JP2011009539A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【目的】ラッチアップ耐量や短絡耐量などが高く、オン電圧の低い半導体装置を提供する。
【解決手段】半導体基板の表面に少なくとも複数のトレンチが設けられ、トレンチの各内側の側壁全て、及びトレンチ間の前記半導体基板の表面の一部にゲート酸化膜3が設けられている。前記半導体基板の表面の一部に設けられたゲート酸化膜3上にプレーナーゲート12aが設けられ、トレンチの内側のゲート酸化膜3上にトレンチゲート12bが設けられ、プレーナーゲート12aとトレンチゲート12bとからなるゲート構造が配置されている。n-ドリフト層1の表面にはpベース層5が備えられている。前記プレーナーゲートが備わっているメサ部分の前記プレーナーゲートの間には、n+エミッタ層6とp+コンタクト層7がプレーナーゲートの長手方向と平行に配置されている。
【選択図】 図1−1

Description

この発明は、トレンチゲート構造を有する絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(以下、IGBTと略記する)の構造に関する。
パワーデバイスは、インバータやコンバータ等の電力変換装置のスイッチング素子として、中心的な役割を果たしている。パワーデバイスの中でも特にIGBTは、ゲート制御性が良く且つ伝導度変調効果による低オン電圧が達成できるため、様々な電圧領域で広く使用されている。3300V以上の耐圧クラスでは、ゲート電極が半導体基板の表面に具備されるプレーナーゲートIGBTが主に用いられている。一方1700V以下の耐圧クラスでは、半導体基板表面に溝(トレンチ)を形成して、その溝内に酸化膜を形成したうえで導電性ポリシリコン等のゲート電極を埋め込んだ、トレンチゲート構造のIGBTの適用が主流となっている。トレンチゲート構造は、プレーナーゲート構造よりも微細なセル構造にすることができ、かつプレーナーゲート構造に特有であるJFET領域(隣接したpベース領域に挟まれている領域で、電流が集中する部分)がトレンチゲート構造にはないため、オン電圧をより低くすることができる。また、IGBTはバイポーラデバイスであり、オン状態のときの導通損失となるオン電圧降下は、その構成成分の大半がドリフト領域での電圧降下である。そのため、キャリア(電子、ホール)をできるだけドリフト領域に閉じ込める、いわゆるInjection Enhancement(IE)効果を強くすることも、低オン電圧につながる。このIE効果を持つ表面構造には、例えば、反転層チャネルの一部を不活性にし、チャネル部近傍のドリフト領域にホールを溜め込む、IEGT構造がある(特許文献1)。他にも、トレンチ側壁に挟まれたシリコンメサ部に、部分的にPベース層を形成するマイクロセル構造のIGBTがある(特許文献2)。図13に、特許文献2に記載のマイクロセル構造IGBTの断面図を示す。図13では、ストライプのトレンチが複数設けられ、このトレンチの間にpベース層5が分散して島状に配置される。島状のpベース層5にはn+エミッタ層6が選択的に形成されている。この図13の構造でIE効果を増強するには、例えば図14の断面図に基づいて説明すると、トレンチ間のシリコンメサ幅(pベース層5の幅)を短縮し、pベース層5下端からn-ドリフト層1へ突き出しているトレンチゲート12の深さを深くする。このようにすると、ターンオフ時のホールは、pベース層5の中のチャネル以外の部分を通ってエミッタ電極11に到着する割合が、減少する。またゲートがオンの状態で、ゲート電極12のn-ドリフト層1の内部にある側壁部分のゲート酸化膜3との界面に電子の蓄積層ができる。そのためゲート電極12の底部周辺には、クーロン力によりホールが引き寄せられて、蓄積する。以上から、n-ドリフト層1における電導度変調が一層進み、ドリフト領域の抵抗が低減される。このようにIE効果が増強すると、非特許文献1に開示されているように、一定の電流密度(たとえば 100A/cm2)におけるオン電圧とターンオフ損失のトレードオフ特性が改善される。図14構造のメサ幅の最小幅は、n+エミッタ層6とトレンチゲート4の間、p+コンタクト層7とn+エミッタ層6の間、およびコンタクト領域(エミッタ電極)11とp+コンタクト層7あるいはn+エミッタ層6間との合わせ精度、及び各領域の寸法誤差により制限される。例えば図14に示した各部分の寸法は、最小加工能力が0.6μmである製造プロセスにおいて形成可能な値である。その場合、メサ幅は4.2μmになる。このように、メサ幅をできるだけ小さくすることが、IE効果の増強につながり、低いオン電圧を達成することができる。
