JP2011012484A - 屋上パネル及び屋上構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は、形状が単純で定形化されており、大量生産が可能で、安価な防水用の屋上パネルであって、強風下、強雨下であっても太陽電池の剥離が防止され、排水が容易な防水用の屋上パネル及び該屋上パネルを用いた屋上構造を提供することを、その課題とするものである。
【解決手段】 本発明の屋上パネル1は、屋上に敷き詰められる四辺形の防水パネルであり、硬質樹脂からなる表皮2と、該表皮の裏面に設けられた発泡樹脂からなる断熱材11とを有し、該ネル1の裏面には多数の突起12aが形成されており、表皮2からなる四辺形の周囲には、一定幅の平坦なフランジ部3が四辺形の周囲に沿って設けられており、フランジ部3の内側に沿って、土手部4が設けられており、土手部4の内側の凹部の底が、一の土手部4aから一の土手部4aに対向する土手部に向かって下る斜面5を形成し、斜面下側の土手部4bに排水用溝16が設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
本発明は、屋上パネル及び該屋上パネルを用いた屋上構造に関する。
近年、環境保護及び太陽エネルギーの有効利用の観点から、建物の屋上に太陽電池モジュールを設置することが行なわれている。しかし、建物の屋上、特に高層ビルの屋上では、通常時においても相当に強い風が吹き、さらに台風の際には激しい風が吹きつける。このような状況下でも、敷きつめられた太陽電池モジュールが剥がれないようにしなければならない。また、雨が降った場合に、太陽電池モジュールが水浸しにならないような排水が要求される。
一方、防水目的の屋上パネルがビルの屋上に敷き詰められる工法がある。該屋上パネルも、強い風が吹いても剥がれないようにしなければならない。更に、屋上パネル自体は安価であり、かつ、施工が容易であることも要求される。そのような屋上パネルとして、特許文献1に開示されたものがある。
しかし、特許文献1の屋上パネルは、形状が単純で、定形化されたパネルで施工が容易ではあるが、前記太陽電池モジュールを設置できるものではない。
本発明は、形状が単純で定形化されており、大量生産が可能で、安価な防水用の屋上パネルであって、強風下であっても太陽電池の剥離が防止され、、強雨下であっても排水が容易な防水用の屋上パネル及び該屋上パネルを用いた屋上構造を提供することを、その課題とするものである。
本発明によれば、以下に示す屋上パネル、屋上構造が提供される。
[1]
屋上に敷き詰められる四辺形の防水パネルであり、
硬質樹脂からなる表皮と、該表皮の裏面に設けられた発泡樹脂からなる断熱材とを有し、
該パネルの裏面には多数の突起が形成されており、
該表皮からなる四辺形の周囲には、一定幅の平坦なフランジ部が四辺形の周囲に沿って設けられている屋上パネルにおいて、
前記フランジ部の内側に沿って、土手部が設けられており、
該土手部の内側の凹部の底が、一の土手部から該一の土手部に対向する土手部に向かって下る斜面を形成し、
該斜面下側の土手部に排水用溝が設けられていることを特徴とする屋上パネル。
[2]
前記各土手部の外側下端部に、雨返し用凹部が設けられ、該凹部の高さが奥に向かって大きくなっていることを特徴とする前記1に記載の屋上パネル。
[3]
前記斜面の勾配が10〜30°である前記1又は2に記載の屋上パネル。
[4]
前記斜面の傾斜方向を向く補強リブが設けられている前記1〜3のいずれかに記載の屋上パネル。
[5]
太陽電池モジュールが、その長手方向を前記斜面の傾斜方向を向けて設置されている前記1〜5のいずれかに記載の屋上パネル。
[6]
前記斜面の上側と下側の対向する土手部の内側下端部に、固定用凹部が設けられており、パッキンが該固定用凹部と太陽電池モジュールとの間に挿入されている前記5に記載の屋上パネル。
[7]
前記斜面の傾斜方向を向く土手部に、配線用溝が形成されている前記5又は6に記載の屋上パネル。
[8]
