選択された動作モードが適正か否かを判定する(S208)。具体的には、出力部143は、白とび又は黒つぶれが発生している場合には、動作モードが適正でないと判定する。例えば、出力部143は、合成画像信号157の信号レベルの平均値が予め定められた範囲内の場合に動作モードが適正であると判定し、当該範囲外の場合に動作モードが適正でないと判断する。なお、出力部143は、合成画像信号157に含まれる、信号レベルが所定の範囲外にある画素の数が予め定められた数未満の場合に動作モードが適正であると判定し、当該数以上の場合に動作モードが適正でないと判断してもよい。
動作モードが適正である場合(S208でYes)、次に、出力部143は、合成画像信号157を画像信号151として外部に出力する(S216)。
一方、ステップS204において、明るさ情報159に示される被写界の明るさが予め定められた閾値未満である場合(S204でNo)、つまり、被写界が暗い場合、モード選択部133は、高感度モードを選択し、高感度モードを示す選択モード信号160を制御部120に出力する。
これにより、第1駆動部121は、撮像素子114に上述した高感度モードの動作を行わせる第1駆動信号154を生成する。
具体的には、制御部120は、撮像素子114を混合読み出しで動作させるとともに、長露光時間t1及び短露光時間t2を略等しくする。例えば、制御部120は、長露光時間t1を短露光時間t2の90〜110%の範囲内にする(S210)。
これにより、撮像素子114は、混合画像信号153cを生成する(S211)。
次に、第2ホワイトクリップ処理部144は、混合画像信号153cにホワイトクリップ処理を行うことにより、補正後混合画像信号158を生成する。
次に、出力部143は、被写界の状態に対して、モード選択部133により選択された動作モードが適正か否かを判定する(S208)。
動作モードが適正である場合(S208でYes)、次に、出力部143は、補正後混合画像信号158を画像信号151として外部に出力する(S216)。
一方、指定モード信号152で広DRモードが指定されている場合(S203でNo、かつS212でYes)、モード選択部133は、広DRモードを選択し、広DRモードを示す選択モード信号160を制御部120に出力する。なお、この場合の動作は、オートモード時に明るさ情報159に示される被写界の明るさが予め定められた閾値以上である場合(S204でYes)と同様である。
また、指定モード信号152で高感度モードが指定されている場合(S203でNo、かつS212でNo、かつS213でYes)、モード選択部133は、高感度モードを選択し、高感度モードを示す選択モード信号160を制御部120に出力する。なお、この場合の動作は、オートモード時に明るさ情報159に示される被写界の明るさが予め定められた閾値未満である場合(S204でNo)と同様である。
一方、指定モード信号152で高解像度モードが指定されている場合(S203でNo、かつS212でNo、かつS213でNo)、モード選択部133は、高解像度モードを選択し、高解像度モードを示す選択モード信号160を制御部120に出力する。
これにより、第1駆動部121は、撮像素子114に高解像度モードの動作を行わせる第1駆動信号154を生成する。
具体的には、制御部120は、撮像素子114を非加算読み出しで動作させるとともに、長露光時間t1及び短露光時間t2を略等しくする。例えば、制御部120は、長露光時間t1を短露光時間t2の90〜110%の範囲内にする(S214)。
これにより、撮像素子114は、高解像度画像信号153dを生成する(S215)。この高解像度画像信号153dは、長露光画像信号153a、短露光画像信号153b及び混合画像信号153cに対して2倍の解像度を有する。
次に、出力部143は、被写界の状態に対して、モード選択部133により選択された動作モードが適正か否かを判定する(S208)。
動作モードが適正である場合(S208でYes)、次に、出力部143は、高解像度画像信号153dを画像信号151として外部に出力する(S216)。
一方、各動作モードにおいて、動作モードが適正でない場合(S208でNo)、明るさ取得部132は、再度、明るさ情報159を取得し、取得した明るさ情報159をモード選択部133に出力する(S209)。
次に、モード選択部133は、指定モード信号152でオートモードが指定されている場合(S203でYes)と同様の処理を再度行う。
なお、高解像度モード時において、適正でない場合(S208でNo)には、明るさ情報159に基づき、露光時間t1≒t2を変更したうえで、再度ステップS214の処理を行ってもよい。具体的には、被写界が明るい場合には、露光時間t1≒t2を短くし、被写界が暗い場合には、露光時間t1≒t2を長くすればよい。
