JP2011010707A - テープタイプ使い捨ておむつ - Google Patents

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Abstract

【課題】おむつ交換の際に周囲のシーツや敷物、床等を汚し難いテープタイプ使い捨ておむつを提供する。
【解決手段】上記課題は、立体ギャザー60の自由部分68と対応する前後方向範囲内で、幅方向に沿って一方の脚周りフラップ部LFと他方の脚周りフラップ部LFとを繋ぐ細長状の連結部材80を有しており、この連結部材80は、一方の脚周りフラップ部80に繋がれた連結部位81と他方の脚周りフラップ部LFに繋がれた連結部位81との間の部分が非固定の可動部分82とされるとともに、この可動部分82が幅方向に弾性伸縮するように構成されており、この連結部材80の可動部分82の収縮力により、おむつを自然に開いた状態で、両脚周りフラップ部LFが引き寄せられて立体ギャザー60を超えない範囲でおむつ幅方向中央側に起立するように構成されている、使い捨ておむつにより解決される。
【選択図】図3

Description

本発明は、立体ギャザーの外側に脚周りフラップ部を有するテープタイプ使い捨ておむつに関するものである。
図11及び図12に示すように、一般的なテープタイプ使い捨ておむつは、背側Bの両側部から突出するファスニングテープ130を腹側F外面の適所に係止することにより、おむつを装着するものであり、脚周りに対するフィット性を高めるために、おむつ内面における幅方向両側部に、身体側に突出する立体ギャザーがそれぞれ前後方向に沿って延在しているものが一般的となっている(例えば特許文献1参照)。このような立体ギャザーを備えることによって、両立体ギャザー間に排泄物が留まり、特に着用者の脚周り部からの排泄物の漏れが防止される。
一般的な立体ギャザー60は、おむつ内面に固定された付根部分65と、この付根部分65から突出する突出部分66とを有しており、この突出部分66のうち前後方向両端部67,67がトップシート30表面に接着固定されるとともに、中間部が非固定の自由部分68とされ、この自由部分68の少なくとも先端部に、前後方向に沿って糸ゴム等のギャザー弾性伸縮部材63が伸長状態で固定されることによって、ギャザー弾性伸縮部材63の収縮作用により自由部分68がトップシート63表面から起立するようになっている。なお、図11及び図12中の網掛け部分(点模様部分)は接着固定部分を示しており、また符号56は吸収体、符号11は液不透過性シートをそれぞれ示している。
このようなテープタイプ使い捨ておむつにおいて、乳幼児の場合、次のような手順でおむつ交換を行うことが一般的である。
(イ)ファスニングテープを外して、おむつが自然に開いた状態とする。
(ロ)おむつを体の下に敷いた状態で、片方の手で両足及び臀部をおむつから軽く浮かして、反対の手でお尻等を拭く。
(ハ)片方の手で両足及び臀部をおむつから浮かしたまま、反対の手で体の下から使用済みのおむつを手前に抜き取って外す。
(ニ)片方の手で両足及び臀部を浮かしたまま、反対の手で体の下に新しいおむつを挿入する。
(ホ)両足及び臀部を新しいおむつの上に載せ、両脇のファスニングテープを腹側に回し、腹側外面に係止する。
このようなおむつ交換に際して、便等の排泄物が立体ギャザーを超えてその外側の脚周りフラップ部に付着していると(頻繁ではないが良くあることである)、上述の(イ)〜(ハ)の過程で使用済みおむつを自然に開いたまま作業を行う際、排泄物の付着した脚周りフラップ部が付着物による重量増もあって物の弾みで周囲のシーツや敷物、床等に接触し、それらを排泄物で汚してしまうことがあった。
特開2007−105302号公報 特開2007−236911号公報 特開2009−017949号公報 国際公開2006/006539号パンフレット
そこで、本発明の主たる課題は、おむつ交換の際に周囲のシーツや敷物、床等を汚し難いテープタイプ使い捨ておむつを提供することにある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
身体側表面を形成する透液性トップシートと、外面側に位置する液不透過性シートと、これらの間に介在された吸収体とを有し、
前後方向中央よりも前側に延在する腹側部分と、前後方向中央よりも後側に延在する背側部分とを有し、
背側部分の両側部にそれぞれ取り付けられたファスニングテープと
おむつ内面における幅方向両側部にそれぞれ設けられた、前後方向に沿って延在する立体ギャザーとを有しており、
前記立体ギャザーは、おむつ内面に固定された付根部分と、この付根部分から突出する突出部分と、この突出部分のうち前後方向両端部にそれぞれ設けられたおむつ内面に対する固定部分と、前記突出部分のうち前後の固定部分間に位置する非固定の自由部分と、この自由部分の少なくとも先端部に、前後方向に伸長した状態で固定されたギャザー弾性伸縮部材とを有するものであり、
幅方向両側部に、前記吸収体の側縁より幅方向外側であって且つ前記立体ギャザーにおける前記付根部分と前記突出部分との境界より幅方向外側に延在する、脚周りフラップ部を有しており、
両ファスニングテープを腹側部分にそれぞれ係止することによって装着する、テープタイプ使い捨ておむつにおいて、
前記立体ギャザーの自由部分と対応する前後方向範囲内で、幅方向に沿って一方の脚周りフラップ部と他方の脚周りフラップ部とを繋ぐ細長状の連結部材を有しており、
この連結部材は、一方の脚周りフラップ部に繋がれた部位と他方の脚周りフラップ部に繋がれた部位との間の部分が非固定の可動部分とされるとともに、この可動部分が幅方向に弾性伸縮するように構成され、この可動部分の収縮力により、おむつを自然に開いた状態で、両脚周りフラップ部が引き寄せられて立体ギャザーを超えない範囲でおむつ幅方向中央側に起立するように構成されている、
ことを特徴とするテープタイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
このように幅方向に弾性伸縮する連結部材で両脚周りフラップ部を繋ぐことによって、上述の(イ)〜(ハ)の過程で使用済みおむつを自然に開いたまま作業を行う際、脚周りフラップ部が引き寄せられておむつ幅方向中央側に起立するため、脚周りフラップ部に排泄物が付着していても周囲のシーツや敷物、床等を汚し難くなる。さらに、テープタイプ使い捨ておむつは廃棄に際して内面が内側となるように丸めてファスニングテープで固定するものであるが、本発明では両脚周りフラップ部が起立するため、おむつを丸め易く、よって手も汚し難くなるという利点がある。