前記排水用溝が、通水可能な網で覆われていると共に、前記土手部の内側の凹部に植栽可能に土が盛られている前記1〜4のいずれかに記載の屋上パネル。
[9]
四辺形の防水パネルが屋上に敷き詰められていると共に、少なくとも一の防水パネルが請求項1〜8に記載の屋上パネルであり、
該防水パネルが、その端面同士を当接させて敷きつめられているか、又は必要に応じて防水パネルの端面間に空間を設けて、端面同士が平行になるように敷きつめられ、さらに四枚の防水パネルの角部により十字型の空間が形成された部分には、十字型の固定部材が載置されており、
四枚の防水パネルの角部が交わる中心、又は必要に応じて設けられた十字型の固定部材の中心にアンカボルトが打ち込まれることにより、該アンカボルトの頭で四枚のパネルの角が固定されていることを特徴とする建物の屋上構造。
[10]
少なくとも一の防水パネルが請求項2〜8に記載の屋上パネルであり、
敷きつめられた防水パネルの前記フランジ部と必要に応じて設けられる前記固定部材の上に防水シートが貼着され、
さらに該防水シートの先端が前記雨返し用凹部が形成された土手部に当接するように貼着されていると共に防水シートの先端部に防水シール部が設けられている前記9に記載の建物の屋上構造。
[1]
屋上に敷き詰められる四辺形の防水パネルであり、
硬質樹脂からなる表皮と、該表皮の裏面に設けられた発泡樹脂からなる断熱材とを有し、
該パネルの裏面には多数の突起が形成されており、
該表皮からなる四辺形の周囲には、一定幅の平坦なフランジ部が四辺形の周囲に沿って設けられている屋上パネルにおいて、
前記フランジ部の内側に沿って、土手部が設けられており、
該土手部の内側の凹部の底が、一の土手部から該一の土手部に対向する土手部に向かって下る斜面を形成し、
該斜面下側の土手部に排水用溝が設けられていることを特徴とする屋上パネル。
[2]
前記各土手部の外側下端部に、雨返し用凹部が設けられ、該凹部の高さが奥に向かって大きくなっていることを特徴とする前記1に記載の屋上パネル。
[3]
前記斜面の勾配が10〜30°である前記1又は2に記載の屋上パネル。
[4]
前記斜面の傾斜方向を向く補強リブが設けられている前記1〜3のいずれかに記載の屋上パネル。
[5]
太陽電池モジュールが、その長手方向を前記斜面の傾斜方向を向けて設置されている前記1〜5のいずれかに記載の屋上パネル。
[6]
前記斜面の上側と下側の対向する土手部の内側下端部に、固定用凹部が設けられており、パッキンが該固定用凹部と太陽電池モジュールとの間に挿入されている前記5に記載の屋上パネル。
[7]
前記斜面の傾斜方向を向く土手部に、配線用溝が形成されている前記5又は6に記載の屋上パネル。
[8]
前記排水用溝が、通水可能な網で覆われていると共に、前記土手部の内側の凹部に植栽可能に土が盛られている前記1〜4のいずれかに記載の屋上パネル。
[9]
四辺形の防水パネルが屋上に敷き詰められていると共に、少なくとも一の防水パネルが請求項1〜8に記載の屋上パネルであり、
該防水パネルが、その端面同士を当接させて敷きつめられているか、又は必要に応じて防水パネルの端面間に空間を設けて、端面同士が平行になるように敷きつめられ、さらに四枚の防水パネルの角部により十字型の空間が形成された部分には、十字型の固定部材が載置されており、
四枚の防水パネルの角部が交わる中心、又は必要に応じて設けられた十字型の固定部材の中心にアンカボルトが打ち込まれることにより、該アンカボルトの頭で四枚のパネルの角が固定されていることを特徴とする建物の屋上構造。
[10]
少なくとも一の防水パネルが請求項2〜8に記載の屋上パネルであり、
敷きつめられた防水パネルの前記フランジ部と必要に応じて設けられる前記固定部材の上に防水シートが貼着され、
さらに該防水シートの先端が前記雨返し用凹部が形成された土手部に当接するように貼着されていると共に防水シートの先端部に防水シール部が設けられている前記9に記載の建物の屋上構造。
本発明の屋上パネルは、フランジ部の内側に沿って土手部が設けられているので、強い風が吹いても土手部が風の強さを和らげることにより、土手部に囲まれた凹部の底に設置された太陽電池モジュールの剥離や損傷を防ぐことができる。また、該凹部に土を盛り植栽した場合には、植物の損傷を防ぐことができる。
