JP5175783B2 - 撮像装置及び撮像装置の駆動方法 - Google Patents
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特許文献1には、高感度の光電変換素子と、低感度の光電変換素子とを備えた固体撮像素子の構成が記載されている。
特許文献2には、配列された複数のフォトダイオードを備え、複数のフォトダイオードの一部に輝度フィルタを設けた構成を有する固体撮像素子が記載されている。
また、白黒センサにカラーフィルタを挿入して撮影する場合、赤外光の露光時間と可視光の露光時間との間に時間差が大きくなり、同時性が低下することに起因して、生成されたカラー画像が不自然になってしまうことがある。
(1)可視波長と赤外波長に感受性を有する第1の画素部と、可視波長で感受性を有する第2の画素部とが半導体基板表面に行方向及び列方向に配列された固体撮像素子を備えた撮像装置であって、
第1の受光期間とそれに続く第2の受光期間を有し、
前記第1の受光期間で、赤外を含む光を前記撮像素子へ入射させ、前記第2の受光期間で可視光のみを前記撮像素子へ入射させる入射光制御手段と、
前記第1の受光期間で前記第1の画素部により赤外光を含む光を露光し、前記第2の受光期間で前記第1の画素部及び前記第2の画素部により可視光を露光する露光制御手段と、
前記第1の受光期間で露光された前記第1の画素部の赤外光信号と前記第2の受光期間で露光された前記第1の画素部及び前記第2の画素部の可視光信号を読み出すように制御する駆動部と、
前記赤外光信号と前記可視光信号に基いてカラー画像を生成する信号処理部とを備えている撮像装置。
(2)前記露光制御手段は、前記第2の受光期間内で少なくとも前記第2の画素部の信号電荷の掃き出しを行う(1)に記載の撮像装置。
(3)前記第2の受光期間後に遮光を行い、前記赤外光信号及び前記可視光信号を転送するように制御する(1)又は(2)に記載の撮像装置。
(4)前記第1の画素部と前記第2の画素部とが、同一の配列ピッチで、かつ、互いに配列ピッチの1/2だけ前記行方向及び前記列方向にずれた位置に配列されている(1)から(3)のいずれか1つに記載の撮像装置。
(5)前記第1の画素部と前記第2の画素部とが、同一の配列ピッチで、かつ、それぞれが正方格子状に2×2周期の配列を斜めにした状態で配列されている(1)から(3)のいずれか1つに記載の撮像装置。
(6)前記信号電荷の掃き出しを電子シャッタにより実行される(1)から(5)のいずれか1つに記載の撮像装置。
(7)前記第1の露光期間で露光された信号を保持する画素信号保持部を備える(1)から(6)のいずれか1つに記載の撮像装置。
(8)前記第1の画素部及び前記第2の画素部から読み出された信号電荷を前記列方向に転送する垂直転送部を備え、
前記垂直転送部からの信号電荷を、前記行方向に転送する水平転送部とを有し、露光時間中、読み出された前記赤外光信号が前記垂直転送部に保持される(7)のいずれか1つに記載の撮像装置。
(9)前記赤外光信号が、前記垂直転送部で垂直加算された状態で転送される(8)に記載の撮像装置。
(10)撮像した画像から赤外光信号と可視光信号とを読み出す信号読み出し部と、
前記赤外光信号のAC成分と前記可視光信号の輝度成分とを合成することで画像を生成する合成部と、を備えた画像合成装置。
(11)前記合成部が、前記赤外光信号のAC成分と前記輝度成分とを合成する際に、該赤外光信号のAC成分と前記輝度成分のAC成分とを比較して極性が異なる場合に、前記赤外光信号のAC成分の極性を反転させて前記輝度成分のAC成分と合成する(10)に記載の画像合成装置。
(12)予め取得した赤外光と可視光との焦点位置情報に基いて、入射光制御時に、赤外光と可視光の焦点位置を調整する焦点位置調整手段とを備える(1)から(9)のいずれか1つに記載の撮像装置。
(13)可視波長と赤外波長に感受性を有する第1の画素部と、可視波長で感受性を有する第2の画素部とが半導体基板表面に行方向及び列方向に配列された固体撮像素子を備えた撮像装置の駆動方法であって、
第1の受光期間とそれに続く第2の受光期間を有し、
前記第1の受光期間で、赤外を含む光を前記撮像素子へ入射させ、前記第2の受光期間で可視光のみを前記撮像素子へ入射させる入射光制御ステップと、
前記第1の受光期間で前記第1の画素部により赤外光を含む光を露光し、前記第2の受光期間で前記第1の画素部及び前記第2の画素部により可視光を露光する露光制御ステップと、
