JP2011014455A - 表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コントラスト性能及び放熱性能の両方が高い表示装置を提供する。
【解決手段】各々が有機発光層を有する複数の発光素子106が基板101上にマトリクス状に配置され、各透光窓123を対応する発光素子106の直上方に位置させた状態でブラックマトリクス120が積層された表示装置100において、前記ブラックマトリクス100は、前記透光窓123以外の光遮蔽領域が、光吸収性を有する主機能層121と、当該主機能層121より前記基板101側に位置し前記主機能層121よりも熱伝導率が高い熱伝導層122とを有する構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、表示装置に関し、特にブラックマトリクスを備えた表示装置に関する。
従来から、有機発光層を有する発光素子を利用した表示装置に例えば黒色の樹脂からなるブラックマトリクスを設けて、そのブラックマトリクスの光吸収性により外光の照り返しを抑えると共にそのブラックマトリクスの遮光性により外光の装置内部への入射を抑えて、表示装置のコントラストを向上させることが行われている。
一方、表示装置が抱える課題の1つとして、装置内部で発生した熱により発光素子が劣化してその輝度が低下し、表示装置の寿命が縮まることが挙げられる。そこで、例えば、特許文献1では、樹脂よりも熱伝導性の高いクロム(Cr)でブラックマトリクスを形成し、装置内部で発生した熱を当該ブラックマトリクスを介して効率良く装置外部へと逃がすことで、発光素子の劣化を防止し、表示装置の寿命を延ばすことが提案されている。
特開2008−234841号公報
しかしながら、ブラックマトリクスの材料を樹脂からクロムに変更すると、ブラックマトリクスの熱伝導性が向上して表示装置の放熱性能が向上する反面、ブラックマトリクスの光吸収性が低下して本来の機能であるコントラスト性能を向上させる機能が十分に発揮されない。
本発明は、上記の課題に鑑み、コントラスト性能が高く放熱性能も高い表示装置を提供することを目的とする。
本発明に係る表示装置は、各々が有機発光層を有する複数の発光素子が基板上にマトリクス状に配置され、各透光窓を対応する発光素子の直上方に位置させた状態でブラックマトリクスが積層された表示装置であって、前記ブラックマトリクスは、前記透光窓以外の光遮蔽領域が、光吸収性を有する主機能層と、当該主機能層より前記基板側に位置し前記主機能層よりも熱伝導率が高い熱伝導層とを有することを特徴とする。
本発明に係る表示装置は、光吸収性を有する主機能層を有するため、従来のブラックマトリクスの材料で前記主機能層を形成すれば従来の表示装置と同程度のコントラスト性能を得ることができる。さらに、主機能層より基板側に位置し主機能層よりも熱伝導率が高い熱伝導層を有するため、装置内部で発生した熱を前記熱伝導層を介して効率良く装置外部へと放熱することができる。しかも、主機能層がコントラスト性能を向上させ熱伝導層が放熱性能を向上させるといったように各層が分担してそれぞれの性能を向上させるため、一方の性能を向上させるために他方の性能を犠牲にする必要がなく、それぞれの性能の向上に最適な材料を選択して各層を形成することができる。したがって、コントラスト性能が高く放熱性能も高い表示装置を提供することができる。
第1の実施形態に係る表示装置の積層状態を示す模式図である。 ブラックマトリクスを光取り出し側から見た平面図である。 表示領域に対応する領域を説明するための図である。 ブラックマトリクスを示す図であって、(a)は光取り出し側とは反対側から見た平面図であり、(b)は(a)におけるB−B線断面図である。 第2の実施形態に係るブラックマトリクスを示す図であって、(a)は光取り出し側とは反対側から見た平面図であり、(b)は(a)におけるB−B線断面図であり、(c)は(a)におけるC−C線断面図であり、(d)は変形例に係る(a)におけるB−B線断面図である。 表示領域の温度分布を示す概念図である。 第3の実施形態に係るブラックマトリクスを示す図であって、(a)は光取り出し側とは反対側から見た平面図であり、(b)は(a)におけるB−B線断面図であり、(c)は(a)におけるC−C線断面図である。 第4の実施形態に係るブラックマトリクスを示す図であって、(a)は光取り出し側とは反対側から見た平面図であり、(b)は(a)におけるB−B線断面図であり、(c)は(a)におけるC−C線断面図であり、(d)は変形例に係る(a)におけるC−C線断面図である。 第5の実施形態に係る表示装置の積層状態を示す模式図である。 第5の実施形態に係るブラックマトリクスを示す図であって、(a)は光取り出し側とは反対側から見た平面図であり、(b)は(a)におけるB−B線断面図であり、(c)は(a)におけるC−C線断面図である。 第6の実施形態に係る表示装置の積層状態を示す模式図であって、(a)はその全体図、(b)は(a)における仮想線内の拡大図である。 第6の実施形態に係るブラックマトリクスを示す図であって、(a)は光取り出し側とは反対側から見た平面図であり、(b)は(a)におけるB−B線断面図であり、(c)は(a)におけるC−C線断面図であり、(d)は変形例に係る(a)におけるC−C線断面図である。 第7の実施形態に係るブラックマトリクスを光取り出し側とは反対側から見た平面図である。 第8の実施形態に係るブラックマトリクスを示す図であって、(a)は光取り出し側とは反対側から見た平面図であり、(b)は(a)におけるB−B線断面図であり、(c)は(a)におけるC−C線断面図である。 第9の実施形態に係るブラックマトリクスを示す図であって、(a)は光取り出し側とは反対側から見た平面図であり、(b)は(a)におけるB−B線断面図である。 第10の実施形態に係るブラックマトリクスを示す図であって、(a)は光取り出し側とは反対側から見た平面図であり、(b)は(a)におけるB−B線断面図であり、(c)は(a)におけるC−C線断面図である。 第11の実施形態に係るブラックマトリクスを光取り出し側とは反対側から見た平面図である。 第12の実施形態に係るブラックマトリクスを光取り出し側とは反対側から見た平面図である。
