JP2011014353A - コネクタ - Google Patents

コネクタ Download PDF

Info

Publication number
JP2011014353A
JP2011014353A JP2009156908A JP2009156908A JP2011014353A JP 2011014353 A JP2011014353 A JP 2011014353A JP 2009156908 A JP2009156908 A JP 2009156908A JP 2009156908 A JP2009156908 A JP 2009156908A JP 2011014353 A JP2011014353 A JP 2011014353A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal
block
female terminal
storage
female
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009156908A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5317860B2 (ja
Inventor
Daisuke Shinkawa
大介 新川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2009156908A priority Critical patent/JP5317860B2/ja
Publication of JP2011014353A publication Critical patent/JP2011014353A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5317860B2 publication Critical patent/JP5317860B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】端子を簡単に着脱できるとともに、端子の着脱状態を外部から容易に確認することができる、簡単な構成のコネクタの組付構造を提供する。
【解決手段】収納室20Cの前方端部には、収納室20Cの上方から該収納室20Cに対して斜め方向に挿入されるメス端子40の先端が突当って該メス端子40の収納位置を規制する規制部22が、メス端子40の先端の上方に形成され、且つ、収納室20Cに収納されたメス端子40の該収納室20Cの後方への移動を規制する係止部23が、メス端子40の先端の下方に形成され、収納室20Cに収納されたメス端子40は、その先端が規制部22および係止部23によって挟持されることによって、収納室20Cに仮係止される。
【選択図】図11