他方、このおむつは、装着中にも連結部材の収縮により横幅が狭くなるおそれがあるが、連結部材の配設部位は立体ギャザーが起立して脚周りにフィットする部分であるとともに、装着時に股間部が両足に挟まれることにより幅が狭くなる部分でもあるため、漏れや装着感の悪化は発生し難いものであり、従来品と殆ど変わりなく使用できるものである。
なお、特許文献1〜4記載のものは立体ギャザー間を繋ぐものに過ぎないものであり、参考程度に列挙したものである。
<請求項2記載の発明>
前記脚周りフラップ部に、脚周り弾性伸縮部材が前後方向に沿って伸長した状態で固定されており、且つ前記連結部材は、前記脚周りフラップ部のうち前記脚周り弾性伸縮部材より幅方向中央側の部位に繋がれている、請求項1記載のテープタイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
このように、脚周りフラップ部に、脚周り弾性伸縮部材が前後方向に沿って伸長した状態で固定されている場合、その収縮力により脚周りフラップ部がおむつ幅方向中央側に起立することもあるが、逆方向に反ってしまうこともあり、周囲のシーツや敷物、床等を汚し易いものである。しかし、このようなテープタイプ使い捨ておむつに対し、上述の連結部材を脚周りフラップ部のうち前記脚周り弾性伸縮部材より幅方向中央側の部位に繋ぐと、逆反りが発生し難くなるだけでなく、脚周りフラップ部がおむつ幅方向中央側に強く起立するようになる。もちろん、脚周りのフィット性も向上する。
<請求項3記載の発明>
前記立体ギャザーにおける突出部分及び付根部分の境界と前記脚周り弾性伸縮部材との間の部分は、高剛性部分と低剛性部分とに分かれており、低剛性部分が高剛性部分よりも幅方向外方に位置し、この低剛性部分上に前記連結部材が繋がれている、請求項2記載のテープタイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
このように、低剛性部分上に連結部材を繋ぐことで、脚周りフラップ部が起立し易くなる。また、立体ギャザーにおける突出部分及び付根部分の境界と連結部材の付根部分との間の部分は高剛性であるため、連結部材が弾性収縮すると、この高剛性部分が架台となって連結部材が立体ギャザーを跨ぐブリッジを形成する。そのため、連結部材が弾性収縮によって立体ギャザーを内側に押し倒しにくくなり、立体ギャザーの起立が良好に維持されやすい。
<請求項4記載の発明>
前記立体ギャザーは、前記脚周りフラップ部から前記突出部分の先端まで延在する本体部と、この本体部の先端で折り返されて本体部のトップシート側面に張り合わされた折返し部分とを有するギャザーシートを主体とし、このギャザーシートにおける前記本体部と折返し部分との間に前記ギャザー弾性伸縮部材が挟持固定されているものであり、
前記ギャザーシートにおける前記折返し部分の先端部、及び前記トップシートの側縁部が、前記吸収体の側縁と前記脚周り弾性伸縮部材との間に位置するとともに、前記脚周り弾性伸縮部材から幅方向中央側に離間しており、この離間部分上に前記連結部材が繋がれている、請求項3記載のテープタイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
このように、吸収体の側縁より側方にギャザーシート及びトップシートが延在する形態では、吸収体の側縁より側方であってもギャザーシート及びトップシートを有する部分は比較的に剛性が高くなる。よってこのような場合、上述の離間部分、すなわち吸収体の側縁より側方の部分のうちギャザーシート及びトップシートを有しない部分は低剛性部分となる。
<請求項5記載の発明>
前記立体ギャザーは、前記脚周りフラップ部から前記突出部分の先端まで延在する本体部と、この本体部の先端で折り返されて本体部のトップシート側面に張り合わされた折返し部分とを有するギャザーシートを主体とし、このギャザーシートにおける前記本体部と折返し部分との間に前記ギャザー弾性伸縮部材が挟持固定されているものであり、
前記ギャザーシートにおける前記折返し部分の先端及び前記トップシートの側縁の少なくとも一方は、前記吸収体の側縁の側方には達しておらず、前記連結部材は前記吸収体の側縁と前記脚周り弾性伸縮部材との間の部分上に前記連結部材が繋がれており、前記立体ギャザーにおける突出部分及び付根部分の境界は吸収体上に位置している、請求項3記載のテープタイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
このように、吸収体の側縁より側方にギャザーシート及びトップシートの少なくとも一方を延在させないことにより、吸収体の側縁より側方全体が低剛性部分となる。よって、吸収体の側縁より側方のどの部位に連結部材を繋いでも、脚周りフラップ部が起立し易くなる。また、この場合は吸収体の側縁部を高剛性部分とする。
<請求項6記載の発明>
前記連結部材は、おむつの前後方向中央より前側に離間した位置から吸収体の前端までの前後方向範囲に設けられている、請求項1〜5のいずれか1項に記載のテープタイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
連結部材の位置が前後方向中央より後方(装着時お尻側)寄りであった場合、臀部の膨らみで連結部材が押さえられ、さらにそれによって立体ギャザーの立ち上がりが押さえられるおそれがある。また、連結部材が中央近傍に位置していると排泄物が連結部材を介して立体ギャザーを乗り越えやすくなる。よって、上記範囲が好ましい。
<請求項7記載の発明>
前記連結部材は、幅方向に150%伸長した時の引張応力が1〜5N/本であり、且つおむつを平坦に展開した状態で伸長率が自然長の130〜170%となるように設けられている、請求項1〜6のいずれか1項に記載のテープタイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
連結部材がこの程度の収縮力を有し且つこの程度の伸長率で設けられていれば、完全に収縮した状態でも、おむつの横幅がさほど狭くならず、また通常の場合、前述の本発明の効果が確実に発揮されるため好ましい。