上述のようにオン電圧を低くする目的でメサ幅をさらに削減するためには、エミッタショート部分について、図14内で紙面に平行な方向で選択的に設けているn+エミッタ層7を、図15に示すように、紙面に平行な方向には一様で、紙面に垂直の(奥行き)方向で選択的に設けるようにすればよい。なぜなら、トレンチ側壁に形成される反転層のすべてをチャネルとして利用する必要がないからである。これについての基本的な構成は、非特許文献1における図9.218に開示されている。具体的にp+コンタクト層7とコンタクト開口部16は明記されていないが、その位置は容易に思いつくものである。たとえば、前記表主面のn+エミッタ層6を除くpベース層5の表面にp+コンタクト層7を設置してもよい。図15におけるA−A'に沿った断面図の異なる例を、図16に示す。
一方IGBTの場合、素子が短絡した時に、できるだけ非破壊で素子をターンオフできるように、素子の飽和電流を抑制する必要がある。このため、トレンチ側面に実際に形成されるチャネルの密度が、理論的に形成できるチャネル密度よりも低くなるような設計にしなければならない。さらに、トレンチゲート製造の場合、ポリシリコン平坦化(エッチバック)、あるいはソース・エミッタ層とゲート電極間のオーバーラップ量の制御など、プレーナーゲートIGBTよりも製造工程が複雑になるため、チップコストが高くなるという問題がある。そのため、更に高付加価値で低コストなスイッチングデバイスを提供するために、IGBTの性能を維持しながら、より簡素な製造方法とそれに適するデバイス構造の検討も、必要になりつつある。その一例として、特許文献3に、プレーナーゲートとトレンチゲートの双方を具備するIGBTの構造が開示されている。その代表図を、図17に示す。pベース層5のトレンチ側壁部分15aとプレーナーゲート部の基板表面15bにそれぞれ反転層が形成されている。
さらに、特許文献4、特許文献5には、プレーナーゲートとトレンチゲートを交差させる構造が開示されている。その代表図をそれぞれ、図18および図19に示す。図18では、トレンチ37に埋め込まれたゲート電極40とプレーナー部分の補助ゲート電極43が直交している。図19においても、トレンチ57の内部に充填されている電極と、トレンチ57に直交して配置されている第2ゲート引き出し電極62が接続している。
特開平5−243561号公報 特開2006−210547号公報 米国特許第6303410号明細書 特開2000−228519号公報 特開2004−31386号公報
ビー・ジャイアント・バリガ(B. Jayant Baliga)著、「ファンダメンタルズ・オブ・パワー・セミコンダクター・デバイセズ(Fundamentals of Power Semiconductor Devices)」、(米国)、第1版、シュープリンガー・サイエンス+ビジネス・メディア(Springer Sicence+Business Media)、2008年、p.1004
上記のようにIE効果を強くしてホールの蓄積量を増やすと、ターンオフ時に寄生サイリスタのラッチアップが生じる可能性があるので、IE効果を増強してもラッチアップが生じにくいような構造にする必要がある。そのためには、図14に示す素子において、ホールがn+エミッタ層6下のチャネル領域から、p+コンタクト層7に至る経路の電気抵抗が小さければよい。p+コンタクト層7は、該層がIGBTのゲート閾値に影響しないようにするために、極力n+エミッタ層6の下端程度まで拡散するように形成されている。例えば図14における前述のホール経路の長さ(L)を、0.2μmとする。図15のデバイス構造で、図14デバイス構造と同等のラッチアップ耐量を得るためには、図16において、n+エミッタ層6の中心部からp+コンタクト層7までの最短距離LCがLと同等である必要がある。その場合図16において、p+コンタクト層7と交互に形成されるn+エミッタ層6の長さLAは、
となる。