Description

本発明は、電線(ワイヤハーネス)が接続される端子が装着された端子収納ブロックとこの端子収納ブロックが内挿されるカバーブロックとで構成されたコネクタに関する。
従来、例えば自動車用の各種電子機器の回路基板と電線(ワイヤハーネス)とを電気的に接続する目的で、コネクタが広く用いられている。そして、近年においては、かかる自動車用の回路基板と電線とを電気的に接続する目的で用いられる電気コネクタ組立体において、小型化が要求されている。
このようなコネクタとして、例えば図17に示すように、メス型コンタクト(メス端子)101をオス型ハウジング102に仮固定するためのランスブロック103と、ランスブロック103で仮固定されたメス型コンタクト101をオス型ハウジング102に本固定するためのリテーナ104と、をオス型コネクタ105に備えた構成の電気コネクタ組立体が知られている。
この電気コネクタ組立体にあっては、オス型コンタクト(オス端子)106とメス型コンタクト101の電気的な導通を確実に行うことが必須となっているが、上述のような、ランスブロック103およびリテーナ104によってメス型コンタクト101をオス型ハウジング102に固定する電気コネクタ組立体においては、以下に示すような問題が存在する。
(I)メス型コンタクト101を取り付けたオス型コネクタ105をメス型コネクタ107に挿入して嵌合させるときに、ランスブロック103やリテーナ104がオス型ハウジング102に完全に押し込まれていない場合がある。しかし、これが確実に押し込まれていないことが判明するのは、ランスブロック103やリテーナ104がメス型コネクタ107のメス型ハウジング108に当たったときである。
これが判明した場合には、オス型コネクタ105をメス型コネクタ107から引き抜く。そして、再びオス型コネクタ105をメス型コネクタ107に挿入する。しかしこれでは、作業効率が低下してしまう。
(II)さらに、オス型コネクタ105は、オス型ハウジング102と、ランスブロック103と、リテーナ104の3点の部品から構成されているため、その組立工数も増加してしまう。
そこで、このような技術的課題に基づいてなされたもので、メス型コンタクトとオス型コンタクトの嵌合を確実に行って信頼性を向上させるとともに、作業効率の向上を図ることのできる電気コネクタが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
即ち、この電気コネクタは、図18及び図19に示すように、オス型コネクタ200を、オス型ハウジング210と、メス型コンタクト220と、オス型ハウジング210にメス型コンタクト220を固定するリテーナ230とから構成されている。リテーナ230は、オス型コネクタ200のメス型コネクタ300への挿抜方向に対して直交する方向に挿入される。リテーナ230は、第一係止爪、第二係止爪によりオス型ハウジング210に対して仮係止状態と本係止状態の2段階に係止する。これにより、オス型コンタクト310とメス型コンタクト220とを確実に電気的に接続する。また、リテーナ230が仮係止状態にあるときには、リテーナ230がオス型ハウジング210から側方に突出し、オス型コンタクト310とメス型コンタクト220との誤接触を防止する。これにより、メス型コンタクト220とオス型コンタクト310との嵌合を確実に行って、信頼性を向上するとともに、作業効率の向上を図ることができる。
特開2009−21159号公報
ところが、このようなコネクタにあっては、オス型コネクタ200を構成するオス型ハウジング210内部に装着するメス側コンタクト220の保持構造が複雑である。従って、オス型ハウジング210内部へのメス側コンタクト220の装着及び取出し作業が非常に厄介である。しかも、複雑な構造による保持動作を行わせてあるために、オス型ハウジング210内部へメス側コンタクト220の正確な装着がなされているかを、外部から視認などによって確認するのは非常に困難である。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、端子を簡単に着脱できるとともに、端子の着脱状態を外部から容易に確認することができる、簡単な構成のコネクタを提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るコネクタは、下記(1)〜(6)を特徴としている。
(1) 電線が接続されたメス端子が収納される端子収納ブロックと、前記端子収納ブロックが内挿されて組み付けられるカバーブロックと、を備え、前記カバーブロックは、前記電線が該カバーブロックから引き出される引出方向とは直交する一つの側面が開口し、該開口を通して前記引出方向とは直交する方向から前記端子収納ブロックが内挿される内挿室を有するコネクタであって、
前記端子収納ブロックには、隣り合う前記メス端子を仕切るための、該メス端子の長手方向と平行に延びる隔壁によって、上方が開口し、その開口から一つの前記メス端子を収納可能な収納室が形成され、