更に、土手部に囲まれた凹部の底は斜面として形成され、斜面下側の土手部には排水用溝が形成されていることにより、効率よく排水が行なわれるので、前記太陽電池モジュールや植物が水浸しになることが防止される。
更に、土手部に囲まれた凹部の底は斜面として形成され、斜面下側の土手部には排水用溝が形成されていることにより、効率よく排水が行なわれるので、前記太陽電池モジュールや植物が水浸しになることが防止される。
以下、本発明の屋上パネルについて、図面を用いて詳細に説明する。
本発明の屋上パネルは、建物の屋上、特にビルの屋上に敷き詰めることにより、建物に対する防水効果、断熱効果を発揮し、更に太陽電池モジュールの設置や、植栽を容易に行なうことができるものである。
該屋上パネルの一例を図1、2、3、4に示す。図1は本発明屋上パネルの平面図、図2は図1のA−A線に沿う断面図、図3は図1のB−B線に沿う断面図であり、図4は裏面図である。
図1〜4において、1は本発明の屋上パネルを、2は表皮を、3はフランジ部を、4(4a、4b、4c、4d)は土手部を、5は土手部に囲まれた凹部の底の斜面を、6は排水用溝を、7は雨返し用凹部を、8は固定用凹部を、9はリブを、11は断熱材を、12aは突起を、12bは突起により形成される空間を、13は平板を、14はウレタンフォームを、15は角段部を、16は配線用溝を、それぞれ示す。
本発明の屋上パネルは、建物の屋上、特にビルの屋上に敷き詰めることにより、建物に対する防水効果、断熱効果を発揮し、更に太陽電池モジュールの設置や、植栽を容易に行なうことができるものである。
該屋上パネルの一例を図1、2、3、4に示す。図1は本発明屋上パネルの平面図、図2は図1のA−A線に沿う断面図、図3は図1のB−B線に沿う断面図であり、図4は裏面図である。
図1〜4において、1は本発明の屋上パネルを、2は表皮を、3はフランジ部を、4(4a、4b、4c、4d)は土手部を、5は土手部に囲まれた凹部の底の斜面を、6は排水用溝を、7は雨返し用凹部を、8は固定用凹部を、9はリブを、11は断熱材を、12aは突起を、12bは突起により形成される空間を、13は平板を、14はウレタンフォームを、15は角段部を、16は配線用溝を、それぞれ示す。
本発明の屋上パネルは平面視四辺形であり、施工性に優れることから図1に示すような長方形が好ましく、正方形にすることもできる。
本発明の屋上パネルにおける表皮2の四辺には、平らなフランジ部3が形成されている。フランジ部3は一定幅であることが好ましい。更に表皮の角部には、角段部15が設けられていることが好ましい。角段部15が設けられていると、図7に示すように多数の本発明屋上パネル1や他の屋上パネル31を屋上に敷きつめて、屋上パネルや他の屋上パネル31の角を押さえ板33で押さえて固定する際に、後述するように、押さえ板33の上面とフランジ部3の上面を一致させることができる。これにより、後述するように防水シート材37を貼着する場合、シート材37の表面が平坦面になり、シート材37の浮き上がりがなくなって密着性が良くなり、経時的な剥離が起きないようになる。
前記フランジ部3の内側には、フランジ部3に沿って、土手部4が設けられている。これにより、強風が吹いても風の強さを和らげて、土手部4に囲まれた凹部の底に固定された太陽電池モジュールの剥離や損傷を防ぐことができる。また、該凹部に土を盛り植栽した場合には、植物の損傷を防ぐことができる。
土手部4の側壁は、フランジ部3に対して垂直に形成されていることが、加工し易いので好ましい。
本発明の屋上パネルの表皮2においては、土手部4で囲まれた内側の凹部の底が、対向する土手部を構成する一の土手部4aから他方の土手部4bに向かって下る斜面5を形成している。このような斜面5が形成されていると、該凹部内に降り注いだ雨を斜面5に沿って流すことにより、効率の良い排水を行なうことができる。
