JP2011011395A - ポリマーフィルタ並びにフィルムの製造方法及び製造装置 - Google Patents

ポリマーフィルタ並びにフィルムの製造方法及び製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】溶融樹脂の滞留を抑制することができるポリマーフィルタを提供する。
【解決手段】平面状の内底面3Aを有する底部4と、内底面3Aに対して垂直な円筒状の内側面3Bを有する側壁部52とを備え、内底面3Aと内側面3Bとの境界部分に凸面部52Bが形成された筐体3と、筐体3内において内底面3Aに立設された支柱部6と、支柱部6に装着されたフィルタエレメント7とを備え、0.3≦d/d≦0.8及び0.3≦d/d≦0.8(dはフィルタエレメント7から内側面3Bまでの距離、dは内側面3Bから内底面3Aと凸面部52Bとが交わる地点までの径方向での距離、dは内底面3Aから内側面3Bと凸面部52Bとが交わる地点までの垂直方向での距離を表す)を満たすようにする。
【選択図】図1

Description

本発明はポリマーフィルタ並びにそれを用いたフィルムの製造方法及び製造装置に関する。
溶融樹脂を押し出し成形する際、異物の除去を目的として溶融樹脂を濾過するポリマーフィルタが用いられる。このポリマーフィルタの一つとして、例えば特許文献1に挙げられているように、リーフディスク型のフィルタエレメントを備えたポリマーフィルタが知られている。
特開2008−18598号公報
ポリマーフィルタ中で溶融樹脂が滞留すると、滞留部分において溶融樹脂が劣化し、その溶融樹脂を用いた押し出し成形品の品質が低下する可能性がある。これに対応するため、特許文献1では、センターポールに形成された流路での溶融樹脂の滞留を抑制することを目的とした技術が提案されている。しかしながら、ポリマーフィルタ中で溶融樹脂が滞留する位置は特許文献1において検討された位置だけではなく、溶融樹脂の滞留の発生を更に抑制する技術が望まれていた。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、溶融樹脂の滞留を抑制することができるポリマーフィルタ、並びに、そのポリマーフィルタを用いたフィルムの製造方法及び製造装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明者らは鋭意検討した結果、ポリマーフィルタの筐体の、樹脂流入口から遠い角部に溶融樹脂の滞留が生じやすいことを見出し、当該角部での滞留を抑制するべく、以下の発明を完成させた。
〔1〕 平面状の内底面を有し樹脂送出口が形成された底部と、前記内底面に対して垂直な円筒状の内側面を有する側壁部と、前記側壁部の前記底部とは反対側に設けられ樹脂流入口を形成された蓋部とを備える筐体と、
前記筐体内において前記内底面に立設され、前記樹脂送出口に連通する流路が形成された支柱部と、
前記樹脂流入口から流入した溶融樹脂を濾過して前記支柱部の前記流路に送出する、複数枚積層するように前記支柱部に装着された円盤状のフィルタエレメントと、を備えるポリマーフィルタであって、
前記筐体は、前記内底面と前記内側面との境界部分において、前記内底面と前記内側面との間を跨るように、前記内底面及び前記内側面に対して前記筐体の中心側に向かって凸な形状である凸面部を備え、
0.3≦d/d≦0.8及び0.3≦d/d≦0.8(dは、前記フィルタエレメントから前記内側面までの距離を表す。dは、前記内側面から、前記内底面と前記凸面部とが交わる地点までの、前記内側面の径方向での距離を表す。dは、前記内底面から、前記内側面と前記凸面部とが交わる地点までの、前記内底面に垂直な方向での距離を表す。)の関係を満たすポリマーフィルタ。
〔2〕 〔1〕記載のポリマーフィルタの前記樹脂流入口に溶融樹脂を加圧供給する工程と、