前記収納室の前方端部には、前記収納室の上方から該収納室に対して斜め方向に挿入される前記メス端子の先端が突当って該メス端子の収納位置を規制する規制部が、前記メス端子の先端の上方に形成され、且つ、前記収納室に収納された前記メス端子の該収納室の後方への移動を規制する係止部が、前記メス端子の先端の下方に形成され、
前記収納室に収納された前記メス端子は、その先端が前記規制部および前記係止部によって挟持されることによって、前記収納室に仮係止される、
こと。
(2) 上記(1)の構成のコネクタにおいて、
前記カバーブロックの前記内挿室には、該内挿室に前記端子収納ブロックが内挿された際に前記メス端子の先端に当接する内壁面が形成されている、
こと。
(3) 上記(1)または(2)の構成のコネクタにおいて、
前記端子収納ブロックの前記隔壁の上端には、隣り合う前記隔壁に向けて突出する封止片が形成されている、
こと。
(4) 上記(1)〜(3)のいずれか一つの構成のコネクタにおいて、
前記端子収納ブロックの前記隔壁の上端には、該上端から上方に突出する係止爪が形成され、
前記カバーブロックの前記内挿室には、該内挿室に内挿された前記端子収納ブロックの前記係止爪に対向する箇所に係止溝が形成されている、
こと。
(5) 上記(1)〜(4)のいずれか一つの構成のコネクタにおいて、
前記カバーブロックの前記内挿室を画成する内面のうちの、前記端子収納ブロックの前記収納室に対向する面には、前記収納室に向けて突出する凸部が形成され、
前記端子収納ブロックが前記内挿室に内挿された際、前記収納室に収納された前記メス端子は、該メス端子に形成された凹部が前記凸部に係合する、
こと。
(6) 上記(1)〜(5)のいずれか一つの構成のコネクタにおいて、
前記端子収納ブロックには、前記収納室が上下方向に二段、且つその二つの前記収納室の形状がその上下方向に対称となるように形成されている、
こと。
上記(1)の構成のコネクタによれば、大きく開口した一面側の出入口から端子収納ブロック内へ端子を簡単に着脱できるとともに、この大きく開口された一面側を介して、端子の着脱状態を外部から容易に確認することができる。
上記(2)の構成のコネクタによれば、内壁面が端子収納ブロックの収納室に収納されたメス端子の先端に当接することにより、収納室からのメス端子の抜脱を防ぐことができる。
上記(3)の構成のコネクタによれば、仮係止状態の時のメス端子が端子収納空間内部から跳ね上がって飛び出すことを防止することができる。
上記(4)の構成のコネクタによれば、係止爪と係止溝の協働により、端子収納ブロックをカバーブロックの内挿室内に固定することができる。
上記(5)の構成のコネクタによれば、メス端子が収納室に収容された状態であるときに、メス端子に設けた凹部が係合されてメス端子が跳ね上がるのを抑制している。
上記(6)の構成のコネクタによれば、上方だけでなく、下方からであっても、メス端子を端子収納ブロックに仮係止することができる。
本発明のコネクタによれば、簡単な構成のコネクタの組付構造を用いて、大きく開口した一面側の出入口から端子収納ブロック内へ端子を簡単に着脱できるとともに、この大きく開口された一面側を介して、端子の着脱状態を外部から容易に確認することができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
本発明の実施形態に係るコネクタを示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るコネクタの一部を構成する端子収納ブロックを示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るコネクタの一部を構成する端子収納ブロックの背面図である。 図2におけるIV−IV線矢視断面図である。 本発明の実施形態に係るコネクタの一部を構成する端子収納ブロックの一部を示す拡大斜視図である。 本発明の実施形態に係るコネクタの一部を構成するカバーブロックを示す斜視図である。 (A)は図6に示すカバーブロックの正面図、(B)はその背面図である。 図7(A)におけるVIII−VIII線矢視断面図である。 本発明の実施形態に係るコネクタに用いたメス端子を示す側面図である。 本発明の実施形態に係るコネクタの背面図である。 図10におけるXI−XI線矢視断面図である。 本発明の実施形態に係るコネクタにおいて端子収納ブロックを引出した状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るコネクタにおいて端子収納ブロックを引出した状態を示す背面図である。 本発明の実施形態に係るコネクタにおいて、端子収納ブロックにメス端子を斜め上方から突き刺すときの作業を示す側断面図である。 図14における、端子収納ブロックにメス端子の後端を下げる作業を示す側断面図である。 本発明の実施形態に係るコネクタにおいて、メス端子が端子収納ブロック内で仮係止状態にあることを示す断面図である。 従来のコネクタを示す側断面図である。 従来の他のコネクタにおける組み立て途中の状態を示す斜視図である。 (A)は図18に示すコネクタの断面図、(B)はその要部拡大断面図である。
