JP2011009628A - 積層型電解コンデンサ - Google Patents
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Abstract
【課題】リードと電極箔との接続強度の低下を防ぐことができる積層型電解コンデンサを提供する。
【解決手段】積層型電解コンデンサ1は、陽極箔4と陰極箔5とがセパレータ6を介して交互に積層されてなる電極積層体2と、リード13,14とを備えている。リード13,14は、まず直線帯状のアルミニウム箔を互いに垂直方向に延びるように折り畳んで、屈曲帯状のアルミニウム箔を形成し、その状態で屈曲帯状のアルミニウム箔のうち折り畳んだ部分を折り畳んでいない部分に対して立った状態となるように垂直に折り曲げることにより形成される。リード13,14は、電極積層体2の積層方向に延びる折り曲げ部13b,14bを有し、この折り曲げ部13b,14bが陽極箔4及び陰極箔5の引き出し部10,12の側面10b,12bにレーザ溶接等により接合されている。
【選択図】図2
【解決手段】積層型電解コンデンサ1は、陽極箔4と陰極箔5とがセパレータ6を介して交互に積層されてなる電極積層体2と、リード13,14とを備えている。リード13,14は、まず直線帯状のアルミニウム箔を互いに垂直方向に延びるように折り畳んで、屈曲帯状のアルミニウム箔を形成し、その状態で屈曲帯状のアルミニウム箔のうち折り畳んだ部分を折り畳んでいない部分に対して立った状態となるように垂直に折り曲げることにより形成される。リード13,14は、電極積層体2の積層方向に延びる折り曲げ部13b,14bを有し、この折り曲げ部13b,14bが陽極箔4及び陰極箔5の引き出し部10,12の側面10b,12bにレーザ溶接等により接合されている。
【選択図】図2
Description
本発明は、陽極箔と陰極箔とがセパレータを介して交互に積層されてなる構造を有する積層型電解コンデンサに関するものである。
従来の積層型電解コンデンサとしては、例えば特許文献1に記載されているものが知られている。特許文献1に記載の積層型電解コンデンサでは、陽極箔と陰極箔とがコンデンサ紙を挟んで交互に積層されてなると共に、陽極箔及び陰極箔にそれぞれ設けられたリード取り出し用タブに陽極用リード及び陰極用リードがレーザ溶接等により接合されている。
ところで、積層型電解コンデンサの製造過程では、コンデンサのハンドリングの際に、引き出し部の引き出し方向の引っ張り力がリードに作用することがある。上記従来技術においては、リードが引き出し部(リード取り出し用タブ)の先端面に接続されているため、リードに上記の引っ張り力が作用すると、リードと電極箔(陽極箔及び陰極箔)との接続強度が低下し、最悪の場合にはリードと電極箔とが断線してしまう可能性がある。
本発明の目的は、リードと電極箔との接続強度の低下を防ぐことができる積層型電解コンデンサを提供することである。
本発明は、陽極箔と陰極箔とがセパレータを介して交互に積層されてなる電極積層体と、陽極箔及び陰極箔にそれぞれ接続された1対のリードとを備えた積層型電解コンデンサであって、陽極箔及び陰極箔は、セパレータを介して互いに対向する主電極部と、主電極部から引き出され、リードと接続される引き出し部とをそれぞれ有し、リードは、直線帯状の金属体を互いに実質的に直交する方向に延びるように折り畳んで屈曲帯状の金属体を形成し、その状態で屈曲帯状の金属体のうち折り畳んだ部分及び折り畳んでいない部分の何れか一方を他方に対して立った状態となるように折り曲げてなる構造を有し、リードの折り曲げ部分が引き出し部に接続されていることを特徴とするものである。なお、実質的に直交する方向とは、完全に直交する方向のみならず、略直交する方向も含む概念である。
このような本発明の積層型電解コンデンサでは、直線帯状の金属体を互いに実質的に直交する方向に延びるように折り畳んで屈曲帯状の金属体を形成し、その状態で屈曲帯状の金属体のうち折り畳んだ部分及び折り畳んでいない部分の何れか一方を他方に対して立った状態となるように折り曲げることで、リードを形成する。このとき、直線帯状の金属体を互いに実質的に直交する方向に延びるように折り畳むと、金属体同士が重なり合った三角形状の重なり領域が形成されることになる。このため、屈曲帯状の金属体の屈曲部分が厚くなるうえに、リードの両端に引っ張り力が作用すると、その引っ張り力を重なり領域の斜辺部分で受けることになるため、リードの引っ張り強度自体が高くなる。これにより、リードと引き出し部との接続強度の低下を抑制することができる。
