JP4791979B2 - 電気二重層キャパシタの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電気二重層キャパシタの製造方法の改良に関するものである。
従来、電気二重層キャパシタセル20の構成として、分極性電極を塗布した薄膜状の集電極間に、同じく薄膜状のセパレータを配置するとともに誘電体を注入する構成がある。この構成を所定個数積層して、樹脂フィルムで包み込んで電気二重層キャパシタを形成する。
特許第3764398号公報
しかしながら、前述の構成において、セパレータは電極同士の短絡を防止するため絶縁材を用いて形成するが、積層する際にセパレータの位置決めが精度よく行うことができない場合には、電極同士が接触して短絡するという問題がある。
本発明においては、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、電気二重層キャパシタの製造方法を提供することを目的とする。
第1の発明は、外部端子に接続するリード部を外側に凸状に備えた集電極と、この集電極の前記リード部を除く両面に形成される分極性電極と、からなるキャパシタエレメントと、このキャパシタエレメントを封入するセパレータと、を備え、前記封止したキャパシタエレメントを積層して構成される積層体を外装ケースに納め、電解液を注入して開口部を封止して完成される電気二重層キャパシタの製造方法において、前記集電極の構成材の両面に前記分極性電極の構成材を固着させたシートから所定形状の前記キャパシタエレメントを型抜きする型抜き工程と、同期的に移動する一対のセパレータ間に前記型抜きした前記キャパシタエレメントを配置して挟み込む挟持行程と、不純物および集電極の剥離した分極性電極の活性粒子が電解液中に漏れ出て電極間を泳動するの防ぐように、前記キャパシタエレメントを挟んだセパレータ間を、前記リード部を除く集電極の外縁に沿って封止するシール工程と、を備え前記キャパシタエレメントは、矩形形状を有し、前記リード部は、前記集電板の一辺に、その中点からオフセットした位置に配置され、前記型抜き工程において、前記キャパシタエレメントは2個で一対として、前記リード部を設けた辺が互いに対向して配置され、前記一対のキャパシタエレメントは、前記リード部間を連結して一体的に型抜きされることを特徴とする電気二重層キャパシタの製造方法である。
第2の発明は、第1の発明において、前記挟持工程は、前記一体的に型抜きされたキャパシタエレメントをそれぞれの分極性電極が相対するように二つ折りにし、少なくとも一方の分極性電極を前記セパレータにより挟み込み、前記シール工程後に前記二つ折りのキャパシタエレメントの各リード部を連結する連結部を切断する切断工程を備えることを特徴とする電気二重層キャパシタの製造方法である。
第3の発明は、第1の発明または第2の発明において、前記キャパシタエレメントは、前記リード部を備えた一辺に対向する辺とこの辺に交差する辺とで形成される角部を面取りすることを特徴とする電気二重層キャパシタの製造方法である。
第4の発明は、第3の発明において、前記キャパシタエレメントの角部の面取り寸法は、3から12mmであることを特徴とする電気二重層キャパシタの製造方法である。
第5の発明は、外部端子に接続するリード部を外側に凸状に備えた集電極と、この集電極の前記リード部を除く両面に形成される分極性電極と、からなるキャパシタエレメントと、このキャパシタエレメントを封入するセパレータと、を備え、前記封止したキャパシタエレメントを積層して構成される積層体を外装ケースに納め、電解液を注入して開口部を封止して完成される電気二重層キャパシタの製造方法において、前記集電極の構成材の両面に前記分極性電極の構成材を固着させたシートから所定形状の前記キャパシタエレメントを型抜きする型抜き工程と、同期的に移動する一対のセパレータ間に前記型抜きした前記キャパシタエレメントを配置して挟み込む挟持行程と、不純物および集電極の剥離した分極性電極の活性粒子が電解液中に漏れ出て電極間を泳動するの防ぐように、前記キャパシタエレメントを挟んだセパレータ間を、前記リード部を除く集電極の外縁に沿って封止するシール工程と、を備え、前記キャパシタエレメントは、矩形形状を有し、前記リード部は、前記集電板の一辺に、その中点からオフセットした位置に配置され、前記型抜き工程において、前記キャパシタエレメントは2個で一対として、前記リード部を備えた一辺に対向する辺が互いに隣接して一体的に型抜きされることを特徴とする電気二重層キャパシタの製造方法である。