なお、図1、図2においては、斜面の勾配が屋上パネル1の短手方向に向いているが、斜面の勾配を長手方向に向けることもできる。
なお、図1、図2においては、斜面の勾配が屋上パネル1の短手方向に向いているが、斜面の勾配を長手方向に向けることもできる。
効率よく排水を行なうためには、斜面の勾配は5〜40°が好ましく、より好ましくは10〜30°、更に好ましくは15〜25°である。
斜面5の下側に設けられた土手部4bには、前記斜面5を流れ下った雨水を排水するための排水用溝6が形成されている。排水用溝6の形状に制限はないが、作製が容易であることから、土手部4bの上から下まで長方形の断面形状に切りかかれていることが好ましい。但し、下部に孔として形成されていてもよい。
本発明の屋上パネルに太陽電池モジュールを設置する場合、太陽電池モジュールの両側から雨が流れ落ちるので、図1に示すように、設置された太陽電池モジュールの両側に排水用溝6を形成することが好ましい。
本発明の屋上パネルに太陽電池モジュールを設置する場合、太陽電池モジュールの両側から雨が流れ落ちるので、図1に示すように、設置された太陽電池モジュールの両側に排水用溝6を形成することが好ましい。
前記四辺に設けられた土手部4の外側下端部には、雨返し用凹部7が設けられていることが好ましい。、凹部7の高さは奥に向かって大きくなるように形成することにより、土手部4の外側を流れてきた雨は、凹部7の中に回り込んで土手部4の下端部の側壁を流れ落ちることが防止される。従って、後述するように、防水シートをフランジ部3を覆うように、且つ防水シートの先端が土手部4に当接するように貼着し、更に防水シートの土手部側先端部を防水シールすることにより、防水性能の向上を図ることができる。
本発明の屋上パネルの表皮2には、斜面5の上側と下側に設けられた、対向する土手部4a、4bの内側下端部に、固定用凹部8が設けられていることが好ましい。太陽電池モジュールを固定する場合、後述するように、固定用凹部8と太陽電池モジュールの間にパッキン、好ましくはゴムパッキンを挿入することにより、太陽電池モジュールを強固且つ確実に固定することができる。
固定用凹部8は、土手部4aや土手4部bの全体にわたって形成することもできれば、パッキンを挿入するのに必要な長さだけ形成することもできる。
本発明の屋上パネルの表皮2の斜面5には、補強リブ9が設けられていることが好ましく、前記斜面5の傾斜方向を向く補強リブ9が設けられていることがより好ましい。補強リブ9は、前記下側の土手部4bに形成された排水用溝6と排水用溝6の間に一つづつ設けて、太陽電池モジュールを補強リブ9の上に設置することが好ましい。、
本発明の屋上パネル1に太陽電池モジュールを設置する場合には、前記斜面5の傾斜方向を向く土手部4c、4dに、配線用溝6を形成することにより、配線作業の向上を図ることができる。
本発明の屋上パネル1の表皮2は硬質樹脂、好ましくは繊維強化硬質プラスチック(FRP)からなるものである。
本発明の屋上パネルにおいては、前記表皮2の裏面には発泡樹脂からなる断熱材11が設けられている。従って、屋上パネル1を建物の屋上に敷き詰めることにより、防水性と共に断熱性が確保される。断熱材11の上面の形状は、前記表皮2の裏面の形状に対応させて表皮2の凹部を断熱材11の凸部で塞ぐことにより、表皮2と断熱材11の間に空間の形成による結露を防止することを要する。この場合、前記リブ9の裏側には表皮と同じ材料等からなる平板16を挿入して、リブ9の裏側を塞ぐことができ、雨返し用凹部7や固定用凹部8が形成された土手部4の内部の空間を、現場発泡させたウレタンフォーム14で満たすことができる。
屋上パネルの裏面には、図2、図3に示すように、多数の突起12aが形成されている。突起12aを設けて、屋上パネルと屋上の床面との間に多くの空間12bを形成して通気層として機能させることにより、屋上の床面のコンクリートから蒸発する水分を含んだ空気を逃がし、水蒸気圧によるパネルの膨らみを防止することができる。この場合、突起12aは、断熱材の下に突起を有する裏面パネルを設けて、裏面パネルに形成することもできるが、前記断熱材11に直接形成すれば、作業性を向上させ、安価な屋上パネルにすることができる。