好ましくは、リードは、屈曲帯状の金属体を形成した時に金属体同士が重なり合う重なり領域を有し、重なり領域において金属体同士が接合されている。このように重なり領域を形成する金属体同士を接合することにより、リードの引っ張り強度が更に高くなる。
本発明によれば、リードと電極箔との接続強度の低下を防ぐことができる。これにより、コンデンサのハンドリング性が良くなり、歩留まりを向上させることが可能となる。
以下、本発明に係わる積層型電解コンデンサの好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係わる積層型電解コンデンサの一実施形態の外観を示す概略斜視図であり、図2は、図1に示した積層型電解コンデンサの主要部分を示す概略斜視図である。各図において、本実施形態の積層型電解コンデンサ1は、電極積層体2と、この電極積層体2を収容するケース3とを備えている。
電極積層体2は、図2及び図3に示すように、電極箔である陽極箔4及び陰極箔5とセパレータ6とを複数ずつ有している。電極積層体2は、陽極箔4と陰極箔5とがセパレータ6を介して交互に積層されることにより構成される。
陽極箔4は、箔状の弁作用金属からなる。ここでは、陽極箔4としてアルミニウム箔(例えば、厚み50〜150μm)を用いている。陽極箔4は、図4に示すように、エッチング処理により形成されたエッチング層7と、このエッチング層7上に形成された酸化皮膜層8とを有している。陰極箔5は、金属プレーン箔にエッチング層が形成された金属エッチング箔からなる。ここでは、陰極箔5としてアルミニウムエッチング箔(例えば、厚み10〜100μm)を用いている。セパレータ6は、絶縁紙や繊維不織布等からなり、略矩形形状を呈している。セパレータ6は、陽極箔4と陰極箔5とを電気的に絶縁すると共に、電解液(不図示)を保持する機能を有している。
陽極箔4は、略矩形形状の主電極部9と、この主電極部9から引き出される引き出し部10とを有している。主電極部9と引き出し部10とは、一体に形成されている。引き出し部10は、先端面10aと、この先端面10aに直交する2つの側面10bとを有している。陰極箔5は、略矩形形状の主電極部11と、この主電極部11から引き出される引き出し部12とを有している。主電極部11と引き出し部12とは、一体に形成されている。引き出し部12は、先端面12aと、この先端面12aに直交する2つの側面12bとを有している。主電極部9,11は、セパレータ6を介して互いに対向している。
ケース3は、可撓性を有するフィルム(例えば、複合包装フィルム)からなる。ケース3は、例えば矩形形状を呈したフィルムを重ね合わせ、重ね合わせたフィルムの縁部同士をヒートシール(熱融着)して作製することができる。ケース3の内部(フィルムのヒートシールされていない部分領域により形成される空間)には、上記の電極積層体2及び電解液(図示せず)が収容される。
また、積層型電解コンデンサ1は、各陽極箔4に接続される陽極リード13と、各陰極箔5に接続される陰極リード14とを更に備えている。これらのリード13,14は、金属プレーン箔からなる。ここでは、リード13,14としてアルミニウム箔を用いている。
リード13,14は、図5(a)に示すような直線帯状のアルミニウム箔15を用いて形成される。具体的には、まず直線帯状のアルミニウム箔15を互いに垂直方向に延びるように屈曲状に折り畳んで、図5(b)に示すような屈曲帯状のアルミニウム箔16を形成する。つまり、アルミニウム箔のなす角度が90度となるように直線帯状のアルミニウム箔15を水平方向に対して屈曲状に折り曲げる。すると、屈曲帯状のアルミニウム箔16において、アルミニウム箔同士が重なり合った二等辺三角形状の重なり領域17が形成される。このとき、重なり領域17を形成するアルミニウム箔同士は、例えば圧着、超音波溶接及び抵抗溶接等により接合されるのが好ましい。
そして、図5(c)に示すように、屈曲帯状のアルミニウム箔16のうち折り畳んだ部分16bを折り畳んでいない部分16aに対して立った状態となるように垂直(90度)に折り曲げる。このとき、屈曲帯状のアルミニウム箔16のうち折り畳んだ部分16bを重なり領域17のエッジから折り畳んでいない部分16aの折り畳み面の反対側に向けて折り曲げるようにする。これにより、図2及び図3に示すようなリード13,14が得られることとなる。