以下、本発明に係る好適な実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態に係るコネクタの組付構造が適用されたコネクタ10を示すものである。このコネクタ10は、メス型の端子を収容したメス型のコネクタであって、電線(ワイヤハーネス)Cの一端が接続されたメス型の端子(以下、「メス端子」と略す)40(図7参照)が装着された端子収納ブロック20と、端子収納ブロック20が内挿されて組み付けられているカバーブロック30と、を備えている。
メス端子40は、図9に示すように、本体41の前部にばね性を有する電気接触部42が上下2方向に一対突出し、本体41の後部に電線Cが接続されている。このメス端子40は、詳細は後述するが、カバーブロック30に端子収納ブロック20を内挿する前の状態で、端子収納ブロック20の収納室20Cを構成する各端子収納空間21の内部に斜め上方から挿入させることで、収納室20Cに装着させる。
また、このメス端子40の後部には、起立突起44が形成されており、この起立突起44が後述する封止片24に係止することで、後述する仮係止状態の時のメス端子40が端子収納空間21内部から跳ね上がって飛び出さないようになっている。
また、本体41は、中間部の上面側が凹状に窪んだ形状の部分(以下、凹部43)を有しており、後述するカバーブロック30に端子収納ブロック20を内挿すると、この凹部43がカバーブロック30内部の内挿室30Cに設けた凸部34に係合され、前後方向に移動しないように拘束される。
端子収納ブロック20は、図3に示すよう、該メス端子40の長手方向と平行に延びる隔壁20Aおよび段壁20Bによって上下左右に隣り合うメス端子40が仕切られる端子収納空間21が設けられている。端子収納空間21の上段、下段とも、電線Cが接続されたメス端子40を複数本(9本)それぞれ収納するための収納室20Cが左右方向(図3の左右方向)に9個形成されている。端子収納空間21の上段、下段の各収納室20Cは、その形状が段壁20Bを通過する平面(上下方向に直交する平面)に対して対称となっているため、端子収納空間21の上段の各収納室20Cは、図3の上方が開口し、その開口から一つのメス端子40を収納することができる一方、端子収納空間21の下段の各収納室20Cは、下方が開口し、その開口から一つのメス端子40を収納することができる。端子収納ブロック20は、電線Cが引出されるY方向に対して直交するX方向から、各収納室20Cにメス端子40をそれぞれ収納した後で、X方向の一つの側面が開口したカバーブロック30の内挿室30Cに内挿される。
収納室20Cは、図2乃至図4に示すように、端子収納空間21を隔壁20A及び段壁20Bによって仕切ることによって形成された各々を指す。この収納室20Cの前方端部(図2の+Y方向の端部)には、収納室20Cにメス端子40を挿脱させるときにそのメス端子40の先端を突き当てる出入口Eを構成するために、メス端子40の先端の上方に位置するように規制部22が、メス端子40の先端の下方に位置するように係止部23が、それぞれ形成されている。
規制部22は、図2に示すように、各隔壁20Aの先端部分同士を連結するような状態で形成された連結部を構成する部分に設けられている。規制部22は、メス端子40を収納室20Cに装着させたときに、本体41の前部において突出するばね性を有する電気接触部42の上側(上段の端子収納空間21の場合)の先端部分が係止するもので構成されている。また、係止部23は、段壁20Bの先端部側(図4の左方端部)に形成された窪みであり、特に、メス端子40を装着させたときに、本体41の前部において突出するばね性を有する電気接触部42の下側(上段の端子収納空間21の場合)の先端部分から基部側に向けて分岐した分岐部42A(図9参照)が係止する溝23A(図15参照)で構成されている。この規制部22および係止部23による作用については後述する。
また、図2および4に示すように、各隔壁20Aの上端および下端には、隣り合う隔壁20Aに向けて横(X)方向に突出っする封止片24が形成されている。この封止片24は、収納室20Cに収納されたメス端子40の起立突起44が接触することによって、該メス端子40が各端子収納空間21から外方に抜け出すのを防止している。
また、隔壁20Aには、端子収納ブロック20をカバーブロック30の内挿室30Cに内挿させるときのその内挿をガイドする機能を果たす切欠き26が、上下両側の外縁部の左右方向の中間に形成されている。また、隔壁20Aのうち手前側(図2では右側)及びこれとは反対の最奥部側の隔壁20Aの上下両側の外縁部の基部に、図5に示すような隔壁20Aの上端から上方に突出する係止爪25が形成されている。この係止爪25は、カバーブロック30の内挿室30Cの最奥部まで端子収納ブロック20が内挿されたときに、カバーブロック30の内挿室30Cの内面のうちの該係止爪25に対向する箇所に設けられた係止溝33(図7(B)及び図8参照)に嵌入して固定される。係止爪25と係止溝33の協働により、端子収納ブロック20がカバーブロック30の内挿室30C内に固定される。