以下、本実施の形態に係る表示装置について、図面を参照しながら説明する。なお、各図面における部材の縮尺は実際のものとは異なる。
[第1の実施形態]
第1の実施形態に係る表示装置は、ブラックマトリクスが主機能層と熱伝導層からなる2層構造であることを特徴とする。
<概略構成>
図1は、第1の実施形態に係る表示装置の積層状態を示す模式図である。図1に示すように、第1の実施形態に係る表示装置100は、RGBの各ピクセルがマトリックス状に配置されてなるトップエミッション型の有機EL表示装置である。
TFT基板101(以下、単に「基板101」)上には、TFTを保護するパッシベーション膜102と、当該パッシベーション膜102上面の段差を平坦化する平坦化膜103とが順次形成され、その上に陽極104及びピクセルを規定するバンク105が積層されている。そして、バンク105で規定された各領域内には、ホール注入層、有機発光層及び電子注入層等を積層してなる発光素子106がそれぞれ形成されている。
発光素子106上には、電子輸送層107、陰極108、薄膜封止層109が、バンク105で規定された領域を超え隣のピクセルのものと連続した状態で形成されている。さらに、薄膜封止層109上には、封止樹脂110を挟んで、基板101側にRGBのカラーフィルタ111及びブラックマトリクス120が形成されたカラーフィルタ基板112が発光素子106を覆う状態で積層されている。また、封止樹脂110の外周はシール材113によってシールされている。
<要部構成>
次に、本実施の形態に係る表示装置100の要部であるブラックマトリクス120の構成を詳細に説明する。
図2は、ブラックマトリクスを光取り出し側から見た平面図である。図3は、表示領域に対応する領域を説明するための図である。図4は、ブラックマトリクスを示す図であって、(a)は光取り出し側とは反対側から見た平面図であり、(b)は(a)におけるB−B線断面図である。
図1に示すように、ブラックマトリクス120は、光吸収性を有する主機能層121と、主機能層121より基板101側に位置し主機能層121よりも熱伝導率が高い熱伝導層122とからなり、マトリクス状に配置された複数の透光窓123を有する。図2に示すように、ブラックマトリクス120を光取り出し側から見ると、それら透光窓123以外の光遮蔽領域が、複数の桟部124が横方向及び縦方向にそれぞれ間隔をあけて配列された格子状である。別の表現をすれば、光遮蔽領域は、長手方向を横方向に向けた状態で前記透過窓の間隔を空けて複数条配された横桟部と、前記透光窓の間隔をあけた状態で、隣り合う横桟の間を連結する縦桟部とからなる。
図1に戻って、ブラックマトリクス120は、各透光窓123を対応する発光素子106の直上方に位置させた状態で、発光素子106がマトリクス状に配置された基板上の表示領域に対応する領域10、及び、表示領域の外側に広がる非表示領域に対応する領域20に形成されている。表示領域に対応する領域10及び非表示領域に対応する領域20を説明すると、図3に示すように、右上りの斜線で示すブラックマトリクス120の枠部分にあたる領域が、非表示領域に対応する領域20であって、当該非表示領域に対応する領域20に取り囲まれた内側の領域が、表示領域に対応する領域10である。なお、表示領域に対応する領域10における中央付近の領域を中央部分11と称し、表示領域に対応する領域10における周縁付近の領域を周縁部分12と称する。
図2に戻って、主機能層121は、光吸収性及び遮光性を有する材料を用いて、表示領域に対応する領域10における光遮蔽領域の全体、及び、非表示領域に対応する領域20の全体に亘って形成されている。そのため、表示領域及び非表示領域において外光の照り返しや外光の装置内部への入射が少なく、表示装置100のコントラスト性能が高い。なお、主機能層121は、必ずしも非表示領域に対応する領域20の全体に形成されている必要はなく、非表示領域に対応する領域20の一部にのみ形成されていても良いし、非表示領域に対応する領域20には形成されていなくても良い。
主機能層121を形成する材料としては、例えば、スパッタリング法による金属クロム膜、樹脂に遮光顔料(炭素等)を分散させた樹脂ブラックマトリックス(樹脂BM)が挙げられるが、クロム化合物は環境負荷の問題がある。樹脂BMの中でも遮光顔料(カーボン)をアクリル系樹脂に分散させた樹脂BMがコントラスト性能を向上させる観点から特に好ましい。さらに、熱伝導性の高い材料であることが放熱性能を向上させる観点から好ましい。
図4に示すように、熱伝導層122は、主機能層121よりも熱伝導率の高い材料を用いて表示領域に対応する領域10における光遮蔽領域の全体、及び、非表示領域に対応する領域20の全体に亘って形成されている。このように、表示領域に対応する領域10における光遮蔽領域の全体に熱伝導層122を形成することで、表示領域の全体を満遍なく熱伝導層122によって冷却することができ、表示装置100の放熱性能がより向上する。さらに、非表示領域に対応する領域20の全体にも熱伝導層122を形成すると、装置内部(例えば、発光素子106の有機発光層や、基板101の配線等)で発生した熱が熱伝導層122を介して装置外部(例えば、表示装置100の周囲に取り付けられた熱伝導性のあるフレキシブルシートや、TFT基板上もしくはドライバを実装したプリント基板上にある放熱機構等)へ逃げ易くなるため、表示装置100の放熱性能がさらに向上する。