第6の発明は、第5の発明において、前記キャパシタエレメントは、前記リード部を備えた一辺に対向する辺とこの辺に交差する辺とで形成される角部を面取りすることを特徴とする電気二重層キャパシタの製造方法である
第7の発明は、第6の発明において、前記キャパシタエレメントの角部の面取り寸法は、3から12mmであることを特徴とする電気二重層キャパシタの製造方法である。
第1の発明〜第4の発明では、集電極と分極性電極とからなるキャパシタエレメントをセパレータで挟み込み、セパレータ間を前記リード部を除く前記集電極の外縁に沿って封止することにより、キャパシタエレメントとセパレータのずれを抑制しつつ積層し、集電極同士の短絡を防止することができる。
この場合、キャパシタエレメントは2個で一対として、前記リード部を設けた辺が互いに対向して配置され、前記一対のキャパシタエレメントは、前記リード部間を連結して一体的に型抜きされるため、キャパシタエレメントの材取り性を向上することができる
第2の発明では、一体的に型抜きされたキャパシタエレメントの少なくとも一方の分極性電極をセパレータにより封入し、二つ折りにして積層し、連結部を切断するため、積層に要する時間の短縮が図れ、また、キャパシタエレメントのずれを抑制することができる
第3、4の発明では、リード部を備えた一辺に対向する辺とこの辺に直交する辺とで形成される角部を3から12mmの範囲で面取りするため、積層時のキャパシタエレメントに発生する面圧を均等にすることができる
第5の発明〜第7の発明は、集電極と分極性電極とからなるキャパシタエレメントをセパレータで挟み込み、セパレータ間を前記リード部を除く前記集電極の外縁に沿って封止することにより、キャパシタエレメントとセパレータのずれを抑制しつつ積層し、集電極同士の短絡を防止することができる
この場合、キャパシタエレメントは2個で一対として、前記リード部を備えた一辺に対向する辺が互いに隣接して一体的に型抜きされるため、キャパシタエレメントの材取り性を向上することができる
第6、7の発明では、リード部を備えた一辺に対向する辺とこの辺に直交する辺とで形成される角部を3から12mmの範囲で面取りするため、積層時のキャパシタエレメントに発生する面圧を均等にすることができる
本実施形態の電気二重層キャパシタセル20の構成を図1、図2の模式図に基づいて説明する。
図1、図2において、1はセパレータ、2は集電極、3は分極性電極を表す。分極性電極3は、活性炭を主材料とし、電解液を含有し、アルミ箔を用いた集電極2の両面に固着して用いられる。そして集電極2に分極性電極3を固着したものを以下、説明の便宜上、キャパシタエレメント4という。キャパシタエレメント4は、セルロース系又は樹脂で構成される絶縁性のセパレータ1内に封入されて、キャパシタセル20が構成され、これを積層して積層体5を構成する。
同形同大の矩形に形成される集電極2には、矩形平面の1辺に、この辺に直交して外側に突出する凸状のリード部2a、2bが形成される。このリード部2a、2bは、形成される辺の中点に対して互いに偏心する位置に配置される。つまりこのリード部2a、2bは、積層時に隣接する集電極2のリード部2a、2bが互いに重ならないように、辺の中点に対して左右に振り分けられるように積層され、それぞれがリード部2a群(たとえば正極)とリード部2b群(たとえば負極)に分かれて構成される。
分極性電極3の製法や分極性電極3の集電極2への固着方法は、特に限定されるものではなく、従来より公知のものが種々採用可能である。電解液も同様に、特に限定されるものではなく、電気二重層キャパシタ用として通常用いられるもの、すなわち電気化学的に安定な電解質を極性有機溶媒に溶解させたものが使用される。
本発明におけるセパレータ1は、キャパシタエレメントの形状に対応して矩形の形状であり、キャパシタエレメント4を覆うように矩形状の分極性電極3の四辺から外側にはみ出る大きさで形成される。セパレータ1は、キャパシタエレメント4を挟み込むように両面に配置されて、セパレータ1のキャパシタエレメント4からはみ出した部分をキャパシタエレメント4の外縁に沿ってシールし、キャパシタセル20を形成する