最小寸法0.6μmを持つプロセスで0.6μm長さのp+コンタクト層7を形成する場合でも、チャネル比率は、n+エミッタ層6とp+コンタクト層7の繰り返しピッチの40%になる。ここでチャネル比率とは、トレンチ側壁に形成されるトレンチチャネルの面積に対する、電子もしくはホールの有効的な電流経路の面積の割合である。また製造上の寸法ずれや合わせ精度やロット間拡散のばらつきなどを考慮すると、n+エミッタ層6の長さはさらに短くなり、チャネル幅の比率の上限が制限されてしまう。また、オン状態等における表面側の熱生成も、前述の40%のチャネル領域に局在するため、チャネル領域に熱の発生が集中し、素子の短絡耐量にも影響を及ぼし好ましくない。
さらに、図16のトレンチ側壁19に形成された反転層チャネルに流れる電子電流は、n+エミッタ層6の下に集中する。ここで大多数のホールは、クーロン力により電子に引き寄せられて、n+エミッタ層6の下からp+コンタクト層7にあるコンタクト開口部16へ流れる。そのため、前記の経路LDでホール電流(密度)が大きくなれば、経路LDの電圧降下が、n+エミッタ層6とpベース層5の間に形成されているpn接合のビルトイン電圧を超えやすくなり、素子のラッチアップ耐性が損なわれる。
本発明は以上の事情を鑑みてなされるもので、極微細なシリコンメサにより低いオン電圧を示しつつ、高いラッチアップ耐量および短絡耐量を有する半導体装置を提供する。
前記の目的を達成するため、本発明では、第1導電型半導体基板の内部に第1導電型ドリフト層が設けられ、該ドリフト層に達するトレンチが前記半導体基板の第一の主面から複数設けられ、前記トレンチ内に絶縁膜を介してトレンチゲートが設けられ、前記トレンチ間に第2導電型ベース層が前記トレンチより浅く設けられ、前記ベース層上に絶縁膜を介して前記トレンチに直交し、前記トレンチゲートに接するプレーナーゲートが少なくとも1つ設けられ、前記プレーナーゲートの長手方向に沿って第1導電型エミッタ層が形成されることとする。また、前記第2導電型ベース層が前記トレンチの長手方向に分散して島状に複数設けられる。また、前記半導体基板の第一の主面で、前記第2導電型ベース層が露出するトレンチ間と、前記第1導電型ドリフト層が露出するトレンチ間を有することとする。また、前記複数のトレンチ間の全てに第2導電型ベース層が設けられていることとする。また、前記第2導電型ベース層が、前記エミッタ層を有するベース層と、前記エミッタ層を備えないベース層が設けられていることとする。さらに、前記半導体基板の第二の主面に第2導電型のコレクタ層を有することとする。
(作用)本発明の構成によれば、トレンチゲートの側壁のpベース層にできる反転層チャネルは、n+エミッタ層6の近傍だけでなく、プレーナーゲートとトレンチゲートが接する部分も反転層チャネルとなる。そのため、前記プレーナーゲートに直交して設けられている前記トレンチゲートの側壁部分の反転層チャネルのほぼ全体が、電子の注入経路となり、チャネル幅が従来の構造よりも格段に広くなる。一方で、プレーナーゲートの部分を設けていることで、反転層チャネルの実効的なチャネル長さが長くなる。
前述のようにチャネル幅が広くなることで、n+エミッタ層6の下を流れるホールはトレンチゲート側壁およびプレーナーゲートの表面チャネルに分散され、ホール電流密度が格段に低くなる。その結果、メサ幅をプロセス技術で許容できる最小幅にしてトレンチ密度が増加しても、ラッチアップ耐量を大きく向上できる。またメサ幅の最小化によりIE効果も増強され、ターンオフ損失と導通損失間のトレードオフ特性が改善される。一方、プレーナーゲートの表面チャネルの効果で実効的なチャネル長さが長くなることで、飽和電流密度は相対的に小さく抑えることができる。さらにチャネル近傍に局在していた発熱密度も緩和され、短絡耐量が向上する。
この発明の実施の形態にかかる半導体装置の要部斜視断面図である。 この発明の実施の形態にかかる半導体装置の要部斜視断面図である。 この発明の実施の形態にかかる半導体装置の要部平面図である。 この発明の実施の形態にかかる半導体装置の図2A−A'線に沿った要部断面図である。 図3−1の反転層チャネル部分を拡大した断面図である。 この発明の実施の形態にかかる半導体装置の図2B−B'線に沿った要部断面図である。 この発明の実施の形態にかかる半導体装置の図2C−C'線に沿った要部断面図である。 図3−1に相当する別の実施の形態にかかる半導体装置の要部断面図である。 図4に相当する別の実施の形態にかかる半導体装置の要部断面図である。 図5に相当する別の実施の形態にかかる半導体装置の要部断面図である。 この発明の別の実施の形態にかかる半導体装置の要部平面図である。 この発明の別の実施の形態にかかる半導体装置の図9A−A'線に沿った要部断面図である。 この発明の別の実施の形態にかかる半導体装置の図9B−B'線に沿った要部断面図である。 この発明の別の実施の形態にかかる半導体装置の図9C−C'線に沿った要部断面図である。 従来例の半導体装置の要部断面図である。 従来例の半導体装置の要部斜視断面図である。 従来例の半導体装置の要部斜視断面図である。 従来例の半導体装置の要部斜視断面図である。 従来例の半導体装置の要部斜視断面図である。 従来例の半導体装置の要部斜視断面図である。 従来例の半導体装置の要部斜視断面図である。
発明の実施の形態を以下の実施例で説明する。以下、第1導電型をn型、第2導電型をp型とするが、n型とp型を入れ替えても本発明は同様に実現できる。また、以下では第1導電型の第1および第2の反転層チャネルを、第1および第2のトレンチチャネルとし、第3の反転層チャネルをプレーナーチャネルと呼ぶことにする。
図1−1は、本発明の第1の実施例について、要部を切り出したときの斜視断面図である。ここで該図1−1手前のトレンチゲートを構成する溝の部分を第1のトレンチとすると、該第1のトレンチ内に形成されるトレンチゲートは、図面が煩雑になることを防ぐために描画を省略しており、メサ部分側壁の酸化膜との界面のみを描画している。n-ドリフト層1を有する半導体基板の表面に複数のストライプ状トレンチが設けられている。トレンチの各内側の側壁全て、及びトレンチ間の前記半導体基板の表面の一部にゲート酸化膜3が設けられている。前記半導体基板の表面の一部に設けられたゲート酸化膜3上にプレーナーゲート12aが設けられ、トレンチの内側のゲート酸化膜3上にトレンチゲート12bが設けられ、プレーナーゲート12aとトレンチゲート12bとからなるゲート構造が配置されている。n-ドリフト層1の表面にはpベース層5が備えられている。前記プレーナーゲートが備わっているメサ部分の前記プレーナーゲートの間には、n+エミッタ層6とp+コンタクト層7がプレーナーゲートの長手方向と平行に配置されている。一方トレンチゲートを介して隣接するメサ部分には、pベース層のみが形成されている。これらの2つのメサ部分がトレンチゲート間毎に周期的に設けられているが、プレーナーゲートが備わっているメサ部分のみとしてもよい。
図1−2は、図1−1のセル部分をさらに拡大した斜視断面図である。セルとは、メサ部分において2つのプレーナーゲートに挟まれた領域のことで、2つのn+エミッタ層6と1つのp+コンタクト層7が形成されており、図示していない層間絶縁膜が開口してエミッタ電極と半導体基板の表面が接している部分である。ここで、該図1−2手前のトレンチゲートを構成する溝の部分を第1のトレンチとすると、該第1のトレンチ内に形成されるトレンチゲートは、図面が煩雑になることを防ぐために描画を省略しており、メサ部分側壁の酸化膜との界面のみを描画している。またメサ部分を介して第1トレンチと隣接する次のトレンチの酸化膜と前記pベース層5との界面に形成される第2反転層チャネルは、その位置が紙面の奥行き側となるので、図面が煩雑にならないように図示しないが、第1反転層チャネルと同様に第2反転層チャネルが形成されていることを述べておく。さらに図内で最も手前側となる部分のプレーナーゲートは、やはり煩雑にならないよう描画を省略している。前記プレーナーゲート12aおよびトレンチゲート12bからなるゲート電極に閾値電圧(例えば5.0〜6.0V)よりも大きい電圧(例えば15V)を印加したときに、pベース層5が複数のプレーナーゲート12aに渡って連続的に設けられているので、第1および第2反転層チャネルも同様にトレンチ側壁界面に連続的に形成される。そのため、第1反転層チャネル15aは広いチャネル幅を持つことがわかる。さらにプレーナーゲート部分下の表面にもプレーナーチャネルが形成されるため、第1および第2反転層チャネルはこの第3反転層チャネル15bを介してすべて接続される。したがってチャネルの実効的な長さ(実効チャネル長さ)は、トレンチの長手方向におけるプレーナーゲート長さに依存するので、自由に設定可能である。
オン状態では、電子はn+エミッタ層6から第1および第2反転層チャネルを経由してn-ドリフト層1に注入される。第1および第2反転層チャネルはトレンチ側壁の広い領域に形成されるから、電子がn+エミッタ層6の近傍だけでなく、反転層内で広がってn-ドリフト層1に達することができるので、反転層における電子電流密度は相対的に低くすることができる。またプレーナー(第3反転層)チャネル15bがトレンチ(第1反転層)チャネル15aと接続しているから、電子はn+エミッタ層から表面のプレーナーチャネル及びトレンチチャネルを経由してn-ドリフト層1に注入される。
図2は、本発明の半導体装置の活性領域における要部平面図である。図1−1を半導体基板の表面側から見た構造に相当する。図2では、pベース層5が表面に一様に設けられている。前記pベース層5を紙面に垂直な向きに貫通してn-ドリフト層1(図2では見えない)に達するように、直線状のトレンチが複数個平行に形成されている。メサ部分については、トレンチ間にプレーナーゲート12aがトレンチゲート12bと直交するように設けられている。前記プレーナーゲート12aは、前記トレンチを挟んで隣接するメサ部分の内部で終端しており、前記隣接するメサ部分には前記pベース層5のみが存在する。メサ幅が極端に狭く、トレンチ直交する方向で切断できない場合は、前記隣接するメサ部分のpベース層5の表面にプレーナーゲート膜とポリシリコンゲートを設け、トレンチ直行方向でのプレーナーゲート12aを表面で連結してもよい。前記2つのトレンチゲート12bおよび前記トレンチゲートと交差するプレーナーゲート12aに囲まれた領域に、プレーナーゲートによって自己整合で形成されるn+エミッタ層6が設けられている。さらに前記n+エミッタ層6に挟まれた領域に、p+コンタクト層7が設けられている。そして前記2つのn+エミッタ層6と前記p+コンタクト層7が露出して前記プレーナーゲート12aおよびトレンチゲート12bから離間するように、層間絶縁膜8(図2には記載していない)のエミッタ電極11(図2には記載していない)とのコンタクト開口部16が形成されている。
図3−1に、図2中のA−A'線に沿った要部断面図を記載する。A−A'線は、トレンチの内側の側壁に沿ったラインにあたる。n-ドリフト層1の一方の主面上にプレーナーゲート12aが設けられており、他方の主面に前記n-ドリフト層1に接してnフィールドストップ層9とさらにnフィールドストップ層9と接してpコレクタ層10がコレクタ電極14と接続して設けられている。トレンチ側壁19はpベース層5を貫通して前記n-ドリフト層に達しており、トレンチゲートの底部18となる。また前記トレンチ側壁19の領域のうち、pベース層5の部分ではゲート電極がオンのときは反転層チャネルとなる。
図3−2に、反転層チャネルの部分を拡大した、電子の流れの模式図を示す。図中の矢印は、電子の流れを示す流線である。ゲート電極がオンの状態では、電子は主に2種類の箇所からトレンチ側壁の第一反転層チャネル15aに流入する。一つはよく知られているn+エミッタ層6からであり、もう一つは本発明の特徴であるプレーナーゲート12aの下部表面に形成される第3反転層チャネル15bからである。この第3反転層チャネル15bからの電子の注入により、前記トレンチゲート側壁部分19の第1反転層チャネル15aのほぼ全体が電子の注入経路となり、チャネル幅が従来の構造よりも格段に広くなる。このため、オン状態でn+エミッタ層6の下を流れるホールはトレンチゲート側壁およびプレーナーゲートの表面チャネルに分散され、ホール電流密度が格段に低くなる。その結果、メサ幅をプロセス技術で許容できる最小幅にしてトレンチ密度が増加しても、ラッチアップ耐量を大きく向上できる。またメサ幅の最小化によりIE効果も増強され、ターンオフ損失と導通損失間のトレードオフ特性が改善される。
また、プレーナーゲート12aを設けていることで、図1−2でも示すようにプレーナーゲート下部の表面に第3反転層チャネル15bが形成されるので、トレンチ側壁部の第1反転層チャネル15aを含めた実効的なチャネル長さが長くなる。このため、飽和電流密度は相対的に小さく抑えることができる。加えて前述のようにチャネル近傍の電子およびホール電流密度が低減されたことで、反転層チャネル近傍に局在していた発熱密度も緩和され、短絡耐量が向上する。
図4は、図2中のB−B'線に沿った要部断面図である。B−B'線は、トレンチ交差するプレーナーゲート12aに平行なラインであり、同プレーナーゲート12aの中心部を通る線である。ゲート電極がオンのとき、プレーナーゲート12aの下部表面に第3反転層チャネルが形成される。またトレンチゲート12bの内側側壁にも第1反転層チャネルが形成される。
図5は、図2中のC−C'線に沿った要部断面図である。C−C'線は、トレンチに平行でありプレーナーゲート12aの真ん中とセルを通るラインである。エミッタ電極11は、C−C'線上のセルに渡って設けられており、p+コンタクト層7とn+エミッタ層6に接続している。また、ポリイミドあるいはシリコン窒化膜等によるパッシベーション膜13が設けられている。
図3−2に示すように、n+エミッタ層6間に挟まれているプレーナーゲート12aの長さLaの部分を調整することで、チャネル比率が大きく設定できる。例えば最小加工能力(最小線幅)の寸法が0.6μmであるプロセスにて、p+コンタクト層7の幅を最小線幅0.6μmとする。このときプレーナーゲート12aの端部と前記p+コンタクト層7との間に形成されるn+エミッタ層6の幅は0.2μmにすることができる。前記Laの値は1.6μmとする。図2のA−A'線に沿ったセルの周期構造の単位長さは、0.2+0.6+0.2+1.6=2.6μmとなる。一方この周期長さに対して、第1反転層チャネル15aにおける電子もしくはホールの電流経路の実効的な幅は、p+コンタクト層7の下部を除いた部分であるから、0.2+0.2+1.6=2.0μmとなり、チャネル比率は、2.0/2.6=77%となる。一方従来例の場合、電流経路はn+エミッタ層6の下部のみとなるから、その実効的な幅は0.4μmであり、比率は40%となる。したがって本発明の実施例の場合、チャネル比率は従来例のちょうど5倍にすることができる。この結果、本発明の実施例にて電流通電時にトレンチチャネルの電流経路の近傍で発生した熱は、従来例の半分程度まで緩和することが可能となり、短絡耐量も改善できる。
またオン状態におけるn+エミッタ層6からの電子電流が、第1反転層チャネル15aと第3反転層チャネル15bに分散しており、同じ電流容量の従来例と比較してn+エミッタ層6下のホール電流密度を小さくできる。その結果ラッチアップ耐量は、従来構造よりも高くできる。
さらにプロセスの最小加工能力(最小線幅)低減によるメサ幅減少効果のインパクトも大きい。例えば最小線幅が0.6μmのとき、図2のメサ部分上のセルにおいて、コンタクト開口部17とトレンチ側壁との幅を最小線幅とし、コンタクト開口部17の幅を1.2μmとするとメサ幅は0.6+1.2+0.6=2.4μmとなる。一方最小線幅を0.6から0.25μmに減らすことができると、コンタクト開口部17とトレンチ側壁との幅が0.25μm、コンタクト開口部17の幅が0.5μmにすることができるので、メサ幅は1.0μmとなり、約42%にすることができる。このようなメサ幅の低減は、オン電圧Vonとターンオフ損失Eoff間のトレードオフ特性を大きく向上させることができる。
本実施例1では、pベース層5の深さは全面で均一である。これはpベース層5の形成が、ゲート酸化膜3、ゲート電極用ポリシリコン堆積およびパターニングによるゲートスタック形成工程の前に形成するからである。ゲートスタック形成前にpベース層5を形成することで、逆にゲートスタック形成後にpベース層5を形成する場合に比べて、pベース層5形成用のボロンイオン注入等によるゲート酸化膜へのダメージ導入が回避され、ゲート信頼性が格段に向上できる。
図6は、本発明第2の実施例であり、図3に相当する要部断面図である。第1の実施例と比べて、pベース層5をセルの内部のみに導入して拡散させており、プレーナーゲート12aの下の部分では、pベース層5は横方向拡散部分となっている。よって図7では、プレーナーゲート12aの形成されていないメサ部分の接合深さが、pベース層5の深さである。また、図8についても同様である。図7は図4に相当する要部断面図であり、図8は図5に相当する要部断面図である。
図9は、本発明の第3の実施例における要部平面図である。第3の実施例の特徴は、セルの内部のみに導入されたpベース層5を含み、かつプレーナーゲート12aを挟んで隣接する複数のセルについて、例えば図9のように4つのセルを一つのユニットとし、前記ユニットを市松模様状に配置したことである。このように前記ユニットを市松模様状に配置することで、トレンチで挟まれるメサ領域がエミッタ電極に接続され、フローティング電位とならずにメサ領域の電位を固定することができる。さらに、ゲート電極がエミッタ構造に面している領域が減る為、ゲート・エミッタ間容量が低減できる。
図10は、図9中のA−A'線に沿った要部断面図である。n-ドリフト層1の一方の主面上にプレーナーゲート12aが設けられており、他方の主面に前記n-ドリフト層1に接してnフィールドストップ層9とさらにnフィールドストップ層9と接してpコレクタ層10がコレクタ電極14と接続して設けられている。トレンチ側壁19はpベース層5を貫通して前記n-ドリフト層に達しており、トレンチゲートの底部18となる。また前記トレンチ側壁19の領域のうち、pベース層5の部分ではゲート電極がオンのときは反転層チャネルとなる。
図11は、図9中のB−B'線に沿った要部断面図である。B−B'線は、トレンチ交差するプレーナーゲート12aに平行なラインであり、同プレーナーゲート12aの中心部を通る線である。ゲート電極がオンのとき、プレーナーゲート12aの下部表面に第3反転層チャネルが形成される。またトレンチゲート12bの内側側壁にも第1反転層チャネルが形成される。第3の実施例では、プレーナーゲートの形成された2つのメサの間に挟まれたメサ部分には、pベース層5が形成されず、n-ドリフト層1となっている。これは、前述の実施例2と同様に、セル部分にのみ導入されたpベース層5が市松模様状に配置されたためである。
図12は、図9中のC−C'線に沿った要部断面図である。C−C'線は、トレンチに平行でありプレーナーゲート12aの真ん中とセルを通るラインである。エミッタ電極11は、C−C'線上のセルに渡って設けられており、p+コンタクト層7とn+エミッタ層6に接続している。また、ポリイミドあるいはシリコン窒化膜等によるパッシベーション膜13が設けられている。エミッタ電極11が、前記4つのセルを跨いで形成されており、p+コンタクト層7とn+エミッタ層6に接続している。
1 n-ドリフト層
3 ゲート酸化膜
5 pベース層
6 n+エミッタ層
7 p+コンタクト層
8 層間絶縁膜
11 エミッタ電極
12 ゲート電極
13 パッシベーション膜
14 コレクタ電極

Claims (6)

  1. 第1導電型半導体基板の内部に第1導電型ドリフト層が設けられ、
    該ドリフト層に達するトレンチが前記半導体基板の第一の主面から複数設けられ、
    前記トレンチ内に絶縁膜を介してトレンチゲートが設けられ、
    前記トレンチ間に第2導電型ベース層が前記トレンチより浅く設けられ、
    前記ベース層上に絶縁膜を介して前記トレンチに直交し、前記トレンチゲートに接するプレーナーゲートが少なくとも1つ設けられ、
    前記プレーナーゲートの長手方向に沿って第1導電型エミッタ層が形成されることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第2導電型ベース層が前記トレンチの長手方向に分散して島状に複数設けられていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記半導体基板の第一の主面で、前記第2導電型ベース層が露出するトレンチ間と、前記第1導電型ドリフト層が露出するトレンチ間を有することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  4. 前記複数のトレンチ間の全てに第2導電型ベース層が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  5. 前記第2導電型ベース層が、前記エミッタ層を有するベース層と、前記エミッタ層を備えないベース層が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
  6. 前記半導体基板の第二の主面に第2導電型のコレクタ層を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の半導体装置。

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