以上のとおり、本発明によれば、おむつ交換の際に周囲のシーツや敷物、床等を汚し難くなる、等の利点がもたらされる。
テープタイプ使い捨ておむつの内面を示す、おむつを展開した状態における平面図である。 テープタイプ使い捨ておむつの外面を示す、おむつを展開した状態における平面図である。 図1の6−6線断面に相当する部分の自然状態を示す断面図である。 図1の7−7線断面図である。 図1の8−8線断面図である。 図1の9−9線断面図である。 連結部材の概略斜視図である。 他の形態の平面図である。 図1の6−6線断面に相当する部分の自然状態を示す他の形態の断面図である。 他の形態の平面図である。 従来のテープタイプ使い捨ておむつの内面を示す、おむつを展開した状態における平面図である。 図11の6−6線断面図である。
以下、本発明の一実施形態について添付図面を参照しながら詳説する。
以下の説明において、「前後方向(縦方向)」とは腹側(前側)と背側(後側)を結ぶ方向を意味し、「幅方向」とは前後方向と直交する方向(左右方向)を意味し、「上下方向」とはおむつの装着状態、すなわちおむつの腹側部分両側部と背側部分量側部を重ね合わせるようにおむつを股間部で2つに折った際に胴回り方向と直交する方向、換言すればウエスト側と股間部側とを結ぶ方向を意味する。
図1〜図7は本発明に係るテープタイプ使い捨ておむつの一例を示している。図3及び図4は、図1における6−6線断面及び7−7線断面をそれぞれ示した図であり、図5及び図6は、図1における8−8線断面及び9−9線断面をそれぞれ示した図である。なお、図1、図4及び図7中の網掛け部分(点模様部分)はホットメルト接着剤等の接着剤や溶着による固定部分を示している。
このテープタイプ使い捨ておむつは、幅方向中央に沿って下腹部から股間部を通り臀部までを覆うように延在する部分であって、且つ身体側表面を形成する透液性トップシートと、外面側に位置する液不透過性シートとの間に吸収要素50が介在する部分である吸収性本体部10と、この吸収性本体部10の前側及び後側にそれぞれ延出する部分であって、且つ吸収要素50を有しない部分である腹側エンドフラップ部FE及び背側エンドフラップ部BEとを有するものである。
また、このテープタイプ使い捨ておむつは、腹側Fの上縁F1側部分の両側において、それぞれ股間部よりも幅方向外側まで延在する一対の腹側サイドフラップ部FF,FFと、背側Bの上縁B1側部分の両側において、それぞれ股間部よりも幅方向外側まで延在する一対の背側サイドフラップ部BF,BFとを備えている。また、背側サイドフラップ部BF,BFには、係止部材としてのファスニングテープ130がそれぞれ設けられている。
さらに、おむつの幅方向両側部のうち、腹側サイドフラップ部FF,FFと背側サイドフラップ部BF,BFとの間には、吸収体56の側縁より幅方向外側であって且つ立体ギャザー60における付根部分65と突出部分66との境界より幅方向外側に延在する、脚周りフラップ部LF,LFを有している。
より詳細には、吸収性本体部10ならびに背側および腹側の各サイドフラップ部BF,FFの外面全体が外装シート12により形成されている。特に、吸収性本体部10においては、外装シート12の内面側に液不透過性シート11がホットメルト接着剤等の接着剤により固定され、さらにこの液不透過性シート11の内面側に吸収要素50、中間シート40、およびトップシート30がこの順に積層されている。トップシート30および液不透過性シート11は図示例では長方形であり、吸収要素50よりも前後方向および幅方向において若干大きい寸法を有しており、トップシート30における吸収要素50の側縁より食み出る周縁部と、液不透過性シート11における吸収要素50の側縁より食み出る周縁部とがホットメルト接着剤などにより固着されている。また液不透過性シート11は透湿性のポリエチレンフィルム等からなり、トップシート30よりも若干幅広に形成されている。
さらに、この吸収性本体部10の両側には、装着者の肌側に突出(起立)する立体ギャザー60,60が設けられており、この立体ギャザー60,60を形成するギャザーシート62,62が、背側および腹側の各サイドフラップ部BF,FFの内面を含め、吸収性本体部10の幅方向外側の全体にわたり延在されている。
以下、各部の素材および特徴部分について順に説明する
(外装シート)
外装シート12は吸収要素50を支持し、着用者に装着するための部分である。外装シート12は、両側部の前後方向中央部が括れた砂時計形状とされており、ここが着用者の脚を入れる部位となる。
外装シート12としては不織布が好適であるが、これに限定されない。不織布の種類は特に限定されず、素材繊維としては、たとえばポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができ、加工法としてはスパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、エアスルー法、ニードルパンチ法等を用いることができる。ただし、肌触り及び強度を両立できる点でスパンボンド不織布やSMS不織布、SMMS不織布等の長繊維不織布が好適である。不織布は一枚で使用する他、複数枚重ねて使用することもできる。後者の場合、不織布12相互をホットメルト接着剤等により接着するのが好ましい。不織布を用いる場合、その繊維目付けは10〜50g/m2、特に15〜30g/m2のものが望ましい。
(液不透過性シート)
液不透過性シート11の素材は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂や、ポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布、防水フィルムを介在させて実質的に液不透過性を確保した不織布(この場合は、防水フィルムと不織布とで液不透過性シートが構成される。)などを例示することができる。もちろん、このほかにも、近年、ムレ防止の観点から好まれて使用されている液不透過性かつ透湿性を有する素材も例示することができる。この液不透過性かつ透湿性を有する素材のシートとしては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練して、シートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸して得られた微多孔性シートを例示することができる。さらに、マイクロデニール繊維を用いた不織布、熱や圧力をかけることで繊維の空隙を小さくすることによる防漏性強化、高吸水性樹脂または疎水性樹脂や撥水剤の塗工といった方法により、防水フィルムを用いずに液不透過性としたシートも、液不透過性シート11として用いることができる。