セパレータ1をキャパシタエレメント4の周囲に沿ってシールすることにより、不純物及び集電極2の正負極から剥離した活性炭微粒子などが電解液中に漏れ出て、セパレータ1間の隙間を通り、正負極間を泳動することを妨げることができる。加えて、キャパシタエレメント4の外形形状に沿ってシールすることでセパレータ1とキャパシタエレメント4の位置ずれが抑制され、キャパシタエレメント4同士が接触することをなくし、正負極間の絶縁を確保できる。
この結果、正負極間で発生する漏れ電流は抑えられるので、自己放電が少ない電気二重層キャパシタを得ることができる。なお、セパレータ1の面積が大きいほど漏れ電流は抑えられるが、蓄電エネルギ密度の減少、キャパシタセル20のサイズの増大、キャパシタの積層構造の安定性を考慮して、セパレータ1の面積が決められるのが好ましい。
また、薄膜状のセパレータ1は、各分極性電極3に面して個々に配置してもよいが、図2に示すように、キャパシタエレメント4を封入するキャパシタエレメント4を一つおきに配置するようにしてもよい。さらには、集電極2を挟み込むように一枚を2つに折り畳んだセパレータ1であってもよい。この場合には、シール箇所が折り目を除く3箇所に低減される。
そして、図2に示すように、キャパシタセル20を積層して構成した積層体5を袋状の外装ケース6に封入して、誘電体としての電解液を注入して分極性電極3に含浸させ、開口部を封印してキャパシタとして使用する。外装ケース6として、例えばアルミラミネートフィルムが用いられる。
また、リード部2a、2bは、図2に示すように、それぞれ別々に集められて外部端子7に接続され、一方の端子7が陰極端子、他方の端子7が陽極端子となる。
このように構成される電気二重層キャパシタのキャパシタセル20の製造方法について、図3を用いて説明する。
まず、工程aにおいて、10はキャパシタエレメント4に加工されるシートであり、ロール状に巻いて搬送される。シート10は、金属箔(集電極2の構成材質、たとえばアルミ)12の両面の所定部分に分極性電極3の構成材質としてペースト状の活性炭(結着剤を含む混合物)を塗布するか、または板状に成形した活性炭(結着剤を含む混合物)を貼り合わされ、金属箔12に固着して構成される。ここで、シート10の長手(送り)方向に直交する方向の中央部は分極性電極3を構成する活性炭が塗布されず帯状に金属箔が露出される。この金属箔が露出する中央部の幅は、リード部2a、2bの外部に突出する高さに応じて設定される。
シート10はロールから引き出され、プレスにより所定の形状に順次、型抜き加工され、キャパシタエレメント4が形成される。キャパシタエレメント4の型抜き形状は、矩形の一辺の一部が外側に凸状に形成され、この凸部がリード部2a、2bを形成する。そして、この凸部が露出する帯状の金属箔12に位置するように裁断される。2個のキャパシタエレメント4が一度に裁断され、この2個のキャパシタエレメント4は、シート10の長手方向に直交する同一の中心線上に金属箔12を挟んで対向して位置し、この2個で一対のキャパシタエレメント4はリード部2a、2bを設けた辺が互いに対向し、かつリード部2a、2bが交差しないように型抜きされる。ここで、交差しないリード部2a、2bはシート10の長手方向から見て、重なるように配置する。
このような材取りとすることで、金属箔12の幅を低減するとともに、シート10の材取り性を向上させ、シート10の無駄を減少し、コスト低減を図ることができる。
このように所定形状に裁断されたキャパシタエレメント4は、工程bにおいて、上下に平行に配置されて同期的に移動するセパレータ1間に、所定の間隔で設置される。セパレータ1間に配置されたキャパシタエレメント4は、その下流においてセパレータ1間に密着される。
工程cにおいて、キャパシタエレメント4を挟むセパレータ1間を封止する。シールは、キャパシタエレメント4のリード部2a、2bが形成された辺を除く3辺に沿ってなされる。このように、3辺をシールすることでセパレータ1内でのキャパシタエレメント4の移動(ずれ)が抑制されるとともに、不純物及び活性炭微粒子などが電解液中に漏れ出て、セパレータ1間の隙間を通り、正負極間を泳動することを妨げることができる。シールの方法としては、セパレータ1間を超音波溶接、圧縮シール、プレスあるいは熱シール等により封じる。