なお、表皮2と断熱材11とを固定するには、図1、図2に示すように、コの字型の固定ピン25で両者を挟めばよい。
なお、表皮2と断熱材11とを固定するには、図1、図2に示すように、コの字型の固定ピン25で両者を挟めばよい。
なお、図3においては、全ての突起12aが同一形状であるが、一部の突起の断面積を大きくして、強度を高めることもできる。
本発明の屋上パネルの土手部に囲まれた凹部に太陽電池モジュールを設置すれば、ビルの屋上等で発電を行なうことができる。この場合、太陽電池モジュールの長手方向を斜面5の傾斜方向を向けて設置すれば、排水を効率よく行なうことができる。また、リブ9が設けられている場合には、リブ9の上に載置することにより強度を確保することができる。
図5、図6に、3台の太陽電池モジュールが設置された屋上パネルの好ましい例を示す。図5は、太陽電池モジュールが設置された屋上パネルの平面図、図6(a)は図4のC−C線に沿う断面図、図6(b)は図6(a)のD部の部分拡大図である。
図5、図6において、21は太陽電池モジュールを、22はパッキンを、23はT字型固定具をそれぞれ示す。
図5、図6において、21は太陽電池モジュールを、22はパッキンを、23はT字型固定具をそれぞれ示す。
太陽電池モジュール21は、図5、図6に示すように、通常その長手方向が斜面5の傾斜方向と一致するように設置される。このようにすると、雨水が斜面5を流れ落ちて、排水用溝6から効率よく排水される。なお、太陽電池モジュール21は前記斜面5の傾斜方向に形成されたリブ9の上に設置することが、強度が確保されるので好ましい。
太陽電池モジュール21を屋上パネル1に固定する方法に制限はないが、図5、図6に示すように、パッキン22を前記斜面5の上下の土手部4a、4bのそれぞれの内側下端部に形成された固定用凹部8と太陽電池モジュール21との間に挿入し、図6(a)(b)に示すように、T字型の固定具23の下方に伸びる部分を固定用凹部8と太陽電池モジュール21が当接された面に差込む方法が、作業性に優れ、確実に太陽電池モジュール21をしっかりと固定できるので、好ましい方法である。
太陽電池モジュール21の電気系統の配線は、前記配線用溝16を通すことにより作業性の向上を図ることができる。但し、配線用溝16は必ずしも設ける必要はなく、例えば、前記排水用溝6を通すこともできる。
本発明の屋上パネル1は、ビルの屋上等における植栽用に用いることができる。その場合、前記排水用溝6と必要に応じて前記配線用溝16を通水可能な網で覆い、さらに前記土手部4の内側の凹部(斜面5の上)に土を盛って、植物を植えればよい。
次に、本発明の屋上構造について説明する。
本発明の屋上構造は、図7に示すように、四辺形の防水パネル1、31が屋上に敷き詰められたものであり、防水パネルの少なくとも一つが本発明の屋上パネル1である。該屋上構造は、ビルの屋上構造として好適なものであるが、それ以外にも、例えばプレハブのコンクリート建築にも好適に用いることができる。
本発明の屋上構造は、図7に示すように、四辺形の防水パネル1、31が屋上に敷き詰められたものであり、防水パネルの少なくとも一つが本発明の屋上パネル1である。該屋上構造は、ビルの屋上構造として好適なものであるが、それ以外にも、例えばプレハブのコンクリート建築にも好適に用いることができる。
該屋上構造は、前記屋上パネル1のみで構成することもできれば、屋上パネル1と他の防水パネルとを組み合わせることもできる(以下、屋上パネル1と他の防水パネルとを総称して単にパネルともいう。)。他の防水パネルとしては、寸法さえ合えば如何なるものでも使用することができる。例えば、特許文献1に記載されている屋上パネル31を用いることができる。図7に、本発明の屋上パネル1と特許文献1の屋上パネル31とを組み合わせて構成した屋上構造の一例を示す。図7は、本発明の屋上パネルと他の防水パネルを用いた屋上構造の一例を示す斜視図である。なお、本発明の屋上パネルと、従来公知のウレタン防水工法、シート防水工法、アスファルト防水工法等とを組合わせることもできる。