一方、カバーブロック30は、図6乃至図8に示すように、電線Cが配設される正面(Y)方向に対して直交する側面(X)のうち、いずれか一方側の側面に開口された内挿口30Aから、側面(X)方向に挿入させて端子収納ブロック20を内挿させるようになっている。また、このカバーブロック30では、勿論、電線Cを取付けメス端子40が収容されるので、側面に隣接する背面にも電線Cが引出されるための開口30Bを設けている。
さらに、このカバーブロック30では、背面とは反対面である正面(以下、「先端面」とよぶ)30Dには、図示外のオス型のコネクタに設けてある図示外のオス端子の先端部分が嵌入してメス端子40の先端部に設けた電気接触部42に嵌合するために、端子収納ブロック20の収納室20Cと同数の端子孔35が開口している。また、この先端面30Dの内壁面36は、端子収納ブロック20が内挿される際の規制部22を、後述するガイド部32とともにガイドする。さらに、内壁面36は、端子収納ブロック20の収納室20Cに収納されたメス端子40の先端に当接することにより、収納室20Cからのメス端子40の抜脱を防いでいる(内壁面36が収納室20Cからのメス端子40の抜脱を防いでいる点については、後述する。)。
内挿室30Cには、端子収納ブロック20を内挿させたときに、端子収納ブロック20の各端子収納空間21に対応してこの端子収納空間21を上下左右から取り囲む内挿部31が形成される(図10参照)。また、この内挿室30Cには、先端側にガイド部32と、基端側に係止溝33とが形成されているとともに、中間部の天井及び床に凸部34が形成されている。
ガイド部32は、図6に示すように、端子収納ブロック20が内挿される際の先端の規制部22をガイドするため、内挿口30Aから最奥部に至る奥行き(Y)方向全体に亘った天井及び床の部分に、規制部22の形状に倣って形成されたガイド溝で構成されている。
係止溝33は、端子収納ブロック20の係止爪25が係止するものであり、内挿室30Cの内挿方向の最奥部及び内挿口30Aに形成されている。なお、本実施形態の係止溝33は、図7(B)に示すように、隣接した凸状の爪33Aを設けることで溝として構成されているものであって、その爪33Aの先の天井や床とは面一(つらいち)に形成されている。
凸部34は、図4に示す端子収納ブロック20の隔壁20Aの切欠き26が係合して内挿動作をガイドする手段として機能するとともに、図11に示すように、メス端子40が収納室20Cに収容された状態であるときに、メス端子40に設けた凹部43が係合されてメス端子40が跳ね上がるのを抑制する手段としても機能している。
また、このカバーブロック30には、図示外のオス型のコネクタと嵌合させてロック状態とするために、外面(図6から図8では上面)部分にばね性を有する係止突起37A及びストッパ部37Bからなる被嵌合部37を設けている。
次に、本実施形態のコネクタ10にメス端子を装着するときの作業手順について、図1、及び図14乃至図16を参照しながら説明する。
(1)まず、メス端子40を、図14に示すように、端子収納ブロック20の収納室20Cの上方から、該収納室20Cの延長方向(図14の左右方向)に対して斜め方向となる角度で、規制部22および係止部23の間(すなわち、出入口E)に突き刺す。このとき、メス端子40を、メス端子40の分岐部42Aが係止部23の溝23Aを越えて位置するように突き刺す。なお、このようなメス端子40の突き刺し状態を作業者に判別させるためには、例えば図9に示すように、メス端子40の電気接触部42の上側に、且つ分岐部42Aよりも右側に窪みを形成しておき、メス端子40を収納室20Cに突き刺す際にその窪みに規制部22が嵌り込むことにより、作業者に上記の突き刺し状態の是非を知らせるようにする。
(2)続いて、図15に示すように、(1)の状態では端子収納ブロック20の収納室20Cの上方からはみ出していたメス端子40の後端を、規制部22および係止部23の間に先端を留めた状態で収納室20Cに向けて下げる。このとき、メス端子40の電気接触部42の上側が規制部22に当接する一方、メス端子40の分岐部42Aは係止部23に当接していない。
(3)そして、図16に示すように、メス端子40を−Y方向(図16の右方向)に、メス端子40の分岐部42Aが係止部23に接触するまでスライドさせる(言い換えれば、メス端子40のスライドが係止部23によって規制されるまでそのスライドを継続する。)。このとき、メス端子40の電気接触部42の上側が規制部22に当接する状態は維持される一方、メス端子40の分岐部42Aが係止部23の溝23Aに嵌りこむ。規制部22および係止部23の溝23Aによって挟持された状態では、バネ性を有する電気接触部42は規制部22および係止部23を押し広げる方向に弾性力を働かせる。この結果、この弾性力がメス端子40を収納室20Cに保持するための係止力として作用することになる。本発明では、規制部22、係止部23および電気接触部42の協働によって、メス端子40を収納室20Cに保持させることを仮係止と称し、メス端子40が収納室20Cに保持されている状態のことを仮係止状態と称する。