なお、熱伝導層122は、必ずしも表示領域に対応する領域10における光遮蔽領域の全体に形成されている必要はなく、その一部にのみ形成されていても良い。また、熱伝導層122は、必ずしも非表示領域に対応する領域20の全体に形成されている必要はなく、非表示領域に対応する領域20の一部にのみ形成されていても良いし、非表示領域に対応する領域20には全く形成されていなくても良い。
加えて、熱伝導層122は、表示領域に対応する領域10における熱伝導層形成部分と非表示領域に対応する領域20における熱伝導層形成部分とが連続していることが好ましい。このような構成とすれば、その連続している部分を介して装置内部の熱が装置外部へ逃げ易くなるため、表示装置100の放熱性能がより向上する。なお、表示装置100は、表示領域に対応する領域10における熱伝導層形成部分がその外周全体に亘って非表示領域に対応する領域20における熱伝導層形成部分と連続しているため、放熱性能が非常に高い。
熱伝導層122を形成する材料としては、例えば銅(Cu)、クロム(Cr)、アルミニウム(Al)等が挙げられ、その中でも熱伝導率が高い銅(Cu)等が放熱性能を向上させる観点から特に好ましい。
[第2の実施形態]
第2の実施形態に係る表示装置は、ブラックマトリクスの光遮光領域の一部にのみ熱伝導層が形成されている点において第1の実施形態に係る表示装置と大きく異なる。以下では、第1の実施形態と異なる点について重点的に説明し、第1の実施形態と同様の点ついては重複を避けるため説明を簡略若しくは省略する。
図5は、第2の実施形態に係るブラックマトリクスを示す図であって、(a)は光取り出し側とは反対側から見た平面図であり、(b)は(a)におけるB−B線断面図であり、(c)は(a)におけるC−C線断面図であり、(d)は変形例に係る(a)におけるB−B線断面図である。
図5(a)に示すように、第2の実施形態に係るブラックマトリクス130は、主機能層131と熱伝導層132とからなり、マトリクス状に配置された複数の透光窓133を有し、光取り出し側とは反対側から見ると、光遮蔽領域が複数の桟部134で構成される格子状である。
表示領域に対応する領域10における周縁部分12において、横桟部、縦桟部の一部に、主機能層形成部分の幅よりも熱伝導層形成部分の幅が小さいものが存在させてあることによって、熱伝導層122が占有する平均面積が、中央部分11よりも小さくしてある。
例えば、図5(b)に示すように、周縁部分12における桟部134には熱伝導層132が形成されていない部分135が存在し、熱伝導層形成部分の幅W1は主機能層形成部分の幅W2より狭くなっている。一方、図5(c)に示すように、中央部分11における桟部134では、桟部134の全体に熱伝導層132が形成されており、熱伝導層形成部分の幅W3と主機能層形成部分の幅W4とが同じである。
熱伝導層132が形成されている部分は形成されていない部分よりも冷却能力が高いため、結果的に中央部分11の方が周縁部分12よりも冷却能力が高い。
図6は、表示領域の温度分布を示す概念図であって、L1は熱伝導層を有さない表示装置の温度分布、L2は第1の実施形態に係る表示装置100の温度分布、L3は第2の実施形態に係る表示装置の温度分布である。
一般に、表示領域は、中央部分の方が周縁部分よりも温度が高く、例えば図6においてL1で示すような温度分布となっている。
これに対して、第1の実施形態のように、表示領域に対応する領域10における光遮光領域の全体に熱伝導層122が形成されていると、熱伝導層122によって表示領域の全体が略均一に冷却されるため、表示領域の温度は全体的に下がってL2で示すような温度分布となる。この場合は、放熱性能の向上は著しいが、表示領域における中央部分と周縁部分との温度差はそれほど小さくなるわけではない。
一方、第2の実施形態のように、中央部分11よりも周縁部分12の方が熱伝導層122が占有する平均面積が小さい場合は、中央部分11の方が周縁部分12よりも冷却能力が高いため、表示領域の中央部分では周縁部分よりも温度低下が大きく、中央部分11と周縁部分12との温度差が小さくなり、L3に示すような温度分布となる。
表示領域において中央部分と周縁部分との温度差が大きいと、その温度差によりTFTのON−OFF比がばらついてTFT制御にずれが生じて表示むらが発生する。しかしながら、中央部分11よりも周縁部分12の方が熱伝導層122が占有する平均面積が小さい構成とすれば、表示部分において中央部分と周縁部分との温度差が小さくなって、TFT制御のずれによる表示むらを低減させることができる。
なお、以上に説明した例では、熱伝導層形成部分の幅の種類は、幅W1と幅W3との2種類であったが、幅の種類を3種類以上とし周縁部分12から中央部分11にかけて徐々に幅が広くなる構成であっても良い。例えば幅を3種類として、周縁部分12では幅W1とし、中央部分11では幅W3とし、中央部分11と周縁部分12との中間の部分では、幅W1よりも広く幅W3よりも狭い幅とすることが考えられる。
また、図5(b)に示す熱伝導層132が形成されていない部分135には、図5(d)に示すように、主機能層131が形成されていても良い。このようにすれば、厚みが均一になり、ブラックマトリクス130の基板101側の面が平坦化される。
[第3の実施形態]
第3の実施形態に係る表示装置も、第2の実施形態に係る表示装置と同様に、ブラックマトリクスの光遮光領域の一部にのみ熱伝導層が形成されている点において第1の実施形態に係る表示装置と大きく異なり、第2の実施形態に係る表示装置とは熱伝導層の形成パターンが異なる。以下では、第2の実施形態と異なる点について重点的に説明し、第2の実施形態と同様の点ついては重複を避けるため説明を簡略若しくは省略する。