(トップシート)
トップシート30は液透過性を有するものであれば足り、例えば、有孔又は無孔の不織布や、多孔性プラスチックシートなどを用いることができる。また、このうち不織布は、その原料繊維が何であるかは、特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維などを例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等を例示することができる。例えば、柔軟性、ドレープ性を求めるのであれば、スパンレース法が、嵩高性、ソフト性を求めるのであれば、サーマルボンド法が、好ましい加工方法となる。
また、トップシート30は、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートを貼り合せて得た積層シートからなるものであってもよい。同様に、トップシート30は、平面方向に関して、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートからなるものであってもよい。
(中間シート)
トップシート30を透過した排泄物を吸収体へ移動させ、逆戻りを防ぐために、トップシート30と吸収要素50との間に中間シート(セカンドシートもいわれる)40を設けることができる。この中間シート40は、排泄物を速やかに吸収体へ移行させて吸収体による吸収性能を高めるばかりでなく、吸収した排泄物の吸収体からの逆戻りを防止シートップシート30表面を肌触りを良くするものである。中間シート40は省略することもできる。
中間シート40としては、トップシート30と同様の素材を用いることができる。中間シート40はトップシート30に接合するのが好ましく、その接合にヒートエンボスや超音波溶着を用いる場合は、中間シート40の素材はトップシート30と同程度の融点をもつものが好ましい。また、便中の固形分を透過させることを考慮するならば中間シート40に用いる繊維の繊度は5.0〜7.0dtexであるのが好ましいが、トップシート30における液残りが多くなる。これに対して、中間シート40に用いる繊維の繊度が1.0〜2.0dtexであると、トップシート30の液残りは発生し難いが、便の固形分が透過し難くなる。よって、中間シート40に用いる不織布の繊維は繊度が2.0〜5.0dtex程度とするのが好ましい。
図示の形態の中間シート40は、吸収要素50の幅より短く中央に配置されているが、全幅にわたって設けてもよい。中間シート40の長手方向長さは、おむつの全長と同一でもよいし、吸収要素50の長さと同一でもよいし、液を受け入れる領域を中心にした短い長さ範囲内であってもよい。
(吸収要素)
吸収要素50は、尿や軟便などの液を吸収保持する部分である。吸収要素50は、吸収体56と、この吸収体56の少なくとも裏面及び側面を包む包装シート58とを有している。包装シート58は省略することもできる。吸収要素50は、その裏面においてホットメルト接着剤等の接着剤を介して液不透過性シート11の内面に接着することができる。
(吸収体)
吸収体56は、繊維の集合体により形成することができる。この繊維集合体としては、綿状パルプや合成繊維等の短繊維を積繊したものの他、セルロースアセテート等の合成繊維のトウ(繊維束)を必要に応じて開繊して得られるフィラメント集合体も使用できる。繊維目付けとしては、綿状パルプや短繊維を積繊する場合は、例えば100〜300g/m2程度とすることができ、フィラメント集合体の場合は、例えば30〜120g/m2程度とすることができる。合成繊維の場合の繊度は、例えば、1〜16dtex、好ましくは1〜10dtex、さらに好ましくは1〜5dtexである。フィラメント集合体の場合、フィラメントは、非捲縮繊維であってもよいが、捲縮繊維であるのが好ましい。捲縮繊維の捲縮度は、例えば、1インチ当たり5〜75個、好ましくは10〜50個、さらに好ましくは15〜50個程度とすることができる。また、均一に捲縮した捲縮繊維を用いる場合が多い。
(高吸収性ポリマー粒子)
吸収体56は、高吸収性ポリマー粒子を含むのが好ましく、特に、少なくとも液受け入れ領域において、繊維の集合体に対して高吸収性ポリマー粒子(SAP粒子)が実質的に厚み方向全体に分散されているものが望ましい。
吸収体56の上部、下部、及び中間部にSAP粒子が無い、あるいはあってもごく僅かである場合には、「厚み方向全体に分散されている」とは言えない。したがって、「厚み方向全体に分散されている」とは、繊維の集合体に対し、厚み方向全体に「均一に」分散されている形態のほか、上部、下部及び又は中間部に「偏在している」が、依然として上部、下部及び中間部の各部分に分散している形態も含まれる。また、一部のSAP粒子が繊維の集合体中に侵入しないでその表面に残存している形態や、一部のSAP粒子が繊維の集合体を通り抜けて包装シート58上にある形態も排除されるものではない。
高吸収性ポリマー粒子とは、「粒子」以外に「粉体」も含む。高吸収性ポリマー粒子の粒径は、この種の吸収性物品に使用されるものをそのまま使用でき、1000μm以下、特に150〜400μmのものが望ましい。高吸収性ポリマー粒子の材料としては、特に限定無く用いることができるが、吸水量が40g/g以上のものが好適である。高吸収性ポリマー粒子としては、でんぷん系、セルロース系や合成ポリマー系などのものがあり、でんぷん−アクリル酸(塩)グラフト共重合体、でんぷん−アクリロニトリル共重合体のケン化物、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物やアクリル酸(塩)重合体などのものを用いることができる。高吸収性ポリマー粒子の形状としては、通常用いられる粉粒体状のものが好適であるが、他の形状のものも用いることができる。
高吸収性ポリマー粒子としては、吸水速度が40秒以下のものが好適に用いられる。吸水速度が40秒を超えると、吸収体56内に供給された液が吸収体56外に戻り出てしまう所謂逆戻りを発生し易くなる。