なお、上記の作業手順(1)〜(3)では、端子収納空間21の上段に位置する収納室20Cにメス端子40を収納する作業について説明した。端子収納空間21の下段に位置する収納室20Cにメス端子40を収納する作業についても、上下の関係を逆にして作業を行う、あるいは、端子収納ブロック20を回転させて端子収納空間21の下段を上側にして上記の作業手順(1)〜(3)を行う、ことによって対応することができる。
(4)最後に、図1に示すように、メス端子40を各収納室20Cに収納した端子収納ブロック20をX方向から、X方向の一つの側面が開口したカバーブロック30の内挿室30Cに内挿する。このとき、図11に示すように、カバーブロック30の内壁面36は、収納室20Cに収納されたメス端子40の先端に当接することにより、メス端子40のスライドを防いでいる。これにより、メス端子40の不要なスライド(例えば振動に起因するスライドなど)によって仮係止状態が解除されることがない。また、凸部34は、図11に示すように、メス端子40が収納室20Cに収容された状態であるときに、メス端子40に設けた凹部43が係合されてメス端子40が跳ね上がるのを抑制している。これによって、メス端子40に収納室20Cから抜き取る方向に外力(例えば、電線が引っ張られることによって図11の右方向に作用する張力。また、例えば電線が上方に引きあがれることによって図11の上下方向に作用する張力)が作用した場合に、仮係止状態が解除されることがない。
続いて、本実施形態のコネクタ10からメス端子を取り出すときの作業手順について、図1、及び図10乃至図14を参照しながら説明する。
(1)まず、図10に示すように、端子収納ブロック20の各面のうち大きく外部に露出している背面側を、内挿方向とは逆の方向(図10では左方)へ押し出すようにして、係止溝33に嵌入していた端子収納ブロック20の係止爪25が、隣接した凸状の爪33Aを乗り越えて嵌合状態を脱出するようにする。これにより、端子収納ブロック20がカバーブロック30との嵌合状態から解除された状態に戻る。
(2)このようにして、図12、図13のように、外部へ引き出されてきた端子収納ブロック20の収納室20Cを構成する端子収納空間21から、次に、仮係止状態にあるメス端子40を取り出す。この場合、端子収納空間21の前方には、カバーブロック30から脱出してきたことにより、メス端子40を前方に移動させることができる空間が形成されるので、図15に示すように、メス端子40を前進させる。
なお、このストロークは、少なくとも、図15において符号Sで示す長さ又は、この長さSを上回る適宜長さでの前進移動である。このとき、メス端子40の電気接触部42のうち外側(図15では上部側)の先端部分が内側(図15では下方)へ押下されることで、前進動作が可能となる。また、この前進動作によって、電気接触部42のうちの内側(図15では下側)にある分岐部42Aが溝23Aとの係合状態から解除される。
(3)その後、図14に示すように、メス端子40の後部側を斜め上方に引き上げるとともに、その状態で後方へ移動させると、端子収納空間21からメス端子40を取り出すことができる。
従って、本実施形態によれば、仮係止状態では、メス端子40が端子収納ブロック20の収納室20Cを構成する端子収納空間21にどのような状態で収納されているかが、大きく開放された一面(上面)を介して外側の上部から直接、簡単に、かつ、確実に視認できる。従って、メス端子40の装着ミス、例えば半嵌合状態などの収容状態の異常などが確実に見つけられる。
また、本実施形態によれば、メス端子40を簡単に仮係止状態にセットできる。その後、このメス端子40を収納した端子収納ブロック20を、カバーブロック30の側方の内挿口30A(図6参照)から押し込んで嵌合する。これにより、メス端子40を簡単に装着できるとともに、その一連の装着動作とは反対の作業を行うことで、簡単にメス端子40の抜脱作業を行うことができる。
このように、本実施形態によれば、従来のような、コネクタ背面側の小さく開口した端子の挿入孔を狙って端子を挿入させる方法ではなく、上述したように、大きく開口した一面側の出入口に向けて斜め(上方の)後方から端子を挿入させることができるので、挿入作業が非常に容易に行える。しかも、このような簡単な着脱作業が、本実施形態によれば、端子収納ブロック20とカバーブロック30との2点からなる、簡単な構成のコネクタの組付構造のもので、実現できるわけである。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施し得るものである。
10 (メス型)コネクタ
20 端子収納ブロック
20A 隔壁
20B 段壁
20C 収納室
21 端子収納空間
22 規制部
23 係止部
23A 溝
24 封止片
25 係止爪
26 切欠き
30 カバーブロック
30A 内挿口
30B 開口
30C 内挿室
30D 先端面
31 内挿部
32 ガイド部
33 係止溝
33A 爪
34 凸部
35 端子孔
36 内壁面
37 被嵌合部
40 メス端子
41 本体
42 電気接触部
42A 分岐部
43 凹部
44 起立突起
C 電線(ワイヤハーネス)
E 出入口