図7は、第3の実施形態に係るブラックマトリクスを示す図であって、(a)は光取り出し側とは反対側から見た平面図であり、(b)は(a)におけるB−B線断面図であり、(c)は(a)におけるC−C線断面図である。
図7(a)に示すように、第3の実施形態に係るブラックマトリクス140は、主機能層141と熱伝導層142とからなり、マトリクス状に配置された複数の透光窓143を有し、光取り出し側から見ると、光遮蔽領域が複数の桟部144で構成される格子状である。
表示領域に対応する領域10における周縁部分12において、横桟部、縦桟部の一部に、熱伝導層122が形成されていないものが存在することによって、熱伝導層122が占有する平均面積が、中央部分11よりも小さくしてある。
例えば、周縁部分12では、熱伝導層142が形成されていない図7(b)に示すような桟部144と、熱伝導層142が形成されている図7(c)に示すような桟部144とが交互に配列されているのに対して、中央部分11では、全ての桟部144に熱伝導層142が形成されている。
そして、桟部144の熱伝導層形成部分間の間隔は、縦方向(図7における上下方向)においても横方向(図7における左右方向)のいずれにおいても、表示領域に対応する領域10において中央部分11よりも周縁部分12の方が広い。例えば、中央部分11における横方向の熱伝導層形成部分間の間隔W5よりも、周縁部分12における横方向の熱伝導層形成部分間の間隔W6の方が広い。
熱伝導層132が形成されている部分は形成されていない部分よりも冷却能力が高いため、結果的に中央部分11の方が周縁部分12よりも冷却能力が高い。したがって、第2の実施形態と同様に、TFT制御のずれによる表示むらを低減させることができる。
なお、桟部144の熱伝導層形成部分間の間隔は、中央部分11よりも周縁部分12の方が広くなっていればどのような寸法であっても良い。それら寸法は、図7(b)に示すような熱伝導層122が形成されていない桟部144と図7(c)に示すような熱伝導層122が形成されている桟部144との組み合わせにより適宜調節可能である。そして、それら寸法を調節すれば、中央部分11及び周縁部分12それぞれにおける冷却能力を調節することができ、表示領域における中央部分と周縁部分との温度差を調節することができる。また、桟部144の熱伝導層形成部分間の間隔は、縦方向又は横方向の一方のみにおいて、中央部分11よりも周縁部分12の方が広い構成としても良い。
なお、以上に説明した例では、熱伝導層形成部分間の間隔の種類は間隔W5と間隔W6との2種類であったが、間隔の種類を3種類以上とし、周縁部分12から中央部分11にかけて熱伝導層122が形成されていない桟部144の比率が徐々に減り、間隔が徐々に狭くなる構成であっても良い。例えば間隔を3種類として、周縁部分12では間隔W6とし、中央部分11では間隔W5とし、中央部分11と周縁部分12との中間の部分では、間隔W6よりも狭く間隔W5よりも広い間隔とすることが考えられる。
[第4の実施形態]
第4の実施形態に係る表示装置は、熱伝導層の基板側の面が、表示領域に対応する領域において中央部分の方が周縁部分よりも粗面である点において第1の実施形態に係る表示装置と大きく異なる。以下では、第1の実施形態と異なる点について重点的に説明し、第1の実施形態と同様の点ついては重複を避けるため説明を簡略若しくは省略する。
図8は、第4の実施形態に係るブラックマトリクスを示す図であって、(a)は光取り出し側とは反対側から見た平面図であり、(b)は(a)におけるB−B線断面図であり、(c)は(a)におけるC−C線断面図であり、(d)は変形例に係る(a)におけるC−C線断面図である。
図8に示すように、第4の実施形態に係るブラックマトリクス150は、主機能層151と熱伝導層152とからなり、マトリクス状に配置された複数の透光窓153を有し、光取り出し側から見ると、光遮蔽領域が複数の桟部154で構成される格子状である。
ブラックマトリクス150は、図8(b)に示すように、周縁部分12における基板101側の面が凹凸の少ない滑面であるのに対して、図8(c)に示すように、中央部分11における基板101側の面が凹凸の大きい粗面である。中央部分11は、基板101側の面が粗面になっているため表面積が大きく、熱がより熱伝導層152に伝わり易い構成となっている。したがって、中央部分11の方が周縁部分12よりも冷却能力が高く、表示領域における中央部分と周縁部分との温度差を小さくすることができるため、TFT制御のずれによる表示むらを低減させることができる。
なお、以上に説明した例では、基板101側の面の粗さの種類は2種類であったが、粗さの種類を3種類以上とし周縁部分12から中央部分11にかけて徐々に粗さが粗くなる構成であっても良い。
また、熱伝導層152の基板101側の面を粗面にする方法としては、図8(c)に示すように、熱伝導層152の基板101側の面に穴又は溝等の凹部155を設けたり、図8(d)に示すように、熱伝導層152の基板101側の面に粒状や筋状の凸部156を設けたりすることが考えられる。
[第5の実施形態]
第5の実施形態に係る表示装置は、ブラックマトリクスが反射防止層を備える点において第1の実施形態に係る表示装置と大きく異なる。以下では、第1の実施形態と異なる点について重点的に説明し、第1の実施形態と同様の点ついては重複を避けるため説明を簡略若しくは省略する。
図9は、第5の実施形態に係る表示装置の積層状態を示す模式図である。図10は、第5の実施形態に係るブラックマトリクスを示す図であって、(a)は光取り出し側とは反対側から見た平面図であり、(b)は(a)におけるB−B線断面図であり、(c)は(a)におけるC−C線断面図である。