前記加圧供給された溶融樹脂を前記ポリマーフィルタの前記フィルタエレメントによって濾過するとともに、前記樹脂送出口から前記溶融樹脂を送出する工程と、
前記樹脂送出口から送出された前記溶融樹脂をフィルム状に成形する工程と、
を備えるフィルムの製造方法。
〔3〕 〔1〕記載のポリマーフィルタと、
前記ポリマーフィルタの前記樹脂流入口に接続され、溶融樹脂を前記樹脂流入口に加圧供給する樹脂供給装置と、
前記ポリマーフィルタの前記樹脂送出口に接続され、前記樹脂送出口から送出された溶融樹脂をフィルム状に押し出すダイスと、
を備えるフィルム製造装置。
本発明にかかるポリマーフィルタによれば、溶融樹脂の滞留を従来よりも更に抑制することができる。
本発明にかかるフィルムの製造方法及び製造装置によれば、溶融樹脂の濾過の際に溶融樹脂の滞留が抑制されているため、前記の滞留に起因する欠陥の少ないフィルムを製造することができる。
図1は本発明の一実施形態にかかるポリマーフィルタを、内底面に垂直な面で切った断面を模式的に示す断面図である。 図2は本発明の一実施形態にかかるポリマーフィルタを、内底面に垂直な面で切った断面の一部を模式的に示す断面図であって、図1における凸面部の近傍を拡大して示す図である。 図3は凸面部が形成されていないポリマーフィルタを、内底面に垂直な面で切った断面を模式的に示す断面図である。 図4は凸面部が形成されていないポリマーフィルタを、内底面に垂直な面で切った断面の一部を模式的に示す断面図であって、図3におけるボトムカバーとケースとの接続部分の近傍を拡大して示す図である。 図5は本発明の一実施形態にかかるポリマーフィルタを、内底面に垂直な面で切った断面を模式的に示す断面図であって、その使用時における溶融樹脂の流通の様子を説明するための図である。 図6は、本発明の一実施形態にかかるフィルムの製造装置の概要を模式的に示す図である。 図7は、本発明の実施例1と比較例1のポリマーフィルタについて、内底面に垂直な面で切った断面における、溶融樹脂の滞留時間の分布を比較した結果を示す図であって、凸面部の近傍を拡大して示す図である。
以下に、本発明にかかるポリマーフィルタ並びにフィルムの製造装置及び製造方法の実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
〔ポリマーフィルタ〕
図1は本発明の一実施形態にかかるポリマーフィルタを、内底面に垂直な面で切った断面を模式的に示す断面図である。なお、以下の実施形態の説明において「平行」又は「垂直」という場合、それぞれ特に断らない限り、通常±10°以内、好ましくは±5°以内、より好ましくは±3°以内であれば、誤差を含んでいても良い。また、本実施形態ではボトムカバーを水平な台に設置した縦置きの様子を例に挙げて説明するが、ポリマーフィルタの設置方向は、横向きでもよく、斜め向きでもよく、逆向き(すなわち、蓋部が鉛直下側となり、底部が鉛直上側となる方向)でもよい。
図1に模式的に示すように、本実施形態のポリマーフィルタ1は、溶融樹脂を流通させて溶融樹脂を濾過する部材であり、内部に中空部2を形成された筐体としてのハウジング3と、ハウジング3の中空部2に収納された支柱部としてのセンターポール6と、ハウジング3の中空部2に収納された複数枚のフィルタエレメント7とを備える。ハウジング3は、底部としてのボトムカバー4と、蓋部51及び側壁部52を有するケース5とを備える。ハウジング3内の中空部2には支柱部としてのセンターポール6及び複数枚のフィルタエレメント7が収納され、中空部2内を流通する溶融樹脂がフィルタエレメント7で濾過されるようになっている。
ボトムカバー4はハウジング3の下部(下流側)に位置し、その中央部に表裏を貫通する樹脂送出口41が形成された平板状の部材である。このボトムカバー4の上側(上流側)の面4Aは平面状に形成されている。したがって、ボトムカバー4の上側の面4Aのうち、ケース5で覆われず中空部2に露出した部分はハウジング3の内底面3Aを構成する。