以上より、本発明の実施の形態に係る固体撮像装置100は、広DRモード時には、異なる露光時間の長露光画像信号153aと短露光画像信号153bとを生成し、この長露光画像信号153aと短露光画像信号153bとを合成することにより、ダイナミックレンジの広い画像信号151を生成できる。
さらに、本発明の実施の形態に係る固体撮像装置100は、2つの露光時間の開始時刻を異ならせ、かつ、光制御部112により2つの露光時間の終了時刻を同時刻にする。これにより、本発明の実施の形態に係る固体撮像装置100は、露光時間が終了した後から、信号電荷を読み出すまでの期間、画素180に信号電荷を保持できる。よって、固体撮像装置100は、垂直転送部181等に信号電荷を長時間保持する必要がないので、スミア及び暗電流による雑音を抑えることができる。
また、本発明の実施の形態に係る固体撮像装置100は、高感度モード時には、撮像素子114内で、2画素の信号電荷を混合することにより、高感度な画像信号151を生成できる。
また、本発明の実施の形態に係る固体撮像装置100は、高解像度モード時には、各画素180の信号電荷を個別に読み出すことにより、高解像度な画像信号151を生成できる。
また、本発明の実施の形態に係る固体撮像装置100は、被写界の明るさに応じて動作モードを選択する。これにより、固体撮像装置100は、自動的に最適な動作モードを選択できる。
以上、本発明の実施の形態に係る固体撮像装置100について説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態では、光制御部112は、機械式シャッタであるとしたが、複数の画素180の全てへ光を入射させるか否かを制御可能な構成であれば、機械式シャッタ以外でもよい。
具体的には、光制御部112は、液晶パネル等の電気的に光の透過率を制御可能な光学素子であってもよい。例えば、当該光学素子を撮像素子114の入射面側の全面に配置する。この構成において、当該光学素子の透過率を下げることで、撮像素子114へ光150を入射させないように制御し、当該光学素子の透過率を上げることで、撮像素子114へ光150を入射させるように制御できる。
また、光制御部112は、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ミラー等の光150の反射方向を制御可能なデバイスであってもよい。
図20A及び図20Bは、光制御部112としてMEMSミラー112Aを用いた場合の撮像部110の構成例を示す図である。
図20Aに示すようにMEMSミラー112Aの反射方向を制御することによりレンズ111により集光された光150を撮像素子114へ入射させることができる。また、図20Bに示すようにMEMSミラー112Aの反射方向を制御することによりレンズ111により集光された光150を撮像素子114へ入射させないことができる。
また、光制御部112は、ストロボ等の被写体に光を照射する光照射装置であってもよい。例えば、暗所において撮影する場合には、この光照射装置が被写体に光を照射することにより、撮像素子114に光150を入射させ、光照射装置が被写体に光を照射しないことにより、撮像素子114に光150を入射させないように制御できる。
また、上記実施の形態に係る固体撮像装置100に含まれる各処理部は典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又はすべてを含むように1チップ化されてもよい。
また、集積回路化はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、又はLSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
また、本発明の実施の形態に係る固体撮像装置100に含まれる制御部120、モード決定部130及び信号処理部140の機能の一部又は全てを、CPU等のプロセッサがプログラムを実行することにより実現してもよい。
さらに、本発明は上記プログラムであってもよいし、上記プログラムが記録された記録媒体であってもよい。また、上記プログラムは、インターネット等の伝送媒体を介して流通させることができるのは言うまでもない。
また、上記説明では、本発明の実施の形態に係る固体撮像装置100は、撮像部110、制御部120、モード決定部130及び信号処理部140を含むとしたが、モード決定部130及び信号処理部140のうち少なくとも一方が、固体撮像装置100の外部に形成されてもよい。つまり、固体撮像装置100は、画像信号153を外部に出力し、外部の装置が、この画像信号153に上述した信号処理を行ってもよい。