図9に示すように、第5の実施形態に係る表示装置200のブラックマトリクス220は、光吸収性を有する主機能層221と、主機能層221より基板101側に位置し主機能層221よりも熱伝導率が高い熱伝導層222と、熱伝導層222より基板101側の最外層に位置し熱伝導層222よりも光吸収率の高い反射防止層223とからなり、マトリクス状に配置された複数の透光窓224を有し、図10(a)に示すように、光取り出し側とは反対側から見ると、光遮蔽領域が複数の桟部225で構成される格子状である。
反射防止層223は、光吸収性及び遮光性を有する材料を用いて、表示領域に対応する領域10における光遮蔽領域の全体に形成されており、非表示領域に対応する領域20には形成されていない。
図9に戻って、発光素子106の有機発光層から出射される光の光路には、ブラックマトリクス220の透光窓224に向かう光路201以外に、ブラックマトリクス220の基板101側の面における反射防止層223が形成されている領域に向かう光路202や、ブラックマトリクス220の基板101側の面における反射防止層223が形成されていない領域に向かう光路203等がある。光路202を通る光は反射防止層223で吸収されるため、表示領域では光の乱反射が起こらない。したがって、表示装置200は高いコントラスト性能を有する。なお、光路203を通る光は熱伝導層222で反射されるため、非表示領域では光の乱反射が起こる。しかしながら、非表示領域で光の乱反射が起こっても表示装置200のコントラスト性能には重大な影響を及ぼさない。
なお、反射防止層223は、必ずしも表示領域に対応する領域10における光遮蔽領域の全体に形成されている必要はなく一部にのみ形成されていても良い。一部にのみ形成した場合でも、その形成した部分において光の乱反射を低減することができる。
なお、図10(b)と図10(c)とを比べるとわかるように、非表示領域に対応する領域20では反射防止層223の厚み分だけ熱伝導層222の厚みが増している。このような構成とすれば、厚みが増した分だけ熱伝導層222の放熱能力が向上すると共に、ブラックマトリクス220の基板側の面が平坦化される。
反射防止層223を形成する材料としては、例えばアクリル系樹脂等が挙げられ、その中でも光吸収性の高いカーボン(C)を分散させたアクリル系樹脂等がコントラスト性能を向上させる観点から特に好ましい。さらに、熱伝導性の高い材料であることが放熱性能を向上させる観点から好ましい。
[第6の実施形態]
第6の実施形態に係る表示装置は、反射防止層が複数の貫通孔を有する点において第5の実施形態に係る表示装置と大きく異なる。以下では、第5の実施形態と異なる点について重点的に説明し、第5の実施形態と同様の点ついては重複を避けるため説明を簡略若しくは省略する。
図11は、第6の実施形態に係る表示装置の積層状態を示す模式図であって、(a)はその全体図、(b)は(a)における仮想線内の拡大図である。図12は、第6の実施形態に係るブラックマトリクスを示す図であって、(a)は光取り出し側とは反対側から見た平面図であり、(b)は(a)におけるB−B線断面図であり、(c)は(a)におけるC−C線断面図であり、(d)は変形例に係る(a)におけるC−C線断面図である。
図11(a)に示すように、第6の実施形態に係る表示装置300のブラックマトリクス320は、主機能層321、熱伝導層322及び反射防止層323からなり、マトリクス状に配置された複数の透光窓324を有し、図12(a)に示すように、光取り出し側とは反対側から見ると、光遮蔽領域が複数の桟部325で構成される格子状である。
図12(b)に示すように、縦方向に配列された桟部325には貫通孔323aが設けられていないが、図12(c)に示すように、横方向に配列された桟部325には貫通孔323aが設けられている。そして、各貫通孔323a内には反射防止層323を形成する材料よりも熱伝導率の高い材料が充填されている。例えば、熱伝導層322を形成する材料と同じ材料が充填されている。
なお、貫通孔323aは、横方向に配列された桟部325には設けず、縦方向に配列された桟部325にのみ設けても良い。また、縦方向に配列された桟部325と横方向に配列された桟部325の両方に設けても良く、縦方向に配列された桟部325と横方向に配列された桟部325とが交差する位置に設けても良く、ランダムに設けても良い。
基板101とブラックマトリクス320との間に画素の高さを調整するためのフォトスペーサー(不図示)を設ける場合は、貫通孔323aが形成されていない箇所に設けることが、表示装置300を薄型化させる観点から好ましい。
図11(b)に示すように、本実施の形態に係る表示装置300において、封止樹脂110から熱伝導層322へ熱が伝わる経路は、カラーフィルタ111を介する経路301,302、及び、反射防止層323を介する経路303,304に加えて、貫通孔323a内の充填部分を介して封止樹脂110から熱伝導層322へ熱が伝わる経路305がある。貫通孔323a内の充填部分を介する方が反射防止層323を介するよりも効率良く封止樹脂110の熱が熱伝導層322に伝わるため、表示装置300の放熱性能が高い。
なお、必ずしも貫通孔323a内の全体に反射防止層323を形成する材料よりも熱伝導率の高い材料が充填されている必要はなく、例えば図12(d)に示すように、全く充填されていない構成とすることもできる。また、貫通孔323a内の一部にのみ充填されている構成であっても良く、その場合、空洞の部分326には封止樹脂110が入り込む構成であることが好ましい。そうすれば、熱伝導層322と封止樹脂110とが直接接するため、高い放熱性能を得ることができる。