センターポール6は、ボトムカバー4の中央部に、内底面3Aに垂直に立設するようにして設けられている。なお、本実施形態では、センターポール6はボトムカバー4と一体に成形されているものとして説明するが、センターポール6とボトムカバー4とは着脱可能に設けても構わない。センターポール6は、そのフィルタエレメント7を装着する部分(頂部を除く部分)61は多角柱状(例えば、六角柱状)に形成されている。センターポール6の軸心部分には、センターポール6の頂部から底部まで貫通して樹脂送出口41と連通する中空部62が形成されている。さらに、センターポール6の部分61にはセンターポール6の外側と内側の中空部62とを連通する樹脂吐出口63が形成されている。したがって本実施形態では、センターポール6とフィルタエレメント7との間に形成される空隙64、樹脂吐出口63及び中空部62が溶融樹脂を流通させる流路として機能して、フィルタエレメント7から送出された濾過済みの溶融樹脂は、これらの空隙64、樹脂吐出口63及び中空部62からなる流路を流通して樹脂送出口41からポリマーフィルタ1の外に送出されるようになっている。
フィルタエレメント7は円盤状の濾過用部材であり、その中央部にはセンターポール6にフィルタエレメント7を装着するための中央孔71が形成されている。このフィルタエレメント7は円盤状であれば任意のものを用いることができるが、本実施形態では例えば、表裏両面に濾過材(図示せず)を備え、前記の濾過材で濾過した溶融樹脂をフィルタエレメント7内の流路(図示せず)を介して内側の中央孔71へ(すなわち、空隙64へ)送出するリーフディスク型のフィルタエレメントを用いるものとする。
通常、このフィルタエレメント7は複数枚が積層するようにしてセンターポール6に装着される。本実施形態では、フィルタエレメント7の内縁部72において積層されたフィルタエレメント7同士の間をシールするパッキン等のシール部材を用いて、フィルタエレメント7をセンターポール6に装着する。具体的には、このシール部材(図示せず)とフィルタエレメント7とを交互に組み付けて所望の枚数だけフィルタエレメント7をセンターポール6に装着し、その上側に押さえディスク8を組み付け、上から押圧し、押さえボルトとしても機能するトゥーピード9をセンターポール6の頂部にボルト締めして組み立ててあるものとする。
ケース5はセンターポール6、フィルタエレメント7、押さえディスク8及びトゥーピード9を収納できる大きさの中空部2を形成された容器であり、前記のように蓋部51及び側壁部52を備える。なお、本実施形態では蓋部51と側壁部52とは一体に成形されているものとして説明するが、蓋部51と側壁部52とは着脱可能に設けても構わない。
蓋部51はハウジング3の上部(上流側)に位置し、ケース5においては側壁部52の上側(すなわち、ボトムカバー4とは反対側)に位置する部分である。蓋部51の内表面51Aの形状及び寸法は、中空部2に収納されたセンターポール6、フィルタエレメント7、押さえディスク8及びトゥーピード9と内表面51Aとが接触せず、押さえディスク8及びトゥーピード9と内表面51Aとの間に空隙53が形成されるように設定されている。また、蓋部51の中央部には中空部2に溶融樹脂を供給するための樹脂流入口54が形成され、樹脂流入口54から流入した溶融樹脂は前記の空隙53を流通するようになっている。
側壁部52はハウジング3の側方に位置し、蓋部51とボトムカバー4との間に位置する部分である。側壁部52の内表面52Aの形状及び寸法は、中空部2に収納されたセンターポール6、フィルタエレメント7、押さえディスク8及びトゥーピード9と内表面52Aとが接触せず、フィルタエレメント7及び押さえディスク8と内表面52Aとの間に空隙55が形成されるように設定されている。したがって、樹脂流入口54から流入し空隙53を流通した溶融樹脂は、空隙55を流通して各フィルタエレメント7により濾過されるようになっている。
内表面52Aは、その下端に形成された凸面部52Bを除き、内底面3Aに対して垂直な円筒状の面となっている。したがって、側壁部52の内表面52Aのうち、前記の内底面3Aに対して垂直な円筒状の面の部分はハウジング3の内側面3Bを構成する。また、側壁部52の内表面52Aのうち、その下端に形成された凸面部52Bは、ハウジング3の内底面3Aと内側面3Bとの境界部分に位置し、内底面3Aと内側面3Bとの間を跨るように形成された面部となる。
凸面部52Bは前記の内底面3A及び内側面3Bに対してハウジング3の中心側に向かって凸な形状になっている。換言すれば、凸面部52Bは中空部2の内側へと張り出した略面形状の部分である。すなわち、凸面部52Bは、内底面3Aに対し垂直な方向においては内底面3Aよりも上側(即ち、蓋部51に近い側)に位置し、内側面3Bが構成する円筒形状の径方向においては内側面3Bよりも内側(即ち、センターポール6に近い側)に位置するようになっている。このような形状の凸面部52Bが設けられていることにより、内底面3Aと内側面3Bとで形成される角部(入隅部)が埋められて、いわば、この角部に設けられた流路に面取りが施されたようになっている。換言すれば、当該流路は、内側面3Bの径方向内側(センターポール6側/後述するX方向)へ狭まったテーパ構造状に形成されている。
本実施形態のポリマーフィルタ1においては、前記の凸面部52Bの寸法を適切に設定することにより、溶融樹脂の滞留を抑制できるようになっている。この寸法の設定について、図2を用いて説明する。図2は本発明の一実施形態にかかるポリマーフィルタ1を、内底面3Aに垂直な面で切った断面の一部を模式的に示す断面図であって、図1における凸面部52Bの近傍を拡大して示す図である。なお、図2において、内側面3Bが構成する円筒形状の径方向をX方向、内底面3Aに垂直な方向をY方向として示す。
図2に示すように、dは、フィルタエレメント7からハウジング3の内側面3Bまでの距離(最短距離)を表す。また、dは、ハウジング3の内側面3Bから、ハウジング3の内底面3Aと凸面部52Bとが交わる地点Pまでの、内側面3Bの径方向Xでの距離を表す。さらに、dは、ハウジング3の内底面3Aから、ハウジング3の内側面3Bと凸面部52Bとが交わる地点Qまでの、内底面3Aに垂直な方向Yでの距離を表す。距離d、d及びdをこのように定義した場合、d/dが、0.3以上、好ましくは0.4以上、より好ましくは0.6以上であり、また、0.8以下となるように凸面部52Bの寸法を設定する。さらに、d/dが、0.3以上、好ましくは0.4以上、より好ましくは0.6以上であり、また、0.8以下となるように凸面部52Bの寸法を設定する。ここで、距離d、d及びdの単位は統一し、d/d及びd/dの単位は無次元となるようにする。凸面部52Bの寸法を前記のように設定することにより、溶融樹脂の滞留を抑制できる。
以下、凸面部52Bを形成したことにより溶融樹脂の滞留を抑制できる点について、凸面部52Bが無いポリマーフィルタと対比しながら詳述する。図3は凸面部が形成されていないポリマーフィルタを、内底面に垂直な面で切った断面を模式的に示す断面図である。また、図4は凸面部が形成されていないポリマーフィルタを、内底面に垂直な面で切った断面の一部を模式的に示す断面図であって、図3におけるボトムカバーとケースとの接続部分の近傍を拡大して示す図である。図3,4において、図1,2と同様の部位は、図1,2と同様の符号で示す。
図3,4に示すポリマーフィルタ100は、凸面部52Bが形成されていないこと以外は上記実施形態にかかるポリマーフィルタ1と同様に構成されていて、図3に示すように、ハウジング3の内側面3Bは内底面3Aまで連続して延在している。このため、図4に示すように、ポリマーフィルタ100内の中空部2においてハウジング3の内底面3Aと内側面3Bとの境界近傍(すなわち、中空部2の底側の角部)には、断面が略直角三角形状の領域2Eが形成される。本発明者らは、黒色のカーボンを分散させた溶融樹脂をポリマーフィルタ100により濾過する実験を行い、ハウジング3の内底面3Aの近傍に着色樹脂が残留する傾向があることを目視観察により確認し、さらに、その内底面3Aの近傍の着色樹脂の残留の原因が、前記の断面が略直角三角形状の領域2Eにおいて溶融樹脂の滞留が生じることにある旨を、シミュレーションにより見出した。そして、前記の溶融樹脂の滞留が生じないような流路形状を検討した結果、図2に示すように、フィルタエレメント7とハウジング3の内側面3Bとの間の距離dに応じて内底面3Aと内側面3Bとの境界近傍の流路を狭くすることにより、前記の溶融樹脂の滞留を抑制して、内底面3Aの近傍における溶融樹脂の残留を防止できるとの知見を得た。具体的には、d/d及びd/dを前記範囲の下限値以上にすることによって、溶融樹脂の滞留が生じやすい前記の断面が略直角三角形状の領域2Eに溶融樹脂が進入することを防止して、滞留発生を抑制できる。また、d/d及びd/dを前記範囲の上限値以下にすることによって、凸面部52Bの近傍において流路が過度に狭くなり予期せぬ不具合が生じることを防止できると推察できる。
図2に示す凸面部52Bの形状に関し、d/dは、0.5以上が好ましく、1.0以上がより好ましく、また、2.0以下が好ましく、1.0以下がより好ましい。d/dを前記範囲の値とすることにより、前記の領域2Eに溶融樹脂が進入することを防止して、滞留発生を抑制できる。
前記の凸面部52Bは、滑らかに連続する単独の面により形成してもよく、2面以上の領域に区分けされた複数の面により形成してもよい。さらに、凸面部52Bは平面により形成してもよく、曲面により形成してもよく、平面と曲面との組み合わせにより形成しても良い。ただし、内底面3Aに対して垂直な面で凸面部52Bを切った断面が曲線状となる曲面形状に凸面部52Bを形成する場合、前記の断面の曲線の曲率半径Rをdで除した値は、0.5以上が好ましく、1.0以上がより好ましい。Rをdで除した値を前記好適な範囲とすることにより、前記の領域2Eに溶融樹脂が進入することを防止して、滞留発生を抑制できる。
なお、本実施形態において凸面部52Bは、図1,2に示すように、内底面3Aに対して垂直な面で切った断面が直線状になる形状を有し、且つ、円筒形状となる内側面3Bの周方向に滑らかに連続する曲面として形成されているものとする。このような構成によれば、溶融樹脂の滞留をより抑えることができる。
図5は本発明の一実施形態にかかるポリマーフィルタを、内底面に垂直な面で切った断面を模式的に示す断面図であって、その使用時における溶融樹脂の流通の様子を説明するための図である。なお、図5において図1と同様の部位は、図1と同様の符号で示す。
本実施形態にかかるポリマーフィルタ1は上述したように構成されているため、その使用時には、図5に示すように、樹脂流入口54へ溶融樹脂が所定の流圧で供給され、ハウジング3内の中空部2に溶融樹脂が流入する(矢印A)。樹脂流入口54から流入した溶融樹脂は、押さえディスク8及びトゥーピード9と蓋部51の内表面51Aとの間の空隙53を流通し(矢印A)、フィルタエレメント7及び押さえディスク8と側壁部52の内表面52Aとの間の空隙55を流通して各フィルタエレメント7の濾過材(図示せず)に浸入して濾過される(矢印A)。フィルタエレメント7で濾過された溶融樹脂は、フィルタエレメント7内の流路(図示せず)を通り、センターポール6とフィルタエレメント7との間の空隙64及び樹脂吐出口63を介して中空部62に流入し(矢印A)、中空部62と連通する樹脂送出口41からポリマーフィルタ1の外に送出される(矢印A)。
この際、本実施形態では上記のようにハウジング3の内底面3Aと内側面3Bとの境界部分に凸面部52Bが形成されているため、前記境界部分の近傍において溶融樹脂の滞留を抑制できる。このため、樹脂送出口41から送出される溶融樹脂に劣化樹脂が混入することを従来よりも更に確実に防止して、溶融樹脂の品質を高めることが可能である。
〔フィルムの製造装置及び製造方法〕
上記のポリマーフィルタ1は、押し出し成形品の製造に用いて好適である。以下、その例として、ポリマーフィルタ1を用いたフィルムの製造装置及び製造方法の一実施形態について説明する。
図6は、本発明の一実施形態にかかるフィルムの製造装置の概要を模式的に示す図である。図6に示すように、本実施形態のフィルムの製造装置101は、ポリマーフィルタ1と、樹脂供給装置である押出機102と、ダイス103とを備える。ポリマーフィルタ1は、上述したものと同様である。押出機102は、ポリマーフィルタ1の樹脂流入口54に接続され、溶融樹脂を樹脂流入口54に加圧供給する装置である。ダイス103は、ポリマーフィルタ1の樹脂送出口41に接続され、樹脂送出口41から送出された溶融樹脂をフィルム状に押し出し成形する機器である。通常は、ダイス103は溶融樹脂を冷却用のロール(図示せず)上に押し出し、前記のロールにおいて溶融樹脂が冷やされて硬化し、フィルムが得られるようになっている。
このような製造装置101を用いてフィルムを製造する場合、まず、押出機102により溶融樹脂をポリマーフィルタ1の樹脂流入口54に所定の流圧で加圧供給する。供給された溶融樹脂はポリマーフィルタ1内のフィルタエレメント7により濾過され、樹脂送出口41から送出される。送出された溶融樹脂はダイス103に輸送され、ダイス103が溶融樹脂をフィルム状に成形することにより、フィルムが得られる。
この際、上述したように、ポリマーフィルタ1内において溶融樹脂の滞留を抑制できるため、溶融樹脂の品質を高めることが可能であるので、製造されるフィルムにおいて劣化樹脂に起因する欠陥の発生を従来よりも更に確実に防止することができ、フィルムの品質を向上させることが可能となる。
〔好適な樹脂〕
本実施形態のポリマーフィルタ1並びにフィルムの製造装置101及び製造方法を適用するのに好適な樹脂としては、特に限定されないが、メタクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、スチレン樹脂、ポリオレフィン樹脂、脂環式オレフィン樹脂、セルロース系樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリスルホン樹脂、およびポリエーテルスルホン樹脂などを用いることができる。
なお、樹脂は1種類のみを濾過するようにしてもよく、2種類以上を任意の比率で組み合わせて濾過してもよい。さらに、本発明の効果を著しく損なわない限り添加剤を含む樹脂を濾過するようにしてもよい。
また、溶融樹脂は、せん断速度100[1/s]、樹脂温度250℃における粘度が、50Pa・s以上が好ましく、100Pa・s以上がより好ましく、また、3000Pa・s以下が好ましく、1000Pa・s以下がより好ましい。せん断速度が100[1/s]、樹脂温度が250℃での粘度が50Pa・s未満であると、未溶融物が製品に混入するおそれがある。また、せん断速度が100[1/s]、樹脂温度が250℃での粘度が3000Pa・sを超えると、ポリマーフィルター内のフィルタエレメントに過剰な圧力がかかり破損するおそれがある。
〔その他〕
以上、本発明について実施形態を示して詳細に説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において任意に変更して実施できる。
例えば、上述した実施形態では凸面部52Bをケース5に設けたが、凸面部52Bはボトムカバー4に設けてもよく、ボトムカバー4及びケース5とは別に設けてもよい。
また、例えば、ポリマーフィルタ1に更に別の構成を加えてもよい。具体例を挙げると、ハウジング3の内部又は外部にヒータを設け、ハウジング3内の溶融樹脂を加熱して溶融樹脂の溶融状態を維持するようにしてもよい。
また、例えば、フィルムの製造装置において2個以上のポリマーフィルタを共通のダイスに接続し、2種類以上のポリマーを濾過してダイスに供給することで、共押し出しにより積層フィルムを製造するようにしてもよい。
[実施例1]
図1に示したポリマーフィルタの形状で、d/dとd/dの値を変化させてシミュレーション解析を行った。ポリマーフィルタ全体をモデル化すると、多大な格子点を必要とするため、本解析では、底部から17段目のフィルタエレメントより上流の領域はモデル化しなかった。解析ツールはアンシス・ジャパン株式会社の熱流体汎用解析ソフトウェア「FLUENT Ver6.3.26」を用いた。解析条件を表1にまとめる。
なお、本解析では、溶融樹脂流入量は90kg/hourとし、溶融樹脂の物性値については、密度を1030kg/hourとし、粘度については、下記式(1)に基づき粘度をせん断速度の関数として設定した。すなわち、FLUENTのCarreau modelを適用すれば、溶融樹脂の粘度μは、以下の式(1)で表現される。
ただし、式(1)において、λは時定数を表し、nはべき乗側インデックスを表し、μはせん断速度がゼロのときの溶融樹脂の粘度を表し、μはせん断速度が無限大のときの溶融樹脂の粘度を表し、
はせん断速度を表す。
上記式(1)において、λを1.48×10−2[s]、nを0.331、μを1369.5[Pa・s]、μを0.0375[Pa・s]とした。
また、フィルタエレメントの濾過材における圧力損失については、下記式(2)に基づいて、シミュレーションを行った。すなわち、FLUENTのPorous Media Modelを適用すれば、フィルタエレメントの濾過材での圧力損失ΔPは、以下の式(2)で表現される。
ただし、式(2)において、μは溶融樹脂粘度を表し、Uは溶融樹脂速度を表し、ρは溶融樹脂密度を表す。上記式(2)において、1/αをゼロ、C2(Inertial Resistance)を6.9×1017[1/m]とした。
[比較例1]
比較例として、凸面部が無い、従来のポリマーフィルタについて、シミュレーション解析を行った。シミュレーションに用いたポリマーフィルタの寸法は、以下のdとdの寸法以外、上記実施例1と同等である。
/d=0.0
/d=0.0
また、シミュレーションにおける溶融樹脂流入量、溶融樹脂の物性値、およびフィルタエレメントの濾過材における圧力損失の設定は、上記実施例1と同様である。
[結果]
上記の条件で、ポリマーフィルタ中における溶融樹脂の滞留状態を評価するシミュレーションを行った。以下に、実施例1と比較例1のポリマーフィルタについて、ポリマーフィルタ中における溶融樹脂の滞留状態を評価した結果について説明する。
図7は、実施例1と比較例1のポリマーフィルタについて、内底面に垂直な面で切った断面における、溶融樹脂の滞留時間の分布を比較した結果を示す図であって、凸面部の近傍を拡大して示す図である。図7では、黒色(滞留時間0秒)から白色(滞留時間7200秒以上)へのグレースケールの変化により、ポリマーフィルタ中における溶融樹脂の滞留時間を示している。
また、表2は、実施例1と比較例1のポリマーフィルタについて、溶融樹脂が滞留する領域の体積を比較した結果を示す表である。
図7に示されるように、比較例1のポリマーフィルタでは、ポリマーフィルタのハウジングの、樹脂流入口から遠い角部において、溶融樹脂の滞留時間が長くなっており、前記角部において溶融樹脂が滞留しやすくなっていることが分かる。実施例1の解析No1〜5のポリマーフィルタでは、比較例1と比べて、前記角部における溶融樹脂の滞留時間が減少しており、前記角部における溶融樹脂の滞留が抑制されていることが分かる。