高吸収性ポリマー粒子の目付け量は、当該吸収体56の用途で要求される吸収量に応じて適宜定めることができる。したがって一概には言えないが、50〜350g/m2とすることができる。ポリマーの目付け量が50g/m2未満では、吸収量を確保し難くなる。350g/m2を超えると、効果が飽和するばかりでなく、高吸収性ポリマー粒子の過剰によりジャリジャリした違和感を与えるようになる。
(包装シート)
包装シート58を用いる場合、その素材としては、ティッシュペーパ、特にクレープ紙、不織布、ポリラミ不織布、小孔が開いたシート等を用いることができる。ただし、高吸収性ポリマー粒子が抜け出ないシートであるのが望ましい。クレープ紙に換えて不織布を使用する場合、親水性のSMMS(スパンボンド/メルトブローン/メルトブローン/スパンボンド)不織布が特に好適であり、その材質はポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレンなどを使用できる。繊維目付けは、5〜40g/m2、特に10〜30g/m2のものが望ましい。
この包装シート58は、図3に示すように、吸収体56の全体を包む形態のほか、その層の裏面及び側面のみを包装するものでもよい。また図示しないが、吸収体56の上面及び側面のみをクレープ紙や不織布で覆い、下面をポリエチレンなどの液不透過性シートで覆う形態、吸収体56の上面をクレープ紙や不織布で覆い、側面及び下面をポリエチレンなどの液不透過性シートで覆う形態などでもよい(これらの各素材が包装シートの構成要素となる)。必要ならば、吸収体56を、上下2層のシートで挟む形態や下面のみに配置する形態でもよいが、高吸収性ポリマー粒子の移動を防止でき難いので望ましい形態ではない。
(ファスニングテープ)
図1及び図2に示されるように、ファスニングテープ130は、不織布、プラスチックフィルム、ポリラミ不織布、紙やこれらの複合素材からなるファスニング基材130Cの基部がおむつに取り付けられており、おむつから突出する先端側部分に腹側に対する係止部として、メカニカルファスナーのフック材130Aが設けられている。フック材130Aはファスニング基材130Cに接着剤により剥離不能に接合されている。
乳幼児用おむつにおいては、ファスニングテープ130の取り付け部分の寸法のうち、おむつの幅方向の長さX1は10〜50mm、特に20〜40mmであるのが好ましく、前後方向長さY1は、20〜100mm、特に40〜80mmであるのが好ましい。また、ファスニングテープ130の先端側部分の寸法のうち、おむつの幅方向の長さは30〜80mm、特に40〜60mmであるのが好ましく、前後方向の長さ(高さ)は20〜70mm、特に25〜50mmであるのが好ましい。なお、ファスニングテープ130の一部または全部が例えば略テーパ形状をなし、前後方向長さや幅方向長さが一定でない場合は、上記数値範囲は平均値にて定める。ファスニングテープ130の形状は、矩形形状などの左右対称形状でもよいが、幅広の取り付け部分と細長状の先端側部分からなる凸型形状であると、先端側部分の摘み部が摘みやすく、かつ左右の基部間の張力が広範囲に作用するため、好ましい。フック材130Aは、その外面側に多数の係合突起を有する。係合突起の形状としては、(A)レ字状、(B)J字状、(C)マッシュルーム状、(D)T字状、(E)ダブルJ字状(J字状のものを背合わせに結合した形状のもの)等が存在するが、いずれの形状であっても良い。フック材130Aに代えて、ファスニングテープ130の係止部として粘着材層を設けることもできる。
おむつの装着に際しては、背側サイドフラップ部BFを腹側サイドフラップ部FFの外側に重ねた状態で、ファスニングテープを腹側F外面の適所に係止する。ファスニングテープ130の係止箇所の位置及び寸法は任意に定めることができる。乳幼児用おむつにおいては、係止箇所は、前後方向20〜80mm、幅方向150〜300mmの矩形範囲とし、その上端縁と腹側上縁との高さ方向離間距離を0〜60mm、特に20〜50mmとし、かつ製品の幅方向中央とするのが好ましい。
ファスニングテープ130は、背側エンドフラップ部BEと吸収要素50の境界線上にファスニングテープ130の取り付け部分が重なるように取り付けられていると、おむつ装着時に左右のファスニングテープ130の取り付け部分間に働く張力により、吸収要素50の背側端部がしっかりと体に押し当てられるため、好ましい。また、ファスニングテープ130の取り付け部分が、おむつの背側端部(後端部)と離れすぎていると、おむつ装着時に左右のファスニングテープ130の取り付け部分間に働く張力がおむつの背側端部にまで及ばないため、おむつの背側端部と身体表面との間に隙間が生じやすい。従って、背側エンドフラップBEの前後方向長さは、ファスニングテープ130の基部の前後方向長さと同じか又は短いことが好ましい。
(ターゲット印刷シート)
腹側Fにおけるファスニングテープ130の係止箇所には、係止を容易にするためのターゲット印刷を有するターゲット印刷シート74を設けるのが好ましい。ターゲット印刷シート74は、係止部がフック材130Aの場合、フック材の係合突起が絡まるようなループ糸がプラスチックフィルムや不織布からなるシート基材の表面に多数設けられたものを用いることができ、また粘着材層の場合には粘着性に富むような表面が平滑なプラスチックフィルムからなるシート基材の表面に剥離処理を施したものを用いることができる。ここで、ターゲット印刷は、シート基材に対して施すのが好ましい。
また、腹側Fにおけるファスニングテープ130の係止箇所が不織布からなる場合、例えば図示形態の外装シート12が不織布からなる場合であって、ファスニングテープ130の係止部がフック材130Aの場合には、ターゲットテープ74を省略し、フック材130Aを外装シート12の不織布に絡ませて係止することもできる。この場合、ターゲット印刷シート74を外装シート12と液不透過性シート11との間に設けてもよい。
このような、ターゲット印刷シート74のシート基材にも後述する背側伸縮シート70と同様に消臭剤を含有させることができる。この場合、臭気を物理吸着する多孔質消臭粒子を、インクを接着手段としてターゲット印刷シート74のシート基材に接着するとよい。消臭粒子の種類や配合量、接着形態等については、背側伸縮シート70と同様とすることができる。
(エンドフラップ部)
エンドフラップ部は、吸収性本体部10の前側及び後側にそれぞれ延出する部分であって、且つ吸収要素50を有しない部分であり、前側の延出部分が腹側エンドフラップ部FEであり、後側の延出部分が背側エンドフラップ部BEである。
背側エンドフラップBEの前後方向長さは、前述の理由によりファスニングテープ130の取り付け部分の前後方向長さと同じか短い寸法とすることが好ましく、また、おむつ背側端部と吸収要素50とが近接しすぎると、吸収要素50の厚みとコシによりおむつ背側端部と身体表面との間に隙間が生じやすいため、10mm以上とすることが好ましい。
腹側エンドフラップ部FE及び背側エンドフラップ部BEの前後方向長さは、おむつ全体の前後方向長さLの5〜20%程度とするのが好ましく、乳幼児用おむつにおいては、10〜60mm、特に20〜50mmとするのが適当である。
(背側伸縮シート)
図示形態では、両ファスニングテープ130間に、幅方向に弾性伸縮する帯状の背側伸縮シート70が設けられ、おむつ背側部におけるフィット性を向上させている。背側伸縮シート70の両端部は両ファスニングテープ130の取り付け部分と重なる部位まで延在されているのが好ましいが、幅方向中央側に離間していても良い。背側伸縮シート70の前後方向寸法は、ファスニングテープ130の取り付け部分の前後方向寸法と概ね同じにするのが適当であるが、±20%程度の範囲内とするのがよい。また、図示のように背側伸縮シート70が背側エンドフラップ部BEと吸収要素50の境界線と重なるように配置されていると、吸収要素50の背側端部がしっかりと体に押し当てられるため、好ましい。背側伸縮シート70は、ゴムシート等のシート状弾性伸縮部材を用いても良いが、通気性の観点から不織布や紙を用いるのが好ましい。この場合、伸縮不織布のような通気性を有するシート状弾性伸縮部材を用いることもできるが、図5に示すように、二枚の不織布等のシート基材71をホットメルト接着剤等の接着剤により張り合わせるとともに、両シート基材71間に有孔のシート状、網状、細長状(糸状又は紐状等)等の弾性伸縮部材72を幅方向に沿って伸張した状態で固定したものが好適に用いられる。この場合におけるシート基材71としては、外装シート12と同様のものを用いることができる。弾性伸縮部材72の伸張率は150〜250%程度であるのが好ましい。また、弾性伸縮部材72として細長状(糸状又は紐状等)のものを用いる場合、太さ420〜1120dtexのものを3〜10mmの間隔72dで5〜15本程度設けるのが好ましい。
また、図示のように弾性伸縮部材72の一部が吸収要素50を横断するように配置すると、吸収要素50のフィット性が向上するため好ましいが、この場合は、弾性伸縮部材72が吸収要素50と重なる部分の一部又は全部を、切断等の手段により収縮力が働かないようにすると、吸収要素50の背側端部が幅方向に縮まないため、フィット性がさらに向上する。
なお、弾性伸縮部材72は、シートの長手方向(おむつの幅方向)にシート基材71の全長にわたって固定されていてもよいが、おむつ本体への取り付け時の縮みやめくれ防止のため、シートの前後方向(おむつの幅方向)端部の5〜20mm程度の範囲においては、収縮力が働かないように、または弾性伸縮部材72が存在しないようにするとよい。
背側伸縮シート70は、図示形態では、液不透過性シート11の幅方向両側ではギャザーシート62と外装シート12との間に挟まれ、且つ液不透過性シート11と重なる部位では、液不透過性シート11と吸収要素50との間に挟まれるように設けられているが、液不透過性シート11と外装シート12との間に設けても良いし、外装シート12の外面に設けても良く、またトップシート30と吸収要素50との間に設けてもよい。また、背側伸縮シート70はトップシート30の上に設けても良く、この場合、液不透過性シート11の幅方向両側ではギャザーシート62の上に設けても良い。また、外装シート12を複数枚のシート基材を重ねて形成する場合には、背側伸縮シート70全体を、外装シート12のシート基材間に設けても良い。
(側部立体ギャザー)
トップシート30上を伝わって横方向に移動する尿や軟便を阻止し、横漏れを防止するために、製品の両側に、使用面側に突出(起立)する立体ギャザー60,60が設けられている。
この立体ギャザー60は、展開状態において、吸収体56の側部領域からその幅方向外側の領域の実質的に全体にわたりおむつ内面を覆うギャザーシート62と、このギャザーシート62の幅方向中央側の端部に、前後方向に沿って伸張状態で固定された弾性伸縮部材63とにより構成されている。ギャザーシート62としては撥水性不織布を用いることができ、また弾性伸縮部材63としては糸ゴム状、帯状等の細長状のものを前後方向に沿って設けるのが好適であり、その場合、図1及び図3に示すように各立体ギャザー60に複数本設ける他、各立体ギャザー60に1本設けることができる。
ギャザーシート62の内面は、トップシート30の側部上に幅方向の固定始端を有し、この固定始端から幅方向外側の部分は、液不透過性シート11の側部およびその幅方向外側に位置する外装シート12の側部にホットメルト接着剤などにより固定された付根部分65とされている。この付根部分65のうち固定始端近傍の幅方向外側において、ギャザーシート62と外装シート12とが対向する部分のシート間に、前後方向に沿って糸ゴム等からなる脚周り弾性伸縮部材64がそれぞれ設けられている。一般的な使い捨ておむつでは、立体ギャザー60と脚周り弾性伸縮部材64を組み合わせることにより脚周りのフィット性を向上し、効果的に横漏れを防止する。
脚周りにおいては、立体ギャザー60の固定始端から突出する突出部分66は、前後方向両端部がおむつ内面に対して固定された固定部分67とされるとともに、これら前後の固定部分67間が非固定の自由部分68とされており、この自由部分68に弾性伸縮部材63が設けられている。固定部分67の前後方向長さは30〜100mm程度、又は製品長さLに対して1/15〜1/8程度であるのが好ましく、幅は10〜30mm程度であるのが好ましい。
(連結部材)
特徴的には、立体ギャザー60の自由部分68と対応する前後方向範囲内で、幅方向に沿って一方の脚周りフラップ部LFと他方の脚周りフラップ部LFとを繋ぐ細長状の連結部材80が設けられている。この連結部材80は、一方の脚周りフラップ部LFに繋がれた連結部位81と他方の脚周りフラップ部LFに繋がれた連結部位81との間の部分が非固定の可動部分82とされるとともに、この可動部分82が幅方向に弾性伸縮するように構成されている。その結果、図3に示すように、連結部材80の可動部分82の収縮力により、おむつを自然に開いた状態で、両脚周りフラップ部LFが引き寄せられて立体ギャザー60を超えない範囲でおむつ幅方向中央側に起立する。
よって、使用済みおむつを自然に開いたまま作業を行う際、脚周りフラップ部LFが引き寄せられておむつ幅方向中央側に起立するため、脚周りフラップ部LFに排泄物が付着していても周囲のシーツや敷物、床等を汚し難くなる。さらに、テープタイプ使い捨ておむつは廃棄に際して内面が内側となるように丸めてファスニングテープ130で固定するものであるが、両脚周りフラップ部LFが起立すると、おむつを丸め易く、よって手も汚し難くなる。
連結部材80としては、糸状、紐状、帯状等の細長状のものが好適であり、特に図示例のような帯状のシートが好適である。連結部材80の素材としては、伸縮不織布やゴムシート等のように単体で弾性伸縮するものの他、図7に示すように、不織布等からなる二枚の帯状シート80a,80b間に、長手方向に沿って糸状、紐状、帯状等の細長状弾性伸縮部材80cを伸長状態で挟み、両シート80a,80bをホットメルト接着剤80dや溶着等により貼り合わせて、両シート80a,80b間に弾性伸縮部材80cを伸長状態で固定した弾性伸縮シートが好適である。このシート80a,80bに用いられる不織布としては、前述のトップシート30やギャザーシート62と同様の素材を用いることができる。
連結部材80の弾性は適宜定めることができるが、幅方向に150%伸長した時(もとの長さの1.5倍になった状態)の引張応力が1〜5N/本であり、且つおむつを平坦に展開した状態で伸長率が自然長の130〜170%であると、完全に収縮した状態でも、おむつの横幅がさほど狭くならず、また通常の場合、前述の持ち上がり効果が確実に発揮されるため好ましい。また、この範囲外とした場合であっても、連結部材80の配設部位は立体ギャザー60が起立して脚周りにフィットする部分であるとともに、装着時に股間部が両足に挟まれることにより幅が狭くなる部分でもあるため、漏れや装着感の悪化は発生し難いものであり、従来品と殆ど変わりなく使用できるものである。
連結部材80は、立体ギャザー60の自由部分68と対応する前後方向範囲内であれば特に限定無く設けることができるが、連結部材80の位置が前後方向中央より後方(装着時お尻側)寄りであった場合、臀部の膨らみで連結部材80が押さえられ、さらにそれによって立体ギャザー60の立ち上がりが押さえられるおそれがある。また、連結部材80が中央近傍に位置していると排泄物が連結部材80を介して立体ギャザー60を乗り越えやすくなる。よって、連結部材80は、おむつの前後方向中央より前側に10〜15mm程度離間した位置から吸収体56の前端までの前後方向範囲に設けるのが好ましい。
連結部材80の数は特に限定されず、図8(a)に示すように前後方向に複数本設けたり、図8(b)に示すようにX字状に配置し幅方向中央部で交差させたりすることができる。連結部材80を前後方向に複数本設ける場合は、前後方向に10〜15mm程度の間隔80dをあけて配置するのが好ましいが、隣接又は一部重複するように設けても良い。
連結部材80の縦方向長さ80Yは適宜定めれば良いが、広過ぎると排泄物を受けやすくなり、狭すぎると脚周りフラップ部LFの持ち上げ効果が乏しくなるため、10〜50mm程度とするのが好ましく、15〜30mm程度とするのがより好ましい。
他方、図示形態のように、脚周りフラップ部LFに、脚周り弾性伸縮部材64が前後方向に沿って伸長した状態で固定されている場合は、脚周りフラップ部LFにおける連結部材80の連結部位81は、脚周り弾性伸縮部材よ64り幅方向中央側であるのが好ましい。これにより、脚周り弾性伸縮部材64に起因する脚周りフラップ部LFの逆反りを効果的に防止できるとともに、脚周りフラップ部LFがおむつ幅方向中央側に強く起立するようになる。
さらに、図示形態のように、立体ギャザー60を構成するギャザーシート62が、脚周りフラップ部LFから突出部分66の先端まで延在する本体部62mと、この本体部62mの先端で折り返されて本体部のトップシート30側面に張り合わされた折返し部分62rとを有しており、且つギャザーシート62における折返し部分62rの先端部、及びトップシート30の側縁部が、吸収体56の側縁と脚周り弾性伸縮部材との間に位置するとともに、脚周り弾性伸縮部材から幅方向中央側に離間している場合、脚周りフラップ部LFのうち、吸収体56の側縁より側方であってもギャザーシート62及びトップシート30を有する部分は比較的に剛性が高くなり、離間部は比較的に剛性が低くなる。よってこのような場合は、上述の離間部分(吸収体56の側縁より側方の部分のうちギャザーシート62及びトップシート30を有しない低剛性部分)上に連結部材80を繋ぐことで、脚周りフラップ部LFが起立し易くなる。また、立体ギャザー60における付根部分65及び突出部分66の境界と連結部材80の付根部分との間の部分は高剛性であるため、連結部材80が弾性収縮すると、この高剛性部分が架台となって連結部材80が立体ギャザー60を跨ぐブリッジを形成する。そのため、連結部材80が弾性収縮によって立体ギャザー60を内側に押し倒しにくくなり、立体ギャザー60の起立が良好に維持されやすい。
反対に、図9に示すようにギャザーシート62における折返し部分の先端部がトップシート30の側縁部上に位置させる等、ギャザーシート62における折返し部分の先端及びトップシート30の側縁の少なくとも一方が吸収体56の側縁の側方には達しない場合は、吸収体56の側縁より側方全体が低剛性部分となるが、そのような場合は、立体ギャザー60における付根部分65及び突出部分66の境界が吸収体56上に位置するようにすればよい。そうすると、立体ギャザー60における付根部分65及び突出部分66の境界より外方の吸収体56の側縁部が高剛性部分となり、連結部材80によるブリッジの架台となるため、前述の例と同様に、立体ギャザー60の起立が良好に維持されやすい。よって、この場合は、吸収体56の側縁より側方のどの部位(図示例は吸収体56の側縁と前記脚周り弾性伸縮部材との間の部分上)に連結部材80を繋いでも、脚周りフラップ部LFが起立し易くなる。もちろん、図3の例でも、吸収体56の側縁部が高剛性部分として機能するように、立体ギャザー60における付根部分65及び突出部分66の境界が吸収体56上に位置するようにしてもよい。
他方、テープタイプ使い捨ておむつにおいては、図10(a)に示すように、吸収体56の両側部における前後方向中間部に脚周りに沿う括れ部56Nが設けられていることも多く、括れ部56Nが吸収部分の側縁をなす場合は、連結部材80はこの括れ部分56Nの側縁より側方に設けられ、立体ギャザー60における付根部分65及び突出部分66の境界は括れ部分56Nを前後方向に縦断するように設けられていると、立体ギャザー60における付根部分65及び突出部分66の境界と連結部材80の付根部分が適度に離間するため好ましい。また、図10(b)に示すように、吸収体56の両側部における前後方向中間部に脚周りに沿う括れ部56Nが設けられるだけでなく、その括れ部分を埋めるように別体の補助吸収体56Sが設けられていることもがあるが、その場合は、連結部材80はこの補助吸収体56Sより側方に設けられ、立体ギャザー60における付根部分65及び突出部分66の境界が括れ部分56Nの側縁より内方に設けられていると、補助吸収体56Sが高剛性部分として機能するため好ましい。
また、吸収体56の幅方向中間部、特に中央部に、スリット56C(又は表面側から裏面側に向かって窪むエンボス凹部でも良い)を前後方向に沿って一本又は複数本設けると、脚周りフラップ部LFがより容易に持ち上がるようになるため好ましい。もちろん、このスリット56Cは尿の前後方向拡散を補助する機能をも有する。
本発明は、立体ギャザーの外側に脚周りフラップ部を有するテープタイプ使い捨ておむつに適用できるものである。
11…液不透過性シート、12…外装シート、20…通気性補強シート、25…印刷シート、200…内装体、30…トップシート、40…中間シート、50…吸収要素、56…吸収体、58…包装シート、60…側部立体ギャザー、62…ギャザーシート、67…固定部分、70…背側伸縮シート、80…連結部材。

Claims (7)

  1. 身体側表面を形成する透液性トップシートと、外面側に位置する液不透過性シートと、これらの間に介在された吸収体とを有し、
    前後方向中央よりも前側に延在する腹側部分と、前後方向中央よりも後側に延在する背側部分とを有し、
    背側部分の両側部にそれぞれ取り付けられたファスニングテープと
    おむつ内面における幅方向両側部にそれぞれ設けられた、前後方向に沿って延在する立体ギャザーとを有しており、
    前記立体ギャザーは、おむつ内面に固定された付根部分と、この付根部分から突出する突出部分と、この突出部分のうち前後方向両端部にそれぞれ設けられたおむつ内面に対する固定部分と、前記突出部分のうち前後の固定部分間に位置する非固定の自由部分と、この自由部分の少なくとも先端部に、前後方向に伸長した状態で固定されたギャザー弾性伸縮部材とを有するものであり、
    幅方向両側部に、前記吸収体の側縁より幅方向外側であって且つ前記立体ギャザーにおける前記付根部分と前記突出部分との境界より幅方向外側に延在する、脚周りフラップ部を有しており、
    両ファスニングテープを腹側部分にそれぞれ係止することによって装着する、テープタイプ使い捨ておむつにおいて、
    前記立体ギャザーの自由部分と対応する前後方向範囲内で、幅方向に沿って一方の脚周りフラップ部と他方の脚周りフラップ部とを繋ぐ細長状の連結部材を有しており、
    この連結部材は、一方の脚周りフラップ部に繋がれた部位と他方の脚周りフラップ部に繋がれた部位との間の部分が非固定の可動部分とされるとともに、この可動部分が幅方向に弾性伸縮するように構成され、この可動部分の収縮力により、おむつを自然に開いた状態で、両脚周りフラップ部が引き寄せられて立体ギャザーを超えない範囲でおむつ幅方向中央側に起立するように構成されている、
    ことを特徴とするテープタイプ使い捨ておむつ。
  2. 前記脚周りフラップ部に、脚周り弾性伸縮部材が前後方向に沿って伸長した状態で固定されており、且つ前記連結部材は、前記脚周りフラップ部のうち前記脚周り弾性伸縮部材より幅方向中央側の部位に繋がれている、請求項1記載のテープタイプ使い捨ておむつ。
  3. 前記立体ギャザーにおける突出部分及び付根部分の境界と前記脚周り弾性伸縮部材との間の部分は、高剛性部分と低剛性部分とに分かれており、低剛性部分が高剛性部分よりも幅方向外方に位置し、この低剛性部分上に前記連結部材が繋がれている、請求項2記載のテープタイプ使い捨ておむつ。
  4. 前記立体ギャザーは、前記脚周りフラップ部から前記突出部分の先端まで延在する本体部と、この本体部の先端で折り返されて本体部のトップシート側面に張り合わされた折返し部分とを有するギャザーシートを主体とし、このギャザーシートにおける前記本体部と折返し部分との間に前記ギャザー弾性伸縮部材が挟持固定されているものであり、
    前記ギャザーシートにおける前記折返し部分の先端部、及び前記トップシートの側縁部が、前記吸収体の側縁と前記脚周り弾性伸縮部材との間に位置するとともに、前記脚周り弾性伸縮部材から幅方向中央側に離間しており、この離間部分上に前記連結部材が繋がれている、請求項3記載のテープタイプ使い捨ておむつ。
  5. 前記立体ギャザーは、前記脚周りフラップ部から前記突出部分の先端まで延在する本体部と、この本体部の先端で折り返されて本体部のトップシート側面に張り合わされた折返し部分とを有するギャザーシートを主体とし、このギャザーシートにおける前記本体部と折返し部分との間に前記ギャザー弾性伸縮部材が挟持固定されているものであり、
    前記ギャザーシートにおける前記折返し部分の先端及び前記トップシートの側縁の少なくとも一方は、前記吸収体の側縁の側方には達しておらず、前記連結部材は前記吸収体の側縁と前記脚周り弾性伸縮部材との間の部分上に前記連結部材が繋がれており、前記立体ギャザーにおける突出部分及び付根部分の境界は吸収体上に位置している、請求項3記載のテープタイプ使い捨ておむつ。
  6. 前記連結部材は、おむつの前後方向中央より前側に離間した位置から吸収体の前端までの前後方向範囲に設けられている、請求項1〜5のいずれか1項に記載のテープタイプ使い捨ておむつ。
  7. 前記連結部材は、幅方向に150%伸長した時の引張応力が1〜5N/本であり、且つおむつを平坦に展開した状態で伸長率が自然長の130〜170%となるように設けられている、請求項1〜6のいずれか1項に記載のテープタイプ使い捨ておむつ。
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