[第7の実施形態]
第7の実施形態に係る表示装置は、中央部分よりも周縁部分の方が貫通孔の単位面積あたりの孔数が少ない点において第6の実施形態に係る表示装置と大きく異なる。以下では、第6の実施形態と異なる点について重点的に説明し、第6の実施形態と同様の点ついては重複を避けるため説明を簡略若しくは省略する。
図13は、第7の実施形態に係るブラックマトリクスを光取り出し側とは反対側から見た平面図である。図13に示すように、第7の実施形態に係るブラックマトリクス330は、主機能層(不図示)、熱伝導層332及び反射防止層333からなり、マトリクス状に配置された複数の透光窓334を有し、光取り出し側とは反対側から見ると、光遮蔽領域が複数の桟部335で構成される格子状である。
反射防止層333は、表示領域に対応する領域10において、中央部分11では貫通孔333aが密に設けられており、周縁部分12では貫通孔333aが疎に設けられており、中央部分11よりも周縁部分12の方が貫通孔333aの単位面積あたりの孔数が少ない。
第6の実施形態で説明した通り、貫通孔333aが設けられている部分では、封止樹脂110の熱が直接熱伝導層332に伝わるため、単位面積あたりの貫通孔333aの孔数の多い中央部分11の方が、孔数が少ない周縁部分12よりも冷却能力が高い。このように中央部分11の方が周縁部分12よりも冷却能力が高い構成とすることで、表示領域における中央部分と周縁部分との温度差を小さくすることができ、TFT制御のずれによる表示むらを低減させることができる。
なお、以上に説明した例では、貫通孔333aが中央部分11では密に周縁部分12では疎に設けられる構成であったが、貫通孔333aは周縁部分12から中央部分11にかけて徐々に密になる構成であっても良い。また、中央部分11にのみ貫通孔333aを設けて、周縁部分12には貫通孔333aを設けない構成としても良い。
[第8の実施形態]
第8の実施形態に係る表示装置は、中央部分よりも周縁部分の方が貫通孔の穴径が小さい点において第6の実施形態に係る表示装置と大きく異なる。以下では、第8の実施形態と異なる点について重点的に説明し、第6の実施形態と同様の点ついては重複を避けるため説明を簡略若しくは省略する。
図14は、第8の実施形態に係るブラックマトリクスを示す図であって、(a)は光取り出し側とは反対側から見た平面図であり、(b)は(a)におけるB−B線断面図であり、(c)は(a)におけるC−C線断面図である。
図14に示すように、第8の実施形態に係るブラックマトリクス340は、主機能層341、熱伝導層342及び反射防止層343からなり、マトリクス状に配置された複数の透光窓344を有し、光取り出し側とは反対側から見ると、光遮蔽領域が複数の桟部345で構成される格子状である。
反射防止層343は、表示領域に対応する領域10において、中央部分11では貫通孔343aの孔径が大きく、周縁部分12では貫通孔343aの孔径が小さい。例えば、図14(b)に示すような中央部分11における貫通孔343aの孔径W7と、図14(c)に示すような周縁部分12における貫通孔343aの孔径W8とでは、中央部分11における貫通孔343aの孔径W7の方が大きい。
第6の実施形態で説明した通り、貫通孔343aが設けられている部分では、封止樹脂110の熱が直接熱伝導層342に伝わるため、貫通孔343aの孔径を大きくすると冷却能力がより高くなる。中央部分11よりも周縁部分12の方が貫通孔343aの孔径が小さい構成であるため、中央部分11の方が周縁部分12よりも冷却能力が高く、表示領域における中央部分と周縁部分との温度差が小さくなるため、TFT制御のずれによる表示むらを低減させることができる。
なお、以上に説明した例では、貫通孔343aの孔径の種類は、孔径W7と孔径W8との2種類であったが、孔径の種類を3種類以上とし周縁部分12から中央部分11にかけて徐々に孔径が広くなる構成であっても良い。例えば孔径を3種類として、周縁部分12では孔径W8とし、中央部分11では孔径W7とし、中央部分11と周縁部分12との中間の部分では、孔径W8よりも大きく孔径W7よりも小さい孔径とすることが考えられる。
[第9の実施形態]
第9の実施形態に係る表示装置は、反射防止層が貫通孔の代わりにスリットを有する点において第6の実施形態に係る表示装置と大きく異なる。以下では、第6の実施形態と異なる点について重点的に説明し、第6の実施形態と同様の点ついては重複を避けるため説明を簡略若しくは省略する。
図15は、第9の実施形態に係るブラックマトリクスを示す図であって、(a)は光取り出し側とは反対側から見た平面図であり、(b)は(a)におけるB−B線断面図である。
図15に示すように、第9の実施形態に係るブラックマトリクス350は、主機能層351、熱伝導層352及び反射防止層353からなり、マトリクス状に配置された複数の透光窓354を有し、光取り出し側とは反対側から見ると、光遮蔽領域が複数の桟部355で構成される格子状である。
反射防止層353は、各桟部355の真ん中にスリット353aを有し、それらスリット353aは、縦方向及び横方向に配列された格子状となっている。そして、各スリット353aには反射防止層353を形成する材料よりも熱伝導率の高い材料が充填されている。
このように、反射防止層353がスリット353aを有するため、熱伝導層352のスリット353a内の充填部分を介して効率良く封止樹脂110から熱伝導層352へ熱が伝わる。したがって、表示装置の放熱性能が向上する。
なお、必ずしもスリット353a内の全体に反射防止層353を形成する材料よりも熱伝導率の高い材料が充填されている必要は無く、例えば、全く充填されていない構成や一部にのみ充填されている構成であっても良い。
[第10の実施形態]
第10の実施形態に係る表示装置は、中央部分よりも周縁部分の方がスリットのスリット幅が狭い点において第9の実施形態に係る表示装置と大きく異なる。以下では、第9の実施形態と異なる点について重点的に説明し、第9の実施形態と同様の点ついては重複を避けるため説明を簡略若しくは省略する。
図16は、第10の実施形態に係るブラックマトリクスを示す図であって、(a)は光取り出し側とは反対側から見た平面図であり、(b)は(a)におけるB−B線断面図であり、(c)は(a)におけるC−C線断面図である。
図16に示すように、第10の実施形態に係るブラックマトリクス360は、主機能層361、熱伝導層362及び反射防止層363からなり、マトリクス状に配置された複数の透光窓364を有し、光取り出し側とは反対側から見ると、光遮蔽領域が複数の桟部365で構成される格子状である。
反射防止層363は、各桟部365の真ん中にスリット363aを有し、複数のスリット363aは、縦方向及び横方向に配列された格子状となっており、中央部分11よりも周縁部分12の方がスリット363aの幅が狭い。例えば、図16(b)に示すような中央部分11におけるスリット363aの幅W9と、図16(c)に示すような周縁部分12におけるスリット363aの幅W10とでは、中央部分11におけるスリット363aの幅W9の方が広い。
第9の実施形態で説明した通り、スリット363aが設けられている部分では、封止樹脂110の熱が直接熱伝導層362に伝わるため、スリット363aの幅が広い中央部分11の方がスリット363aの幅が狭い周縁部分12よりも冷却能力が高い。このように中央部分11の方が周縁部分12よりも冷却能力が高い構成とすることで、表示領域における中央部分と周縁部分との温度差を小さくすることができ、TFT制御のずれによる表示むらを低減させることができる。
なお、以上に説明した例では、スリット363aの幅の種類は、幅W9と幅W10との2種類であったが、幅の種類を3種類以上とし周縁部分12から中央部分11にかけて徐々に幅が広くなる構成であっても良い。例えば幅を3種類として、周縁部分12では幅W10とし、中央部分11では幅W9とし、中央部分11と周縁部分12との中間の部分では、幅W10よりも広く幅W9よりも狭い幅とすることが考えられる。
[第11の実施形態]
第11の実施形態に係る表示装置は、中央部分よりも周縁部分の方がスリットのスリット間隔が広い点において第9の実施形態に係る表示装置と大きく異なる。以下では、第9の実施形態と異なる点について重点的に説明し、第9の実施形態と同様の点ついては重複を避けるため説明を簡略若しくは省略する。
図17は、第11の実施形態に係るブラックマトリクスを光取り出し側とは反対側から見た平面図である。図17に示すように、第11の実施形態に係るブラックマトリクス370は、主機能層(不図示)、熱伝導層372及び反射防止層373からなり、マトリクス状に配置された複数の透光窓374を有し、光取り出し側とは反対側から見ると、光遮蔽領域が複数の桟部375で構成される格子状である。
反射防止層373は、各桟部375の真ん中にスリット373aを有し、それらスリット373aは、縦方向及び横方向に配列された格子状となっており、中央部分11におけるスリット373aの間隔W11よりも、周縁部分12におけるスリット373aの間隔W12の方が広い。
第9の実施形態で説明した通り、スリット373aが設けられている部分では、封止樹脂110の熱が直接熱伝導層372に伝わるため、スリット373aの間隔が狭いためスリットが占有する平均面積が大きい中央部分11は周縁部分12よりも冷却能力が高い。したがって、表示領域における中央部分と周縁部分との温度差を小さくすることができ、TFT制御のずれによる表示むらを低減させることができる。
なお、以上に説明した例では、スリット373aの間隔の種類は、間隔W11と間隔W12との2種類であったが、間隔の種類を3種類以上とし周縁部分12から中央部分11にかけて徐々に間隔が狭くなる構成であっても良い。例えば間隔を3種類として、周縁部分12では間隔W12とし、中央部分11では間隔W11とし、中央部分11と周縁部分12との中間の部分では、間隔W12よりも狭く間隔W11よりも広い間隔とすることが考えられる。
[第12の実施形態]
第12の実施形態に係る表示装置は、中央部分のみにスリットが設けられている点において第9の実施形態に係る表示装置と大きく異なる。以下では、第9の実施形態と異なる点について重点的に説明し、第9の実施形態と同様の点ついては重複を避けるため説明を簡略若しくは省略する。
図18は、第12の実施形態に係るブラックマトリクスを光取り出し側とは反対側から見た平面図である。図18に示すように、第12の実施形態に係るブラックマトリクス380は、主機能層(不図示)、熱伝導層382及び反射防止層383からなり、マトリクス状に配置された複数の透光窓384を有し、光取り出し側とは反対側から見ると、光遮蔽領域が複数の桟部385で構成される格子状である。
反射防止層383は、中央部分11のみが桟部385の真ん中にスリット383aを有し、それらスリット383aは、縦方向及び横方向に配列された格子状となっている。
第9の実施形態で説明した通り、スリット383aが設けられている部分では、封止樹脂110の熱が直接熱伝導層382に伝わるため、スリット383aが設けられている中央部分11はスリット383aが設けられていない周縁部分12よりも冷却能力が高い。したがって、表示領域における中央部分と周縁部分との温度差を小さくすることができ、TFT制御のずれによる表示むらを低減させることができる。
[その他]