Claims (6)

  1. 電線が接続されたメス端子が収納される端子収納ブロックと、前記端子収納ブロックが内挿されて組み付けられるカバーブロックと、を備え、前記カバーブロックは、前記電線が該カバーブロックから引き出される引出方向とは直交する一つの側面が開口し、該開口を通して前記引出方向とは直交する方向から前記端子収納ブロックが内挿される内挿室を有するコネクタであって、
    前記端子収納ブロックには、隣り合う前記メス端子を仕切るための、該メス端子の長手方向と平行に延びる隔壁によって、上方が開口し、その開口から一つの前記メス端子を収納可能な収納室が形成され、
    前記収納室の前方端部には、前記収納室の上方から該収納室に対して斜め方向に挿入される前記メス端子の先端が突当って該メス端子の収納位置を規制する規制部が、前記メス端子の先端の上方に形成され、且つ、前記収納室に収納された前記メス端子の該収納室の後方への移動を規制する係止部が、前記メス端子の先端の下方に形成され、
    前記収納室に収納された前記メス端子は、その先端が前記規制部および前記係止部によって挟持されることによって、前記収納室に仮係止される、
    ことを特徴とするコネクタ。
  2. 前記カバーブロックの前記内挿室には、該内挿室に前記端子収納ブロックが内挿された際に前記メス端子の先端に当接する内壁面が形成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記端子収納ブロックの前記隔壁の上端には、隣り合う前記隔壁に向けて突出する封止片が形成されている、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のコネクタ。
  4. 前記端子収納ブロックの前記隔壁の上端には、該上端から上方に突出する係止爪が形成され、
    前記カバーブロックの前記内挿室には、該内挿室に内挿された前記端子収納ブロックの前記係止爪に対向する箇所に係止溝が形成されている、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のコネクタ。
  5. 前記カバーブロックの前記内挿室を画成する内面のうちの、前記端子収納ブロックの前記収納室に対向する面には、前記収納室に向けて突出する凸部が形成され、
    前記端子収納ブロックが前記内挿室に内挿された際、前記収納室に収納された前記メス端子は、該メス端子に形成された凹部が前記凸部に係合する、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のコネクタ。
  6. 前記端子収納ブロックには、前記収納室が上下方向に二段、且つその二つの前記収納室の形状がその上下方向に対称となるように形成されている、
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のコネクタ。
JP2009156908A 2009-07-01 2009-07-01 コネクタ Expired - Fee Related JP5317860B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009156908A JP5317860B2 (ja) 2009-07-01 2009-07-01 コネクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009156908A JP5317860B2 (ja) 2009-07-01 2009-07-01 コネクタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011014353A true JP2011014353A (ja) 2011-01-20
JP5317860B2 JP5317860B2 (ja) 2013-10-16