前記第1の受光期間で露光された第1の画素部の赤外光信号と前記第2の受光期間で露光された前記第1の画素部及び前記第2の画素部の可視光信号を読み出すように制御する駆動ステップと、
前記赤外光信号と前記可視光信号に基いてカラー画像を生成する信号処理ステップとを備えている撮像装置の駆動方法。
(14)前記露光制御ステップは、前記第2の受光期間内で少なくとも前記第2の画素部の信号電荷の掃き出しを行う(13)に記載の撮像装置の駆動方法。
(15)前記第2の受光期間後に遮光を行い、前記赤外光信号及び前記可視光信号を転送するように制御する(13)又は(14)に記載の撮像装置の駆動方法。
(16)前記第1の画素部と前記第2の画素部とが、同一の配列ピッチで、かつ、互いに配列ピッチの1/2だけ前記行方向及び前記列方向にずれた位置に配列されている(13)から(15)のいずれか1つに記載の撮像装置の駆動方法。
(17)前記第1の画素部と前記第2の画素部とが、同一の配列ピッチで、かつ、それぞれが正方格子状に2×2周期の配列を斜めにした状態で配列されている(13)から(15)のいずれか1つに記載の撮像装置の駆動方法。
(18)前記信号電荷の掃き出しを電子シャッタにより実行される(13)から(17)のいずれか1つに記載の撮像装置の駆動方法。
(19)前記第1の露光期間で露光された信号を保持する画素信号保持部を備える(13)から(18)のいずれか1つに記載の撮像装置の駆動方法。
(20)前記第1の画素部及び前記第2の画素部から読み出された信号電荷を前記列方向に転送する垂直転送部を備え、
前記垂直転送部からの信号電荷を、前記行方向に転送する水平転送部とを有し、露光時間中、読み出された前記赤外光信号が前記垂直転送部に保持される(19)のいずれか1つに記載の撮像装置の駆動方法。
(21)前記赤外光信号が、前記垂直転送部で垂直加算された状態で転送される(20)に記載の撮像装置の駆動方法。
(22)予め取得した赤外光と可視光との焦点位置情報に基いて、入射光制御時に、赤外光と可視光の焦点位置を調整する(13)から(21)のいずれか1つに記載の撮像装置の駆動方法。
図1は、本発明にかかる撮像装置の概略構成を示す図である。なお、本実施形態では、撮像装置の一例としてデジタルカメラの構成を用いて説明する。図1の撮像装置100は、撮像部10と、アナログ信号処理部102と、A/D変換部103と、駆動部104と、ストロボ105と、デジタル信号処理部106と、圧縮/伸張処理部107と、表示部108と、システム制御部109と、内部メモリ110と、メディアインタフェース111と、記録メディア112と、操作部113とを備える。デジタル信号処理部106、圧縮/伸張処理部107、表示部108、システム制御部109、内部メモリ110、及びメディアインタフェース111は、システムバス114に接続されている。
本実施形態の固体撮像素子20は、先ず、電子シャッタを駆動して、赤外光の露光を開始する。露光時間開始から所定時間が経過した後、光電変換部11bにのみ蓄積された信号電荷を赤外光信号として、一旦、垂直転送部12に読み出す。赤外光信号の読み出し後、電子シャッタを駆動して、光電変換部11a,11bに蓄積された信号電荷を掃き捨てる。電子シャッタの終了をトリガとして、光電変換部11a,11bによる可視光の露光を開始する。可視光の露光時間中は、読み出された赤外光信号を垂直転送部12で保持する。そして、可視光の露光時間の終了後、光電変換部11aから色信号を読み出し、光電変換部11bから輝度信号を読み出す。ここで、第1の受光期間で光電変換部11bにより赤外光を含む光を露光し、第2の受光期間で光電変換部11a及び光電変換部11bにより可視光を露光する。そして、露光時間終了後、遮光状態で垂直転送部12に保持されている赤外光信号と、輝度信号及び色信号を転送し、出力アンプ部14から信号処理部102に出力する。信号処理部102において、赤外光信号と可視光信号に基いてカラー画像を生成する。赤外光信号を垂直転送部12に保持し、露光終了後に転送することでスミアの発生を抑えることができる。
図3の動作と同様に、固体撮像素子20は、先ず、電子シャッタを駆動して、赤外光の露光を開始する。露光時間開始から所定時間が経過した後、光電変換部11bにのみ蓄積された信号電荷を赤外光信号として、一旦、垂直転送部12に読み出す。ここで、図4に示す動作では、読み出した赤外光信号の信号電荷を垂直転送部12で垂直加算する点で、図3の動作と相違する。加算された赤外光信号は、露光時間中、垂直転送部12で保持される。赤外光信号の読み出し後、光電変換部11a及び光電変換部11bでの露光によって可視光信号を生成する。露光時間終了とともに、光電変換部11aから色信号を読み出し、光電変換部11bから輝度信号を読み出す。露光時間終了後、垂直転送部12に保持されている赤外光信号と、W画素で検出した輝度信号及びRGB画素で検出した色信号を転送し、出力アンプ部14から信号処理部102に出力する。