所定の各辺をシールした後、内部にキャパシタエレメント4を配置したキャパシタセル20毎に切断して、キャパシタセル20を積層して積層体5を構成し、袋状の外装ケース6内に納め、開口部を封止してキャパシタを完成する。
このようにキャパシタエレメント4の外縁に沿ってセパレータ1をシールすることによりキャパシタエレメント4のずれが抑制されたキャパシタセル20を所定個数積層してキャパシタを構成することで、各電極間の短絡を確実に防止することができる。
また、キャパシタセル20の製造方法は、キャパシタエレメント4を型抜きする工程と、型抜きしたキャパシタセル20をセパレータ1に挟持する工程と、セパレータ1間をシールする工程と、セパレータ1を切断する工程とから構成され、シールはキャパシタセル20の外縁に沿ってシールされる。このような製造方法とすることで、キャパシタセル20を大量生産することが可能となると共に、セパレータ1間のシールをキャパシタエレメント4の外縁に沿って行うため、キャパシタエレメント4とセパレータ1との間の位置ずれを抑制し、積層時におけるキャパシタセル20間の短絡を防止することができる。
次に第2の実施形態としての電気二重層キャパシタのキャパシタセル20の製造方法について、図4を用いて説明する。この製造方法は、セパレータ1を二つ折りにして、その間にキャパシタエレメント4を挟持するとともに、シール後、キャパシタエレメント4を封入する各セパレータ間を切り離さず、各セパレータ間蛇腹状に折って積層する方法である。
まず、工程aにおいて、10はキャパシタエレメント4に加工されるシートであり、ロール状に巻いて搬送される。シート10は、金属箔(集電極2の構成材質、たとえばアルミ)12の両面に分極性電極3の構成材質としてペースト状の活性炭(結着剤を含む混合物)を塗布するか、または板状に成形した活性炭(結着剤を含む混合物)を貼り合わされ、金属箔12に固着して構成される。ここで、シート10の端部に、長手(移動)方向に伸びる金属箔12(集電極2の一部)が帯状に露出するように活性炭が塗布される。
このようなシート10はロールから引き出され、プレスにより所定の形状に順次、型抜き加工され、キャパシタエレメント4が形成される。キャパシタエレメント4の型抜き形状は、矩形の一辺の一部が外側に凸状に形成され、この凸部がリード部2a、2bを形成するように金属箔12にかかるように裁断される。なお、第1の実施形態と同様にキャパシタエレメント4を裁断してもよいことは言うまでもない。
このように所定形状に裁断されたキャパシタエレメント4は、工程bにおいて、長手方向に移動するセパレータ1に入れ込まれる。セパレータ1は、移動方向に沿う折り目1aで二つ折りにされ、キャパシタエレメント4は長手方向に所定の間隔をもって二つ折りのセパレータ1間に設置される。セパレータ1間に配置されたキャパシタエレメント4は、その下流においてセパレータ1間に挟み込まれる。
工程cにおいて、セパレータ1により挟持されたキャパシタエレメント4のセパレータ1の折り目1aに交差する2辺に沿ってセパレータ1間を封止して、セパレータ1内でのキャパシタエレメント4のずれを抑制するとともに、不純物及び活性炭微粒子などが電解液中に漏れ出て、セパレータ1間の隙間を通り、正負極間を泳動することを妨げることができる。シールの方法としては、セパレータ1間を超音波溶接、圧縮シール、プレスあるいは熱シール等により封じる。
そして、所定の2箇所をシールした後、内部にキャパシタエレメント4を封入したキャパシタセル20を交互に蛇腹状に所定数折り曲げて積層状にして積層体5が形成される。
このようにキャパシタセル20を所定個数蛇腹状に折り曲げて積層体5を構成することで、セパレータ1とキャパシタエレメント4とのずれが一層抑制され、各電極間の短絡を確実に防止することができる。また、蛇腹状に折り曲げるため、正極と負極とが確実に交互に区分けされ、電極の入れ間違いが抑制される。さらには、キャパシタセル20を折り曲げるのみで積層体5が形成されるため、積層に必要な時間を短縮して組み立て作業時間を短縮することができる。なお、長手方向において各キャパシタセル20間にミシン目を入れることによりキャパシタセル間を蛇腹状に折り曲げやすくしてもよい。また、キャパシタセル20毎にセパレータ1により封入するため、セパレータ1の厚みを半減し、かつ蛇腹状に積層するので二重にセパレータ1でキャパシタセル20を遮蔽することになり、自己放電率を低減することができる。
次に第3の実施形態としての電気二重層キャパシタのキャパシタセル20の製造方法について、図5を用いて説明する。この実施形態は、キャパシタエレメント4の形状に特徴を有し、製造方法は第1の実施形態を適用して説明するが、第2の実施形態の製造方法を適用してもよい。
まず、工程aにおいて、10はキャパシタエレメント4に加工されるシートであり、ロール状に巻いて搬送される。シート10は、金属箔(集電極2の構成材質、たとえばアルミ)12の両面に分極性電極3の構成材質としてペースト状の活性炭(結着剤を含む混合物)を塗布するか、または板状に成形した活性炭(結着剤を含む混合物)を貼り合わされ、金属箔12に固着して構成される。ここで、シート10の長手方向に直交する両端部に金属箔12(集電極2の一部)が帯状に露出するように活性炭が塗布される。
このようなシート10はロールから引き出され、プレスにより所定の形状に順次、型抜き加工され、キャパシタエレメント4が形成される。キャパシタエレメント4の型抜き形状は、矩形の一辺の一部が外側に凸状に形成され、この凸部がリード部2a、2bを形成するように金属箔12にかかるように裁断される。
ここで、キャパシタエレメント4の裁断形状について説明する。これまでの実施形態では、キャパシタエレメント4の形状は矩形形状に裁断される。しかしながら、この矩形形状では、積層時にリード部2a、2bが形成される辺に対面する辺(以下、底辺という)4aの角部の面圧が他の部位より高くなる傾向を示し、いわゆるマイクロショートが生じて自己放電不良率が高いという課題があった。
そこで、この実施形態のキャパシタエレメント4の形状は、底辺4aの両角部を面取りすることに特徴を有する。面取りはプレスによる型抜き時に面取り形状に型抜きしてもよいし、型抜き後に面取りを実施してもよい。キャパシタエレメント4の面取りは、C3〜C12の範囲で実施される。
このような面取りを実施することで、積層時のキャパシタエレメント4の面圧分布を略均等にし、マイクロショートを防止し、自己放電不良率を低下させることができる。
所定形状に裁断されたキャパシタエレメント4は、工程bにおいて、上下に平行に配置されて同期的に移動するセパレータ1間に、所定の間隔で順に設置される。セパレータ1間に配置されたキャパシタエレメント4は、その下流においてセパレータ1間に挟み込まれる。
工程cにおいて、キャパシタエレメント4のリード部2a、2bが形成された辺を除く3辺に沿ってセパレータ1間を封止して、正負極間の絶縁性を確保する。また、3辺をシールすることでセパレータ1とキャパシタエレメント4との位置ずれが抑制されるとともに、不純物及び活性炭微粒子などが電解液中に漏れ出て、セパレータ1間の隙間を通り、正負極間を泳動することを妨げることができる。シールの方法としては、セパレータ1間を超音波溶接、圧縮シール、プレスあるいは熱シール等により封じる。
ここで、前述の通り、キャパシタエレメント4の底辺4aの角部は面取り処理されており、セパレータ1のシールもこの面取り形状に沿ってなされ、シールを施された角部は面取りC1〜C10で切除される。
このように、キャパシタエレメント4の底辺4aの角部を所定の寸法で面取りすることによりキャパシタセル20の積層時に角部の面圧が他の部位より高くなるのを防止して、自己放電不良率を低下することができる。また、キャパシタエレメント4の角部に対応するセパレータ1の角部も面取りすることで、さらに前述の効果を高めることができる。
次に第4の実施形態としての電気二重層キャパシタのキャパシタセル20の製造方法について、図6を用いて説明する。この実施形態は、キャパシタエレメントの材取りに特徴を有し、型抜き時に2個のキャパシタエレメント4を一体的に型抜きするものである。
工程aにおいて、10はキャパシタエレメント4に加工されるシートであり、ロール状に巻いて搬送される。シート10は、金属箔(集電極2の構成材質、たとえばアルミ)の両面に分極性電極3の構成材質としてペースト状の活性炭(結着剤を含む混合物)を塗布するか、または板状に成形した活性炭(結着剤を含む混合物)を貼り合わされ、金属箔に固着して構成される。ここで、シート10の長手(送り)方向に直交する方向の中央部は分極性電極3を構成する活性炭が塗布されず帯状に金属箔が露出される。この金属箔が露出する中央部の幅は、リード部2a、2bの外部に突出する高さに応じて設定される。
工程bにおいて、シート10はロールから引き出され、プレスにより所定の形状に順次、型抜き加工され、キャパシタエレメント4が形成される。キャパシタエレメント4の型抜き形状は、矩形の一辺の一部が外側に凸状に形成され、この凸部がリード部2a、2bを形成する。そして、この凸部が露出する帯状の金属箔12に位置するように裁断される。2個のキャパシタエレメント4が一度に裁断され、この2個のキャパシタエレメント4は、シート10の長手方向に直交する同一の中心線上に金属箔12を挟んで対向して位置し、この2個で一対のキャパシタエレメント4はリード部2a、2bを設けた辺が互いに対向し、かつリード部2a、2bが交差しないように型抜きされる。ここで、交差しないリード部2a、2bはシート10の長手方向から見て、重なるように配置する。
さらに、このリード部2a、2bをシート10の長手方向に接続部2cを介して接続し、一対のキャパシタエレメント4が一体的に裁断される。このようにシート10から一度に2個のキャパシタエレメント4を一体的に型抜きすることで、シート10の材取り性を向上させ、無駄を無くしコスト低減を図ることができる。なお、後述するように後工程でリード部2a、2bの接続部2cを切除するが、切除しやすいように予め接続部2cにミシン目を入れておいてもよい。
工程cでは、一体的に型抜きしたキャパシタエレメント4の少なくとも一方の分極性電極3を、たとえば、同期して移動する一対のセパレータ1間に配置して、このセパレータ1により挟み込み、工程dで、キャパシタエレメント4の分極性電極3同士が相対して重なるように2つ折りにする。
続く工程eで二つ折りにしたキャパシタエレメント4を所定個数積層して積層体5を構成し、積層体5を挟持した状態で刃物11によりリード部2a、2b間を接続する接続部2cを切除し、リード部2a、2bを分割する。
そして、一方のリード部2aをたとえば陽極の外部端子7に固着し、他方のリード部2bを陰極の外部端子7に固着して、積層体5を外装ケース6内に設置し、電解液を注入し、外装ケース6の開口部を密閉して製造工程を完了する。
このような工程により、キャパシタエレメント4は、シート10から2個取りする型抜き加工により、シート10の材取りを向上して材料費を低減することができる。また、セパレータ1を一方のキャパシタエレメント4の分極性電極3を覆うように配置したので、セパレータ1の必要数を半減することで低コスト化を図ることができる。
また、2個取りされたキャパシタエレメント4は、接続部2cで一体的に接続されており、工程dで2つ折りにしたときに、2つのキャパシタエレメント4の位置決めを精度よく行うことができる。そして、キャパシタエレメント4は、この2つ折りにした状態で積層されるため、折り目を基準として積層することにより、積層状態でのキャパシタセル20の位置決めも向上させることができる。
本発明は上記の実施の形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
本実施形態の電気二重層キャパシタセルの構成を説明する模式図である。 キャパシタ積層体の構成を説明する模式図である。 第1の実施形態の電気二重層キャパシタのキャパシタセルの製造方法を説明する図である。 第2の実施形態の電気二重層キャパシタのキャパシタセルの製造方法を説明する図である。 第3の実施形態の電気二重層キャパシタのキャパシタセルの製造方法を説明する図である。 第4の実施形態の電気二重層キャパシタのキャパシタセルの製造方法を説明する図である。
符号の説明
1 セパレータ
1a 折り目
2 集電極
2a リード部
2b リード部
2c 接続部
3 分極性電極
4 キャパシタエレメント
4a 底辺
5 積層体
6 外装ケース
10 シート
11 刃物
12 金属箔
20 キャパシタセル

