JP2011010220A - データ送信回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 1つの高速クロックをもとに,高速データレートと低速データレートのデータを送信できるデータ送信回路を提供する。
【解決手段】 データ入力部30が,基準データレートより低データレートのパラレルデータを受信する。データ伸張部31は,このパラレルデータを高速データレートに対応するビット幅にデータ伸張し,異なる位置に端数ビットを挿入した2系統の第1および第2の伸張パラレルデータを生成する。シリアルデータ生成部33は,PLL回路2のクロックClkを基準に,セレクタ部32を介して受信した第1および第2の伸張パラレルデータをシリアル変換してシリアルデータOutA,OutBを生成し,さらに一方のデータから1単位周期遅延させたシリアルデータOutCを生成し,生成した3つのシリアルデータをミキシングして出力用のシリアルデータOutSを生成する。データ出力部34は,シリアルデータOutSを送信する。
【選択図】 図2

Description

本発明は,複数のデータ転送ポートを有するデータ送信回路に関する。
近年では,サーバ装置やネットワーク装置等に,高速データ伝送規格に対応したデータ転送ポートを多数有するLSIが用いられている。高速データ伝送規格とは,例えば,10ギガビットイーサネット(IEEE802.3ae 規格,イーサネットは登録商標),PCI(Peripheral Component Interconnect)−Express等である。
高速データ伝送用途のLSIでは,高速化,高性能化が図られ,さらに,低コスト化,低消費電力化が要求される。そのために,データ送受信回路を高密度化して1つのLSIに複数のデータ転送ポート(チャネル)を備えるように構成される。
一般的に,データ送信回路は,ドライバ回路およびクロックを生成するPLL(Phase Locked Loop)回路等を有する。PLL回路は,LSIの中の回路面積の大きな割合を占め,消費電力についても他の回路に比較して大きい。したがって,1つのLSIに複数のデータ転送ポートを搭載する場合に,チャネルごとにPLL回路を有する構成とすると,PLL回路の面積がLSI全体に占める割合がさらに大きくなり,さらに消費電力も大きくなる。そのため,データ送信回路においては,1つのPLL回路を複数のチャネルのドライバ回路で共有する構成が一般的である。
なお,プログラマブルロジックデバイス集積回路上の高速シリアルデータレシーバ用のデシリアライザ回路網において,シリアルデータを任意のデータ幅を有するパラレルデータに変換するための回路網等が提案されている。
特開2007−43718号公報
多くのシステムでは,チャネルの接続先に応じて独立してデータレートが選択できることが望まれていることから,複数のデータ転送ポート(チャネル)を備えるデータ伝送回路において,転送ポートごとに異なるデータレートによるデータ送信を行える必要がある。
本発明は,1つの高速クロックのみを用いて,異なるデータレートを各チャネルが独立に選択して送信できるデータ送信回路を提供することを目的とする。
開示されたデータ送信回路は,パラレルデータをシリアルデータに変換し,該シリアルデータを出力する回路であって,1つの高速の基準入力クロックに基づく第1のデータレートによる第1のパラレルデータを入力する第1のデータ入力部と,該基準入力クロックより低い第2のデータレートの第2のパラレルデータを入力する第2のデータ入力部と,前記第2のパラレルデータを,前記第1のパラレルデータのビット数に伸張した伸張データを得るデータ伸張部と,前記第1のパラレルデータを,前記基準入力クロックに基づいてシリアル変換して第1のシリアルデータを生成する処理と,前記伸張データをシリアル変換して第2のシリアルデータを生成する処理とを行うシリアルデータ生成部と,前記第1のシリアルデータまたは前記第2のシリアルデータを出力するデータ出力部とを備えるものである。
開示されたデータ送信回路は,1つのPLL回路でデータレートが異なる複数のチャネルによるデータ送信を行うことができる。1つのPLL回路でクロックを供給するため,PLL回路やスイッチ回路等の面積割合を極力少なくすることができる。また,PLL回路,スイッチ回路等を極力少なくすることができ,消費電力を低減することができる。
さらに,複数のクロックの切り替えが不要なため,クロック切り替えのスイッチ回路が不要となり,データ送信回路から送信するシリアルデータのジッタを増加させずに,シリアルデータのデータ品質の劣化を抑えることができる。
開示されるデータ送信回路の構成例を示す図である。 一実施例におけるドライバ回路の構成例を示す図である。 一実施例におけるセレクタ部の動作説明図である。 一実施例におけるセレクタテーブル例を示す図である。 一実施例におけるドライバ回路の動作説明図である。 一実施例におけるシリアルデータ生成部の動作説明図である。 本発明者が検討した背景となる技術を説明する図である。 本発明者が検討した背景となる技術を説明する図である
はじめに,本発明者が検討した背景となる技術の構成について説明する。
図7および図8は,本発明者が検討した背景となる技術を説明するための図である。
図7に示すデータ送信回路900は,1つのPLL(Phase Locked Loop)回路901,複数のドライバ回路902を備える構成である。
データ送信回路900は,ドライバ回路902の各々で,複数のパラレルデータ#11〜#14の入力をシリアルデータ#11〜#14に変換し,変換したシリアルデータ#11〜#14を送信する。
なお,以下では,チャネル#11を,パラレルデータ#11入力からシリアルデータ#11の変換に対応したチャネルと呼び,その他チャネル#12〜#14についても同様とする。
PLL回路901は,PLL出力選択信号に応じて,高速クロックClkHまたは低速クロックClkLのいずれかのクロックを選択し,選択したクロック(ClkH/ClkL)の信号を各ドライバ回路902へ送信する。ここで,高速クロックClkHは,低速クロックClkLよりも高い周波数のクロックであり,例えば,高速クロックClkHの周波数は,10.3125GHz/2(=5.15625GHz)の周波数とする。低速クロックClkLの周波数は,1.25GHz/2(=0.625GHz)の周波数とする。
PLL901回路は,PLL出力選択信号により,高速クロックClkHの選択通知を受信すると,選択クロック(ClkH/ClkL)として,高速クロックClkH(5.15625GHzのクロック)を送信する。一方,PLL出力選択信号として低速クロックClkLの選択通知を受信すると,PLL回路901は,選択クロック(ClkH/ClkL)として,低速クロックClkL(0.625GHzのクロック)をドライバ回路902へ送信する。
各ドライバ回路902は,パラレルデータ#11〜#14を受信すると,選択されたクロック(ClkH/ClkL)に基づいて,シリアルデータ#11〜#14に変換し,変換したシリアルデータ#11〜#14を送信する。
データ送信回路900は,複数のドライバ回路902に基づいた複数のチャネル#11〜#14を有する。しかし,データ送信回路900は,1つのPLL回路901を,複数のチャネル#11〜#14で共有するため,全てのチャネルのシリアルデータ#11〜#14のデータレートが同じ値となる。すなわち,データ送信回路900では,各チャネルが高速クロックClkHまたは低速クロックのいずれかを独立して選択することができないため,全てのチャネルが,選択された1つのクロック,すなわち高速クロックClkHまたは低速クロックClkLのいずれかに基づいたデータレートとなる。多くのシステムでは,チャネルの接続先に応じて独立してデータレートが選択できることが望まれ,従って柔軟性に欠ける。
図8に示すデータ送信回路910は,複数のPLL回路911,複数のドライバ回路912,複数のスイッチ回路(SW)913を備える。なお,複数のPLL回路911は,高速クロックClkHを出力するPLL回路911A,低速クロックClkLを出力するPLL回路911B等のように表す。
PLL回路911Aは,高速クロックClkHを生成し,生成した高速クロックClkHを複数のスイッチ回路913へ送信する。PLL回路911Bは,低速クロックClkLを生成し,生成した低速クロックClkLを複数のスイッチ回路913へ送信する。前述の図7に示すデータ送信回路900の場合と同様に,高速クロックClkHは,低速クロックClkLよりも高い周波数のクロックとする。
スイッチ回路913は,複数のクロック入力からドライバ回路912へ供給するクロックを選択するスイッチ回路である。スイッチ回路913は,PLL回路911Aから生成された高速クロックClkHおよびPLL回路911Bから生成された低速クロックClkLを受信する。スイッチ回路913は,各々,受信したクロック選択信号Clk#21〜#24に基づいて,高速クロックClkHまたは低速クロックClkLを選択し,選択したクロックを各々のドライバ回路912へ送信する。
ドライバ回路912は,パラレルデータ#21〜#24を受信する。ドライバ回路912は,各々,スイッチ回路913からの送信されたクロックに基づいて,パラレルデータ#21〜#24をシリアルデータ#21〜#24へ変換する。
以上により,データ送信回路910は,異なるデータレートに対応したクロックを供給する複数のPLL回路911を備えるため,各チャネルは,クロック選択信号Clk#21〜#24に従って,独立してデータレートを選択できる。これにより,データ送信回路910は,受信した複数のパラレルデータ#21〜#24を,チャネル毎に設定したデータレートのシリアルデータ#21〜#24に変換することができる。
しかしながら,図8に示すデータ送信回路910では,各チャネルが独立して伝送するデータレートに対応するために,異なるデータレートの種類に対応したクロックを生成する複数のPLL回路911が必要となる。さらに,データ送信回路910では,各チャネルが独立して,複数のPLL回路911の出力を選択してドライバ回路912に供給するために,複数のPLL回路911の出力クロックを切り替えるために各チャネルに対応するスイッチ回路913が必要となる。
そのため,データ送信回路910は,PLL回路911,スイッチ回路913等の回路面積における占有割合が増加する。また,データ送信回路910において,複数のPLL回路,スイッチ回路等により消費電力が増加する。さらに,出力クロック切り替えのスイッチ回路の使用によってジッタが増加し,シリアルデータのデータ伝送品質も劣化する。
以上のとおり,本発明者が検討した背景となる技術によれば,データ送信回路に1つのPLL回路を備えて1つのクロックを供給する回路構成の場合に,複数のチャネルのデータレートを独立して設定することができない。したがって,同時に異なるデータレートに対応するLSIの用途には用いることができない。
一方,データ送信回路に複数のPLL回路を備えて複数のクロックを供給する回路構成の場合に,同時に異なるデータレートに対応することは可能である。しかし,複数PLL回路およびスイッチ回路等の設置によって,LISでの占有面積の割合の増加,消費電力の増加,ジッタ増加が引き起こすシリアルデータのデータ伝送品質の劣化等の問題が生じることが分かる。
以下に,これらの問題に鑑みてなされた発明を開示する。
図1は,本願により開示されるデータ送信回路1の構成例を示す図である。
図1に示すデータ送信回路1は,複数のチャネル#1〜#n(nは2以上の整数)を有して,チャネル毎に,異なるデータレート#1〜#m(mは2以上の整数)の2以上のパラレルデータ#1〜#n(nは2以上の整数)を受信し,受信したパラレルデータをシリアル変換してシリアルデータ#1〜#nを生成し,生成したシリアルデータ#1〜#nをデータ受信回路(図1において図示しない)へ送信する回路である。
パラレルデータは,例えば複数の信号線,バス等で伝送される複数のビット(ビット幅)を有するデータである。パラレルデータのビット幅は,例えば8ビット,16ビット,66ビット等である。シリアルデータは,複数のビットのデータが,例えば1つの信号線を介して時分割に伝送されるデータである。
本形態において,チャネル#1は,データレート#1〜#mのパラレルデータ#1をシリアルデータ#1へ変換するチャネルと定義し,その他のチャネル#2〜#nについても同様とする。
図1に示すデータ送信回路1は,PLL回路2,および,チャネル#1〜#nに対応する複数のドライバ回路3を備える。
PLL回路2は,データ送信回路1が送信するシリアルデータの最高速のデータレート(第1のデータレートに相当し,以下「高速データレート」と言う)に対応したクロックClk,すなわち,高速の基準入力クロックに相当するクロック信号を各ドライバ回路3へ供給する。
なお,データ送信回路1において,データレート#1が高速データレートであり,その他のデータレート#2〜#mがデータレート#1よりも低速のデータレート(第2のデータレートに相当し,以下「低速データレート」と言う)であるとする。
ドライバ回路3は,それぞれ,異なるデータレート#1〜#mのパラレルデータ#1〜#nの中から選択したパラレルデータ#i(i=1〜nのいずれかの整数)をシリアル変換して,シリアルデータ#j(j=1〜nの整数)を生成し,送信する。
ドライバ回路3は,選択したパラレルデータ#iが低速データレートである場合に,選択したパラレルデータ#iを高速データレートのビット幅に対応させるために,選択したパラレルデータ#iをデータ伸張する。データ伸張とは,例えば,予め定めた符号化方法により低速データレートのパラレルデータのビット幅を高速データレートのパラレルデータのビット幅へ増加(伸張)させることをいう。
そして,ドライバ回路3は,PLL回路2のクロックClkに基づいて,データ伸張したパラレルデータ#iをシリアル変換し,さらに,変換したシリアルデータの波形整形を行って,シリアルデータ#jを生成する。
一方,ドライバ回路3は,選択したパラレルデータ#iが高速データレートである場合に,データ伸張をせずに,PLL回路2のクロックClkに基づいてパラレルデータ#iをシリアル変換処理して,シリアルデータ#jを生成する。
ドライバ回路3は,チャネル毎にデータレートを指示する信号であるデータレート選択信号sを受信してもよい。ドライバ回路3は,データレート選択信号sに従って,受信したパラレルデータ#1〜#nの中から指示されたデータレートのパラレルデータ#iを選択する。そして,以上のように,ドライバ回路3は,シリアルデータ#jを生成し,生成したシリアルデータ#jをデータ受信回路へ送信する。
以下に,本実施形態におけるドライバ回路3の構成の一例を示す。
図2は,ドライバ回路3の構成例を示す図である。
図2に示すドライバ回路3は,データ入力部30,複数のデータ伸張部31,セレクタ部32,シリアルデータ生成部33,およびデータ出力部34を備える。
シリアルデータ生成部33は,さらに,複数のパラレル/シリアル変換部331,ディレイ部332,およびミキシング部333を備える。
データ入力部30は,高速データレートのパラレルデータを入力するデータ入力部と,低速データレートのパラレルデータを入力するデータ入力部との,少なくとも2つのデータ入力部を備える。
以下の説明では,データ入力部30は,データ入力部30A,データ入力部30B等を,データ伸張部31は,データ伸張部31A,データ伸張部31B等を,パラレル/シリアル変換部331は,パラレル/シリアル変換部331A,パラレル/シリアル変換部331B等を,それぞれ代表するものとする。
図2のドライバ回路3へ入力されるパラレルデータのうち,データレート#1のパラレルデータ(以下,パラレルデータ#1とする)は,高速データレートのパラレルデータである。高速データレート(データレート#1)は,例えば10.3125Gbps(Giga bit/sec)とする。
データレート#2〜#4のパラレルデータ(以下,パラレルデータ#2,#3,#4とする)は,低速データレートのパラレルデータである。低速データレート(データレート#2)は,例えば1.25Gbpsとする。
この場合に,PLL回路2のクロックClkは,10.3125GHzであり,10.3125/2(=5.15625)GHz等のデータ伸張,シリアル/パラレル変換等の際に用いるクロック信号とする。
データ入力部30は,データ送信回路1に入力されたパラレルデータを受信する。データ入力部30A,30B,30Cは,それぞれ,低速データレートのパラレルデータ#2,#3,#4を受信し,データ入力部30Dは,高速データレートのパラレルデータ#1を受信する。
なお,データ入力部30A,30B,30Cへ入力されたパラレルデータ#2,#3,#4は,それぞれデータ伸張部31A,31B,31Cへ入力され,データ入力部30Dへ入力されたパラレルデータ#1は,データ伸張が行われず,直接セレクタ部32へ入力される。
データ伸張部31は,低速データレートのパラレルデータ(#2,#3,#4)を,高速データレートのパラレルデータ(#1)のビット幅(ビット数)に伸張した伸張データを生成する。
データ伸張部31は,高速データレートのパラレルデータ#1のビット数を超えない範囲内で,低速データレートのパラレルデータ#2,#3,#4の各ビット数を整数倍して伸張データを生成して,高速データレートのパラレルデータのビット数と,生成した伸張データのビット数との差である不足ビット数を求めて,生成した伸張データの所定の位置に,不足ビット数分を1ビットずつ挿入した第1の伸張パラレルデータと,第1の伸張パラレルデータのビット挿入位置と異なる位置に不足ビット数分を1ビットずつ挿入した第2の伸張データとを生成する。
一例として,データ伸張部31は,高速データレートのパラレルデータ#1のビット幅(ビット数)を超えない範囲で,低速データレートのパラレルデータ#2のビット幅(ビット数)を整数倍してデータ伸張を行う。さらに,データ伸張部31は,パラレルデータ#1のビット数との不足分のビット数を,データ伸張したパラレルデータ(伸張データ)の所定の位置に1ビットずつ挿入して第1の伸張パラレルデータを生成する。さらに,データ伸張部31は,同様にして,不足分のビット数を,伸張データの第1の伸張パラレルデータと異なる位置に挿入して第2の伸張パラレルデータを生成する。
具体的には,高速データレートのパラレルデータ#1のビット幅が66ビットであり,低速データレートのパラレルデータ#2のビット幅が8ビットである場合に,データ伸張部31は,パラレルデータ#2の各1ビットを8倍に伸張して,ビット幅=64(8ビット×8)の伸張データを生成する。さらに,データ伸張部31は,不足分の2ビットをもとに,伸張データの例えば4番目と8番目との8ビットに1ビットを付加して,ビット幅=66ビットの第1の伸張パラレルデータを生成する。さらに,データ伸張部31は,伸張データの例えば2番目と6番目との8ビットに1ビットずつ付加して,ビット幅=66ビットの第2の伸張パラレルデータを生成する。
このようにして,データ伸張部31は,ビット幅が同一であるが,余りビット数の挿入位置が異なる2系統の伸長パラレルデータを生成する。
また,高速データレートのパラレルデータのビット幅が64ビットであり,低速データレートのパラレルデータのビット幅が8ビットである場合に,データ伸張部31は,パラレルデータ#2の各1ビットを8倍に伸張して,ビット幅=64(8ビット×8)の伸張データを生成する。そして,データ伸張部31は,不足するビット数がないので,データ伸張した1つの伸張パラレルデータを,後述するセレクタ部32の入力ポート#2Bへ送信する。
セレクタ部32は,シリアルデータ生成部33のパラレル/シリアル変換部331Aへの入力のための出力ポートXAと,パラレル/シリアル変換部331Bへの入力のための出力ポートXBとを備える。セレクタ部32は,所定のセレクタテーブルをもとに,入力ポートと出力ポートとを選択して,選択した入力ポートから受信したパラレルデータまたは伸張パラレルデータを対応する出力ポートから送信する。
以下に,セレクタ部32のより詳細な動作を説明する。
図3は,セレクタ部32の入力と出力との構成例を示す図である。
図3に示すように,セレクタ部32は,データ入力部30Dに接続する入力ポート#1Bと,データ伸張部31Aに接続する2つの入力ポート#2A,#2Bと,データ伸張部31Bに接続する2つの入力ポート#3A,#3Bと,データ伸張部31Cに接続する2つの入力ポート#4A,#4Bと,シリアルデータ生成部33のパラレル/シリアル変換部331Aに接続する出力ポートXAと,パラレル/シリアル変換部331Bに接続する出力ポートXBとを備える。
セレクタ部32は,データレート選択信号を受信して,受信したデータレート選択信号sに従って,所定のセレクタテーブル321に基づいて,入力ポートと出力ポートとを選択する。
データレート選択信号sは,データ送信回路1に入力されるパラレルデータのデータレートに対応して予め設定されている。
図4は,セレクタテーブルの例を示す図である。
セレクタテーブル321は,データレート毎に,図3に示すセレクタ部32が受信するパラレルデータの入力ポート#1〜#4と出力ポートXA,XBとの対応関係が格納されたテーブルである。
セレクタテーブル321において,セレクタ部32でデータレート選択信号“00”が受信されると,データレート#1のパラレルデータが処理対象となり,入力ポート#1Aから入力したデータが,出力ポートXBから出力して,シリアルデータ生成部33のパラレル/シリアル変換部331Bへ送信され,入力ポート#1Bに相当する入力ポートが設置されていないので,出力ポートXAから常に“0”が出力されることを示す。
また,セレクタ部32は,データレート選択信号“01”が受信されると,データレート#2(低速データレート)のパラレルデータが処理対象となり,入力ポート#2Aから入力したデータが,出力ポートXAから出力して,シリアルデータ生成部33のパラレル/シリアル変換部331Aへ送信され,入力ポート#2Bから入力されたデータが出力ポートXBから出力して,シリアルデータ生成部33のパラレル/シリアル変換部331Bへ送信されることを示す。
同様に,セレクタ部32は,データレート選択信号“10”が受信されると,データレート#3(低速データレート)のパラレルデータが処理対象となり,入力ポート#3Aから入力したデータが,出力ポートXAから出力してパラレル/シリアル変換部331Aへ送信され,入力ポート#3Bから入力されたデータが出力ポートXBから出力して,パラレル/シリアル変換部331Bへ送信されることを示す。
さらに,同様に,セレクタ部32は,データレート選択信号“11”が受信されると,データレート#4(低速データレート)のパラレルデータが処理対象となり,入力ポート#4Aから入力したデータが,出力ポートXAから出力してパラレル/シリアル変換部331Aへ送信され,入力ポート#4Bから入力されたデータが出力ポートXBから出力して,パラレル/シリアル変換部331Bへ送信されることを示す。
セレクタ部32は,例えばデータレート選択信号“00”を受信すると,セレクタテーブル321を参照して,データレートが“データレート#1(高速データレート)”であると判断して,“データレート#1”に対応する入力ポート#1Aと出力ポートXBとを選択する。これにより,セレクタ部32は,パラレルデータ#1を入力ポート#1Bから受信し,受信したパラレルデータ#1を出力ポートXBからシリアルデータ生成部33のパラレル/シリアル変換部331Bへ送信する。
また,セレクタ部32は,データレート選択信号“01”を受信すると,セレクタテーブル321を参照して,データレートが“データレート#2(低速データレート)”であると判断して,データ伸張部31Aから送信された第1の伸張パラレルデータを入力ポート#2Aから受信し,受信した第1の伸張パラレルデータを出力ポートXAからシリアルデータ生成部33のパラレル/シリアル変換部331Aへ送信する。
さらに,セレクタ部32は,データ伸張部31Aから送信された第2の伸張パラレルデータを入力ポート#2Bから受信し,受信した第2の伸張パラレルデータを出力ポートXBからシリアルデータ生成部33のパラレル/シリアル変換部331Bへ送信する。
また,データ伸張部31Aで,パラレルデータ#2の伸張パラレルデータが1つのみ生成されている場合には,データレート選択信号“01”が受信されるが,データ伸張部31Aから送信された伸張パラレルデータを入力ポート#2Bのみから受信し,受信した第2の伸張パラレルデータを出力ポートXBからシリアルデータ生成部33のパラレル/シリアル変換部331Bへ送信する。この場合に,入力ポート#2Aは,例えばGNDレベルに接続され,出力ポートXAもGNDレベルの信号となる。
シリアルデータ生成部33は,PLL回路2のクロックClkを基準として,セレクタ部32から受信したパラレルデータまたは伸張パラレルデータを,各々,シリアル変換データに変換する。
シリアルデータ生成部33のパラレル/シリアル変換部331Aは,セレクタ部32の出力ポートXAから第2の伸張パラレルデータを受信して,受信した第2の伸張パラレルデータを,クロックClkを基準としてシリアル変換し,変換したシリアルデータOutAをディレイ部332とミキシング部333とへ送信する。
パラレル/シリアル変換部331Bは,セレクタ部32の出力ポートXBから第1のパラレルデータまたは第1の伸張パラレルデータを受信して,受信した第1のパラレルデータまたは第1の伸張パラレルデータを,クロックClkを基準としてシリアル変換し,変換したシリアルデータOutBをミキシング部333へ送信する。
ディレイ部332は,入力されたシリアルデータOutAを,高速データレートの基準となるクロックの1周期分だけ遅延(ディレイ)させていたシリアルデータOutCを生成し,生成したシリアルデータOutCをミキシング部333へ送信する。
なお,ここで,高速データレートの基準となるクロックは,クロックClkは,10.3125Gbpsのシリアルデータを生成するためのクロックであり,典型的な回路では,5.15626GHzのクロックが使用される。
ミキシング部333は,受信したシリアルデータOutA,OutBおよびOutCに対応する信号に対して例えば電圧加算を行い,電圧加算した信号を波形整形して,出力用のシリアルデータOutSを生成し,生成したシリアルデータOutSをデータ出力部34へ送信する。
データ出力部34は,生成されたシリアルデータOutSを,受信回路(図示しない)へ送信する。パラレルデータ#1から変換されたシリアルデータOutSが第1のシリアルデータに相当し,パラレルデータ#2〜#4のいずれかのデータから変換されたシリアルデータOutSが第2のシリアルデータに相当する。
以下に,データ送信回路1の一実施例における動作を,図5を用いてより具体的に説明する。
本実施例において,図5に示すドライバ回路3を備えるデータ送信回路1では,高速データレートが10.3125Gbpsであり,低速データレートが1.25Gbpsであるとする。
図5のドライバ回路3は,データ入力部30A,30D,データ伸張部31A,セレクタ部32,シリアルデータ生成部33,データ出力部34と,さらに既知のエンコード処理用の回路および周期変換処理用の回路を備える。データ入力部30A,30D,データ伸張部31A,セレクタ部32,シリアルデータ生成部33,データ出力部34は,図2に示す同一符号の処理部に相当する。ただし,データ入力部30A,30D,およびデータ出力部34は,図5に図示を省略する。
データ伸張部31Aは,入力された,ビット幅が8ビットのパラレルデータに対して,データ伸張を行って,ビット幅が66ビットの伸張パラレルデータを生成する。
エンコード回路391は,ドライバ回路3のデータ入力部30Dが入力した,156.25MHzクロックに同期した64ビット幅のパラレルデータ(10Gパラレルデータ)を,66ビット幅のパラレルデータに変換する。
エンコード回路392は,ドライバ回路3のデータ入力部30Aが入力した,125MHzのクロックに同期した8ビット幅のパラレルデータ(1Gパラレルデータ)を,10ビット幅のパラレルデータに変換する。
ビット幅周期変換回路393は,125MHzのクロックに同期した10ビット幅のパラレルデータを,クロック周期を156.25MHzへ変換し,さらに,ビット幅を8ビット幅のパラレルデータに変換する。
図5のドライバ回路3において,低速データレートが選択されている場合の処理を説明する。
処理ステップST1: データ送信回路1のデータ入力部30Aは,125MHzのクロックに同期した8ビット幅のパラレルデータP(D#1〜D#8)を受信する。
処理ステップST2: エンコード回路392は,データ入力部30Aが受信したパラレルデータP(D#1〜D#8)を,125MHzのクロックに同期する10ビット幅のパラレルデータP(D#1〜D#10)へ変換する。
エンコード回路392は,例えば,パラレルデータP(D#1〜D#8)に,2ビット(*)を付加して,10ビット幅のパラレルデータを生成し,生成したパラレルデータP(D#1〜D#10)を,ビット幅周期変換回路393へ送信する。
なお,1Gパラレルデータ(125MHzクロックに同期する8ビット幅のパラレルデータ)のビット幅D#1〜D#8において,ビットD#1を最上位ビットとし,#i(iは整数)のi番号順に順次下位のビットとして,8ビット幅の場合ではビットD#8を最下位ビットとする。
処理ステップST2: ビット幅周期変換回路393は,エンコード回路392から送信された125MHz/10ビットのパラレルデータP1(D#1〜D#10)を受信すると,クロック周期を156.25MHzへ変換し,さらに,ビット幅を8ビット幅のパラレルデータP(D#1〜D#8)に変換する。変換した156.25MHz/8ビットのパラレルデータP(D#1〜D#8)をデータ伸張部31Aへ送信する。
なお,156.25MHzのクロックは,クロックClk(10.3125GHz/2)が33分周されたクロックが用いるが,このための分周回路,供給回路等は,図示を省略する。
処理ステップST3: データ伸張部31Aは,ビット幅周期変換回路393から受信したパラレルデータP(D#1〜D#8)に対して,8:66ビットのデータ伸張を行って,156.25MHzクロックに同期した2系統の66ビット幅の第1の伸張パラレルデータP(P#11〜P#18)および第2の伸張パラレルデータP(P#21〜P#28)を生成する。
具体的には,データ伸張部31Aは,8ビット幅のパラレルデータP(D#1〜D#8)の8ビット幅を8:64の整数比倍で,64ビット幅のパラレルデータ(ビットD#1×8ビット〜ビットD#8×8ビット)へデータ伸張する。
次に,データ伸張部31Aは,データ伸張した64ビット幅の伸張データに,不足ビットの2ビットをビット挿入する。具体的には,データ伸張部31Aは,データ伸張したパラレルデータ(伸張データ)のD#1〜D#8のうち,D#3とD#7とに1ビットずつ挿入して,第1の伸張パラレルデータP(P#11〜P#18)を生成する。この結果,第1の伸張パラレルデータPのP#13(ビットD#3)およびP#17(ビットD#7)は,9ビットとなる。
さらに,データ伸張部31Aは,データ伸張したパラレルデータのD#1〜D#8のうち,D#1とD#5とに1ビットずつ挿入して,第2の伸張パラレルデータP(P#21〜P#28)を生成する。第2の伸張パラレルデータPのP#21(ビットD#1)およびP#25(ビットD#5)は,9ビットとなる。
以上のようにして,1Gパラレルデータの入力は,高速データレート(10.3125GHz)に対応した2系統のパラレルデータP,Pとなる。
処理ステップST4: データ伸張部31Aは,156.25MHzクロック/66ビット幅の2系統の伸張パラレルデータP,P04うち,第1の伸張パラレルデータPを,セレクタ部32の入力ポート#2Bへ送信し,第2の伸張パラレルデータPを,セレクタ部32Aの入力ポート#2Bへ送信する。
処理ステップST5: セレクタ部32Aは,低速データレートを選択するデータレート選択信号“01”に従って,入力ポート#2Aから第1の伸張パラレルデータPを,入力ポート#2Bから第2の伸張パラレルデータPを選択して受信して,第1の伸張パラレルデータPを,出力ポートXAからパラレル/シリアル変換部331Aへ送信する。また,セレクタ部32Aは,入力ポート#2Bから第2の伸張パラレルデータPを選択して受信して,第2の伸張パラレルデータPを,出力ポートXBからパラレル/シリアル変換部331Bへ送信する。
処理ステップST6: パラレル/シリアル変換部331Aは,セレクタ部32Aから第1の伸張パラレルデータPを受信すると,クロックClkに基づいて受信した第1の伸張パラレルデータPをシリアル変換して,シリアルデータOutAを生成する。
さらに,パラレル/シリアル変換部331Aは,変換したシリアルデータOutAを,ディレイ部332と,ミキシング部333へ送信する。
処理ステップST7: ディレイ部332は,シリアルデータOutAを受信すると,受信したシリアルデータOutAをクロック1周期の単位時間(1UI)だけ遅延させ,遅延させたシリアルデータOutCをミキシング部33へ送信する。
処理ステップST8: パラレル/シリアル変換部331Bは,セレクタ部32Bから第2の伸張パラレルデータPを受信すると,クロックClkに基づいて受信した第2の伸張パラレルデータPをシリアル変換して,シリアルデータOutBを生成して,生成したシリアルデータOutBをミキシング部333へ送信する。
処理ステップST9: ミキシング部333は,3つのシリアルデータOutA,OutB,およびOutCを受信すると,受信したシリアルデータをミキシングして,出力用のシリアルデータOutSを生成する。ミキシング部333が行うシリアルデータのミキシング処理の詳細は,後述する。
処理ステップST10: データ出力部34が,受信したシリアルデータOutSをデータ受信回路へ送信する。
図6は,シリアルデータ生成部33のミキシング部333の動作を説明するための図である。
図6において,波形基準となる横軸(図示省略)は時間,縦軸(図示省略)は電圧値を示し,図5に示す入出力のシリアルデータOutA〜OutCの波形,出力用のシリアルデータOutSの波形を示す。
また,参考波形として,10.3125Gbpsデータの波形および1.25Gbpsデータの波形を示す。
10.3125Gbpsデータの参考波形は,クロックClkと同期した高速データレートの伝送クロック10.3125GHzのクロック1周期(96.9696ピコ秒)を1UI(Unit Interval)として,1UI毎のデータ変化を示す波形であり,33UIの期間のデータを示す波形が破線の矢印の期間で示している。
なお,図6において,他の波形についても,1UIは10.3125GHzのクロック1周期を基準として示す。例えば,1.25Gbpsデータ波形は,1.25GHzのクロック1周期の期間のデータが8.25UIのように示される。
また,タイミングt4’,タイミングt1〜t4については,各々,図示された時間近傍のシリアルデータの生成過程の拡大波形であるため,横軸および縦軸の縮尺比は他の波形と相違する。
図6に示すシリアルデータOutAおよびシリアルデータOutBの波形は,各々,図5に示す,第1の伸張パラレルデータP(P#11〜P#18)および第2の伸張パラレルデータP(P#21〜P#28)が,パラレル/シリアル変換部331A,331Bから出力された後の一例の波形である。
例えば,シリアルデータOutAの波形において,データP#12,P#13およびP#14は,各々,ビットD#2,D#3およびD#4が8UIの期間連続するデータである。また,データP#15は,ビットD#5が9UIの期間連続するデータである。
シリアルデータOutBの波形においても,データP#12,P#14およびP#15は,各々,ビットD#2,D#4およびD#5が8UIの期間連続し,データP#13は,ビットD#3が9UIの期間連続するデータである。
図6において図示を省略するが,第1の伸張パラレルデータPのP#11およびP#16〜P#18,第2の伸張パラレルデータPのP#21およびP#26〜P#28等についても,上記と同様な関係である。
図6に示すシリアルデータOutCの波形は,ディレイ部332によりシリアルデータOutAの出力が1UI遅延された出力となるため,シリアルデータOutAの波形が1UI遅延した波形となる。
シリアルデータOutAのP#12’〜P#15’は,第1の伸張パラレルデータPのP#12〜P#15に対応した1UI遅延のデータである。
以上説明したシリアルデータOutA〜OutCが,ミキシング部333に入力される。
図6のタイミングt4’,タイミングt1〜t4において,横軸の点線枠1区間は,時間幅Δtであり,縦軸の点線枠1区間は,電圧幅ΔVである。例えば,時間幅Δt=1UI,電圧幅ΔV=0.5Vopとする。ここで,Vopは,シリアルデータOutA,OutB等の電圧振幅値とする。
ミキシング部333は,シリアルデータOutA,OutBおよびOutCの信号を電圧加算してミキシングを行い,以下のようなミックス波形mixを生成する。
なお,ミックス波形は,ミキシング部333によりシリアルデータを生成する過程の信号の波形である。すなわち,ミキシング部333が,スレッショルドVthにより波形整形する前の信号の波形である。
図6のタイミングt1において,上記の電圧加算により,ミックス波形mixの電圧立上り時点を時間t=0,電圧値V=0とした場合に,ミックス波形mixは,時間t=Δtで,電圧値V=4ΔVまで立ち上がる。これは,シリアル変換データOutAおよびOutBの電圧波形の立ち上がりに起因する。次に,ミックス波形mixは,時間t=Δt〜2Δtで,電圧値V=4ΔV〜6ΔVまで立ち上がる。
ミキシング部333は,予め定められたスレッショルドVthに基づいて,ミックス波形mixに対して波形整形を行う。
例えば,スレッショルドVth=3ΔVと定められた場合に,ミキシング部333が出力するシリアルデータOutSのS#2〜S#3の変化点のタイミングを,図5に示すタイミングt1におけるミックス波形mixの丸印で表す。ミックス波形mixの電圧立上り時点を時間t=0を基準として,このときのシリアルデータOutSのS#3のデータの変化点までの時間幅t1cとする。
データ変化点の時間幅t1cを,近似的にスレッショルドVth=t1c×(4ΔV/Δt)で求めると,時間幅t1c=(3/4)Δt=0.75Δt=0.75UIとなる。上記と同様に,タイミングt2におけるデータ変化点の時間幅t2cは,t2c=(5/4)Δt=1.25Δt=1.25UIとなる。
したがって,波形整形されるシリアルデータOutSのS#3の期間は,例えば図5から求めると,以下のようになる。すなわち,タイミングt1でのスレッショルドVthを超えた期間(2―t1c)UI=1.25UI,タイミングt2でのスレッショルドVth以下となる期間t2c=1.25UI,および,前述以外の期間6UIとなる。これより,1.25UI+1.25UI+6UI=8.5UIとなる。
同様に,次のタイミングt3におけるデータ変化点の時間幅t3c=(5/4)Δt=1.25UIとなる。タイミングt4におけるデータ変化点の時間幅t4c=(3/4)Δt=0.75UIとなり,同様にタイミングt4’におけるデータ変化点の時間幅t4’c=0.75UIとなる。したがって,シリアルデータOutSのS#4=8.0UIとなる。
上記と同様に,その他について求めると,シリアルデータOutSのS#5の期間は,8.5UIとなり,シリアルデータOutSのS#2の期間は,S#4と同様に,8.0UIとなる。
1.25Gbpsデータの参考波形は,シリアルデータOutSの波形と比較するための波形であり,1Gイーサネット規格(IEEE.802.3)のジッタが0UIとした場合の波形を示すものである。この場合には,タイミングt4’c近傍において,シリアルデータOutSのジッタが±0UIである。同様に,タイミングt1c近傍において,シリアルデータのジッタOutSが−0.25UIである。その他についても,図5に示す通りである。
ここで,1Gイーサネット規格のジッタ規格の許容範囲は,0.09UI/1UI当りであることから,8.25UIに換算すると,8.25UI×0.09UI/1UI=0.7425UIとなる。一方,図6に示されるシリアルデータOutSの波形を,1.25Gbpsデータの波形とのタイミング変化点と比較すると,シリアルデータOutSのジッタは0.25UI以内である。
仮に,パラレル/シリアル変換部331のシリアルデータOutAまたはOutBを,単にシリアルデータとする場合には,シリアルデータのジッタは0.75UIとなる。しかし,本データ送信回路1によれば,ミキシング部333からデータ受信回路へ送信するシリアルデータOutSは,ジッタが0.25UI以内と低減することができる。
すなわち,低速データレートのデータを,整数比倍でない高速データレートのデータとして送信する場合に,データ伸張部31およびシリアルデータ生成部33の処理により,シリアルデータのジッタを低減する効果を有する。前述のジッタ低減の処理の流れを簡易に説明すると,以下のようである。
(1)シリアルデータOutCは,シリアルデータOutAと,1UI遅延した波形である。すなわち,互いの全てのビットD#1〜D#8のデータ変化点が1UI(エッジ)ずれる。
(2)シリアルデータOutBは,シリアルデータOutAのデータの中のデータ伸張部31による不足ビットの挿入位置が異なるために,互いに1UIずれるデータ変化点が不足ビットを挿入したビットD#i(i=1〜8のいずれかの整数)数分存在する。また,シリアルデータOutCとシリアルデータOutBについても,互いに1UIずれるデータ変化点が不足ビット数を挿入しないビットD#i数分存在する。
(3)シリアルデータOutCの信号は,シリアルデータOutAまたはOutBの信号のいずれか一方の波形のエッジと一致する。すなわち,シリアルデータOutA〜OutCの中の2つの波形の立ち上がり(または立ち下がり)が一致し,他の1つの波形の立ち上がり(または立ち下がり)は1UIずれることとなる。
(4)ミキシング部333がこれらのシリアルデータOutA〜OutCの信号を加算し,加算した信号(ミックス波形mix)に基づいて波形整形する。ミキシング部333の波形整形により,予め定められたデータ変化点の位置を0.5ビット程度移動させて,シリアルデータOutSを生成することができる。ミキシング部333は,生成したシリアルデータOutSをデータ出力部34へ送信する。
図2に示すドライバ回路3は,高速データレートによるデータが入力された場合に,以下のように動作する。
処理ステップST11: データ入力部30Dが,64ビット/156.25MHzの10Gパラレルデータを受信して,エンコード回路391へ送信する。
処理ステップST12: エンコード回路391は,データ入力部30Dから受信した10Gパラレルデータを符号化し,符号化したデータに制御ビットを2ビット付加して66ビット幅のパラレルデータを生成し,生成した66ビット/156.25MHzの10Gパラレルデータをセレクタ部32Aの入力ポート#1Bへ送信する。
処理ステップST13: セレクタ部32は,所定のセレクタテーブル321を参照して,入力ポート#1Bから66ビットの10Gパラレルデータを受信し,出力ポートXBから受信した10Gパラレルデータをシリアルデータ生成部33のパラレル/シリアル変換部331Bへ送信する。
処理ステップST14: パラレル/シリアル変換部331Bは,受信した10Gパラレルデータをシリアル変換して,変換したシリアルデータOutBを,ミキシング部333へ送信する。
処理ステップST15: ミキシング部333は,受信したシリアルデータOutBをそのまま,シリアルデータOutSとして,データ出力部34へ送信する。
処理ステップST16: データ出力部34が,受信したシリアルデータOutSをデータ受信回路へ送信する。
開示されたデータ送信回路1のドライバ回路3によれば,1つのPLL回路2のクロックClkに基づいて,低速データレートのデータのビット幅を高速データレートのデータのビット幅へデータ伸張する。そのために,高速データレートのデータのビット幅が,低速データレートのデータのビット幅の整数比でない場合には,ドライバ回路3は,高速データレートのデータのビット幅を超えない整数比倍でデータ伸張して,さらに,整数比倍でデータ伸張したビット幅に,高速データレートのデータのビット幅に不足する不足ビット数分を,予め定めたビット位置へ不足ビットを挿入して,第1および第2のパラレルデータを生成する。ドライバ回路3は,第1および第2のパラレルデータをパラレル/シリアル変換し,変換したデータの信号およびその変換したデータを1ビット遅延させたデータの信号に基づいて演算を行い,演算後,波形整形してシリアルデータを生成する。
以上のように,開示されたデータ送信回路1によれば,複数のドライバ回路3が,1つのPLL回路2でドライバ回路3毎にデータレートを設定することができる。その結果,1つのPLL回路2でクロックClkを供給するため,PLL,スイッチ回路等の面積の割合を極力少なくすることができる。
また,PLL,スイッチ回路等を極力少なくすることで,消費電力を低減することができる。さらに,複数のクロックを切り替える必要がないため,クロックを切り替えるスイッチ回路を使用しない。そのため,データ送信回路1からデータ受信回路へ送信するシリアルデータのジッタを増加させることなく,シリアルデータのデータ品質の劣化を極力抑えることができる。
1 データ送信回路
2 PLL回路
3 ドライバ回路
30(30A,30B,30C,30D) データ入力部
31(31A,31B,31C) データ伸張部
32 セレクタ部
321 セレクタテーブル
33 シリアルデータ生成部
331(331A,331B) パラレル/シリアル変換部
332 ディレイ部
333 ミキシング部
34 データ出力部
391 エンコード回路(64B/66B)
392 エンコード回路(8B/10B)
393 ビット幅周期変換回路

Claims (3)

  1. パラレルデータをシリアルデータに変換し,該シリアルデータを出力するデータ送信回路において,
    1つの高速の基準入力クロックに基づく第1のデータレートによる第1のパラレルデータを入力する第1のデータ入力部と,
    該基準入力クロックより低い第2のデータレートの第2のパラレルデータを入力する第2のデータ入力部と,
    前記第2のパラレルデータを,前記第1のパラレルデータのビット数に伸張した伸張データを得る生成データ伸張部と,
    前記第1のパラレルデータを,前記基準入力クロックに基づいてシリアル変換して第1のシリアルデータを生成する処理と,前記伸張データをシリアル変換して第2のシリアルデータを生成する処理とを行うシリアルデータ生成部と,
    前記第1のシリアルデータまたは前記第2のシリアルデータを出力するデータ出力部とを備える
    ことを特徴とするデータ送信回路。
  2. 前記データ伸張部は,
    前記第1のパラレルデータのビット数を超えない範囲内で,前記第2のパラレルデータのビット数を整数倍して伸張データを生成する処理と,
    前記第1のパラレルデータのビット数と前記伸張データのビット数との差である不足ビット数を求めて,前記伸張データの所定の位置に前記不足ビット数を1ビットずつ挿入した第1の伸張パラレルデータと,前記伸張データの前記所定の位置以外の位置に前記不足ビット数を1ビットずつ挿入した第2の伸張データとを生成する処理とを行い,
    前記シリアルデータ生成部は,
    前記第1の伸張パラレルデータと前記第2の伸張パラレルデータとを,それぞれシリアル変換して第1の伸張シリアルデータと第2の伸張シリアルデータとを生成する処理と,
    前記第1の伸張シリアルデータの信号を1単位周期分だけ遅延させる処理と,
    前記第1の伸張シリアルデータの信号と,前記第2の伸張シリアルデータの信号と,前記遅延させた第1の伸張シリアルデータの信号とをミキシングして,前記第2のシリアルデータを生成する処理とを行う
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ送信回路。
  3. 各々が,異なるクロックに基づくデータレートに対応した第2のパラレルデータを入力する複数の前記第2のデータ入力部を備えるとともに,
    前記複数の第2のデータ入力部から,前記シリアルデータ生成部に入力させる第2のパラレルデータを入力する第2のデータ入力部を選択するセレクタ部を備える
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のデータ送信回路。
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