特許文献1の屋上パネル31は、四辺形であり、各四辺に一定幅で平坦なフランジ部が形成され、該フランジ部から所定の傾斜角度で隆起させて稜線で形成された角錐状の凸形のパネル面が形成され、該パネルは硬質樹脂からなる表皮と、表皮の裏面に設けられた発泡樹脂からなる断熱層とを有し、パネルの裏面には、多数の突起を形成し、屋上の床面との間に多くの通気層が形成されたものである。該屋上パネル31は、四辺形(具体的には、長方形か正方形)であること、四辺にフランジ部が形成されていること、表皮と断熱層とを有すること、パネルの裏面に多数の突起が形成されていることが、本発明の屋上パネル1と共通するものである。従って、基本的な寸法が一致すれば、本発明の屋上パネル1と組み合わせることにより、容易に屋上構造を形成できるものである。
次に、パネル同士を敷き詰めて目地を形成する方法、該目地の防水方法、パネルをコンクリートの壁に固定する方法について、本発明の屋上パネル1と特許文献1の屋上パネル31とを組み合わせて敷き詰める場合を例にとって説明する。
建物の屋上に、本発明の屋上パネル1や特許文献1の屋上パネル31を敷き詰める場合、屋上パネル1同士の端面、屋上パネル1と屋上パネル31の端面は、図8に示す細長い平板状の2本のメンバー32a、32bが十字型に組み合わされた固定部材32を用い、図9に示すように、十字型の固定部材32の十字にパネルの辺を沿わせて敷きつめることができる。また、図10に示すように、パネル同士を直接当接させて目地を形成することもできる。
十字型の固定部材32を用いた場合、メンバー32a、32bからなる十字型の先端部が屋上パネル1の上に載置されるが、十字型の下部の殆どは空間として形成されることから、空気が十字型の下部を流れるようになっているので、防水パネル間の隙間は空気通路となり、屋上の床面30のコンクリートから蒸発する水分を含んだ空気を逃がすことによって、水蒸気圧によるパネルの膨らみが防止される。
十字型の固定部材32は、縦長の平板状の2本のメンバー32a、32bを十字に組み合わせて形成することもできれば、最初から一の部材として十字型の固定部材を作製することもできる。また、引用文献1に記載されているように、コの字型の2本のメンバーを組み合わせることもできる。
前記メンバー32a、32bの上面中央部にはアンカボルト34を挿通するための孔32cが形成されており、孔32cはメンバー32a、32bを組み合わせて形成される十字の中心に位置するようにあけられている。パネルを屋上のコンクリート面30に固定するには、固定筒35を該十字の中心の真下のクンクリートに打ち込み、アンカボルトの足34bを押さえ板33の中央の孔に挿通し、次に該足34bを孔32cに挿通し、更にアンカボルトの足34bを固定筒35に打ち込んで、図8に示すように、アンカボルトの頭34aで押さえ板33を押さえ、押さえ板33で固定部材32と共に、屋上パネル1と屋上パネル32からなる4枚のパネルを固定する。なお、十字型の固定部材32は、前記角段部15の上に載置されるので、格段部15はその機能を果たさないが、アンカボルトの頭34aや押さえ板33の厚みは薄いので、後述するよう、防水シートを貼着しても、防水シートが大きく盛り上がるということはない。
図10に示すように、パネル同士を直接当接させて目地を形成した場合には、4枚のパネルが当接された目地が十字型を形成するように、パネルを敷き詰め4つの角部が集中している十字型の中心の真下のクンクリートに固定筒35を打ち込み、アンカボルトの足34bを押さえ板33の孔に挿通し、次にアンカボルトの足34bを十字型の中心を通して固定筒35に打ち込んで、図10に示すように、アンカボルトの頭34aで押さえ板33を押さえ、押さえ板33で固定部材32と共に、屋上パネル1と屋上パネル32からなる4枚のパネルを固定する。このとき、屋上パネル1の角に角段部15が設けられ、屋上パネル32にも同様の角段部が設けられていると、図8に示すように、押さえ板33の上面とフランジ部3の上面を一致させることができる。