Family

ID=43593042

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009156908A Expired - Fee Related JP5317860B2 (ja) 2009-07-01 2009-07-01 コネクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5317860B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015065170A (ja) * 2013-09-25 2015-04-09 ヤザキ・ヨーロッパ・リミテッド コネクタ
JP2016149344A (ja) * 2015-01-19 2016-08-18 ティーイー コネクティビティ ジャーマニー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツンクTE Connectivity Germany GmbH 自動車におけるデータ伝送のためのコネクタインサートおよびコネクタ
JP2020107423A (ja) * 2018-12-26 2020-07-09 日本圧着端子製造株式会社 組立てコネクタ

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61133978U (ja) * 1985-02-12 1986-08-21
JP2005222767A (ja) * 2004-02-04 2005-08-18 Jst Mfg Co Ltd プラグハウジング、プラグコネクタ、コネクタの挿着構造及びプラグコネクタの製造方法
JP2009021159A (ja) * 2007-07-13 2009-01-29 Tyco Electronics Amp Kk 電気コネクタ組立体、雄型コネクタ

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61133978U (ja) * 1985-02-12 1986-08-21
JP2005222767A (ja) * 2004-02-04 2005-08-18 Jst Mfg Co Ltd プラグハウジング、プラグコネクタ、コネクタの挿着構造及びプラグコネクタの製造方法
JP2009021159A (ja) * 2007-07-13 2009-01-29 Tyco Electronics Amp Kk 電気コネクタ組立体、雄型コネクタ

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015065170A (ja) * 2013-09-25 2015-04-09 ヤザキ・ヨーロッパ・リミテッド コネクタ
JP2016149344A (ja) * 2015-01-19 2016-08-18 ティーイー コネクティビティ ジャーマニー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツンクTE Connectivity Germany GmbH 自動車におけるデータ伝送のためのコネクタインサートおよびコネクタ
JP2020107423A (ja) * 2018-12-26 2020-07-09 日本圧着端子製造株式会社 組立てコネクタ
JP7191321B2 (ja) 2018-12-26 2022-12-19 日本圧着端子製造株式会社 組立てコネクタ

Also Published As

Publication number Publication date
JP5317860B2 (ja) 2013-10-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009004379A (ja) 電気接続システム
JP5809203B2 (ja) 平型導体用電気コネクタ
KR20070072339A (ko) 유연한 접합부를 갖춘 전기커넥터
EP1524730A1 (en) Electrical connector
ES2633963T3 (es) Conector de montaje superficial
JP4632671B2 (ja) 分割コネクタ
KR101105537B1 (ko) 분할형 커넥터
JP4508098B2 (ja) コネクタ
CN112652902B (zh) 扁平型导体用电连接器
JP2015002046A (ja) コネクタ
KR100754566B1 (ko) 커넥터 조립체 및 이에 사용되는 커넥터
JP5317860B2 (ja) コネクタ
TWI736828B (zh) 連接器及連接器組件
JP2009283212A (ja) コネクタ
JP5970343B2 (ja) 電気コネクタ
JP6352676B2 (ja) コネクタ
EP1626462A2 (en) Electrical connector
JP4769738B2 (ja) コネクタ
JP6023567B2 (ja) 端子抜き治具
JP2019114361A (ja) コネクタハウジング
CN110710062A (zh) 连接器
JP2007141614A (ja) 電子回路素子接続具
JP3889682B2 (ja) コネクタ
JP5723603B2 (ja) コネクタ
JP2016076318A (ja) 平型導体付電気コネクタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120531

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130524

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130611

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130709

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees