JP5176856B2 - フィルター用スペーサー、フィルター組立体およびフィルム - Google Patents

フィルター用スペーサー、フィルター組立体およびフィルム Download PDF

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本発明は、フィルター用スペーサー、フィルター組立体およびこれらに溶融ポリマーを通過せしめて得られるフィルムに関する。
従来から、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリオレフィン、アクリル系樹脂などのポリマーは、一般的に図5に示すような工程によりフィルムやシートなどに製造されている。
図5は、フィルム製造装置の一例を示す概略図である。
図5において、フィルム製造装置80は、ポリマーの流れ方向における上流側から順に、押出機1、ギアポンプ2、フィルター3、口金4、冷却ロール5、延伸装置6、ワインダー7が配置されている。また、延伸装置6とワインダー7との間には、厚み計8が設置され、厚み制御器9が、厚み計8と口金4とに電気的に接続されている。
上記装置において、原料となるポリマーは押出機1に供給され、溶融された後、ギアポンプ2へ押し出される。ギアポンプ2は吐出量(送出量)を一定にする機能を有しており、一定量吐出された溶融樹脂は、フィルター3を通じて異物等が除去され、次いで口金4へ供給される。口金4には所定の間隙を有するスリットが設けられており、このスリットから溶融樹脂がシート状に押し出され、回転する冷却ロール5上にて冷却・固化された後、固化シート10を得る。この固化シート10は、引き続き延伸装置6により延伸され、ワインダー7によりフィルムとして巻き取られる。その際、厚み計8により、フィルムの幅方向(紙面に直交する方向)における各位置でのフィルム厚みが測定され、得られた厚みデータをもとに厚み制御器9により口金4のスリット間隙が調整され、一定範囲内の厚みを有する(厚みのバラツキが小さい)製品フィルムが得られる。
上記装置に用いられるフィルター3は、リーフディスクタイプや筒型フィルター、スクリーンタイプのものなどの種類があり、製造するフィルムの品質、製造条件に応じて適宜用いられる。リーフディスクタイプのフィルターは複数枚を積層しツリー状にして用いることが多く、濾材として金属繊維タイプや多孔質タイプのものなどが用いられる。以下、このリーフディスクタイプのフィルター(以下、ディスク型フィルターという)について、図1〜図4を用いて説明する。
図1は、ディスク型フィルターを示す概略断面図である。
図1においてディスク型フィルター20は、濾過機能を有するフィルターエレメント11と、このフィルターエレメント11を支持するとともに、多数設けられたポリマー流入口90からポリマーをディスク内部へ導くパンチング部材(ポリマー導入部材)12と、このパンチング部材を支持するリテーナーメッシュ(フィルター支持部材)13と、これら部材をまとめ、ディスク積層時の荷重を受ける部分となるハブ部材14とを備え、フィルターエレメント11とハブ部材14とは溶接部16において、またパンチング部材12とハブ部材14とは溶接部17において接続されている。
図2は、図1に示す従来のディスク型フィルター20にポリマーが流れる様子を矢印(実線)で示している。ポリマーは図示していないケーシングとディスクフィルターを積層したツリーの間を流れ、積層された各ディスク型フィルター間の隙間から入り込み、フィルターエレメント11、パンチング部材12を通過し、リテーナーメッシュ13を通ってハブ部材14に設けられた導通孔に導かれ、最終的にはセンターポスト(図示しない)に入って、下流へ流れていく。
従来は、ディスク型フィルターとフィルター用スペーサーの組み立てでは、図3に示すようにスペーサーの断面形状について特段の考慮がされておらず製作の簡便性のみを考慮して角棒を放射状に配したものが使われていた(特許文献1)。図3において、フィルター組立体は、ガスケット18、ディスク型フィルター20、フィルター用スペーサー15の順に複数積層された構造を有しており、ケーシング等に収められてポリマー濾過に供される。
従来は、さほどフィルターの耐圧性が必要なく、また高精度濾過が必要なかった用途には、図3に示すような角棒が放射状に配置されたスペーサーを用いても支障は生じなかったが、昨今の光学用フィルム用の樹脂のように、高粘度でかつ高精度濾過が必要な場合には、フィルターの組み立て時に非常に高圧でプレスする必要があり、そのために特許文献1や図3に示すような、ディスク型フィルターに相対する面が角張っているような形状のスペーサーでは、高圧プレスによりスペーサーがフィルターメディアに食い込む際、角棒の角部分23で強くストレスを受けることになり、そのために使用時での破損や、あるいはフィルター再生時での破損が著しくなり、結果、信頼性に乏しく、また繰り返し使用が困難となり、その改善が必要であった。
実開昭59−176615号公報
本発明の目的は、光学用途に用いられるような高粘度ポリマーに対する耐性と繰り返し使用や再生によっても破損しにくい高精度濾過が可能なフィルター組立体、フィルター用スペーサーおよびこれらを用いて樹脂を濾過し得られるフィルムを提供することにある。
上記目的を達成するための本発明は以下の特徴を有する。
(1)ディスク型フィルターとフィルター用スペーサーとが交互に積層されたフィルター組立体に用いられるフィルター用スペーサーであって、幅6mm以上、厚み1mm以上の構成体から構成され、かつ、ディスク型フィルターに相対する部分の曲率半径が1mm以上であるフィルター用スペーサー。
(2)構成体が、中央から放射状に配置されている、上記(1)に記載のフィルター用スペーサー。
(3)構成体の断面形状が、長円、楕円または面取りされた多角形である、上記(1)または(2)に記載のフィルター用スペーサー。
(4)上記(1)〜(3)のいずれかに記載のフィルター用スペーサーとディスク型フィルターとが交互に積層されたフィルター組立体。
(5)ディスク型フィルターの濾過精度が95%カットで7μm以下である、上記(4)に記載のフィルター組立体。
(6)上記(4)または(5)に記載のフィルター組立体に溶融ポリマーを通過せしめて得られるフィルム。
(7)溶融ポリマーの粘度が6,000〜20,000Pa・sである、上記(6)に記載のフィルム。
本発明によれば、従来の、角部分を有するスペーサーを用いることによって生じていたフィルターの破損を防ぐことができ、製品への異物(ポリマーの破損部からすり抜けた異物)が混入しにくいフィルター組立体や、このフィルター組立体に好適に適用可能なフィルター用スペーサーを提供することができ、それらフィルターを通過したポリマーを用いて製膜を行うことにより、欠点の少ないポリマーフィルムを提供することが可能となる。
以下、本発明の実施形態の例を、図面を参照しながら説明する。もちろん、本発明はこれらに限定されるものではない。
図4は本発明の一実施態様に係るフィルター用スペーサーが適用されたフィルター組立体の一部を示す概略図である。
図4において、フィルター組立体は、ガスケット18、ディスク型フィルター20、フィルター用スペーサー40の順に複数積層された構造を有しており、ケーシング等に収められてポリマー濾過に供される。このフィルター用スペーサー40は、断面形状が楕円である構成体により構成されており、ディスク型フィルター20に相対する部分の曲率半径が1mm以上となるように形成されているため、高い圧力が掛かった場合でも、例えばディスク型フィルター20との接触部分43に過度のストレスを与えることがない。従って、ディスク型フィルター20の破損を抑えることが可能となる。
上記した本発明のフィルター用スペーサーは、フィルターを積層させて組み立てる際に十分なフィルターメディアへのポリマー流路が確保させかつ、組み立て時やポリマーの圧力によるフィルターの変形や破損を防ぐことができれば特に形状は問わないが、好ましくは、フィルター用スペーサーを構成する構成体の厚みは1mm以上であり、より好ましくは2〜10mmの範囲である。そして、この厚みは、具体的には組み合わせてプレスした際にフィルターメディア(ディスク型フィルター)に0.1〜1mm程度食い込む程度に設計される。
また、本発明のフィルター用スペーサーを構成する構成体の幅は6mm以上であることが好ましい。これにより、組み合わせてプレスした際の圧力によるフィルターメディア(ディスク型フィルター)への食い込み負担を軽減することができる。
さらに、本発明のフィルター用スペーサーを構成する構成体は、ディスク型フィルターに相対する部分の曲率半径(R)が1mm以上である。曲率半径(R)が1mm以上であることにより、従来のスペーサーに見られるような鋭く角張った部分が存在しなくなるため、ディスク型フィルターへのスペーサーの食い込みによる応力集中を低減することができ、その結果、フィルター組立体の組み立て時や、ポリマー濾過時など、高い圧力が掛かる際においても、ディスク型フィルターの破損を防ぐことが可能となる。
なお、フィルター用スペーサーを構成する構成体の断面形状として、上記においては楕円形を示したが、図6に示すような長円でもよく、面取りを施した長方形など、面取りをした多角形でもよい。
また、フィルター用スペーサーの全体形状としては、特に限定されないが、例えば図4に示したように、中央から放射状に構成体が複数本配置されている構成が好ましい。
なお、フィルター用スペーサーは、取り外し可能な独立体であっても、ディスク型フィルターに部分的に溶接したりかしめるなどして、あらかじめフィルターに組み合わせておいてもよい。
本発明においては、上記したフィルター用スペーサーを用い、例えば図1に示したのと同様の構成とし、図2に示したのと同様の経路にて溶融ポリマーを通過せしめて、ポリマーを濾過し、図5と同様のフィルム製造装置によりフィルムを製造する。
本発明において用いるディスク型フィルターは、外径100mm〜450mm程度のものが好ましい。また、ディスク型フィルターには様々な材質の材料を用いることができる。例えば、フィルターエレメントにはステンレス系のメタルファイバーや焼結多孔質体、メッシュなどいわゆる濾過機能を持つ材質ならばどのようなものでも用いることができる。濾過精度は、製品(フィルム)の品質要求によるが、超高精度な95%カットで1〜3μmなどの濾材を用いてもよいし、95%カットで10〜20μmなどの濾材を用いてもよいが、好ましくは95%カットで7μm以下である。
フィルターエレメントやポリマー導入部材、リテーナーメッシュ(フィルター支持部材)、ハブ部材、スペーサー部材に用いることができる材質としては、例えばステンレス系のSUS304、SUS316、SUS630、SUS420などがあるが、炭素鋼なども用いてもよい。
なお、上記においては金属系の材質を中心に記載したが、ポリマーの種類によっては樹脂系、セラミックス系の材質でフィルターを構成することも可能である。
本発明において適用可能なポリマーは、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリオレフィン、アクリル系樹脂、環状構造を有するような各種樹脂など、特に限定されず、熱可塑性樹脂でも熱硬化性樹脂でもよいが、本発明の目的である耐圧性を活かす観点から、溶融ポリマーの粘度が6,000〜20,000Pa・sの範囲のような高粘度ポリマーに用いられることが好ましい。
本発明のフィルター用スペーサーは、上記したようにディスク型フィルターやガスケットを積層し、組み立てて使用するが、その際にポリマーの圧力によってフィルター、ガスケット、フィルターの間に隙間ができないように高圧でプレスした状態を保持して用いる。その際のプレス圧は使用するポリマー圧力により適宜選択できるが、200〜500kgf/cm(19.6〜49.0MPa)の範囲が好ましい。
上記した本発明のディスク型ポリマーフィルターまたはフィルター組立体を通過せしめた溶融ポリマーを用いて製造したポリマーフィルムは、パッケージやラミネートなどの包装用途、デジタルビデオカメラなどの磁気記録媒体用途、ディスプレイなどの光学用途、フレキシブル基板などの半導体用途など各種産業、用途に用いることができる。製造するポリマーフィルムは厚み方向に単層構成をとっていても、2層以上の複層構成をとっていてもよい。
(実施例1)
図1に示す構成を有するディスク型ポリマーフィルターを用い、図4に示すような組み合わせで組み合わせた。フィルターエレメントは濾過精度7μmのメタルファイバーを用い、外形300mmサイズのフィルターを50枚使用した。フィルター用スペーサーは図4に示したように、フィルターの中央から放射上に構成体を配したものを用いた。構成体は、幅8mmで厚み4mmで、ディスク型フィルターと相対する部分の角を曲率半径(R)=1.5mmに面取りしたもの(断面形状が面取りした四角形)を8本配した構造とした。フィルター枚数は50枚を使用し、400kgf/cm2(39.2MPa)のプレス圧をかけた状態で保持した。なお、この組み立てた際、該スペーサーがフィルターメディア部分に一番深い部分で1mm食い込んでいる状態であった。また該フィルターは、JIS K3832(1990)にあるバブルポイント法で確認しメディアの破損などが起こっていないことを確認した。
該フィルターを組み合わせたフィルター組立体を用い、図5に示すようなフィルム製造装置を適用して、ポリマーフィルムの製造を行った。ポリマーは質量平均分子量9万のグルタル酸無水物からなる環構造を有するアクリル樹脂を用い、押出温度260℃、吐出量100kg/hrとした。口金はスリット間隙1.2mmに設定したTダイを用いてフィルムの製造を1週間実施した。結果、異物の少ない良好な品質のフィルムが得られた。また該フィルターを低酸素焙焼洗浄や超音波洗浄を実施して再生してバブルポイント法による破損の有無を確認したが、破損は起こっておらず、本発明の効果が確認できた。
(実施例2)
図1に示す構成を有するディスク型ポリマーフィルターを用い、図4に示すような組み合わせで組み合わせた。フィルターエレメントは濾過精度3μmのメタルファイバーを用い、外形300mmサイズのフィルターを50枚使用した。フィルター用スペーサーは図4に示したように、フィルターの中央から放射上に構成体を配したものを用いた。構成体は、幅10mmで厚み4mmで、ディスク型フィルターと相対する部分の角を曲率半径(R)=2.0mmに面取りしたもの(断面形状が面取りした四角形)を8本配した構造とした。フィルター枚数は50枚を使用し、400kgf/cm2(39.2MPa)のプレス圧をかけた状態で保持した。なお、この組み立てた際、該スペーサーがフィルターメディア部分に一番深い部分で0.5mm食い込んでいる状態であった。また該フィルターは、JIS K3832(1990)にあるバブルポイント法で確認しメディアの破損などが起こっていないことを確認した。
該フィルターを組み合わせたフィルター組立体を用い、図5に示すようなフィルム製造装置を適用して、ポリマーフィルムの製造を行った。ポリマーは質量平均分子量9万のグルタル酸無水物からなる環構造を有するアクリル樹脂を用い、押出温度260℃、吐出量100kg/hrとした。口金はスリット間隙1.2mmに設定したTダイを用いてフィルムの製造を1週間実施した。結果、異物の少ない良好な品質のフィルムが得られた。また該フィルターを低酸素焙焼洗浄や超音波洗浄を実施して再生してバブルポイント法による破損の有無を確認したが、破損は起こっておらず、本発明の効果が確認できた。
(比較例1)
図1に示す構成を有するディスク型ポリマーフィルターを用い、図3に示すような組み合わせで組み合わせた。フィルターエレメントは濾過精度7μmのメタルファイバーを用い、外形300mmサイズのフィルターを50枚使用した。スペーサーは図3に示したように、フィルターの中央から放射上に幅8mmで厚み4mmで角を面取りしていない角棒を8本配した構造とした。フィルター枚数は50枚を使用し、400kgf/cm(39.2MPa)のプレス圧をかけた状態で保持した。なお、この組み立てた際、該スペーサーがフィルターメディア部分に一番深い部分で1mm食い込んでいる状態であり、また該フィルターをバブルポイント法で確認したところ5枚のフィルターにメディアの破損などが起こっていたため新品に交換して改めて組み立てた。
該フィルターを組み合わせたフィルター組立体を用い、図5に示すようなフィルム製造装置を適用して、ポリマーフィルムの製造を行った。ポリマーは質量平均分子量9万のグルタル酸無水物からなる環構造を有するアクリル樹脂を用い、押出温度260℃、吐出量100kg/hrとした。口金はスリット間隙1.2mmに設定したTダイを用いてフィルムの製造を1週間実施した。結果、異物の多いフィルムとなり、また該フィルターを低酸素焙焼洗浄や超音波洗浄を実施して再生してバブルポイント法による破損の有無を確認したところ、7枚に破損が起こっていた。