図5に示すように、垂直転送部12において、光電変換部11bから読み出された赤外光信号が垂直転送される領域を斜線で示している。ここで、読み出される赤外光信号は、垂直転送部12において垂直方向に2画素が加算されている。垂直加算としては、例えば、図6に示すように、奇数行のW画素から読み出した赤外光信号と、該奇数行の下の偶数行のW画素から読み出した赤外光信号とを2画素加算する。なお、図6では、点線で囲まれたW画素から読み出された赤外光信号同士が加算されることを表している。こうすれば、図5に示す読み出し動作を行うことで、加算された赤外光信号を8相駆動で転送することが可能となる。8相駆動とすれば、垂直転送電極V1〜V8のうち6電極で電荷蓄積が可能であるため、4相駆動において2電極で電荷蓄積をする場合に比べて、3倍の電荷を蓄積することができる。加算により電荷が2倍となっても画素当たりの飽和電荷量を1.5倍に増やすことが可能である。
被写体によって、図9(a)カラー画像の輝度の明暗と赤外画像の輝度の明暗が逆転していることに起因して、合成された画像において被写体の輪郭が不自然となることがある。本実施形態では、このような場合に、先ず、赤外光信号のAC成分と前記輝度成分とを合成する際に、該赤外光信号のAC成分と前記輝度成分のAC成分とを比較して極性が異なる場合に、前記赤外光信号のAC成分の極性を反転させる。そして、極性が反転された赤外光信号のAC成分を輝度成分のAC成分と合成する。図9(b)は、極性が反転さ
れた赤外光信号のAC成分を輝度成分のAC成分と合成することで、差分となる輝度△WとAC成分の極性との関係を示している。次に、輝度成分を抽出しないRGB画素上に、輝度成分を補間するため、差分となる輝度△Wを求めたW画素同士で補間を行い、補間される位置の差分の輝度△Wを算出し、この輝度△Wを、RGB画素それぞれで得られた色信号に基いて決定されるY信号と加算する(図9(c))。こうすることで、RGB画素及びW画素において、赤外光信号と輝度信号とを合成することができる。
例えば、入射光の波長により、焦点位置が微妙に異なるが、赤外光と可視光との入射光制御を赤外カットフィルタなどの入射光制御手段によって行う際に、光路長の調整を行うことが可能である。この場合、予め赤外光と可視光とで焦点位置情報をそれぞれ取得し、入射光制御時に、この焦点位置情報に基いて赤外光と可視光の焦点位置を図示しない撮像レンズ駆動部などの焦点位置調整手段によって調整することができる。なお、赤外光と可視光の焦点位置を調整する手段としては、挿入する赤外カットフィルタのガラス厚みによる調整やオートフォーカス機構での調整が可能である。
転送トランジスタT1は、フォトダイオードPDのカソードとフローティングディフュージョン部FDとの間に接続され、そのゲートに供給される転送パルスTSに基づいて、フォトダイオードPDで生成された電荷をフローティングディフュージョン部FDに転送する。リセットトランジスタT2は、電源とフローティングディフュージョン部FDとの間に接続され、そのゲートに供給されるリセットパルスRSTに基づいて、フローティングディフュージョン部FDの電位を電源電位VCCにリセットする。
20 固体撮像素子
11 光電変換部
11a,21a 光電変換部(可視波長で感受性を有する第2の画素部)
11b,21b 光電変換部(可視波長と赤外波長に感受性を有する第1の画素部)
12 垂直転送部
13 水平転送部
14 出力アンプ部
100 撮像装置
Claims (20)
- 可視波長と赤外波長に感受性を有する第1の画素部と、可視波長で感受性を有する第2の画素部とが半導体基板表面に行方向及び列方向に配列された固体撮像素子を備えた撮像装置であって、
第1の受光期間とそれに続く第2の受光期間を有し、
前記第1の受光期間で、赤外を含む光を前記撮像素子へ入射させ、前記第2の受光期間で可視光のみを前記撮像素子へ入射させる入射光制御手段と、
前記第1の受光期間で前記第1の画素部により赤外光を含む光を露光し、前記第2の受光期間で前記第1の画素部及び前記第2の画素部により可視光を露光する露光制御手段と、
前記第1の受光期間で露光された前記第1の画素部の赤外光信号と前記第2の受光期間で露光された前記第1の画素部及び前記第2の画素部の可視光信号を読み出すように制御する駆動部と、