表2に示されるように、実施例1の解析No1〜5のポリマーフィルタでは、比較例1よりも、溶融樹脂が滞留する領域の体積が減少しており、ポリマーフィルタのハウジングの、樹脂流入口から遠い角部において、劣化樹脂が発生しにくくなることが分かる。特に、実施例1の解析No2と解析No3のポリマーフィルタでは、樹脂が滞留する領域の体積がゼロになっており、前記の角部で劣化樹脂が発生しなくなることが分かる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明のポリマーフィルタは、樹脂の濾過に関する任意の用途に用いることができ、中でもフィルム成形等の樹脂成形の直前において樹脂から異物を除去する用途に用いて好適である。
また、本発明のフィルムの製造方法及び製造装置は、樹脂を押し出し成形してフィルムを製造する任意の用途において用いることができ、中でも光学用フィルムの製造に用いて好適である。
1 ポリマーフィルタ
2 中空部
3 ハウジング(筐体)
3A ハウジングの内底面
3B ハウジングの内側面
4 ボトムカバー(底部)
4A ボトムカバーの上側の面
5 ケース
6 センターポール(支柱部)
7 フィルタエレメント
8 押さえディスク
9 トゥーピード
41 樹脂送出口
51 蓋部
51A 蓋部の内表面
52 側壁部
52A 側壁部の内表面
52B 凸面部
53,55 空隙
54 樹脂流入口
61 センターポールのフィルタエレメントを装着する部分
62 中空部
63 樹脂吐出口
64 空隙
71 中央孔
72 フィルタエレメントの内縁部
101 フィルムの製造装置
102 押出機(樹脂供給装置)
103 ダイス

Claims (3)

  1. 平面状の内底面を有し樹脂送出口が形成された底部と、前記内底面に対して垂直な円筒状の内側面を有する側壁部と、前記側壁部の前記底部とは反対側に設けられ樹脂流入口を形成された蓋部とを備える筐体と、
    前記筐体内において前記内底面に立設され、前記樹脂送出口に連通する流路が形成された支柱部と、
    前記樹脂流入口から流入した溶融樹脂を濾過して前記支柱部の前記流路に送出する、複数枚積層するように前記支柱部に装着された円盤状のフィルタエレメントと、を備えるポリマーフィルタであって、
    前記筐体は、前記内底面と前記内側面との境界部分において、前記内底面と前記内側面との間を跨るように、前記内底面及び前記内側面に対して前記筐体の中心側に向かって凸な形状である凸面部を備え、
    0.3≦d/d≦0.8及び0.3≦d/d≦0.8(dは、前記フィルタエレメントから前記内側面までの距離を表す。dは、前記内側面から、前記内底面と前記凸面部とが交わる地点までの、前記内側面の径方向での距離を表す。dは、前記内底面から、前記内側面と前記凸面部とが交わる地点までの、前記内底面に垂直な方向での距離を表す。)の関係を満たすポリマーフィルタ。
  2. 請求項1記載のポリマーフィルタの前記樹脂流入口に溶融樹脂を加圧供給する工程と、
    前記加圧供給された溶融樹脂を前記ポリマーフィルタの前記フィルタエレメントによって濾過するとともに、前記樹脂送出口から前記溶融樹脂を送出する工程と、
    前記樹脂送出口から送出された前記溶融樹脂をフィルム状に成形する工程と、
    を備えるフィルムの製造方法。
  3. 請求項1記載のポリマーフィルタと、
    前記ポリマーフィルタの前記樹脂流入口に接続され、溶融樹脂を前記樹脂流入口に加圧供給する樹脂供給装置と、
    前記ポリマーフィルタの前記樹脂送出口に接続され、前記樹脂送出口から送出された溶融樹脂をフィルム状に押し出すダイスと、
    を備えるフィルム製造装置。
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