(比較例2)
図1に示す構成を有するディスク型ポリマーフィルターを用い、図3に示すような組み合わせで組み合わせた。フィルターエレメントは濾過精度7μmのメタルファイバーを用い、外形300mmサイズのフィルターを50枚使用した。スペーサーは図3に示したように、フィルターの中央から放射上に構成体を配したものを用いた。構成体は、幅8mmで厚み4mmで、ディスク型フィルタと相対する部分の角を曲率半径(R)=0.5mmに面取りしたものを8本配した構造とした。フィルター枚数は50枚を使用し、400kgf/cm2(39.2MPa)のプレス圧をかけた状態で保持した。なお、この組み立てた際、該スペーサーがフィルターメディア部分に一番深い部分で1mm食い込んでいる状態であり、また該フィルターをバブルポイント法で確認したところ2枚のフィルターにメディアの破損などが起こっていたため新品に交換して改めて組み立てた。
該フィルターを組み合わせたフィルター組立体を用い、図5に示すようなフィルム製造装置を適用して、ポリマーフィルムの製造を行った。ポリマーは質量平均分子量9万のグルタル酸無水物からなる環構造を有するアクリル樹脂を用い、押出温度260℃、吐出量100kg/hrとした。口金はスリット間隙1.2mmに設定したTダイを用いてフィルムの製造を1週間実施した。結果、異物の多いフィルムとなり、また該フィルターを低酸素焙焼洗浄や超音波洗浄を実施して再生してバブルポイント法による破損の有無を確認したところ、4枚に破損が起こっていた。
ディスク型フィルターとフィルター用スペーサーとが組み合わされた状態を示す概略断面図である。 図1のディスク型フィルター内のポリマー流れを示す概略断面図である。 従来のディスク型フィルターとスペーサーとの組み立て状態を示す概略図である。 本発明の一実施態様に係るディスク型フィルターとフィルター用スペーサーとの組み立て状態を示す概略図である。 一般的なフィルム製造装置の概略図である。 本発明の他の実施態様に係るフィルター用スペーサーの構成体の概略断面図である。
符号の説明
1 押出機
2 ギアポンプ
3 フィルター
4 口金
5 冷却ロール
6 延伸装置
7 ワインダー
8 厚み計
9 厚み制御器
10 固化シート
11 フィルターエレメント
12 パンチング部材(ポリマー導入部材)
13 リテーナーメッシュ(フィルター支持部材)
14 ハブ部材
15 フィルター用スペーサー構成体およびその断面(長方形)
16 溶接部
17 溶接部
18 ガスケット
20 ディスク型フィルター
23 食い込み箇所(角棒の角部分)
40 フィルター用スペーサー構成体およびその断面(楕円)
43 食い込み箇所(接触部分)
50 フィルター用スペーサー構成体の断面(長円)
80 フィルム製造装置
90 ポリマー流入孔

Claims (7)

  1. ディスク型フィルターとフィルター用スペーサーとが交互に積層されたフィルター組立体に用いられるフィルター用スペーサーであって、幅6mm以上、厚み1mm以上の構成体から構成され、かつ、ディスク型フィルターに相対する部分の曲率半径が1mm以上であるフィルター用スペーサー。
  2. 構成体が、中央から放射状に配置されている、請求項1に記載のフィルター用スペーサー。
  3. 構成体の断面形状が、長円、楕円または面取りされた多角形である、請求項1または2に記載のフィルター用スペーサー。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のフィルター用スペーサーとディスク型フィルターとが交互に積層されたフィルター組立体。
  5. ディスク型フィルターの濾過精度が95%カットで7μm以下である、請求項4に記載のフィルター組立体。
  6. 請求項4または5に記載のフィルター組立体に溶融ポリマーを通過せしめて得られるフィルム。
  7. 溶融ポリマーの粘度が6,000〜20,000Pa・sである、請求項6に記載のフィルム。
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