以上、本実施の形態に係る表示装置を実施の形態に基づいて具体的に説明してきたが、本発明に係る表示装置は、上記の実施の形態に限定されない。例えば、本発明に係る表示装置は、上記第1から第12の実施形態及びその変形例に係る表示装置の一部構成を組み合わせた構成であっても良い。また、ブラックマトリクスは、光取り出し側とは反対側から見て格子状のものに限定されず、横方向又は縦方向に縞状であっても良い。
本発明は、平面光源及びフラットディスプレイ等に用いられる有機EL表示装置に利用可能である。
10 表示領域に対応する領域
11 中央部分
12 周縁部分
20 非表示領域に対応する領域
100,200,300 表示装置
101 基板
106 発光素子
120,220,320 ブラックマトリクス
121,221,321 主機能層
122,222,322 熱伝導層
123,223,323 透光窓
124,224,325 桟部
223,323 反射防止層
323a 貫通孔
353a スリット

Claims (18)

  1. 各々が有機発光層を有する複数の発光素子が基板上にマトリクス状に配置され、各透光窓を対応する発光素子の直上方に位置させた状態でブラックマトリクスが積層された表示装置であって、
    前記ブラックマトリクスは、前記透光窓以外の光遮蔽領域が、光吸収性を有する主機能層と、当該主機能層より前記基板側に位置し前記主機能層よりも熱伝導率が高い熱伝導層とを有することを特徴とする表示装置。
  2. 前記ブラックマトリクスの内、前記発光素子が配された表示領域に対応する領域においては、中央部分よりも周縁部分の方が前記熱伝導層が占有する平均面積が小さいことを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  3. 前記ブラックマトリクスの光遮蔽領域は、長手方向を横方向に向けた状態で前記透過窓の間隔を空けて複数条配された横桟部と、前記透光窓の間隔をあけた状態で、隣り合う横桟の間を連結する縦桟部とからなり、
    前記表示領域に対応する領域における周縁部分において、横桟部、縦桟部の一部に、主機能層形成部分の幅よりも熱伝導層形成部分の幅が小さいものが存在させてあることによって、熱伝導層が占有する平均面積が、中央部分よりも小さくしてあることを特徴とする請求項2記載の表示装置。
  4. 前記ブラックマトリクスの光遮蔽領域は、長手方向を横方向に向けた状態で前記透過窓の間隔を空けて複数条配された横桟部と、前記透光窓の間隔をあけた状態で、隣り合う横桟の間を連結する縦桟部とからなり、
    前記表示領域に対応する領域における周縁部分において、横桟部、縦桟部の一部に、熱伝導層が形成されていないものが存在することによって、熱伝導層が占有する平均面積が、中央部分よりも小さくしてあることを特徴とする請求項2記載の表示装置。
  5. 前記熱伝導層の前記基板側の面は、前記表示領域に対応する領域において中央部分の方が周縁部分よりも粗面であることを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の表示装置
  6. 前記熱伝導層は、前記表示領域の外側に広がる非表示領域に対応する領域にも形成されており、前記表示領域に対応する領域における熱伝導層形成部分と前記非表示領域に対応する領域における熱伝導層形成部分とが連続していることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の表示装置。
  7. 前記ブラックマトリクスは、前記熱伝導層よりも光吸収率の高い反射防止層を前記基板側の最外層に備えることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の表示装置。
  8. 前記反射防止層は、複数の貫通孔を有することを特徴とする請求項7記載の表示装置。
  9. 前記複数の貫通孔内にはそれぞれ前記反射防止層を形成する材料よりも熱伝導率の高い材料が充填されていることを特徴とする請求項8記載の表示装置。
  10. 前記複数の貫通孔内に充填されている材料は前記熱伝導層を形成する材料と同じ材料であることを特徴とする請求項9記載の表示装置。
  11. 前記ブラックマトリクスと前記基板との間における前記貫通孔が形成されていない箇所にフォトスペーサーが配置されていることを特徴とする請求項9又は10に記載の表示装置。
  12. 前記反射防止層は、前記発光素子が配された表示領域に対応する領域において中央部分よりも周縁部分の方が単位面積あたりの前記貫通孔の孔数が少ないことを特徴とする請求項8から11のいずれかに記載の表示装置。
  13. 前記反射防止層は、前記発光素子が配された表示領域に対応する領域において中央部分よりも周縁部分の方が前記貫通孔の孔径が小さいことを特徴とする請求項8から12のいずれかに記載の表示装置。
  14. 前記反射防止層は、複数のスリットを有することを特徴とする請求項7記載の表示装置。
  15. 前記複数のスリット内にはそれぞれ前記反射防止層を形成する材料よりも熱伝導率の高い材料が充填されていることを特徴とする請求項14記載の表示装置。
  16. 前記複数のスリット内に充填されている材料は前記熱伝導層を形成する材料と同じ材料であることを特徴とする請求項15記載の表示装置。
  17. 前記反射防止層は、前記発光素子が配された表示領域に対応する領域において中央部分よりも周縁部分の方が前記スリットの幅が狭いことを特徴とする請求項14から16のいずれかに記載の表示装置。
  18. 前記反射防止層は、前記発光素子が配された表示領域に対応する領域において中央部分よりも周縁部分の方が前記スリットの間隔が広いことを特徴とする請求項14から17のいずれかに記載の表示装置。
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