Claims (7)

  1. 外部端子に接続するリード部を外側に凸状に備えた集電極と、この集電極の前記リード部を除く両面に形成される分極性電極と、からなるキャパシタエレメントと、
    このキャパシタエレメントを封入するセパレータと、を備え
    前記封止したキャパシタエレメントを積層して構成される積層体を外装ケースに納め、電解液を注入して開口部を封止して完成される電気二重層キャパシタの製造方法において、
    前記集電極の構成材の両面に前記分極性電極の構成材を固着させたシートから所定形状の前記キャパシタエレメントを型抜きする型抜き工程と、
    同期的に移動する一対のセパレータ間に前記型抜きした前記キャパシタエレメントを配置して挟み込む挟持行程と、
    不純物および集電極の剥離した分極性電極の活性粒子が電解液中に漏れ出て電極間を泳動するの防ぐように、前記キャパシタエレメントを挟んだセパレータ間を、前記リード部を除く集電極の外縁に沿って封止するシール工程と、を備え、
    前記キャパシタエレメントは、矩形形状を有し、
    前記リード部は、前記集電板の一辺に、その中点からオフセットした位置に配置され、
    前記型抜き工程において、前記キャパシタエレメントは2個で一対として、前記リード部を設けた辺が互いに対向して配置され、前記一対のキャパシタエレメントは、前記リード部間を連結して一体的に型抜きされることを特徴とする電気二重層キャパシタの製造方法。
  2. 前記挟持工程は、前記一体的に型抜きされたキャパシタエレメントをそれぞれの分極性電極が相対するように二つ折りにし、少なくとも一方の分極性電極を前記セパレータにより挟み込み、
    前記シール工程後に前記二つ折りのキャパシタエレメントの各リード部を連結する連結部を切断する切断工程を備えることを特徴とする請求項1に記載の電気二重層キャパシタの製造方法。
  3. 前記キャパシタエレメントは、前記リード部を備えた一辺に対向する辺とこの辺に交差する辺とで形成される角部を面取りすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電気二重層キャパシタの製造方法。
  4. 前記キャパシタエレメントの角部の面取り寸法は、3から12mmであることを特徴とする請求項4に記載の電気二重層キャパシタの製造方法。
  5. 外部端子に接続するリード部を外側に凸状に備えた集電極と、この集電極の前記リード部を除く両面に形成される分極性電極と、からなるキャパシタエレメントと、
    このキャパシタエレメントを封入するセパレータと、を備え、
    前記封止したキャパシタエレメントを積層して構成される積層体を外装ケースに納め、電解液を注入して開口部を封止して完成される電気二重層キャパシタの製造方法において、
    前記集電極の構成材の両面に前記分極性電極の構成材を固着させたシートから所定形状の前記キャパシタエレメントを型抜きする型抜き工程と、
    同期的に移動する一対のセパレータ間に前記型抜きした前記キャパシタエレメントを配置して挟み込む挟持行程と、
    不純物および集電極の剥離した分極性電極の活性粒子が電解液中に漏れ出て電極間を泳動するの防ぐように、前記キャパシタエレメントを挟んだセパレータ間を、前記リード部を除く集電極の外縁に沿って封止するシール工程と、を備え、
    前記キャパシタエレメントは、矩形形状を有し、
    前記リード部は、前記集電板の一辺に、その中点からオフセットした位置に配置され、
    前記型抜き工程において、前記キャパシタエレメントは2個で一対として、前記リード部を備えた一辺に対向する辺が互いに隣接して一体的に型抜きされることを特徴とする電気二重層キャパシタの製造方法。
  6. 前記キャパシタエレメントは、前記リード部を備えた一辺に対向する辺とこの辺に交差する辺とで形成される角部を面取りすることを特徴とする請求項5に記載の電気二重層キャパシタの製造方法である
  7. 前記キャパシタエレメントの角部の面取り寸法は、3から12mmであることを特徴とする請求項6に記載の電気二重層キャパシタの製造方法。
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