陽極リード13は、ベース部13a(上記の折り畳んでいない部分16aに相当)と、折り曲げ部13b(上記の折り畳んだ部分16bに相当)とからなっている。陽極リード13は、ベース部13aが引き出し部10の引き出し方向に延び、折り曲げ部13bが電極積層体2の積層方向に延びるように配置されている。そして、その状態で、折り曲げ部13bが引き出し部10の外側の側面10bにレーザ溶接等により接合されている。これにより、引き出し部10と陽極リード13とが電気的且つ物理的に接続されることとなる。
陰極リード14は、ベース部14a(上記の折り畳んでいない部分16aに相当)と、折り曲げ部14b(上記の折り畳んだ部分16bに相当)とからなっている。陰極リード14は、ベース部14aが引き出し部12の引き出し方向に延び、折り曲げ部14bが電極積層体2の積層方向に延びるように配置されている。そして、その状態で、折り曲げ部14bが引き出し部12の外側の側面12bにレーザ溶接等により接合されている。これにより、引き出し部12と陰極リード14とが電気的且つ物理的に接続されることとなる。
次に、上記の積層型電解コンデンサ1を製造する方法について説明する。まず図6に示すように、陽極箔4となる陽極箔母材18を準備する。陽極箔母材18は、大判のアルミニウム箔からなる。陽極箔母材18の両面には、予めエッチング及び陽極酸化処理(化成処理)によりエッチング層及び酸化皮膜層が形成されている。続いて、陽極箔母材18を型で打ち抜くことにより、複数の陽極箔4を形成する。
また、陰極箔5となる陰極箔母材(図示せず)を準備する。陰極箔母材は、大判のアルミニウムエッチング箔からなる。そして、陽極箔4の形成と同様に、陰極箔母材を型で打ち抜くことにより、複数の陰極箔5を形成する。
次いで、セパレータ6を準備する。続いて、陽極箔4及び陰極箔5を、図3に示すように、セパレータ6を介して主電極部9,11が対向するように交互に積層する。これにより、電極積層体2が得られることとなる。
次いで、図7に示すように、各陽極箔4の引き出し部10と陽極リード13とをYAGレーザ溶接により接続し、各陰極箔5の引き出し部12と陰極リード14とをYAGレーザ溶接により接続する。具体的には、陽極リード13の折り曲げ部13bを引き出し部10の外側の側面10bに当接させ、折り曲げ部13b側からレーザ照射Lを行うことにより、折り曲げ部13bと引き出し部10とを接合する。また、陰極リード14の折り曲げ部14bを引き出し部12の外側の側面12bに当接させ、折り曲げ部14b側からレーザ照射Lを行うことにより、折り曲げ部14bと引き出し部12とを接合する。これにより、各陽極箔4は陽極リード13に並列接続され、各陰極箔5は陰極リード14に並列接続される。
このとき、引き出し部10,12の側面10b,12bは、打ち抜きによる切断面であることから、酸化皮膜層が形成されておらず、またアルミニウム箔におけるエッチング層が形成されていない部分が露出することとなる。このため、アルミニウム箔におけるエッチング層が形成されていない部分を利用することで、レーザ溶接を容易に行うことができる。
なお、引き出し部10の側面10bと折り曲げ部13bとのレーザ溶接、引き出し部12の側面12bと折り曲げ部14bとのレーザ溶接が困難である場合には、他の手法を用いて、引き出し部10と陽極リード13との接続、引き出し部12と陰極リード14との接続を行っても良い。その一例を図8及び図9に示す。
図8に示すものでは、各引き出し部10間、各引き出し部12間にそれぞれ金属(例えばアルミニウム)スペーサ20を挟み込み、これらの金属スペーサ20を引き出し部10,12に対して外側に突出させた状態で引き出し部10,12にかしめて固定する。そして、金属スペーサ20の突出部分と陽極リード13及び陰極リード14とをYAGレーザ溶接によりそれぞれ接続する。この場合には、引き出し部10,12にレーザが当たらないので、引き出し部10,12の酸化皮膜層の損傷を抑制することができる。
図9に示すものでは、陽極リード13の折り曲げ部13bをつづら折り構造として、引き出し部10にかしめて固定すると共に、陰極リード14の折り曲げ部14bをつづら折り構造として、引き出し部12にかしめて固定する。
次いで、リード13,14が組み付けられた電極積層体2をケース3に収容する。ケース3は、上述したフィルムの縁部(シール部)のうち、電極積層体2を挿入するための開口部以外の部分を、例えばシール機を用いて所定の加熱条件で所望のシール幅だけヒートシールすることにより得られる。そして、リード13,14が組み付けられた電極積層体2をケース3に収容した後、ケース3内に電解液を注入する。このとき、電極積層体2に電解液を含浸させておいてもよい。続いて、減圧シール機を用いて、ケース3の開口部をシールする。
次いで、エージング処理を行う。ここでは、陽極リード13を直流電源の陽極に接続すると共に陰極リード14を直流電源の陰極に接続して、陽極箔4と陰極箔5との間に直流電圧を印加する。これにより、陽極箔4の酸化皮膜層における破損した部分の修復と、陽極箔4の打ち抜きによる切断面に対する酸化皮膜層の形成が行われることとなる。以上により、図1に示す積層型電解コンデンサ1が得られる。
以上のように本実施形態にあっては、リード13,14を引き出し部10,12の先端面10a,12aではなく側面10b,12bに接合するようにしたので、コンデンサのハンドリングを行う際に、リード13,14に対して引き出し部10,12の引き出し方向に引っ張り力が作用した場合でも、その引っ張り力は引き出し部10,12の側面10b,12bに交差する方向には作用し難いため、リード13、14と引き出し部10,12との接続強度の低下を抑制することができる。
ところで、リード13,14として、図10に示すように、L字状に加工されたアルミニウム箔を単純に折り曲げて形成した構造のものを使用した場合、リード13,14に対して引き出し部10,12の引き出し方向に引っ張り力が作用したときには、その引っ張り力はL字の角部1点(図中のA点)で支えられることになるため、リード13,14の引っ張り強度を上げることが困難である。また、アルミニウム箔をL字状に形成する場合には、加工上手間がかかるだけでなく、材料の無駄が多くなる。
これに対し本実施形態では、まず直線帯状のアルミニウム箔15を互いに垂直方向に延びるように折り畳んで、屈曲帯状のアルミニウム箔16を形成し、その屈曲帯状のアルミニウム箔16のうち折り畳んだ部分16bを折り畳んでいない部分16aに対して立った状態となるように垂直に折り曲げることにより、リード13,14を作製するようにしたので、図10に示す構造に比べてリード13,14の引っ張り強度が高くなる。その理由は、直線帯状のアルミニウム箔15を折り畳むことで、アルミニウム箔同士が重なり合った重なり領域17が形成されるため、リード13,14の屈曲部分の厚みが増大することに加え、リード13,14に対して引き出し部10,12の引き出し方向に引っ張り力が作用したときに、その引っ張り力を、一点ではなく重なり領域17の一辺(図2及び図3中の斜辺B)で支えることになるからである。また、重なり領域17を形成するアルミニウム箔同士を接合することにより、リード13,14の引っ張り強度が一層高くなる。
このように引き出し部10,12の引き出し方向に対するリード13,14の引っ張り強度が十分高くなるため、リード13,14の破損等を防止することができる。これにより、リード13,14と引き出し部10,12との接続強度の低下を一層抑制することができる。その結果、コンデンサのハンドリング性を良好にし、歩留まりを向上させることが可能となる。
また、リード13,14の作製に直線帯状のアルミニウム箔15を用いるので、スリット加工で対応可能であり、加工上の手間を省くことができると共に、材料の無駄が殆ど生じないため、製造コストを削減することが可能となる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば上記実施形態では、屈曲帯状のアルミニウム箔16を形成した後、その屈曲帯状のアルミニウム箔16のうち折り畳んだ部分16bを折り畳んでいない部分16aに対して立った状態となるように折り曲げるようにしたが、屈曲帯状のアルミニウム箔16のうち折り畳んでいない部分16aを折り畳んだ部分16bに対して立った状態となるように折り曲げても良い。
以下、実施例及び比較例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
まず、エッチング層及び酸化皮膜層が形成された陽極箔母材を、主電極部のサイズが17mm×32mmとなるように打ち抜き、陽極箔を得た。また、陰極箔母材を、同様に主電極部のサイズが17mm×32mmとなるように打ち抜き、陰極箔を得た。その後、セパレータを介して陽極箔及び陰極箔を交互に積層し、電極積層体を得た。ここでは、陽極箔を5層とし、陰極箔を6層とし、セパレータを12層とした。
まず、エッチング層及び酸化皮膜層が形成された陽極箔母材を、主電極部のサイズが17mm×32mmとなるように打ち抜き、陽極箔を得た。また、陰極箔母材を、同様に主電極部のサイズが17mm×32mmとなるように打ち抜き、陰極箔を得た。その後、セパレータを介して陽極箔及び陰極箔を交互に積層し、電極積層体を得た。ここでは、陽極箔を5層とし、陰極箔を6層とし、セパレータを12層とした。