前記十字型の固定部材32を用いて、パネルを敷き詰めた場合、即ち、防水パネルの端面間に空間を設けて、端面同士が平行になるように敷きつめさらに四枚の防水パネルの角部により十字型の空間が形成された部分に、十字型の固定部材を載置した場合、固定部材32のメンバー32a、32bの下部、更に短い固定部材32が届かないパネルの目地部には、隙間ができる。そして、この隙間を塞いで、屋上パネル1のフランジ部3と前記屋上パネル31のフランジ部36とを覆うように防水シート材37が貼着される。防水シート材37の本発明屋上パネル1側の先端は、図9に示すように、雨返し用凹部7の最奥まで、雨返し用凹部7が形成された土手部4に当接するように貼着されると共に防水シート37の先端部に、変性シリコン等の弾性シーリング材を用いた防水シール部38が設けられる。このように雨返し用凹部7の最奥に防水シール部38が設けられていると、土手部4の壁に沿って流れ落ちた雨水が雨返し用凹部7の中に回り込むことなく真下に落下するので、防水シール部38が水浸しになることを防ぎ、更に雨水が防水シート37とフランジ部3との間に侵入することを防ぐことができる。
パネル同士を直接当接させた場合も、図10に示すように、屋上パネル1側のフランジ部3と前記屋上パネル31のフランジ部36とを覆うように防水シート材37が貼着される。更に、防水シート材37の本発明屋上パネル1側の先端は雨返し用凹部7の最奥まで、雨返し用凹部7が形成された土手部4に当接するように貼着されると共に防水シート37の先端部に、防水シール部38が設けられる。
なお、前記屋上パネル31の詳細については、特許文献1を参照されたい。また、特許文献1に記載の隅パネルを本発明の屋上構造に用いることもできる。
1 屋上パネル
2 表皮
3 フランジ部
4(4a、4b、4c、4d) 土手部
5 斜面
6 排水用溝
7 雨返し用凹部
8 固定用凹部
9 リブ
11 断熱材
12a 突起
12b 突起によって形成される空間
13 平板
14 ウレタンフォーム
15 角段部
16 配線用溝
21 太陽電池モジュール
22 パッキン
23 T字型固定具
30 コンクリート面
31 特許文献1の屋上パネル
32 十字型の固定部材
32a、32b メンバー
32c 孔
33 押さえ板
34 アンカボルト
34a アンカボルトの頭
34b アンカボルトの足
35 固定筒
36 フランジ部
37 防水シート
38 防水シール部
2 表皮
3 フランジ部
4(4a、4b、4c、4d) 土手部
5 斜面
6 排水用溝
7 雨返し用凹部
8 固定用凹部
9 リブ
11 断熱材
12a 突起
12b 突起によって形成される空間
13 平板
14 ウレタンフォーム
15 角段部
16 配線用溝
21 太陽電池モジュール
22 パッキン
23 T字型固定具
30 コンクリート面
31 特許文献1の屋上パネル
32 十字型の固定部材
32a、32b メンバー
32c 孔
33 押さえ板
34 アンカボルト
34a アンカボルトの頭
34b アンカボルトの足
35 固定筒
36 フランジ部
37 防水シート
38 防水シール部
Claims (10)
- 屋上に敷き詰められる四辺形の防水パネルであり、
硬質樹脂からなる表皮と、該表皮の裏面に設けられた発泡樹脂からなる断熱材とを有し、
該パネルの裏面には多数の突起が形成されており、
該表皮からなる四辺形の周囲には、一定幅の平坦なフランジ部が四辺形の周囲に沿って設けられている屋上パネルにおいて、
前記フランジ部の内側に沿って、土手部が設けられており、
該土手部の内側の凹部の底が、一の土手部から該一の土手部に対向する土手部に向かって下る斜面を形成し、
該斜面下側の土手部に排水用溝が設けられていることを特徴とする屋上パネル。 - 前記各土手部の外側下端部に、雨返し用凹部が設けられ、該凹部の高さが奥に向かって大きくなっていることを特徴とする請求項1に記載の屋上パネル。
- 前記斜面の勾配が10〜30°である請求項1又は2に記載の屋上パネル。
- 前記斜面の傾斜方向を向く補強リブが設けられている請求項1〜3のいずれかに記載の屋上パネル。