また、上記で用いた数字は、すべて本発明を具体的に説明するために例示するものであり、本発明は例示された数字に制限されない。さらに、ハイ/ローにより表される論理レベル又はオン/オフにより表されるスイッチング状態は、本発明を具体的に説明するために例示するものであり、例示された論理レベル又はスイッチング状態の異なる組み合わせにより、同等な結果を得ることも可能である。また、トランジスタ及び半導体層等のn型及びp型等は、本発明を具体的に説明するために例示するものであり、これらを反転させることで、同等の結果を得ることも可能である。また、構成要素間の接続関係は、本発明を具体的に説明するために例示するものであり、本発明の機能を実現する接続関係はこれに限定されない。
更に、本発明の主旨を逸脱しない限り、本実施の形態に対して当業者が思いつく範囲内の変更を施した各種変形例も本発明に含まれる。
また、上記実施の形態に係る、固体撮像装置100、及びその変形例の機能のうち少なくとも一部を組み合わせてもよい。
本発明は、固体撮像装置に適用でき、特に、デジタルスチルカメラに適用できる。
100 固体撮像装置
110 撮像部
111、113 レンズ
112 光制御部
112A MEMSミラー
114 撮像素子
120 制御部
121 第1駆動部
122 第2駆動部
130 モード決定部
131 モード取得部
132 明るさ取得部
133 モード選択部
140 信号処理部
141 第1ホワイトクリップ処理部
142 合成部
143 出力部
144 第2ホワイトクリップ処理部
150 光
151、153 画像信号
152 指定モード信号
153a 長露光画像信号
153b 短露光画像信号
153c 混合画像信号
153d 高解像度画像信号
154 第1駆動信号
155 第2駆動信号
156 補正後長露光画像信号
157 合成画像信号
158 補正後混合画像信号
159 明るさ情報
160 選択モード信号
180 画素
180A 第1画素
180B 第2画素
181 垂直転送部
182 水平転送部
183 出力部
184 位置調整部
185 ラインメモリ
191 n型半導体基板
192 pウェル
193 p+領域
194 垂直転送チャネル
195 垂直転送電極
Bg、Gg、Rg 重心
B1、B2 B画素
G1、G2 G画素
R1、R2 R画素

Claims (20)

  1. 固体撮像装置であって、
    行列状に配置され、光を信号電荷に変換し、変換した前記信号電荷を蓄積する複数の光電変換素子と、
    列毎に設けられ、対応する列に配置された複数の光電変換素子に蓄積されている前記信号電荷を転送する複数の垂直転送部と、
    前記複数の垂直転送部により転送された信号電荷を転送する水平転送部と、
    前記複数の光電変換素子へ光を入射させるか否かを制御する光制御部と、
    制御部とを備え、
    前記制御部は、
    第1期間の間、前記複数の光電変換素子に光が入射するように前記光制御部に制御させ、
    前記第1期間に含まれる第1時刻に、前記複数の光電変換素子に含まれる複数の第1光電変換素子に蓄積されている前記信号電荷をリセットし、
    前記第1期間に含まれ、かつ前記第1時刻より後の第2時刻に前記複数の光電変換素子に含まれる複数の第2光電変換素子に蓄積されている前記信号電荷をリセットし、
    前記第1期間の直後の第2期間の間、前記複数の光電変換素子へ光が入射しないように前記光制御部に制御させ、
    前記第1時刻から前記第2期間の開始時刻までの第1露光時間の間に前記複数の第1光電変換素子に蓄積された第1信号電荷と、前記第2時刻から前記第2期間の開始時刻までの第2露光時間の間に前記複数の第2光電変換素子により蓄積された第2信号電荷とを前記第2期間の間に前記垂直転送部及び前記水平転送部を介して読み出し、
    前記各第1光電変換素子と各第2光電変換素子とは一対一で対応して配置されており、
    前記各第1光電変換素子は、当該第1光電変換素子に対応する前記第2光電変換素子から予め定められた距離内に配置されている
    固体撮像装置。
  2. 前記各第1光電変換素子は、当該第1光電変換素子に対応する前記第2光電変換素子の行方向、列方向又は斜め方向における1つ隣、又は行方向又は列方向における2つ隣に配置されている
    請求項1記載の固体撮像装置。
  3. 前記固体撮像装置は、さらに、
    前記複数の光電変換素子の上にそれぞれ形成される複数のフィルタを備え、