また、直線帯状のアルミニウム箔から作った陽極リードを準備し、陽極リードの折り曲げ部を陽極箔の引き出し部の側面に当接させ、折り曲げ部側からYAGレーザ照射を行うことにより、陽極リードと陽極箔とを接合した。また、直線帯状のアルミニウム箔から作った陰極リードを準備し、陰極リードの折り曲げ部を陰極箔の引き出し部の側面に当接させ、折り曲げ部側からYAGレーザ照射を行うことにより、陰極リードと陰極箔とを接合した(図7参照)。
また、ケースとなる2枚のアルミニウムラミネート箔を準備し、アルミニウムラミネート箔の間に電極積層体を配置した後、アルミニウムラミネート箔の3辺をヒートシールにより封口した。その後、電解液を注液し、アルミニウムラミネート箔の残りの1辺をヒートシールにより封口した。そして、エージング処理を行い、積層型電解コンデンサを作製した。
(実施例2)
陽極リード及び陰極リードをYAGレーザにより陽極箔及び陰極箔に接合する代わりに、陽極リード及び陰極リードを陽極箔及び陰極箔にかしめ接続してつづら折り形状とした(図9参照)以外は、実施例1と同様にして、積層型電解コンデンサを作製した。
陽極リード及び陰極リードをYAGレーザにより陽極箔及び陰極箔に接合する代わりに、陽極リード及び陰極リードを陽極箔及び陰極箔にかしめ接続してつづら折り形状とした(図9参照)以外は、実施例1と同様にして、積層型電解コンデンサを作製した。
(比較例1)
L字状に加工されたアルミニウム箔から陽極リード及び陰極リードを作った以外は、実施例1と同様にして、積層型電解コンデンサを作製した。
L字状に加工されたアルミニウム箔から陽極リード及び陰極リードを作った以外は、実施例1と同様にして、積層型電解コンデンサを作製した。
(比較例2)
L字状に加工されたアルミニウム箔から陽極リード及び陰極リードを作った以外は、実施例2と同様にして、積層型電解コンデンサを作製した。
L字状に加工されたアルミニウム箔から陽極リード及び陰極リードを作った以外は、実施例2と同様にして、積層型電解コンデンサを作製した。
(積層型電解コンデンサの特性評価試験)
実施例1,2及び比較例1,2の積層型電解コンデンサをそれぞれ100個ずつ作製し、各100個の積層型電解コンデンサについて、コンデンサ特性を評価してオープン不良率を確認した。その結果を表1に示す。
実施例1,2及び比較例1,2の積層型電解コンデンサをそれぞれ100個ずつ作製し、各100個の積層型電解コンデンサについて、コンデンサ特性を評価してオープン不良率を確認した。その結果を表1に示す。
実施例1,2では、比較例1,2に比してオープン不良率が低かった。実施例1,2のリードを用いることにより、引き出し部の引き出し方向に対するリードの引っ張り強度が強くなったため、製品のハンドリング時におけるリードの切断が少なくなり、製品のオープン不良が減ったものと推測される。
1…積層型電解コンデンサ、2…電極積層体、4…陽極箔、5…陰極箔、6…セパレータ、9…主電極部、10…引き出し部、10b…側面、11…主電極部、12…引き出し部、12b…側面、13…陽極リード、13b…折り曲げ部、14…陰極リード、14b…折り曲げ部、15…直線帯状のアルミニウム箔(直線帯状の金属体)、16…屈曲帯状のアルミニウム箔(屈曲帯状の金属体)、17…重なり領域。
Claims (2)
- 陽極箔と陰極箔とがセパレータを介して交互に積層されてなる電極積層体と、前記陽極箔及び前記陰極箔にそれぞれ接続された1対のリードとを備えた積層型電解コンデンサであって、
前記陽極箔及び前記陰極箔は、前記セパレータを介して互いに対向する主電極部と、前記主電極部から引き出され、前記リードと接続される引き出し部とをそれぞれ有し、
前記リードは、直線帯状の金属体を互いに実質的に直交する方向に延びるように折り畳んで屈曲帯状の金属体を形成し、その状態で前記屈曲帯状の金属体のうち折り畳んだ部分及び折り畳んでいない部分の何れか一方を他方に対して立った状態となるように折り曲げてなる構造を有し、
前記リードの折り曲げ部分が前記引き出し部に接続されていることを特徴とする積層型電解コンデンサ。 - 前記リードは、前記屈曲帯状の金属体を形成した時に前記金属体同士が重なり合う重なり領域を有し、
前記重なり領域において前記金属体同士が接合されていることを特徴とする請求項1記載の積層型電解コンデンサ。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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