- 太陽電池モジュールが、その長手方向を前記斜面の傾斜方向を向けて設置されている請求項1〜5のいずれかに記載の屋上パネル。
- 前記斜面の上側と下側の対向する土手部の内側下端部に、固定用凹部が設けられており、パッキンが該固定用凹部と太陽電池モジュールとの間に挿入されている請求項5に記載の屋上パネル。
- 前記斜面の傾斜方向を向く土手部に、配線用溝が形成されている請求項5又は6に記載の屋上パネル。
- 前記排水用溝が、通水可能な網で覆われていると共に、前記土手部の内側の凹部に植栽可能に土が盛られている請求項1〜4のいずれかに記載の屋上パネル。
- 四辺形の防水パネルが屋上に敷き詰められていると共に、少なくとも一の防水パネルが請求項1〜8に記載の屋上パネルであり、
該防水パネルが、その端面同士を当接させて敷きつめられているか、又は必要に応じて防水パネルの端面間に空間を設けて、端面同士が平行になるように敷きつめられ、さらに四枚の防水パネルの角部により十字型の空間が形成された部分に、十字型の固定部材が載置されており、
四枚の防水パネルの角部が交わる中心、又は必要に応じて設けられた十字型の固定部材の中心にアンカボルトが打ち込まれることにより、該アンカボルトの頭で四枚のパネルの角が固定されていることを特徴とする建物の屋上構造。 - 少なくとも一の防水パネルが請求項2〜8に記載の屋上パネルであり、
敷きつめられた防水パネルの前記フランジ部と必要に応じて設けられる前記固定部材の上に防水シートが貼着され、
さらに該防水シートの先端が前記雨返し用凹部が形成された土手部近傍に当接するように貼着されていると共に防水シートの先端部に防水シール部が設けられている請求項9に記載の建物の屋上構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009158579A JP2011012484A (ja) | 2009-07-03 | 2009-07-03 | 屋上パネル及び屋上構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009158579A JP2011012484A (ja) | 2009-07-03 | 2009-07-03 | 屋上パネル及び屋上構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011012484A true JP2011012484A (ja) | 2011-01-20 |
Family
ID=43591647
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009158579A Pending JP2011012484A (ja) | 2009-07-03 | 2009-07-03 | 屋上パネル及び屋上構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011012484A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8904718B2 (en) | 2011-12-23 | 2014-12-09 | Solarworld Industries America, Inc. | Roof panel for supporting PV modules |
-
2009
- 2009-07-03 JP JP2009158579A patent/JP2011012484A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8904718B2 (en) | 2011-12-23 | 2014-12-09 | Solarworld Industries America, Inc. | Roof panel for supporting PV modules |
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