    前記複数のフィルタのそれぞれは、複数の波長帯域のうちいずれかの光を透過する複数の種類のフィルタのうちいずれかであり、
    互いに対応する前記第1光電変換素子及び前記第2光電変換素子の上には、同一の種類の前記フィルタが形成されている
    請求項1又は2記載の固体撮像装置。
  4. 前記複数のフィルタのそれぞれは、赤色光を透過する赤色フィルタと、緑色光を透過する緑色フィルタと、青色光を透過する青色フィルタとのうちいずれかであり、
    前記各第1光電変換素子は、当該第1光電変換素子に対応する前記第2光電変換素子の行方向又は列方向における1つ隣に配置されており、
    前記互いに対応する前記第1光電変換素子及び前記第2光電変換素子の組は、ベイヤ配列されている
    請求項3記載の固体撮像装置。
  5. 前記複数のフィルタのそれぞれは、赤色光を透過する赤色フィルタ、緑色光を透過する緑色フィルタ、及び青色光を透過する青色フィルタのうちいずれかであるとともに、ベイヤ配列されており、
    前記緑色フィルタの下に形成される各第1光電変換素子は、当該第1光電変換素子に対応する前記第2光電変換素子の斜め方向における1つ隣に配置されており、
    前記赤色フィルタ又は前記青色フィルタの下に配置される各第1光電変換素子は、当該第1光電変換素子に対応する前記第2光電変換素子の行方向又は列方向における2つ隣に配置されている
    請求項3記載の固体撮像装置。
  6. 前記複数のフィルタのそれぞれは、赤色光を透過する赤色フィルタ、緑色光を透過する緑色フィルタ、及び青色光を透過する青色フィルタのうちいずれかであり、
    前記緑色フィルタは市松状に配置されており、
    前記各赤色フィルタ及び各青色フィルタの斜めに隣接する4つのフィルタのうち2つは前記赤色フィルタであり、2つは青色フィルタであり、
    前記各第1光電変換素子は、当該第1光電変換素子に対応する前記第2光電変換素子の斜め方向における1つ隣に配置されている
    請求項3記載の固体撮像装置。
  7. 前記制御部は、前記第2時刻に前記複数の第2光電変換素子に蓄積されている前記信号電荷を、前記垂直転送部に転送することにより、当該複数の第2光電変換素子に蓄積されている前記信号電荷をリセットする
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  8. 前記固体撮像装置は、さらに、
    前記複数の光電変換素子が形成される半導体基板を備え、
    前記制御部は、前記第1時刻に、前記複数の光電変換素子に蓄積されている前記信号電荷を前記半導体基板に排出することにより、前記複数の第1光電変換素子に蓄積されている前記信号電荷をリセットする
    請求項7記載の固体撮像装置。
  9. 前記制御部は、前記第1時刻に前記複数の第1光電変換素子に蓄積されている前記信号電荷を、前記垂直転送部に転送することにより、当該複数の第1光電変換素子に蓄積されている前記信号電荷をリセットする
    請求項7記載の固体撮像装置。
  10. 前記固体撮像装置は、さらに、
    前記第1信号電荷を第1画像信号に変換し、前記第2信号電荷を第2画像信号に変換し、変換した前記第1画像信号及び前記第2画像信号を出力する出力部と、
    前記第1画像信号及び前記第2画像信号を合成する信号処理部とを備える
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  11. 前記信号処理部は、
    前記第1画像信号が第1の値より大きい場合に、当該第1画像信号を前記第1の値にすることにより補正後第1画像信号を生成する第1ホワイトクリップ処理部と、
    前記補正後第1画像信号と、前記第2画像信号とを合成する合成部とを備える
    請求項10記載の固体撮像装置。
  12. 前記固体撮像装置は、第1動作モードと、第2動作モードとを有し、
    前記第1動作モード時には、
    前記制御部は、前記第1信号電荷及び前記第2信号電荷を読み出し、
    前記出力部は、前記第1信号電荷を第1画像信号に変換し、前記第2信号電荷を第2画像信号に変換し、変換した前記第1画像信号及び前記第2画像信号を出力し、
    前記信号処理部は、前記第1画像信号及び前記第2画像信号を合成し、
    前記第2動作モード時には、
    前記制御部は、前記第1信号電荷と前記第2信号電荷とを前記垂直転送部内又は前記水平転送部内で混合することにより混合信号電荷を生成し、
    前記出力部は、前記混合信号電荷を混合画像信号に変換し、変換した混合画像信号を出力する