前記赤外光信号と前記可視光信号に基いてカラー画像を生成する信号処理部とを備えている撮像装置。 - 前記露光制御手段は、前記第2の受光期間内で少なくとも前記第2の画素部の信号電荷の掃き出しを行う請求項1に記載の撮像装置。
- 前記第2の受光期間後に遮光を行い、前記赤外光信号及び前記可視光信号を転送するように制御する請求項1又は2に記載の撮像装置。
- 前記第1の画素部と前記第2の画素部とが、同一の配列ピッチで、かつ、互いに配列ピッチの1/2だけ前記行方向及び前記列方向にずれた位置に配列されている請求項1から3のいずれか1つに記載の撮像装置。
- 前記第1の画素部と前記第2の画素部とが、同一の配列ピッチで、かつ、それぞれが正方格子状に2×2周期の配列を斜めにした状態で配列されている請求項1から3のいずれか1つに記載の撮像装置。
- 前記信号電荷の掃き出しを電子シャッタにより実行される請求項1から5のいずれか1つに記載の撮像装置。
- 前記第1の露光期間で露光された信号を保持する画素信号保持部を備える請求項1から6のいずれか1つに記載の撮像装置。
- 前記第1の画素部及び前記第2の画素部から読み出された信号電荷を前記列方向に転送する垂直転送部を備え、
前記垂直転送部からの信号電荷を、前記行方向に転送する水平転送部とを有し、前記画素信号保持部が前記垂直転送部である請求項7に記載の撮像装置。 - 前記赤外光信号が、前記垂直転送部で垂直加算された状態で転送される請求項8に記載の撮像装置。
- 予め取得した赤外光と可視光との焦点位置情報に基いて、入射光制御時に、赤外光と可視光の焦点位置を調整する焦点位置調整手段とを備える請求項1から9のいずれか1つに記載の撮像装置。
- 可視波長と赤外波長に感受性を有する第1の画素部と、可視波長で感受性を有する第2の画素部とが半導体基板表面に行方向及び列方向に配列された固体撮像素子を備えた撮像装置の駆動方法であって、
第1の受光期間とそれに続く第2の受光期間を有し、
前記第1の受光期間で、赤外を含む光を前記撮像素子へ入射させ、前記第2の受光期間で可視光のみを前記撮像素子へ入射させる入射光制御ステップと、
前記第1の受光期間で前記第1の画素部により赤外光を含む光を露光し、前記第2の受光期間で前記第1の画素部及び前記第2の画素部により可視光を露光する露光制御ステップと、
前記第1の受光期間で露光された第1の画素部の赤外光信号と前記第2の受光期間で露光された前記第1の画素部及び前記第2の画素部の可視光信号を読み出すように制御する駆動ステップと、
前記赤外光信号と前記可視光信号に基いてカラー画像を生成する信号処理ステップとを備えている撮像装置の駆動方法。 - 前記露光制御ステップは、前記第2の受光期間内で少なくとも前記第2の画素部の信号電荷の掃き出しを行う請求項11に記載の撮像装置の駆動方法。
- 前記第2の受光期間後に遮光を行い、前記赤外光信号及び前記可視光信号を転送するように制御する請求項11又は12に記載の撮像装置の駆動方法。
- 前記第1の画素部と前記第2の画素部とが、同一の配列ピッチで、かつ、互いに配列ピッチの1/2だけ前記行方向及び前記列方向にずれた位置に配列されている請求項11から13のいずれか1つに記載の撮像装置の駆動方法。
- 前記第1の画素部と前記第2の画素部とが、同一の配列ピッチで、かつ、それぞれが正方格子状に2×2周期の配列を斜めにした状態で配列されている請求項11から13のいずれか1つに記載の撮像装置の駆動方法。
- 前記信号電荷の掃き出しを電子シャッタにより実行される請求項11から15のいずれか1つに記載の撮像装置の駆動方法。
- 前記第1の露光期間で露光された信号を保持する画素信号保持部を備える請求項11から16のいずれか1つに記載の撮像装置の駆動方法。
- 前記第1の画素部及び前記第2の画素部から読み出された信号電荷を前記列方向に転送する垂直転送部を備え、
前記垂直転送部からの信号電荷を、前記行方向に転送する水平転送部とを有し、前記画素信号保持部が前記垂直転送部である請求項17に記載の撮像装置の駆動方法。 - 前記赤外光信号が、前記垂直転送部で垂直加算された状態で転送される請求項18に記載の撮像装置の駆動方法。
- 予め取得した赤外光と可視光との焦点位置情報に基いて、入射光制御時に、赤外光と可視光の焦点位置を調整する請求項11から19のいずれか1つに記載の撮像装置の駆動方法。
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