    請求項10又は11記載の固体撮像装置。
  13. 前記信号処理部は、さらに、
    前記第2動作モード時に、前記混合画像信号が第2の値より大きい場合に、当該混合画像信号を前記第2の値にすることにより補正後第2画像信号を生成する第2ホワイトクリップ処理部を備え、
    前記第2の値は、前記光電変換素子の飽和信号電荷に相当する混合画像信号の値をVSATとし、前記第1露光時間をt1とし、前記第2露光時間をt2とした場合、VSAT×(1+t2/t1)で表される値以下である
    請求項12記載の固体撮像装置。
  14. 前記制御部は、前記第1露光時間を前記第2露光時間の2倍以上にし、前記第2動作モード時には、前記第2露光時間を前記第1露光時間の90%以上にする
    請求項12又は13記載の固体撮像装置。
  15. 前記固体撮像装置は、さらに、第3動作モードを有し、
    前記第3動作モード時には、
    前記制御部は、前記第1信号電荷及び前記第2信号電荷を前記第2期間の間に読み出し、
    前記出力部は、前記読み出し部により読み出された前記第1信号電荷及び第2信号電荷を第3画像信号に変換し、変換した前記第3画像信号を出力し、
    前記制御部は、前記第3動作モード時には、前記第2露光時間を前記第1露光時間の90%以上にする
    請求項14記載の固体撮像装置。
  16. 前記固体撮像装置は、さらに、
    被写界の明るさを取得する明るさ取得部と、
    前記明るさ取得部により取得された明るさが第3の値より大きい場合、前記第1動作モードを選択し、前記明るさ取得部により取得された明るさが前記第3の値より小さい場合、前記第2動作モードを選択するモード選択部とを備え、
    前記固体撮像装置は、前記モード選択部により選択された前記第1動作モード又は前記第2動作モードで動作する
    請求項12〜15のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  17. 前記読み出し部は、前記第2期間の間に、前記複数の光電変換素子に蓄積された前記信号電荷を複数回に分けて読み出す
    請求項1〜16のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  18. 前記光制御部は、機械式シャッタである
    請求項1〜17のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  19. 前記光制御部は、液晶、MEMSミラー、又は電気的に制御可能な光学素子である
    請求項1〜17のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  20. 行列状に配置され、光を信号電荷に変換し、変換した前記信号電荷を蓄積する複数の光電変換素子と、
    列毎に設けられ、対応する列に配置された前記光電変換素子に蓄積されている前記信号電荷を転送する複数の垂直転送部と、
    前記複数の垂直転送部により転送された信号電荷を転送する水平転送部と、
    前記複数の光電変換素子へ光を入射させるか否かを制御する光制御部とを備える固体撮像装置の制御方法であって、
    第1期間の間、前記複数の光電変換素子に光が入射するように前記光制御部に制御させるステップと、
    前記第1期間に含まれる第1時刻に、前記複数の光電変換素子に含まれる複数の第1光電変換素子に蓄積されている前記信号電荷をリセットするステップと、
    前記第1期間に含まれ、かつ前記第1時刻より後の第2時刻に前記複数の光電変換素子に含まれる複数の第2光電変換素子に蓄積されている前記信号電荷をリセットするステップと、
    前記第1期間の直後の第2期間の間、前記複数の光電変換素子へ光が入射しないように前記光制御部に制御させるステップと、
    前記第1時刻から前記第2期間の開始時刻までの第1露光時間の間に前記複数の第1光電変換素子に蓄積された第1信号電荷と、前記第2時刻から前記第2期間の開始時刻までの第2露光時間の間に前記複数の第2光電変換素子により蓄積された第2信号電荷とを前記第2期間の間に前記垂直転送部及び前記水平転送部を介して読み出すステップとを含み、
    前記各第1光電変換素子と各第2光電変換素子とは一対一で対応して配置されており、
    前記各第1光電変換素子は、当該第1光電変換素子に対応する前記第2光電変換素子から予め定められた距離内に配置されている
    固体撮像装置の制御方法。
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